チャネル: 構成
構成オプション 詳細な構成オプション 関連タスク 関連トピック
このページでは、このネットワーク・チャネルの構成を定義できます。
ネットワーク・チャネルは、WebLogic Serverへのネットワーク接続の属性を定義する構成可能なリソースです。ネットワーク・チャネルを使用して、サービス品質を管理したり、変化する接続要件に対応したり、システムとネットワーク・リソースの利用率を向上させることができます。
構成オプション
名前 説明 名前 このネットワーク・チャネルの名前。
MBean属性:
NetworkAccessPointMBean.Name
プロトコル このネットワーク・チャネルが接続に使用するプロトコル。
MBean属性:
NetworkAccessPointMBean.Protocol
セキュアな値:
t3s
リスニング・アドレス 受信接続をリスニングするのに、このネットワーク・チャネルが使用するIPアドレスまたはDNS名。
null
の場合、ネットワーク・チャネルがこの値をサーバーの構成から取得することを示します。リスニング・ポート このネットワーク・チャネルが、通常の(非SSL)受信接続をリスニングするのに使用する、デフォルトのTCPポート。値
-1
は、ネットワーク・チャネルがこの値をサーバーの構成から取得することを示します。MBean属性:
NetworkAccessPointMBean.ListenPort
外部リスニング・アドレス このネットワーク・チャネルの外部アイデンティティを表すIPアドレスまたはDNS名。
null
の場合、ネットワーク・チャネルの「リスニング・アドレス」が外部アドレスとなります。「リスニング・アドレス」がnull
の場合、ネットワーク・チャネルは、外部アイデンティティをサーバーの構成から取得します。これは、ネットワーク・アドレス変換を行ってファイアウォールを通過する必要のある構成で必要になります。
外部リスニング・ポート このネットワーク・チャネルの外部に公開されるリスニング・ポート。値
-1
を指定すると、ネットワーク・チャネルの「リスニング・ポート」がパブリック・リスニング・ポートになります。「リスニング・ポート」が-1
の場合、ネットワーク・チャネルは、パブリック・リスニング・ポートをサーバーの構成から取得します。MBean属性:
NetworkAccessPointMBean.PublicPort
有効 このチャネルを開始するかどうかを指定します。
MBean属性:
NetworkAccessPointMBean.Enabled
詳細な構成オプション
名前 説明 アウトバウンドの有効化 新規のサーバー間接続で、接続の開始時にこのネットワーク・チャネルを考慮するかどうかを指定します。この指定は、ネットワーク・チャネルのリスニング・アドレスに接続をバインドする必要がある場合にのみ意味を持ちます。アウトバウンドとインバウンドの両方のトラフィックをサポートするバイナリ・プロトコルでのみ機能します。
この機能を有効化していない場合、基底のハードウェアによって選択されたローカル・アドレスを使用して接続が開始されます。
デフォルトはfalseです。
アウトバウンド・チャネルは実行時に、必要とされるプロトコルに対して唯一のアウトバウンド可能チャネルであるという事実に基づいて選択されるか、
weblogic.jndi.Environment#setProviderChannel
の名前によって選択されます。HTTPプロトコルは、すべてのアウトバウンド・チャネルに対して暗黙的に有効になりますが、WLSクライアント・ライブラリ(HTTPクライアント)を使用して、接続のチャネルを設定する必要があります。
クラスタ・アドレス クラスタで使用されるフェイルオーバー・アドレスおよびEJBハンドルを生成するために、このネットワーク・チャネルが使用するアドレス。この値は、次の優先度に従って決定されます。
クラスタ・アドレスがNAPMBeanを使用して指定されている場合は、その値が使用されます。
この値を指定しない場合、PublicAddressの値が使用されます。
PublicAddressが設定されていない場合、この値はClusterMbeanのClusterAddress属性から派生します。
ClusterMbean.clusterAddressが設定されていない場合、この値はNAPMbeanのリスニング・アドレスから派生します。
バックログの受入れ このネットワーク・チャネルで許容されるバックログされた新しいTCP接続リクエストの数。値
-1
は、ネットワーク・チャネルがバックログ構成をサーバーの構成から取得することを示します。MBean属性:
NetworkAccessPointMBean.AcceptBacklog
最小値:
0
障害間の最大バックオフ時間 クライアント接続を受け付けている際の、障害と障害の間の最大バックオフ時間。-1は、この値がサーバーから継承されることを示します。
MBean属性:
NetworkAccessPointMBean.MaxBackoffBetweenFailures
最小値:
0
このプロトコルでHTTPを有効化 このネットワーク・チャネルに対してHTTPトラフィックを許容するかどうかを指定します。
一般的にHTTPは、スタブやその他のリソースをダウンロードする場合にバイナリ・プロトコルで必要となります。
ログイン・タイムアウト このネットワーク・チャネルが、タイムアウトするまでに接続を待機する時間。
0
に設定すると、ネットワーク・チャネルのログインのタイムアウトは無効となります。値-1
は、ネットワーク・チャネルがこのタイムアウト値をサーバーの構成から取得することを示します。MBean属性:
NetworkAccessPointMBean.LoginTimeoutMillis
最小値:
0
最大値:
100000
完了メッセージ・タイムアウト このネットワーク・チャネルが完全なメッセージの受信を待機する期間の最長時間。
0
に設定すると、ネットワーク・チャネルの完全なメッセージに対するタイムアウトは無効となります。値-1
は、ネットワーク・チャネルがこのタイムアウト値をServerTemplateMBeanから取得することを示します。このタイムアウトは、特定のサイズのメッセージを送信し続けるサービス拒否攻撃を呼出し側が回避するのに役立ちます。
MBean属性:
NetworkAccessPointMBean.CompleteMessageTimeout
最小値:
0
最大値:
480
アイドル接続タイムアウト このネットワーク・チャネルによって閉じられるまで、接続のアイドル状態が許容される最大秒数。値
-1
は、ネットワーク・チャネルがこのタイムアウト値をServerTemplateMBeanから取得することを示します。このタイムアウトは、開いている接続が多すぎることによって発生するサーバーのデッドロックの防止に有用です。
MBean属性:
NetworkAccessPointMBean.IdleConnectionTimeout
最小値:
0
接続タイムアウト このネットワーク・チャネルが、タイムアウトまでにアウトバウンド・ソケット接続を確立するために待機する時間。
0
に設定すると、ネットワーク・チャネル接続のタイムアウトは無効となります。MBean属性:
NetworkAccessPointMBean.ConnectTimeout
最小値:
0
最大値:
240
保留中のレスポンスのある接続タイムアウト 保留中のレスポンスのある接続にタイムアウトを許容するかどうかを指定します。デフォルトはfalseです。trueに設定した場合、idleConnectionTimeoutの値を超過すると、このチャネルに対する接続はタイムアウトします。
ノート: この設定は、IIOP接続に対してのみ適用されます。
MBean属性:
NetworkAccessPointMBean.TimeoutConnectionWithPendingResponses
トンネリングの有効化 このネットワーク・チャネルに対してHTTPを介したトンネリングを有効化するかどうかを指定します。この値は、サーバーの構成から継承されません。
トンネリング・クライアントPing このネットワーク・チャネルが、HTTPトンネリング・クライアントがまだアライブかどうかを確認するためにpingを実行する間隔(秒単位)。値
-1
は、ネットワーク・チャネルがこの間隔をServerTemplateMBeanから取得することを示します。(ネットワーク・チャネルに対してトンネリングを有効にしておく必要があります。)MBean属性:
NetworkAccessPointMBean.TunnelingClientPingSecs
最小値:
1
トンネリング・クライアント・タイムアウト このネットワーク・チャネルが、見つからないHTTPトンネリング・クライアントを応答なしとみなすまでの期間(秒単位)。値
-1
は、ネットワーク・チャネルがこのタイムアウト値をServerTemplateMBeanから取得することを示します。(ネットワーク・チャネルに対してトンネリングを有効にしておく必要があります。)MBean属性:
NetworkAccessPointMBean.TunnelingClientTimeoutSecs
最小値:
1
最大メッセージ・サイズ メッセージ・ヘッダーで許容される最大のメッセージ・サイズ。
この最大値により、呼出し側がサーバーで使用できる以上のメモリーを強制的に割り当てさせ、サーバーが他のリクエストに迅速に応答できないようにするサービス拒否攻撃が回避されます。
クライアントは、
-Dweblogic.MaxMessageSize
プロパティを使用してこの値を設定できます。MBean属性:
NetworkAccessPointMBean.MaxMessageSize
最小値:
4096
最大値:
100000000
チャネルの重み サーバー間接続を作成するときにこのチャネルに割り当てる重み。
MBean属性:
NetworkAccessPointMBean.ChannelWeight
最小値:
1
最大値:
100
最大接続クライアント数 このネットワーク・チャネル上で接続可能な最大クライアント数。
最適化されたシリアライゼーションを使用 パフォーマンス向上のために、非標準のオブジェクト・シリアライゼーションを使用するかどうかを指定します。このオプションの機能は、プロトコルによって異なります。特にIIOPでは、このオプションはRMI-IIOPシリアライゼーションではなくJavaシリアライゼーションを使用します。相互運用の場合は一般的に、非標準のシリアライゼーションの使用は適せず、一部の機能が使用できない場合があります。
SDPプロトコルの有効化 ソケット・ダイレクト・プロトコル(SDP)をこのチャネルで有効にします。Oracle Exalogic用のWebLogicクラスタ内の管理対象サーバーに対してセッション・レプリケーション拡張機能を構成する場合は、この属性を有効にします。
MBean属性:
NetworkAccessPointMBean.SDPEnabled