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Oracle® Fusion Middleware Oracle WebLogic Server WebLogic Tuxedo Connectorの管理
12c (12.2.1.3.0)
E90366-01
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1 Oracle WebLogic Tuxedo Connectorの概要

この章では、このリリースのWebLogic ServerのOracle WebLogic Tuxedo Connectorの概念と機能について説明します。

この章の内容は以下のとおりです。

ドキュメントの内容

このドキュメントでは、Oracle WebLogic Tuxedo Connectorアプリケーション開発環境を紹介します。Oracle WebLogic ServerとOracle Tuxedoの間で相互運用するためにOracle WebLogic Tuxedo Connectorを構成および管理する方法について説明します。

このドキュメントの手引き

このドキュメントの構成は次のとおりです。

関連ドキュメント

OracleのWebサイトでは、WebLogic ServerおよびTuxedoに関するすべてのドキュメントを提供しています。

JavaおよびJava CORBAアプリケーションの詳細は、次のサイトを参照してください。

Oracle WebLogic Tuxedo Connectorの概要

Oracle WebLogic Tuxedo Connectorを使用すると、WebLogic ServerアプリケーションとTuxedoサービスの相互運用が実現されます。コネクタでは、WebLogic ServerクライアントがTuxedoサービスを呼び出し、Tuxedoクライアントがサービス・リクエストに応じてWebLogic Server Enterprise JavaBeans (EJB)を呼び出すことができます。

主要な機能と管理機能

Oracle WebLogic Tuxedo Connectorは、Tuxedo ATMIとほぼ同じJava Application-to-Transaction Monitor Interface (JATMI)を使用することで、WebLogic ServerとTuxedoを相互運用するアプリケーションの開発とサポートを可能にします。Oracle WebLogic Tuxedo ConnectorのtBridge機能には、高度なTuxedo /QおよびJMSメッセージ・サービスが用意されています。

Oracle WebLogic Tuxedo Connectorによって、次のような双方向の相互運用性が実現します。

  • TuxedoアプリケーションからのWebLogic Serverアプリケーションの呼び出し、およびその逆

  • 既存のTuxedo環境へのWebLogic Serverアプリケーションの統合

  • トランザクション・サポート

  • CORBA JavaとCORBA C++サーバー・アプリケーション間の相互運用性を提供する機能

  • Remote Method Invocation (RMI) over Internet Inter-ORB Protocol (IIOP)アプリケーションとTuxedo CORBAリモート・オブジェクト間の相互運用性を提供する機能

  • WebLogic Integrationを使用した、Tuxedo ATMIサービス全体にわたるワークフローの管理

  • WebLogic ServerとTuxedoの間の複数接続の定義

Oracle WebLogic Tuxedo Connectorの主要な管理機能を次に示します。

  • 簡単な実装。Oracle WebLogic Tuxedo Connectorでは、既存のTuxedoアプリケーション・コードを修正する必要がありません。

    • 既存のTuxedoクライアントは、Oracle WebLogic Tuxedo Connectorを使用してWebLogic Server EJBを呼び出します。

    • 新規または修正されたWebLogic Serverクライアントは、Oracle WebLogic Tuxedo Connectorを使用してTuxedoサービスを呼び出します。

  • ドメインおよびACLセキュリティを含む、双方向のセキュリティ伝播

  • ドメイン・レベルのフェイルオーバーおよびフォールバック

  • Tuxedo /QおよびJMSが提供する高度なメッセージング・サービス

  • eLinkを使用した、メインフレームと他の従来のアプリケーションとの相互運用

確認済みの制限事項

Oracle WebLogic Tuxedo Connectorには次の制限があります。

  • ランタイムMBeanのサポートが存在するため、デプロイエント後に構成を変更できます。tBridgeの例外があります。tBridgeグローバルおよびtBridgeリダイレクトの変更は、WTCをアンデプロイしてから再デプロイするまで有効になりません。

  • クラスタリングされた環境での着信TGIOPはサポートされていません。

  • Oracle WebLogic Tuxedo Connectorは、OS/390プラットフォームで実行されているTuxedo 6.5ではサポートされていません。

Oracle WebLogic Tuxedo ConnectorとJoltの相違点

Oracle WebLogic Tuxedo Connectorは、Joltの代替機能ではありません。それは、次の点でJoltと異なっています:

  • Oracle WebLogic Tuxedo Connectorは、Joltと似てはいるが異なるAPIを提供します。

  • Joltでは汎用的なJavaクライアントおよび他のWebサーバー・アプリケーションの開発が可能ですが、Oracle WebLogic Tuxedo Connectorではできません。

  • Joltは、統合されたWebLogic Server-Tuxedoトランザクションのメカニズムを提供しません。

汎用的なJavaクライアントまたは他のWebサーバー・アプリケーションが必要で、WebLogic Serverがソリューションの一部ではない場合は、ソリューションとしてOracle WebLogic Tuxedo ConnectorではなくJoltを使用してください。

プラットフォームのサポート

オブジェクト参照の詳細は、Oracle Technology NetworkのOracle Fusion Middlewareのサポートされるシステム構成ページを参照してください。

このリリースでの新機能と変更された機能

このリリースで導入されたWebLogic Serverの総合的な新機能一覧は、『Oracle WebLogic Serverの新機能 12.2.1.3.0』を参照してください。