2.2 電子メール通知および状態チェック・レポートの概要

次の各項では、電子メール通知とHTMLレポート出力のセクションの概要を説明します。

2.2.1 最初の電子メール通知

状態チェック実行が完了した後、デーモンによって、評価レポートがNOTIFICATION_EMAILリストで指定したすべてのユーザーに電子メールのHTML添付ファイルとして送信されます。

2.2.2 状態チェック・レポートの内容

状態チェック・レポートには、各システムの状態ステータスが、レポートの様々なセクションにグループ分けされて表示されます。

HTMLレポート出力には、次が含まれます。

  • 状態スコア

  • 状態チェック実行のサマリー

  • 目次

  • レポート機能のためのコントロール

  • 結果

  • 推奨事項

レポート出力の詳細は、システムごとに異なります。レポートは動的であるため、ツールでは、特定のセクションは該当する場合にのみ表示されます。

システム状態スコアおよびサマリー

システム状態スコアおよびサマリー・レポートでは、次が示されます。

  • 合格したチェックまたは失敗したチェックの数に基づく概要レベルの状態スコア

  • 状態チェック実行のサマリーには、次が含まれます。
    • 名前(クラスタ名など)

    • オペレーティング・システムのカーネルのバージョン

    • ホームのパス、バージョン、名前(CRS、DB、EMエージェントなど)

    • チェック対象のコンポーネントのバージョン(Exadataなど)

    • チェック対象のノードの数(データベース・サーバー、ストレージ・サーバー、InfiniBandスイッチなど)

    • Oracle ORAchkおよびOracle Exachkのバージョン

    • 収集出力の名前

    • 収集の日時

    • チェックの期間

    • チェックを実行するユーザーの名前(rootなど)

    • チェックの有効期間

「Table of Contents」および「Report Feature」

「Table of Contents」セクションには、レポート内の主なセクションへのリンクがあります。

  • Database Server

  • Storage Server

  • InfiniBand Switch

  • Cluster Wide

  • Maximum Availability Architecture (MAA) Scorecard

  • Infrastructure Software and Configuration Summary

  • Findings needing further review

  • Platinum Certification

  • System-wide Automatic Service Request (ASR) health check

  • Skipped Checks

  • Top 10 Time Consuming Checks

「Report Feature」セクションでは、次を行うことができます。

  • ステータスに基づくチェックのフィルタ

  • リージョンの選択

  • すべてのチェックの展開または縮小

  • チェックIDの表示

  • レポートからの結果の削除

  • 印刷可能ビューの取得

Report Findings

「Report Findings」セクションには、各状態チェックの結果が「Database Server」、「Storage Server」、「InfiniBand Switch」、「Cluster Wide」などの技術コンポーネントごとに表示されます。

各セクションには次が表示されます。

  • チェック・ステータス(FAILWARNINGINFOまたはPASS)

  • チェックのタイプ

  • チェック・メッセージ

  • チェックが実行された場所

  • 追加の結果および推奨事項の詳細を展開するためのリンク

状態チェック結果および推奨事項の詳細は、「View」をクリックしてください。

  • 問題を解決するための処理

  • 推奨事項が該当する状況

  • 問題が該当しない状況

  • 関連ドキュメントおよびMy Oracle Supportノートへのリンク

  • 推奨事項のベースとなるデータの例

Maximum Availability Architecture (MAA) Score Card

「Maximum Availability Architecture (MAA) Score Card」には、システムにインストールされているソフトウェアに関する推奨事項が表示されます。

詳細は次のとおりです。

  • 停止タイプ

  • チェックのステータス

  • 問題の説明

  • 検出されたコンポーネント

  • ホストの場所

  • 推奨バージョンと比較したコンポーネントのバージョン

  • 検出されたバージョンと推奨バージョンの比較に基づくステータス

2.2.3 後続の電子メール通知

最初の電子メール通知の後に後続の状態チェックが実行され、デーモンによって最新の実行との差分のサマリーが電子メールで送信されます。

NOTIFICATION_EMAILオプションでカンマ区切りの電子メール・アドレスのリストを指定します。

この電子メール通知に含まれる内容は次のとおりです。

  • 前回の実行と比較した今回の実行のシステム状態スコア

  • 実行されたチェックの数と実行間の差分のサマリー

  • 最新レポート結果(添付ファイル)

  • 以前のレポート結果(添付ファイル)

  • 差分レポート(添付ファイル)