7 Oracle Database 18cでのIBM AIX on POWER Systemsプラットフォームに影響する問題
これらのトピックでは、Oracle Databaseリリース18cの最新の機能と変更について説明します。
7.1 IBM AIX on POWER Systemsプラットフォームのサポート対象外の製品
現時点で、IBM AIX on POWER Systemsプラットフォームでサポートされていない製品はありません。Oracle Database 18cのすべてのプラットフォームで使用できない製品または機能のリストを参照してください。
7.2 IBM AIX on POWER Systemsプラットフォーム用Oracleクライアント・ライブラリによるアプリケーションのリンク
Linux上でクライアント・コードをリンクするには、動的Oracleクライアント・ライブラリを使用する必要があります。 静的Oracleクライアント・ライブラリはリンクしないでください。
7.3 IBM AIX on POWER Systemsプラットフォームでのインストール前の要件
Oracle Database 18cのインストールの事前要件は、インストレーション・ガイドを参照してください。
7.4 IBM AIX on POWER Systemsプラットフォームでのインストール、構成およびアップグレードの問題
Oracle Database 18cのこのリリースの時点では、インストール、構成およびアップグレードの問題はありません。
7.4.1 Oracle Bug#28745602
コマンドsrvctl export gns -clientdata <manifest_xml_file> -role client
を使用してスタンドアロン・クラスタからグリッド・ネーミング・サービス(GNS)クライアント・データ・マニフェスト・ファイルを作成すると、次のエラーで失敗します。
"java.lang.StackOverflowError: operating system stack overflow
error message:
./srvctl export gns -clientdata /scratch/gnswrap.xml -role client Exception in thread "main" java.lang.StackOverflowError: operating system stack overflow
回避策:
JAVA_STACK_SIZE="-Xss2048k -Xmso2048k
となるようにJAVA_STACK_SIZE
に-Xmso2048k
を追加することで、srvctl
コマンドを更新します。
7.4.2 Oracle Bug#28390266
クラスタ検証ユーティリティ(CVU)リソースを実行すると、メモリー消費が発生します。
回避策:
CVUリソースのメモリー・リークまたはメモリー消費を削減または防止するには:
pthread
ライブラリで気付いたメモリー・リークに対処するために、AIXシステムにパッチをインストールします。IBMは、様々なバージョン向けのプログラム診断依頼書(APAR)番号のリストを提供しています。
APAR番号、AIXリリースまたはテクノロジ・レベル(TL)のリストを次に示します。
AIXリリース/TL番号 | APAR番号 |
AIX 6.1 TL09 | IJ11198 |
AIX 7.1 TL04 | IJ11193 |
AIX 7.1 TL05 | IJ11195 |
AIX 7.2 TL01 | IJ11194 |
AIX 7.2 TL02 | IJ11196 |
AIX 7.2 TL03 | IJ11197 |
7.4.3 Oracle Bug#29053538
Oracle Database 18cから、起動時にOracle Databaseインスタンスがlibora_netlib.so
をロードします。このライブラリには、IBM XL Fortranランタイム・ライブラリへの依存性があります。システムにインストールされていない場合、次のエラーで起動が失敗します。
ORA-40238: invalid linear algebra shared library
回避策:
15.1用のXL Fortran Runtime for AIX Fix Pack 10 (February 2018 PTF)をインストールします。
15.1用のXL Fortran Runtime for AIX Fix Pack 10 (February 2018 PTF)を次のサイトからダウンロードしてインストールします。