11 ORD_DICOM_ADMINパッケージのリファレンス
Oracle Multimedia DICOMは、ORD_DICOM_ADMINパッケージのORD_DICOMデータ・モデル・リポジトリのインタフェースを提供します。Oracle Multimedia DICOMには、DICOM管理者が使用するDICOMリポジトリのビューも定義されています。
注:
DICOMのOracle Multimediaサポートは、Oracle Database 12cリリース2 (12.2)では非推奨になりました。将来のリリースではサポートされなくなる可能性があります。できるだけ早く、非推奨となった機能の使用を停止することをお薦めします。
ORD_DICOM_ADMINパッケージには、DICOM管理者がOracle Multimedia DICOMリポジトリの保守に使用するためのデータ・モデル・リポジトリ・インタフェースがあります。データ・モデル・リポジトリは、ドキュメントのコレクションです。インストール中に1セットのドキュメントがロードされます。インストール後、DICOM管理者はORD_DICOM_ADMINパッケージ内のプロシージャおよびファンクションを使用して、データ・モデル・リポジトリにさらにドキュメントを追加できます。
さらに、Oracle Multimediaには、管理者がDICOMコンテンツ内のDICOM属性またはその子コンポーネントを指定するために使用でき、さらに匿名、制約、およびマッピング・ドキュメントで使用可能なDICOM値ロケータもあります。
ORD_DICOM_ADMINパッケージは、ordcrpsp.sql
ファイルに定義されています。インストール後、このファイルは次のOracleホーム・ディレクトリに格納されています。
<ORACLE_HOME>
/ord/im/admin
(LinuxおよびUNIXの場合)
<ORACLE_HOME>
\ord\im\admin
(Windowsの場合)
この章では、ORD_DICOM_ADMINデータ・モデル・リポジトリ・インタフェースの関数、プロシージャおよびビューについて説明します。また、DICOM値ロケータの構文についても説明します。
この章では、次の内容を説明します。
関連項目:
11.1 ORD_DICOM_ADMINのディレクトリの定義と設定の例
この章の例の一部は、c:\mydir\work
を使用してテスト・ファイルを配置できるディレクトリ指定を表します。DICOMDIR
を使用してテスト・ファイルのディレクトリ指定を表す例もあります。また、いくつかの例では、dcmadmin
を使用して、管理者とし作業するユーザーを表します。DICOMデータ・ファイルの特定のディレクトリ定義用の各関数またはプロシージャ、およびその関数またはプロシージャに固有のその他の詳細は、例を参照してください。
11.2 DICOMリポジトリ管理者に対する重要な注意事項
Oracle Multimedia DICOMデータ・モデル・リポジトリに関連する管理操作には、次のガイドラインが適用されます。
-
管理者には、ORDADMINロールが割り当てられている必要があります。管理者権限の詳細は、管理者ロールおよび権限の割当てを参照してください。
-
データベース・セッションを開始するたびに、管理者は、データベースからメモリー構造にデータ・モデル・リポジトリをロードする必要があります。管理者がデータ・モデルをロードするには、次の状況に応じてsetDataModel( )プロシージャまたはeditDataModel( )プロシージャをコールします。
-
データ・モデルに変更を加えない場合は、setDataModel( )プロシージャをコールします(setDataModel( )プロシージャを参照)。
-
データ・モデルに変更を加える場合は、editDataModel()プロシージャをコールします(editDataModel()プロシージャを参照)。
-
11.3 DICOMデータ・モデル・リポジトリの管理者用関数
ORD_DICOM_ADMINパッケージには、次のORD_DICOM_ADMINデータ・モデル・リポジトリの関数が定義されています。
11.3.1 generateTagListDocument( )関数
構文
generateTagListDocument(docSet in varchar2 default 'USER') return XMLType
説明
データ・モデル・リポジトリに格納されたマッピング・ドキュメントおよび制約ドキュメントの属性タグを含み、XMLスキーマordcmstl.xsd
に準拠する、ストアド・タグ・リスト・ドキュメントをデータ型XMLTypeとして返します。
パラメータ
- docSet
-
リポジトリ内の指定されたドキュメント・セットをリストする文字列。有効な値は、
USER
、ALL
、およびORACLE
です。デフォルトはUSER
です。このパラメータの値が
USER
の場合、生成されたストアド・タグ・リスト・ドキュメントにはユーザー定義のマッピング・ドキュメントと制約ドキュメントからの属性タグがリストされます。ユーザー定義の制約ドキュメントまたはマッピング・ドキュメントがリポジトリに存在しない場合は、null値が返されます。値がALL
に設定されている場合、すべてのマッピング・ドキュメントと制約ドキュメントからの属性タグがリストされます。さらに、値がORACLE
に設定されている場合は、Oracleによって定義されたマッピング・ドキュメントと制約ドキュメントからの属性タグのみがリストされます。
プラグマ
なし。
例外
なし。
使用上の注意
この関数を使用して、リポジトリのドキュメントと一貫性のあるストアド・タグ・リスト・ドキュメントを生成します。(ストアド・タグ・リスト・ドキュメントの作成の詳細は、ストアド・タグ・リスト・ドキュメントの作成についてを参照してください。)
この関数をコールする前に、setDataModel( )プロシージャをコールします(setDataModel( )プロシージャを参照)。
例
リポジトリ内のユーザー定義のマッピング・ドキュメントと制約ドキュメントのストアド・タグ・リスト・ドキュメントを生成します。
exec ord_dicom.setDataModel; set long 50000; set pagesize 1000; select ord_dicom_admin.generateTagListDocument from dual;
11.3.2 getDocumentContent( )関数
構文
getDocumentContent(docName IN VARCHAR2) RETURN XMLTYPE
説明
ドキュメントをデータ型XMLTypeとして戻します。この関数は、元のドキュメントの内容を変更せずに、データ・モデル・リポジトリ内のドキュメントのコピーを作成する場合に使用できます。
パラメータ
プラグマ
なし。
例外
なし。
使用上の注意
この関数をコールする前に、次の状況に応じてsetDataModel( )プロシージャまたはeditDataModel( )プロシージャのいずれかをコールしてください。
-
getDocumentContent( )プロシージャまたはexportDocument( )プロシージャのみをコールするなど、データ・モデルに対して変更を行わない場合は、setDataModel( )プロシージャをコールしてください。
-
ドキュメントの挿入や削除など、データ・モデルに対して変更を行う場合は、editDataModel( )プロシージャをコールしてください。
詳細は、setDataModel( )プロシージャおよびeditDataModel( )プロシージャを参照してください。
例
リポジトリ内の指定したドキュメント(ordcmpf.xml
)のコンテンツを取得します。
exec ord_dicom.setDataModel; set long 5000; set pagesize 1000; select ord_dicom_admin.getDocumentContent('ordcmpf.xml') from dual;
11.4 DICOMデータ・モデル・リポジトリの管理者用プロシージャ
ORD_DICOM_ADMINパッケージには、次のORD_DICOM_ADMINデータ・モデル・リポジトリのプロシージャが定義されています。
11.4.1 deleteDocument( )プロシージャ
構文
deleteDocument(docName IN VARCHAR2)
説明
指定されたドキュメントをデータ・モデル・リポジトリから削除します。Oracleでインストールされたドキュメントは、デフォルト・ドキュメントとして扱われる、削除できないドキュメントです。
構成ドキュメントの削除の詳細は、リポジトリからのドキュメントの削除についてを参照してください。
プラグマ
なし。
例外
なし。
使用上の注意
このプロシージャをコールする前に、editDataModel( )プロシージャをコールします(editDataModel( )プロシージャを参照)。
また、ドキュメントをリポジトリから削除する前に、exportDocument( )プロシージャ(exportDocument( )プロシージャを参照)をコールして指定したドキュメントのコピーを作成することをお薦めします。
ローリング・アップグレード中は、データ・モデルを変更できません。そのため、ローリング・アップグレードが進行中の場合は、このプロシージャをコールしないでください。
例
ドキュメント(sample_pf.xml
)をコピーした後でリポジトリから削除します。
exec ord_dicom_admin.editDataModel(); select doc_name from orddcm_documents order by doc_id asc; exec ord_dicom_admin.exportDocument('sample_pf.xml', 'DICOMDIR', 'sample_pf_export.xml'); exec ord_dicom_admin.deleteDocument('sample_pf.xml'); select doc_name from orddcm_documents order by doc_id asc; exec ord_dicom_admin.publishDataModel();
ここで、
-
DICOMDIR: 管理者が書込み権限を持っており、指定したファイルのコンテンツのコピー先になるOracleディレクトリ・オブジェクト。
11.4.2 editDataModel( )プロシージャ
構文
editDataModel( )
説明
データ・モデル・リポジトリに対する変更を行う管理者の編集セッションを開始します。リポジトリは、publishDataModel( )プロシージャまたはrollbackDataModel( )プロシージャがコールされるまで、または管理者セッションが終了するまで、管理者セッションによってロックされます。リポジトリに対する変更を行う前に、このプロシージャをコールしてください。正常終了の場合、このプロシージャは、現行のトランザクションを暗黙的にコミットします。
パラメータ
なし。
プラグマ
なし。
例外
なし。
使用上の注意
ローリング・アップグレード中は、データ・モデルを編集できません。このプロシージャをコールした後のローリング・アップグレードを開始した場合は、rollbackDataModel( )プロシージャをコールして編集セッションを終了します。
例
他の管理者からリポジトリをロックして、リポジトリでの編集セッションを開始します。
exec ord_dicom_admin.editDataModel();
11.4.3 exportDocument( )プロシージャ
構文
exportDocument(docName IN VARCHAR2, dirName IN VARCHAR2, fileName IN VARCHAR2)
説明
docNameパラメータで指定されたドキュメントの内容を、指定されたファイルにエクスポートします。このプロシージャでは、管理者が書込み権限を持つディレクトリ内のファイルにデータが書き込まれます。
パラメータ
プラグマ
なし。
例外
なし。
使用上の注意
次の状況では、このプロシージャをコールする前に、setDataModel( )プロシージャまたはeditDataModel( )プロシージャのいずれかをコールしてください。
-
getDocumentContent( )プロシージャまたはexportDocument( )プロシージャのみをコールするなど、データ・モデルに対して変更を行わない場合は、setDataModel( )プロシージャをコールしてください。
-
ドキュメントの挿入や削除など、データ・モデルに対して変更を行う場合は、editDataModel( )プロシージャをコールしてください。
詳細は、setDataModel( )プロシージャおよびeditDataModel( )プロシージャを参照してください。
例
リポジトリ内にある既存のファイル(sample_map.xml
)の内容を、外部ファイル(sample_map_export.xml
)にエクスポートします。
exec ord_dicom.setDataModel(); exec ord_dicom_admin.exportDocument('ordcmpf.xml', 'DICOMDIR', 'ordcmpf_exp.xml');
ここで、
-
DICOMDIR: 指定されたファイルのコンテンツのコピー先になるファイルが含まれているOracleディレクトリ・オブジェクト。
11.4.4 insertDocument( )プロシージャ
構文
insertDocument(docName IN VARCHAR2, docType IN VARCHAR2, xmlDoc IN XMLType)
説明
指定されたXML構成ドキュメントを、データ・モデル・リポジトリにロードします。ドキュメント名は、一意であることが必要です。サポートされるドキュメント・タイプは、パブリック・ビューorddcm_document_typesにリストされます。ドキュメントは、ドキュメント・タイプに関連付けられた登録済スキーマに対して検証されます。
ドキュメントは、次の順序でリポジトリにロードする必要があります。
-
標準データ・ディクショナリ・ドキュメント
-
プライベート・データ・ディクショナリ・ドキュメント
-
次に示す、その他の構成ドキュメント
-
制約ドキュメント
-
XMLマッピング・ドキュメント
-
匿名ドキュメント
-
プリファレンス・ドキュメント
-
UID定義ドキュメント
その他の構成ドキュメントは、任意の順序でロードできます。ただし、制約ドキュメント間に依存性がある場合を除きます。
-
ドキュメント間には、セマンティック上の依存性があります。たとえば、XMLマッピング・ドキュメントで参照される要素は、標準データ・ディクショナリ・ドキュメントまたはプライベート・データ・ディクショナリ・ドキュメントに存在している必要があります。ビューorddcm_documentsには、リポジトリ内のドキュメントの詳細が含まれています。
パラメータ
プラグマ
なし。
例外
なし。
使用上の注意
このプロシージャをコールする前に、editDataModel( )プロシージャをコールします(editDataModel( )プロシージャを参照)。
ユーザー定義のマッピング・ドキュメントをリポジトリに挿入する前に、関連付けられたメタデータ・スキーマを、グローバル・スキーマまたはローカル・スキーマとしてOracle XML DBに登録しておく必要があります。(デフォルトのマッピング・ドキュメントに関連付けられたメタデータ・スキーマは、Oracle Multimedia DICOMのインストール時にOracle XML DBに登録されます。詳細は、DICOM XMLスキーマを参照してください。)
関連項目:
XMLスキーマの登録の詳細は、『Oracle XML DB開発者ガイド』を参照してください
ローリング・アップグレード中は、データ・モデルを変更できません。そのため、ローリング・アップグレードが進行中の場合は、このプロシージャをコールしないでください。
例
マッピング・ドキュメント(sample_map.xml
)をリポジトリに挿入します。
exec ord_dicom_admin.editDataModel(); exec ord_dicom_admin.insertDocument('sample_map.xml', 'MAPPING', xmltype(bfilename('DICOMDIR', 'sample_map.xml'), nls_charset_id('AL32UTF8'))); select * from orddcm_documents order by doc_id asc; exec ord_dicom_admin.publishDataModel();
ここで、
-
MAPPING: リポジトリにロードするドキュメント・タイプ
-
DICOMDIR: ロードするファイルが含まれるOracleディレクトリ・オブジェクト
11.4.5 publishDataModel( )プロシージャ
構文
publishDataModel( )
説明
データ・モデル・リポジトリに対する変更をパブリッシュします。このプロシージャにより、リポジトリのロック解除も行われ、他の管理者が更新できるようになります。ユーザーは、setDataModel( )プロシージャをコールしてデータ・モデル・リポジトリをリフレッシュすることにより、リポジトリに対してパブリッシュされた最新の変更内容にアクセスできます。正常終了の場合、このプロシージャは、現行のトランザクションを暗黙的にコミットします。
パラメータ
なし。
プラグマ
なし。
例外
なし。
使用上の注意
このプロシージャをコールする前に、editDataModel( )プロシージャをコールします(editDataModel( )プロシージャを参照)。
管理者がデータ・モデル・リポジトリへの変更をパブリッシュするタイミングによっては、リポジトリに接続しているユーザーが最新の変更内容を確認するには、setDataModel( )プロシージャを複数回コールする必要がある場合があります。また、2人のユーザーが接続しているデータ・モデル・リポジトリが同じであっても、それぞれがsetDataModel( )プロシージャをコールしたタイミングによって、異なるバージョンのリポジトリにアクセスする可能性があります。この状態が発生する可能性のある例の詳細は、図2-5を参照してください。setDataModel( )プロシージャも参照してください。
ローリング・アップグレード中は、データ・モデルを変更できません。そのため、ローリング・アップグレードが進行中の場合は、このプロシージャをコールしないでください。
例
リポジトリへの変更をパブリッシュします。
exec ord_dicom_admin.editDataModel(); select doc_name from orddcm_documents order by doc_id asc; exec ord_dicom_admin.insertDocument( 'sample_pf.xml', 'PREFERENCE', xmltype(bfilename('DICOMDIR', 'sample_pf.xml'), nls_charset_id('AL32UTF8') ) ); select doc_name from orddcm_documents order by doc_id asc; exec ord_dicom_admin.publishDataModel();
11.4.6 rollbackDataModel( )プロシージャ
構文
rollbackDataModel( )
説明
editDataModel( )プロシージャヘの前回のコール以降に行った、データ・モデルに対する変更を中止します。このプロシージャをコールして、変更のロールバックとデータ・モデルのロックの解除を行うことにより、他の管理者がデータ・モデルを更新できるようになります。正常終了の場合、このプロシージャは、現行のトランザクションを暗黙的にコミットします。
パラメータ
なし。
プラグマ
なし。
例外
なし。
使用上の注意
このプロシージャをコールする前に、editDataModel( )プロシージャをコールします(editDataModel( )プロシージャを参照)。
データ・モデルをロールバックするには、データベース・セッションの最後にこのプロシージャをコールします。データ・モデルへの変更はパブリッシュされずに終了されるため、ビューには、すでにパブリッシュ済のデータ・モデルからデータが移入されます。
ローリング・アップグレード中は、データ・モデルを変更できません。そのため、ローリング・アップグレードを開始する前に、データ・モデル編集セッションが進行中であった場合は、このプロシージャを使用して、データ・モデルをロールバックして編集セッションを終了する必要があります。
例
データ・モデルへの変更をリポジトリにパブリッシュせずに終了します。
exec ord_dicom_admin.editDataModel(); select doc_name from orddcm_documents order by doc_id asc; exec ord_dicom_admin.deleteDocument('sample_pf.xml'); select doc_name from orddcm_documents order by doc_id asc; exec ord_dicom_admin.rollbackDataModel();
11.5 DICOMリポジトリの管理者用ビュー
この項では、管理者用のOracle Multimedia DICOMリポジトリ・ビューについて説明します。
Oracle Multimedia DICOMリポジトリパブリック・ビューの詳細は、DICOMリポジトリのパブリック・ビューを参照してください。
11.5.1 orddcm_document_refs
構文
列名 | データ型 | 説明 |
---|---|---|
doc_name |
VARCHAR2(100) |
ドキュメント名 |
ref_by_doc_name |
VARCHAR2(100) |
参照されているドキュメント名 |
説明
この読取り専用のビューには、他のドキュメントから参照されるドキュメントがリストされます。ORDADMINロールには、このビューの選択権限が付与されます。このビューは、管理者のみが使用できます。
使用上の注意
このビューの問合せ前に、次のようにsetDataModel( )プロシージャまたはeditDataModel( )プロシージャをコールします。
-
getDocumentContent( )プロシージャまたはexportDocument( )プロシージャのみをコールするなど、データ・モデルに対して変更を行わない場合は、setDataModel( )プロシージャをコールしてください。
-
ドキュメントの挿入や削除など、データ・モデルに対して変更を行う場合は、editDataModel( )プロシージャをコールしてください。
setDataModel( )プロシージャをコールする場合は、アプリケーションによって新しいデータ・モデルの変更が必要になるたびにこのプロシージャをコールしなおします。
詳細は、setDataModel( )プロシージャおよびeditDataModel( )プロシージャを参照してください。
例
Oracleでインストールされた構成ドキュメント・セット間の参照状況を表示します。
------------------------------------------------------------------------------- DOC_NAME REF_BY_DOC_NAME ------------------------------------------------------------------------------- ordcmpv.xml ordcmcmc.xml ordcmpv.xml ordcmcmd.xml ordcmsd.xml ordcman.xml ordcmsd.xml ordcmcmc.xml ordcmsd.xml ordcmcmd.xml
11.6 DICOM値ロケータの一般形式
11.6.2 説明
DICOMコンテンツの属性を、ルート・レベルまたはルート下位のレベルから特定します。ツリー階層内の各レベルはサブロケータで表されます。DICOM値ロケータには、DICOMコンテンツ内の属性のレベルに応じて、1つ以上のサブロケータを組み込むことができます。
DICOM値ロケータを匿名ドキュメント内で使用すると、生成されるDICOMコンテンツで匿名化する属性を指定できます。
DICOM値ロケータを制約ドキュメント内で使用すると、制約ドキュメントがリポジトリにロードされるときに置換に使用されるマクロを含めることができます。マクロ置換文字列は、有効なDICOM値ロケータとして、またはトークン・セパレータなしのDICOM値ロケータ・パラメータのいずれかとして定義します。
DICOM値ロケータをマッピング・ドキュメント内で使用すると、生成されるDICOM XMLドキュメントのメタデータから取得または抽出される属性を指定できます。
11.6.3 パラメータ
- tag
-
8桁の16進数形式のDICOM標準準拠タグ。
例1: ルート・レベル属性の16進数タグ
0040A730
例2: ルート・レベル属性の16進数タグ
0040A123
- . (ドット文字)
-
サブロケータ・セパレータまたはゼロか一連のサブロケータに一致する特殊なワイルドカード・タグ。(DICOM値ロケータの例4を参照してください。)
- definer
-
タグを作成する組織を識別する文字列。DICOM標準規格で定義されたタグの場合、デフォルト(省略可能)は、
DICOM
です。プライベート・タグの場合、各プライベート属性を一意に識別する定義者文字列(空にできます)を値に含める必要があります。このパラメータは省略可能です。定義者文字列に、エスケープされていないトークン・セパレータ文字(
'(', ')'
、'[', ']'
、'{', '}'
、'$'
、'#'
、および'*'
)を含めることはできません。これらの文字を含む定義者文字列を参照することはできますが、これらの文字を含む定義者文字列を表記するにはエスケープ・メカニズムを使用する必要があります。具体的には、指定された属性の定義者文字列の各トークン・セパレータ文字列の先頭に単一の「#
」(エスケープ文字)を付ける必要があります。例1: プライベート組織の定義者文字列
ORACLE
例2: トークン・セパレータがエスケープされた定義者文字列。元の文字列は、
$abc(#def)[ghi]
でした。#$abc#(##def#)#[ghi#]
- item_num
-
属性内のデータ要素を識別する整数、または属性内のすべてのデータ要素を意味するワイルドカード文字(「
*
」)。デフォルトは1
で、属性の最初のデータ要素を示します。このパラメータは省略可能です。-
バイナリ・データ型OF、OW、OB、およびUN (データ型定義スキーマ
ordcmrdt.xsd
で定義)の場合このパラメータは、次の表に示すように、データ値のリストを含むDICOM属性内の特定のデータ値を意味します。
バイナリ・データ型 データ値の意味 OF
浮動小数点数
OW
単語
OB
バイト
UN
バイト
-
データ型SQの場合
このパラメータは、1つのシーケンス・アイテムを意味します。
-
データ型ST、LT、およびUTの場合
これらのデータ型の属性には常に単一値が含まれるため、このパラメータの値は常に
1
です。
注:
アイテム番号の概念は、DICOM標準規格で十分に定義されていません。DICOM値の多重性と混同しないでください。
特殊なワイルドカードタグ「
.
」を含むDICOM値ロケータの直後にitem_numパラメータを続けることはできません。データ要素は、DICOM標準規格のパート5で定義されています。
例1: 属性内の特定のシーケンス・アイテムを示す整数
属性
0040A730
内の2番目のシーケンス・アイテム0040A730 [2]
例2: 属性内のすべてのデータ要素を表すワイルドカード文字が指定された整数
シーケンス属性
0040A730
内のすべてのアイテム0040A730[*]
-
- tag_field
-
属性内で導出された値を識別する文字列。この文字列を含むタグは、DICOM値ロケータの最後のタグである必要があります。デフォルトは
NONE
です。このパラメータは省略可能です。次の表はtag_fieldパラメータでサポートされる値を示しています。
値 意味 NONE
N/A
UnibyteFamily
ユニバイト文字の姓脚注1
UnibyteGiven
ユニバイト文字の名前脚注1
UnibyteMiddle
ユニバイト文字のミドル・ネーム脚注1
UnibytePrefix
ユニバイト文字の接頭辞脚注1
UnibyteSuffix
ユニバイト文字の接尾辞脚注1
IdeographicFamily
象形文字の姓脚注1
IdeographicGiven
象形文字の名前脚注1
IdeographicMiddle
象形文字のミドル・ネーム脚注1
IdeographicPrefix
象形文字の接頭辞脚注1
IdeographicSuffix
象形文字の接尾辞脚注1
PhoneticFamily
表音文字の姓脚注1
PhoneticGiven
表音文字の名前脚注1
PhoneticMiddle
表音文字のミドル・ネーム脚注1
PhoneticPrefix
表音文字の接頭辞脚注1
PhoneticSuffix
表音文字の接尾辞脚注1
PersonName
個人名、5コンポーネントの3グループの命名規則に従う文字の連結文字列による
AgeString
文字列の年齢
AgeInDays
日数単位の年齢
ByteLength
パスのバイナリ長
ByteOffset
パスのバイト・オフセット
NumEntry
属性内のデータ要素の合計数
VR
脚注2属性のインストリーム値表現(VR)
脚注1
この値は、属性
Person Name
のコンポーネントです。脚注2
データ型の詳細は、item_numパラメータの説明を参照してください。
前述の表に値の完全な定義については、次の場所にある米国電機工業会(NEMA)のWebサイトでDICOM標準規格のパート5を参照してください。
注:
匿名ドキュメントおよび制約ドキュメントでは、tag_fieldパラメータが指定されたDICOM値ロケータがサポートされません。
特殊なワイルドカードタグ「
.
」が指定されたDICOM値ロケータの直後にtag_fieldパラメータを続けることはできません。
11.6.4 例
11.6.4.1 DICOM値ロケータの例1
必須のタグ・パラメータのみが指定されたDICOM値ロケータ。
00080096.00401101.00080100
ここで、
-
00080096.00401101.00080100: 参照している医師識別シーケンスの個人識別コード・シーケンスのコード値。
11.6.4.2 DICOM値ロケータの例2
必須のタグ・パラメータおよびオプションのitem_numパラメータが指定されたDICOM値ロケータ
00080096[1].00401101[1].00080100[1]
ここで、
-
[1]: 属性の最初のデータ要素。このDICOM値ロケータは、DICOM値ロケータの例1に示されたDICOM値ロケータと同じです。
11.6.4.3 DICOM値ロケータの例3
必須のタグ・パラメータとオプションの定義者およびitem_numパラメータが指定されたDICOM値ロケータ
00080096(DICOM)[1].00401101(DICOM)[1].00080100(DICOM)[1]
ここで、
-
(DICOM): デフォルトの定義者文字列。このタグは、DICOM標準規格によって定義されているため、DICOM値ロケータの例2と同様に、DICOM値ロケータを定義者文字列なしで表現できます。このDICOM値ロケータは、DICOM値ロケータの例1のDICOM値ロケータと同じです。
11.6.4.5 DICOM値ロケータの例5
DICOMコンテンツ内のすべての0040A730シーケンス・アイテムのすべてのコード値を示す特殊なワイルドカード・タグ「.
」が指定されたDICOM値ロケータ
0040A730[*]...00080100