14 Oracle Databaseソフトウェアの管理
14.1 ソフトウェアの管理およびパッチ・リリースについて
オラクル社では、パッチ・セットの形式で定期的にソフトウェアのメンテナンス・リリースを発表しています。パッチ・セットは、メンテナンス・リリースまでにリリースされた製品修正をまとめたものです。パッチ・セットは、完全なテストを経て統合された製品修正です。パッチ・セット内のすべての製品修正はテスト済であり、相互に連携して機能することが保証されています。
各パッチまたはパッチ・セットは、識別用のバグ番号に関連付けられています。また、パッチ・セットはバージョン番号とも関連付けられています。たとえば、Oracle Database 12c リリース1 (12.1.0.1)を使用する場合は、使用可能なパッチ・セットが12.1.0.2になります。ソフトウェアに個別パッチを適用した場合でも、ソフトウェアのバージョン番号は変化しません。
各パッチには、ソフトウェアの修正方法を説明するREADMEファイルが付属しています。READMEファイルには、パッチの適用方法も記載されています。
各パッチ・セットには、インストール手順やパッチ・セット内のプロダクト修正に関する情報を提供するパッチ・セット・ノート・ファイルが付属しています。Oracleソフトウェアにパッチ・セットを適用すると、インストール済のソフトウェアのメンテナンス・リリース番号が変化します。パッチ・セットの適用の影響を受けるのは、Oracleホームにあるソフトウェアのみです。データベース内のデータに影響はありません。
パッチとパッチ・セットは、それぞれOracle OPatchとOracle Universal Installer (OUI)を使用して適用できます。また、Oracle Enterprise Manager Cloud Controlを使用すると、これらのパッチを自動化することもできます。これらの製品の使用方法については、このマニュアルでは説明しません。
14.2 データベースのアップグレード
ご使用のデータベース環境に応じたアップグレード・オプションと計画、およびOracle Databaseのアップグレード処理を自動化するツールの配列が提供されています。
参照:
これらのトピックの詳細は、『Oracle Databaseアップグレード・ガイド』を参照してください。
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アップグレード・ツールおよびプロセス
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Oracle Databaseのアップグレードの準備
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Oracle Databaseのアップグレード用スクリプト
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Oracle Databaseのアップグレード後の作業
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Oracle Databaseのアップグレード後のアプリケーションのアップグレード
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以前のリリースへのOracle Databaseのダウングレード
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データの移行
14.3 Oracle Databaseソフトウェアの削除
Oracleソフトウェア・インストールの削除が必要な場合は、削除ツールを使用して、ソフトウェアをコンピュータから完全にアンインストールできます。
Oracle Database 12c以上では、削除ツールがデータベース・インストール・メディアに統合されるようになりました。Oracle Database、Oracle Database ClientまたはOracle Grid Infrastructureインストール・メディアのベース・ディレクトリから、runInstaller
コマンドに-deinstall
および-home
オプションを指定して使用すると、削除ツールを実行できます。
削除ツール(deinstall
)は、インストール後のOracleホーム・ディレクトリにあり、$ORACLE_HOME/deinstall/deinstall
として使用できます。
削除ツールは、デフォルトでは、インストール所有者としてOracleホームのdeinstall
ディレクトリから実行します。
コンピュータからOracleホームを削除するには、次の手順を実行します。
関連項目:
削除ツールの詳細は、ご使用のプラットフォームの『Oracle Databaseインストレーション・ガイド』を参照してください