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Oracle® Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionユーザーズ・ガイド
12.2.1.4.0
E96103-03
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3 分析への外部データの追加

この章では、プレゼンテーション・サービスで作成する分析の外部データを含める方法について説明します。外部データはリポジトリ外部のデータです。このデータは、Visual Analyzerで作成および保存される外部サブジェクト領域に含まれます。外部サブジェクト領域が保存された後、プレゼンテーション・サービスで使用できます。

分析に外部データを含めることについて

プレゼンテーション・サービスの分析を作成または変更する場合、Data Visualizerで作成および保存された外部サブジェクト領域のデータを含めることができます。

Data Visualizerで作成および保存されたデータ・セットは、Oracle BIメタデータ・リポジトリのサブジェクト領域と照合してモデル化されます。外部サブジェクト領域を使用して分析を作成する場合、分析への列の追加のみ可能で、データをモデル化できません。Data Visualizerで作成された外部サブジェクト領域の更新がプレゼンテーション・サービスに表示されます。

新しい分析を作成するか、既存の分析を変更する場合、Oracle BIメタデータ・リポジトリのサブジェクト領域と一致し、アクセス権限がある外部サブジェクト領域が「サブジェクト領域の選択」ダイアログまたは「サブジェクト領域の追加/削除」ダイアログに表示されます。外部サブジェクト領域をサブジェクト領域リストに含める詳細は、「外部サブジェクト領域のアクセスおよび外部サブジェクト領域データを含む分析の共有」を参照してください。

分析を作成または変更する場合、次の方法で外部サブジェクト領域のデータを使用できます。

  • 独自の外部サブジェクト領域を使用する分析を作成します。

    外部サブジェクト領域のみに基づく分析を作成できます。外部サブジェクト領域を照合およびモデル化するサブジェクト領域を使用する必要はありません。

  • 外部サブジェクト領域を照合およびモデル化するサブジェクト領域とともに外部サブジェクト領域を使用する分析を作成します。

たとえば、外部サブジェクト領域として作成および保存された新しい予算データに対する進捗レポートの更新など、エンタープライズ・データのメトリックをオーバーレイできます。様々なレベルの教育が販売数量にどのように影響する可能性があるか理解を深めるための人口統計など、外部サブジェクト領域の属性を使用して分析を強化できます。製品が再分類された場合、売上セグメンテーションがどのように変化するかを確認するなど、カスタム・ロールアップおよびセグメントを定義できます。

製品、ブランド、販売員など、販売に関するデータを含むサブジェクト領域があるとします。サブジェクト領域にはない「ターゲット売上」売上高を含む外部サブジェクト領域があります。外部サブジェクト領域のターゲット売上値を含むサブジェクト領域から製品およびブランドの値を結合する分析を作成します。外部サブジェクト領域の製品およびブランド列をサブジェクト領域の列と照合し、ターゲット売上をメジャーとして追加するよう、外部サブジェクト領域がモデル化されます。一致により、外部サブジェクト領域とサブジェクト領域が関連付けられます。

外部サブジェクト領域のアクセスおよび外部サブジェクト領域データを含む分析の共有

アクセス権限を持つ外部サブジェクト領域のみ、分析に追加できます。

外部サブジェクト領域への権限は、Data Visualizerまたは外部サブジェクト領域を使用する分析で付与されます。

Data Visualizerで外部サブジェクト領域を作成および保存したユーザーが個々のユーザーまたはロールのメンバーとしてアクセス権限を付与した場合、外部サブジェクト領域が「サブジェクト・エリアの選択」ダイアログまたは「サブジェクト領域の追加/削除」ダイアログに表示されます。

プレゼンテーション・サービス・ユーザーがそれらの外部サブジェクト領域を含む分析を作成および保存し、それらの分析を表示または編集する権限を付与した場合、「サブジェクト・エリアの選択」ダイアログまたは「サブジェクト領域の追加/削除」ダイアログに外部サブジェクト領域も表示されます。次の点に注意してください。

  • ユーザーが外部サブジェクト領域を含む分析を保存する場合、Oracle BI EEによってユーザーに外部サブジェクト領域データが共有されることが通知されます。

  • 外部サブジェクト領域を使用した分析で保存された権限は、分析および外部サブジェクト領域に適用されます。

  • 外部サブジェクト領域を使用した分析は、共有カタログ・フォルダに保存する必要があります。これによって、分析を表示または編集するユーザーに外部サブジェクト領域のデータも表示されます。

  • 外部サブジェクト領域を使用する分析が共有フォルダ以外の場所に保存されていて、かつ外部サブジェクト領域にアクセスする権限がData Visualizerで与えられていないユーザーが分析を表示または編集する場合、外部サブジェクト領域のデータは分析に表示されません。

サブジェクト領域アイコン

サブジェクト領域内のアイテムを異なる方法で示すアイコンが作成されます。

Oracle BI EEの「サブジェクト領域の選択」ダイアログと「サブジェクト領域の追加/除去」ダイアログでは、管理ツールで作成されたサブジェクト領域とData Visualizerで作成され保存された外部サブジェクト領域とを区別するために異なるアイコンが使用されます。

紫色および黄色の四角アイコンは、管理ツールで作成されたサブジェクト領域に表示されます。緑色の四角アイコンには、Data Visualizerで作成および保存された外部サブジェクト領域が表示されます。次の図を参照してください。

分析への外部サブジェクト領域の追加

分析を作成する場合または既存の分析を変更する場合、外部サブジェクト領域からデータを追加できます。

  • 新規分析を作成する場合は、「サブジェクト領域の選択」ダイアログで、分析に使用する外部サブジェクト領域を選択します。
  • 既存の分析を編集する場合は、「サブジェクト領域」ペインで「サブジェクト領域の追加/削除」をクリックし、追加する外部サブジェクト領域を選択して、「OK」をクリックします。

分析からの外部サブジェクト領域の削除

分析から外部サブジェクト領域を削除できます。

外部サブジェクト領域を削除すると、そのデータが分析から削除されます。外部サブジェクト領域およびそのデータはOracle BIサーバーに残ります。「Oracle BI EEからの外部サブジェクト領域の削除」を参照してください。

外部サブジェクト領域が一致してモデル化される場合にはサブジェクト領域は除去できません。

  1. 外部データを追加した分析を編集するために開きます。
  2. 「サブジェクト・エリア」ペインで、「サブジェクト・エリアの追加/削除」ダイアログをクリックします。
  3. 「サブジェクト領域の追加/削除」ダイアログで、削除する外部サブジェクト領域を選択して、「OK」をクリックします。

外部サブジェクト領域データのダウンロード

読取りアクセス権を持つユーザーは、外部サブジェクト領域のデータをダウンロードできます。

ダウンロードされたデータは、すべてのワークシートおよび各ワークシートのすべての列を含む1つのファイルに保存されます。ダウンロードされたデータは最近アップロードされたデータを反映し、必ずしも外部サブジェクト領域にアップロードされた元のデータではありません。

「読取り」「変更」または「フル・コントロール」の外部サブジェクト領域の共有権限によって、スプレッドシート・ファイル全体をダウンロードするアクセス権が与えられます。

外部データをダウンロードするには:

  1. 「サブジェクト・エリア」ペインで、外部サブジェクト領域を右クリックして、「ダウンロード」を選択します。

  2. 「名前を付けて保存」ダイアログで、デフォルトのファイル名を保持するか、ファイルに新しい名前を付けます。

  3. 「保存」をクリックします。

Oracle BI EEからの外部サブジェクト領域の削除

記憶域の制限内で領域を解放する必要がある場合、Oracle BIサーバーから外部サブジェクト領域を永続的に削除できます。

外部サブジェクト領域のみを削除できます。分析に含めた外部サブジェクト領域は削除できません。外部サブジェクト領域の削除は、分析からの外部サブジェクト領域の削除とは異なります。「分析からの外部サブジェクト領域の削除」を参照してください。

  • 「サブジェクト領域」ペインで外部サブジェクト領域を右クリックして、「削除」を選択します。