この付録では、Oracle Exadata System Softwareの使用時に発生する可能性があるエラーおよびアラート・メッセージについて説明します。
関連項目
アラート、インシデントおよびトレース・ファイルでは、役に立つ情報の診断記録が提供されます。アラート・ファイルには、内部エラーおよび管理タスクに関する情報が格納されます。インシデント・ファイルには、1回のエラー発生に関する情報が格納されます。トレース・ファイルには、サーバーおよびバックグラウンド・プロセスに関する情報を格納できます。この項では、次の項目について説明します。
関連項目
アラート・ファイルは、内部エラーおよび管理アクティビティ(バックアップなど)に関する情報を記録するログ・ファイルです。内部エラーが発生すると、メッセージが端末画面に送信され、アラート・ファイルに書き込まれます。アラート・ファイルには、エラーによって生成されたトレース・ファイルの場所や名前など、内部エラーに関する追加情報も書き込まれます。アラート・ファイルは、次のディレクトリにあります。
/opt/oracle/cell/log/diag/asm/cell/hostname/trace/alert.log
システムでオペレータ・コンソールを使用している場合は、Oracleからのメッセージがコンソールに表示される場合があります。重要なメッセージはすべてアラート・ファイルとオペレータ・コンソールに書き込まれます。このコンソールには、Oracleメッセージだけなく、すべてのメッセージが表示されるため、アラート・ファイルは、コンソール・ログよりもすべてのOracle管理アクティビティとエラーの追跡に適した記録です。
インシデントとは、1回発生した問題です。問題が複数回発生した場合は、発生ごとにインシデントが作成されます。インシデントは自動診断リポジトリ(ADR)で追跡されます。各インシデントは、ADR内で一意の数値のインシデントIDで識別されます。インシデントが発生すると、データベースによってアラート・ログにエントリが記録され、インシデント・アラートがOracle Enterprise Managerに送信されます。次に、インシデントに関する診断データがダンプ・ファイル(インシデント・ダンプ)に収集され、インシデント・ダンプにインシデントIDがタグ付けされます。最後に、そのインシデント用に作成されたADRサブディレクトリにインシデント・ダンプが格納されます。
通常、クリティカル・エラーの診断と解決は、インシデント・アラートから開始されます。ADRのすべてのインシデントのリストは、ADRコマンド・インタプリタ(ADRCI)コマンドを使用して取得できます。
各インシデントは1つの問題にのみマップされます。各インシデントは比較されるため、1つの問題で多数のインシデントおよびインシデント・ダンプが生成されることはありません。
関連項目:
次の詳細は、『Oracle Database管理者ガイド』を参照してください。
インシデントのフラッド制御
カスタムのインシデント・パッケージの作成、編集およびアップロード
トレース・ファイルは、Oracleインスタンスが起動するか、ユーザー・プロセスまたはバックグラウンド・プロセスで予期しないイベントが発生するたびに作成されます。ファイル拡張子またはファイル・タイプは、通常は.trc
です。拡張子またはファイル・タイプが異なる場合は、オペレーティング・システム別のOracleドキュメントに記載されています。トレース・ファイルの内容には、システム・グローバル領域、プロセス・グローバル領域、オペレーティング・コール・スタック、レジスタなどのダンプが含まれます。
注意:
traceLevel属性の設定を変更する場合は、管理サーバーを再起動して変更内容を適用する必要があります。管理サーバーを再起動しても、データベースやデータ・フローには影響はありません。
ADRは、Oracle DatabaseのOracle診断フレームワークのコア・コンポーネントです。これは、データベース、アプリケーション・サーバー、Oracle Exadata Storage Serverなどの主要なOracleソフトウェア・コンポーネントに関連する診断データのリポジトリとして機能します。リポジトリには、データベースの外部に、問題データ、インシデント・データ、パッケージ・メタデータ、トレース・ファイルおよびダンプ・ファイルが格納されます。
アラート、インシデントおよびトレース・ファイルは、セルのADRホーム・ディレクトリ($ADR_BASE/diag/asm/cell/cell_name)の
alertサブディレクトリ、incidentサブディレクトリおよびtrace
サブディレクトリに書き込まれます。ADRホームはADRベース・ディレクトリ($ADR_BASE
)にあります。ADRファイルの保存期間は、diagHistoryDays
セル属性で指定されます。この設定は、CellCLIのALTER CELL
コマンドで変更できます。
Secure Shell(SSH)を使用してセルにアクセスする場合は、インストール時に設定した$ADR_BASE
の値を表示できます。
関連項目
ADRコマンド・インタプリタ(ADRCI)は、診断データの管理に使用するコマンドライン・ツールです。
ADRCIを使用すると、次の操作が実行可能です。
ADR内で診断データを表示
インシデントおよび問題に関する情報をZIPファイルにパッケージ化し、Oracleサポート・サービスに転送
Oracle Exadata System SoftwareでADRCIを使用するには、次のコマンドを使用してADRベースを設定します。
ADRCI> SET BASE /opt/oracle/cell/log
ADRCIを使用すると、次の例のようにセルのアラート、インシデントおよびトレース・ファイルを表示できます。
例B-1 アラート、インシデントおよびトレース・ファイルの表示
$ ADRCI
ADRCI: Release 11.2.0.1.0 - Production on Wed May 20 02:17:38 2009
Copyright (c) 1982, 2009, Oracle. All rights reserved.
ADRCI> SET BASE /opt/oracle/cell/log
ADRCI> SHOW HOMES
ADR Homes:
diag/asm/cell/st-cell03-2
...
ADRCI> SET HOMEPATH diag/asm/cell/st-cell03-2
ADRCI> SHOW ALERT
...
ADRCI> SHOW INCIDENT
...
ADRCI> SHOW TRACEFILE
...
関連項目
この項では、Oracle Exadata System Softwareのエラー・メッセージのカテゴリについて説明します。カテゴリは次のとおりです。
この項では、CELL-00001からCELL-00500のエラー・メッセージについて説明します。
原因: dbPlan
カテゴリとcatPlan
カテゴリの両方に、name=other
のディレクティブが少なくとも1つずつ必要です。
原因: 値が属性フィールドで許可されている長さを超えています。たとえば、name
またはcomment
の属性値に入力するテキストは256文字未満にする必要があります。
原因: IORMPLANディレクティブで割当ておよびレベルの両方の属性が指定されませんでした。
原因: IORMPLAN
ディレクティブで正しい値または属性が指定されませんでした。
原因: IORMPLAN
ディレクティブで割当ておよび共有の両方の値が指定されました。
原因: ALTER IORMPLAN
コマンドが発行され、default
にrole
、asmcluster
、level
またはallocation
が指定されました。
原因: IORMPLANコマンドで、32を超えるディレクティブがレベルおよび割当ての属性に含まれました。
原因: flashcachemin
ディレクティブがフラッシュ・キャッシュの現在のサイズを超えていました。
原因: OTHERディレクティブにflashcachemin
またはflashcachelimit
が含まれていました。
原因: データベース・プランにプライマリ・ディレクティブとスタンバイ・ディレクティブが含まれていませんでした。
原因: dbplan
パラメータにプロファイル・タイプ・ディレクティブが含まれていたため、catPlan
パラメータが設定されませんでした。
原因: dbPlanパラメータにプロファイル・タイプ・ディレクティブが含まれていましたが、catPlanパラメータがアクティブでした。
原因: flashCacheMin
、flashCacheLimit
およびflashCacheSize
属性は、カテゴリ・プランには指定できません。
原因:CREATE DIAGPACKコマンドに無効な時刻の形式が指定されました。
原因: ALTER IORMPLAN
コマンドが発行され、サポートされていない属性の指定が試みられました。
原因: ALTER IORMPLAN
コマンドが発行され、サポートされていない属性の指定が試みられました。
原因: ALTER IORMPLAN
コマンドが発行され、サポートされていない属性の指定が試みられました。
原因: ユーザー定義にauthProtocol
およびauthPassword
が含まれていませんでした。
原因: パスワードに正しい文字数が含まれていませんでした。
原因: ユーザー定義にパスワードが含まれていませんでした。
原因: ディレクティブ内で属性が繰り返されました。
原因: snmpSubscriber
ディレクティブに無効タイプが含まれていました。
原因: ユーザー定義にプロトコルが含まれていませんでした。
原因: snmpSubscriber
にはV3
またはv3ASR
タイプが指定されていましたが、snmpUser
属性が含まれていませんでした。
原因: サブスクリプションで参照されているSNMPユーザーが定義されていません。
原因: エンジンIDの変更が既存のユーザー定義に起因せずに実行されました。
原因: CLIが対話型モードで実行されていなかったため、コマンドが失敗しました。
原因: 指定されたsnmpSubscriber値に、許可されない文字が1つ以上使用されたコミュニティ名が含まれています。
原因:
原因: ソフトウェア更新を格納するための使用可能なディスク領域が十分にありません
この項では、CELL-00501からCELL-01000のエラー・メッセージについて説明します。
原因: BMCのリセット後にサーバーが再起動されないと、センサー読取りおよびしきい値に問題が発生するため、DL180 G5ハードウェアのLO100をリセットできません。
この項では、CELL-01501からCELL-02000のエラー・メッセージについて説明します。
原因: 再起動サーバー(RS)が実行されていませんでした。
原因: 指定したポート番号で再起動サーバー(RS)を起動できませんでした。
原因: タイムアウトしたため、再起動サーバーに対するCellCLIリクエストが失敗しました。
原因: 管理サーバー(MS)との接続に問題が発生しました。
原因: CellCLIユーティリティがmonitor
モードで実行されました。このモードは読取り専用のユーザー用です。LIST
以外のコマンドは許可されていません。このエラーは、ALTER
コマンド、CREATE
コマンドまたはDROP
コマンドが発行されていることを示します。
原因: Oracle Storage Serverがセルで実行されていました。
原因: ネットワーク構成エラーのため、セルがホスト名をpingできませんでした。
原因: ディレクトリまたはファイルの権限でCellCLIログ・ファイルの書込みが許可されていません。エラーを確認して問題を診断してください。デフォルトのロギング構成を使用すると、CellCLIユーティリティは動作を続行します。
原因: セル・ファイル・システムに領域がありません。
原因: cellinit.ora
ファイルに無効なIPアドレスが含まれています。
原因: cell_disk_config.xml
ファイルを読み取ることができませんでした。
原因: $OSSCONF/flashlog/savedredo
ディレクトリを作成できませんでした。
原因: ディスク・グループがディスマウントされた可能性があるため、CELLSRVが停止されませんでした。
この項では、CELL-02501からCELL-03000のエラー・メッセージについて説明します。
原因: 管理サーバー(MS)がセル・サーバー(CELLSRV)と正しく通信できなかったため、エラーが発生している可能性があります。
原因: 管理サーバー(MS)がセル・サーバー(CELLSRV)と正しく通信できなかったため、エラーが発生した可能性があります。
原因: セル・ディスクの作成時にlun
属性値とphysicalDisk
属性値の両方が指定されました。
原因: セル・サーバー(CELLSRV)に障害が発生しているか、その他の問題(エラー・メッセージに表示されます)が発生しています。
原因: セル・ディスクの作成以降にLUNが失われたため、管理サーバー(MS)の起動中にMSでセル・ディスク情報とディスク上の情報を同期できませんでした。
原因: CellCLIまたは管理サーバーからセル・サーバーにIORMPLANプランを送信できませんでした。
原因: エラーが発生したため、セル・サーバー(CELLSRV)でグリッド・ディスクを削除できませんでした。
原因: notificationPolicy
の有効値がnone
になっていないか、critical
、warning
またはclear
の任意の組合せになっていません。
原因: notificationMethod
の有効値がmail
、snmp
、それら2つの値の組合せ、またはnone
になっていません。
原因: CREATE GRIDDISK
コマンドとDROP GRIDDISK
コマンドがALL
オプションで実行される場合は、ディスク名の接頭辞を示すprefix
属性を指定する必要があります。
原因: セル・ディスクを別のセルに移動する前に、EXPORT
コマンドでセル・ディスクが正常にエクスポートされませんでした。この問題は、セル・ディスクでEXPORT
が実行されていない場合に発生する可能性があります。
原因: EXPORT
操作またはIMPORT
操作の試行中に問題が発生しました。たとえば、Requires
Import
状態のセル・ディスクではグリッド・ディスクを作成できません。
原因: 対応するinterconnect
属性に対してipaddress
属性が有効ではありませんでした。
原因: interconnect2
属性が指定されていますが、interconnect1
属性が指定されていませんでした。
原因: interconnect3
属性が指定されていますが、interconnect2
属性が指定されていませんでした。
原因: interconnect4
属性が指定されていますが、interconnect3
属性が指定されていませんでした。
原因: ALTER CELL
コマンドでtraceLevel
属性に無効な設定が指定されました。
原因: role
がprimary
ではないdbPlan
ディレクティブに名前リストが指定されています。
原因: ネットワーク構成がインタフェース名とデバイス名の間で一貫していません。
原因: cellinit.ora
ファイルに正しい情報または形式が含まれていませんでした。
原因: MS-CELLSRV通信モジュールにエラーが発生しました。
原因: 管理サーバーとセル・サーバーのセキュリティ・キーが一致していませんでした。
原因: 2つのセル・ディスクの識別子(GUID)が同じになっています。基礎となるLUNまたはパーティションの内容をOSユーティリティを使用して別のディスクにコピーしたため、セル・ディスクが重複している可能性があります。
原因: IPaddressまたはIPblock属性がCREATE CELLコマンドの一部として指定されました。
原因: ipaddress1
とipaddress3
が使用されている場合にipaddress2
を削除しようとするなど、他の2つのIPアドレスの間にあるIPアドレスを削除しようとしました。
原因: interconnectN
を指定する前にinterconnectN+1
を指定しようとしました。
原因: 空でないインターコネクトにIPアドレスが指定されました。
原因: コマンドにアラート順序のすべてのメンバーが含まれていませんでした。
原因: フラッシュ・キャッシュが存在しないため、DROP FLASHCACHE
またはALTER FLASHCACHE
コマンドが失敗しました。
原因: コマンドで指定されたサイズ属性に基づくセルの空き領域が不足しているため、CREATE GRIDDISK
コマンドが失敗しました。
原因: フラッシュ・セル・ディスクを指定しなかったため、CREATE FLASHCACHE CELLDISK
コマンドが失敗しました。
原因: Exadataスマート・フラッシュ・キャッシュにセル・ディスクが定義されているため、セル・ディスクをエクスポートできません。
原因: グリッド・ディスクでサイズ変更操作がすでに進行中です。1つのサイズ変更操作のみ許可されます。
原因: 有効なASR SNMPコマンドが実行されましたが、ASRサブスクリプションが設定されていませんでした。
原因: 検疫場所のタイプ属性が入力されていない、または正しいタイプ値が割当てられていませんでした。
原因: DROP CELLDISK ERASE
またはDROP GRIDDISK ERASE
コマンドで無効な消去オプションが指定されました。
原因: 無効なLUNステータスにより、DROP CELLDISK ERASE
またはDROP GRIDDISK ERASE
コマンドが失敗しました。
原因: CellCLIで出力のリストを待機中に、MSが時間制限に達しました。
原因: flashcachelimit
属性がcatPlanディレクティブで指定されました。
原因: flashcachelimit
属性、flashcachesize
属性またはflashcachemin
属性が指定されたときに、flashcache属性がOFF
に設定されました。
原因: profile
タイプがdbPlanディレクティブに含まれていましたが、このディレクティブには指定したディレクティブも含まれていました。
原因: flashcachelimit
値が現在のフラッシュ・キャッシュ・サイズより大きい値でした。
原因: flashcachelimit
値がflashcachemin
値より小さい値でした。
原因: セル・ディスクの領域が不十分のため、フラッシュ・ログは作成されませんでした。
原因: セル・ディスクがフラッシュ・セル・ディスクでないため、フラッシュ・ログは作成されませんでした。
原因: セル・ディスクにスマート・フラッシュ・ログが含まれているため、セル・ディスクをエクスポートできませんでした。
原因: 無効なERASEオプションがフラッシュ・ディスクに使用されました。
原因: ALTER FLASHCACHE FLUSH
コマンドで、フラッシュ・セル・ディスクではなく、ハード・セル・ディスクが指定されました。コマンドを使用できるのは、フラッシュ・セル・ディスクからページをフラッシュする場合のみです。
原因: ALTER CELLDISK FLUSH
コマンドで、ハード・セル・ディスクではなく、フラッシュ・セル・ディスクが指定されました。コマンドを使用できるのは、ページをハード・セル・ディスクにフラッシュする場合のみです。
原因: データがフラッシュ・キャッシュで同期されていません。
原因: 繰り返されている属性がIORMディレクティブに含まれています。
原因: IORMディレクティブに複数の属性の割当てが含まれています。
原因: キャッシング属性に無効な値が入力されました。
原因: IORMディレクティブに属性の複数割当てが含まれていました。
原因: フラッシュ・キャッシュに対するDROP
操作が正常に完了しませんでした。
原因: 指定したセル・ディスク上のフラッシュ・キャッシュは、エラーが原因でフラッシュされませんでした。
原因: CANCEL FLUSH
コマンドがエラーにより失敗しました。
原因: セル・ディスクのサイズが等しくないため、フラッシュ・キャッシュを作成または変更できませんでした。
原因: ALTER CELL
コマンドを実行する前に、フラッシュ・キャッシュが削除されていません。
原因: データベース間IORM検疫の設定時に、データベース間プランまたはカテゴリ・データベース・プランが指定されませんでした。
原因: フラッシュ・キャッシュおよびフラッシュ・ログがセル・ディスクに存在していました。
原因: 動作しているフラッシュ・セル・ディスクが見つかりませんでした。
原因: バッテリバックアップ学習サイクルの設定時に不適切な形式が使用されました。
原因: バッテリバックアップ学習サイクルの設定時に不適切な属性が指定されました
原因: フラッシュ・キャッシュまたはフラッシュ・ログのサイズがコマンドに含まれていました。
原因: X3-nより前のOracle Exadata Database MachineモデルでBBU DROP FOR REPLACEMENT
コマンドが実行されました。
原因: X3-nより前のOracle Exadata Database MachineモデルでBBU REENABLE
コマンドが実行されました。
原因: BBU DROP FOR REPLACEMENT
コマンドが実行されましたが、バッテリが存在しませんでした。
原因: BBU REENABLE
コマンドが実行されましたが、バッテリが削除されていませんでした。
原因: BBU DROP FOR REPLACEMENT
コマンドが実行されましたが、バッテリがすでに削除されていました。
原因: ディスク・グループを削除すると冗長性が削減されるため、ディスク・グループを削除できませんでした。
原因: フラッシュ・キャッシュがwriteBack
モードになっていて、冗長性が削減されたディスクのデータをキャッシュしているため、コマンドが失敗しました。
原因: 指定したセル・ディスクがフラッシュ・キャッシュに含まれていないため、フラッシュ・キャッシュがフラッシュされませんでした。
原因: hardDiskScrubInterval
に無効な値が指定されました。
原因: hardDiskScrubStartTime
値に無効な値が指定されました。
原因: フラッシュ・セル・ディスクが削除されていなかったため、フラッシュ・キャッシュの圧縮が構成されませんでした。
原因: フラッシュ・キャッシュの圧縮が有効化されたフラッシュ・ディスクに対してERASE
オプションが指定されました。
原因: 保存されていないデータが存在する可能性があるため、セル・ディスク上のフラッシュ・キャッシュを削除できませんでした。
原因: ALTER FLASHCACHE
コマンドで無効な値を指定しました。
原因: コマンドを完了するのに十分な空き領域がありませんでした。
原因: コマンドで指定した値が、フラッシュ・キャッシュで使用できる最小サイズより小さかった。
原因: ディスクをサイズ変更する前にフラッシュ・ディスクをフラッシュする必要があるため、フラッシュ・キャッシュが変更されませんでした。
原因: システム上に動作しているフラッシュ・セル・ディスクがありませんでした。
原因: patchmgrユーティリティで問題が発生しました。他のセルのグリッド・ディスクがオンラインではないため、グリッド・ディスクが非アクティブ化されませんでした。
原因: patchmgrユーティリティで問題が発生しました。パッチ適用プロセス中に、グリッド・ディスクが再アクティブ化されませんでした。
原因: ダウングレードの実行中に、スパース・グリッド・ディスクが検出されました。
原因: スパース・グリッド・ディスクが作成されませんでした。
原因: ディスク・ステータスが低下しているため、消去操作が停止されました。
原因: スパース・グリッド・ディスクに指定されたサイズが大きすぎます。
原因: 同一の隔離エンティティに複数の値が指定されました。これは標準データベースまたは統合データベースのIDと名前に関してのみ生成されます。たとえば、隔離作成エントリはデータベースを識別するために1つの属性しか必要ないため、データベースIDとデータベース名の両方を指定することはできません。
原因: グリッド・ディスクのサイズがOracle ASMディスクのサイズよりも小さいです。
原因: ASMディスクのサイズをOracle ASMから取得できませんでした。
原因: cellsrvによる四捨五入後、切り捨てられたグリッド・ディスクに指定されたサイズがOracle ASMディスクのサイズよりも小さくなり、マウント時にエラーが発生する可能性があります。
原因: 指定された名前はすでに別のキーで構成されています。
原因: ASMクラスタ・クライアントは、指定されたグリッド・ディスクによって参照されているため、変更できません。
原因: ASMクラスタ・クライアントは、availableToリストで唯一のクライアントである必要があります。
原因: availableTo
属性は複数のクライアント(ASMクラスタおよび他のクライアント)を指定します。1つのクライアント(ASMクラスタ・クライアント)のみを指定する必要があります。
この項では、CELL-03501からCELL-04000のエラー・メッセージについて説明します。
原因: FK1
は不正なハードウェア・アダプタ・クラスを表しています。この仮想ハードウェアはテスト用にのみ使用されているため、初期化できませんでした。
原因: HP1
ハードウェア(HP1
はセル・ハードウェアのアプライアンス・コード)に問題が発生しました。
原因: ハードウェア(Oracle Exadata Storage Server)に問題が発生しました。
この項では、CELL-04501からCELL-05000のエラー・メッセージについて説明します。
原因: ソフトウェアRAIDユーティリティのmdadm
を明示的に使用したため、構成の問題が発生しました。セル・サーバー(CELLSRV)で設定された構成に対して、Oracle Exadata System Softwareでmdadm
ユーティリティが使用されています。このユーティリティでは、ソフトウェアRAID構成を変更しないでください。デフォルトのmdadm
構成を変更すると、不一致が発生します。
原因: フラッシュ・キャッシュまたはフラッシュ・ログが存在するため、指定したセル・ディスクを削除できませんでした。
原因: CREATE CELLDISK
コマンドの引数に無効なオブジェクトが指定されました。
原因: 指定したオブジェクトでセル・ディスクを作成中に問題が発生しました。
原因: セルでは単一ディスクLUNのみをサポートしています。
原因: 内部エラーが発生しました。
原因: セル・ディスクのステータスが正常でないため、セル・ディスクをエクスポートできませんでした。
原因: エラーが発生したため、セル・ディスクがエクスポートされませんでした。
原因: インポートするセル・ディスクと同じ名前の既存のセル・ディスクがあるため、LUNをインポートできませんでした。
原因: インポートしたセル・ディスク名を、指定されたセル・ディスク名にCELLSRVで変更できませんでした。
原因: セル・ディスクをインポート中にエラーが発生しました。
原因: LUNを再有効化するときにFORCE
オプションが使用されませんでした。
原因: 障害が発生したかパフォーマンスが低下したディスクのサービスLED照明をオフにしようとしました。
原因: 物理ディスクにサポートされていないモデル番号があります。
原因: 無効な障害タイプが指定されました。
原因: ハード・ディスクまたはM.2ディスクをライトスルー・キャッシュ・モードにするように指定しました。
原因: ALTER PHYSICALDISK
コマンドのSERVICELED ON/OFF
オプションがサポートされなくなりました。
原因: 指定したディスクを削除すると、サポートされるディスクの合計数がサポートされる物理ディスクの最大数を下回ることになります。
原因: ALTER PHYSICALDISK DROP FOR REPLACEMENT
コマンドを使用して削除されていないため、ディスクは再有効化されませんでした。
原因: LUNがpoor performance
ステータスではなかったため、ALTER LUN REENABLE
コマンドで再有効化できませんでした。
原因: 指定されたエラーでディスクの電源の入れ直し操作に失敗しました。
原因: 電源の入れ直しは、Oracle Exadata Database Machine X5-2サーバーより前の物理ディスクではサポートされていません。
原因: 電源の入れ直しは、Oracle Exadata Database Machine X5-2サーバーより前のフラッシュ・ディスクではサポートされていません。
この項では、CELL-05001からCELL-05500のエラー・メッセージについて説明します。
原因: VALIDATE CONFIGURATION
コマンドが失敗しました。
原因: 構成済のロガーに対してメッセージを送信しようとしてvalidate syslogconf
操作でエラーが発生しました。
この項では、CELL-05501からCELL-06000のエラー・メッセージについて説明します。
原因: 電子メール構成の属性に無効な値が入力されました。
この項では、CELL-06001からCELL-06200のエラー・メッセージについて説明します。
原因: パスワードが有効ではありませんでした。
この項では、アラート・メッセージについて説明します。この項では、次の項目について説明します。
アラート・メッセージ用の電子メール通知の書式は次のとおりです。
Subject: cell_name: alert level: { critical | warning | clear } alert E-mail Content: Alert Type: { ADR | Hardware | Threshold } Alert alert_name is triggered at alert_time with message: alert_message The suggested action is: alert_action
Oracle Exadata Storage Serverによって送信されるSimple Network Management Protocol (SNMP)のアラートは、各Oracle Exadata System Softwareのインストールに含まれる管理情報ベース(MIB)に準拠しています。
Oracle Exadata Storage ServerのMIBファイルは、/opt/oracle/cell/cellsrv/deploy/config/cell_alert.mib
にあります。SNMPアラートとMIBはSNMPバージョン 1(SNMPv1)に準拠しています。次のリストに示すように、アラートには変数が含まれます。
oraCellAlertAction
: このアラートで実行する推奨操作。
oraCellAlertBeginTime
: アラートによる状態変更が開始された時点のタイム・スタンプ。
oraCellAlertEndTime
: アラートによる状態変更が終了した時点のタイプ・スタンプ。
oraCellAlertExaminedBy
: アラートを確認した管理者。
oraCellAlertMsg
: アラートの簡単な説明。
oraCellAlertNotif
: サブスクライバにアラート・メッセージを通知する場合の進行状況を示す番号。
0: 試行されなかった
1: 送信に成功
2: 再試行中(最大5回)
3: 5回の再試行に失敗
oraCellAlertObjectName
: メトリックのしきい値によりアラートを生成するオブジェクト(セル・ディスクやグリッド・ディスクなど)。
oraCellAlertSeqBeginTime
: アラートの順序IDが最初に作成された時点のタイム・スタンプ。
oraCellAlertSeqID
: アラートの一意の順序ID。warning
からcritical
、またはcritical
からclear
など、アラートにより状態が変更されると、同じ順序番号と遷移時点のタイム・スタンプで別のアラート発生が作成されます。
oraCellAlertSeverity
: 重大度のレベル。値はclear
、info
、warning
またはcritical
です。
oraCellAlertShortName
: アラートの省略名。アラートの基準がメトリックの場合、省略名は対応するメトリックのname属性と同じになります。
oraCellAlertType
: アラートのタイプ。値はstateful
またはstateless
です。
ステートフル・アラートは、normalに遷移すると自動的にクリアされます。
ステートレス・アラートはクリアされません。
しきい値アラートを使用すると、データベースを監視できます。ほとんどのアラートは、特定のメトリックしきい値を超えた場合に通知されます。アラートごとにクリティカルおよび警告のしきい値を設定できます。これらのしきい値は、値を超えた場合にシステムが正常でない状態になる境界値です。たとえば、表領域が97%に達すると正常でない状態と見なされ、Oracle Databaseでクリティカル・アラートが生成されます。しきい値アラートの例を次に示します。
しきい値nameにより、アラート状態severityがトリガーされました
しきい値アラートがトリガーされました。指定したしきい値に違反しているメトリック値を調べてください。しきい値nameで示されている問題を修正してください。
しきい値の違反は解消されました。しきい値nameにこれ以上のアクションは必要ありません。
しきい値の違反は解消されました。
問題は自動診断リポジトリ(ADR)で追跡されます。ADRは診断データを格納するためのファイルベース・リポジトリです。このリポジトリはデータベースの外部に格納されるため、データベースが停止している場合でも診断データを利用できます。Oracle Databaseリリース11gでは、アラート・ログ、すべてのトレース・ファイルおよびダンプ・ファイル、およびその他の診断データもADRに格納されます。
各問題には問題キーが含まれます。問題キーは問題を説明するテキスト文字列です。問題キーにはエラー・コード(ORA 00600
など)が含まれ、1つ以上のエラー・パラメータ値やその他の情報が含まれる場合があります。ADRメッセージの例を次に示します。
Errors in file /opt/oracle/log/diag/asm/cell/stado54/trace/svtrc_2763_0.trc (incident=1): ORA-00600: internal error code, arguments: [main_5], [3], [Invalid IP Param], [], [], [], [], []
ADRメッセージで実行する処理は次のとおりです。
Create an incident package for incident <incident number> using ADRCI and upload the incident packages to Oracle Support Services.
この項では、Oracle Exadata System Softwareのアラートについて説明します。
原因: ファイル・システムまたはハードウェアの問題が原因で、CELLBOOT USBフラッシュ・ドライブで障害が発生しました。
原因: ILOMがipmitool mc reset cold
またはipmitool sunoem cli reset -script /SP
コマンドに応答しませんでした。
原因: 1つ以上のファイルでチェックサム・プロセスに失敗しました。
原因: 構成ファイルの検証に失敗しました。
原因: 構成ファイルの検証に失敗しました。
原因: チェックサム・リスト・ファイルがCELLBOOT USBフラッシュ・ドライブ上にありませんでした。
一部のメッセージについては、Oracleサポート・サービスに問題を報告することをお薦めします。自動サービス・リクエストによって発行されたサービス・リクエストがある場合は、Oracleサポート・サービスにも連絡する必要があります。Oracleサポート・サービスに連絡する場合は、次の情報を用意してください。
ハードウェア、オペレーティング・システムおよびOracle Databaseを実行しているオペレーティング・システムのリリース番号。
Oracle Databaseの完全なリリース番号(例: リリース11.2.0.3)。
SQL*Plusリリース11.2.0.1.0など、エラーが発生した場合に使用されるすべてのOracleプログラム(リリース番号を含む)。
複数のエラー・コードまたはメッセージが検出された場合の表示順の正確なコード番号およびメッセージ・テキスト。
次の規約に従った問題の重大度。
1: プログラムを使用できない。操作に重大な影響を与えます。
2: プログラムを使用できる。操作が大幅に制限されます。
3: 機能が制限されて使用できるプログラム。全体の操作に重大な影響はありません。
4: お客様によって回避された問題。発生しても操作への影響は最小限です。
次の情報も必要になります。
ユーザーの名前
連絡者の組織の名前
連絡者のOracle Support ID番号
ユーザーの電話番号