この章では、Oracle Exadata System Softwareの監視およびチューニングについて説明します。Oracleでは、Oracle Exadata Storage Server環境のほとんどの監視タスクに対応するユーティリティを提供しています。
関連項目
メトリックとアラートを使用して、Oracle Exadata System Softwareを監視できます。
メトリックは、セルやセル・ディスクなどのオブジェクトに関連付けられ、cumulative、rateまたはinstantaneousにできます。メトリックを確認してアラートのしきい値を設定することにより、リソース管理をチューニングして最適化できます。
メトリックは、セル・ディスクやグリッド・ディスクなど、ストレージ・セルとそのコンポーネントの重要なランタイム・プロパティまたは内部のインスツルメンテーション値を観測して記録したものです。メトリックは、一定間隔で計算されてメモリーに保存される一連の測定値で、永続的な履歴としてディスクに格納されます。
通常、メトリック値では、特定の観測期間における累計カウンタの絶対値または累計カウンタの増減率を記録します。一部のメトリックは、状態遷移の時間の記録にも使用されます。
メトリック値としきい値を比較することにより、メトリック値がしきい値を超えた場合にアラートを送信できます。メトリックの極端な値が、管理者に注意を促す問題またはその他のイベントを示す場合、メトリックを警告およびクリティカルのしきい値に関連付けることができます。
アラートは、ストレージ・セル内で発生した重要なイベントを表し、通常はストレージ・セルの機能が損なわれているか、または障害が発生する危険性があることを示します。
これらのアラートが発生した場合は是正または予防措置が必要になる可能性があるため、管理者はこれらのアラートを調べる必要があります。アラートには、情報、警告またはクリティカルの3つのタイプがあります。通常、アラートはOracle Enterprise Manager Cloud Controlなどの監視インフラストラクチャに伝播され、ストレージ管理者に通知されます。考えられるアラートには、物理ディスクの障害、ディスクの読取り/書込みエラー、推奨値を超えるセル温度の上昇、Oracle Exadata System Softwareの障害、過度なI/Oレイテンシなどがあります。メトリックは、警告またはクリティカルのしきい値を使用したアラートの送信に使用できます。メトリック値がしきい値を超えた場合に、アラートを送信できます。
アラートは、ステートフルまたはステートレスのいずれかになります。ステートフル・アラートは観測可能なセルの状態を表し、後で再テストして状態が変化したかどうかを検出できます。これにより、前に観測したアラートの状態が問題なくなったかどうかを確認できます。ステートレス・アラートは、永続的な状態を表さないポイント・イン・タイムのイベントを表し、発生した内容を示すだけです。
注意:
環境の温度について、組込みのしきい値があります。温度が高すぎる、または低すぎる場合、アラートが自動的に送信されます。
Oracle Exadata Storage Serverのメトリックを表示することにより、セルを監視できます。メトリックには次のタイプがあります。
cumulative: メトリックが作成されてからの統計。
instantaneous: メトリックが収集される時点の値。
rate: 特定の時間の統計を平均して計算される値。
表の説明では、「小さい」は128KB以下のサイズ、「大きい」は128KBより大きいサイズを意味します。
この項では、次の項目について説明します。
CellCLIのLIST
コマンドを使用すると、セル・オブジェクトのメトリックを表示および監視できます。LIST
コマンドを使用して、メトリック定義、現在のメトリック、およびメトリック履歴を表示できます。次の各項では、メトリックでLIST
コマンドを使用する方法について説明します。
セルのメトリック定義を表示するには、LIST METRICDEFINITION
コマンドを使用します。メトリック定義のリストには、メトリックの構成が表示されます。
例7-1 メトリック定義の表示
この例は、METRICDEFINITION
オブジェクトの属性を表示する方法を示しています。
CellCLI> LIST METRICDEFINITION CL_CPUT DETAIL CellCLI> LIST METRICDEFINITION WHERE objectType = 'GRIDDISK' CellCLI> LIST METRICDEFINITION WHERE name LIKE 'CD_IO_RQ.*' - ATTRIBUTES name, metricType, description
セルの現在のメトリック値を表示するには、LIST METRICCURRENT
コマンドを使用します。現在のメトリックのリストには、各メトリックの現在値の観測データのセットが表示されます。
例7-2 現在のメトリック値の表示
この例は、METRICCURRENT
オブジェクトの属性を表示する方法を示しています。
CellCLI> LIST METRICCURRENT CL_TEMP DETAIL name: CL_TEMP alertState: normal collectionTime: 2009-12-17T15:32:25-08:00 metricObjectName: abcd2x3 metricType: Instantaneous metricValue: 48.0 C objectType: CELL CellCLI> LIST METRICCURRENT WHERE objectType = 'CELLDISK' AND - metricValue != 0 ATTRIBUTES name, metricObjectName, - metricValue, collectionTime CD_IO_BY_R_LG CD_00_abcd2x3 1.9 MB 2009-12-17T15:46:52-08:00 CD_IO_BY_R_LG CD_01_abcd2x3 1.0 MB 2009-12-17T15:46:52-08:00 CD_IO_BY_R_LG CD_02_abcd2x3 4.1 MB 2009-12-17T15:46:52-08:00 CD_IO_BY_R_LG CD_03_abcd2x3 9.5 MB 2009-12-17T15:46:52-08:00 CD_IO_BY_R_LG CD_04_abcd2x3 0.1 MB 2009-12-17T15:46:52-08:00 CD_IO_BY_R_LG CD_05_abcd2x3 0.4 MB 2009-12-17T15:46:52-08:00 ...
セルのメトリック履歴を表示するには、LIST METRICHISTORY
コマンドを使用します。メトリック履歴のリストは、すべてのメトリック値の過去の各観測データを収集したものです。
メトリック履歴ファイルの保存期間は、metricHistoryDays
セル属性で指定されます。この設定は、CellCLIのALTER CELL
コマンドで変更できます。
例7-3 メトリック履歴の値の表示
この例は、METRICHISTORY
オブジェクトの属性を表示する方法を示しています。
CellCLI> LIST METRICHISTORY CD_IO_RQ_R_LG WHERE alertState='critical' DETAIL CellCLI> LIST METRICHISTORY WHERE objectType = 'CELLDISK' AND metricValue != 0 - AND collectionTime > '2009-08-12T09:10:51-07:00' -ATTRIBUTES name, - metricObjectName, metricValue, collectionTime
セルのメトリックでは、CPU使用率、メモリー、ネットワーク・インターコネクトなど、セルに関する情報が提供されます。セルのメトリックを表示するには、METRICCURRENT
オブジェクト、METRICDEFINITION
オブジェクトおよびMETRICHISTORY
オブジェクトでCELL
と同等のオブジェクト・タイプ属性を使用します。例7-4は、セルのメトリックを表示する方法を示しています。
次の表は、セル・メトリックのメトリック名および説明の一覧です。メトリックを表示するセルは、METRICCURRENT
オブジェクトおよびMETRICHISTORY
オブジェクトのmetricObjectName
属性で指定されます。
注意:
Oracle Exadata System Softwareでは、セルで使用可能なほとんどのメモリーを使用できます。Oracle Exadata System Softwareには、メモリーの過剰使用を避けるための内部コントロールが備わっています。スワップ領域が少なくなると、再起動サーバー(RS)によりアラートが生成され、Oracle Exadata Storage ServerのCELLSRVプロセスが再起動されます。これらのアラートは、Oracleサポート・サービスに報告する必要があります。Oracle Enterprise ManagerによるOracle Exadata Storage Serverのメモリー使用率の監視にその他のアラートを構成することはお薦めしません。
表7-1 セルのメトリックおよび説明
メトリック | 説明 |
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ディスク・コントローラのバッテリ充電。 |
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ディスク・コントローラのバッテリの温度。 |
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セルのCPU使用率(システムCPUがアイドル状態でなくなる直前の1分間のCPU使用率( |
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CELLSRVが使用しているCPU時間の割合(%)。 |
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MSが使用しているCPU時間の割合(%)。 |
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セルで動作中のファンの回転数。 |
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現在使用中のファイル・システムで使用されている合計領域の割合。このメトリックは、セルの様々なファイル・システムの領域使用率を示します。 |
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データを返さなかったI/Oリクエストの数。 |
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データを返さなかったI/Oリクエストの1秒当たりの数。 |
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セルで使用されている合計物理メモリーの割合。 |
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CELLSRVが使用している物理メモリーの割合(%)。 |
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MSが使用している物理メモリーの割合(%)。 |
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running (実行中)またはuninterruptible (無停止)とマークされるLinuxの実行キューの(直前の1分間の)プロセスの平均数( |
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1秒当たりの読み取られたスワップ・ぺージのKB数。 |
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1秒当たりの書き込まれたスワップ・ぺージのKB数。 |
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使用済のスワップ領域の割合(%)。 |
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ベースボード管理コントローラ(BMC)で提供されるサーバーの瞬間温度(摂氏)。 |
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CELLSRVが使用している仮想メモリー量(MB)。 |
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MSで使用中の合計メモリー(常駐およびスワップ)(MB)。 |
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セルのI/Oリソース管理(IORM)目標。 |
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InfiniBandインタフェースが1秒当たりに受信したMB数。 |
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InfiniBandインタフェースが1秒当たりに送信したMB数。 |
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イーサネット・インタフェースが1秒当たりに受信したKB数。 |
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イーサネット・インタフェースが1秒当たりに送信したKB数。 |
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インターコネクトによって受信されるI/Oパケットの1秒当たりの合計数。 |
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インターコネクトによって送信されるI/Oパケットの1秒当たりの合計数。 |
例7-4 セルのメトリックの表示
CellCLI> LIST METRICCURRENT CL_CPUT DETAIL name: CL_CPUT alertState: normal collectionTime: 2009-12-17T15:54:25-08:00 metricObjectName: abcd2x3 metricType: Instantaneous metricValue: 4.3 % objectType: CELL
セル・ディスクのメトリックでは、セル・ディスクからの大きいブロック読取り数など、セル・ディスクのI/O負荷に関する情報が提供されます。セル・ディスクのメトリックを表示するには、METRICCURRENT
オブジェクト、METRICDEFINITION
オブジェクトおよびMETRICHISTORY
オブジェクトでCELLDISK
と同等のオブジェクト・タイプ属性を使用します。
次の表は、セル・ディスク・メトリックのメトリック名および説明の一覧です。メトリックを表示するセル・ディスクは、METRICCURRENT
オブジェクトおよびMETRICHISTORY
オブジェクトのmetricObjectName
属性で指定されます。cumulativeメトリックの場合は、様々なcollectionTime
期間から値を減算することにより、特定の期間のメトリック値を算出できます。rateメトリックの場合は、メトリック値の期間は直前の1分間になります。
表7-2 セル・ディスクのメトリックおよび説明
メトリック | 説明 |
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セル・ディスクと同期されないフラッシュ・キャッシュのMB数。 |
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セル・ディスクから大きいブロックを読み取るときの読取りMB数の累計。 |
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セル・ディスクから大きいブロックを読み取るときの1秒当たりの読取りMB数。 |
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修正ジョブによってセル・ディスクから読み取られたMB数。 |
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修正ジョブによってセル・ディスクから1秒当たりに読み取られたMB数。 |
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セル・ディスクから小さいブロックを読み取るときの読取りMB数の累計。 |
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セル・ディスクから小さいブロックを読み取るときの1秒当たりの読取りMB数。 |
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セル・ディスクに大きいブロックを書き込むときの書込みMB数の累計。 |
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セル・ディスクに大きいブロックを書き込むときの1秒当たりの書込みMB数。 |
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セル・ディスクに小さいブロックを書き込むときの書込みMB数の累計。 |
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セル・ディスクに小さいブロックを書き込むときの1秒当たりの書込みMB数。 |
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セル・ディスクでのI/Oエラーの累計。 |
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セル・ディスクでの1分当たりのI/Oエラー数。 |
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修正ジョブによってセル・ディスクで検出された不良1MBブロックの数。 |
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セル・ディスクからの平均I/O負荷。 I/O負荷によってディスク・キューの長さが決まります。これはiostatの
このメトリックはIORMによって計算されるため、データベースまたはPDBごとに使用することもできます。 |
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セル・ディスクからの大きいブロックの読取りリクエストの累計。 |
|
セル・ディスクからの大きいブロックの1秒当たりの読取りリクエスト数。 |
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修正ジョブによってセル・ディスクから読み取られるリクエストの数。 |
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修正ジョブによってセル・ディスクから1秒当たりに読み取られるリクエストの数。 |
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セル・ディスクからの小さいブロックの読取りリクエストの累計。 |
|
セル・ディスクからの小さいブロックの1秒当たりの読取りリクエスト数。 |
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セル・ディスクへの大きいブロックの書込みリクエストの累計。 |
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セル・ディスクへの大きいブロックの1秒当たりの書込みリクエスト数。 |
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セル・ディスクへの小さいブロックの書込みリクエストの累計。 |
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セル・ディスクへの小さいブロックの1秒当たりの書込みリクエスト数。 |
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セル・ディスクへの小さなI/Oリクエストのリクエスト当たりの平均サービス時間。 |
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セル・ディスクからの大きいブロック読取りのレイテンシの累計。単位はマイクロ秒/リクエストです。 |
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セル・ディスクに対する大きいブロック読取りリクエストごとの平均レイテンシ。単位はマイクロ秒/リクエストです。 |
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セル・ディスクからの小さいブロック読取りのレイテンシの累計。 |
|
セル・ディスクからの小さいブロック読取りリクエストごとの平均レイテンシ。単位はマイクロ秒/リクエストです。 |
|
セル・ディスクへの大きいブロック書込みのレイテンシの累計。単位はマイクロ秒/リクエストです。 |
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セル・ディスクへの大きいブロック書込みリクエストごとの平均レイテンシ。単位はマイクロ秒/リクエストです。 |
|
セル・ディスクへの小さいブロック書込みのレイテンシの累計。単位はマイクロ秒/リクエストです。 |
|
セル・ディスクへの小さいブロック書込みリクエストごとの平均レイテンシ。単位はマイクロ秒/リクエストです。 |
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セル・ディスクのデバイスの使用割合。 このメトリックは、iostatの このメトリックはIORMによって計算されるため、データベースまたはPDBごとに使用することもできます。 |
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セル・ディスクに対する大きいリクエストによって使用されているディスク・リソースの割合(%)。 |
|
セル・ディスクに対する小さいリクエストによって使用されているディスク・リソースの割合(%)。 |
フラッシュ・キャッシュのメトリックでは、フラッシュ・キャッシュからの1秒当たりの読取りMB数など、フラッシュ・キャッシュの使用率に関する情報が提供されます。
フラッシュ・キャッシュのメトリックを表示するには、METRICCURRENT
オブジェクト、METRICDEFINITION
オブジェクトおよびMETRICHISTORY
オブジェクトでFLASHCACHE
と同等のオブジェクト・タイプ属性を使用します。
次の表は、フラッシュ・キャッシュ・メトリックのメトリック名および説明の一覧です。メトリックを表示するフラッシュ・キャッシュは、METRICCURRENT
オブジェクトおよびMETRICHISTORY
オブジェクトのmetricObjectName
属性で指定されます。
表7-3 フラッシュ・キャッシュのメトリックおよび説明
メトリック | 説明 |
---|---|
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フラッシュ・キャッシュに割り当てられているMB数。フラッシュ・キャッシュで使用されるキャッシュラインの数を追跡します。値がフラッシュ・キャッシュのサイズに近い場合、フラッシュ・キャッシュは満杯です。 |
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フラッシュ・キャッシュの未フラッシュ・データに割り当てられているMB数。 |
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フラッシュ・キャッシュのOLTPデータに割り当てられているMB数。 |
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グリッド・ディスクと同期されないフラッシュ・キャッシュのMB数。 |
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キャッシュされたディスクにアクセスできないため、同期できないフラッシュ・キャッシュのMB数。 |
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フラッシュ・キャッシュで使用されているMB数。フラッシュ・キャッシュの有効バイト数を追跡します。OLTPなどのワークロードについて、OLTP書込みでは64Kのキャッシュラインのうち8Kしか使用されないため、 |
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フラッシュ・キャッシュの未フラッシュkeepオブジェクトに割り当てられたMB数。 |
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フラッシュ・キャッシュのOLTP keepオブジェクトのMB数。 |
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フラッシュ・キャッシュの |
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列フラッシュ・キャッシュで使用されているMB数。 |
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列フラッシュ・キャッシュのkeepオブジェクトに使用されているMB数。 |
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列フラッシュ・キャッシュから読み取られたMB数。 |
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列フラッシュ・キャッシュからの読取りに適格なMB数。 |
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列フラッシュ・キャッシュからの読取りに適格な1秒当たりのMB数。 |
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列フラッシュ・キャッシュから読み取られた1秒当たりのMB数。 |
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列フラッシュ・キャッシュからの読取りによって保存されたMB数。 |
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列フラッシュ・キャッシュからの読取りによって1秒当たりに保存されたMB数。 |
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読取りミスが原因で列フラッシュ・キャッシュに移入として書き込まれるMB数。 |
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読取りミスが原因で列フラッシュ・キャッシュに移入として書き込まれる1秒当たりのMB数。 |
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keepオブジェクトを対象として列フラッシュ・キャッシュから読み取られたMB数。 |
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keepオブジェクトを対象として列フラッシュ・キャッシュから1秒当たりに読み取られたMB数。 |
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列フラッシュ・キャッシュから読み取られたリクエスト数。 |
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列フラッシュ・キャッシュに適格な読取りリクエスト数。 |
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列フラッシュ・キャッシュに適格な1秒当たりの読取りリクエスト数。 |
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列フラッシュ・キャッシュから読み取られた1秒当たりのリクエスト数。 |
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読取りミスが原因で列フラッシュ・キャッシュに移入として書き込まれるリクエスト数。 |
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読取りミスが原因で列フラッシュ・キャッシュに移入として1秒当たりに書き込まれるリクエスト数。 |
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列フラッシュ・キャッシュからkeepオブジェクトに対して読み取られたリクエスト数。 |
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列フラッシュ・キャッシュからkeepオブジェクトに対して1秒当たりに読み取られたリクエスト数。 |
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フラッシュ・キャッシュのOLTPデータに割り当てられているMB数。 |
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フラッシュ・キャッシュからハード・ディスクに書き込まれたMB数。 |
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フラッシュ・キャッシュからハード・ディスクに1秒当たりに書き込まれたMB数。 |
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フラッシュ・キャッシュから読み取られたMB数。 |
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アクティブなセカンダリの読取りについてフラッシュ・キャッシュで対応できたMB数。 |
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アクティブなセカンダリの読取りについてフラッシュ・キャッシュで対応できなかったMB数。 |
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アクティブなセカンダリの読取りについてフラッシュ・キャッシュで対応できなかった1秒当たりのMB数。 |
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アクティブなセカンダリの読取りについてフラッシュ・キャッシュで対応できた1秒当たりのMB数。 |
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ディスク・ライターによってフラッシュ・キャッシュから読み取られたMB数。 |
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ディスク・ライターによってフラッシュ・キャッシュから1秒当たりに読み取られたMB数。 |
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フラッシュ・キャッシュから読み取られたDWデータのMB数。 |
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リクエストされたデータの一部がフラッシュ・キャッシュに存在しなかったためにディスクから読み取られたMB数。 |
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リクエストされたデータの一部がフラッシュ・キャッシュに存在しなかったためにディスクから読み取られたDWデータのMB数。 |
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リクエストされたデータの一部がフラッシュ・キャッシュに存在しなかったためにディスクから1秒当たりに読み取られたMB数。 |
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フラッシュ・キャッシュから1秒当たりに読み取られたMB数。 |
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フラッシュ・キャッシュをバイパスするI/Oリクエストに対してディスクから読み取られたMB数。 フラッシュ・キャッシュをバイパスする読取りI/Oリクエストは、直接ディスクに移動します。これらのリクエストでは、リクエストされたデータを読み取った後にフラッシュ・キャッシュに移入しません。たとえば、 |
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フラッシュ・キャッシュの負荷が高いためにフラッシュ・キャッシュをバイパスするI/Oリクエストに対してディスクから読み取られたMB数。 |
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フラッシュ・キャッシュの負荷が高いためにフラッシュ・キャッシュをバイパスするI/Oリクエストに対してディスクから1秒当たりに読み取られたMB数。 |
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I/Oサイズが大きいためにフラッシュ・キャッシュをバイパスするI/Oリクエストに対してディスクから読み取られたMB数。 |
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I/Oサイズが大きいためにフラッシュ・キャッシュをバイパスするI/Oリクエストに対してディスクから1秒当たりに読み取られたMB数。 |
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I/Oが非プライマリの非アクティブなセカンダリ・ミラーに対するものである場合にフラッシュ・キャッシュをバイパスするI/Oリクエストに対してディスクから読み取られたMB数。 |
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フラッシュ・キャッシュをバイパスするI/Oリクエストに対してディスクから1秒当たりに読み取られたMB数。 フラッシュ・キャッシュをバイパスする読取りI/Oリクエストは、直接ディスクに移動します。これらのリクエストでは、リクエストされたデータを読み取った後にフラッシュ・キャッシュに移入しません。たとえば、 |
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フラッシュ・キャッシュに書き込まれたMB数。 |
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ディスク・ライターによってハード・ディスクに書き込まれたMB数。 |
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ディスク・ライターによってハード・ディスクに1秒当たりに書き込まれたMB数。 |
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フラッシュ・キャッシュへの初回書込みで書き込まれるMB数。 |
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フラッシュ・キャッシュへの初回書込みで1秒当たりに書き込まれるMB数。 |
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フラッシュ・キャッシュへのメタデータ書込みで書き込まれたMB数 |
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フラッシュ・キャッシュへのメタデータ書込みで1秒当たりに書き込まれたMB数 |
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フラッシュ・キャッシュへの上書きで書き込まれるMB数。 |
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フラッシュ・キャッシュへの上書きで1秒当たりに書き込まれるMB数。 |
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読取りミスが原因でフラッシュ・キャッシュに移入として書き込まれるMB数。 |
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フラッシュ・キャッシュへの読取りミスが原因でフラッシュ・キャッシュに移入として1秒当たりに書き込まれるMB数。 |
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フラッシュ・キャッシュに1秒当たりに書き込まれたMB数。 |
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フラッシュ・キャッシュをバイパスするI/Oリクエストに対してディスクに書き込まれたMB数。 |
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フラッシュ・キャッシュの負荷が高いためにフラッシュ・キャッシュをバイパスするI/Oリクエストに対してディスクに書き込まれたMB数。 |
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フラッシュ・キャッシュの負荷が高いためにフラッシュ・キャッシュをバイパスするI/Oリクエストに対してディスクに1秒当たりに書き込まれたMB数。 |
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I/Oサイズが大きいためにフラッシュ・キャッシュをバイパスするI/Oリクエストに対してディスクに書き込まれたMB数。 |
|
I/Oサイズが大きいためにフラッシュ・キャッシュをバイパスするI/Oリクエストに対してディスクに1秒当たりに書き込まれたMB数。 |
|
I/Oが非プライマリの非アクティブなセカンダリ・ミラーに対するものである場合にフラッシュ・キャッシュをバイパスするI/Oリクエストに対してディスクに書き込まれたMB数。 |
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フラッシュ・キャッシュをバイパスするI/Oリクエストに対してディスクに1秒当たりに書き込まれたMB数。 |
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フラッシュ・キャッシュでのI/Oエラーの数。 |
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フラッシュ・キャッシュからハード・ディスクに書き込まれたリクエスト数。 |
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フラッシュ・キャッシュからハード・ディスクにデータを書き込むように要求する1秒当たりのリクエスト数。 |
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フラッシュ・キャッシュで対応できた読取りI/Oリクエストの数。 |
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アクティブなセカンダリの読取りについてフラッシュ・キャッシュで対応できたリクエスト数。 |
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アクティブなセカンダリの読取りについてフラッシュ・キャッシュで対応できなかったリクエスト数。 |
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アクティブなセカンダリの読取りについてフラッシュ・キャッシュで対応できなかった1秒当たりのリクエスト数。 |
|
アクティブなセカンダリの読取りについてフラッシュ・キャッシュで対応できた1秒当たりのリクエスト数。 |
|
ディスク・ライターによってフラッシュ・キャッシュから読み取られたリクエスト数。 |
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ディスク・ライターによってフラッシュ・キャッシュから1秒当たりに読み取られたリクエスト数。 |
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フラッシュ・キャッシュから読み取られたDWデータの読取りI/Oリクエストの数。 |
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フラッシュ・キャッシュで一部のデータを見つけることができなかった読取りI/Oリクエストの数。 |
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リクエストされたデータの一部がフラッシュ・キャッシュに存在しなかったためにディスクから読み取られたDWデータの読取りI/Oリクエストの数。 |
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フラッシュ・キャッシュで一部のデータを見つけることができなかった1秒当たりの読取りI/Oリクエストの数。 |
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フラッシュ・キャッシュで対応できた1秒当たりの読取りI/Oリクエストの数。 |
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フラッシュ・キャッシュをバイパスする読取りI/Oリクエストの数。 フラッシュ・キャッシュをバイパスする読取りI/Oリクエストは、直接ディスクに移動します。これらのリクエストでは、リクエストされたデータを読み取った後にフラッシュ・キャッシュに移入しません。たとえば、 |
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ディスクから読み取られたリクエストのうち、フラッシュ・キャッシュの負荷が高いためにフラッシュ・キャッシュをバイパスするリクエストの数。 |
|
ディスクから1秒当たりに読み取られたリクエストのうち、フラッシュ・キャッシュの負荷が高いためにフラッシュ・キャッシュをバイパスしたリクエストの数。 |
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I/Oサイズが大きいためにフラッシュ・キャッシュをバイパスする読取りI/Oリクエストの数。 |
|
I/Oサイズが大きいためにフラッシュ・キャッシュをバイパスする1秒当たりの読取りI/Oリクエストの数。 |
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ディスクから読み取られたリクエストのうち、I/Oが非プライマリの非アクティブなセカンダリ・ミラーに対するものである場合にフラッシュ・キャッシュをバイパスするリクエストの数。 |
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フラッシュ・キャッシュをバイパスする1秒当たりの読取りI/Oリクエストの数。 フラッシュ・キャッシュをバイパスする読取りI/Oリクエストは、直接ディスクに移動します。これらのリクエストでは、リクエストされたデータを読み取った後にフラッシュ・キャッシュに移入しません。たとえば、 |
|
フラッシュ・キャッシュ内の領域の検索を試みたリクエストの数。 |
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フラッシュ・キャッシュ内の領域の検索に失敗したリクエストの数。 |
|
フラッシュ・キャッシュにデータを移入する結果となったI/Oリクエストの数。 |
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ディスク・ライターによってハード・ディスクに書き込まれたリクエスト数。 |
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ディスク・ライターによってハード・ディスクに1秒当たりに書き込まれたリクエスト数。 |
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フラッシュ・キャッシュへの初回書込みで書き込まれるリクエスト数。 |
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フラッシュ・キャッシュへの初回書込みで1秒当たりに書き込まれるリクエスト数。 |
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フラッシュ・キャッシュへのメタデータ書込みで書き込まれたリクエスト数 |
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フラッシュ・キャッシュへのメタデータ書込みで1秒当たりに書き込まれたリクエスト数 |
|
フラッシュ・キャッシュへの上書きで書き込まれるリクエスト数。 |
|
フラッシュ・キャッシュへの上書きで1秒当たりに書き込まれるリクエスト数。 |
|
読取りミスが原因でフラッシュ・キャッシュに移入として書き込まれるリクエスト数。 |
|
読取りミスが原因でフラッシュ・キャッシュに移入として1秒当たりに書き込まれるリクエスト数。 |
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フラッシュ・キャッシュにデータを移入する結果となった1秒当たりのI/Oリクエストの数。 |
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フラッシュ・キャッシュをバイパスする書込みI/Oリクエストの数。 |
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ディスクに書き込まれたリクエストのうち、フラッシュ・キャッシュの負荷が高いためにフラッシュ・キャッシュをバイパスするリクエストの数。 |
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ディスクに1秒当たりに書き込まれたリクエストのうち、フラッシュ・キャッシュの負荷が高いためにフラッシュ・キャッシュをバイパスするリクエストの数。 |
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ディスクに書き込まれたリクエストのうち、I/Oサイズが大きいためにフラッシュ・キャッシュをバイパスするリクエストの数。 |
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ディスクに1秒当たりに書き込まれたリクエストのうち、I/Oサイズが大きいためにフラッシュ・キャッシュをバイパスするリクエストの数。 |
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ディスクに書き込まれたリクエストのうち、I/Oが非プライマリの非アクティブなセカンダリ・ミラーに対するものである場合にフラッシュ・キャッシュをバイパスするリクエストの数。 |
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フラッシュ・キャッシュをバイパスする1秒当たりの書込みI/Oリクエストの数。 |
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フラッシュ・キャッシュの |
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フラッシュ・キャッシュをバイパスする フラッシュ・キャッシュをバイパスする読取りI/Oリクエストは、直接ディスクに移動します。これらのリクエストでは、リクエストされたデータを読み取った後にフラッシュ・キャッシュに移入しません。たとえば、 |
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フラッシュキャッシュをバイパスする フラッシュ・キャッシュをバイパスする読取りI/Oリクエストは、直接ディスクに移動します。これらのリクエストでは、リクエストされたデータを読み取った後にフラッシュ・キャッシュに移入しません。たとえば、 |
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フラッシュ・キャッシュのプリフェッチ・ヒット数。ヒットは、ページがプリフェッチされ、後からクライアントによって読取りまたは書込みのために使用されたことを意味します。プリフェッチされたページがヒットすると、そのページはプリフェッチとしてマークされなくなります。 |
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フラッシュ・キャッシュのプリフェッチ・ミス数。ミスは、ページがプリフェッチされたが、クライアントによってまったく使用されずに、解放または再使用されたことを意味します。 |
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フラッシュ・キャッシュのプリフェッチ・リクエスト数。 |
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フラッシュ・キャッシュのスキップされたプリフェッチ・リクエスト数。エラーや抑制のため、またはバッファがないためにプリフェッチ・ディスクIOが発行されない場合、プリフェッチ・リクエストがスキップされることがあります。 |
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クライアントがまだ使用していないプリフェッチ・ページを保持する、フラッシュ・キャッシュ内のMB数。 |
Exadataスマート・フラッシュ・ログのメトリックでは、1秒当たりの書込みMB数など、フラッシュ・ログの使用率に関する情報が提供されます。Exadataスマート・フラッシュ・ログのメトリックを表示するには、METRICCURRENT
、METRICDEFINITION
およびMETRICHISTORY
オブジェクトでFLASHLOG
と同等のオブジェクト・タイプ属性を使用します。
次の表は、Exadataスマート・フラッシュ・ログのメトリックのメトリック名および説明の一覧です。メトリックを表示するフラッシュ・ログは、METRICCURRENT
オブジェクトおよびMETRICHISTORY
オブジェクトのmetricObjectName
属性で指定されます。
Exadataスマート・フラッシュ・ログのサイズを設定できます。サイズが小さすぎる場合は、FL_IO_W_SKIP_LARGE
およびFL_IO_W_SKIP_BUSY_MIN
メトリックの値を高くできます。
Exadataスマート・フラッシュ・ログのメトリックおよび説明
FL_ACTUAL_OUTLIERS
- 外れしきい値を超えてフラッシュおよびディスクに書き込まれたREDO書込みの数
FL_BY_KEEP
- ディスクI/Oエラーによってフラッシュに保存されたREDOデータ・バイトの数
FL_DISK_FIRST
- 最初にディスクに書き込まれたREDO書込みの数
FL_DISK_IO_ERRS
- Exadataスマート・フラッシュ・ログで発生したディスクI/Oエラーの数
FL_EFFICIENCY_PERCENTAGE
- パーセントで表したExadataスマート・フラッシュ・ログの効率
FL_EFFICIENCY_PERCENTAGE_HOUR
- パーセントで表した過去の時間のExadataスマート・フラッシュ・ログの効率
FL_FLASH_FIRST
- 最初にフラッシュに書き込まれたREDO書込みの数
FL_FLASH_IO_ERRS
- Exadataスマート・フラッシュ・ログで発生したフラッシュI/Oエラーの数
FL_FLASH_ONLY_OUTLIERS
- 外れしきい値を超えてフラッシュに書き込まれたREDO書込みの数
FL_IO_DB_BY_W
- Exadataスマート・フラッシュ・ログによってハード・ディスクに書き込まれたMB数
FL_IO_DB_BY_W_SEC
- Exadataスマート・フラッシュ・ログによってハード・ディスクに書き込まれた1秒当たりの書込みMB数
FL_IO_FL_BY_W
- Exadataスマート・フラッシュ・ログによってフラッシュに書き込まれたMB数
FL_IO_FL_BY_W_SEC
- Exadataスマート・フラッシュ・ログによってフラッシュに書き込まれた1秒当たりの書込みMB数
FL_IO_TM_W
-
FL_IO_TM_W_RQ
- REDOログ書込みレイテンシの平均。これには、書込みI/Oレイテンシのみが含まれます
FL_IO_W
- Exadataスマート・フラッシュ・ログがサービスを提供した書込み数
FL_IO_W_SKIP_BUSY
- フラッシュ・ログ・ディスクに含まれるアクティブ・データ(ディスクにまだ書き込まれていないデータ、またはフラッシュ・ログによってチェックポイントが実行されたデータ)が多すぎるために、Exadataスマート・フラッシュ・ログをバイパスしたREDO書込みの数。
REDO書込みがフラッシュ・ログをバイパスする場合、次のような要因があります。
フラッシュ・ディスクが十分な速度で実行していません。つまり、書込みレイテンシが高くなっています。これを確認するには、関連するフラッシュ・ディスク・パフォーマンス・メトリックをチェックします。FL_FLASH_ONLY_OUTLIERS
をチェックすることもできます。このメトリック値が高い場合は、フラッシュ・ディスクのパフォーマンスに問題があることを示しています。
ログ・ファイル・データを含むハード・ディスクが十分な速度で実行していません。これを確認するには、関連するハード・ディスク・パフォーマンス・メトリックをチェックします。FL_PREVENTED_OUTLIERS
をチェックすることもできます。このメトリック値が高い場合は、ハード・ディスクのパフォーマンスに問題があることを示しています。
大量のREDOログ・データが高速で生成されているため、Exadataスマート・フラッシュ・ログが対応できません。これを確認するには、FL_IO_DB_BY_W_SEC
をチェックします。このメトリック値が1秒当たり数MBの場合、REDOログ生成速度がフラッシュ・ログの処理能力を超えている可能性があります。この問題に対処するには、フラッシュ・ログのサイズを増やします。ただし、このためにはExadataスマート・フラッシュ・キャッシュのサイズを再構成して小さくする必要があります。こうすることで、対応する領域をフラッシュ・ログに割り当てられるようになります。
通常、FL_IO_W_SKIP_BUSY
は、ログ・ファイル並列書込みの待機時間(自動ワークロード・リポジトリ(AWR)で示される)やFL_ACTUAL_OUTLIERS
など、その他の要因ほど重要ではありません。
ログ・ファイル並列書込み
の待機時間が長い(0.5秒超)か、FL_ACTUAL_OUTLIERS
が多い場合、フラッシュ・ログ機能が効率よく実行していません。
FL_IO_W_SKIP_BUSY_MIN
- ディスクへの書込み前のデータが多すぎるため、Exadataスマート・フラッシュ・ログがサービスを提供できなかった、最後の1分間のREDO書込みの数
FL_IO_W_SKIP_DISABLED_GD
- 基礎となるグリッド・ディスクで(通常、そのディスクに対する最近の書込みエラーによって) Exadataスマート・フラッシュ・ログが無効化された回数
FL_IO_W_SKIP_IORM_LIMIT
- REDOログを含むディスクでIORMの制限に達した回数
FL_IO_W_SKIP_IORM_PLAN
- IORMプランでフラッシュ・ログが無効にされた回数
FL_IO_W_SKIP_LARGE
- データ・サイズがフラッシュ・ディスクの使用可能領域より大きすぎるため、Exadataスマート・フラッシュ・ログがサービスを提供できなかった大規模なREDO書込みの数
FL_IO_W_SKIP_LOG_ON_FLASH
- REDOログがフラッシュに格納された回数(Extreme Flashシステムではないシステムの場合)
FL_IO_W_SKIP_NO_BUFFER
- 使用可能なバッファがないため、Exadataスマート・フラッシュ・ログがサービスを提供できなかったREDO書込みの数。
FL_IO_W_SKIP_NO_FL_DISKS
- ディスクが非アクティブまたは異常な状態だったために有効なフラッシュ・ログ・ディスクがなかった回数
FL_PREVENTED_OUTLIERS
- 外れしきい値を超えてディスクに書き込まれたREDO書込みの数。Exadataスマート・フラッシュ・ログでない場合、これらの書込みは外れ値になります。
FL_RQ_TM_W
- 累積的なREDOログ書込みリクエスト・レイテンシ。これには、ネットワークや他のオーバーヘッドが含まれます。
ネットワークや処理などの要因によるレイテンシのオーバーヘッドを取得するには、(FL_RQ_TM_W - FL_IO_TM_W
)を使用します。
FL_RQ_TM_W_RQ
- REDOログ書込みリクエスト・レイテンシの平均。
FL_RQ_W
- REDOログ書込みリクエストの合計数。これには、Exadataスマート・フラッシュ・ログによって処理されないリクエストが含まれます。
Exadataスマート・フラッシュ・ログによって処理されないREDOログ書込みリクエスト数を取得するには、(FL_RQ_W - FL_IO_W
)を使用します。
FL_SKIP_OUTLIERS
- REDOログ書込みでフラッシュ・ログの使用がスキップされたときの外れ値の数。フラッシュ・ログの使用は、FL_IO_W_SKIP_DISABLED_GD
、FL_IO_W_SKIP_IORM_LIMIT
、FL_IO_W_SKIP_IORM_PLAN
、FL_IO_W_SKIP_LOG_ON_FLASH
またはFL_IO_W_SKIP_NO_FL_DISKS
のためにスキップされる可能性があります。
注意:
外れ値は0.5秒を超えたREDOログ書込みです。
フラッシュ前にディスクに対して最初に実行されるREDOログ書込み操作が増加する場合があります。FL_DISK_FIRST
の値は、FL_FLASH_FIRST
の値よりも大きくなります。これは、Exadataスマート・フラッシュ・ログが無効または不要であることを意味します。
関連項目
グリッド・ディスクのメトリックでは、グリッド・ディスクからの大きいブロック読取り数など、グリッド・ディスクのI/O負荷に関する情報が提供されます。グリッド・ディスクのメトリックを表示するには、METRICCURRENT
オブジェクト、METRICDEFINITION
オブジェクトおよびMETRICHISTORY
オブジェクトでGRIDDISK
と同等のオブジェクト・タイプ属性を使用します。
次の表は、グリッド・ディスク・メトリックのメトリック名および説明の一覧です。メトリックを表示するグリッド・ディスクは、METRICCURRENT
オブジェクトおよびMETRICHISTORY
オブジェクトのmetricObjectName
属性で指定されます。cumulativeメトリックの場合は、様々なcollectionTime
期間から値を減算することにより、特定の期間のメトリック値を算出できます。rateメトリックの場合は、メトリック値の期間は直前の1分間になります。
表7-4 グリッド・ディスクのメトリックおよび説明
メトリック | 説明 |
---|---|
|
グリッド・ディスクと同期されないフラッシュ・キャッシュにキャッシュされるMB数。 |
|
グリッド・ディスクから大きいブロックを読み取るときの読取りMB数の累計。 |
|
グリッド・ディスクから大きいブロックを読み取るときの1秒当たりの読取りMB数。 |
|
修正ジョブによってグリッド・ディスクから読み取られたMB数。 |
|
修正ジョブによってグリッド・ディスクから1秒当たりに読み取られたMB数。 |
|
グリッド・ディスクから小さいブロックを読み取るときの読取りMB数の累計。 |
|
グリッド・ディスクから小さいブロックを読み取るときの1秒当たりの読取りMB数。 |
|
グリッド・ディスクに大きいブロックを書き込むときの書込みMB数の累計。 |
|
グリッド・ディスクに大きいブロックを書き込むときの1秒当たりの書込みMB数。 |
|
グリッド・ディスクに小さいブロックを書き込むときの書込みMB数の累計。 |
|
グリッド・ディスクに小さいブロックを書き込むときの1秒当たりの書込みMB数。 |
|
グリッド・ディスクでのI/Oエラーの累計。 |
|
グリッド・ディスクでの1分当たりのI/Oエラー数。 |
|
修正ジョブによってグリッド・ディスクで検出された不良1MBブロックの数。 |
|
グリッド・ディスクからの大きいブロックの読取りリクエストの累計。 |
|
グリッド・ディスクからの大きいブロックの1秒当たりの読取りリクエスト数。 |
|
修正ジョブによってグリッド・ディスクから読み取られるリクエストの数。 |
|
修正ジョブによってグリッド・ディスクから1秒当たりに読み取られるリクエストの数。 |
|
グリッド・ディスクからの小さいブロックの読取りリクエストの累計。 |
|
グリッド・ディスクからの小さいブロックの1秒当たりの読取りリクエスト数。 |
|
グリッド・ディスクへの大きいブロックの書込みリクエストの累計。 |
|
グリッド・ディスクへの大きいブロックの1秒当たりの書込みリクエスト数。 |
|
グリッド・ディスクへの小さいブロックの書込みリクエストの累計。 |
|
グリッド・ディスクへの小さいブロックの1秒当たりの書込みリクエスト数。 |
|
グリッド・ディスクに割り当てられた物理領域のバイト数。 |
|
部分I/Oによって返されたバイト数。 |
|
部分I/Oによって返された1秒当たりのバイト数。 |
|
元のデータ・ブロックにリダイレクトされたスパースのバイト数。 |
|
元のデータ・ブロックにリダイレクトされたスパースの1秒当たりのバイト数。 |
|
部分データを返したI/Oリクエストの数。 |
|
部分データを返したI/Oリクエストの1秒当たりの数。 |
|
グリッド・ディスクに割り当てられた物理領域の割合(%)。領域使用率が95%を超えると警告アラートが生成されます。領域使用率が99%に達するとクリティカル・アラートが生成されます。 アラートが発生した場合、スパース・グリッド・ディスクのサイズを大きくするか、一部のスナップショット・データベースを削除して領域を解放してください。 |
ホストのインターコネクトのメトリックでは、セル・ストレージにアクセスするホストのI/O転送に関する情報が提供されます。ホストのインターコネクトのメトリックを表示するには、METRICCURRENT
オブジェクト、METRICDEFINITION
オブジェクトおよびMETRICHISTORY
オブジェクトでHOST_INTERCONNECT
と同等のオブジェクト・タイプ属性を使用します。
次の表は、ホストのインターコネクト・メトリックのメトリック名および説明の一覧です。メトリックを表示するホストのインターコネクトは、METRICCURRENT
オブジェクトおよびMETRICHISTORY
オブジェクトのmetricObjectName
属性で指定されます。cumulativeメトリックの場合は、様々なcollectionTime
期間から値を減算することにより、特定の期間のメトリック値を算出できます。rateメトリックの場合は、メトリック値の期間は直前の1分間になります。
表7-5 ホストのインターコネクトのメトリックおよび説明
メトリック | 説明 |
---|---|
|
特定のホストへの送信中に削除されたMB数の累計。 |
|
特定のホストへの送信中に1秒当たりに削除されたMB数。 |
|
特定のホストへのリモート・ダイレクト・メモリー・アクセス(RDMA)送信中に削除されたMB数の累計。 |
|
特定のホストへのRDMA送信中に1秒当たりに削除されたMB数。 |
|
特定のホストから受信したMB数の累計。 |
|
特定のホストから1秒当たりに受信したMB数。 |
|
特定のホストに再送信されたMB数の累計。 |
|
特定のホストに1秒当たりに再送信されたMB数。 |
|
特定のホストに送信されたMB数の累計。 |
|
特定のホストに1秒当たりに送信されたMB数。 |
|
特定のホストにRDMA送信中の再試行アクションの累積レイテンシ。 |
スマートI/Oのメトリックでは、スマートI/Oのパフォーマンスに関する情報が提供されます。スマートI/Oとは、Oracle Exadata Storage Serverのオフロード機能によって実行されるスマート・スキャンやスマート増分バックアップなどのI/O処理のことです。スマートI/Oのメトリックを表示するには、METRICCURRENT
オブジェクト、METRICDEFINITION
オブジェクトおよびMETRICHISTORY
オブジェクトでSMARTIO
と同等のオブジェクト・タイプ属性を使用します。
次の表は、スマートI/Oのメトリックのメトリック名および説明の一覧です。メトリックを表示するスマートI/Oは、METRICCURRENT
オブジェクトおよびMETRICHISTORY
オブジェクトのmetricObjectName
属性で指定されます。cumulativeメトリックの場合は、様々なcollectionTime
期間から値を減算することにより、特定の期間のメトリック値を算出できます。
表7-6 スマートI/Oのメトリックおよび説明
メトリック | 説明 |
---|---|
|
スマートI/Oによるオフロードの対象となるMB数の累計。 |
|
スマートI/Oによるオフロードの対象となる1秒当たりのMB数。 |
|
スマートI/Oによって返されたインターコネクトMB数の累計。 |
|
スマートI/Oによって返された1秒当たりのインターコネクトMB数。 |
|
スマートI/OによるパススルーI/OのMB数の累計。 |
|
スマートI/OによるパススルーI/Oの1秒当たりのMB数。 |
|
スマートI/Oによってフラッシュ・キャッシュから読み取られたMB数の累計。 |
|
スマートI/Oによってフラッシュ・キャッシュとハード・ディスクの両方から読み取られたMB数の累計。 |
|
スマートI/Oによってフラッシュ・キャッシュとハード・ディスクの両方から1秒当たりに読み取られたMB数。 |
|
スマートI/Oによってフラッシュ・キャッシュから1秒当たりに読み取られたMB数。 |
|
スマートI/Oによってハード・ディスクから読み取られたMB数の累計。 |
|
スマートI/Oによってハード・ディスクから1秒当たりに読み取られたMB数。 |
|
スマートI/Oによるフラッシュ・キャッシュからの読取りI/Oリクエストの累計。 |
|
スマートI/Oによるフラッシュ・キャッシュとハード・ディスクの両方からの読取りI/Oリクエストの累計。 |
|
スマートI/Oによるフラッシュ・キャッシュとハード・ディスクの両方からの1秒当たりの読取りI/Oリクエストの数。 |
|
スマートI/Oによるフラッシュ・キャッシュからの1秒当たりの読取りI/Oリクエストの数。 |
|
スマートI/Oによるハード・ディスクからの読取りI/Oリクエストの累計。 |
|
スマートI/Oによるハード・ディスクからの1秒当たりの読取りI/Oリクエストの数。 |
|
スマートI/OによってCPUのバランス調整のためにデータベース・ノードに送信されたMB数の累計。 |
|
スマートI/OによってCPUのバランス調整のためにデータベース・ノードに1秒当たりに送信されたMB数。 |
|
ストレージ索引によって保存されたMB数の累計。 |
|
ストレージ索引によって1秒当たりに保存されたMB数。 |
|
スマートI/Oによってフラッシュ・キャッシュに移入として書き込まれるMB数の累計。 |
|
スマートI/Oによってフラッシュ・キャッシュに移入として1秒当たりに書き込まれるMB数。 |
|
スマートI/Oによってハード・ディスクに書き込まれたMB数の累計。 |
|
スマートI/Oによってハード・ディスクに1秒当たりに書き込まれたMB数。 |
|
スマートI/Oによってフラッシュ・キャッシュに移入として書き込まれるように要求するI/Oリクエストの累計。 |
|
スマートI/Oによってフラッシュ・キャッシュに移入として書き込まれるように要求する1秒当たりのI/Oリクエストの数。 |
|
スマートI/Oによるハード・ディスクに対する書込みI/Oリクエストの累計。 |
|
スマートI/Oによるハード・ディスクに対する1秒当たりの書込みI/Oリクエストの数。 |
I/Oリソース管理(IORM)は、Oracle Exadata System Softwareのメトリックを使用して監視できます。
IORMではデータベース識別子ではなくデータベース名を使用して、統計を収集し、出力を表示します。
カテゴリ・メトリックでは、現在のIORMカテゴリ・プランで指定した各カテゴリからのI/O負荷のサイズに関する情報が提供されます。METRICCURRENT
オブジェクト、METRICDEFINITION
オブジェクトおよびMETRICHISTORY
オブジェクトのobjectType
属性は、カテゴリ・メトリックのIORM_CATEGORY
と同等です。
次の表は、カテゴリ・メトリックのメトリック名および説明の一覧です。メトリックを表示するカテゴリは、METRICCURRENT
オブジェクトおよびMETRICHISTORY
オブジェクトのmetricObjectName
属性で指定されます。cumulativeメトリックの場合は、様々なcollectionTime
期間から値を減算することにより、特定の期間のメトリック値を算出できます。rateメトリックの場合は、メトリック値の期間は直前の1分間になります。表の説明では、「小さい」は128KB以下のサイズ、「大きい」は128KBより大きいサイズを意味します。
表7-7 カテゴリのメトリックおよび説明
メトリック | 説明 |
---|---|
|
フラッシュ・キャッシュへのこのカテゴリの1秒当たりのI/OのMB数。 |
|
IORMカテゴリがフラッシュ・キャッシュに発行するI/Oリクエストの数。 |
|
IORMカテゴリがフラッシュ・キャッシュに発行する大きいI/Oリクエストの数。 |
|
IORMカテゴリがフラッシュ・キャッシュに1秒当たりに発行する大きいI/Oリクエストの数。 |
|
IORMカテゴリがフラッシュ・キャッシュに1秒当たりに発行するI/Oリクエストの数。 |
|
IORMカテゴリがフラッシュ・キャッシュに発行する小さいI/Oリクエストの数。 |
|
IORMカテゴリがフラッシュ・キャッシュに1秒当たりに発行する小さいI/Oリクエストの数。 |
|
フラッシュ・ディスクへのこのカテゴリの1秒当たりのI/OのMB数。 |
|
フラッシュ・ディスクへのこのカテゴリからの平均I/O負荷。I/O負荷の詳細は、「CD_IO_LOAD」を参照してください。 |
|
IORMカテゴリがフラッシュ・ディスクに発行する大きいI/Oリクエストの数。 |
|
IORMカテゴリがフラッシュ・ディスクに1秒当たりに発行する大きいI/Oリクエストの数。 |
|
IORMカテゴリがフラッシュ・ディスクに発行する小さいI/Oリクエストの数。 |
|
IORMカテゴリがフラッシュ・ディスクに1秒当たりに発行する小さいI/Oリクエストの数。 |
|
フラッシュ・ディスクからのこのカテゴリのブロックの読取り/書込みの累積待機時間。 |
|
フラッシュ・ディスクからのこのカテゴリの大きいブロックの読取り/書込みの累積待機時間。 |
|
フラッシュ・ディスクからのこのカテゴリの大きいブロックの読取り/書込みの1リクエスト当たりの平均待機時間。 |
|
フラッシュ・ディスクからのこのカテゴリのブロックの読取り/書込みの1リクエスト当たりの平均待機時間。 |
|
フラッシュ・ディスクからのこのカテゴリの小さいブロックの読取り/書込みの累積待機時間。 |
|
フラッシュ・ディスクからのこのカテゴリの小さいブロックの読取り/書込みの1リクエスト当たりの平均待機時間。 |
|
このカテゴリから使用されているフラッシュ・リソースの割合(%)。 |
|
このカテゴリからの大きいリクエストによって使用されているフラッシュ・リソースの割合(%)。 |
|
このカテゴリからの小さいリクエストによって使用されているフラッシュ・リソースの割合(%)。 |
|
IORMカテゴリがフラッシュ・ディスクに発行する大きいI/OリクエストのIORM待機時間。 |
|
IORMカテゴリがフラッシュ・ディスクに発行する大きいI/Oリクエストのリクエスト当たりの平均IORM待機時間。 |
|
IORMカテゴリがフラッシュ・ディスクに発行する小さいI/OリクエストのIORM待機時間。 |
|
IORMカテゴリがフラッシュ・ディスクに発行する小さいI/Oリクエストのリクエスト当たりの平均IORM待機時間。 |
|
ハード・ディスクへのこのカテゴリの1秒当たりのI/OのMB数。 |
|
ハード・ディスクへのこのカテゴリからの平均I/O負荷。I/O負荷の詳細は、「CD_IO_LOAD」を参照してください。 |
|
ハード・ディスクに対するカテゴリによって発行された大きいI/Oリクエストの累積数。大きい値は、このカテゴリからのI/Oの処理負荷が高いことを示します。 |
|
このメトリックは |
|
ハード・ディスクに対するカテゴリによって発行された小さいI/Oリクエストの累積数。大きい値は、このカテゴリからのI/Oの処理負荷が高いことを示します。 |
|
このメトリックは |
|
ハード・ディスクからのこのカテゴリの大きいブロックの読取り/書込みの累積待機時間。 |
|
ハード・ディスクからのこのカテゴリの大きいブロックの読取り/書込みの1リクエスト当たりの平均待機時間。 |
|
ハード・ディスクからのこのカテゴリの小さいブロックの読取り/書込みの累積待機時間。 |
|
ハード・ディスクからのこのカテゴリの小さいブロックの読取り/書込みの1リクエスト当たりの平均待機時間。 |
|
このカテゴリからの大きいリクエストによって使用されているディスク・リソースの割合(%)。 |
|
このカテゴリからの小さいリクエストによって使用されているディスク・リソースの割合(%)。 |
|
カテゴリがハード・ディスクに発行する大きいI/OリクエストがIORMでスケジュールされるまでの待機時間の累計(ミリ秒)。大きい値は、このカテゴリからのI/Oの処理負荷がカテゴリ・プランで指定した割当てを超えていることを示します。 |
|
IORMカテゴリがハード・ディスクに発行する大きいI/Oリクエストのリクエスト当たりの平均IORM待機時間。 |
|
カテゴリがハード・ディスクに発行する小さいI/OリクエストがIORMでスケジュールされるまでの待機時間の累計(ミリ秒)。大きい値は、このカテゴリからのI/Oの処理負荷がカテゴリ・プランで指定した割当てを超えていることを示します。 |
|
IORMカテゴリがハード・ディスクに発行する小さいI/Oリクエストのリクエスト当たりの平均IORM待機時間。 |
すべてのカテゴリの累積メトリックは、カテゴリ、IORMまたはデータベース・リソースのプランが変更されるとゼロにリセットされます。データベース間のプランのカテゴリ・メトリックの履歴を表示するには、次のCellCLIコマンドを使用します。
CellCLI> LIST METRICHISTORY WHERE objectType = 'IORM_CATEGORY' AND - metricValue != 0 ATTRIBUTES name, metricObjectName, metricValue, - collectionTime
また、カテゴリ・メトリックは、内部生成または自動的に管理される次のカテゴリで提供されます。
_ASM_: Oracle ASM関連のI/O
_ORACLE_BG_CATEGORY_: Oracle Databaseバックグラウンド・プロセスで発行される優先度の高いI/O
_ORACLE_MEDPRIBG_CATEGORY_: Oracle Databaseバックグラウンド・プロセスで発行される優先度が中位のI/O
_ORACLE_LOWPRIBG_CATEGORY_: Oracle Databaseバックグラウンド・プロセスで発行される優先度の低いI/O
プラガブル・データベース(PDB)メトリックは、コンテナ・データベース(CDB)プランで指定された各PDBのI/O負荷のサイズに関する情報を提供します。METRICCURRENT
オブジェクト、METRICDEFINITION
オブジェクトおよびMETRICHISTORY
オブジェクトのobjectType
属性は、データベース・メトリックのIORM_PLUGGABLE_DATABASE
と同等です。
次の表は、データベース・メトリックのメトリック名および説明の一覧です。メトリックを表示するPDBは、METRICCURRENT
オブジェクトおよびMETRICHISTORY
オブジェクトのmetricObjectName
属性で指定されます。PDB名は、CDB名とPDB名を連結した名前です。cumulativeメトリックの場合は、様々なcollectionTime
期間から値を減算することにより、特定の期間のメトリック値を算出できます。rateメトリックの場合は、メトリック値の期間は直前の1分間になります。表の説明では、「小さい」は128KB以下のサイズ、「大きい」は128KBより大きいサイズを意味します。
表7-8 プラガブル・データベースのメトリックおよび説明
メトリック | 説明 |
---|---|
|
このプラガブル・データベースに対してフラッシュ・キャッシュで割り当てられるMB数。 |
|
フラッシュ・キャッシュへのプラガブル・データベースの1秒当たりのI/OのMB数。 |
|
このプラガブル・データベースがフラッシュ・キャッシュに発行するI/Oリクエストの数。 |
|
このプラガブル・データベースがフラッシュ・キャッシュに発行する大きいI/Oリクエストの数。 |
|
このプラガブル・データベースがフラッシュ・キャッシュに発行する大きいI/Oリクエストの1秒当たりの数。 |
|
このプラガブル・データベースがフラッシュ・キャッシュに発行する1秒当たりのI/Oリクエストの数。 |
|
このプラガブル・データベースがフラッシュ・キャッシュに発行する小さいI/Oリクエストの数。 |
|
このプラガブル・データベースがフラッシュ・キャッシュに発行する小さいI/Oリクエストの1秒当たりの数。 |
|
フラッシュ・ディスクへのプラガブル・データベースの1秒当たりのI/OのMB数。 |
|
フラッシュ・ディスクへのこのプラガブル・データベースからの平均I/O負荷。I/O負荷の詳細は、「CD_IO_LOAD」を参照してください。 |
|
プラガブル・データベースがフラッシュ・ディスクに発行する大きいI/Oリクエストの数。 |
|
プラガブル・データベースがフラッシュ・ディスクに1秒当たりに発行する大きいI/Oリクエストの数。 |
|
プラガブル・データベースがフラッシュ・ディスクに発行する小さいI/Oリクエストの数。 |
|
プラガブル・データベースがフラッシュ・ディスクに1秒当たりに発行する小さいI/Oリクエストの数。 |
|
フラッシュ・ディスクからのこのプラガブル・データベースによるブロックの読取り/書込みの累積待機時間。 |
|
フラッシュ・ディスクからのこのプラガブル・データベースによる大きいブロックの読取り/書込みの累積待機時間。 |
|
フラッシュ・ディスクからのこのプラガブル・データベースによる大きいブロックの読取り/書込みの1リクエスト当たりの平均待機時間。 |
|
フラッシュ・ディスクからのこのプラガブル・データベースによるブロックの読取り/書込みの1リクエスト当たりの平均待機時間。 |
|
フラッシュ・ディスクからのこのプラガブル・データベースによる小さいブロックの読取り/書込みの累積待機時間。 |
|
フラッシュ・ディスクからのこのプラガブル・データベースによる小さいブロックの読取り/書込みの1リクエスト当たりの平均待機時間。 |
|
このプラガブル・データベースから使用されているフラッシュ・リソースの割合(%)。 |
|
このプラガブル・データベースからの大きいリクエストによって使用されているフラッシュ・リソースの割合(%)。 |
|
このプラガブル・データベースからの小さいリクエストによって使用されているフラッシュ・リソースの割合(%)。 |
|
このプラガブル・データベースがフラッシュ・ディスクに発行する大きいI/OリクエストのIORM待機時間。 |
|
このプラガブル・データベースがフラッシュ・ディスクに発行する大きいI/Oリクエストのリクエスト当たりの平均IORM待機時間。 |
|
このプラガブル・データベースがフラッシュ・ディスクに発行する小さいI/OリクエストのIORM待機時間。 |
|
このプラガブル・データベースがフラッシュ・ディスクに発行する小さいI/Oリクエストのリクエスト当たりの平均IORM待機時間。 |
|
ハード・ディスクへのプラガブル・データベースの1秒当たりのI/OのMB数。 |
|
ハード・ディスクへのこのプラガブル・データベースからの平均I/O負荷。I/O負荷の詳細は、「CD_IO_LOAD」を参照してください。 |
|
プラガブル・データベースがハード・ディスクに発行する大きいI/Oリクエストの累積数。大きい値は、このプラガブル・データベースからの大きいI/Oの処理負荷が高いことを示します。 |
|
ハード・ディスクに対して直前の1分間にプラガブル・データベースが1秒当たりに発行した大きいI/Oリクエストの率。大きい値は、直前の1分間のこのプラガブル・データベースからの大きいI/Oの処理負荷が高いことを示します。 |
|
プラガブル・データベースがハード・ディスクに発行する小さいI/Oリクエストの累積数。大きい値は、このプラガブル・データベースからの小さいI/Oの処理負荷が高いことを示します。 |
|
ハード・ディスクに対して直前の1分間にプラガブル・データベースが1秒当たりに発行した小さいI/Oリクエストの率。大きい値は、直前の1分間にこのプラガブル・データベースが発行した小さいI/Oの処理負荷が高いことを示します。 |
|
ハード・ディスクからのこのプラガブル・データベースによる大きいブロックの読取り/書込みの累積待機時間。 |
|
ハード・ディスクからのこのプラガブル・データベースによる大きいブロックの読取り/書込みの1リクエスト当たりの平均待機時間。 |
|
ハード・ディスクからのこのプラガブル・データベースによる小さいブロックの読取り/書込みの累積待機時間。 |
|
ハード・ディスクからのこのプラガブル・データベースによる小さいブロックの読取り/書込みの1リクエスト当たりの平均待機時間。 |
|
このプラガブル・データベースからの大きいリクエストによって使用されているディスク・リソースの割合(%)。 |
|
このプラガブル・データベースからの小さいリクエストによって使用されているディスク・リソースの割合(%)。 |
|
このプラガブル・データベースがハード・ディスクに発行する大きいI/OリクエストのIORM待機時間。 |
|
このプラガブル・データベースがハード・ディスクに発行する大きいI/Oリクエストのリクエスト当たりの平均IORM待機時間。 |
|
このプラガブル・データベースがハード・ディスクに発行する小さいI/OリクエストのIORM待機時間。 |
|
このプラガブル・データベースがハード・ディスクに発行する小さいI/Oリクエストのリクエスト当たりの平均IORM待機時間。 |
データベース・メトリックでは、データベース間のプランで指定した各データベースからのI/O負荷のサイズに関する情報が提供されます。METRICCURRENT
オブジェクト、METRICDEFINITION
オブジェクトおよびMETRICHISTORY
オブジェクトのobjectType
属性は、データベース・メトリックのIORM_DATABASE
と同等です。
次の表は、データベース・メトリックのメトリック名および説明の一覧です。メトリックを表示するデータベースは、METRICCURRENT
オブジェクトおよびMETRICHISTORY
オブジェクトのmetricObjectName
属性で指定されます。cumulativeメトリックの場合は、様々なcollectionTime
期間から値を減算することにより、特定の期間のメトリック値を算出できます。rateメトリックの場合は、メトリック値の期間は直前の1分間になります。表の説明では、「小さい」は128KB以下のサイズ、「大きい」は128KBより大きいサイズを意味します。
表7-9 データベースのメトリックおよび説明
メトリック | 説明 |
---|---|
|
このデータベースに対してフラッシュ・キャッシュで割り当てられるMB数。 |
|
フラッシュ・キャッシュへのこのデータベースの1秒当たりのI/OのMB数。 |
|
データベースがフラッシュ・キャッシュに発行するI/Oリクエストの数。 |
|
データベースがフラッシュ・キャッシュに発行する大きいI/Oリクエストの数。 |
|
データベースがフラッシュ・キャッシュに1秒当たりに発行する大きいI/Oリクエストの数。 |
|
データベースがフラッシュ・キャッシュに1秒当たりに発行するI/Oリクエストの数。 |
|
データベースがフラッシュ・キャッシュに発行する小さいI/Oリクエストの数。 |
|
データベースがフラッシュ・キャッシュに1秒当たりに発行する小さいI/Oリクエストの数。 |
|
フラッシュ・ディスクへのこのデータベースの1秒当たりのI/OのMB数。 |
|
フラッシュ・ディスクへのこのデータベースからの平均I/O負荷。I/O負荷の詳細は、「CD_IO_LOAD」を参照してください。 |
|
データベースがフラッシュ・ディスクに発行する大きいI/Oリクエストの数。 |
|
データベースがフラッシュ・ディスクに1秒当たりに発行する大きいI/Oリクエストの数。 |
|
データベースがフラッシュ・ディスクに発行する小さいI/Oリクエストの数。 |
|
データベースがフラッシュ・ディスクに1秒当たりに発行する小さいI/Oリクエストの数。 |
|
フラッシュ・ディスクからのデータベースによるブロックの読取り/書込みの累積待機時間。 |
|
フラッシュ・ディスクからのデータベースによる大きいブロックの読取り/書込みの累積待機時間。 |
|
フラッシュ・ディスクからのデータベースによる大きいブロックの読取り/書込みの1リクエスト当たりの平均待機時間。 |
|
フラッシュ・ディスクからのデータベースによるブロックの読取り/書込みの1リクエスト当たりの平均待機時間。 |
|
フラッシュ・ディスクからのデータベースによる小さいブロックの読取り/書込みの累積待機時間。 |
|
フラッシュ・ディスクからのデータベースによる小さいブロックの読取り/書込みの1リクエスト当たりの平均待機時間。 |
|
このデータベースから使用されているフラッシュ・リソースの割合(%)。 |
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このデータベースからの大きいリクエストによって使用されているキャッシュ・リソースの割合(%)。 |
|
このデータベースからの小さいリクエストによって使用されているフラッシュ・リソースの割合(%)。 |
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データベースがフラッシュ・ディスクに発行する大きいI/OリクエストのIORM待機時間。 |
|
データベースがフラッシュ・ディスクに発行する大きいI/Oリクエストのリクエスト当たりの平均IORM待機時間。 |
|
データベースがフラッシュ・ディスクに発行する小さいI/OリクエストのIORM待機時間。 |
|
データベースがフラッシュ・ディスクに発行する小さいI/Oリクエストのリクエスト当たりの平均IORM待機時間。 |
|
Oracle Exadataスマート・フラッシュ・ログに書き込まれたMB数。 |
|
Oracle Exadataスマート・フラッシュ・ログに1秒当たりに書き込まれたMB数。 |
|
Oracle Exadataスマート・フラッシュ・ログに発行されたI/Oリクエストの数。 |
|
Oracle Exadataスマート・フラッシュ・ログに1秒当たりに発行されたI/Oリクエストの数。 |
|
ハード・ディスクへのこのデータベースの1秒当たりのI/OのMB数。 |
|
ハード・ディスクへのこのデータベースからの平均I/O負荷。I/O負荷の詳細は、「CD_IO_LOAD」を参照してください。 |
|
データベースによってハード・ディスクに発行された大きいI/Oリクエストの累積数。大きい値は、このデータベースからのI/Oの処理負荷が非常に高いことを示します。 |
|
直前の1分間にデータベースがハード・ディスクに1秒当たりに発行した大きいI/Oリクエストの率。大きい値は、直前の1分間にこのデータベースから発行されたI/Oの処理負荷が非常に高いことを示します。 |
|
データベースによってハード・ディスクに発行された小さいI/Oリクエストの累積数。大きい値は、このデータベースからのI/Oの処理負荷が非常に高いことを示します。 |
|
直前の1分間にデータベースがハード・ディスクに1秒当たりに発行した小さいI/Oリクエストの率。大きい値は、直前の1分間にこのデータベースが発行する小さいI/Oの処理負荷が非常に高いことを示します。 |
|
ハード・ディスクからのデータベースによる大きいブロックの読取り/書込みの累積待機時間。 |
|
ハード・ディスクからのデータベースによる大きいブロックの読取り/書込みの1リクエスト当たりの平均待機時間。 |
|
ハード・ディスクからのデータベースによる小さいブロックの読取り/書込みの累積待機時間。 |
|
ハード・ディスクからのデータベースによる小さいブロックの読取り/書込みの1リクエスト当たりの平均待機時間。 |
|
このデータベースからの大きいリクエストによって使用されているハード・ディスク・リソースの割合(%)。 |
|
このデータベースからの小さいリクエストによって使用されているハード・ディスク・リソースの割合(%)。 |
|
データベースがハード・ディスクに発行する大きいI/OリクエストのIORM待機時間。 |
|
データベースがハード・ディスクに発行する大きいI/Oリクエストのリクエスト当たりの平均IORM待機時間。 |
|
データベースがハード・ディスクに発行する小さいI/OリクエストのIORM待機時間。 |
|
データベースがハード・ディスクに発行する小さいI/Oリクエストのリクエスト当たりの平均IORM待機時間。 |
すべてのデータベースの累積メトリックは、カテゴリ、IORMまたはデータベース・リソースのプランが変更されるとゼロにリセットされます。
データベース間のプランのデータベース・メトリックの履歴を表示するには、次のCellCLIコマンドを使用します。
CellCLI> LIST METRICHISTORY WHERE objectType = 'IORM_DATABASE' AND - metricValue != 0 ATTRIBUTES name, metricObjectName, metricValue, collectionTime
また、データベース・メトリックは、Oracle ASMおよび_OTHER_DATABASE_
という名前のメトリックのすべてのデータベースで提供されます。
コンシューマ・グループ・メトリックでは、データベース・リソース・プランで指定した各コンシューマ・グループからのI/O負荷のサイズに関する情報が提供されます。データベース間プランの各データベースには、そのコンシューマ・グループごとにメトリックが設定されます。METRICCURRENT
オブジェクト、METRICDEFINITION
オブジェクトおよびMETRICHISTORY
オブジェクトのobjectType
属性は、コンシューマ・グループ・メトリックのIORM_CONSUMER_GROUP
と同等です。
次の表は、コンシューマ・グループ・メトリックのメトリック名および説明の一覧です。メトリックを表示するコンシューマ・グループおよびデータベースは、METRICCURRENT
オブジェクトおよびMETRICHISTORY
オブジェクトのmetricObjectName
属性で指定されます。名前の書式は、データベース名の後にピリオド(.
)、コンシューマ・グループ名を続ける書式で指定します。たとえば、データベース名がPRODUCTIONDBでコンシューマ・グループ名がOLTPの場合、metricObjectName
はPRODUCTIONDB.OLTPになります。
cumulativeメトリックの場合は、様々なcollectionTime
期間から値を減算することにより、特定の期間のメトリック値を算出できます。rateメトリックの場合は、メトリック値の期間は直前の1分間になります。表の説明では、「小さい」は128KB以下のサイズ、「大きい」は128KBより大きいサイズを意味します。
表7-10 コンシューマ・グループのメトリックおよび説明
メトリック | 説明 |
---|---|
|
フラッシュ・キャッシュへのこのコンシューマ・グループの1秒当たりのI/OのMB数。 |
|
コンシューマ・グループがフラッシュ・キャッシュに発行するI/Oリクエストの数。 |
|
コンシューマ・グループがフラッシュ・キャッシュに発行する大きいI/Oリクエストの数。 |
|
コンシューマ・グループがフラッシュ・キャッシュに1秒当たりに発行する大きいI/Oリクエストの数。 |
|
コンシューマ・グループがフラッシュ・キャッシュに1秒当たりに発行するI/Oリクエストの数。 |
|
コンシューマ・グループがフラッシュ・キャッシュに発行する小さいI/Oリクエストの数。 |
|
コンシューマ・グループがフラッシュ・キャッシュに1秒当たりに発行する小さいI/Oリクエストの数。 |
|
フラッシュ・ディスクへのこのコンシューマ・グループの1秒当たりのI/OのMB数。 |
|
このメトリックは、このコンシューマ・グループからフラッシュ・ディスクへの平均I/O負荷を示しています。I/O負荷の詳細は、「CD_IO_LOAD」を参照してください。 |
|
コンシューマ・グループがフラッシュ・ディスクに発行する大きいI/Oリクエストの数。 |
|
コンシューマ・グループがフラッシュ・ディスクに1秒当たりに発行する大きいI/Oリクエストの数。 |
|
コンシューマ・グループがフラッシュ・ディスクに発行する小さいI/Oリクエストの数。 |
|
コンシューマ・グループがフラッシュ・ディスクに1秒当たりに発行する小さいI/Oリクエストの数。 |
|
フラッシュ・ディスクからのコンシューマ・グループによるブロックの読取り/書込みの累積待機時間。 |
|
フラッシュ・ディスクからのコンシューマ・グループによる大きいブロックの読取り/書込みの累積待機時間。 |
|
フラッシュ・ディスクからのコンシューマ・グループによる大きいブロックの読取り/書込みの1リクエスト当たりの平均待機時間。 |
|
フラッシュ・ディスクからのコンシューマ・グループによるブロックの読取り/書込みの1リクエスト当たりの平均待機時間。 |
|
フラッシュ・ディスクからのコンシューマ・グループによる小さいブロックの読取り/書込みの累積待機時間。 |
|
フラッシュ・ディスクからのコンシューマ・グループによる小さいブロックの読取り/書込みの1リクエスト当たりの平均待機時間。 |
|
このコンシューマ・グループから使用されているフラッシュ・リソースの割合(%)。 |
|
このコンシューマ・グループからの大きいリクエストによって使用されているフラッシュ・リソースの割合(%)。 |
|
このコンシューマ・グループからの小さいリクエストによって使用されているフラッシュ・リソースの割合(%)。 |
|
コンシューマ・グループがフラッシュ・ディスクに発行する大きいI/OリクエストのIORM待機時間。 |
|
コンシューマ・グループがフラッシュ・ディスクに発行する大きいI/Oリクエストのリクエスト当たりの平均IORM待機時間。 |
|
コンシューマ・グループがフラッシュ・ディスクに発行する小さいI/OリクエストのIORM待機時間。 |
|
コンシューマ・グループがフラッシュ・ディスクに発行する小さいI/Oリクエストのリクエスト当たりの平均IORM待機時間。 |
|
ハード・ディスクへのこのコンシューマ・グループの1秒当たりのI/OのMB数。 |
|
このメトリックは、このコンシューマ・グループからハードディスクへの平均I/O負荷を示しています。I/O負荷の詳細は、「CD_IO_LOAD」を参照してください。 |
|
コンシューマ・グループによって発行された大きいI/Oリクエストの累積数。大きい値は、このコンシューマ・グループからのI/Oの処理負荷が高いことを示します。 |
|
このメトリックは |
|
コンシューマ・グループによって発行された小さいI/Oリクエストの累積数。大きい値は、このコンシューマ・グループからのI/Oの処理負荷が高いことを示します。 |
|
このメトリックは |
|
ハード・ディスクからのコンシューマ・グループによる大きいブロックの読取り/書込みの累積待機時間。 |
|
ハード・ディスクからのコンシューマ・グループによる大きいブロックの読取り/書込みの1リクエスト当たりの平均待機時間。 |
|
ハード・ディスクからのコンシューマ・グループによる小さいブロックの読取り/書込みの累積待機時間 |
|
ハード・ディスクからのコンシューマ・グループによる小さいブロックの読取り/書込みの1リクエスト当たりの平均待機時間。 |
|
このコンシューマ・グループからの大きいリクエストによって使用されているディスク・リソースの割合(%)。 |
|
このコンシューマ・グループからの小さいリクエストによって使用されているディスク・リソースの割合(%)。 |
|
コンシューマ・グループがハード・ディスクに発行する大きいI/OリクエストのIORM待機時間。 |
|
コンシューマ・グループがハード・ディスクに発行する大きいI/Oリクエストのリクエスト当たりの平均IORM待機時間。 |
|
コンシューマ・グループがハード・ディスクに発行する小さいI/OリクエストのIORM待機時間。 |
|
コンシューマ・グループがハード・ディスクに発行する小さいI/Oリクエストのリクエスト当たりの平均IORM待機時間。 |
すべてのコンシューマ・グループの累積メトリックは、カテゴリ、IORMまたはデータベース・リソースのプランが変更されるとゼロにリセットされます。
コンシューマ・グループの現在のメトリックを表示するには、次のCellCLIコマンドを使用します。
CellCLI> LIST METRICCURRENT WHERE objectType = 'IORM_CONSUMER_GROUP' AND - metricValue != 0 ATTRIBUTES name, metricObjectName, metricValue, - collectionTime
Oracle ASMおよびそれ以外のすべてのデータベースでは、メトリックはBACKGROUNDおよびOTHERコンシューマ・グループで提供されます。BACKGROUNDコンシューマ・グループは次のとおりです。
_ORACLE_BACKGROUND_GROUP_: Oracle Databaseバックグラウンド・プロセスからの優先度の高いI/Oリクエスト
_ORACLE_MEDPRIBG_GROUP_: Oracle Databaseバックグラウンド・プロセスからの優先度が中位のI/Oリクエスト
_ORACLE_LOWPRIBG_GROUP_: Oracle Databaseバックグラウンド・プロセスからの優先度の低いI/Oリクエスト
メトリックを使用して、IORM使用率を監視します。
OLTPワークロードとDSSワークロードがOracle Exadata Storage Serverを共有する場合は、短いレイテンシまたは高スループットのいずれに対して最適化するかがIORMにより決定されます。短いレイテンシに対して最適化するには、ディスクの使用率がフルにならないように大きいI/Oリクエストを分散する必要があります。高いスループットに対して最適化するには、各Oracle Exadata Storage Serverで多くの大きい同時I/Oリクエストを処理し、最適化アルゴリズムを適用中にセルをフルに使用できるようにする必要があります。ただし、セルに多くの大きい同時I/Oリクエストがある場合は、各I/Oは他の多くのI/Oの後でキューに入れられるため、I/Oレイテンシは長くなります。
データベース、PDBおよびコンシューマ・グループからのI/Oリクエストの使用率メトリックは、データベース、PDBまたはコンシューマ・グループがセルを使用した時間に対応します。大きいI/Oリクエストは小さいI/Oリクエストよりセルを多く使用します。次は、IORM最適化を決定する使用率メトリックを示したものです。
CG_IO_UTIL_LG
CG_IO_UTIL_SM
PDB_IO_UTIL_LG
PDB_IO_UTIL_SM
CT_IO_UTIL_LG
CT_IO_UTIL_SM
DB_IO_UTIL_LG
DB_IO_UTIL_SM
I/Oリソース割当てで使用したI/Oリソース量を比較して、データベース管理者はIORMをレイテンシまたはスループットに切り替える必要があるかどうかを判断できます。IORMメトリックIORM_MODE
は、IORMのモードを示しています。メトリック値は1から3の範囲内です。値の定義は次のとおりです。
1はセルのIORM目標がlow_latency
に設定されていたことを示します。
2はセルのIORM目標がbalanced
に設定されていたことを示します。
3はセルのIORM目標がhigh_throughput
に設定されていたことを示します。
1から2または2から3の間の値は、IORM目標がメトリック期間中同じでなかったことを示し、値は指定目標への近接度を示します。ワークロードの組合せが絶えず変化することも示しています。
I/Oリソース管理(IORM)に関連するOracle Exadata System Softwareのメトリックは複数の方法で使用できます。
メトリックを使用すると、I/Oの処理負荷の全体のサイズおよび各カテゴリ、データベースまたはコンシューマ・グループのI/Oの処理負荷の割合を確認できます。たとえば、特定のデータベースが予想以上に高いI/Oの処理負荷を発行していることがメトリックからわかります。
また、カテゴリ、データベース、プラガブル・データベース(PDB)またはコンシューマ・グループの中で、リソース割当てを使用していないものや、リソース割当てを超えているものもメトリックから確認できます。次に例を示します。
待機時間(DB_IO_WT_SM_RQ
、DB_IO_WT_LG_RQ
、PDB_IO_WT_SM_RQ
、PDB_IO_WT_LG_RQ
およびCG_IO_WT_SM_RQ
)が短いまたはゼロになる場合は、プラン割当ては十分といえます。
待機時間が長い場合、プラン割当ては不十分です。
待機時間によりパフォーマンスが著しく低下する場合は、プランを調整して割当てを大きくするか、セルまたはディスクを追加して全体のI/Oリソースを増やしてください。
アクティブ・リクエストでは、セルで処理中のクライアントI/Oリクエストのクライアント集中型またはアプリケーション集中型のビューが提供されます。アラートは、セル内で発生した重要なイベントを表します。通常、アラートはOracle Exadata Storage Serverの機能が損なわれているか、または障害が発生する危険性があることを示します。セルのアクティブ・リクエストおよびアラートを監視できます。また、アラートの電子メール通知を受信することもできます。通知を受信するには、ALTER CELL
コマンドを使用します。
この項では、次の項目について説明します。
関連項目
セルのアクティブ・リクエストを表示するには、LIST ACTIVEREQUEST
コマンドを使用します。
ACTIVEREQUEST
属性を表示するには、DESCRIBE ACTIVEREQUEST
コマンドを使用します。
例7-5 アクティブ・リクエスト属性の表示
この例は、指定したリクエストのI/Oタイプの属性の詳細リストを表示する方法を示しています。
CellCLI> LIST ACTIVEREQUEST WHERE IoType = 'predicate pushing' DETAIL
セルのアラート定義を表示するには、LIST ALERTDEFINITION
コマンドを使用します。アラート定義では、セルで生成可能なすべてのアラートの定義が提供されます。
例7-6 アラート定義属性の表示
この例は、アラート定義の属性の詳細リストを表示する方法を示しています。
CellCLI> LIST ALERTDEFINITION ADRAlert DETAIL name: ADRAlert alertShortName: ADR alertSource: "Automatic Diagnostic Repository" alertType: Stateless description: "CELLSRV Incident Error" metricName:
例7-7 アラート定義名および説明の属性の表示
アラート定義の指定した属性のリストを表示できます。この例は、アラート名、メトリック名および説明を表示する方法を示しています。メトリック名では、アラートの基準となるメトリックを識別します。ADRAlert
、HardwareAlert
、Stateful_HardwareAlert
およびStateful_SoftwareAlert
はメトリックに基づいていないため、メトリック名はありません。
CellCLI> LIST ALERTDEFINITION ATTRIBUTES name, metricName, description ADRAlert "Incident Alert" HardwareAlert "Hardware Alert" StatefulAlert_CD_IO_ERRS_MIN CD_IO_ERRS_MIN "Threshold Alert" StatefulAlert_CG_IO_RQ_LG CG_IO_RQ_LG "Threshold Alert" StatefulAlert_CG_IO_RQ_LG_SEC CG_IO_RQ_LG_SEC "Threshold Alert" StatefulAlert_CG_IO_RQ_SM CG_IO_RQ_SM "Threshold Alert" StatefulAlert_CG_IO_RQ_SM_SEC CG_IO_RQ_SM_SEC "Threshold Alert" StatefulAlert_CG_IO_WT_LG CG_IO_WT_LG "Threshold Alert" StatefulAlert_CG_IO_WT_LG_RQ CG_IO_WT_LG_RQ "Threshold Alert" StatefulAlert_CG_IO_WT_SM CG_IO_WT_SM "Threshold Alert" StatefulAlert_CG_IO_WT_SM_RQ CG_IO_WT_SM_RQ "Threshold Alert" StatefulAlert_CL_FSUT CL_FSUT "Threshold Alert" StatefulAlert_CL_MEMUT CL_MEMUT "Threshold Alert" StatefulAlert_CT_IO_RQ_LG CT_IO_RQ_LG "Threshold Alert" StatefulAlert_CT_IO_RQ_LG_SEC CT_IO_RQ_LG_SEC "Threshold Alert" StatefulAlert_CT_IO_RQ_SM CT_IO_RQ_SM "Threshold Alert" StatefulAlert_CT_IO_RQ_SM_SEC CT_IO_RQ_SM_SEC "Threshold Alert" StatefulAlert_CT_IO_WT_LG CT_IO_WT_LG "Threshold Alert" StatefulAlert_CT_IO_WT_LG_RQ CT_IO_WT_LG_RQ "Threshold Alert" StatefulAlert_CT_IO_WT_SM CT_IO_WT_SM "Threshold Alert" StatefulAlert_CT_IO_WT_SM_RQ CT_IO_WT_SM_RQ "Threshold Alert" StatefulAlert_DB_IO_RQ_LG DB_IO_RQ_LG "Threshold Alert" StatefulAlert_DB_IO_RQ_LG_SEC DB_IO_RQ_LG_SEC "Threshold Alert" StatefulAlert_DB_IO_RQ_SM DB_IO_RQ_SM "Threshold Alert" StatefulAlert_DB_IO_RQ_SM_SEC DB_IO_RQ_SM_SEC "Threshold Alert" StatefulAlert_DB_IO_WT_LG DB_IO_WT_LG "Threshold Alert" StatefulAlert_DB_IO_WT_LG_RQ DB_IO_WT_LG_RQ "Threshold Alert" StatefulAlert_DB_IO_WT_SM DB_IO_WT_SM "Threshold Alert" StatefulAlert_DB_IO_WT_SM_RQ DB_IO_WT_SM_RQ "Threshold Alert" StatefulAlert_GD_IO_ERRS_MIN GD_IO_ERRS_MIN "Threshold Alert" Stateful_HardwareAlert "Hardware Stateful Alert" Stateful_SoftwareAlert "Software Stateful Alert"
Oracle Exadata System Softwareの管理者は、電子メールまたはSimple Network Management Protocol (SNMP)トラップ・アラートでアラート通知を受信できます。
SNMPアラートを使用すると、Oracle Enterprise Manager Cloud Controlなどの管理アプリケーションでOracle Exadata Storage Serverを監視できるようになります。電子メール・メッセージまたはSNMPトラップ・アラートを送信するようにOracle Exadata Storage Serverを構成するには、ALTER CELL
コマンドを使用します。
注意:
SNMPアラートは、Oracle Exadata System Softwareの各インストールに含まれているMIB (管理情報ベース)に準拠しています。Oracle Exadata Storage ServerのMIBファイルは、/opt/oracle/cell/cellsrv/deploy/config/cell_alert.mib
にあります。SNMPアラートとMIBはSNMPバージョン 1(SNMPv1)に準拠しています。
デフォルトで、ストレージ・サーバーのsyslogメッセージは論理ログ・ファイルに書き込まれます。loghostサーバーと呼ばれる独立した管理サーバーでは、Oracle Exadata Storage Serverからsyslogメッセージを受信できます。syslogメッセージをリモートで監視するには、loghostサーバーの/etc/sysconfig/syslog
ファイルでSYSLOGD_OPTIONS -r
を設定し、loghostサーバーのsyslogサービスが着信syslogメッセージをリスニングするように構成します。また、ALTER CELL
コマンドを使用して各Oracle Exadata Storage Serverを構成し、指定されたsyslogメッセージがloghostサーバーに転送されるようにします。Oracle Exadata Storage Serverの構成は、再起動や更新を行っても維持されます。ALTER CELL VALIDATE SYSLOGCONF
コマンドを使用すると、セルが送信したメッセージをloghostサーバーが受信するかどうかをテストできます。
関連項目
セルで発生したアラートの履歴を表示するには、LIST ALERTHISTORY
コマンドを使用します。
アラート履歴エントリは、最大で100日間保持されます。アラート履歴エントリの数が500を超えると、アラート履歴エントリは7日間のみ保持されます。ステートフル・アラートがクリアされると(つまり、基礎となるメトリック、ハードウェアまたはソフトウェアの状態がnormalに戻ると)、そのステートフル・アラートは、アラート履歴エントリの数に応じて100日間または7日間保持されます。クリアされていないステートフル・アラートは、経過期間にかかわらず保持されます。
例7-8 アラート履歴属性の表示
この例は、severity
属性がcritical
に設定され、examinedBy
属性が設定されていないアラート履歴エントリの属性の詳細リストを表示する方法を示しています。
CellCLI> LIST ALERTHISTORY WHERE severity = 'critical' AND examinedBy = '' DETAIL
複数の動的V$
ビューを使用して、Oracle Exadata Storage Server環境を監視できます。この項では、次の項目について説明します。
V$CELL
ビューでは、セルの識別情報が提供されます。
表7-11 V$CELLビュー列および説明
列 | 説明 |
---|---|
|
セルのハッシュ数値。次に例を示します。 138889696 注意: |
|
セルのIPアドレスを指定する文字列(最大400文字)。これらは、 |
|
ストレージ・セルのタイプ。 |
GV$CELL
ビューには、V$CELL
ビューと同じ列およびINST_ID
列が含まれます。INST_ID
列にはインスタンス番号が表示され、この番号に基づいて関連するV$
ビュー情報が取得されます。GV$
ビュー問合せを実行すると、条件を満たすすべてのインスタンスからV$
ビュー情報が取得されます。
V$BACKUP_DATAFILE
ビューには、Oracle Recovery Manager (RMAN)増分バックアップ時のOracle Exadata Storage Serverに関連する列が含まれます。
表7-12 V$BACKUP_DATAFILE列および説明
列 | 説明 |
---|---|
|
バックアップのデータ・ファイルのブロック・サイズ。 |
|
このバックアップの実行中にスキャンされたブロック数。このバックアップが増分バックアップで、バックアップの最適化にブロック・チェンジ・トラッキングが使用された場合、この列の値は |
|
RMAN増分バックアップを最適化するために、Oracle Exadata Storage Serverで読み取られてフィルタ処理されたブロック数。 |
|
バックアップ時のデータ・ファイルのブロック・サイズ。この値は、このバックアップから再起動されたデータ・ファイルによって取得されたブロック数にもなります。 |
Oracle Exadata System Softwareでスキップされるブロックの割合は次のように計算されます。
(BLOCKS_SKIPPED_IN_CELL / BLOCKS_READ) * 100
この数は、ブロック・チェンジ・トラッキングに基づいて大幅に変化します。
高速の増分バックアップ用にブロック・チェンジ・トラッキングが使用されている場合、ほとんどのフィルタ処理は変更トラッキング・ファイルを使用してデータベースで実行され、ブロックはI/Oリクエストをセルに発行するまでスキップされます。ブロック・チェンジ・トラッキングが使用されていない場合は、すべてのブロックがセルでフィルタ処理されます。
関連項目
V$SYSSTAT
ビュー問合せを実行すると、Oracle Exadata System Softwareの有効性の計算に使用できる統計を取得できます。
表7-13 V$SYSSTATビューのキー統計
統計 | 説明 |
---|---|
|
Exadataフラッシュ・キャッシュでキャッシュ・ヒットした読取りリクエストの数。 |
|
セルで処理された非圧縮データの合計サイズ。Exadataハイブリッド列圧縮で圧縮した表に対するスキャンでは、この統計が解凍後のデータのサイズになります。 |
|
ディスクに書き込まれていなかったExadataスマート・フラッシュ・キャッシュの既存のミラーを上書きしたミラー書込みリクエストの合計数。この統計はミラー書込みが1回行われるたびに増分されます。 |
|
Exadataスマート・フラッシュ・キャッシュとディスクの両方に書き込まれたミラー書込みリクエストの合計数。データの一部はフラッシュに書き込まれ、残りはディスクに書き込まれました。この統計はミラー書込みが1回行われるたびに増分されます。 |
|
処理がセルにオフロードされたときに物理ディスクで処理されたI/Oバイト数の合計。 |
|
ストレージ索引によって保存されたバイト数。 |
|
ファイル作成操作をセルにオフロードして、データベース・ホストで保存されたI/Oバイト数。この統計は、最適化されたファイル作成操作がOracle Exadata System Softwareに有効であることを示します。 |
|
RMANのファイル・リストア操作をセルにオフロードして、データベース・ホストで保存されたI/Oバイト数。この統計は、最適化されたRMANのファイル・リストア操作がOracle Exadata System Softwareに有効であることを示します。 |
|
Oracle Exadata Storage ServerでのCPU使用率が原因でデータベース・サーバーに処理のために戻されたI/Oバイト数。 |
|
インターコネクト(データベース・ホストとセル間)で交換されたI/Oバイト数。 |
|
スマート・スキャンのみを対象にセルによって返されたバイト数。他のデータベースI/Oのバイト数は含まれません。 |
|
Exadataスマート・フラッシュ・キャッシュに完全に書き込まれたミラー書込みリクエストの合計数。この統計はミラー書込みが1回行われるたびに増分されます。 |
|
Exadataスマート・フラッシュ・キャッシュまたはハード・ディスクの両方で対応できた読取りリクエストの合計数。データの一部はフラッシュ上でダーティであり、残りはディスクから取得されます。 |
|
Exadataスマート・フラッシュ・キャッシュまたはストレージ索引で対応できた読取りリクエストの合計数。 |
|
子ファイル・レベルで物理I/Oが行われない物理読取りI/Oリクエストの数。 |
|
ベース・レベルでの物理I/Oの数。 |
|
任意のスナップショット階層での物理I/Oの数。 |
|
ベースからの読取りバイト数。 |
|
スナップショットからの読取りバイト数。 |
|
スナップショットでの新規割当ての合計数。 |
|
物理ディスクで処理された読取りのI/Oバイト数の合計。処理がセルにオフロードされた場合とオフロードされなかった場合を含みます。 |
|
Exadataスマート・フラッシュ・キャッシュまたはストレージ索引から読み取られた合計バイト数。 |
|
すべてのインスタンス・アクティビティ(アプリケーション、バックアップ、リカバリおよびその他のユーティリティを含む)で1つ以上のデータベース・ブロックを読み取る読取りリクエストの数。 |
|
Exadataスマート・フラッシュ・キャッシュにすべてのミラーが書き込まれた書込みリクエストの合計数。 |
|
物理ディスクで処理された書込みのI/Oバイト数の合計。処理がセルにオフロードされた場合とオフロードされなかった場合を含みます。 |
|
Exadataスマート・フラッシュ・キャッシュに最初に書き込まれる合計バイト数。これらのバイトはレイジー方式でディスクと同期され、フラッシュ・キャッシュに空き領域が作成されます。 |
|
すべてのインスタンス・アクティビティ(アプリケーション・アクティビティ、バックアップ、リカバリおよびその他のユーティリティを含む)により1つ以上のデータベース・ブロックに書き込まれる書込みリクエストの数。 |
例7-10 V$SYSSTATビューでのセル統計の問合せ
この例は、V$SYSSTAT
の統計を示しています。
SQL> SELECT name, value/1024/1024 MB FROM v$sysstat a WHERE a.name = 'physical read total bytes' OR a.name = 'physical write total bytes' OR a.name = 'cell physical IO interconnect bytes' OR a.name = 'cell physical IO bytes eligible for predicate offload' OR a.name = 'cell physical IO bytes saved during optimized file creation' OR a.name = 'cell physical IO bytes saved during optimized RMAN file restore' OR a.name = 'cell IO uncompressed bytes' OR a.name = 'cell physical IO interconnect bytes returned by smart scan' OR a.name = 'cell physical IO bytes saved by storage index'; NAME MB ---------------------------------------------------------------------------------- physical read total bytes 5425.11 physical write total bytes 26.24 cell physical IO interconnect bytes 550.94 cell physical IO bytes saved during optimized file creation 0 cell physical IO bytes saved during optimized RMAN file restore 0 cell physical IO bytes eligible for predicate offload 5372.53 cell physical IO bytes saved by storage index 0 cell physical IO interconnect bytes returned by smart scan 472.12 cell IO uncompressed bytes 5372.53 9 rows selected.
次の計算を実行することで、実行されたディスクI/Oの量を特定できます。
physical read total bytes + physical write total bytes - cell physical IO bytes saved by storage index
関連項目
Exafusion Direct-to-Wireプロトコルを使用すると、Oracle Real Applications Cluster (Oracle RAC)インターコネクト全体にわたるキャッシュ・ブロックを読み取って処理するプロセスがInfiniBandネットワークを介してメッセージを直接送受信できるようになります。書込み統計は、V$SYSSTAT
ビューを使用して監視できます。次の表は、セルの書込み統計の一覧です。
表7-14 セルの監視用の書込み統計
統計 | 説明 |
---|---|
|
この書込みイベントは、高スループットの書込みオフロードに適格となった書込みI/Oバイトの合計数です。 |
|
この書込みイベントは、高スループットの書込みオフロードに適格となり、論理書込みを作成したデータベース・サーバー・プロセスから直接書き込まれた書込みI/Oバイトの合計数です。 |
|
この書込みイベントは、プロセスによって発行された論理書込みリクエストの合計数です。 |
|
この書込みイベントは、高スループットの書込みオフロード・モードに適格となった論理書込みリクエストの合計数です。 |
V$SEGMENT_STATISTICS
ビューは、セグメント・ベースの統計を示したものです。
セグメント・レベルの統計は、セルから最適化読取りを実行中の表または索引などの固有のオブジェクトの検出に使用できます。optimized physical read
セグメント統計は、Exadataスマート・フラッシュ・キャッシュまたはストレージ索引から読み取られたオブジェクトの読取りリクエスト数を提供します。optimized physical writes
統計は、Exadataスマート・フラッシュ・キャッシュに最初に実行されたオブジェクトの書込みリクエスト数を提供します。これらの書込みリクエストは、後でレイジー方式でディスクと同期し、フラッシュに空き領域を作成できます。
例7-11 V$SEGMENT_STATISTICSビューの使用
この例は、セルから1000を超える最適化読取りを実行したすべてのオブジェクトを返す問合せを示しています。同様な問合せを使用して、ほとんど最適化読取りを実行しなかったオブジェクトを特定できます。
SELECT object_name, value FROM V$segment_statistics WHERE \ statistic_name='optimized physical reads' AND value>1000 ORDER BY value;
V$SQL
ビューでは、共有SQL領域の統計が表示され、入力した元のSQLテキストの子が1行ずつ表示されます。
V$SQL
ビューの次の列を問い合せて、物理的なI/O読取りディスク・バイト数、物理的なI/O書込みディスク・バイト数、セルの物理的なI/Oインターコネクト・バイト数、条件オフロードに適格なセルの物理的なI/Oバイト数、セルの非圧縮バイト数、スマート・スキャンに返されたセルのインターコネクト・バイト数、およびExadataスマート・フラッシュ・キャッシュまたはストレージ索引によって返された物理的な読取りリクエスト数を確認できます。
PHYSICAL_READ_BYTES
PHYSICAL_WRITE_BYTES
IO_INTERCONNECT_BYTES
IO_CELL_OFFLOAD_ELIGIBLE_BYTES
IO_CELL_UNCOMPRESSED_BYTES
IO_CELL_OFFLOAD_RETURNED_BYTES
OPTIMIZED_PHY_READ_REQUESTS
ビューで返される値は、特定のインスタンスのパラレル問合せで読み取られるバイト数になります。
注意:
前述の列は、次のビューでも使用できます。
V$SQLAREA
V$SQLAREA_PLAN_HASH
V$SQLSTATS
V$SQLSTATS_PLAN_HASH
例7-12 V$SQLビューの問合せ
この例は、Oracle Exadata System Softwareのオフロード処理のパフォーマンス・データを返す問合せを示しています。WHERE
条件は、対象のV$SQL
コマンドのみを選択するために使用されています。この問合せでは、SALES
表がスキャンされています。問合せでV$SQL
に格納されるパフォーマンス・データは、SALES
表のデータ(約5GB)がすべてオフロード処理に使用されていることを示しています。Oracle Exadata System Softwareのオフロード処理が有効なため、データベース・ホストにはネットワーク経由で417MBのデータしか配信されていません。
SELECT sql_text, io_cell_offload_eligible_bytes/1024/1024 cell_offload_eligible_mb, io_cell_uncompressed_bytes/1024/1024 io_uncompressed_mb, io_interconnect_bytes/1024/1024 io_interconnect_mb, io_cell_offload_returned_bytes/1024/1024 cell_return_bytes_mb, (physical_read_bytes + physical_write_bytes)/1024/1024 io_disk_mb FROM v$sql WHERE sql_text LIKE '%from sales%';
SQL_TEXT CELL_OFFLOAD_ELIGIBLE_MB IO_UNCOMPRESSED_MB IO_INTERCONNECT_MB CELL_RETURN_BYTES_MB IO_DISK_MB --------------------------------------------------------------------------------------------- select count(*) from sales 5283.06 5283.06 520.34 417.65 5385.75
関連項目
V$CELL_STATE
ビューでは、データベース・クライアントからアクセス可能なすべてのセルの状態を表示します。
状態には、セル・サーバー(CELLSRV)のネットワーク・レイヤー情報、スケジューリング・レイヤー情報、セル・サーバーの構成情報などのキー・パフォーマンス統計が含まれます。このビューはOracleサポート・サービスで使用されます。
表7-15 V$CELL_STATE列および説明
列 | 説明 |
---|---|
|
セルのIPアドレスを指定する文字列(最大400文字)。これらは、 次に例を示します。 172.16.50.28 |
|
統計タイプ( |
|
特定の統計タイプのキー(例: |
|
XML文書の実際の統計値(属性と値のペア)。 |
例7-13 V$CELL_STATEビューからの統計の表示
この例は、読取り可能な形式のSTATISTICS_VALUE
列の情報を取得する方法を示しています。
SQL> SPOOL /tmp/cell_state_080619.log SQL> SET PAGESIZE 10000 SQL> SET LONG 500000 SQL> SELECT statistics_type, XMLTYPE(statistics_value) FROM v$cell_state; SQL> SPOOL OFF
V$CELL_THREAD_HISTORY
ビューには、データベース・クライアントに表示されるセルのスレッドからセル・サーバー(CELLSRV)によって取得されるサンプルが含まれます。
このビューはOracleサポート・サービスで使用されます。
表7-16 V$CELL_THREAD_HISTORY列および説明
列 | 説明 |
---|---|
|
セルのIPアドレスを指定する文字列(最大400文字)。これらは、 次に例を示します。 172.16.50.28 |
|
スナップショットのID ( |
|
スナップショットの日時。 |
|
スレッドID ( |
|
スナップショットの取得時にスレッドで実行されていたジョブ。 |
|
待機場所が存在する場合にその場所を示す一意の状態。 |
|
待機対象のオブジェクト(存在する場合)。たとえば、mutex名があります。 |
|
実行中のジョブでクライアントが処理していたSQLコマンドの識別子。 |
|
データベースのID ( |
|
インスタンスのID ( |
|
セッションのID ( |
|
セッション・シリアル番号( |
V$CELL_REQUEST_TOTALS
ビューには、セルで実行中のリスクエストのタイプおよび頻度の履歴ビューが含まれています。
CELLSRVでは、これらのリクエストを定期的にサンプリングし、このビューで使用できるように格納します。このビューはOracleサポート・サービスで使用されます。
表7-17 V$CELL_REQUEST_TOTALS列および説明
列 | 説明 |
---|---|
|
セルのIPアドレスを指定する文字列(最大400文字)。これらは、 次に例を示します。 172.16.51.28 |
|
スナップショットのID ( |
|
スナップショットの日時。 |
|
統計の名前。 |
|
統計の値。 |
V$ASM_DISK_SPARSE
ビューおよびV$ASM_DISKGROUP_SPARSE
ビューにはスパース・ディスクに関する情報が含まれます。
表7-18 V$ASM_DISK_SPARSE列および説明
列 | 説明 |
---|---|
GROUP_NUMBER |
ディスクを含むディスク・グループの番号。 |
|
このディスク・グループ内のディスクに割り当てられた番号。 |
|
ディスクのインカネーション番号。 |
|
ディスク上の使用済物理容量およびマテリアライズド容量の合計。 |
|
ディスク上の物理容量の合計。 |
|
ディスクの非マテリアライズド・リージョンのI/O読取りリクエストの合計。 |
|
ディスクの非マテリアライズド・リージョンから読み取ったバイト数の合計。 |
|
スパース読取りI/O操作にかかった時間。 |
表7-19 V$ASM_DISKGROUP_SPARSE列および説明
列 | 説明 |
---|---|
|
ディスク・グループに割り当てられたクラスタ全体の番号。 |
|
ディスク・グループの使用済物理容量およびマテリアライズド容量の合計。 |
|
ディスク・グループの物理容量の合計。 |
Oracle Exadata Storage Server用に設計された待機イベントでは、アクセス中のセルおよびグリッド・ディスクが直接表示されるため、従来型のストレージに対するディスクI/Oではなく、Oracle Exadata Storage Serverに対するディスクI/Oの待機イベントのセットを使用します。この情報は、従来型のストレージの待機イベントで提供されるデータベースのfile#
およびblock#
の情報よりも、パフォーマンスおよび診断の用途に便利です。待機イベントに関する情報は、V$
動的パフォーマンス・ビューに表示されます。
注意:
V$SESSION_ACTIVE_HISTORY
ビューは、待機イベントの分析に使用できます。このビューでは、発生したイベント、問合せの実行時期、および問合せの実行方法が表示されます。また、問合せが待機する必要のあったイベントも表示されます。
この項の内容は次のとおりです。
関連項目
次の表は、セルの監視に役立つ待機イベントの一覧です。
表7-20 セルの監視に役立つ待機イベント
待機イベント | 説明 |
---|---|
|
この待機イベントは、単一ブロック読取りまたはマルチブロック読取りのI/Oの再転送中に表示されます。 |
|
この待機イベントは、セルのdatabase file parallel readと同等です。このイベントの |
|
この待機イベントは、セルの |
|
この待機イベントは、セルの |
|
この待機イベントは、セルでファイル作成が完了するのをデータベースが待機しているときに表示されます。このイベントの |
|
この待機イベントは、セルで増分バックアップが完了するのをデータベースが待機しているときに表示されます。このイベントの |
|
この待機イベントは、索引または索引構成表(IOT)の高速全スキャンが完了するのをデータベースが待機しているときに表示されます。このイベントの |
|
この待機イベントは、セルでバックアップからのリストアのファイル初期化が完了するのをデータベースが待機しているときに表示されます。このイベントの |
|
この待機イベントは、セルで表スキャンが完了するのをデータベースが待機しているときに表示されます。このイベントの |
|
この待機イベントは、I/Oがデータを返さなかったときに表示されます。 |
|
この待機イベントは、 |
これらの待機イベントにセルのハッシュ番号またはディスクのハッシュ番号が関連付けられている場合は、値をV$CELL
のCELL_HASHVAL
列およびV$ASM_DISK
のHASH_VALUE
列と結合することにより、遅いセルまたはディスクを識別できます。
V$SESSION_WAIT
ビューには、各セッションの現在または最新の待機イベントが表示されます。
例7-14 V$SESSION_WAITビューの使用
この例は、V$SESSION_WAIT
ビュー問合せを実行する方法を示しています。2番目のSELECT
問合せで、セルのパスおよびディスク名が表示されます。
SELECT w.event, w.p1, w.p2, w.p3 FROM V$SESSION_WAIT w, V$EVENT_NAME e WHERE e.name LIKE 'cell%' AND e.wait_class_id = w.wait_class_id; SELECT w.event, c.cell_path, d.name, w.p3 FROM V$SESSION_WAIT w, V$EVENT_NAME e, V$ASM_DISK d, V$CELL c WHERE e.name LIKE 'cell%' AND e.wait_class_id = w.wait_class_id AND w.p1 = c.cell_hashval AND w.p2 = d.hash_value;
V$SYSTEM_EVENT
ビューには、待機イベントの合計数に関する情報が表示されます。
例7-15 V$SYSTEM_EVENTビューの使用
この例は、V$SYSTEM_EVENT
ビュー問合せを実行する方法を示しています。
SELECT s.event FROM V$SYSTEM_EVENT s, V$EVENT_NAME e WHERE e.name LIKE 'cell%' AND e.event_id = s.event_id;
様々な設定を使用して、Oracle Exadata System Softwareのパフォーマンスを最適化できます。
Exadataハイブリッド列圧縮では、行のグループの同じ列がまとめてデータベースに格納されます。データベースの列値をまとめて格納することで、圧縮アルゴリズムの効率性が向上します。行は、データ・ブロックに行優先形式で格納されません。データベースでは、任意のSQL操作によって処理されるデータを圧縮しますが、ダイレクト・パス・ロードでは圧縮レベルがより高くなります。
Exadataハイブリッド列圧縮により、サイズを大幅に削減できます。データベース操作は圧縮オブジェクトに対して透過的に実行されるため、アプリケーションを変更する必要はありません。
ユーザーの要件に応じて、次のタイプのExadataハイブリッド列圧縮を指定できます。
ウェアハウス圧縮: このタイプの圧縮は、問合せパフォーマンス用に最適化されており、データ・ウェアハウス・アプリケーション向けです。
アーカイブ圧縮: このタイプの圧縮は、最大の圧縮レベル用に最適化されており、履歴データおよび変更されないデータ向けです。
たとえば、Exadataハイブリッド列圧縮をdaily_sales
表に適用するとします。1日の終わりに、品目と販売数が表に移入され、品目IDと日付がコンポジット主キーになります。表7-21は、行のサブセットを示しています。
表7-21 サンプル表daily_sales
Item_ID | Date | Num_Sold | Shipped_From | Restock |
---|---|---|---|---|
1000 |
01-JUN-07 |
2 |
WAREHOUSE1 |
Y |
1001 |
01-JUN-07 |
0 |
WAREHOUSE3 |
N |
1002 |
01-JUN-07 |
1 |
WAREHOUSE3 |
N |
1003 |
01-JUN-07 |
0 |
WAREHOUSE2 |
N |
1004 |
01-JUN-07 |
2 |
WAREHOUSE1 |
N |
1005 |
01-JUN-07 |
1 |
WAREHOUSE2 |
N |
データベースでは、圧縮ユニットと呼ばれる内部構造に行のセットを格納します。たとえば、表7-21の行が1つのユニットに格納されるとします。Exadataハイブリッド列圧縮では、値を行にマップするメタデータとともに、列4の一意の値をそれぞれ格納します。概念上は、圧縮値は次のように表現されます。
WAREHOUSE1WAREHOUSE3WAREHOUSE2
次に、データベースでは、この値で繰り返されているWAREHOUSE
という語を圧縮するために、この語を1回だけ格納し、その各出現箇所を参照で置き換えます。参照のサイズが元の語より小さければ、データベースは圧縮に成功したことになります。圧縮の利点は、一意の値が1つのみ含まれるDate
列で特に明らかです。
図7-1に示すように、各圧縮ユニットは、複数のデータ・ブロックにまたがることができます。特定の列の値は、複数のブロックにまたがる場合とまたがらない場合があります。
Exadataハイブリッド列圧縮では、暗黙的に行がロックされます。非圧縮のデータ・ブロックで行の更新が発生した場合、更新される行のみがロックされます。これに対して、更新が圧縮ユニットのいずれかの行で発生した場合、データベースではそのユニットのすべての行をロックする必要があります。Exadataハイブリッド列圧縮を使用して行を更新すると、ROWIDが変更されます。
注意:
表でExadataハイブリッド列圧縮を使用する場合、Oracle DMLでは、比較的大きなデータ・ブロック(圧縮ユニット)がロックされるため、同時実行性が低下する可能性があります。
Oracle Databaseでは、表の圧縮で4つの方法がサポートされます。表7-22は、各方法の概要を示しています。
表7-22 表の圧縮方法
表の圧縮方法 | 圧縮レベル | CPUオーバーヘッド | アプリケーション |
---|---|---|---|
基本圧縮 |
高い |
最低 |
DSS |
OLTP圧縮 |
高い |
最低 |
OLTP、DSS |
ウェアハウス圧縮 |
より高い(圧縮レベルは、指定された圧縮レベル(LOWまたはHIGH)に応じて変化します) |
より高い(CPUオーバーヘッドは、指定された圧縮レベル(LOWまたはHIGH)に応じて変化します) |
DSS |
アーカイブ圧縮 |
最高(圧縮レベルは、指定された圧縮レベル(LOWまたはHIGH)に応じて変化します) |
最高(CPUオーバーヘッドは、指定された圧縮レベル(LOWまたはHIGH)に応じて変化します) |
アーカイブ |
ウェアハウス圧縮とアーカイブ圧縮では、Exadataハイブリッド列圧縮テクノロジが使用されるため、最高の圧縮レベルが実現します。Exadataハイブリッド列圧縮テクノロジでは、行優先ストレージではなく、修正された形式の列指向ストレージが使用されます。これにより、データベースでは、同様のデータをまとめて格納できるため、圧縮アルゴリズムの効率性が向上します。Exadataハイブリッド列圧縮では、DMLでCPUオーバーヘッドが多く必要とされるため、更新頻度の低いデータにのみこの圧縮機能を使用してください。
より高い圧縮レベルのExadataハイブリッド列圧縮は、ダイレクト・パス・インサートが行われるデータでのみ実現されます。従来の挿入および更新もサポートされますが、その場合はより低い圧縮形式となり、圧縮レベルも低下します。
次の表は、表の各圧縮方法の特徴を示しています。
表7-23 表の圧縮の特徴
表の圧縮方法 | CREATE/ALTER TABLEの構文 | ダイレクト・パス・インサート | DML |
---|---|---|---|
基本圧縮 |
|
可 |
可 注意:
|
OLTP圧縮 |
|
可 |
可 |
ウェアハウス圧縮 |
|
可 |
可 注意:
|
アーカイブ圧縮 |
|
可 |
可 注意:
|
COMPRESS FOR QUERY HIGH
オプションは、デフォルトのデータ・ウェアハウス圧縮モードです。これにより、適切な圧縮およびパフォーマンスが実現します。COMPRESS FOR QUERY LOW
オプションは、ロード・パフォーマンスが非常に重要な環境で使用する必要があります。このオプションでは、COMPRESS FOR QUERY HIGH
オプションで圧縮されたデータより高速にロードが行われます。
COMPRESS FOR ARCHIVE LOW
オプションは、デフォルトのアーカイブ圧縮モードです。これにより、高い圧縮レベルと適切な問合せパフォーマンスが実現します。このオプションは、アクセス頻度の低いデータに適しています。めったにアクセスされないデータに対しては、COMPRESS FOR ARCHIVE HIGH
オプションを使用する必要があります。
DBMS_COMPRESSION
パッケージで提供される圧縮アドバイザを使用すると、特定の表に特定の圧縮方法を適用したときに予想される圧縮レベルを確認できます。
表の圧縮は、CREATE
TABLE
コマンドのCOMPRESS
句で指定します。既存の表で圧縮を有効にするには、ALTER
TABLE
文でこれらの句を使用します。この場合、圧縮の有効後に挿入または更新されたデータのみが圧縮されます。同様に、既存の圧縮表で表の圧縮を無効にするには、ALTER
TABLE
...NOCOMPRESS
コマンドを使用します。この場合、すでに圧縮されているすべてのデータは圧縮されたままですが、新規データは圧縮されずに挿入されます。
*_TABLES
データ・ディクショナリ・ビューで、圧縮表にはCOMPRESSION
列にENABLED
と表示されます。パーティション表では、この列はNULLですが、*_TAB_PARTITIONS
ビューのCOMPRESSION
列に、圧縮されているパーティションが表示されます。また、COMPRESS_FOR
列には、表またはパーティションで使用中の圧縮方法が表示されます。
SQL> SELECT table_name, compression, compress_for FROM user_tables; TABLE_NAME COMPRESSION COMPRESS_FOR ---------------- ------------ ----------------- T1 DISABLED T2 ENABLED BASIC T3 ENABLED OLTP T4 ENABLED QUERY HIGH T5 ENABLED ARCHIVE LOW
SQL> SELECT table_name, partition_name, compression, compress_for FROM user_tab_partitions; TABLE_NAME PARTITION_NAME COMPRESSION COMPRESS_FOR ----------- ---------------- ----------- ------------------------------ SALES Q4_2004 ENABLED ARCHIVE HIGH ... SALES Q3_2008 ENABLED QUERY HIGH SALES Q4_2008 ENABLED QUERY HIGH SALES Q1_2009 ENABLED OLTP SALES Q2_2009 ENABLED OLTP
Exadataハイブリッド列圧縮表が更新されると、行はCOMP_FOR_QUERY_HIGH
からCOMP_FOR_OLTP
またはCOMP_NOCOMPRESS
などの低レベルの圧縮に変更されます。行の圧縮レベルを確認するには、次の問合せを使用します。
DBMS_COMPRESSION.GET_COMPRESSION_TYPE ( ownname IN VARCHAR2, tabname IN VARCHAR2, row_id IN ROWID) RETURN NUMBER;
表の行をサンプリングすることで、高レベルの圧縮ではなくなった行の割合を確認できます。ALTER TABLE
またはMOVE PARTITION
を使用すると、行をより高い圧縮レベルに設定できます。たとえば、行の10%が最高の圧縮レベルでなくなった場合、それらの行をより高い圧縮レベルに変更または移行できます。
関連項目
パーティション、表または表領域の圧縮レベルは、変更できます。
圧縮レベルを変更する場合の例として、ある企業でその売上データにウェアハウス圧縮を使用している一方で、6か月より古い売上データにはめったにアクセスしないとします。売上データがその経過時間に基づいてパーティション化された表に格納されている場合、古いデータの圧縮レベルをアーカイブ圧縮に変更して、ディスク領域を解放できます。
関連項目
impdp
およびexpdp
コマンドを使用して、Exadataハイブリッド列圧縮表をインポートおよびエクスポートできます。
Exadataハイブリッド列圧縮表は、データ・ポンプのインポート・ユーティリティのimpdp
コマンドを使用してインポートできます。デフォルトでは、impdp
コマンドは表プロパティを保存し、インポートされた表はExadataハイブリッド列圧縮表となります。表はexpdp
コマンドでエクスポートすることもできます。
Exadataハイブリッド列圧縮をサポートしていない表領域では、impdp
コマンドは失敗し、次のエラーが表示されます。
ORA-6430: hybrid columnar compression is only supported in tablespaces residing on Exadata storage
Exadataハイブリッド列圧縮表は、 impdp
コマンドのTRANSFORM:SEGMENT_ATTRIBUTES=n
オプション句を使用して、非圧縮表としてインポートできます。
非圧縮表またはOLTP圧縮表は、インポート中にExadataハイブリッド列圧縮形式に変換できます。Exadata以外のハイブリッド列圧縮表をExadataハイブリッド列圧縮表に変換するには、次のようにします。
ALTER TABLESPACE ... SET DEFAULT COMPRESS
コマンドを使用して、表領域のデフォルト圧縮を指定します。SEGMENT_ATTRIBUTES
オプションを上書きします。関連項目
Exadataハイブリッド列圧縮表をバックアップからリストアする必要がある場合があります。表はExadataハイブリッド列圧縮をサポートしているシステム、またはExadataハイブリッド列圧縮をサポートしていないシステムにリストアできます。Exadataハイブリッド列圧縮が含まれる表をExadataハイブリッド列圧縮をサポートしているシステムにリストアする場合は、通常どおり、Oracle Recovery Manager (RMAN) を使用してファイルをリストアします。
Exadataハイブリッド列圧縮表がExadataハイブリッド列圧縮をサポートしていないシステムにリストアされている場合は、表をExadataハイブリッド列圧縮からOLTP圧縮形式または非圧縮形式に変換する必要があります。表をリストアするには、次のようにします。
関連項目
表スキャンおよび索引スキャンを実行する問合せのパフォーマンスを最適化するために、データベースではデータ検索および取得処理をストレージ・セルにオフロードできます。この機能は、初期化パラメータのCELL_OFFLOAD_PROCESSINGおよびCELL_OFFLOAD_PLAN_DISPLAYで管理されます。
CELL_OFFLOAD_PROCESSING初期化パラメータでは、SQL処理をOracle Exadata Storage Serverにオフロードできます。
パラメータの値をTRUE
に設定すると、条件評価をセルにオフロードできます。このパラメータのデフォルト値はTRUE
です。セッション・レベルまたはシステム・レベルでパラメータの値をFALSE
に設定すると、データベースでは、ブロックを使用するセルですべての条件評価が実行されます。SQLのALTER SYSTEM
コマンドまたはALTER SESSION
コマンドを使用すると、CELL_OFFLOAD_PROCESSINGを動的に設定できます。次に例を示します。
SQL> ALTER SESSION SET CELL_OFFLOAD_PROCESSING = TRUE;
OPT_PARAM
オプティマイザ・ヒントを使用してCELL_OFFLOAD_PROCESSINGパラメータを設定することもできます。これにより、特定のSQLコマンドで条件のフィルタ処理の有効/無効を切り替えることができます。
SQLコマンドのCELL_OFFLOAD_PROCESSINGを無効にするには、次の手順を実行します。
SELECT /*+ OPT_PARAM('cell_offload_processing' 'false') */ COUNT(*) FROM EMPLOYEES;
SQLコマンドのCELL_OFFLOAD_PROCESSINGを有効にするには、次の手順を実行します。
SELECT /*+ OPT_PARAM('cell_offload_processing' 'true') */ COUNT(*) FROM EMPLOYEES;
注意:
CELL_OFFLOAD_PROCESSING初期化パラメータを使用して、Oracle Exadata Storage Serverと従来型のストレージのパフォーマンスを比較することはできません。CELL_OFFLOAD_PROCESSINGをFALSE
に設定した場合でも、Oracle Exadata Storage Serverには従来型のストレージよりも多くの利点があります。Oracle Exadata Storage Serverは、サイズの大きい問合せを高速に処理できるように最適化されています。セル内にコントローラまたはその他のレベルのボトルネックが発生することはありません。Oracle Exadata System Softwareでは、最新のスケールアウト・アーキテクチャと、従来型のストレージ・ネットワークよりも非常に高いスループットを可能にするInfiniBandネットワークを使用しています。Oracle Exadata System SoftwareはOracle Databaseと密接に統合されており、設定、実行、監視、診断、リソース管理および破損防止のための独自の機能が用意されています。
関連項目
データベース・パラメータのCELL_OFFLOAD_PLAN_DISPLAY
では、Oracle Exadata System Softwareで評価可能な条件を、SQLコマンドのSTORAGE
条件としてSQL EXPLAIN PLAN
コマンドで表示するかどうかを指定します。
CELL_OFFLOAD_PLAN_DISPLAY
パラメータの値は、AUTO
、ALWAYS
、NEVER
です。デフォルト値はAUTO
です。
AUTO
では、SQL EXPLAIN PLAN
コマンドに、STORAGE
として評価できる条件を表示するように指示します(セルが存在する場合で、そのセルに表がある場合のみ)。
ALWAYS
は、Oracle Exadata System Softwareが存在するか、または表がセル上にあるかどうかとは関係なく、Oracle Exadata System Softwareに基づいてSQL EXPLAIN PLAN
コマンドに対する変更を作成します。この設定を使用して、Oracle Exadata Storage Serverに移行する前にOracle Exadata Storage Serverにオフロード可能な内容を確認できます。
NEVER
では、Oracle Exadata System Softwareに関してSQL EXPLAIN PLAN
コマンドは変更されません。
SQLのALTER SYSTEM
コマンドまたはALTER SESSION
コマンドを使用すると、CELL_OFFLOAD_PLAN_DISPLAY
パラメータを動的に設定できます。次に例を示します。
SQL> ALTER SESSION SET cell_offload_plan_display = ALWAYS;
CELL_OFFLOAD_DECRYPTION初期化パラメータでは、復号化をOracle Exadata Storage Serverにオフロードできます。この復号化は、暗号化された表領域と列の両方に適用されます。パラメータの値をTRUE
に設定すると、復号化をセルにオフロードできます。このパラメータのデフォルト値はTRUE
です。システム・レベルでパラメータの値をFALSE
に設定すると、データベースでは、ブロックを使用するセルですべての復号化が実行されます。SQL ALTER SYSTEM
コマンドを使用すると、CELL_OFFLOAD_DECRYPTIONを動的に設定できます。次に例を示します。
SQL> ALTER SYSTEM SET CELL_OFFLOAD_DECRYPTION = FALSE;
SQLチューニング・アドバイザでは、1つ以上のSQL文を入力として使用し、自動チューニング・オプティマイザを使用してSQL文のチューニングを実行します。
SQLチューニング・アドバイザの実行結果は、アドバイスまたは推奨事項の形式で出力され、推奨事項ごとに論理的根拠および予想される利点が示されます。SQLチューニング・アドバイザでは、次の情報が提供されます。
データ不足の統計や古い統計
最適な実行プラン
最適なアクセス・パスおよびオブジェクト
最適なSQL文
システム統計によってCPUと記憶域のパフォーマンスが測定され、オプティマイザでプランを評価する際にこれらの入力を使用できます。データベースでは、インスタンスが最初に起動したときに非作業負荷統計と呼ばれるデフォルトのシステム統計が自動的に収集されます。システム統計により、Oracle Exadata Database Machineのパフォーマンスがオプティマイザで認識されるようになります。
Oracle Exadata固有の統計を収集しているかどうかを確認するには、次のSQLコマンドを使用します。
SELECT pname, PVAL1 FROM aux_stats$ WHERE pname='MBRC';
PVAL1
がNULLまたは未設定の場合は、システム統計が手動で収集されておらず、デフォルトのシステム統計が使用されています。
すべてのExadata環境でシステム統計をExadataモードで収集することはお薦めしません。ほとんどの場合、デフォルトのシステム統計を使用することをお薦めします。現在の実行プランで許容可能なパフォーマンスが得られる場合は、Exadataモードでシステム統計を収集しないでください。実行プランのカーディナリティの見積りは正確だが、全体スキャンの方が効率的な状況でオプティマイザが全表スキャンのコストを過大に見積る場合は、システム統計をExadataモードで収集する必要があります。影響が最初から評価され、問題が発生しても簡単に対処できる新しいアプリケーションやデプロイメントの場合は、システム統計をExadataモードで収集できます。
次のSQLコマンドは、Exadataモードでシステム統計を収集します。
exec dbms_stats.gather_system_stats('EXADATA');
新しいアプリケーションまたは新しいデプロイメントのテストで、デフォルトのシステム統計が手動で収集されたシステム統計と同じかそれ以上に効率的であることが明らかになった場合は、DBMS_STATS.DELETE_SYSTEM_STATS
プロシージャを使用してシステム統計をデフォルト値にリセットできます。このプロシージャを実行した後、データベースを停止してから再度開いてください。
注意:
Oracle Exadata System Softwareが最新のパッチ・バンドルを使用している必要があります。
関連項目
Oracle Databaseには、実行中のSQL文を監視できるSQLモニターがあります。
SQLモニターでは、問合せに関する広範囲な統計が提供され、シリアルまたはパラレル問合せを処理できます。SQLモニターは、SQL文でパラレル問合せが実行された場合や、1回の実行でSQL文が5秒以上のCPUまたはI/O時間を消費した場合にデフォルトで起動します。短い問合せを監視するには、MONITOR
ヒントを使用します。
REPORT_SQL_MONITOR
関数では、SQL文の実行に関して収集した監視情報のレポートをテキスト、HTMLまたはXML形式で生成します。
関連項目
Oracle Exadata Quality of Service Management (QoS Management) を使用すると、システム管理者はOracle Exadata Database Machines上でホストされているアプリケーションのサービス・レベルを管理できます。QoS Managementはポリシー・ベースのアーキテクチャを使用して、正確なランタイム・パフォーマンスとリソース・メトリックを相互に関連付け、エキスパート・システムによってデータを分析してボトルネックを特定し、動的な負荷状態でパフォーマンス目標を満たして維持する推奨リソース調整を作成します。十分なリソースを使用できない場合、QoS Managementはあまりクリティカルではない目標を犠牲にして最も業務上クリティカルな目標を保持します。
QoS Management Memory GuardはOracle Clusterware Cluster Health Monitorと組み合せることで、メモリーのオーバーコミットにより障害の危険性があるサーバーを検出します。新しい接続を自動回避し、既存のワークロードを保持することで、そのような状態に対応します。QoS Managementは十分なメモリーを使用できるときに接続をリストアします。
関連項目
Oracle Exadata System Softwareには、過去のイベントから学習して潜在的な致命的エラーを回避する機能があります。
過去に不完全なSQL文によってサーバーがクラッシュした場合、Oracle Exadata System SoftwareはSQL文を検疫し、再度不完全なSQL文が発生した場合は、SQL文がスマート・スキャンを実行できないようにします。これによって、サーバー・ソフトウェアがクラッシュする可能性が減り、ストレージ機能が改善されます。使用できる検疫タイプは、次のとおりです。
SQLプラン: SQL文にスマート・スキャンを実行中にOracle Exadata System Softwareがクラッシュすると作成されます。その結果、SQL文のSQLプランが検疫され、SQL文のスマート・スキャンは無効化されます。
ディスク領域: ディスク領域のスマート・スキャンを実行中にOracle Exadata System Softwareがクラッシュすると作成されます。その結果、1 MBのディスク領域が検疫され、ディスク領域のスマート・スキャンは無効化されます。
データベース: Oracle Exadata System Softwareが特定のデータベースがセルの不安定性を引き起こしていることを検出すると作成されます。不安定性検出は、データベースのSQLプラン検疫数に基づきます。データベースのスマート・スキャンは無効化されます。
セル・オフロード: Oracle Exadata System Softwareが一部のオフロード機能がセルの不安定性を引き起こしたことを検出すると作成されます。不安定性検出はセルのデータベース検疫数に基づきます。すべてのデータベースのスマート・スキャンは無効化されます。
Cell-to-Cellオフロード: 詳細は、「Cell-to-Cellオフロード操作に対する隔離マネージャのサポート」を参照してください。
検疫が作成されると、何が検疫され、検疫が作成された理由、検疫を手動で削除できるタイミングと方法、検疫が自動で削除されるタイミングが管理者にアラートで通知されます。セルにパッチが適用またはアップグレードされると、検疫はすべて自動的に削除されます。
CellCLIコマンドは手動で検疫を処理する場合に使用します。たとえば、管理者は検疫を手動で作成、削除、検疫の属性を変更、検疫を表示できます。
関連項目
Exadataの最小ソフトウェア要件: 12.2.1.1.0
隔離マネージャのサポートは、Cell-to-Cellオフロード操作のリバランスおよび高スループット書込みで有効です。これらの操作中にExadataがクラッシュを検出すると、問題のある操作が隔離され、Exadataはオフロードされていない操作を使用する方法に戻ります。
これらのタイプの隔離は、互換性のないバージョンのCELLSRVが原因である可能性があります。ご使用のシステムでこのような隔離が発生した場合は、Oracleサポート・サービスに連絡してください。
リバランス操作の場合、隔離はASMクラスタIDに基づいています。リバランスは、より低速のフォールバック・パスを使用して続行されます。
データベースから発生した高スループット書込みの場合、隔離は、ASMクラスタIDとデータベースIDの組合せに基づいています。
CDBまたはPDBから発生した高スループット書込みの場合、隔離は、ASMクラスタIDとコンテナ・データベースIDの組合せに基づいています。
これらのタイプの隔離を識別するには、LIST QUARANTINE DETAIL
コマンドを実行し、quarantineType
属性の値を確認します。これらの隔離に対するこの属性の値は、ASM_OFFLOAD_REBALANCE
およびHIGH_THROUGHPUT_WRITE
です。HIGH_THROUGHPUT_WRITE
タイプの場合、データベースのケースとCDBのケースがあります。
LIST QUARANTINE
文によって生成される出力は次のようになります。
リバランスの場合:
CellCLI> list quarantine detail
name: 2
asmClusterId: b6063030c0ffef8dffcc99bd18b91a62
cellsrvChecksum: 9f98483ef351a1352d567ebb1ca8aeab
clientPID: 10308
comment: None
crashReason: ORA-600[CacheGet::process:C2C_OFFLOAD_CACHEGET_CRASH]
creationTime: 2016-06-23T22:33:30-07:00
dbUniqueID: 0
dbUniqueName: UnknownDBName
incidentID: 1
quarantineMode: "FULL Quarantine"
quarantinePlan: SYSTEM
quarantineReason: Crash
quarantineType: ASM_OFFLOAD_REBALANCE
remoteHostName: slc10vwt
rpmVersion: OSS_MAIN_LINUX.X64_160623
データベースから発生した高スループット書込みの場合:
CellCLI> list quarantine detail
name: 10
asmClusterId: b6063030c0ffef8dffcc99bd18b91a62
cellsrvChecksum: 9f98483ef351a1352d567ebb1ca8aeab
clientPID: 8377
comment: None
crashReason: ORA-600[CacheGet::process:C2C_OFFLOAD_CACHEGET_CRASH]
creationTime: 2016-06-23T23:47:01-07:00
conDbUniqueID: 0
conDbUniqueName: UnknownDBName
dbUniqueID: 4263312973
dbUniqueName: WRITES
incidentID: 25
quarantineMode: "FULL Quarantine"
quarantinePlan: SYSTEM
quarantineReason: Crash
quarantineType: HIGH_THROUGHPUT_WRITE
remoteHostName: slc10vwt
rpmVersion: OSS_MAIN_LINUX.X64_160623
CDBから発生した高スループット書込みの場合(差異を太字で示します):
CellCLI> list quarantine detail name: 10 asmClusterId: eff096e82317ff87bfb2ee163731f7f7 cellsrvChecksum: 9f98483ef351a1352d567ebb1ca8aeab clientPID: 17206 comment: None crashReason: ORA-600[CacheGet::process:C2C_OFFLOAD_CACHEGET_CRASH] creationTime: 2016-06-24T12:59:06-07:00 conDbUniqueID: 4263312973 conDbUniqueName: WRITES dbUniqueID: 0 dbUniqueName: UnknownDBName incidentID: 25 quarantineMode: "FULL Quarantine" quarantinePlan: SYSTEM quarantineReason: Crash quarantineType: HIGH_THROUGHPUT_WRITE remoteHostName: slc10vwt rpmVersion: OSS_MAIN_LINUX.X64_160623
高速ディスク・スキャン率を実現するには、最低4MBの連続領域でセグメントをレイアウトすることが重要です。これにより、ディスク・スキャンでは、ディスク上の異なる場所で別の検索を実行する前に、4MBのデータを読み取ることができます。4MBの連続領域でセグメントをレイアウトするには、Oracle ASMの割当て単位のサイズを4MBに設定し、データ・ファイルのエクステントも最低4MBにする必要があります。割当て単位は、ディスク・グループの作成時にディスク・グループ属性のAU_SIZE
で設定できます。
次のSQLコマンドでは、割当て単位のサイズを4MBに設定してディスク・グループを作成します。リリース11.2.0.2およびリリース11.2.0.3の両方のデータベースを統合環境でサポートするために、compatible.rdbms
属性は11.2.0.2に設定されます。
SQL> CREATE DISKGROUP data NORMAL REDUNDANCY
DISK 'o/*/data_CD*'
ATTRIBUTE 'compatible.rdbms' = '11.2.0.2',
'compatible.asm' = '11.2.0.3',
'content.type' = 'data',
'cell.smart_scan_capable' = 'TRUE',
'au_size' = '4M';
関連項目
適切なパフォーマンスを得るには、従来はストレージに索引が必要でした。Oracle Exadata System Softwareでは、索引を使用しなくても高いスキャン率を実現できます。
Oracle Exadata System Softwareのスキャンを使用して実行プランが高速になるかどうかを判断するには、索引を使用するアプリケーションの実行プランを確認します。索引がなくてもスキャンが高速になるかどうかを判断するには、オプティマイザで索引を認識できないようにします。認識されない索引はDML操作によって管理されますが、オプティマイザでは使用されません。
索引を認識されないようにするには、次のコマンドを実行します。ここで、index_nameは索引の名前です。
ALTER INDEX index_name INVISIBLE;
表のエクステント・サイズは、AUTOALLOCATE
オプションを使用すると、ローカル管理の表領域で自動的に管理されます。このオプションを指定すると、セグメントのサイズ、表領域で使用可能な空き領域、およびその他の要因に応じてサイズが自動的に増加します。セグメントでのエクステントの開始サイズは64KBで、1MBまで増加します。セグメントのサイズが64MBを超えた場合は、エクステントを8MBまで増加できます。大きい表の場合、エクステントのサイズは、表のサイズまで自動的に増加します。
関連項目
エクステントのサイズは、表ではなくセグメントのサイズに基づきます。多くのパーティションで構成される大きい表には、小さいセグメントを多く格納できます。たとえば、1000個のパーティションに分割された100GBの表の平均のセグメント・サイズは100MBです。このため、多くのパーティションで構成される大きい表では、大きいエクステントを使用するのが最適です。この場合は、表の作成時にデータベースにヒントを指定するか、インスタンス・レベルの初期化パラメータを使用できます。表で大きいエクステントを割り当てるようにデータベースにヒントを指定するには、次のオプションを使用できます。
INITIALストレージ・パラメータでは、ローカル管理の表領域の表の開始エクステント・サイズを設定します。データベースでは、セグメントのすべてのエクステントのサイズが、INITIALストレージ・パラメータで定義したエクステント・サイズ以上になるように設定されます。大きい表の場合は、INITIALを8MBに設定します。このストレージ・パラメータは、新規作成されるセグメントに適用されます。作成済のオブジェクトでは、INITIALパラメータを変更することはできません。
関連項目
データのパラレル・ロードにSQL*Loaderを使用すると、サーバーではデータのロードに一時セグメントが使用され、トランザクションのコミット中にセグメントがベース・セグメントにマージされます。多くのパーティションに分割された表の場合は、データのロードにSQL*Loaderを使用しないでください。かわりに、データをフラット・ファイルに置き、パラレルのINSERT
ダイレクト・ロードを使用し、データベースの外部表の機能を使用してフラット・ファイルからロードします。
関連項目
表のサイズに対して表に小さいエクステントの数が増えると、表は断片化したとみなされます。小さいエクステントの数が増えると、セグメント領域のマッピングに使用されるメタデータが増大し、ユーザー・データがディスク上に最適にレイアウトされなくなります。これにより、後続のロード、スキャン、DDL、DMLの操作を含むほとんどの操作でパフォーマンスが低下します。エクステントのサイズが8MBを大きく下回ると、セグメントの再編成が必要になります。大きいオブジェクトでは、エクステントのサイズが少なくとも8MB必要です。オブジェクトを再編成するには、複数の方法があります。再編成では、ターゲットのオブジェクトでストレージ・パラメータのINITIALを8MB以上に設定する必要があります。表がパーティション化されておらず、非常に大きい場合は、パーティション化することを検討してください。
関連項目:
次の詳細は、『Oracle Database管理者ガイド』を参照してください。
領域の再利用
表領域の再定義
ファイルはすべてのディスクで均等になるようにしてください。次の問合せおよびスクリプトを使用すると、ディスク・グループのバランスをチェックできます。
I/Oバランスをチェックするには、大きいSQL文の実行前後にV$ASM_DISK_IOSTAT
ビュー問合せを実行します。たとえば、大きい問合せで読取り数が多い場合は、ディスク・グループのすべてのディスクでread列とread_bytes列をほぼ同じにしてください。
マウントされたすべてのディスク・グループをチェックするには、My Oracle Supportのノート367445.1で入手可能なスクリプトを実行します。My Oracle Supportは、次の場所にあります。
Oracle ASMディスク修復タイマーは、Oracle ASMで削除される前にディスクをオフラインのままにできる時間を表します。ディスクがオフラインの場合、オンラインに戻ったときにディスクを再同期できるように、変更されたエクステントがOracle ASMによって追跡されます。デフォルトのディスク修復時間は3.6時間です。デフォルト値では十分でない場合は、ASMで一時的なディスク障害を検出して修復するまでの最大時間まで属性値を変更できます。次のコマンドは、DATA
ディスク・グループのディスク修復タイマーの値を8.5時間に変更する例です。
ALTER DISKGROUP data SET ATTRIBUTE 'disk_repair_time' = '8.5h'
disk_repair_time
属性では、オフライン中のディスクの修復タイマーは変更されません。このようなオフライン状態のディスクの修復タイマーは、デフォルトの修復タイマー、またはディスクが手動でオフラインに設定されたときにコマンドラインで指定した修復タイマーのいずれかになります。オフライン中のディスクの修復タイマーを変更するには、OFFLINE
コマンドを使用して修復タイマーの値を指定します。次のコマンドは、オフラインのディスクのディスク修復タイマーの値を変更する例です。
ALTER DISKGROUP data OFFLINE DISK data_CD_06_cell11 DROP AFTER 20h;
注意:
ディスク修復時間の値を増やすと、二重障害の発生する危険性が高まります。
関連項目
SQL EXPLAIN PLAN
コマンドは、Oracle Exadata Storage Serverで評価される条件を表示できるように拡張されています。
Oracle Exadata Storage Serverに配置される条件をEXPLAIN PLAN
で表示するには、データベース・パラメータのCELL_OFFLOAD_PLAN_DISPLAYをAUTO
またはALWAYS
に設定する必要があります。
次の場合、条件評価はOracle Exadata Storage Serverにオフロードされません。
CELL_OFFLOAD_PROCESSINGパラメータがFALSE
に設定されている場合。
スキャンを実行中の表またはパーティションのサイズが小さい場合。
オプティマイザがダイレクト・パス読取りを使用しない場合。
クラスタ表でスキャンが実行される場合。
索引構成表でスキャンが実行される場合。
圧縮型索引で高速全スキャンが実行される場合。
逆キー索引で高速全スキャンが実行される場合。
表で行の依存性が有効になっている場合や、rowscn
がフェッチされている場合。
オプティマイザでスキャンを実行してROWID
の順で行を返す場合。
オプティマイザがダイレクト・パス読取りを使用しない場合。
コマンドがnosort
を使用するCREATE INDEX
である場合。
LOB
列またはLONG
列を選択または問合せ中の場合。
表でSELECT ... VERSIONS
問合せを実行する場合。
255を超える列が参照される問合せで、ヒープ表が圧縮されていないか、基本圧縮またはOLTP圧縮である場合。ただし、Exadataハイブリッド列圧縮で圧縮された表に対するこのような問合せは、オフロードされます。
表領域が暗号化されており、CELL_OFFLOAD_DECRYPTIONパラメータがFALSE
に設定されている場合。Oracle Exadata System Softwareで復号化を実行するには、Oracle DatabaseからOracle Exadata Storage Serverに復号化キーを送信する必要があります。ネットワークを介してOracle Exadata Storage Serverにキーを送信することに関してセキュリティ上の懸念がある場合は、復号化機能を無効にしてください。
表領域がOracle Exadata Storage Serverに完全に格納されない場合。
条件評価が仮想列にある場合。
例
例7-17では、プラン出力のstorage
条件はOracle Exadata System Softwareで評価される条件を示しています。storage条件は、太字で示されています。
例7-18は、UTLXPLP
を使用し、CELL_OFFLOAD_PLAN_DISPLAY
を有効にしてEXPLAIN PLAN
コマンドを実行した場合の出力例を示しています。
例7-17 EXPLAIN PLANコマンドの使用
SQL> EXPLAIN PLAN FOR SELECT t.prod_id, v.exp1, t2_prod_id, t2_amount_sold FROM sales t, v1 v WHERE t.prod_id = v.prod_id AND t.cust_id = v.cust_id AND t.prod_id != 45 AND v.amount_sold * v.quantity_sold > 10000; Explained. SQL> SQL> SELECT PLAN_TABLE_OUTPUT FROM TABLE(DBMS_XPLAN.DISPLAY()); PLAN_TABLE_OUTPUT --------------------------------------------------------------------------------------------------- Plan hash value: 2267424675 -------------------------------------------------- | Id | Operation | Name | -------------------------------------------------- | 0 | SELECT STATEMENT | | |* 1 | HASH JOIN | | |* 2 | HASH JOIN | | |* 3 | TABLE ACCESS STORAGE FULL| SALES | |* 4 | TABLE ACCESS STORAGE FULL| SALES | |* 5 | TABLE ACCESS STORAGE FULL | SALES | -------------------------------------------------- Predicate Information (identified by operation id): --------------------------------------------------- 1 - access("T"."CUST_ID"="T2"."CUST_ID" AND "T1"."PROD_ID"="T2"."PROD_ID" AND "T1"."CUST_ID"="T2"."CUST_ID") 2 - access("T"."PROD_ID"="T1"."PROD_ID") 3 - storage("T1"."PROD_ID"<200 AND "T1"."AMOUNT_SOLD"*"T1"."QUANTITY_SOLD">10000 AND "T1"."PROD_ID"<>45) filter("T1"."PROD_ID"<200 AND "T1"."AMOUNT_SOLD"*"T1"."QUANTITY_SOLD">10000 AND "T1"."PROD_ID"<>45) 4 - storage("T"."PROD_ID"<200 AND "T"."PROD_ID"<>45) filter("T"."PROD_ID"<200 AND "T"."PROD_ID"<>45) 5 - storage("T2"."PROD_ID"<200 AND "T2"."PROD_ID"<>45) filter("T2"."PROD_ID"<200 AND "T2"."PROD_ID"<>45)
例7-18 UTLXPLPを使用したEXPLAIN PLANコマンドの表示
SQL> ALTER SESSION SET CELL_OFFLOAD_PLAN_DISPLAY = ALWAYS; Session altered. SQL> EXPLAIN PLAN FOR SELECT COUNT(*),SUM(creditlim) FROM s_customer1, s_region1 WHERE s_customer1.zip = s_region1.zip AND region_code = 'NE' ; Explained. SQL> @?/rdbms/admin/utlxplp ... Predicate Information (identified by operation id): --------------------------------------------------- PLAN_TABLE_OUTPUT -------------------------------------------------------------------------------- 5 - access("S_CUSTOMER1"."ZIP"="S_REGION1"."ZIP") 10 - storage("REGION_CODE"='NE') filter("REGION_CODE"='NE') 15 - storage(SYS_OP_BLOOM_FILTER(:BF0000,"S_CUSTOMER1"."ZIP")) filter(SYS_OP_BLOOM_FILTER(:BF0000,"S_CUSTOMER1"."ZIP"))
関連項目:
EXPLAIN PLAN
コマンドの使用および解釈の詳細は、『Oracle Database SQLチューニング・ガイド』
SQL EXPLAIN PLAN
コマンドの詳細は、『Oracle Database SQL言語リファレンス』
OPTIMZER_MODE
の詳細は、『Oracle Databaseリファレンス』および『Oracle Databaseパフォーマンス・チューニング・ガイド』
CELL_FLASH_CACHE
STORAGE句属性では、COMPATIBLE
パラメータが11.2.0.2以上である場合に、自動キャッシュ・ポリシーを上書きできます。また、このSTORAGE句属性を使用して、Exadataスマート・フラッシュ・キャッシュに特定のデータベース・オブジェクトをキャッシュする方法を指定できます。CELL_FLASH_CACHE
storage_clause
オプションでは、次の値がサポートされます。
NONE
: この値を指定すると、データベース・オブジェクト・バッファは、Exadataスマート・フラッシュ・キャッシュにキャッシュされません。これにより、頻繁にアクセスされる有益なオブジェクト用にフラッシュ・キャッシュ領域を確保できます。
DEFAULT
: この値を指定すると、データベース・オブジェクトは、Exadataスマート・フラッシュ・キャッシュのデフォルトのLRU(最低使用頻度)に基づいてキャッシュされます。これは、コマンドにSTORAGE句が指定されない場合のCELL_FLASH_CACHE
のデフォルト値です。
KEEP
: この値を指定すると、データベース・オブジェクト・バッファは、フラッシュ・キャッシュが十分に大きいかぎり、フラッシュ・キャッシュにキャッシュされ続けます。
STORAGE句は、表または他のオブジェクトに対するCREATE
およびALTER
コマンドの実行時に指定できます。例7-19は、STORAGE句でCELL_FLASH_CACHE
を使用するCREATE TABLE
コマンドの例を示しています。
STORAGE句の変更が許可されるオブジェクトの場合、例7-20に示すように、CELL_FLASH_CACHE
と組み合せてALTER
コマンドを使用できます。
CELL_FLASH_CACHE
STORAGE句属性は、例7-21に示すように、関連するオブジェクトに基づいたデータベース・ビューを使用して問い合せることができます。
関連項目:
storage_clauseの詳細は、『Oracle Database SQL言語リファレンス』を参照してください。
例7-19 CELL_FLASH_CACHEと組み合せたCREATE TABLEの使用
CREATE TABLE ptable (c1 number, c2 clob) TABLESPACE TBS_1 PARTITION BY RANGE(c1) ( PARTITION p1 VALUES LESS THAN (100) TABLESPACE TBS_2STORAGE (CELL_FLASH_CACHE DEFAULT)
, PARTITION p2 VALUES LESS THAN (200) TABLESPACE TBS_3STORAGE (CELL_FLASH_CACHE KEEP)
); CREATE TABLE tkbcsrbc (c1 number, l1 clob) lob (l1) STORE AS securefile (cache nologgingSTORAGE (CELL_FLASH_CACHE NONE)
) PCTFREE 0 TABLESPACE tbs_93 STORAGE (initial 128K next 128K pctincrease 0);
例7-20 CELL_FLASH_CACHEと組み合せたALTER TABLEの使用
ALTER TABLE tkbcsrbcSTORAGE( CELL_FLASH_CACHE DEFAULT)
; ALTER TABLE tkbcsrbc MODIFY LOB (l1)(STORAGE (CELL_FLASH_CACHE KEEP)
);
例7-21 ビューを使用したCELL_FLASH_CACHE STORAGE句の問合せ
SELECT TABLESPACE_NAME, TABLE_NAME,CELL_FLASH_CACHE
FROM user_tables WHERE table_name='TKBCSRBC'; SELECTCELL_FLASH_CACHE
FROM ALL_INDEXES WHERE index_name='TKBCIDX';
Oracle Exadata System Softwareで条件評価が実行されるかどうかを判断する場合の主な要素の1つは、条件で参照されるSQL演算子または関数です。
Oracle Exadata System Softwareでは、多くのSQL演算子および関数がサポートされます。ただし、サポートされない演算子もあります。動的パフォーマンス・ビューのV$SQLFN_METADATA
は、特定のSQL演算子または関数がOracle Exadata System Softwareによってサポートされるかどうかを示すように拡張されています。この情報を提供するために、ビューにOFFLOADABLE
列が追加されました。YES
の値は演算子がサポートされることを示し、NO
の値は演算子がサポートされないことを示します。
デフォルトでは、INMEMORY_SIZE
の構成時にセルでのインメモリー列指向キャッシングが有効化されます。この機能拡張を取得するために何もする必要はありません。
Database In-Memory形式のキャッシュにより、純粋な列指向のHybrid Columnar Compression (HCC)形式で提供される以上に、Database In-Memory形式で保持されるデータの量が大幅に増加し、Smart Scanパフォーマンスが大幅に向上します。
この機能は、Oracle Database In-Memoryオプションのライセンスを所有している場合に使用可能です。
この動作を有効化するためにDDLを使用する必要はありません。ただし、デフォルトの動作を上書きする必要がある場合は、ALTER TABLE
コマンドで新しいDDLキーワードCELLMEMORY
を使用できます。
ALTER TABLE table_name [ [ NO ] CELLMEMORY [ MEMCOMPRESS FOR [ QUERY | CAPACITY ] [ LOW | HIGH ] ]
オプションおよび句 | 使用方法の説明 |
---|---|
NO CELLMEMORY |
表が12.1.0.2の列指向のフラッシュ・キャッシュ形式から12.2のDatabase In-Memory形式への書換え対象外であることを示します。 |
CELLMEMORY およびCELLMEMORY MEMCOMPRESS FOR CAPACITY |
表をデフォルトのOracle Database 12.2 In-Memoryの形式でキャッシュできます。以前に指定したNO CELLMEMORY 文を取り消すか、指定した圧縮レベルを変更する場合のみ、この句を使用する必要があります。 |
CELLMEMORY MEMCOMPRESS FOR QUERY |
このオプションは、MEMCOMPRESS FOR CAPACITY が指定された場合、インメモリー列ストアのデータをそれを下回るように圧縮する必要があることを示します。このオプションにより、問合せ時のパフォーマンスが向上しますが、約2倍のフラッシュ領域が必要です。 |
LOW およびHIGH |
現時点では実装されていません。 |
例7-22 同じ表でのCELLMEMORYおよびINMEMORYオプションの使用
INMEMORY
とCELLMEMORY
の両方を同じ表で使用できます。次に例を示します。
CREATE TABLE t (c1 NUMBER) INMEMORY CELLMEMORY MEMCOMPRESS FOR QUERY;
メモリーにロードされそうにない、優先順位の低い表がある場合に、これら2つのオプションを指定すると便利です。また、CELLMEMORY
を指定することでも、列指向の性能を得られます。