194 DBMS_XDB_REPOS
DBMS_XDB_REPOS
パッケージは、Oracle XMLデータベース・リポジトリで動作するインタフェースを提供します。
この章のトピックは、次のとおりです:
参照:
次のトピックに関する詳細は、『Oracle XML DB開発者ガイド』を参照してください。
194.1 DBMS_XDB_REPOSの概要
DBMS_XDB_REPOS
パッケージをOracle XML DBリポジトリで操作して、リソースの作成、変更および削除を行えます。これには、アクセス制御リスト(ACL)に基づくセキュリティの管理も含まれます。このインタフェースには、問合せとDMLの両方の機能が備わっています。
PL/SQLパッケージ(DBMS_XDB_REPOS
、 DBMS_XDBZおよび DBMS_XDB_VERSION)の組合せを使用すると、ドキュメントとフォルダの作成、削除および名前変更、フォルダ階層内でのファイルまたはフォルダの移動、ファイルまたはフォルダに対するアクセス権限の設定および変更、バージョニングの開始および管理を実行できます。
194.2 DBMS_XDB_REPOSのセキュリティ・モデル
XDBによって所有されているため、DBMS_XDB_REPOS
パッケージはSYS
またはXDBで作成する必要があります。EXECUTE
権限は、PUBLIC
に付与されます。このパッケージ内のサブプログラムは、現行のユーザーの権限を使用して実行されます。XDB構成で動作するサブプログラムは、現在のユーザーがSYS
またはXDBである場合、または現在のユーザーがXDBADMIN
ロールまたはDBA
ロールを持つ場合にのみ成功します。
194.3 DBMS_XDB_REPOSの定数
DBMS_XDB_REPOS
パッケージは、パラメータ値の指定に使用できるいくつかの定数を定義します。
これらの定数を、次の表に示します。
表194-1 DBMS_XDB_REPOSの定数
定数 | タイプ | 値 | 説明 |
---|---|---|---|
|
|
1 |
リソースを削除します。リソースに子がある場合失敗します。 |
|
|
2 |
リソースと子がある場合それを削除します。 |
|
|
3 |
含まれているオブジェクトが無効な場合でも、リソースを削除します。 |
|
|
4 |
含まれているオブジェクトが無効な場合でも、リソースと子がある場合にそれを削除します。 |
|
|
1 |
メタデータの行を削除します。 |
|
|
2 |
行を削除しません。 |
|
|
(60*60) |
WebDAVロックのタイムアウト値(秒数) |
|
|
1 |
フォルダのリソースへの強いリンク |
|
|
2 |
フォルダのリソースへの弱いリンク |
|
|
3 |
フォルダのリソースへのシンボリック・リンク |
194.4 DBMS_XDB_REPOSサブプログラムの要約
この表は、DBMS_XDB_REPOS
サブプログラムを示し、簡単に説明しています。
表194-2 DBMS_XDB_REPOSパッケージのサブプログラム
サブプログラム | 説明 |
---|---|
指定のACLドキュメントで指定されている現行ユーザーに付与されたアクセス権限をチェックします。このアクセス権限は、所有者が'owner'パラメータで指定されているリソースに対するものです。 |
|
ユーザー定義のメタデータを |
|
リソースの所有者を指定した所有者に変更します。 |
|
指定したACEを、指定したリソースのACLに追加します。 |
|
指定したリソースに対して現行ユーザーに付与されているアクセス権限をチェックします。 |
|
階層内に新規フォルダ・リソースを作成します。 |
|
オブジェクトIDに基づいたリソースの仮想パスを作成します。 |
|
新規リソースを作成します。 |
|
階層からリソースを削除します。 |
|
リソースからメタデータを削除します(スキーマ・ベースまたは非スキーマ・ベースのメタデータに使用できます)。 |
|
リソースの絶対パスに基づいて、リソースが階層であるかどうかを判別します。 |
|
パス名を指定して、リソースを保護するACLドキュメントを取得します。 |
|
BLOBとして戻されたリソースの内容を取り出します。 |
|
CLOBとして戻されたリソースの内容を取り出します。 |
|
文字列として戻されたリソースの内容を取り出します。 |
|
|
|
|
|
リソースへのパスを指定して、現行ユーザーのリソースのロック・トークンを戻します。 |
|
指定したリソース上の現在のユーザーに付与された権限をすべて取得します。 |
|
リソースの絶対パスからオブジェクトIDを戻します。 |
|
XDB(ユーザー)の現行の表領域を戻します。 |
|
リソースにBLOBコンテンツがある場合は |
|
リソースに文字コンテンツがある場合は |
|
リソースにXMLコンテンツがある場合は |
|
リソースにXMLコンテンツへの |
|
リソースがフォルダまたはコンテナの場合は、 |
|
既存のリソースへのリンクを作成します。 |
|
リソースへのパスを指定して、リソースに対するWebDAVスタイルのロックを取得します。 |
|
指定したリソース内のドキュメント・リンクを処理します。 |
|
リソースからすべてのユーザー・メタデータを削除します。 |
|
XDBリソースの名前を変更します。 |
|
指定したリソースにACLを設定します。 |
|
パスを親のパスと子のパスに分割します。 |
|
リソースの変更時刻を現在の時刻に変更します。 |
|
ロック・トークンおよびリソース・パスを指定して、リソースのロックを解除します。 |
|
リソースのメタデータを更新します。 |
194.4.1 ACLCHECKPRIVILEGESファンクション
このファンクションは、リソースのOWNER
による指定したACLドキュメントによって、現在のユーザーに付与されたアクセス権限をチェックします。すべての権限が付与されている場合は、正の整数を戻します。
構文
DBMS_XDB_REPOS.ACLCHECKPRIVILEGES( acl_path IN VARCHAR2, owner IN VARCHAR2, privs IN xmltype) RETURN PLS_INTEGER;
パラメータ
表194-3 ACLCHECKPRIVILEGESファンクションのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
|
ACLドキュメントの階層内の絶対パス。 |
|
リソースの所有者名。疑似ユーザー「DAV:owner」は、ACL権限の解決時にこのユーザーに置き換えられます。 |
|
privilege要素の |
194.4.2 APPENDRESOURCEMETADATAプロシージャ
このプロシージャは、ユーザー定義のメタデータをXMLTYPE
へのREF
またはXMLTYPE
として使用し、目的のリソースに追加します。
構文
DBMS_XDB_REPOS.APPENDRESOURCEMETADATA ( abspath IN VARCHAR2, metadata IN XMLTYPE); DBMS_XDB_REPOS.APPENDRESOURCEMETADATA ( abspath IN VARCHAR2, metadata IN REF SYS.XMLTYPE);
パラメータ
表194-4 APPENDRESOURCEMETADATAプロシージャ
パラメータ | 説明 |
---|---|
|
リソースの絶対パス。 |
|
メタデータには、スキーマ・ベースまたは非スキーマ・ベースのメタデータを使用できます。スキーマ・ベースのメタデータは、独自の表に格納されます。 |
使用上のノート
-
REF
が渡された場合、プロシージャは、REF
をリソースに、メタデータは別の表に格納します。この場合は、メタデータ表のRESID
列に移入する必要があります。渡されるREF
は一意である必要があることに注意してください。つまり、リソース・メタデータに同じ値を持つREF
が存在していると、プロパティの一意性に違反するため、同じにしないでください。ユーザが、すでに存在するREF
を追加しようとすると、エラーが発生します。 -
XMLTYPEが渡された場合、データを解析してスキーマ・ベースかどうかを判断し、その結果に応じてデータを格納します。
194.4.3 CHANGEOWNERプロシージャ
このプロシージャは、リソースの所有者を指定した所有者に変更します。
構文
DBMS_XDB_REPOS.CHANGEOWNER( abspath IN VARCHAR2, owner IN VARCHAR2, recurse IN BOOLEAN := FALSE);
パラメータ
表194-5 CHANGEOWNERプロシージャのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
|
リソースの絶対パス。 |
|
リソースの新しい所有者。 |
|
|
194.4.4 CHANGEPRIVILEGESファンクション
このファンクションは、指定したACEを指定したリソースのACLに追加します。
構文
DBMS_XDB_REPOS.CHANGEPRIVILEGES( res_path IN VARCHAR2, ace IN xmltype) RETURN PLS_INTEGER;
パラメータ
表194-6 CHANGEPRIVILEGESファンクションのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
|
権限を変更する必要があるリソースのパス名。 |
|
|
戻り値
ACLが正常に変更された場合は、正の整数。
使用上のノート
同じprincipalおよび同じ操作(grant
/deny
)を持つACEがACLに存在しない場合、新規のACEがACLの最後に追加されます。
194.4.5 CHECKPRIVILEGESファンクション
このファンクションは、指定したリソースに対して現行ユーザーに付与されているアクセス権限をチェックします。
構文
DBMS_XDB_REPOS.CHECKPRIVILEGES( res_path IN VARCHAR2, privs IN xmltype) RETURN PLS_INTEGER;
パラメータ
表194-7 CHECKPRIVILEGESファンクションのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
|
リソースの階層内の絶対パス。 |
|
privilege要素の |
戻り値
要求された権限がすべて付与されている場合は、正の整数。
194.4.6 CREATEFOLDERファンクション
このファンクションは階層内に新規フォルダ・リソースを作成します。
構文
DBMS_XDB_REPOS.CREATEFOLDER( path IN VARCHAR2) RETURN BOOLEAN;
パラメータ
表194-8 CREATEFOLDERファンクションのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
|
新規フォルダのパス名。 |
戻り値
操作が成功した場合はTRUE
。そうでない場合はFALSE
。
使用上のノート
指定したパス名の親フォルダは、階層内にすでに存在している必要があります。たとえば、pathパラメータに'/folder1/folder2'
を指定する場合は、'/folder1'
がすでに存在している必要があります。
194.4.7 CREATEOIDPATHファンクション
このファンクションは、オブジェクトIDに基づいたリソースの仮想パスを作成します。
構文
DBMS_XDB_REPOS.CREATEOIDPATH( oid IN RAW) RETURN VARCHAR2;
パラメータ
表194-9 CREATEOIDPATHファンクションのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
|
リソースのオブジェクトID。 |
194.4.8 CREATERESOURCEファンクション
このファンクションは新しいリソースを作成します。オーバーロード・オプションの記述は各バージョンの構文の前に配置します。
構文
指定した文字列を内容として使用し、新規リソースを作成します。
DBMS_XDB_REPOS.CREATERESOURCE( abspath IN VARCHAR2, data IN VARCHAR2) RETURN BOOLEAN;
指定したXMLType
データを内容として使用し、新規リソースを作成します。
DBMS_XDB_REPOS.CREATERESOURCE( abspath IN VARCHAR2, data IN SYS.XMLTYPE) RETURN BOOLEAN;
既存のXMLType
行にREF
を指定し、その行を指す内容を持つリソースを作成します。この行は、別のリソース内に事前に存在させることはできません。
DBMS_XDB_REPOS.CREATERESOURCE( abspath IN VARCHAR2, datarow IN REF SYS.XMLTYPE) RETURN BOOLEAN;
内容として指定したBLOB
を使用して、リソースを作成し、ソースBLOB
の文字セットを指定します。
DBMS_XDB_REPOS.CREATERESOURCE( abspath IN VARCHAR2, data IN BLOB, csid IN NUMBER :=0) RETURN BOOLEAN;
内容として指定したBFILE
を使用して、リソースを作成し、ソースBFILE
の文字セットを指定します。
DBMS_XDB_REPOS.CREATERESOURCE ( abspath IN VARCHAR2, data IN BFILE, csid IN NUMBER :=0) RETURN BOOLEAN;
指定したCLOB
を内容として使用し、リソースを作成します。
DBMS_XDB_REPOS.CREATERESOURCE ( abspath IN VARCHAR2, data IN CLOB) RETURN BOOLEAN;
文字列を指定すると、その文字列を内容として持つ新規リソースを階層に挿入します。
DBMS_XDB_REPOS.CREATERESOURCE ( abspath IN VARCHAR2, data IN VARCHAR2, schemaurl IN VARCHAR2 := NULL, elem IN VARCHAR2 := NULL) RETURN BOOLEAN;
XMLTYPE
およびスキーマURLを指定すると、XMLTYPE
を内容として持つ新規リソースを階層に挿入します。
DBMS_XDB_REPOS.CREATERESOURCE ( abspath IN VARCHAR2, data IN SYS.XMLTYPE, schemaurl IN VARCHAR2 := NULL, elem IN VARCHAR2 := NULL) RETURN BOOLEAN;
パラメータ
表194-10 CREATERESOURCEファンクションのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
|
作成するリソースの絶対パス。パス名の親フォルダは、階層内にすでに存在している必要があります。たとえば、 |
|
新規リソースの内容が含まれている文字列バッファ。データは解析され、スキーマに基づいたXML文書が含まれているかどうかがチェックされ、含まれている場合、内容はスキーマのデフォルト表にスキーマに基づいたものとして格納されます。含まれていない場合は、バイナリ・データとして保存されます。 |
|
内容として使用する |
|
ドキュメントの文字セットID。有効なOracle IDである必要があり、無効な場合、エラーが戻されます。 CSIDを指定しない場合またはCSIDに0(ゼロ)を指定した場合、ドキュメントの文字セットIDは次のように判断されます。
|
|
XMLデータの場合、データが準拠するスキーマURL(デフォルトは |
|
要素名(デフォルトは |
戻り値
操作が成功した場合はTRUE
。そうでない場合はFALSE
。
194.4.9 DELETERESOURCEプロシージャ
このプロシージャは、階層からリソースを削除します。
構文
DBMS_XDB_REPOS.DELETERESOURCE( path IN VARCHAR2, delete_option IN PLS_INTEGER);
パラメータ
表194-11 DELETERESOURCEプロシージャのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
|
削除するリソースのパス名。 |
|
リソースの削除方法を制御する次のオプションです。
|
194.4.10 DELETERESOURCEMETADATAプロシージャ
このプロシージャは、絶対パスでリソースを使用し、REFで識別されるスキーマ・ベースのメタデータ、またはネームスペースと名前の組合せで識別されるメタデータ(スキーマ・ベースまたは非スキーマ・ベースのメタデータ)を削除します。また、メタデータの削除方法を指定する追加のパラメータ(オプション)も使用できます。このパラメータは、削除する必要のあるスキーマ・ベースのリソース・メタデータにのみ関連しています。非スキーマ・ベースのメタデータの場合、このパラメータは無視されます。
構文
次の構文は、スキーマ・ベースのメタデータにのみ使用できます。
DBMS_XDB_REPOS.DELETERESOURCEMETADATA ( abspath IN VARCHAR2, metadata IN REF SYS.XMLTYPE, delete_option IN pls_integer := DBMS_XDB_REPOS.DELETE_RESOURCE_METADATA_CASCADE);
次の構文は、スキーマ・ベースまたは非スキーマ・ベースのメタデータに使用できます。
DBMS_XDB_REPOS.DELETERESOURCEMETADATA ( abspath IN VARCHAR2, metadatans IN VARCHAR2, metadataname IN VARCHAR2, delete_option IN pls_integer := DBMS_XDB_REPOS.DELETE_RESOURCE_METADATA_CASCADE);
パラメータ
表194-12 DELETERESOURCEMETADATAプロシージャのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
|
リソースの絶対パス。 |
|
削除する(スキーマ・ベースの)メタデータの一部への |
|
削除するメタデータの断片のネームスペース。 |
|
削除するメタデータの断片のローカル名。 |
|
スキーマ・ベースのメタデータにのみ適用できます。このパラメータは次のいずれかになります。
|
194.4.11 EXISTSRESOURCEファンクション
このファンクションは、リソースが階層内にあるかどうかを示します。絶対パスを表す文字列によってリソースを照合します。
構文
DBMS_XDB_REPOS.EXISTSRESOURCE( abspath IN VARCHAR2) RETURN BOOLEAN;
パラメータ
表194-13 EXISTSRESOURCEファンクションのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
|
ACLドキュメントが必要なリソースのパス名。 |
戻り値
リソースが見つかった場合はTRUE
。
194.4.12 GETACLDOCUMENTファンクション
このファンクションは、パス名を指定して、リソースを保護するACLドキュメントを取得します。
構文
DBMS_XDB_REPOS.GETACLDOCUMENT( abspath IN VARCHAR2) RETURN sys.xmltype;
パラメータ
表194-14 GETACLDOCUMENTファンクションのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
|
ACLドキュメントが必要なリソースのパス名。 |
戻り値
ACLドキュメントのXMLType
。
194.4.13 GETCONTENTBLOBファンクション
このファンクションは、BLOB
として戻されたリソースの内容を取り出します。
構文
DBMS_XDB_REPOS.GETCONTENTBLOB( abspath IN VARCHAR2, csid OUT PLS_INTEGER, locksrc IN BOOLEAN := FALSE) RETURN BLOB;
パラメータ
表194-15 GETCONTENTBLOBファンクションのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
|
リソースの絶対パス。 |
|
|
locksrc |
BLOBとしてのリソースの内容。 |
戻り値
BLOBとしてのリソースの内容。
194.4.14 GETCONTENTCLOBファンクション
このファンクションは、CLOB
として戻されたリソースの内容を取得します。
構文
DBMS_XDB_REPOS.GETCONTENTCLOB( abspath IN VARCHAR2, RETURN CLOB;
パラメータ
表194-16 GETCONTENTCLOBファンクションのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
|
リソースの絶対パス。 |
戻り値
CLOBとしてのリソースの内容。
194.4.15 GETCONTENTVARCHAR2ファンクション
このファンクションは、文字列として戻されたリソースの内容を取得します。
構文
DBMS_XDB_REPOS.GETCONTENTVARCHAR2( abspath IN VARCHAR2, RETURN BLOB;
パラメータ
表194-17 GETCONTENTVARCHAR2ファンクションのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
|
リソースの絶対パス。 |
戻り値
文字列としてのリソースの内容。
194.4.16 GETCONTENTXMLREFファンクション
このファンクションは、XMLTYPE
へのREF
として戻されたリソースの内容を取り出します。
構文
DBMS_XDB_REPOS.GETCONTENTXMLREF( abspath IN VARCHAR2, RETURN SYS.XMLTYPE;
パラメータ
表194-18 GETCONTENTXMLREFファンクションのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
|
リソースの絶対パス。 |
戻り値
XMLTYPE
へのREF
としてのリソースの内容。
194.4.17 GETCONTENTXMLTYPEファンクション
このファンクションは、XMLTYPE
として戻されたリソースの内容を取り出します。
構文
DBMS_XDB_REPOS.GETCONTENTXMLTYPE( abspath IN VARCHAR2, RETURN SYS.XMLTYPE;
パラメータ
表194-19 GETCONTENTXMLTYPEファンクションのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
|
リソースの絶対パス。 |
戻り値
XMLTYPEとしてのリソースの内容。
194.4.18 GETLOCKTOKENプロシージャ
リソースへのパスを指定して、現行ユーザーのリソースのロック・トークンを戻します。
構文
DBMS_XDB_REPOS.GETLOCKTOKEN( path IN VARCHAR2, locktoken OUT VARCHAR2);
パラメータ
表194-20 GETLOCKTOKENプロシージャのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
|
リソースへのパス名。 |
|
ログインしたユーザーのリソースに対するロック・トークン。 |
使用上のノート
ユーザーには、リソースに対するREADPROPERTIES
権限が必要です。
194.4.19 GETPRIVILEGESファンクション
このファンクションは、指定したリソースに対して現行ユーザーに付与されている権限をすべて取得します。
構文
DBMS_XDB_REPOS.GETPRIVILEGES( res_path IN VARCHAR2) RETURN sys.xmltype;
パラメータ
表194-21 GETPRIVILEGESファンクションのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
|
リソースの階層内の絶対パス。 |
戻り値
<privilege>
要素のXMLType
インスタンス。これには、このリソースに対して現行のユーザーに付与されたすべてのリーフ権限のリストが含まれています。
194.4.20 GETRESOIDファンクション
GETRESOID
ファンクションは、リソースの絶対パスからオブジェクトIDを戻します。
構文
DBMS_XDB_REPOS.GETRESOID( abspath IN VARCHAR2) RETURN RAW;
パラメータ
表194-22 GETRESOIDファンクションのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
|
リソースの絶対パス。 |
戻り値
リソースが存在しない場合はNULL
。
194.4.21 GETXDB_TABLESPACEファンクション
このファンクションは、XDB(ユーザー)の現行の表領域を戻します。
構文
DBMS_XDB_REPOS.GETXDB_TABLESPACE RETURN VARCHAR2;
194.4.22 HASBLOBCONTENTファンクション
このファンクションは、リソースにBLOBコンテンツがある場合はTRUE
を戻します。
構文
DBMS_XDB_REPOS.HASBLOBCONTENT abspath IN VARCHAR2) RETURN BOOLEAN;
パラメータ
表194-23 HASBLOBCONTENTファンクションのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
|
リソースの絶対パス。 |
戻り値
リソースにBOBコンテンツがある場合はTRUE
。
194.4.23 HASCHARCONTENTファンクション
このファンクションは、リソースに文字コンテンツがある場合はTRUE
を戻します。
構文
DBMS_XDB_REPOS.HASCHARCONTENT abspath IN VARCHAR2) RETURN BOOLEAN;
パラメータ
表194-24 HASCHARCONTENTファンクションのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
|
リソースの絶対パス。 |
戻り値
リソースに文字コンテンツがある場合はTRUE
。
194.4.24 HASXMLCONTENTファンクション
このファンクションは、リソースにXMLコンテンツがある場合はTRUE
を戻します。
構文
DBMS_XDB_REPOS.HASXMLCONTENT abspath IN VARCHAR2) RETURN BOOLEAN;
パラメータ
表194-25 HASXMLCONTENTファンクションのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
|
リソースの絶対パス。 |
戻り値
リソースにXMLコンテンツがある場合はTRUE
。
194.4.25 HASXMLREFERENCEファンクション
このファンクションは、リソースにXMLコンテンツへのREF
がある場合はTRUE
を戻します。
構文
DBMS_XDB_REPOS.HASXMLREFERENCE abspath IN VARCHAR2) RETURN BOOLEAN;
パラメータ
表194-26 HASXMLREFERENCEファンクションのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
|
リソースの絶対パス。 |
戻り値
リソースにXMLコンテンツへのREF
がある場合はTRUE
。
194.4.26 ISFOLDERファンクション
このファンクションは、リソースがフォルダまたはコンテナの場合はTRUE
を戻します。
構文
DBMS_XDB_REPOS.ISFOLDER abspath IN VARCHAR2) RETURN BOOLEAN;
パラメータ
表194-27 ISFOLDERファンクションのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
|
リソースの絶対パス。 |
戻り値
リソースがフォルダまたはコンテナの場合はTRUE
。
194.4.27 LINKプロシージャ
このプロシージャは、指定したフォルダから指定したリソースに作成します。
構文
DBMS_XDB_REPOS.LINK( srcpath IN VARCHAR2, linkfolder IN VARCHAR2, linkname IN VARCHAR2);
DBMS_XDB_REPOS.LINK( srcpath IN VARCHAR2, linkfolder IN VARCHAR2, linkname IN VARCHAR2, linktype IN PLS_INTEGER := DBMS_XDB_REPOS.LINK_TYPE_HARD);
パラメータ
表194-28 LINKプロシージャのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
|
リンクを作成するリソースのパス名。 |
|
新規リンクを格納するフォルダ。 |
|
新規リンクの名前。 |
|
作成するリンクのタイプ。
|
194.4.28 LOCKRESOURCEファンクション
リソースへのパスを指定して、リソースに対するWebDAVスタイルのロックを取得します。
構文
DBMS_XDB_REPOS.LOCKRESOURCE( path IN VARCHAR2, depthzero IN BOOLEAN, shared IN boolean) RETURN BOOLEAN;
パラメータ
表194-29 LOCKRESOURCEファンクションのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
|
ロックするリソースのパス名。 |
|
現在サポートされていません。 |
|
|
戻り値
成功した場合はTRUE
。
使用上のノート
ユーザーには、リソースに対するUPDATE
権限が必要です。
194.4.29 PROCESSLINKSプロシージャ
このプロシージャは、指定したリソース内のドキュメント・リンクを処理します。
構文
DBMS_XDB_REPOS.PURGERESOURCEMETADATA( abspath IN VARCHAR2, recurse IN BOOLEAN := FALSE);
パラメータ
表194-30 PROCESSLINKSプロシージャのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
|
リソースの絶対パス。パスがフォルダの場合は、 |
|
|
194.4.30 PURGERESOURCEMETADATAプロシージャ
このプロシージャは、リソースからすべてのユーザー・メタデータを削除します。スキーマ・ベースのメタデータはカスケード・モードで削除され、対応するメタデータ表から行が削除されます。
構文
DBMS_XDB_REPOS.PURGERESOURCEMETADATA( abspath IN VARCHAR2);
パラメータ
表194-31 PURGERESOURCEMETADATAプロシージャのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
|
リソースの絶対パス。 |
194.4.31 RENAMERESOURCEプロシージャ
このプロシージャは、XDBリソースの名前を変更します。
構文
DBMS_XDB_REPOS.RENAMERESOURCE( srcpath IN VARCHAR2, destfolder IN CARCHAR2, newname IN VARCHAR2);
パラメータ
表194-32 RENAMERESOURCEプロシージャのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
|
ソース・リソース宛先フォルダの階層内の絶対パス。 |
|
宛先フォルダの階層内の絶対パス。 |
|
宛先フォルダ内の子の名前。 |
194.4.32 SETACLプロシージャ
このプロシージャは、指定のリソースに対するACLを、パスで指定したACLに設定します。
構文
DBMS_XDB_REPOS.SETACL( res_path IN VARCHAR2, acl_path IN VARCHAR2);
パラメータ
表194-33 SETACLプロシージャのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
|
リソースの階層内の絶対パス。 |
|
ACLの階層内の絶対パス。 |
使用上のノート
ユーザーには、リソースに対する<write-acl>
権限が必要です。
194.4.33 SPLITPATHプロシージャ
このプロシージャは、パスを親のパスと子のパスに分割します。
構文
DBMS_XDB_REPOS.SPLITPATH( abspath IN VARCHAR2, parentpath OUT VARCHAR2, childpath OUT VARCHAR2);
パラメータ
表194-34 SPLITPATHプロシージャのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
|
分割する絶対パス。 |
|
親のパス。 |
|
子のパス。 |
194.4.34 TOUCHRESOURCEプロシージャ
このプロシージャは、リソースの変更時間を現在の時間に変更します。
構文
DBMS_XDB_REPOS.TOUCHRESOURCE abspath IN VARCHAR2);
パラメータ
表194-35 TOUCHRESOURCEプロシージャのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
|
リソースの絶対パス。 |
194.4.35 UNLOCKRESOURCEファンクション
このファンクションは、ロック・トークンとリソースへのパスを指定して、リソースのロックを解除します。
構文
DBMS_XDB_REPOS.UNLOCKRESOURCE( path IN VARCHAR2, deltoken IN VARCHAR2) RETURN BOOLEAN;
パラメータ
表194-36 UNLOCKRESOURCEファンクションのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
|
リソースへのパス名。 |
|
削除するロック・トークン。 |
戻り値
操作が成功した場合はTRUE
。
使用上のノート
ユーザーには、リソースに対するUPDATE
権限が必要です。
194.4.36 UPDATERESOURCEMETADATAプロシージャ
このプロシージャは、リソースのメタデータを更新します。
このプロシージャは、絶対パスで識別されるリソースおよび、そのREF
で識別されて置き換えられる、そのリソース内のメタデータを使用します。メタデータの一部をユーザー定義のメタデータ(XMLTYPE
へのREF
またはXMLTYPE
のいずれかの形式)に置き換えます。
構文
次の構文は、スキーマ・ベースのメタデータの更新にのみ使用できます。新しいメタデータは、スキーマ・ベースである必要があります。
DBMS_XDB_REPOS.UPDATERESOURCEMETADATA( abspath IN VARCHAR2, oldmetadata IN REF SYS.XMLTYPE, newmetadata IN REF SYS.XMLTYPE)
次の構文は、スキーマ・ベースのメタデータの更新にのみ使用できます。新しいメタデータは、スキーマ・ベースまたは非スキーマ・ベースである必要があります。
DBMS_XDB_REPOS.UPDATERESOURCEMETADATA( abspath IN VARCHAR2, oldmetadata IN REF SYS.XMLTYPE, newmetadata IN XMLTYPE);
次の構文は、スキーマ・ベースおよび非スキーマ・ベースの両方のメタデータに使用できます。
DBMS_XDB_REPOS.UPDATERESOURCEMETADATA( abspath IN VARCHAR2, oldns IN VARCHAR2, oldname IN VARCHAR, newmetadata IN XMLTYPE);
次の構文は、スキーマ・ベースおよび非スキーマ・ベースの両方のメタデータに使用できます。新しいメタデータは、スキーマ・ベースである必要があります。
DBMS_XDB_REPOS.UPDATERESOURCEMETADATA( abspath IN VARCHAR2, oldns IN VARCHAR2, oldname IN VARCHAR, newmetadata IN REF SYS.XMLTYPE);
パラメータ
表194-37 UPDATERESOURCEMETADATAプロシージャのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
|
リソースの絶対パス。 |
|
古いメタデータへの |
|
新しい置換メタデータへの |
|
古いメタデータを識別するネームスペース。 |
|
古いメタデータを識別するローカル名。 |
使用上のノート
REF
の場合、このプロシージャは、REF
をリソースに、メタデータは別の表に格納します。REF
の一意性が維持されます。XMLTYPE
が渡された場合、データを解析してスキーマ・ベースかどうかを判断し、その結果に応じてデータを格納します。