次のキーのOracle Database for Windowsレジストリ・パラメータについて説明します。
Oracle Enterprise Managerなどのその他の製品には、説明されていない追加のキーおよびパラメータがあります。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\ORACLE\KEY_
HOMENAME
が作成されます。 HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet
には次のキーが含まれています。親トピック: パラメータおよびレジストリの構成
コンピュータの新規OracleホームにOracle製品をインストールするたびに、HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\ORACLE\KEY_
HOMENAME
が作成されます。
このサブキーにはほとんどのOracle製品に対するパラメータ値が含まれます。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\ORACLE\KEY_
HOMENAME
には、Oracleホーム・ディレクトリの次のパラメータが含まれます。インストールした製品によって、追加パラメータが作成されることもあります。Windowsの開発マニュアルを参照してください。
OracleService
SID
サービスの開始時に、Oracle Databaseを起動します。true
に設定した場合、このパラメータは、コントロール パネルまたはNet stopコマンドを使用してOracleService
SID
を手動で停止したときに、SID
で指定されているOracle Databaseのインスタンスを停止します。SID
のサービスが停止するまで、停止の完了を待機する最長時間(秒)を設定します。 OracleService
SID
を停止する際にOracle Databaseを停止するモードを指定します。ORACLE_HOME
、admin
およびoradata
を含む最上位のOracleディレクトリ(C:\app\username\product\12.2.0
など)を指定します。 HKEY_LOCAL_MACHINE
の場所。関連項目:
複数のOracleホームを操作する場合のPATH変数およびレジストリ値の詳細は、『Oracle Databaseインストレーション・ガイド for Microsoft Windows』の付録B「Optimal Flexible Architecture」を参照してください。
親トピック: レジストリ・パラメータの概要
サポートされる言語、地域およびキャラクタ・セットを指定します。
このパラメータでは、メッセージを表示する言語、地域およびその地域の週数と日数の計算規則、表示されるキャラクタ・セットを指定します。Oracle Universal Installerは、オペレーティング・システムの言語の設定に基づいて、インストール中にこの値を設定します。
NLS_LANG
のデフォルト値は、指定のない場合、AMERICAN_AMERICA.US7ASCII
です。
NLS_LANG
とともに設定することで、NLS_LANG
により暗黙的に決定されるいくつかの値を上書きできるその他のグローバリゼーション・パラメータが存在します。これらのパラメータは次のとおりです。
NLS_DATE_FORMAT NLS_TIMESTAMP_FORMAT NLS_TIMESTAMP_TZ_FORMAT NLS_DATE_LANGUAGE NLS_NUMERIC_CHARACTERS NLS_CURRENCY NLS_ISO_CURRENCY NLS_DUAL_CURRENCY NLS_SORT
次のパラメータも、NLS_LANG
とともに設定してNLS_LANG
の値には依存しないグローバリゼーション動作を指定できます。
NLS_CALENDAR NLS_COMP NLS_NCHAR_CONV_EXCP NLS_LENGTH_SEMANTICS
注意:
NLS_LANG
が設定されていない場合、データベース・クライアントの環境およびレジストリで設定しているすべてのグローバリゼーション・パラメータは、無視されます。
関連項目:
NLS_LANG
とその他のグローバリゼーション・パラメータの詳細は、『Oracle Databaseグローバリゼーション・サポート・ガイド』を参照してください。
現在の作業ディレクトリを指定します。
たとえば、このパラメータを設定してからORADIMを使用すると、oradim.log
というログ・ファイルがこのディレクトリ内に作成されます。このパラメータは手動で設定する必要があります。
デフォルト値のtrue
に設定した場合、このパラメータは、コントロール パネルまたはNet stopコマンドを使用してOracleServiceSID
を手動で停止したときに、
SID
で指定されているOracle Databaseのインスタンスを停止します。
OracleService
SID
を停止する際にOracle Databaseを停止するモードを指定します。
有効な値はa
(異常終了)、i
(即時)およびn
(通常)です。デフォルト値はi
です。
タイムゾーン・ファイルの場所を指定します。
各ファイルには、次の情報が含まれます。
有効なタイムゾーン名
UTCからのオフセット
標準時間の略称
サマータイムの略称
旧リリースでは、ORA_TZFILE
のデフォルト値は次のとおりでした。
ORACLE_BASE\ORACLE_HOME\oracore\zoneinfo\timezlrg.dat
Oracle Database 11gリリース2 (11.2)から、デフォルト値は次のとおりです。
ORACLE_HOME\oracore\zoneinfo\timezlrg_11.dat
timezone_
version_number
.dat
データ・ファイルには、一般的に使用されているタイムゾーンのほとんどが含まれ、データベース・パフォーマンスを向上させるために小さくされています。新しいデフォルト値timezlrg_
version_number
.dat
には、小さい方のファイルに定義されていないタイムゾーンが含まれています。
関連項目:
タイムゾーン・ファイルの詳細は、『Oracle Databaseグローバリゼーション・サポート・ガイド』を参照してください。
64 CPUを超えるシステムの複数のプロセッサ・グループでクラス・スレッドのスケジューリングを有効化します。
このパラメータは手動で追加する必要があります。このパラメータを変更する場合は、Oracleサポート・サービスに連絡することをお薦めします。形式は次のとおりです。
namen
:[[processorgroup0][processorgroup1][..2][..3],]{cpumask0[ cpumask1 cpumask2 cpumask3] | ALL};
name1:[[0][1][2][3],]{cpumask0[ cpumask1 cpumask2 cpumask3] | ALL};
name2:[[0][1][2][3],]{cpumask0[ cpumask1 cpumask2 cpumask3] | ALL};
ここで、processorgroup
はWindows CPUグループを指定するオプションのパラメータです。64以上の論理CPUを含むシステムでは、Windowsはすべての使用可能なCPUを4つのグループ(0、1、2、3)に分割し、それぞれのグループに64を超える論理CPUが含まれないようにします。デフォルトでは、プロセスは単一のプロセッサ・グループを利用します。processorgroup
パラメータにより、Oracleは64を超える論理CPUを使用できます。有効なプロセッサ・グループを決定するには特定のハードウェア構成を参照してください。
注意:
64論理コア未満のシステムの複数のプロセッサ・グループでORACLE_AFFINITY
パラメータを使用しないでください。本番サーバーで、64論理CPU未満のシステムには、1つのプロセッサ・グループのみ使用できます。各name
n
は、バックグラウンド・スレッドの名前に設定する必要があります。非バックグラウンド(シャドウ)・スレッドにはUSER
を、特に処理のない他のスレッド・タイプにはDEF
を指定します。有効なバックグラウンド・スレッド名には、DBW0
、LGWR
、PMON
、SMON
、ARCH
、RECO
、CKPT
、TRWR
、J000
からJ999
、P000
からP481
、およびv$bgprocess
データ・ディクショナリ・ビューのNAME列にあるその他の名前があります。
cpumaskはOracle Databaseプロセスのアフィニティ・マスクを設定します。各アフィニティ設定は、対応するスレッド名の有効なアフィニティ・マスクまたはこれに相当する数値である必要があります。プロセスのアフィニティ・マスクは、Oracle Servicesを最初に起動したときにのみ使用されます。各スレッドのアフィニティは、個々のスレッドが起動するとき(たとえば、バックグラウンド・スレッドの場合にはデータベースの起動時)のみ設定されます。
たとえば、160論理CPUを含むシステムで複数のプロセッサ・グループを使用するには、HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\ORACLE\KEY_HOMENAME
のORACLE_AFFINITY
レジストリ・キーは次のように定義できます。
次の例は、HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\ORACLE\KEY_HOMENAME
にORACLE_AFFINITY
レジストリ・キーを設定して、160個の論理CPUを持つシステムで複数のプロセッサ・グループを使用する方法を示しています。次の例では、USER
とDEF
はスレッド・クラス名、0,1,2,3
はシステム内の有効なCPUグループ、および4294967295
は対応するCPUグループの有効なアフィニティ・マスクであることを想定しています。
USER
(フォアグラウンド)スレッドのアフィニティを、processorgroup1
内のすべてのCPU、processorgroup2
内のすべてのCPU、またはprocessorgroup3
内のすべてのCPUに、それぞれの新しいフォアグラウンド・スレッドのプロセッサ・グループ間で交互に設定します。また、DEF
クラス・スレッドのアフィニティをprocessorgroup0
のCPU 0-31
に設定します。
USER:123,ALL;DEF:0,4294967295;
USER
クラス・スレッドのアフィニティを、processorgroup0
内のCPU 0-19
、またはprocessorgroup2
内のCPU 16-31
に設定します。また、DEF
クラス・スレッドのアフィニティを、processorgroup1
内のCPU 0-19に設定します。
USER:02,1048575 4294901760;DEF:1,1048575;
USER
クラス・スレッドのアフィニティを、すべてのプロセッサ・グループのすべてのCPUに、それぞれの新しいフォアグラウンド・スレッドのプロセッサ・グループ間で交互に設定します。DEF
クラス・スレッドのアフィニティを、すべてのプロセッサ・グループのCPU 0-31
に、それぞれの新しいDEF
クラス・スレッドのプロセッサ・グループ間で交互に設定します。
USER:0123,ALL;DEF:0123,4294967295;
USER
クラス・スレッドのアフィニティを、processorgroup0
内のCPU 0-31
、processorgroup1
内のCPU 0-19
、およびprocessorgroup2
内のCPU 0-19
に、それぞれの新しいフォアグラウンド・スレッドのプロセッサ・グループ間で交互に設定します。
USER:012,4294967295 1048575 1048575;
ORACLE_HOME
、admin
およびoradata
を含む最上位のOracleディレクトリ(C:\app\username\product\12.2.0
など)を指定します。
デフォルトはORACLE_BASE
です。
インストール済Oracle製品のアイコンを含むグループの名前を指定します。
インストールしたOracle製品のプログラム・グループがOracle Universal Installerによって作成されない場合でも(Oracle Netソフトウェアのみインストールした場合など)、最初にOracle製品をインストールした時点で、パラメータはレジストリに追加されます。デフォルト値は、Oracle
-
HOMENAME
です。
Oracle製品がインストールされるOracleホーム・ディレクトリを指定します。
このディレクトリはOracleディレクトリ階層のOracleベース・ディレクトリのすぐ下に置かれます。デフォルト値は、インストール中に指定するドライブ文字および名前です。
Oracleホーム・ユーザーの値を保持する文字列タイプのエントリ。
Windowsの組込みアカウントをOracleホーム・ユーザーとして使用する場合、文字列にはNT Authority\Systemが保持され、ユーザーが明示的に指定する必要がありません。
Oracle Database管理システム・プロセス内での、スレッドのWindowsスケジューリングの優先順位を指定します。
形式は次のとおりです。
name1:priority1;name2:priority2 . . .
name
クラスには、Oracle Databaseプロセスのpriority
クラスを設定します。スレッドの優先度は、一括で割り当てることも個別に割り当てることもできます。一括指定の名前user
を使用すると、バックグラウンドでないスレッド(シャドウ・スレッド)が指定されます。また、一括指定の名前def
を使用すると、具体的な処理内容が決まっていない任意のスレッド・タイプが指定されます。有効なバックグラウンド・スレッドの名前にはそれぞれ、DBW0
、LGWR
、PMON
、SMON
、ARCH0
、RECO
、CKPT
、TRWR
、SNP0
からSNP9
、およびv$bgprocess
データ・ディクショナリ・ビューのNAME
列にあるその他の名前が付きます。
デフォルト値は、class:normal; def:normal
です。
注意:
ORACLE_PRIORITY
は、レジストリに自動的には作成されません。レジストリで定義されていない場合は、Windowsのデフォルト値がスレッドの優先順位として使用されます。
ホスト・コンピュータ上のOracle Databaseインスタンスの名前を指定します。
インスタンスのSID
がこのパラメータの値です。デフォルト値は、Oracle Universal Installerのデータベース識別情報ウィンドウのエントリです。
ユーザー認証を有効にします。
true
に設定すると、サーバーで、ローカル・ユーザー、ドメイン・ユーザー、またはネットワーク内の別のドメインのドメイン・ユーザーであるかどうかに関係なく、1つのユーザー名を別のユーザー名と区別できます。false
に設定するとドメインは無視され、ローカル・ユーザーが、サーバーに返されるオペレーティング・システム・ユーザーのデフォルト値となります。デフォルト値はtrue
。
このサブキーには、次のパラメータが含まれています。
親トピック: レジストリ・パラメータの概要
\HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet
には、次のキーが含まれています。
Control
Enum
HardwareProfiles
Services
最初の3つはオペレーティング・システムによって使用されます。Services
サブキーのみ編集できます。これにはOracle Databaseサービスのパラメータが含まれています。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CURRENTCONTROLSET\SERVICES
サブキーには、各Oracle Databaseサービスに対応する追加のサブキーが含まれています。親トピック: レジストリ・パラメータの概要
\HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CURRENTCONTROLSET\SERVICES
サブキーには、各Oracle Databaseサービスに対応する追加のサブキーが含まれています。
各サービス・サブキーには、次のパラメータが含まれています。
DisplayName
では、SID
がSID
であるインスタンスのサービス名を指定します。デフォルト値は、サービスの名前です。たとえばORCL1
がSID
の場合、OracleServiceORCL1
となります。
ImagePath
では、サービスによって起動される実行可能ファイルの完全修飾パス名および実行時に実行可能ファイルに渡されるすべてのコマンドライン引数を指定します。デフォルト値は、製品の実行可能ファイルへのパスです。
ObjectName
では、サービスでログオンする必要のあるログオン・ユーザー・アカウントおよびコンピュータを指定します。デフォルト値はLocalSystem
です。