H Oracle Multimediaオブジェクト型のinit( )メソッド

Oracle Multimediaオブジェクト型のORDAudio、ORDDoc、ORDImageおよびORDVideoの初期化は、オブジェクト・コンストラクタを通じて行われます。init()メソッドを使用して、Oracle Multimediaオブジェクト型を初期化することもできます。ORDxxxオブジェクトという記載は、これらの4つのOracle Multimediaオブジェクト型を表します。

注意:

Oracle Database 11gリリース2 (11.2)では、BLOBなどのソースからORDxxxオブジェクトを構築するための新しいコンストラクタ・ファンクションが導入されました。init( )メソッドは、現在のリリースでも引き続き使用できます。ただし、新しいアプリケーションを記述する場合、新しいコンストラクタ・ファンクションを使用することをお薦めします。また、なるべく早い時期に既存のアプリケーションのinit( )メソッドを新しいコンストラクタ・ファンクションに移行することをお薦めします。

この付録では、次のinit()メソッドについて説明します。

H.1 ORDAudioのinit( )

構文

init( ) RETURN ORDAudio;

説明

ORDAudioオブジェクト型のインスタンスを初期化します。

パラメータ

なし。

プラグマ

なし。

例外

なし。

使用上の注意

このコンストラクタは、すべてのORDAudio属性をNULLに初期化する静的メソッドです。ただし、次の属性は例外です。

  • source.updateTimeは、SYSDATEに設定されます。

  • source.localは、1(ローカル)に設定されます。

  • source.localDataは、empty_blobに設定されます。

なし。

H.2 ORDDocのinit( )

構文

init( ) RETURN ORDDoc;

説明

ORDDocオブジェクト型のインスタンスを初期化します。

パラメータ

なし。

プラグマ

なし。

例外

なし。

使用上の注意

このコンストラクタは、すべてのORDDoc属性をNULLに初期化する静的メソッドです。ただし、次の属性は例外です。

  • source.updateTimeは、SYSDATEに設定されます。

  • source.localは、1(ローカル)に設定されます。

  • source.localDataは、empty_blobに設定されます。

なし。

H.3 ORDImageのinit( )

構文

init( ) RETURN ORDImage;

説明

ORDImageオブジェクト型のインスタンスを初期化します。

パラメータ

なし。

プラグマ

なし。

例外

なし。

使用上の注意

このコンストラクタは、すべてのORDImage属性をNULLに初期化する静的メソッドです。ただし、次の属性は例外です。

  • source.updateTimeは、SYSDATEに設定されます。

  • source.localは、1(ローカル)に設定されます。

  • source.localDataは、empty_blobに設定されます。

なし。

H.4 ORDVideoのinit( )

構文

init( ) RETURN ORDVideo;

説明

ORDVideoオブジェクト型のインスタンスを初期化します。

パラメータ

なし。

プラグマ

なし。

例外

なし。

使用上の注意

このコンストラクタは、すべてのORDVideo属性をNULLに初期化する静的メソッドです。ただし、次の属性は例外です。

  • source.updateTimeは、SYSDATEに設定されます。

  • source.localは、1(ローカル)に設定されます。

  • source.localDataは、empty_blobに設定されます。

なし。

H.5 ORDAudioのinit(srcType,srcLocation,srcName)

構文

init(srcType      IN VARCHAR2,
     srcLocation  IN VARCHAR2,
     srcName      IN VARCHAR2)  RETURN ORDAudio;

説明

ORDAudioオブジェクト型のインスタンスを初期化します。

パラメータ

srcType

オーディオ・データのソース・タイプを指定します。(表7-1を参照)

srcLocation

オーディオ・データのソース位置を指定します。(表7-2を参照)

srcName

オーディオ・データのソース名を指定します。(表7-3を参照)

プラグマ

なし。

例外

なし。

使用上の注意

このコンストラクタは、すべてのORDAudio属性をNULLに初期化する静的メソッドです。ただし、次の属性は例外です。

  • source.updateTimeは、SYSDATEに設定されます。

  • source.localは、0(ゼロ)に設定されます。

  • source.localDataは、empty_blobに設定されます。

  • source.srcTypeは、入力値に設定されます。

  • source.srcLocationは、入力値に設定されます。

  • source.srcNameは、入力値に設定されます。

なし。

H.6 ORDDocのinit(srcType,srcLocation,srcName)

構文

init(srcType      IN VARCHAR2,
     srcLocation  IN VARCHAR2,
     srcName      IN VARCHAR2) RETURN ORDDoc;

説明

ORDDocオブジェクト型のインスタンスを初期化します。

パラメータ

srcType

メディア・データのソース・タイプを指定します。(表7-1を参照してください。)

srcLocation

メディア・データのソース位置を指定します。(表7-2を参照してください。)

srcName

メディア・データのソース名を指定します。(表7-3を参照してください。)

プラグマ

なし。

例外

なし。

使用上の注意

このコンストラクタは、すべてのORDDoc属性をNULLに初期化する静的メソッドです。ただし、次の属性は例外です。

  • source.updateTimeは、SYSDATEに設定されます。

  • source.localは、0(ゼロ)に設定されます。

  • source.localDataは、empty_blobに設定されます。

  • source.srcTypeは、入力値に設定されます。

  • source.srcLocationは、入力値に設定されます。

  • source.srcNameは、入力値に設定されます。

なし。

H.7 ORDImageのinit(srcType,srcLocation,srcName)

構文

init(srcType      IN VARCHAR2,
     srcLocation  IN VARCHAR2,
     srcName      IN VARCHAR2) RETURN ORDImage;

説明

ORDImageオブジェクト型のインスタンスを初期化します。

パラメータ

srcType

イメージ・データのソース・タイプを指定します。(表7-1を参照してください。)

srcLocation

イメージ・データのソース位置を指定します。(表7-2を参照してください。)

srcName

イメージ・データのソース名を指定します。(表7-3を参照してください。)

プラグマ

なし。

例外

なし。

使用上の注意

このコンストラクタは、すべてのORDImage属性をNULLに初期化する静的メソッドです。ただし、次の属性は例外です。

  • source.updateTimeは、SYSDATEに設定されます。

  • source.localは、0(ゼロ)に設定されます。

  • source.localDataは、empty_blobに設定されます。

  • source.srcTypeは、入力値に設定されます。

  • source.srcLocationは、入力値に設定されます。

  • source.srcNameは、入力値に設定されます。

なし。

H.8 ORDVideoのinit(srcType,srcLocation,srcName)

構文

init(srcType      IN VARCHAR2,
     srcLocation  IN VARCHAR2,
     srcName      IN VARCHAR2)  RETURN ORDVideo;

説明

ORDVideoオブジェクト型のインスタンスを初期化します。

パラメータ

srcType

ビデオ・データのソース・タイプを指定します。(表7-1を参照してください。)

srcLocation

ビデオ・データのソース位置を指定します。(表7-2を参照してください。)

srcName

ビデオ・データのソース名を指定します。(表7-3を参照してください。)

プラグマ

なし。

例外

なし。

使用上の注意

このコンストラクタは、すべてのORDVideo属性をNULLに初期化する静的メソッドです。ただし、次の属性は例外です。

  • source.updateTimeは、SYSDATEに設定されます。

  • source.localは、0(ゼロ)に設定されます。

  • source.localDataは、empty_blobに設定されます。

  • source.srcTypeは、入力値に設定されます。

  • source.srcLocationは、入力値に設定されます。

  • source.srcNameは、入力値に設定されます。

なし。