G Oracle Multimediaオブジェクトの例外

Oracle Multimediaオブジェクトの操作では、ORDAudioExceptions、ORDDocExceptions、ORDImageExceptions、ORDImageSIExceptions、ORDSourceExceptions、ORDVideoExceptionsなどのタイプの例外がスローされることがあります。

関連項目:

Oracle Multimediaのエラー・メッセージの詳細は、Oracle Databaseエラー・メッセージ・リファレンスを参照してください

この付録では、次の例外について説明します。

G.1 ORDAudioExceptions例外

ORDAudioオブジェクトに関連する例外を次に示します。

ORDAudioExceptions.AUDIO_DURATION_IS_NULL

原因: この例外は、getAudioDurationメソッドをコールしたときに、再生時間がNULLの場合に発生します。

処置: オーディオ・オブジェクトの再生期間を既知の値に設定します。

ORDAudioExceptions.AUDIO_ENCODING_IS_NULL

原因: この例外は、getEncodingメソッドをコールしたときに、エンコーディングがNULLの場合に発生します。

処置: オーディオ・オブジェクトのエンコーディングを既知の値に設定します。

ORDAudioExceptions.AUDIO_FORMAT_IS_NULL

原因: この例外は、getFormatメソッドをコールしたときに、フォーマットがNULLの場合に発生します。

処置: オーディオ・オブジェクトのフォーマットを既知の値に設定します。

ORDAudioExceptions.AUDIO_NUM_CHANNELS_IS_NULL

原因: この例外は、getNumberOfChannelsメソッドをコールしたときに、チャネル数がNULLの場合に発生します。

処置: オーディオ・オブジェクトのチャネル数を既知の値に設定します。

ORDAudioExceptions.AUDIO_PLUGIN_EXCEPTION

原因: この例外は、オーディオ・プラグインに例外が発生した場合に発生します。

処置: 詳細は、Oracle Multimediaのドキュメントを参照してください。

ORDAudioExceptions.AUDIO_SAMPLE_SIZE_IS_NULL

原因: この例外は、getSampleSizeメソッドをコールしたときに、サンプル・サイズがNULLの場合に発生します。

処置: オーディオ・オブジェクトのサンプル・サイズを既知の値に設定します。

ORDAudioExceptions.AUDIO_SAMPLING_RATE_IS_NULL

原因: この例外は、getSamplingRateメソッドをコールしたときに、サンプリング・レートがNULLの場合に発生します。

処置: オーディオ・オブジェクトのサンプリング・レートを既知の値に設定します。

ORDAudioExceptions.DESCRIPTION_IS_NOT_SET

原因: この例外は、getDescriptionメソッドをコールしたときに、description属性が設定されていない場合に発生します。

処置: description属性を設定します。

ORDAudioExceptions.INVALID_DESCRIPTION

原因: この例外は、無効な値が指定されたsetDescriptionメソッドをコールした場合に発生します。

処置: user_descriptionパラメータに有効な値を設定します。

ORDAudioExceptions.INVALID_MIME_TYPE

原因: この例外は、setMimeTypeメソッドのMIMEパラメータ値がNULLの場合に発生します。

処置: MIMEパラメータを既知の値に設定します。

ORDAudioExceptions.LOCAL_DATA_SOURCE_REQUIRED

原因: この例外は、データ・ソースが外部データの場合に発生します。

処置: ソース情報をローカル・ソースに設定します。

ORDAudioExceptions.METHOD_NOT_SUPPORTED

原因: この例外は、コールしたメソッドがサポートされていない場合に発生します。

処置: そのメソッドをコールしないようにします。

ORDAudioExceptions.NULL_INPUT_VALUE

原因: この例外は、setメソッドの1つをコールしたときに、パラメータ値がNULLの場合に発生します。

処置: パラメータを既知の値に設定します。

ORDAudioExceptions.NULL_LOCAL_DATA

原因: この例外は、source.localData属性の値がNULLの場合に発生します。

処置: オブジェクト・コンストラクタを使用して、source.localDataを初期化します。

ORDAudioExceptions.NULL_SOURCE

原因: この例外は、ORDAudio.source属性の値がNULLの場合に発生します。

処置: ORDAudioオブジェクト・コンストラクタを使用して作成したORDAudioオブジェクトを使用します(推奨)。または、ORDAudio.source属性を初期化済ORDSourceオブジェクトに設定します。

G.2 ORDDocExceptions例外

ORDDocオブジェクトに関連する例外を次に示します。

ORDDocExceptions.DOC_PLUGIN_EXCEPTION

原因: この例外は、ドキュメント・プラグインに例外が発生した場合に発生します。

処置: 詳細は、Oracle Multimediaのドキュメントを参照してください。

ORDDocExceptions.INVALID_FORMAT_TYPE

原因: この例外は、setFormatメソッドのknownFormatパラメータ値がNULLの場合に発生します。

処置: knownFormatパラメータを既知の値に設定します。

ORDDocExceptions.INVALID_MIME_TYPE

原因: この例外は、setMimeTypeメソッドのMIMEパラメータ値がNULLの場合に発生します。

処置: MIMEパラメータを既知の値に設定します。

ORDDocExceptions.METHOD_NOT_SUPPORTED

原因: この例外は、コールしたメソッドがサポートされていない場合に発生します。

処置: そのメソッドをコールしないようにします。

ORDDocExceptions.NULL_LOCAL_DATA

原因: この例外は、source.localData属性の値がNULLの場合に発生します。

処置: オブジェクト・コンストラクタを使用して、source.localDataを初期化します。

ORDDocExceptions.NULL_SOURCE

原因: この例外は、ORDDoc.source属性の値がNULLの場合に発生します。

処置: ORDDocオブジェクト・コンストラクタを使用して作成したORDDocオブジェクトを使用します(推奨)。または、ORDDoc.source属性を初期化済ORDSourceオブジェクトに設定します。

G.3 ORDImageExceptions例外

ORDImageオブジェクトに関連する例外を次に示します。

ORDImageExceptions.DATA_NOT_LOCAL

原因: この例外は、データがローカルに存在しない場合(source.local属性が0(ゼロ)の場合)に発生します。

処置: ソース属性情報をローカル・イメージ・ソースに再設定します。importメソッドまたはimportFromメソッドをコールしてsource.local属性にデータをインポートし、source.local属性を1に設定します。

ORDImageExceptions.INVALID_MIME_TYPE

原因: この例外は、setMimeTypeメソッドのMIMEパラメータ値がNULLの場合に発生します。

処置: MIMEパラメータを既知の値に設定します。

ORDImageExceptions.NULL_CONTENT

原因: この例外は、イメージがNULLの場合に発生します。

処置: NULLのイメージを指定しないようにします。

ORDImageExceptions.NULL_DESTINATION

原因: この例外は、宛先イメージがNULLの場合に発生します。

処置: 初期化済の宛先イメージを渡します。

ORDImageExceptions.NULL_LOCAL_DATA

原因: この例外は、source.localData属性の値がNULLの場合に発生します。

処置: オブジェクト・コンストラクタを使用して、source.localDataを初期化します。

ORDImageExceptions.NULL_PROPERTIES_DESCRIPTION

原因: この例外は、setPropertiesのdescriptionパラメータが設定されていない場合に発生します。

処置: 外部イメージを使用する場合、descriptionパラメータを設定します。設定しない場合、descriptionパラメータを渡さないようにします。

ORDImageExceptions.NULL_SOURCE

原因: この例外は、ORDImage.source属性の値がNULLの場合に発生します。

処置: ORDImageオブジェクト・コンストラクタを使用して作成したORDImageオブジェクトを使用します(推奨)。または、ORDImage.source属性を初期化済ORDSourceオブジェクトに設定します。

G.4 ORDImageSIExceptions例外

Still Imageオブジェクトに関連する例外を次に示します(このオブジェクトは、Oracle Database 12c リリース2 (12.2)で非推奨になりました)。

ORDImageSIExceptions.ILLEGAL_HEIGHT_WIDTH_SPEC

原因: この例外は、heightまたはwidthパラメータの値がNULLまたは負の値の場合に発生します。

処置: 入力するheightおよびwidthパラメータに正の値を指定します。

ORDImageSIExceptions.NULL_CONTENT

原因: この例外は、BLOBパラメータの値がNULLの合に発生します。

処置: BLOBパラメータにNULL以外の値を設定します。

ORDImageSIExceptions.UNSUPPORTED_IMAGE_FORMAT

原因: この例外は、指定したイメージ・フォーマットがサポートされていない場合に発生します。

処置: サポートされているイメージ・フォーマットを使用してメソッドを起動します。詳細は、SI_INFORMTN_SCHEMAビューおよびOracle Multimediaのドキュメントを参照してください。

G.5 ORDSourceExceptions例外

ORDSourceオブジェクトに関連する例外を次に示します。

ORDSourceExceptions.EMPTY_SOURCE

原因: この例外は、local属性の値が1またはNULL(TRUE)で、localData属性の値がNULLの場合に発生します。

処置: 初期化済のソースを渡します。

ORDSourceExceptions.INCOMPLETE_SOURCE_INFORMATION

原因: この例外は、ソース情報が不完全か、またはsrcType属性の値がNULLで、local属性が1以外またはNULL以外の場合に発生します。

処置: ソース情報を確認し、必要に応じてsrcType、srcLocationまたはsrcName属性を設定します。

ORDSourceExceptions.INCOMPLETE_SOURCE_LOCATION

原因: この例外は、srcLocation属性の値がNULLの場合に発生します。

処置: ソース位置を確認し、srcLocation属性を設定します。

ORDSourceExceptions.INCOMPLETE_SOURCE_NAME

原因: この例外は、srcName属性の値がNULLの場合に発生します。

処置: ソース名を確認し、srcName属性を設定します。

ORDSourceExceptions.INVALID_SOURCE_TYPE

原因: この例外は、getBFileメソッドをコールしたときに、source.srcType属性の値がFILE以外の場合に発生します。

処置: ソース・タイプがFILEであることを確認します。

ORDSourceExceptions.METHOD_NOT_SUPPORTED

原因: この例外は、コールしたメソッドが、使用しているソース・プラグインでサポートされていない場合に発生します。

処置: サポートされているメソッドをコールします。

ORDSourceExceptions.NULL_SOURCE

原因: この例外は、localData属性の値がNULLの場合に発生します。

処置: 初期化済のソースを渡します。

ORDSourceExceptions.SOURCE_PLUGIN_EXCEPTION

原因: この例外は、ソース・プラグインで例外が発生したときに発生します。

処置: 詳細は、Oracle Multimediaのドキュメントを参照してください。

G.6 ORDVideoExceptions例外

ORDVideoオブジェクトに関連する例外を次に示します。

ORDVideoExceptions.DESCRIPTION_IS_NOT_SET

原因: この例外は、getDescriptionメソッドをコールしたときに、description属性が設定されていない場合に発生します。

処置: description属性を設定します。

ORDVideoExceptions.INVALID_MIME_TYPE

原因: この例外は、setMimeTypeメソッドのMIMEパラメータ値がNULLの場合に発生します。

処置: MIMEパラメータを既知の値に設定します。

ORDVideoExceptions.LOCAL_DATA_SOURCE_REQUIRED

原因: この例外は、データ・ソースが外部データの場合に発生します。

処置: ソース情報をローカル・ソースに設定します。

ORDVideoExceptions.METHOD_NOT_SUPPORTED

原因: この例外は、コールしたメソッドがサポートされていない場合に発生します。

処置: そのメソッドをコールしないようにします。

ORDVideoExceptions.NULL_INPUT_VALUE

原因: この例外は、setFrameSizeメソッドのknownWidthまたはknownHeightパラメータの値がNULLの場合に発生します。

処置: これらのパラメータを既知の値に設定します。

ORDVideoExceptions.NULL_LOCAL_DATA

原因: この例外は、source.localData属性の値がNULLの場合に発生します。

処置: オブジェクト・コンストラクタを使用して、source.localDataを初期化します。

ORDVideoExceptions.NULL_SOURCE

原因: この例外は、ORDVideo.source属性の値がNULLの場合に発生します。

処置: ORDVideoオブジェクト・コンストラクタを使用して作成したORDVideoオブジェクトを使用します(推奨)。または、ORDVideo.source属性を初期化したORDSourceオブジェクトに設定します。

ORDVideoExceptions.VIDEO_FORMAT_IS_NULL

原因: この例外は、getFormatメソッドをコールしたときに、フォーマットがNULLの場合に発生します。

処置: ビデオ・オブジェクトのフォーマットを既知の値に設定します。

ORDVideoExceptions.VIDEO_PLUGIN_EXCEPTION

原因: この例外は、ビデオ・プラグインに例外が発生した場合に発生します。

処置: 詳細は、Oracle Multimediaのドキュメントを参照してください。