Oracle Database 18cでの変更点

Oracle Database 18c『Oracle Database SecureFilesおよびラージ・オブジェクト開発者ガイド』における変更点は次のとおりです。

新機能

  • パフォーマンスの向上:

    • Oracle Databaseでは、インラインLOBのパフォーマンスが向上し、DML操作、LOB列のSELECT句で使用するSQL演算子、およびLOB列をサポートする他の組込みSQLファンクションが速くなりました。

    • Oracle Databaseでは、LOBおよびLOB関連の機能をOracle Database In-MemoryおよびBig Data SQLで使用できます。

    • Oracle Databaseで、LOBのExadataサポートが圧縮LOBに拡張されました。

    • Oracle Databaseにより、一時LOBの4KBまでのオーバーヘッドが処理されます。

    • Oracle Databaseにより、インラインに格納されているLOBのIMCサポートが提供されます。

  • Oracle Databaseにより、データベース・アプリケーションでLOBを使用するベスト・プラクティスが示されます。

非推奨となった機能

Oracle Multimediaは、Oracle Databaseリリース18cで非推奨となり、将来のリリースでサポートされなくなる可能性があります。非推奨となった機能は、できるかぎり早く使用を中止することをお薦めします。

次の機能は、Oracle Database 12c リリース2 (12.2)では非推奨であり、将来のリリースではサポートされなくなる可能性があります。

ネイティブ暗号化のセキュリティ更新

Oracleは、Oracle Databaseリリース11.2以降における、ネイティブ・ネットワーク暗号化環境に影響を与える必要なセキュリティ機能強化に対応するために、ダウンロード可能なパッチを提供しています。

このパッチは、My Oracle Supportノート2118136.2で入手できます。

改善されたサポート対象アルゴリズムは次のとおりです。

  • 暗号化アルゴリズム: AES128、AES192およびAES256
  • チェックサム・アルゴリズム: SHA1、SHA256、SHA384およびSHA512

非推奨であり、使用すべきでないアルゴリズムは次のとおりです。

  • 暗号化アルゴリズム: DES、DES40、3DES112、3DES168、RC4_40、RC4_56、RC4_128およびRC4_256
  • チェックサム・アルゴリズム: MD5

サイトでネットワーク・ネイティブ暗号化を使用する必要がある場合は、My Oracle Supportノート2118136.2で説明されているパッチをダウンロードする必要があります。ご使用のOracle Databaseインストールの円滑な移行を可能にするために、このパッチでは、より弱いアルゴリズムを無効にしより強力なアルゴリズムの使用を開始できる、2つのパラメータが提供されます。このパッチは、サーバー上とクライアント上の両方のOracle Databaseインストールにインストールする必要があります。

ネットワーク・ネイティブ暗号化の代替となるのは、TLS (トランスポート層セキュリティ)であり、中間者攻撃からの保護を実現します。

関連項目:

サポート対象外機能

Oracle® Database SecureFiles and Large Objects 19cのサポート対象外機能のリスト

Oracle Multimediaはすべてサポートが終了しました。SecureFiles LOBにマルチメディア・コンテンツを格納して、サード・パーティ製品を使用することをお薦めします。

関連項目:

詳細は、『Oracle Databaseアップグレード・ガイド』を参照してください。

Oracle® Database SecureFiles and Large Objects 18cのサポート対象外機能のリスト

LOBバッファリング・サブシステムAPIに関連する次の機能は、すべてサポートが終了しました。

Oracle® Database SecureFiles and Large Objects 12c,リリース2 (12.2)のサポート対象外機能のリスト

  • アドバンスト・レプリケーションのサポート終了

    Oracle Databaseのアドバンスト・レプリケーション機能は、全面的にサポートが終了しました。

    関連項目: