Oracle Data Guardを使用したデータベースのローリング・アップグレードの準備

Database Upgrade Assistant (DBUA)をOracle Data Guardとともに使用してローリング・アップグレードを実行する場合は、アップグレードを開始する前に、Data Guard Broker構成ファイルを移動する必要があります。

DB_BROKER_CONFIGファイルのデフォルトの場所は、以前のリリースのOracle Database Oracleホームのdbsディレクトリ内です。DBUAをOracle Data Guardとともに使用してデータベース・インスタンスのローリング・アップグレードを実行する場合は、DG_BROKER_CONFIGファイルを以前のリリースのOracleホーム以外のマウントポイント場所に移動する必要があります。また、DG_BROKER_CONFIG_FILEnパラメータでは、必ずその場所を以前のリリースのOracleホーム内の場所のかわりに指定してください。データベースのアップグレード中に、リスナーを移行しないでください。DBUAが完了したら、リスナー、データベースの順に停止し、以前の12.2環境のlistener.oraおよびtnsnames.oraを18.1環境にコピーしてから、リスナーとデータベースを起動してください

アップグレード開始前の作業

ローリング・アップグレード中にDB_BROKER_CONFIGファイルにアクセスできるようにするには、アップグレードを開始する前に、次の作業を完了する必要があります

  1. アップグレードを開始する前に、ソースまたはターゲットのOracle Database OracleホームのOracleホーム・パス以外の場所をサーバー上のマウントポイントとして決定し、Oracle Data GuardファイルDG_BROKER_CONFIG_FILE1およびDG_BROKER_CONFIG_FILE2をその場所に設定します。

  2. 以前のリリースのOracleホームから新しいOracle Databaseリリースへのアップグレードを正常に完了します。

アップグレード中の作業

アップグレード中に、リスナーを移行しないでください。

アップグレード完了後の作業

  1. 新しいリリースのOracle Databaseのリスナーを停止します。

  2. 新しいリリースのOracle Databaseを停止します。

  3. 以前のリリースのOracle Databaseから新しいリリースのOracle Databaseにlistener.oraおよびtnsnames.oraファイルをコピーします。

  4. リスナーと新しいリリースのOracle Databaseを起動します

Data Guard Broker構成ファイルの移動の詳細は、『Oracle Data Guard Broker』を参照してください。