2.6.5 Oracle Database Enterprise Editionに関する既知の不具合
Oracle Database18cでのOracle Database Enterprise Editionの不具合を次に示します。
親トピック: すべてのプラットフォームに影響するオープン不具合
2.6.5.1 Oracle Bug#23569490
多数のコレクションがあり、Oracle Database 12cリリース2 (12.2)より前のクライアントで作業している場合、スナップショット・サイズが変わり、またコレクション・イメージ変換が必要なため、さらに大きいオブジェクト・キャッシュが必要です。
回避策:
オブジェクト・キャッシュ・サイズは、OBJECT_CACHE_OPTIMAL_SIZE
初期化パラメータを使用して設定できます。これは、デフォルトでは低い値に設定されています。
アプリケーションで使用されるコレクションの数およびオブジェクト・タイプに基づき、必要なサイズは次の式を使用して算出できます。
max(20K * Number of Collection Types, 5K * Object type)
2.6.5.2 Oracle Bug#23713504
サービス指向のバッファ・キャッシュ・アクセス最適化機能では、ディスクからのデータ・ブロックの読取りまたはノード間ブロック転送を継続的に監視し、この情報を利用してデータ依存のキャッシングを実行します。最近のデータ・ブロックの読取りまたは転送がない場合は、サービスの再配置時にデータ依存のキャッシングは機能しません。これは、問い合せられたすべてのブロックがすでにバッファ・キャッシュ内にあり、そのため、新しいブロックが読み取られることも転送されることもない場合に発生する可能性があります。
回避策:
なし。
2.6.5.3 Oracle Bug#24291322
BFILEを開く際に、ディレクトリ・オブジェクト・パスまたはファイル名ではシンボリック・リンクは使用できません。ディレクトリ・パス全体およびファイル名がチェックされ、シンボリック・リンクが見つかると、次のエラーが返されます。
ORA-22288: file or LOB operation FILEOPEN failed soft link in path
回避策:
開こうとしているデータベース・ディレクトリ・オブジェクトまたはファイル名にシンボリック・リンクが含まれている場合、実際のパスおよびファイル名を指定するように変更します。
2.6.5.4 Oracle Bug#24322363
ソフトウェアのみのイメージが、高速ホーム・プロビジョニング(RHP)を使用してプロビジョニングされた永続的なホーム・パスでサポートされる唯一のイメージ・タイプです。既存の作業コピーまたはホームから作成されたイメージは、永続的なホーム・パスでのホームのプロビジョニングではサポートされません。
回避策:
ソフトウェアのみのインストールから作成されたイメージを使用してください。
2.6.5.5 Oracle Bug#27254644
Oracle Schedulerエージェントのデータベース登録プロセス(schagent -registerdatabase
)において、次の警告メッセージが表示される場合があります。
"Warning: The JKS keystore uses a proprietary format. It is recommended to migrate
to PKCS12 which is an industry standard format using..."
回避策:
この警告メッセージは新しいJavaランタイム更新が原因です。Oracle Schedulerエージェントのキーストア(jks
ファイル)の使用に変更はありません。この警告メッセージは無視してかまいません。