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4 Oracle Database Gateway for WebSphere MQのプレ・インストール情報

次のトピックでは、Oracle Database Gateway for WebSphere MQの基本概念とインストール前のステップについて説明します。

インストール前のタスク

Oracle Database Gateway for WebSphere MQのインストール前のタスクは、次の部分に分かれています。

WebSphere MQソフトウェア

このトピックでは、WebSphere MQソフトウェアをチェックする方法について説明します。

次の手順に従って、WebSphere MQソフトウェアを確認します。

  1. WebSphere MQキュー・マネージャが実行されている場所を特定します。
    • ローカル・システム

      WebSphere MQキュー・マネージャがローカル・システム上で実行されている場合、キュー・マネージャは、ゲートウェイ製品セットをインストールする同一システム上で実行されます。

    • リモート・システム

      WebSphere MQキュー・マネージャがリモート・システム上で実行されている場合、キュー・マネージャは、ゲートウェイ製品セットをインストールするシステムではない、別のシステム上で実行されます。

  2. WebSphere MQがすでにインストールされていることを検証します。 WebSphere MQサーバー・ソフトウェアがゲートウェイと別のシステム上にインストールされている場合、ゲートウェイ・システム上にWebSphere MQクライアント・ソフトウェアをインストールする必要があります。
  3. WebSphere MQキュー・マネージャの名前を識別します。
  4. WebSphere MQクライアント・チャネル定義を識別します。

キュー・マネージャがゲートウェイと別のシステム上にインストールされている場合、WebSphere MQクライアント・ソフトウェアを使用して、リモートのキュー・マネージャにアクセスします。 この公正には、チャネル定義が必要です。

環境変数の設定

UNIXプラットフォームにOracle Database Gateway for WebSphere MQをインストールする前に、適切な環境変数を設定してください。

注意:

このトピックに記載されている環境変数に割り当てる値が42文字未満であることを確認します。 値が長いと、文字列が長すぎるなどのエラーがインストール中に発生します。

ORACLE_HOME

ORACLE_HOMEは、Oracleソフトウェアがインストールされているルート・ディレクトリです。

Oracle Database Gateway for WebSphere MQは、他のOracle製品と同一のOracle Homeディレクトリを共有できません。 他のOracle製品をインストールしている場合、Oracle Database Gateway for WebSphere MQを別のORACLE_HOMEディレクトリにインストールしてください。

注意:

データベースを含む他のOracle製品がインストールされているORACLE_HOMEディレクトリに、Oracle Database Gateway for WebSphere MQをインストールしないでください。 そのようなインストールをすると共有コンポーネントが上書きされ、製品が正常に動作しません。

ORACLE_HOMEディレクトリ間の競合の回避

既存のORACLE_HOMEディレクトリ内のソフトウェアとOracle Database Gateway for WebSphere MQ内のソフトウェアが競合しないようにするには、既存のORACLE_HOMEディレクトリへの参照をすべて削除する必要があります。

次に、これらの参照を削除する手順を示します。

  1. 次のコマンドのいずれかを使用して、既存のORACLE_HOME変数の設定を解除します。
    • Cシェル:

      prompt> unsetenv ORACLE_HOME
      
    • Bourne/Kornシェル:

      prompt> export ORACLE_HOME=
      
  2. 既存のORACLE_HOMEの値を使用しないように、次の環境変数を編集します。

表4-1 新しいORACLE_HOMEディレクトリの環境変数の設定

環境変数 プラットフォーム

PATH

Linux、AIXベースのシステム、HP-UX Itanium、およびSun Solaris

CLASSPATH

Linux、AIXベースのシステム、HP-UX Itanium、およびSun Solaris

LD_LIBRARY_PATH

LinuxとSun Solaris

LIBPATH

AIX-Based Systems

SHLIB_PATH

HP-UX Itanium

注意:

インストールを開始する前に、CコンパイラがPATH内にあることを検証してください。

ORACLE_HOMEの設定

このトピックでは、ORACLE_HOME環境変数を設定する方法について説明します。

次のコマンドのいずれかを使用して、ORACLE_HOME変数を設定します。

  • Cシェル

    prompt> setenv ORACLE_HOME fullpath
    
  • Bourne/Kornシェル

    prompt> ORACLE_HOME=fullpath
    prompt> export ORACLE_HOME
    
ORACLE_SID

ORACLE_SIDは、ゲートウェイのSIDで使用されます。

ORACLE_SIDの設定

このトピックでは、ORACLE_SID環境変数を設定する方法について説明します。

次のコマンドのいずれかを使用して、ORACLE_SID変数を設定します。

  • Cシェル

    prompt> setenv ORACLE_SID dg4mqs
    

    または

    prompt> setenv ORACLE_SID dg4mqc
    
  • Bourne/Kornシェル

    prompt> ORACLE_SID=dg4mqs
    promtp> export ORACLE_SID
    

    または

    prompt> ORACLE_SID=dg4mqc
    promtp> export ORACLE_SID
    
DISPLAY

DISPLAY環境変数を設定すると、ローカル・ワークステーションからリモートでOracle Universal Installerを実行できるようになります。

Oracle Universal Installerを実行するシステム上に、DISPLAY環境変数を設定して使用するローカル・ワークステーションのシステム名またはIPアドレスを指定します。

Oracle Universal Installerの起動時に、サーバーへの接続に失敗しました、サーバーに接続を拒否されましたまたは表示を開けませんなどのXlibエラーが発生した場合、次のようにして、使用するローカル・ワークステーション上でコマンドを実行してください。

インストーラが実行中のサーバー

このトピックでは、インストーラが実行されているサーバーでDISPLAYを使用する例を示します。

  • Cシェル

    prompt> setenv DISPLAY hostname:0.0
    
  • BourneまたはKornシェル

    prompt> export DISPLAY=hostname:0.0
    prompt> export DISPLAY
    
ワークステーション上のセッション

このトピックでは、ワークステーション上のセッション中の例を示します。

  • Cシェル

    prompt> xhost +server_name
    
  • BourneまたはKornシェル

    prompt> xhost +server_name
    
TMP

インストール中、Oracle Universal Installerは、スワップ領域に一時ディレクトリを使用します。

このディレクトリは、ハードウェア要件を満たしている必要があります。 十分な領域がないと、インストールに失敗する場合があります。 Oracle Universal Installerは、TMP環境変数を確認して、一時ディレクトリを検出します。 この環境変数が存在しない場合、インストーラは/tmpディレクトリを使用します。

次に、TMP環境変数の設定方法を示します。

  • Cシェル

    prompt> setenv TMP full path
    
  • Bourne/Kornシェル

    prompt> TMP=full path
    prompt> export TMP
    

Oracleホーム・ユーザーとしてのWindowsユーザー・アカウントの使用

Windowsでは、管理者権限を持つユーザーにログインして、Oracle Databaseソフトウェアをインストールします。 また、インストール中にOracle Home User (低特権の管理者以外のユーザー・アカウントに基づいて)を指定することもできます。

Windowsユーザー・アカウントは、次のとおりです。

  • Windowsローカル・ユーザー・アカウント

  • Windowsドメイン・ユーザー・アカウント

  • Windows管理対象サービス・アカウント(MSA)

  • Windows組込みアカウント

関連項目:

『Oracle Databaseプラットフォーム・ガイドfor Microsoft Windows』のWindowsでのOracleホーム・ユーザーの使用に関する項

Oracle Universal Installerについて

Oracle Database Gateway for WebSphere MQは、Oracle Universal Installerを使用して環境変数を構成し、コンポーネントをインストールします。

Oracle Universal Installerは、インストール・プロセスの各手順を導き、カスタマイズされた製品の構成オプションの選択を可能にします。

Oracle Universal Installerには、次のタスクを実行する機能があります。

  • 製品のインストールオプションの内容表示および提供

  • プリセット環境変数および構成設定の検出

  • インストール中の環境変数および構成の設定

  • 製品のアンインストール

oraInventoryディレクトリ

Oracle Universal Installerをシステムで最初に実行すると、oraInventoryディレクトリが作成されます。

oraInventoryディレクトリは、Oracle Universal Installerがシステムにインストールする製品のインベントリとその他のインストール情報を保持します。 Oracle製品を以前にインストールしていると、oraInventoryディレクトリがすでに存在する場合があります。

  • UNIXグループ名を指定すると、oraInventoryディレクトリに書き込む権限が、そのグループに付与されます。 別のグループがOracle Universal Installerを実行する場合、そのグループはoraInventoryディレクトリに対する書込み権限を持つ必要があります。 権限がない場合、インストールに失敗します。

  • Oracle Universal Installerを実行するユーザーは、oraInventoryディレクトリおよびそのすべてのファイルに対する書込み権限を持つ必要があります。 これは、インストーラの実行に必須です。

  • oraInventoryのロケーションは、HP-UXのInaniumおよびAIXベースのシステムの場合は/etc/oratab/oraInst.loc 、Microsoft Windowsの場合は C:\Program Files\Oracle\Inventory\で定義されています。

  • oraInventoryのロケーションは、Sun Solarisの /var/opt/oraInst.locで定義されています。

  • 最新のログ・ファイルは、UNIXベース・システムの場合はoraInventory_location/logs/installActions.log、Microsoft Windowsの場合はC:\Program Files\Oracle\Inventory\logs\installActions.logです。 以前のインストール・セッションのログファイル名は次の形式です: installActions datetime .log

  • oraInventoryディレクトリとそのコンテンツを削除したり、手動で変更したりしないでください。 これを行うと、Oracle Universal Installerでシステム上にインストールした製品の場所が特定できません。

Oracle Universal Installerの起動

このトピックでは、Oracle Universal Installerの起動方法について説明します。

UNIXベース・システムの場合、次の手順を実行して、Oracle Universal Installerを起動し、Oracle Database Gateway for WebSphere MQをインストールします。

  1. すべてのOracleプロセスおよびサービス(たとえば、Oracleデータベースなど)を停止します。

  2. Oracle Universal Installerを実行します。

    注意:

    Oracle Universal Installerの起動時に、rootユーザーとしてログインしていないことを確認してください。 ログインしている場合、rootユーザーのみに、Oracle Database Gateway for WebSphere MQを管理する権限が与えられます。

    1. Oracle Database Gateway for WebSphere MQユーザーとしてログインします。

    2. 次のように入力して、Oracle Universal Installerを起動します。

      prompt> mount_point/runInstaller
      

Microsoft Windowsの場合、次の手順を実行して、Oracle Universal Installerを起動し、Oracle Database Gateway for WebSphere MQをインストールします。

  1. システムを起動し、オペレーティング・システム・ローダー・オプションからMS (Windows (nbsp))Windowsを選択します。 管理者グループのメンバーとして、WindowsシステムにMS ((nbsp))ログインします。

  2. 初めてゲートウェイをインストールする場合は、ゲートウェイをインストールするディスクに十分な領域があることを確認してください。

  3. ソフトウェアのインストールの前に、実行中のすべてのOracle NT Servicesを停止します。

    1. 「開始」メニューから「設定」に移動し、「コントロール・パネル」に移動して、「サービス」をクリックします。 すべてのNTサービスのリストが表示されます。

    2. Oracle NTサービス(Oracleで始まるサービス)を選択します。

    3. 停止をクリックします。

    4. アクティブなすべてのOracle NT Servicesが停止するまで、すべてのOracle NTサービスの選択と停止を繰り返します。

  4. インストール・メディアをロードし、Oracle Universal Installerを開始します。

Oracle Database Gateway for WebSphere MQをインストールするOracle Universal Installerが起動されます。