ASMCMDテンプレート管理コマンド

このトピックでは、ASMCMDテンプレート管理コマンドの概要を示します。

表10-87に、ASMCMDテンプレート管理コマンドと簡単な説明を示します。

表10-87 ASMCMDテンプレート管理コマンドの概要

コマンド 説明

chtmpl

テンプレートの属性を変更します。

lstmpl

ディスク・グループ・テンプレートをリストします。

mktmpl

ディスク・グループにテンプレートを追加します。

rmtmpl

ディスク・グループからテンプレートを削除します。

chtmpl

目的

テンプレートの属性を変更します。

構文および説明

chtmpl -G diskgroup { [--striping {coarse|fine}]
     [--redundancy {high|mirror|unprotected} ] [--primary {hot|cold}] 
     [--secondary {hot|cold}]} template

表10-88に、chtmplコマンドの構文オプションを示します。

表10-88 chtmplコマンドのオプション

オプション 説明

-G diskgroup

ディスク・グループの名前。

template

変更するテンプレートの名前。

--striping {coarse | fine}

ストライプ化の指定。coarseまたはfineのいずれか。

--redundancy { high | mirror | unprotected}

冗長性の指定。highmirrorまたはunprotectedのいずれか。

--primary { hot | cold }

プライマリ・エクステントに対するデータ配置の指定。hotまたはcoldリージョンのいずれか。

--secondary { hot | cold }

セカンダリ・エクステントに対するデータ配置の指定。hotまたはcoldリージョンのいずれか。

--striping--redundancy--primaryまたは--secondaryのうち、1つ以上のオプションが必須です。

テンプレートの更新の詳細は、ディスク・グループ・テンプレートの変更を参照してください。

次に、chtmplコマンドの例を示します。この例では、dataディスク・グループのmytemplateテンプレートを更新します。冗長性属性をhighに、ストライプ化属性をfineに設定します。

例10-91 ASMCMD chtmplコマンドの使用方法

ASMCMD [+] > chtmpl -G data --redundancy high --striping fine mytemplate 

lstmpl

目的

すべてのディスク・グループのすべてのテンプレート、または指定したディスク・グループのテンプレートをリストします。

構文および説明

lstmpl [--suppressheader] [-l] [-G diskgroup] [pattern]

表10-89に、lstmplコマンドの構文オプションを示します。

表10-89 lstmplコマンドのオプション

オプション 説明

-G diskgroup

ディスク・グループ名を指定します。

--suppressheader

列ヘッダーを非表示にします。

-l

すべての詳細を表示します。

pattern

パターン表現に一致するテンプレートを表示します。

テンプレート属性の詳細は、テンプレート属性を参照してください。

次に、lstmplコマンドの例を示します。この例では、dataディスク・グループのテンプレートの詳細をすべて表示します。

例10-92 ASMCMD lstmplコマンドの使用方法

ASMCMD [+] > lstmpl -l -G data

Group_Name  Group_Num  Name                       Stripe  Sys  Redund  PriReg  MirrReg  
DATA        1          ARCHIVELOG                 COARSE  Y    MIRROR  COLD    COLD
DATA        1          ASMPARAMETERFILE           COARSE  Y    MIRROR  COLD    COLD
DATA        1          AUDIT_SPILLFILES           COARSE  Y    MIRROR  COLD    COLD
DATA        1          AUTOBACKUP                 COARSE  Y    MIRROR  COLD    COLD
DATA        1          AUTOLOGIN_KEY_STORE        COARSE  Y    MIRROR  COLD    COLD
DATA        1          BACKUPSET                  COARSE  Y    MIRROR  COLD    COLD
DATA        1          CHANGETRACKING             COARSE  Y    MIRROR  COLD    COLD
DATA        1          CONTROLFILE                FINE    Y    HIGH    COLD    COLD
DATA        1          DATAFILE                   COARSE  Y    MIRROR  COLD    COLD
DATA        1          DATAGUARDCONFIG            COARSE  Y    MIRROR  COLD    COLD
DATA        1          DUMPSET                    COARSE  Y    MIRROR  COLD    COLD
DATA        1          FLASHBACK                  COARSE  Y    MIRROR  COLD    COLD
DATA        1          FLASHFILE                  COARSE  Y    MIRROR  COLD    COLD
DATA        1          INCR XTRANSPORT BACKUPSET  COARSE  Y    MIRROR  COLD    COLD
DATA        1          KEY_STORE                  COARSE  Y    MIRROR  COLD    COLD
DATA        1          OCRFILE                    COARSE  Y    MIRROR  COLD    COLD
DATA        1          ONLINELOG                  COARSE  Y    MIRROR  COLD    COLD
DATA        1          PARAMETERFILE              COARSE  Y    MIRROR  COLD    COLD
DATA        1          TEMPFILE                   COARSE  Y    MIRROR  COLD    COLD
DATA        1          VOTINGFILE                 COARSE  Y    MIRROR  COLD    COLD
DATA        1          XTRANSPORT                 COARSE  Y    MIRROR  COLD    COLD
DATA        1          XTRANSPORT BACKUPSET       COARSE  Y    MIRROR  COLD    COLD

mktmpl

目的

ディスク・グループにテンプレートを追加します。

構文および説明

mktmpl -G diskgroup [--striping {coarse|fine}]
     [--redundancy {high|mirror|unprotected} ] [--primary {hot|cold}] 
     [--secondary {hot|cold}] template

表10-90に、mktmplコマンドの構文オプションを示します。

表10-90 mktmplコマンドのオプション

オプション 説明

-G diskgroup

ディスク・グループの名前。

template

作成するテンプレートの名前。

--striping {coarse | fine}

ストライプ化の指定。coarseまたはfineのいずれか。

--redundancy { high | mirror | unprotected}

冗長性の指定。highmirrorまたはunprotectedのいずれか。

--primary { hot | cold }

プライマリ・エクステントに対するデータ配置の指定。hotまたはcoldリージョンのいずれか。

--secondary { hot | cold }

セカンダリ・エクステントに対するデータ配置の指定。hotまたはcoldリージョンのいずれか。

テンプレートの追加の詳細は、「ディスク・グループへのテンプレートの追加」を参照してください。

次に、mktmplコマンドの例を示します。この例では、dataディスク・グループにmytemplateテンプレートを追加します。新しいテンプレートの冗長性をmirrorに、ストライプ化をcoarseに設定します。

例10-93 ASMCMD mktmplコマンドの使用方法

ASMCMD [+] > mktmpl -G data --redundancy mirror --striping coarse mytemplate

rmtmpl

目的

ディスク・グループからテンプレートを削除します。

構文および説明

rmtmpl -G diskgroup template

表10-91に、rmtmplコマンドの構文オプションを示します。

表10-91 rmtmplコマンドのオプション

オプション 説明

-G diskgroup

ディスク・グループの名前。

template

削除するテンプレートの名前。

テンプレート属性の詳細は、テンプレート属性を参照してください。

次に、rmtmplコマンドの例を示します。この例では、dataディスク・グループからmytemplateテンプレートを削除します。

例10-94 ASMCMD rmtmplコマンドの使用方法

ASMCMD [+] > rmtmpl -G data mytemplate