B Oracle Database Gatewayのトラブルシューティング

次の項では、トラブルシューティングについて説明します。

B.1 要件の確認

この付録のトラブルシューティング・ステップのいずれかを実行する前に、システムが要件を満たしていることと、各トピックに記載されたインストール前のタスクをすべて完了していることを確認してください。

リリース・ノートの参照

製品をインストールする前に、その製品に関するリリース・ノートを参照してください。最新版のリリース・ノートは、次の場所にあるOTN Webサイトから入手できます。

http://docs.oracle.com

B.2 インストール・エラーが発生した場合の処置

インストール中にエラーが発生した場合は、次のように対処します。

B.3 インストール・セッションのログの確認

インストール中にOracle Universal Installerにより実行されるすべてのアクションは、ログ・ファイルに記録されます。インストール中に問題が発生した場合は、ログ・ファイルを参照して、考えられる問題の原因についての情報を確認してください。

ログ・ファイルを表示するには、次のステップを実行します。

  1. 必要な場合は、次のコマンドを入力して、oraInventoryディレクトリの位置を確認してください。

    AIXおよびLinuxの場合:

    $ cat /etc/oraInst.loc
    

    Solaris(SPARC)の場合:

    # more /var/opt/oracle/oraInst.loc
    

    oraInventoryディレクトリの位置は、このファイルのinventory_locパラメータで指定します。

  2. 次のコマンドを入力して、Oracle Universal Installerのログ・ファイル・ディレクトリに移動します。orainventory_locationoraInventoryディレクトリの場所です。
    $ cd /orainventory_location/logs
    
  3. 次のコマンドを入力して、ログ・ファイルの名前を指定します。
    $ ls -ltr
    

    このコマンドでは、ファイルが作成順に表示され、最新のファイルが最後に示されます。インストーラのログ・ファイルは、次のような形式の名前で保存されています。date_timeはインストールが開始された日時を示します。

    installActionsdate_time.log
    
  4. 問題に関する情報が含まれている可能性が高いログ・ファイルの最新エントリを表示するには、次のようなコマンドを入力します。
    $ tail -50 installActionsdate_time.log | more
    

    このコマンドを実行すると、ログ・ファイルの最後の50行が表示されます。

  5. Oracle Universal Installerにより表示されたエラーまたはログ・ファイルに記録されたエラーが、再リンクに問題があることを示している場合は、次のファイルで詳細を確認してください。
    $ORACLE_HOME/install/make.log
    

B.4 コンフィギュレーション・アシスタントのトラブルシューティング

コンフィギュレーション・アシスタントの実行中に発生したインストール・エラーをトラブルシューティングするには:

  • 「インストール・セッションのログの確認」にリストされているインストール・ログ・ファイルを確認します。

  • $ORACLE_HOME/cfgtoollogsディレクトリにある特定のコンフィギュレーション・アシスタントのログ・ファイルを確認します。エラーの原因になった問題を修正します。

  • 「致命的エラー。再インストール」というメッセージが表示される場合は、ログ・ファイルを確認して問題の原因を調べます。これ以降の手順は、「致命的なエラー」を参照してください。

B.4.1 コンフィギュレーション・アシスタントの障害

Oracle Configuration Assistantのエラーは、インストール画面の下部に表示されます。追加情報がある場合は、コンフィギュレーション・アシスタントのインタフェースに表示されます。コンフィギュレーション・アシスタントの実行状態は、次のファイルに保存されています。

oraInventory_location/logs/installActionsdate_time.log

次の表に、実行ステータス・コードを示します。

状態 結果コード

コンフィギュレーション・アシスタントの正常終了

0

コンフィギュレーション・アシスタントの異常終了

1

コンフィギュレーション・アシスタントの取消し

-1

B.4.2 致命的エラー

コンフィギュレーション・アシスタントの実行中に致命的エラーが発生した場合、次の手順を実行します。

  1. 「インストールが失敗した後のクリーンアップ」の説明に従って、失敗したインストールを削除します。
  2. 致命的エラーの原因を修正します。
  3. Oracleソフトウェアを再インストールします。

B.5 サイレント・モードのレスポンス・ファイルのエラー処理

サイレント・モード・インストールが正常に実行されたかどうかを判断するには、次のログ・ファイルを参照してください。

/oraInventory_location/logs/silentInstalldate_time.log

必要な場合は、前項を参照してoraInventoryディレクトリの位置を確認してください。

サイレント・インストールは、次の場合に失敗します。

  • レスポンス・ファイルを指定していない場合

  • 不正または不完全なレスポンス・ファイルを指定している場合

  • Oracle Universal Installerにディスク領域不足などのエラーが発生した場合

Oracle Universal Installerまたはコンフィギュレーション・アシスタントは、実行時にレスポンス・ファイルの妥当性を検査します。検証に失敗すると、サイレント・モード・インストールまたは構成プロセスは終了します。コンテキスト、書式またはタイプが不正なパラメータ値は、Oracle Universal Installerによって、ファイルに値が指定されていない場合と同様に処理されます。

B.6 インストール失敗後のクリーンアップ

インストールが失敗した場合は、インストール中にOracle Universal Installerで作成されたファイル、およびOracleホーム・ディレクトリを削除する必要があります。次のステップを実行してファイルを削除してください。

  1. 「Oracle Universal Installerの実行」の手順に従って、Oracle Universal Installerを起動します。
  2. ようこそウィンドウの「製品の削除」をクリックするか、任意のインストーラ・ウィンドウの「インストールされた製品」をクリックします。

    インストールされた製品がリストされたインベントリ・ウィンドウが表示されます。

  3. 削除対象の製品が含まれるOracleホームを選択し、「削除」をクリックします。
  4. 失敗したインストール中に作成されたOracleホーム・ディレクトリを手動で削除します。
  5. Oracleソフトウェアを再インストールします。