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Oracle® Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionユーザーズ・ガイド
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E96103-03
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2 分析の作成

この章では、分析基準の指定方法、結果の表示方法、SQL文の調査方法など、Oracle Business Intelligence Enterprise Editionで分析を作成する方法について説明します。また、サブジェクト・エリアと列、二重列機能および変数についても説明します。

分析とは

分析は、ビジネス上の疑問に対する回答を得るための、組織のデータに対する問合せです。

分析では、データが表、グラフ、ピボット表などで視覚的に表され、情報の探索や対話が行えます。分析の結果は、保存、編成および共有できます。

作成した分析は、Oracle BIプレゼンテーション・カタログへの保存およびOracle BI EEダッシュボードへの統合が可能です。分析は、グラフ、結果のレイアウト、計算項目およびドリルなどの機能を使用して強化できます。

分析の操作方法

分析を操作するにはエディタを使用します。

分析を操作するには、次のエディタのいずれかを使用します。

  • 「分析」エディタ - データが表、グラフ、ピボット表などで視覚的に表され、情報の探索や対話を実行できる、機能に富んだエディタです。「「分析」エディタとは」を参照してください。

    管理者によって「分析へのアクセス」権限が付与されている場合、このエディタにアクセスできます。

  • BIコンポーザ・ウィザード - 操作が容易なウィザードで、これを使用すると、分析の作成、編集または表示を行うことができます。「分析」エディタの複雑さはありません。「BIコンポーザを使用した分析操作」を参照してください。

    管理者によって「BIコンポーザへのアクセス」権限が付与されている場合のみ、このエディタにアクセスできます。

「マイ・アカウント」ダイアログの「プリファレンス」タブで使用するエディタを指定します。ただし、サイン・イン・ページまたは「マイ・アカウント」ダイアログの「プリファレンス」タブでアクセシビリティ・モードを有効にした場合、選択内容に関係なく、アクセシビリティ・モードのBIコンポーザ・ウィザードが分析エディタとして使用されます。

分析の処理方法

分析が処理される際、論理SQL文の形でリクエストがOracle BIサーバーに送信されます。

BIサーバーで、適切なデータ・ソースに対する問合せが生成されます。BIサーバーでの受信時、問合せ結果は、ユーザーに返すのに適した形式ではまだありません。BIサーバーで結果をマージし、結果に対して適切な追加の計算とフィルタを適用します。その後、BIサーバーからOracle BIプレゼンテーション・サービスへデータが送られ、結果に表示用の書式設定が行われます。

分析の最新の結果を常に表示する方法

分析をダッシュボードに埋め込むと、ダッシュボードにアクセスするたびに分析が自動的に実行され、最新の結果が表示されます。

たとえば、売上データを毎日取り込む企業の販売担当重役の場合、その日に販売された製品の売上高をダッシュボードの最初のページに表示できます。

保存済分析は、「ダッシュボード」エディタを使用して埋め込むことができます。「ダッシュボードへのコンテンツの追加」を参照してください。

サブジェクト・エリアと列とは

サブジェクト・エリアおよび列は分析の構築ブロックです。

サブジェクト・エリアには、組織のビジネス分野に関する情報や組織のユーザーのグループを表すフォルダ、メジャー列、属性列、階層列および階層レベルが含まれます。サブジェクト・エリアには、通常、サブジェクト・エリアに含まれる情報の種類に対応する名前(マーケティング契約、サービス・リクエスト、注文など)が付けられています。

サブジェクト・エリアは、Oracle BIメタデータ・リポジトリのプレゼンテーション・レイヤーに相当します。リポジトリで、サブジェクト領域は、プレゼンテーション・レイヤーの最上位のオブジェクトで、分析の作成や編集時にエンド・ユーザーに表示されるデータのビューを表します。

関連サブジェクト・エリアは、分析のプライマリ・サブジェクト・エリアに接続される外部データ・ソースです。

メタデータ・リポジトリの設計や構築の担当者(ビジネス・インテリジェンス・ストラテジスト、メタデータ・プロバイダ、Extract Transform Load (ETL)開発者など)が、Oracle BI管理ツールを使用してサブジェクト領域を作成します。通常、企業のデータに対して1つの大きなサブジェクト・エリアを作成するのではなく、比較的小さい複数のサブジェクト・エリアを作成します。これによって、特定のユーザーのグループまたは企業の特定の部署に、最も重要なデータを1つの小規模なサブジェクト・エリアで提供し、同じビジネス・モデル・レイヤーから作成された1つ以上の関連サブジェクト・エリアで、より重要度の低いデータを提供できます。このような小規模なサブジェクト・エリアを持つことによって、ユーザーは、必要なデータを簡単に見つけることができます。これによって、データの保守も簡単になります。『Oracle Business Intelligence Enterprise Editionメタデータ・リポジトリ作成者ガイド』のサブジェクト領域の作成に関する項を参照してください。

メタデータ・リポジトリを設計および作成するユーザーは、サブジェクト・エリア、フォルダ(およびその子)、または列(属性と階層の両方)を非表示にするように指定できます。非表示のサブジェクト領域、フォルダまたは列は、「サブジェクト領域」ペインには表示されませんが、分析や保存済フィルタ・コンテンツなど、他の部分には表示されます。(他の場所では引き続きオブジェクトが表示されるので、この方法でサブジェクト・エリア、フォルダまたは列を非表示にしても、セキュリティやアクセス制御に対する解決策にはなりません。)後で非表示になるサブジェクト領域、フォルダまたは列が既存の分析の基準に含まれている場合、分析には引き続きアクセスできますが、「分析」エディタの「基準」タブにある「サブジェクト領域」ペインには、サブジェクト領域、フォルダまたは列が表示されなくなります。

列には、分析によって返された個々のデータが含まれています。列には、通常、列に含まれる情報のタイプを示す名前(アカウント、連絡先など)が付けられています。列とフィルタや選択ステップとの組合せによって、分析に含まれるデータが決まります。

分析、フィルタまたはダッシュボード・プロンプトを作成する場合、使用するサブジェクト・エリアをまず選択します。これはプライマリ・サブジェクト領域と呼ばれ、「サブジェクト領域」ペインに表示されます。作業時、データがさらに必要になった場合、選択したプライマリ・サブジェクト領域に関連したサブジェクト領域を追加できます。(関連サブジェクト・エリアは、プライマリ・サブジェクト・エリアで使用可能な場合、およびアクセス権を持つ場合にのみ追加できます。)分析に独自のデータを追加することもできます。「分析への外部データの追加」を参照してください。

通常、単一のサブジェクト・エリアを問い合せる場合、そのサブジェクト・エリアで公開されているすべてのメジャー列は、同じサブジェクト・エリアで公開されているすべての属性列および階層列と互換性があります。ただし、複数のサブジェクト・エリアの列を結合する場合は、メジャー列と属性列および階層列の互換性のない組合せを含めていないことを確認する必要があります。

たとえば、あるサブジェクト・エリアのメジャー列は、プロジェクト属性列と関連付けられていない場合があります。別のサブジェクト領域のプロジェクト属性列と関連付けられているメジャー列が、プロジェクトと関連付けられていない列とともに分析に追加された場合は、問合せに失敗して結果が返されないか、BIサーバー・エラー「リクエストされた詳細レベルXXXXにはファクト表が存在しません。」が発生する可能性があります。

分析からデータが返されるようにするには、分析に含める列を1つ以上選択する必要があります。

列のタイプとは

様々な状況で異なるタイプの列が使用されます。

サブジェクト・エリアには、次のタイプの列が含まれています。

  • 属性列 - メンバーとも呼ばれる値のフラットなリストが含まれています。これらのメンバー間に、階層列のメンバーのような階層関係はありません。属性列は、以前のリリースでは、プレゼンテーション列と呼ばれていました。

    ProductIDCityなどがこの例です。

  • 階層列 - 名前付きレベルと親子関係の両方を使用して編成されたデータ値が含まれています。この列は、ツリー状の構造を使用して表示されます。個々のメンバーは概要が表示されます。階層を使用することによって、データを下の階層までドリルインでき、より詳細な情報を表示できます。時間や地域などがこの例です。この図は、「サブジェクト領域」ペインで展開された時間フォルダ、時間階層および会計期間階層を示します。

    階層列には、次の種類があります。

    • レベル・ベースの階層 - 複数のレベルが順序付けられたセットです。たとえば、時間階層には、年、四半期および月の3つのレベルがあります。レベル・ベースの階層には、親子関係も含まれます。

    • 親子階層 - 階層が親子関係で定義される値で構成され、名前付きレベルは含まれません。たとえば、従業員階層にはレベルがありません。そのかわり、他の従業員によって管理される従業員の名前が含まれます。従業員には、副社長などの役職があります。副社長が他の副社長の監督下にあったり、異なる副社長が階層内の異なる深さにあることもあります。

    レベル・ベースと親子以外に、階層列は次のいずれかの場合があります。

    • 不規則 - すべての最下位レベルのメンバーの階層が同じ深さでない階層。たとえば、時間階層の場合、現在の月には日レベルのデータがあり、前月には月レベルの、過去5年間には四半期レベルのデータがあります。この種の階層は、非バランス型階層とも呼ばれます。

    • レベルのスキップ - 特定のメンバーが特定の上位レベルの値を持たない階層。たとえば、米国で、コロンビア特別区のワシントン市は州に属していません。州がなくても、国レベル(米国)からワシントン以下にユーザーが移動できることが期待されます。

  • メジャー列 - データ値の単純なリストが含まれています。これは、Oracle BI EEリポジトリ(通常、ファクト表)内の列で、レコードごとに変わり、一定の方法で合計したり、集計したりできます。収益や売上数量などがこの例です。

このガイド全体を通して、という用語は、単独では3つのタイプすべてを指します。必要な場合は、列の特定のタイプの名前が含まれます。

列の視覚的な表示方法

「サブジェクト・エリア」ペインや「レイアウト」ペインなどで、列の各タイプは、独自のアイコンによって示されます。

レベル・ベースの階層を展開して、各レベルを表示できます。親子階層は、レベルのない階層列として表示されます。次の図に、アイコン、および様々な列の名前を示します。

二重列機能の理解

コード列を表示してデータの列を表示するためには、二重列を構成する必要があります。

Oracle BI EEには、二重列と呼ばれる機能があります。リポジトリが二重列用に構成されている場合、列データには、コード列がマップされた表示列が含まれます(つまり、二重に列を持っています)。表示列には、列データの表示値(優良、良、不可など)が含まれます。コード列には、表示値を一意に識別するコード値が含まれ、ユーザーまたはロケールによって変わりません。たとえば、コード値には、1(優良を一意に識別)、2(良を一意に識別)、3(不可を一意に識別)などがあります。

Oracle BI EEで、分析の条件の一部あるいはフィルタのベースなどとして二重列を処理する場合、表示値ではなく、コード値を使用するSQL文を生成してOracle BIサーバーに発行するため、フィルタ言語に依存しません。

二重列機能を使用すると、次のことが可能です。

  • 言語に依存しないコードで自動的にフィルタされる国際化された分析の作成。(以前のリリース(11gより前のリリース)では、フィルタは言語に依存していました。)たとえば、フランス語のユーザーと英語のユーザーの両方が使用できる1つのフィルタ付き分析を作成できます。

  • グループによって必要な表示値が異なる場合でもグループ間で共有できる共通分析の作成。たとえば、あるグループには、ステータス・フィールドに優良、良、不可の値が表示され、別のグループには、最良、可、不可の値が表示される共通分析を作成できます。

  • 既存の分析を壊さず、表示値を変更。たとえば、優良という表示値でフィルタされる分析があるとします。二重列の場合、表示値の優良ではなく、優良のコード値で、コード列がフィルタされます。つまり、既存の分析を壊すことなく、優良という表示値を最良に変更できるということです。

また、組織でOracle BI EE内でのコード値の表示が許可されている場合、「新規フィルタ」ダイアログなどの一部のダイアログで、表示値ではなく、コード値を使用できます。たとえば、フィルタの適用時に使用する値を指定する際、表示値ではなく、コード値を指定できるということです。

二重列機能を利用する前に、管理者は、コード列を表示列にマップすることでリポジトリを構成する必要があります。リポジトリが二重列用に構成されているかどうかは、管理者に確認してください。

「分析」エディタとは

「分析」エディタでは、データが表、グラフ、ピボット表などで視覚的に表され、情報の探索ややり取りが可能です。

分析で作成したビューは、ダッシュボードでの表示に含めることができます。

「分析」エディタには、次のタブがあります。

  • 「基準」タブ - 列やフィルタなどの分析の基準を指定できます。結果が返される順序、書式設定(見出し、小数点以下の桁数、フォントや色などのスタイル、条件付き書式など)および列式(ランクやパーセンタイル関数など)を指定できます。さらに、サブジェクト領域およびサブジェクト領域フォルダのソート順を変更できます。「サブジェクト領域およびサブジェクト領域フォルダのソート順の変更」を参照してください。

    ビューの列の順序を変更するには、表ビューを編集用に開き、レイアウトを変更します。

  • 「結果」タブ - グラフ、ティッカ、ピボット表などの様々な分析結果のビューを作成できます。選択ステップの追加や変更も行えます。

  • 「プロンプト」タブ - ユーザーが、ダッシュボードで分析をフィルタする値を選択できるプロンプトを作成できます。プロンプトでは、ユーザーは、分析内のすべてのビューを動的にフィルタする値を選択できます。メンバー選択ステップと資格要件ステップの両方の選択ステップで使用するプロンプトも作成できます。

  • 「詳細設定」タブ - 分析用に生成されたXMLコードの編集や論理SQL文の確認を行えます。既存のSQL文を、新しい分析を作成するベースとして使用できます。

「分析」エディタのタブは、様々なペインや領域に編成されています。作業時、ニーズに合うようこれらのペインを管理することが可能です。「分析」エディタのタブ内のペインの管理を参照してください。

「分析」エディタには、分析の作成(または編集)時にアクセスします。新規分析の作成を参照してください。

ノート:

Oracle BI EEをアクセシビリティ・モードで使用し、分析を作成(または編集)した場合、「分析」エディタはBIコンポーザ・ウィザードによって置き換えられます。BIコンポーザの詳細は、「BIコンポーザを使用した分析操作」を参照してください。「アクセシビリティ機能」を参照してください。

「分析」エディタのタブ内のペインの管理

「分析」エディタの各タブは、多くのペインで構成されます。

たとえば、「結果」タブは、「サブジェクト領域」ペイン、「カタログ」ペイン、「ビュー」ペイン、「複合レイアウト」ペインおよび「選択ステップ」ペインで構成されます。

作業時、実行しているタスクにとって最も効率的な作業領域となるようこれらのペインを管理することが可能です。たとえば、「結果」タブの複合レイアウトに複数のビューを追加する場合、「結果」タブの他のペインを非表示にし、追加するビューの表示領域が最大となるようにすることがあります。次の操作を実行できます。

  • 左側と右側の間に表示されている横向きの三角形のボタンのクリックによる、「分析」エディタの左側に表示されているペインの表示/非表示。

  • ペインのタイトルバーにあるプラスまたはマイナスのボタンのクリックによる、各ペインの展開/縮小。

  • スプリッタのドラッグによる、拡大されたペインのサイズ変更。たとえば、「カタログ」ペインの上部のスプリッタを上にドラッグし、ペインの高さを増やすことができます。

  • ツールバーでペインの表示/非表示ボタンが使用可能な場合、これをクリックすることによって、ペインを表示または非表示にします。たとえば、ツールバーの「フィルタ・ページの表示/非表示」をクリックして、「基準」タブの「フィルタ」ペインの表示/非表示を切り替えることができます。

分析を作成する工程とは

役立つ分析の作成には、いくつかのステップが必要です。

ノート:

Oracle BI EEをアクセシビリティ・モードで使用しているか、分析エディタとしてウィザード(限定された機能)を選択した場合、「分析」エディタではなく、BIコンポーザ・ウィザードを使用して分析を構築します。「BIコンポーザを使用した分析操作」および「アクセシビリティ機能」を参照してください。

分析を作成する工程には、次の工程があります。

  1. 新規分析の作成

  2. 分析の基準の指定

  3. カタログへの列の保存

  4. サブジェクト領域およびサブジェクト領域フォルダのソート順の変更

  5. 分析の結果の表示

  6. 分析へのプロンプトの追加

  7. 分析用論理SQL文の確認

  8. 分析の保存

新規分析の作成

これは、分析を構成するプロセスの1ステップです。

「分析を作成する工程とは」を参照してください。

分析を作成すると、その分析をダッシュボードに追加できます。

  • グローバル・ヘッダーで、「新規」「分析」の順にクリックした後、次のいずれかのオプションをクリックします。
    • サブジェクト・エリアを選択します。Oracle Data Visualization Desktopを購入した場合、外部データ・ソース(アップロードされたMicrosoft Excelファイル)を選択することもできます。

      「分析」エディタが表示されます。これで、分析の基準を指定できます。

    • 直接データベース問合せの作成

      「直接データベース・リクエストの使用」を参照してください。

    • 単純論理SQLからの分析の作成

      「分析単純SQL文」ダイアログが表示され、分析を作成するためのSQL文を入力できます。「分析」エディタで表示および操作し、その後、ダッシュボードおよびエージェントに取り込むことができます。

分析の基準の指定

この手順は、分析を作成する工程の1ステップです。

「分析を作成する工程とは」を参照してください。

「分析」エディタの「基準」タブを使用して、列、フィルタおよび選択ステップなどの分析の基準を指定します。また、次のものも指定します。

  • 分析結果に表示される列のデフォルト順序

  • ビューに表示される値のデフォルト・ソート

  • デフォルト書式(見出し、小数点以下の桁数、条件付き書式、システム全体のデフォルトなど)

  • 列式(ランクやパーセンタイル関数の追加など)

  • 列合計の集計ルール

  • 「サブジェクト領域」ペイン内のサブジェクト領域フォルダとフォルダ・オブジェクトのソート順

  1. 「基準」タブで次のいずれかを行い、分析に含める列を選択します。
    • 「サブジェクト領域」ペインで列をダブルクリック。
    • 「サブジェクト領域」ペインから「選択された列」ペインへ列をドラッグ・アンド・ドロップ。連続しない複数の列を選択する場合、[Ctrl]キーを押したまま、各列をクリックします。
    • 保存された列を「カタログ」ペインからドラッグ・アンド・ドロップ。

    選択された列は、「選択された列」ペインのボックス内に表示されます。各列ボックスには、2つのセクションがあります。上のセクションには、列を含むフォルダの名前(顧客など)が表示されます。下のセクションには、列の名前(顧客名など)が表示されます。

    必要に応じて、次のことを行います。

    • 「サブジェクト領域」ペインに表示されるサブジェクト領域内で検索を開始するには、「検索」ボタンをクリックします。

    • サブジェクト領域フォルダと各フォルダ内のオブジェクトのソート順を変更するには、「サブジェクト領域のソート」ボタンをクリックします。ボタンをクリックするとソートが実行され、プライマリ・サブジェクト領域以外のすべてのサブジェクト領域フォルダが閉じられます。

    • 列を選択する関連サブジェクト領域を追加または削除するには、「サブジェクト領域」ペインで「サブジェクト領域の追加/削除」ボタンをクリックし、「サブジェクト領域の追加/削除」ダイアログを表示します。

      関連サブジェクト・エリアを追加し、そのサブジェクト・エリアから分析に列を追加しない場合、分析を閉じて再度開くと、そのサブジェクト・エリアは分析に関連付けられていません。

    • サブジェクト・エリアの横にあるチェック・マークは、すでに追加されている関連サブジェクト・エリアを示します。グレー表示されたチェック・マークは、分析、名前付きフィルタまたは列プロンプトで現在データが使用されているプライマリ・サブジェクト・エリアまたは関連サブジェクト・エリアを示します。プライマリ・サブジェクト・エリアは削除できません。関連サブジェクト・エリアの削除は、そのデータが現在使用中でない場合のみ可能です。

    • 「サブジェクト領域」ペインでコンテンツをリフレッシュするには、「サブジェクト領域」ペインで「リフレッシュ」ボタンをクリックするか、ボタンの横の矢印をクリックします。

      ボタンをクリックすると、「表示のリフレッシュ」のデフォルト動作が行われます。矢印をクリックすると、「表示のリフレッシュ」または「サーバー・メタデータの再ロード」を選択して、サブジェクト・エリアのメタデータをリフレッシュできます。

  2. 必要に応じて「選択された列」ペインを使用し、階層列の列またはレベルを変更します。
    • 「選択された列」ペインの列名の右にある「オプション」ボタンをクリックし、次のオプションを表示します。

      • 列のソート順の指定。(階層レベルのソート順は指定できません。)

      • 見出しのカスタマイズや集計ルールの指定を含む、属性列およびメジャー列の式の編集。(階層列や階層レベルの場合、見出しのカスタマイズ、集計ルールの指定や式の編集は行えません。)

      • 書式設定や列と階層レベルの相互作用を制御する列プロパティの編集。

      • 属性列およびメジャー列のフィルタの追加。(階層列または階層レベルのフィルタは追加できません。)

      • 分析からの列の削除。(階層レベルは削除できません。)

    • 「選択された列」ペインで「基準からすべての列を削除します。」ボタンをクリックし、分析からすべての列を削除します。

    • 「選択された列」ペインで「union、intersection、および異なる演算子に基づいた結果を結合します。」ボタンをクリックし、複数の分析の結果を1つの結果にまとめます。

    • 「選択された列」ペインの列をドラッグするボタンを使用し、列がデフォルト順に並んだ分析結果を表示します。

  3. 必要に応じて、「フィルタ」ペインを使用してインライン・フィルタを追加および編集します。
  4. 必要に応じて、「選択ステップ」ペインを使用て選択ステップを作成または編集します。
  5. 必要に応じて、「カタログ」ペインを使用してOracle BIプレゼンテーション・カタログから名前付きフィルタ、計算項目およびグループを追加します。
  6. 必要に応じて、「基準」タブのツールバー上のボタンを使用して、「フィルタ」ペインの表示/非表示、「選択ステップ」ペインの表示/非表示、および結果がない場合に表示されるメッセージのタイプ(デフォルトまたはカスタム)などの分析のプロパティの編集を行います。

これで、分析にビューを追加できます。

次のガイドラインに留意してください。

  • 通常、分析には、1つ以上のメジャー列を含める必要があります。メジャー列は、店舗ごとの売上金額や各日にオープンおよびクローズされたサービス・リクエストの数など、業績の主要な付加的測定法です。メジャー列を持たない分析は、通常無意味で、問合せのパフォーマンスの低下や予期せぬ結果を招くことがあります。メジャー列を持たない分析を構築する場合、まず管理者に相談してください。

  • 分析内のデータを属性列と同じレベルのみに制限する選択ステップがある場合を除き、通常は階層列とその階層列の下位レベルでもある属性列を同じ分析に含めないでください。そのようにした場合、属性列と同じレベルより上位にあるすべてのレベルのデータが正しいものではなくなります。

    たとえば、次のレベルを持つMerchandise Hierarchyという名前の階層列があるとします:

    Total Product
       Brand
          LOB
             Product Type
                Product
    

    また、Product Nameという名前の別の属性列があり、これがProductレベルと同じレベルにあります。Merchandise HierarchyとProduct Name属性列の両方を同じ分析に含めた場合、Productレベルの上位にあるデータは正しくなくなります。

  • 分析結果の表示後、「サブジェクト領域」ペインから「選択された列」ペインに列を追加すると、その列は、(「分析プロパティ」ダイアログの「データ」タブの「基準タブに追加された列の表示」オプションの設定に応じて)既存のビューに含まれる(つまり、ビューに表示される)か、または既存のビューから除外されます。

    • 「基準タブに追加された列の表示」オプションに対して、「既存のビューおよび新規ビューで表示」オプションを選択した場合、既存のビュー、およびユーザーが追加する新規ビューに列が表示されます。

    • 「基準タブに追加された列の表示」オプションに対して、「既存のビューから除外するが、新規ビューで表示」オプションを選択した場合、列は既存のビューからは削除(つまり、「レイアウト」ペインの「除外」ドロップ・ターゲットに配置)されますが、ユーザーが追加する新規ビューには表示されます。「ドロップ・ターゲットの理解」を参照してください。

Null抑制の理解

コンテンツ設計者は、null値を表示するかどうかを指定する必要があります。

デフォルトで、nullのメジャー値はすべての分析で抑制されます。コンテンツ設計者がnull値を分析に含めている場合、データの全体像を把握しやすくなることがあります。null値の表示は分析レベルおよびビュー・レベルのデータの両方に対して設定することができ、Null値を含めるオプションを選択して設定します。

null抑制をオフにすると返されるデータ量が増え、パフォーマンスに影響することがあります。詳細は、管理者に問い合せてください。null値を含める分析の結果が期待していたものと異なる場合は、ソースのデータの整合性を確認してください。『Oracle Business Intelligence Enterprise Editionメタデータ・リポジトリ作成者ガイド』の複数のソースのデータの整合性の確認に関する項を参照してください。

Null値を含めるオプションを選択した場合、分析またはビューは次のようになります。

  • 列メンバーが表示されます。

  • エッジの列(null抑制はオフ)をドリルしたとき、そのエッジのすべての列でnull抑制がオフになります。

  • エッジにメンバー選択と条件が適用され、最初にフィルタされます。適用されている条件によっては、nullが表示されない場合もあります。

  • 計算項目、グループ、合計、総計、割合として表示されているデータおよびサーバーで実行される集計(累計)は、Null値を含める 設定の影響を受けません。

    • Oracle BIプレゼンテーション・サービスは、NQSConfig.INIファイルのNULL_VALUES_SORT_FIRST設定に基づいてnull値をソートします。

    • メジャーに基準フィルタが設定されている場合、表ビューではNull値は抑制されます。

次に対するnull抑制をオフにすることはできません:

分析レベルでnull抑制をオフにするには:

  1. 「基準」または「結果」タブで、「分析プロパティ」ボタンをクリックします。

  2. すべてのビューのnull抑制をオフにするには、Null値を含めるオプションを選択します。

    ファンネル、ゲージ、グラフ、表、ピボット表およびトレリスでは、ビュー・レベルでnull抑制をオーバーライドできます。

ファンネル、ゲージ、グラフ、表、ピボット表およびトレリスのビュー・レベルでnull抑制をオフにするには:

  1. 特定のビューで「結果」タブを表示します。「エディショニング・ビュー」を参照してください。

  2. 「プロパティ」ボタンをクリックします。

  3. ビューで使用する適切なNull値を含めるオプションを選択します。たとえば、ピボット表の行と列の両方でnull抑制をオフにする場合は、「Null値のみの行を含める」「Null値のみの列を含める」チェック・ボックスを選択します。この設定では、データを含むディメンションのみでなく、null値を含むディメンションも表示されます。

    ビューにプロンプトやセクション・エッジが含まれている場合、それらは行または列エッジのnull抑制値を継承します。

例1: 行エッジのメジャーへのフィルタの追加 - Null値が含まれている場合

この例では、別の行エッジ・フィルタ・オプションが適用されているピボット表を示します。

行エッジにYearを含むピボット表があり、「ピボット表のプロパティ」ダイアログで「Null値を含める」を選択している(nullを抑制しない)と仮定します。

次の図では、「T05 Per Name Year」が行エッジにあり、null値が抑制されていない例を示します。

次の図では、「T05 Per Name Year」が行エッジにあり、null値が抑制されておらず、基準フィルタが「2011」と「2012」に設定されている例を示します。属性列に基準フィルタが設定されていると、フィルタが適用され、該当する行は分析から削除されます。

例2: 行エッジのメジャーへのフィルタの追加 - Null値が含まれている場合

この例では、nullを含む表データにフィルタが適用されているピボット表を示します。

前の例と同じような行エッジにYearを含むピボット表があり、「ピボット表のプロパティ」ダイアログでnull値が選択されていると仮定します(例1: 行エッジのメジャーへのフィルタの追加 - Null値が含まれている場合と同じ基準)。ただし今回は1 - Revenueメジャーに、"23,000,000より大きい"という値のフィルタが設定されています。

次の図に、結果の例を示します。Oracle BIサーバーは抑制されていないエッジ問合せに対してすべての年を返します(メジャー・フィルタは考慮しません)。T05 Per Name Yearのメジャー値は23,000,000であるため、行の値はフィルタで除外されますが、行自体はそのまま表示されます。

例3: 行エッジのメジャーへの「NULLでない」フィルタの追加 - Null値が含まれている場合

この例では、「NULLでない」フィルタがnull値のあるピポッド表に適用されたときの表示内容を示します。

前の例と同じような行エッジにYearを含むピボット表があり、「ピボット表のプロパティ」ダイアログで「NULL値を含む」が選択されていると仮定します(例1: 行エッジのメジャーへのフィルタの追加 - Null値が含まれている場合と同じ基準)。ただし今回は1 - Revenueメジャーのフィルタを「NULLでない」に設定しています。

次の図に、結果の例を示します。 Oracle BIサーバーはすべての値を返し、メンバーに対して「Null値を含める」オプションを適用します。そのため、null値の行がすべて表示されます。

列の式の編集

分析の基準を指定する際、属性列とメジャー列の式を編集できます。

この編集は、分析と関係する場合にのみ列に作用し、サブジェクト・エリアの元の列の式は変更しません。表と列の見出しをカスタマイズしたり、列合計の集計ルールを指定することもできます。この機能は、階層列には使用できません。

式のすべての属性がSELECTリストに独立して(スタンドアロンで)投影されている場合を除き、単一の式に属性およびメジャーを混在させることはできません。

列式は、列値が何を表すかを指定します。"Base Facts"."1 - Revenue"などの最も基本的な形式では、列は、データ・ソースからのデータをそのまま値とします。式を編集して、関数や条件式などを追加できます。この編集によって、分析結果を様々な方法で表すことができます。たとえば、what-if分析を行い、収益が10%増えた場合の製品ごとの収益を表示するとします。これは、10%増の収益を示すよう1 - Revenue列の式を変更することで実現できます。この図は、1 - Revenue列(データ・ソースの収益を示す)と、10%増の収益を示すよう1 - Revenue列の式が編集された1 - Revenue Increased by 10%列を含むピボット表内の分析を示します。

  1. 「選択された列」ペインで、編集する式の列の横にある「オプション」ボタンをクリックし、「式の編集」を選択します。
  2. 「列式の編集」ダイアログの「列式」タブを使用して、カスタマイズされたヘッダーの作成、列の式の作成または編集など様々なタスクを実行します。演算子と文字のボタンを使用して、"Base Facts"."1 - Revenue"*1.10などの単純な計算式を作成できます。
  3. オプションで、「列式の編集」ダイアログの「ビン」タブを使用して列の値を結合し、セットにします。
  4. 「OK」をクリックします。
    列式が、使用される分析とともに保存されます。

集合演算を使用した列の結合

集合演算を使用して列を結合することで、データを異なる方法で表示できます。

分析のサブジェクト・エリアを選択したら、UnionやIntersectなどの集合演算を使用して1つ以上のサブジェクト・エリアからの列を結合できます。列を結合することにより、データを異なる方法で表示するための列を作成します。

結合する列を選択する場合のガイドライン

特定のガイドラインを満たしている場合、列を結合できます。

結合する列を選択する際、次のガイドラインに留意してください。

  • 結合する列の数とデータ型は、同じである必要があります。各列に返される行の数は異なっていてもかまいません。

  • 列は、同じサブジェクト・エリアからも異なるサブジェクト・エリアからも選択できますが、列に共通性がある必要があります。

  • 1つの基準には、1つの集合演算のみ指定できます。たとえば、「A-サンプル売上」サブジェクト・エリアから基準を作成する場合、それらの列には1つの集合演算のみ適用できます。1つの基準内の異なる列に異なる集合演算を適用できません。

  • 基準を結合する場合、階層列、選択ステップやグループは使用できません。

集合演算を使用した列の結合と関連サブジェクト・エリアからの列の追加の違い

集合演算と列の追加には、決定的な違いがあります。

集合演算を使用した列の結合では、関連サブジェクト・エリアからの列の追加とは異なる結果が生成されます。

  • 集合演算を使用して列を結合した場合、分析結果には、集合演算で制御された1つの新規結合列が表示されます。「例: 1つのサブジェクト・エリアからの列の結合」を参照してください。

  • 関連サブジェクト・エリアからの列を分析に追加した場合、結果には、追加された各列が個々に表示されます。たとえば、適切な権限がある場合、プライマリ・サブジェクト・エリアから1つの列を選択し、関連サブジェクト・エリアから別の列を選択して分析を作成できます。

「サブジェクト・エリアと列とは」を参照してください。

例: 1つのサブジェクト・エリアからの列の結合

1つのサブジェクト領域の2つの列を組み合せて包括的なデータ・セットを作成できます。

「A-Sample Sales」サブジェクト・エリアには「Offices」フォルダが含まれ、このフォルダにはD1 OfficeとD2 Departmentの列が含まれています。これらの2つの列を結合し、「Offices & Departments」という列を作成できます。Union All集合演算を含め、この新しい列で、表内の1つの列に両方の列からのすべての値を表示することを指定します。

1つ以上のサブジェクト・エリアからの列の結合

1つ以上のサブジェクト領域からの列を結合できます。

ステップの一部で、「A-Sample Sales」サブジェクト・エリアを使用したOffices & Departments列の作成例が参照されています。

複数のサブジェクト領域の列を組み合せると、ユーザーに対してより意味のあるデータをブレンドできます。

システム全体のデフォルトとして保存された列のデータ書式は、結合された列では反映されません。結合された列にデータ書式が必要な場合、結合された列に対して再度データ書式を適用する必要があります。「列のプロパティ」ダイアログの「データ書式」タブを参照してください。

  1. 「分析」エディタで、「A-Sample Sales」などのサブジェクト・エリアを使用する空の分析を作成します。
  2. 「基準」タブで、分析に含める列を選択します。たとえば、Officesフォルダから「D1 Office」を選択し、Base Factsフォルダから「1 - Revenue」を選択します。
  3. 「選択された列」ペインで「union、intersection、および異なる演算子に基づいた結果を結合します。」ボタンをクリックし、「サブジェクト領域の選択」メニューを表示します。
  4. すでに含まれている列と結合する列を含むサブジェクト・エリアを選択します。たとえば、「A-Sample Sales」をクリックします。
    「検索条件の操作」領域が「選択された列」ペインに表示されます。基準の下に表示された点線で囲まれたボックスは、以前に含めたものと組み合せる必要がある列の種類を示します。たとえば、ボックスに「列の追加(D1 Office)」および「列の追加(1 - Revenue)」が含まれているとします。これは、これらの各ボックスに含める列は、先に選択されている「D1 Office」および「1 - Revenue」の列と、設定操作を使用して結合され、新しい列が作成されることを表します。メジャー列を結合する場合、算術演算は行われません。
  5. 「サブジェクト・エリア」ペインで、初めに選択した列を結合する列を選択します。たとえば、Officesフォルダから「D2 Department」を選択し、Base Factsフォルダから「1 - Revenue」を選択します。
    点線で囲まれていたボックスに、今選択した列が含められます。これで、結合する列の指定が完了しました。
  6. 「結果列」リンクの下の「結合」ボタンをクリックします。列の結合に使用する演算タイプを選択します。たとえば、「すべて結合」タイプを選択します。
    結果列は、派生列の集合演算の適用後にビューに表示される列です。
  7. 「結果列」リンクをクリックします。「選択された列」ペインが更新され、先ほど作成した新規結合列が表示されます。これらの列は、このペインの他の列と同様に操作できます。たとえば、次のステップを使用して最初の列(新たに結合された1つの列)の名前を変更できます。
    1. 「D1 Office」列の「オプション」ボタンをクリックします。
    2. 「列のプロパティ」を選択します。
    3. 「列書式」を選択します。
    4. 「カスタムの見出し」が選択されていることを確認します。
    5. 「列見出し」ボックスにOffices & Departmentsと入力します。
    6. 「OK」をクリックします。
  8. 「結果」タブをクリックし、「複合レイアウト」の表に列を表示します。

    この図に、結合された「Offices & Departments」列が表でどのように表示されるかを示します。

「サブジェクト・エリア」ペインからのメタデータ情報の表示

サブジェクト・エリア、フォルダ、列および階層レベルのメタデータ情報を表示できます。

たとえば、分析の作成時にこれらのオブジェクトの詳細説明が必要な場合などに、メタデータ情報は役立ちます。

メタデータ情報は、メタデータ・ディクショナリに含まれています。メタデータ・ディクショナリは、静的なXMLドキュメントのセットです。各XMLドキュメントは、列などのメタデータ・オブジェクト(そのプロパティおよび他のメタデータ・オブジェクトとの関係を含む)について説明します。

  1. 「基準」タブまたは「結果」タブの「サブジェクト・エリア」ペインで、メタデータ情報を表示するサブジェクト・エリア、フォルダ、列または階層レベルを選択します。
  2. ツールバーの「他のボタンも表示」をクリックして、「メタデータ・ディクショナリを開く」をクリックします。
    ブラウザの設定に応じて、新規ブラウザ・ウィンドウまたはタブのいずれかに、オブジェクトのメタデータ・ディクショナリ情報が表示されます。メタデータ・ディクショナリ情報がブラウザに表示されない場合、ドメイン全体のデータ・ソース・アクセスに関するブラウザ設定を確認してください。

カタログへの列の保存

カタログに列を保存し、他の分析で再利用できます。

列を保存すると、保存しておき他の分析で再利用する列の式を編集したり、列プロパティを設定した場合などに役立ちます。

カタログに列を保存する場合:

  • サブジェクト領域フォルダに列を保存することをお薦めします。サブジェクト領域フォルダが/My Foldersフォルダまたは/Shared Foldersフォルダ内にない場合、Oracle BI EEによってサブジェクト領域フォルダが作成され、「名前を付けて保存」ダイアログのデフォルトの保存パスが/My Folders/Subject Area Contents/<subject area>に設定されます。サブジェクト領域フォルダに保存することで、同じサブジェクト領域に対して分析を作成する際、この列を使用できるようになります。

  • 選択、フィルタ、条件付きアクション・リンクおよび条件付き書式設定は保存されません。

  • 列への参照はサブジェクト領域からカタログに変更されます。

  • 保存された列を「カタログ」ペインからドラッグ・アンド・ドロップして、別の分析で再利用できます。

  • 保存された列を「カタログ」ペインから、カタログ・ページから、またはその列を再利用する分析内で編集できます。

    「カタログ」ペインおよびカタログ・ページから行った変更は、保存された列の全バージョンに適用されます。分析内で行った編集は、その分析のみに適用されます。

カタログに列を保存するには、管理者から「列の保存」権限を付与されている必要があります。

カタログに列を保存するには:

  1. 「選択された列」ペインで、保存する列の横にある「オプション」ボタンをクリックし、「名前を付けて列を保存」を選択します。「別名保存」ダイアログが表示されます。
  2. ダイアログを完成させ、列をカタログに保存します。

サブジェクト領域およびサブジェクト領域フォルダのソート順の変更

「サブジェクト領域」ペインのフォルダのソート順を変更できます。

サブジェクト領域フォルダはデフォルトで、「マイ・アカウント」ダイアログの「プリファレンス」タブで指定されたソート順で「サブジェクト領域」ペインに表示されます。すべての分析のサブジェクト領域、サブジェクト領域フォルダ、サブジェクト領域フォルダ内の列の(Oracle BIメタデータ・リポジトリによって確立され、管理者によって最初に設定された)このソート順は、「プリファレンス」タブの「サブジェクト領域のソート順」オプションを変更することで変更できます。「サブジェクト領域およびサブジェクト領域フォルダのソート順の変更」を参照してください。

作成中または変更中である現在の分析について、サブジェクト領域フォルダおよび各フォルダ内にあるオブジェクトのソート順を変更できます。
  • AからZへソート(昇順)

  • ZからAへソート(降順)

  • 保存した順序でソート(分析で指定されたサブジェクト領域のソート順がデフォルトとして保存され、その後はデフォルトのソート順として使用されます。)

  • デフォルト - 保存した順序でソート(サブジェクト領域のソート順はリポジトリで初めに定義されます。)

分析の作成時に指定されたプライマリ・サブジェクト領域は常に最上部に表示されます。つまり、「サブジェクト領域」ペインの最初のサブジェクト・領域として常に表示されます。たとえば、分析を構成する3つのサブジェクト領域(A - Sample Sales、B - Sample QuotasおよびC - Sample Headcount)があり、C - Sample Headcountがプライマリ・サブジェクト領域となっている場合、ソート順が昇順の場合のサブジェクト領域の表示は次のようになります。
  • C - Sample Headcount

  • A - Sample Sales

  • B - Sample Quotas

サブジェクト領域のソートでは大文字と小文字が区別されません。
  1. サブジェクト領域のソート順を変更するには、グローバル・ヘッダーで「次としてサインイン」のusernameをクリックし、「マイ・アカウント」を選択します。
    1. 「プリファレンス」タブで、「サブジェクト領域のソート順」リストをクリックし、ソート順を選択します。
    2. 「OK」をクリックして、変更を保存します。
  2. サブジェクト領域フォルダと各フォルダ内のオブジェクトのソート順を変更するには、「サブジェクト領域」ペインに適切なサブジェクト領域を追加します。
    1. 「サブジェクト領域のソート」ボタンをクリックし、ソート順を選択します。
    2. 分析を完了します。

サブジェクト領域のソート順が反映される場所

サブジェクト領域のソート順はインタフェースのいくつかの部分に表示されています。

サブジェクト領域のソート順は「サブジェクト領域」ペインの「基準」タブに反映されますが、「サブジェクト領域」ペインで構成したサブジェクト領域のソート順は次の場所にも反映されます。

  • 「フィルタ」ペインで「列を増やす」オプションを選択すると、「列の選択」ダイアログが表示されます。「列フィルタの作成」を参照してください。

  • 「フィルタ」ペインで「詳細オプション」オプションを選択して「EVALUATE_PREDICATE関数の追加」を選択すると、「新規EVALUATE_PREDICATE関数」ダイアログが表示されます。EVALUATE_PREDICATE関数の使用を参照してください。

  • 「基準」タブの列で「詳細オプション」ボタンを選択すると、「使用可能」ペインが「列式の編集」ダイアログの「列式」タブに表示されます。列の式の編集を参照してください。

  • 「基準」タブの列で「詳細オプション」を選択すると、「列式の編集」ダイアログの「列式」タブが表示されます。「フィルタ」ボタンをクリックすると、「フィルタの挿入」ダイアログが表示されます。列の式の編集を参照してください。

  • 「分析」エディタの「プロンプト」タブを選択し、「新規」ボタンをクリックして「列プロンプト」→「列を増やす」を選択すると、「列の選択」ダイアログが表示されます。分析へのプロンプトの追加を参照してください。

  • 「選択ステップ・ペインの表示/非表示」ボタンをクリックすると「選択ステップ」ペインが表示されます。「次に、新規ステップ」をクリックして「条件の適用」を選択します。「新規条件ステップ」ダイアログで「条件タイプ」を選択し、「メジャー」ドロップダウン・リストを表示します。「選択ステップの作成」を参照してください。

サブジェクト領域のソート順は「サブジェクト領域」ペインの「結果」タブにも反映されます。「結果」タブにはサブジェクト領域のソート順が反映されますが、列の値はソートされません。図に、降順でソートされたA - Sample Salesの例を示します。D52 Country Nameの値(たとえば、Australia、Brazil、Chinaなど)は降順でソートされます。

分析の結果の表示

この手順は、分析を作成する工程の1ステップです。

「分析を作成する工程とは」を参照してください。

「分析」エディタの「結果」タブを使用して、グラフ、ティッカ、ピボット表などの異なる結果のビューを追加します。「使用可能なビューのタイプ」を参照してください。

分析を作成し、「結果」タブに表示すると、複合レイアウトにタイトル・ビューと表またはピボット表のいずれかのビュー(次に基づく)がデフォルトで表示されます:

  • 分析に属性列とメジャー列のみが含まれている場合、表がデフォルトで表示されます。

  • 分析に1つ以上の階層列が含まれている場合、ピボット表がデフォルトで表示されます。

管理者が、別のビューがデフォルトで「結果」タブに表示されるよう構成してある場合があります。

ビューを組み合せて、複合レイアウトのいずれの場所にも配置できます。たとえば、データの異なるビューを反映した、隣り合ったピボット表、相互関係を詳細に調べることができるグラフ、および結果を限定するフィルタを作成できます。

これらのビューはすべてまとめて複合レイアウトと呼ばれます。「追加複合レイアウトの作成」を参照してください。

  1. 「結果」タブをクリックします。
    分析の結果が表またはピボット表に表示されます。
  2. (オプション)表またはピボット表を編集するか、ビューを追加します。

追加複合レイアウトの作成

分析の作業時、異なるビューの組合せを使用する複数の複合レイアウトを作成できます。

たとえば、あるレイアウトにはグラフとタイトルが含め、別のレイアウトにはグラフとナレーティブ・ビューを含めることができます。ダッシュボードのページに分析を追加する際、そのページに含めるレイアウトを選択できます。

  1. 分析エディタの「結果」タブをクリックします。
  2. 「結果」タブのツールバーにある次のいずれかのボタンをクリックし、別の複合レイアウトを作成します。
    • 複合レイアウトの作成 - 複合レイアウトの新規インスタンスを作成します。

    • 複合レイアウトの複製 - 現在の複合レイアウトのコピーを同じビューで作成します。

分析の結果にデータがないというアラートのユーザーへの発信

ユーザーに対する「結果なし」のデフォルト・メッセージを変更できます。

分析の結果でデータが返されない場合、次のデフォルト・メッセージがユーザーに表示されます。

結果なし 指定された基準に該当するデータはありませんでした。適用したフィルタまたは選択内容(あるいはその両方)の条件が狭すぎるか、値が間違っている可能性があります。分析フィルタを確認し、再試行してください。現在適用されているフィルタは下に表示されています。

デフォルト・メッセージを表示するかわりに、カスタマイズしたメッセージを作成してユーザーにアラートを発信できます。このメッセージには、分析でデータが返されなかった原因の説明を含めることができます。

  1. カスタム・メッセージを追加する分析を編集します。
  2. 分析エディタの「結果」タブをクリックします。
  3. 「分析プロパティ」ボタンをクリックします。
  4. 「分析プロパティ」ダイアログの「結果がない場合の設定」ボックスで、「カスタム・メッセージの表示」を選択します。
  5. 「ヘッダー」フィールドに、カスタム・メッセージのヘッダーのテキストを入力します。
  6. 「メッセージ」フィールドに、説明のテキストを入力します。
  7. メッセージの一部としてHTML書式設定コードを挿入した場合は、「HTMLマークアップを含みます」を選択します。このオプションを選択せずにコードを挿入すると、コードがメッセージ内にテキストとしてそのまま表示されます。
  8. 「OK」をクリックします。

分析へのプロンプトの追加

この手順は、分析を作成する工程の1ステップです。

「分析」エディタの「プロンプト」タブを使用してプロンプトを作成し、分析をフィルタする値をユーザーが選択できるようにします。プロンプトでは、ユーザーは、分析内のすべてのビューを動的にフィルタする値を選択できます。「分析を作成する工程とは」を参照してください。

  • 「プロンプト」タブをクリックして、プロンプトを追加します。

分析用論理SQL文の確認

この手順は、分析を作成する工程の上級ステップです。

「分析を作成する工程とは」を参照してください。

「分析」エディタの「詳細設定」タブを使用して、分析用に生成されたXMLコードと論理SQL文を調べ、オプションで、そのSQL文に基づいた分析を作成できます。分析に使用する機能の大半はユーザー・インタフェースに用意されているため、通常、このタブの機能を使用する必要がありません。次のリストに、SQL文を調べる必要がある状況の例を示します。

  • 「接頭辞」セクションを使用して、更新に使用できるとマークされたユーザー変数またはセッション変数をオーバーライドできます。1つのコード行で複数の変数の更新を指定できます。

    変数をオーバーライドするには、次の構文を使用します。

    SET VARIABLEvar-name=value

    たとえば、次のコード行に示すように変数を設定できます。

    SET VARIABLE "My Variable"=4, DISABLE_CACTHE_HIT = 1, LOGLEVEL = 2;

    詳細は、「変数を参照できる場所」を参照してください。

  • ロギングが分析に対して無効な場合でも、トラブルシューティング用に分析のロギング・レベルを一時的に変更できます。「詳細設定」タブの「接頭辞」セクションで、次の指定を行います。

    SET VARIABLE LOGLEVEL=4;

    この指定によって、分析がレベル4で実行され、高度なトラブルシューティングに役立ちます。デフォルトのレベルは0で、ロギングされないことを表します。ログは、管理: セッションの管理ページの「ログの表示」リンクを使用して表示できます。

    『Oracle Business Intelligence Enterprise Editionメタデータ・リポジトリ作成者ガイド』の管理ツールのオプションの設定に関する項を参照してください。

  • 独自の論理SQL文を入力できます。独自の文を入力すると、Oracle BI EEの多くの機能(階層列、選択ステップ、グループ、書式設定など)が失われますが、集合演算などの機能を使用できます。

  • 既存の分析のSQL文を出発点として使用して、分析を作成できます。

「詳細設定」タブを使用する前に、次の重要な点に留意してください。

  • この手順は、「詳細設定」タブへアクセスするのにふさわしい職責の上級ユーザーおよび開発者のみを対象としています。高度なSQL文を理解し、Oracle BIサーバーのメタデータの使用に関する専門知識があり、『Oracle Business Intelligence Enterprise Edition論理SQLリファレンス・ガイド』に記載されているSQL情報を理解し、基になるデータ・ソースの内容と構造を理解していることが前提となります。

  • このタブには、SQL文に句を追加できる「高度なSQL句」領域や同程度に高度なその他の機能が用意されています。接頭辞を指定する機能以外のこれらの機能は、階層列、メンバーの選択またはグループを含む分析では無効です。

ノート:

分析で使用している論理SQL文は、論理SQLビューを挿入すると表示できます。管理: SQLの発行ページを使用してSQL文を入力することもできます。
  1. 「分析」エディタの「詳細設定」タブをクリックします。
  2. タブの上部の「結果の参照」領域にある分析名に対応するリンクを使用して、分析の結果を使用するためのリンクがあるページを表示します。
  3. 「分析XML」領域のフィールドを使用してXMLコードを表示および変更し、「XMLの適用」をクリックします。

    分析はOracle BIプレゼンテーション・カタログに保存されているため、XMLコードを変更すると、分析に影響を及ぼします。

    一部更新」および「Oracle BIプレゼンテーション・サービス・キャッシュを無視」ボックスの設定を適用するには、タブの一番下にある「SQLの適用」ボタンもクリックする必要があります。

  4. 「実行されるSQL」領域の読取り専用ボックスを使用して、分析の実行時にOracle BIサーバーに送信されるSQL文を調べます。

    現在の分析のSQL文をベースに、新しい分析を作成する場合、「新規の分析」ボタンをクリックします。現在の分析で指定されている階層列、選択ステップ、グループまたは書式設定は削除されます。

  5. 分析の内容に応じて「高度なSQL句」領域の使用可能なフィールドを使用し、サブジェクト・エリアの変更、GROUP BYまたはHAVING句の追加およびDISTINCT処理と接頭辞の指定を行います。
  6. SQLの適用」をクリックして変更を有効にします。

    ノート:

    「SQLの適用」ボタンのクリックは、注意して行ってください。クリックすると、Oracle BI Serverで、追加または変更したSQL文に基づいて新しい分析が作成されます。その結果、分析用にそれより前に作成したすべてのビューや書式設定などが失われます。新しい分析用にXMLコードも変更されます。

分析の保存

この手順は、分析を作成する工程の1ステップです。

「分析を作成する工程とは」を参照してください。

分析は次のものに保存できます。

  • 個人フォルダ。本人のみアクセスできます。

    最上位の個人フォルダはマイ・フォルダと呼ばれます。一意のユーザー名を持つ各ユーザーは、My Foldersという名前のフォルダを持っています。これは、最も頻繁に実行する分析と、頻繁にアクセスするその他のコンテンツを保存するためのものです。

    ペインの最下部にある「表示のリフレッシュ」リンクをクリックすると、保存したフォルダ下に分析がリストされます。

  • 共有フォルダ。そのフォルダへのアクセス権を持つユーザーがアクセスできます。

  • Lotus Notesデータベース。次のいずれかの方法を使用します。

    • 分析をWebアーカイブ・ファイル(ファイル拡張子は.mht)に保存し、ファイルをLotus Notesデータベースにアップロードします。

    • 分析を保存し、エージェントを使用してLotus Notesサーバーの特定のアドレスに電子メールで自動的に送信されるようスケジュールします。Lotus Notesサーバーで電子メールが処理され、データベースに書き込まれます。

「エージェントの作成」を参照してください。

  1. 「分析」エディタで、「分析の保存」ボタンをクリックし、分析を保存するダイアログを表示します。
  2. 個人フォルダまたは共有フォルダに分析を保存する場合、次のようにします。
    1. 「保存場所」ボックスで、分析の保存先の個人フォルダまたは共有フォルダを選択します。
    2. 「名前」フィールドに、分析の名前(forecasted_salesなど)を入力します。
    3. 「OK」をクリックします。
  3. Webアーカイブ・ファイルを使用してLotus Notesデータベースに分析を保存する場合、次のようにします。
    1. 「保存場所」ボックスで、分析の保存先のフォルダを選択します。
    2. 「名前」フィールドに、.mhtファイル拡張子を含む分析の名前(forecasted_sales.mhtなど)を入力します。
    3. 「OK」をクリックします。
    4. .mhtファイルをLotus Notesデータベースにアップロードします。
  4. エージェントを使用してLotus Notesデータベースに分析を保存する場合、次のようにします。
    1. 「保存場所」ボックスで、分析の保存先のフォルダを選択します。
    2. 「名前」フィールドに、分析の名前(forecasted_salesなど)を入力します。
    3. 「OK」をクリックします。
    4. エージェントを作成し、Lotus Notesサーバーの特定のアドレスに電子メールで送信されるようスケジュールします。

分析からのエージェントの作成

分析から直接エージェントを作成できます。

分析から直接エージェントを作成する場合、Oracle BI EEでは次のことを行います。
  • 分析に基づいて条件を作成し、条件を「エージェント」エディタの「条件」タブに追加します。

  • 「エージェント」エディタの「配信コンテンツ」タブでコンテンツ配信として分析を追加します。

「コンテンツの配信」を参照してください。
  1. 次のいずれかの方法を使用して、エージェントの作成元の分析を特定します。
    • 分析を開き、「分析」エディタの「結果」タブ、「スケジュール」ボタンの順にクリックします。分析が保存されます。
    • カタログ・ページの分析に移動し、「詳細」リストをクリックして「スケジュール」オプションをクリックします。
  2. 「エージェント」エディタの次のタブを完成させます。
    • 「一般」タブ
    • 「スケジュール」タブ
    • 「条件」タブ
    • 「配信コンテンツ」タブ
    • 「受信者」タブ
    • 「送信先」タブ
    • 「アクション」タブ
  3. エージェントを保存します。

分析の編集

アクセシビリティ・モードの場合を除き、分析は次のようにして編集できます。

ノート:

Oracle BI Enterprise Editionをアクセシビリティ・モードで使用している場合、「分析」エディタではなく、BIコンポーザ・ウィザードを使用して分析を編集します。「BIコンポーザを使用した分析操作」および「アクセシビリティ機能」を参照してください。
  1. グローバル・ヘッダーで「カタログ」をクリックし、カタログ・ページを表示します。
  2. 編集対象の分析に移動し、「編集」リンクをクリックします。
  3. 分析エディタで、必要な変更を分析に加えます。
  4. 分析を保存します。

分析のダッシュボードへの埋込みについて

埋込みにより、ダッシュボードに現在の分析を自動的に表示します。

分析をダッシュボードに埋め込むと、自動的に分析が実行され、ダッシュボードに結果が表示されます。これによって、現在の結果にアクセスできます。たとえば、売上データを毎日取り込む企業の販売担当重役の場合、その日に販売された製品の売上高をダッシュボードの最初のページに表示できます。

以前に作成した分析を、「ダッシュボード」エディタを使用してOracle BIプレゼンテーション・カタログから埋め込むことができます。「ダッシュボードへのコンテンツの追加」を参照してください。

直接データベース・リクエストの使用

適切な権限を持つユーザーは、直接データベース・リクエストを作成し、物理バックエンド・データベースに発行できます。

「分析」エディタでリクエストの結果を表示および操作し、その後、ダッシュボードおよびエージェントにその結果を取り込むことができます。この項には次のトピックが含まれます:

直接リクエストの権限の設定

管理者は、直接リクエストのアクセス権限を設定できます。

Oracle BIプレゼンテーション・サービス管理での次の権限の設定によって、直接データベース・リクエストの変更や実行が行えるかどうかが制御されます。

  • 直接データベース分析の編集

    この権限が設定されている場合、直接データベース・リクエストを作成および編集できます。

  • 直接データベース分析の実行

    この権限が設定されている場合、直接データベース・リクエストを発行し、結果を表示できます。

『Oracle Business Intelligence Enterprise Editionセキュリティ・ガイド』のプレゼンテーション・サービスの権限の管理に関する項を参照してください。

直接データベース・リクエストの実行

データベースに対して直接問い合せることができます。

データベースへの直接リクエストをOracle BI EEから送信できます。

ノート:

直接データベース・リクエストがOracle BI EEから送信される場合、Oracle BIサーバーのデータ・セキュリティ・ルールは無視され、適用されません。

  1. グローバル・ヘッダーで、「新規」「分析」「直接データベース問合せの作成」の順に選択します。
  2. 分析エディタの「基準」タブで、適切なオプションを指定します。
  3. リクエストを発行して結果を表示する(ある場合)には、「結果」タブをクリックします。

直接データベース・リクエストの結果の表示

分析を作成する列を直接データベース・リクエストから取得したら、その分析を他の分析と同様に使用できます。

次のリストで、直接データベース・リクエストから列を生成した分析の違いを概説します。

  • リポジトリからの列を使用していないため、「サブジェクト領域」ペインに列が含まれません。

  • この分析のグループや選択ステップを作成できません。

  • 条件付き書式を列に指定できません。

  • ピボット表、表またはトレリス・ビューの見出しに含まれる列名の右の領域にマウスを合せたときに表示される「昇順ソート」(上向き三角形)および「降順ソート」(下向き三角形)はサポートされていません。

変数の使用

変数を使用することで、同じ情報およびテキストが複数の場所で正確に提供されるようになります。

分析、ダッシュボード、KPI、アクション、エージェントや条件など、Oracle BI Enterprise Editionの様々な領域で変数を参照できます。たとえば、現在のユーザー名をタイトルに表示する分析を作成するとします。これは、変数を参照することによって行えます。

使用できる変数は5種類あります:

  • セッション

  • リポジトリ

  • プレゼンテーション

  • リクエスト

  • グローバル

セッション変数とは

セッション変数は、各ユーザーのログイン時に初期化される変数です。

ユーザーがセッションを開始すると、Oracle BIサーバーでセッション変数の新規インスタンスが作成され、初期化されます。

セッション変数のインスタンスの数は、Oracle BIサーバー上のアクティブなセッションと同じです。セッション変数の各インスタンスは、異なる値で初期化できます。

セッション変数は、初期化ブロック(INIT BLOCK)で指定された問合せによって移入されます。これらのセッションINIT BLOCKは通常、ログイン時に1回のみ実行されます。ただし、INIT BLOCKが遅延としてマークされている場合は、後で関連する変数が参照されたときに実行できます。

セッションINIT BLOCKSは、通常問合せ文に関連付けられますが、Lightweight Directory Access Protocol (LDAP)オブジェクトにも関連付けることができます。『Oracle Business Intelligence Enterprise Editionメタデータ・リポジトリ作成者ガイド』初期化ブロックの操作に関する項を参照してください。

セッション変数には2種類あります。

  • システム - Oracle BIサーバーOracle BIプレゼンテーション・サービスが特定の用途で使用するセッション変数。

    システム・セッション変数には、他の種類の変数(静的または動的リポジトリ変数やシステム以外のセッション変数)に使用できない予約名が付けられています。

  • システム以外 - 管理者が作成して名前を付けるシステム変数。たとえば、管理者は、ユーザーの販売地域の名前を初期化するSalesRegionというシステム以外の変数を作成できます。

管理者は、Oracle BI管理ツールを使用して、システム以外のセッション変数を作成します。

ノート:

特定のシステム・セッション変数(USERGUIDROLESなど)をリクエスト変数でオーバーライドすることはできません。DATA_TZDATA_DISPLAY_TZ (タイムゾーン)など、その他のシステム・セッション変数は、Oracle BI管理ツールで構成されている場合、オーバーライドできます。

『Oracle Business Intelligence Enterprise Editionメタデータ・リポジトリ作成者ガイド』リポジトリ変数の操作に関する項を参照してください。

『Oracle Business Intelligence Enterprise Editionメタデータ・リポジトリ作成者ガイド』のセッション変数に関する項を参照してください。

リポジトリ変数とは

リポジトリ変数は、どの時点でも1つの値を持つ変数です。

リポジトリ変数には2種類あります。

  • 静的 - 管理者が変更するまで値が存続して変わらないリポジトリ変数。

  • 動的 — INIT BLOCKで指定された問合せによって移入された値を持つリポジトリ変数。INIT BLOCKがリフレッシュされる間隔を指定できます。動的INIT BLOCKは、指定された間隔で変数の値を自動的にリフレッシュします。

    動的INIT BLOCKは、問合せ(つまり、SQL文、ADF問合せまたはその他のサポートされているデータ・ソースによって)にのみ関連付けることができます。『Oracle Business Intelligence Enterprise Editionメタデータ・リポジトリ作成者ガイド』の初期化ブロックの操作に関する項を参照してください。

管理者は、Oracle BI管理ツールを使用して、リポジトリ変数を作成します。

『Oracle Business Intelligence Enterprise Editionメタデータ・リポジトリ作成者ガイド』のリポジトリ変数に関する項を参照してください。

プレゼンテーション変数とは

プレゼンテーション変数は、ダッシュボード・プロンプトにより作成および使用されます。

プレゼンテーション変数は、次のいずれかのタイプのダッシュボード・プロンプトを作成する過程で作成できる変数です。

  • 列プロンプト - 列プロンプトの一部として作成されるプレゼンテーション変数は列と関連付けられ、とり得る値は列値からの値です。

    列プロンプトの一部としてプレゼンテーション変数を作成するには、「新規プロンプト」ダイアログ(または「プロンプトの編集」ダイアログ)の「変数の設定」フィールドで「プレゼンテーション変数」を選択し、「変数名」フィールドに変数の名前を入力する必要があります。

    「列プロンプトの作成」を参照してください。

  • 変数プロンプト - 変数プロンプトの一部として作成されるプレゼンテーション変数は列に関連付けられないため、ユーザーがとり得る値を定義します。

    変数プロンプトの一部としてプレゼンテーション変数を作成するには、「新規プロンプト」ダイアログ(または「プロンプトの編集」ダイアログ)の「プロンプト対象」フィールドで「プレゼンテーション変数」を選択し、「変数名」フィールドに変数の名前を入力する必要があります。

    「変数プロンプトの作成」を参照してください。

プレゼンテーション変数の値は、同時に作成された列プロンプトまたは変数プロンプトによって移入されます。つまり、ユーザーが列プロンプトまたは変数プロンプトで1つ以上の値を選択するたびに、プレゼンテーション変数の値が、ユーザーが選択した値に設定されます。

リクエスト変数とは

リクエスト変数は、プロンプト・データベース・リクエストを一時的に上書きします。

リクエスト変数を使用すると、セッション変数の値をオーバーライドできますが、オーバーライドできるのは、列プロンプトまたは変数プロンプトから開始されたデータベース・リクエストの間のみです。

ノート:

特定のシステム・セッション変数(USERGUIDROLESなど)をリクエスト変数でオーバーライドすることはできません。DATA_TZDATA_DISPLAY_TZ (タイムゾーン)など、その他のシステム・セッション変数は、Oracle BI管理ツールで構成されている場合、オーバーライドできます。

『Oracle Business Intelligence Enterprise Editionメタデータ・リポジトリ作成者ガイド』のリポジトリ変数の操作に関する項を参照してください。

次のいずれかのタイプのダッシュボード・プロンプトを作成する過程の一部として、リクエスト変数を作成できます。

  • 列プロンプト - 列プロンプトの一部として作成されるリクエスト変数は列と関連付けられ、とり得る値は列値からの値です。

    列プロンプトの一部としてリクエスト変数を作成するには、「新規プロンプト」ダイアログ(または「プロンプトの編集」ダイアログ)の「変数の設定」フィールドで「リクエスト変数」を選択し、「変数名」フィールドに、オーバーライドするセッション変数の名前を入力する必要があります。

    「列プロンプトの作成」を参照してください。

  • 変数プロンプト - 変数プロンプトの一部として作成されるリクエスト変数は列に関連付けられないため、ユーザーがとり得る値を定義します。

    変数プロンプトの一部としてリクエスト変数を作成するには、「新規プロンプト」ダイアログ(または「プロンプトの編集」ダイアログ)の「プロンプト対象」フィールドで「リクエスト変数」を選択し、「変数名」フィールドに、オーバーライドするセッション変数の名前を入力する必要があります。

    「変数プロンプトの作成」を参照してください。

リクエスト変数の値は、同時に作成された列プロンプトまたは変数プロンプトによって移入されます。つまり、ユーザーが列プロンプトまたは変数プロンプトで値を選択するたびに、リクエスト変数の値が、ユーザーが選択した値に設定されます。ただし、値が有効なのは、ユーザーがプロンプトの「実行」ボタンを押した時点から、分析結果がダッシュボードに返されるまでです。

ノート:

複数の値がサポートされるのは、文字列および数値のリクエスト変数のみです。その他のデータ型では最初の値のみが渡されます。

グローバル変数とは

グローバル変数は、特定のデータ型と値の組合せによって作成される列です。

値には、文字列、数値、日付、時刻、式などを指定できます。グローバル変数は、分析の作成過程で「列式の編集」ダイアログを使用して作成できます。グローバル変数はカタログに保存されるため、特定のテナント・システムに属する他のすべての分析で使用できます。

グローバル変数は、分析の作成過程で作成できます。

グローバル変数は次のいずれかのタイプになります。

  • 日付

  • 日時

  • 数値

  • テキスト

  • 時間

  1. 「基準」タブの「選択された列」ペインで、編集する式の列の横にある「オプション」ボタンをクリックし、「式の編集」を選択します。
  2. 「列式の編集」ダイアログの「列式」タブで、「変数」ボタンをクリックし、「グローバル」を選択します。
  3. 「グローバル変数の挿入」ダイアログで、「新規グローバル変数の追加」ボタンをクリックします。
  4. 「新規グローバル変数」ダイアログで、一意の名前を入力します。
  5. データ型を選択します。
  6. 値を入力します。
    • データ型として「日付と時間」を選択した場合、値は次の例のように入力します: 03/25/2004 12:00:00 AM
    • 式または計算を値として入力する場合は、次の例のようにテキストのデータ型を使用する必要があります: "Base Facts"."1- Revenue"*3.1415
  7. 「OK」をクリックします。新しいグローバル変数が「グローバル変数の挿入」ダイアログに追加されます。
  8. 作成した新しいグローバル変数を選択し、「OK」をクリックします。
    「列式」ペインにグローバル変数が挿入された「列式の編集」ダイアログ・ボックスが表示されます。
  9. 「カスタムの見出し」チェック・ボックスが自動的に選択されます。グローバル変数を割り当てた列に、変数をより正確に反映する新しい名前を入力します。
  10. 「OK」をクリックします。

グローバル変数は分析の実行時に評価され、グローバル変数の値が適切に置き換えられます。適切な権限を持つユーザーのみが、グローバル変数を管理(追加、編集および削除)できます。

変数を参照できる場所

多くの領域で変数を参照できますが、各領域ですべての変数を参照できるわけではありません。

次の領域で変数を参照できます(各領域で全種類の変数を参照できるわけではありません)。

  • タイトル・ビュー。

  • ナレーティブ・ビュー。

  • 静的テキスト・ビュー。

  • フィルタ。

  • 列式。

  • 条件付き書式設定条件。

  • 分析の表と列の見出し。

  • 直接データベース・リクエスト。

  • ダッシュボード・プロンプトおよびインライン・プロンプト。

  • PDF出力のヘッダーおよびフッター。

  • ダッシュボードのリンクまたはイメージ・オブジェクト。

  • ダッシュボードのテキスト・オブジェクト。

  • グラフ・データの条件付き書式設定を指定するグラフ。

  • ゲージのしきい値。

  • ゲージの制限。

  • エージェント。

  • パラメータを指定するアクション。

  • パラメータを指定する条件。

  • ステップをオーバーライドする選択ステップ。

  • しきい値を定義するKPI。

  • KPI監視リストに含まれるKPI。

  • ダイアログの「URL」フィールド。

「変数を参照する構文とは」を参照してください。

変数を参照する構文とは

変数は、分析、ダッシュボード、KPIおよびエージェントで参照できます。変数の参照方法は、実行するタスクによって異なります。

フィルタ定義で変数を参照する場合など、ダイアログにフィールドが表示されるタスクの場合、(完全な構文ではなく)変数のタイプと名前のみ指定する必要があります。

タイトル・ビューでの変数の参照などの他のタスクの場合、変数の構文を指定する必要があります。使用する構文は変数のタイプによって異なります。

ノート:

構文で、アット・マーク(@)の後ろに中カッコ({)がない場合は、アット・マークとして処理されます。

「変数を参照できる場所」を参照してください。

変数を参照する構文

この項では、各タイプの変数を参照する構文をリストし、説明します。

セッション
@{biServer.variables['NQ_SESSION.variablename']}

variablenameは、セッション変数の名前です(DISPLAYNAMEなど)。

『Oracle Business Intelligence Enterprise Editionメタデータ・リポジトリ作成者ガイド』のシステム・セッション変数に関する項を参照してください。

:
@{biServer.variables['NQ_SESSION.USER']}
リポジトリ
@{biServer.variables.variablename}

または

@{biServer.variables['variablename']}

variablenameは、リポジトリ変数の名前です(prime_beginなど)。

:
@{biServer.variables.prime_begin}
または
@{biServer.variables['prime_begin']}
プレゼンテーションまたはリクエスト
@{variables.variablename}[format]{defaultvalue}

または

@{scope.variables['variablename']}

ここで、

  • variablenameは、プレゼンテーション変数またはリクエスト変数の名前です(MyFavoriteRegionなど)。

  • (オプション) formatは、変数のデータ型によって異なる書式マスクです(#、##0、MM/DD/YY hh:mm:ssなど)。この書式はデフォルト値には適用されません。

  • (オプション)defaultvalueは、variablenameで参照される変数に値が入っていない場合に使用される値を示す定数または変数の参照です。

  • scopeは、変数の修飾子を識別します。変数が複数のレベル(分析ダッシュボード・ページおよびダッシュボード)で使用され、特定の値にアクセスする場合、有効範囲を指定する必要があります。(有効範囲を指定しない場合、分析、ダッシュボード・ページ、ダッシュボードの順に優先されます。)

ノート:

複数の値を設定できるプレゼンテーション変数が指定されたダッシュボード・プロンプトを使用する際には、列タイプによって構文が異なります。複数の値がカンマ区切りの値に書式設定されるため、書式設定句は、カンマで結合される前に各値に適用されます。

:

@{variables.MyFavoriteRegion}{EASTERN REGION}

または

@{MyFavoriteRegion}

または

@{dashboard.variables['MyFavoriteRegion']}

または

(@{myNumVar}[#,##0]{1000})

または

(@{variables.MyOwnTimestamp}[YY-MM-DD hh:mm:ss]{)

または

(@{myTextVar}{A, B, C})
グローバル
@{global.variables.variablename}

variablenameはグローバル変数の名前です(例: gv_region)。グローバル変数を参照する場合は、例に示すように、完全修飾名を使用する必要があります。

ノート:

グローバル変数の命名規則は、JavaScriptのEMCAスクリプト言語仕様に準拠している必要があります。名前は200文字以内にする必要があります。埋込みスペース、予約語および特殊文字は使用できません。JavaScripting言語要件に精通していない場合は、サード・パーティのリファレンスを参照してください。

:

@{global.variables.gv_date_n_time}

式を参照する構文

変数は式で参照することもできます。式で変数を参照するためのガイドラインは、この項に記載されています。

セッション
  • セッション変数をVALUEOF関数の引数として含めます。

  • 変数を二重引用句で囲みます。

  • セッション変数の前にNQ_SESSIONとピリオドを付けます。

  • NQ_SESSIONの部分とセッション変数名の両方を丸カッコで囲みます。

:

"Market"."Region"=VALUEOF(NQ_SESSION."SalesRegion")
リポジトリ
  • リポジトリ変数をVALUEOF関数の引数として含めます。

  • 変数を二重引用句で囲みます。

  • 静的リポジトリ変数を名前で参照します。

  • 動的リポジトリ変数を完全修飾名で参照します。

    動的リポジトリ変数を使用する場合、初期化ブロックの名前とリポジトリ変数を二重引用符で囲み、ピリオドで区切って丸カッコで囲む必要があります。たとえば、Region Securityという名前の初期化ブロックに含まれるREGIONという名前の動的リポジトリ変数の値を使用するには、次の構文を使用します。

    VALUEOF("Region Security"."REGION")

    『Oracle Business Intelligence Enterprise Editionメタデータ・リポジトリ作成者ガイド』のリポジトリ変数に関する項を参照してください。

:

CASE WHEN "Hour" >= VALUEOF("prime_begin") AND "Hour" < VALUEOF("prime_end") THEN 'Prime Time' WHEN ... ELSE...END
プレゼンテーション
  • 次の構文を使用します。

    @{variablename}{defaultvalue}

    variablenameは、プレゼンテーション変数の名前で、defaultvalue(オプション)はvariablenameで参照される変数に値が入っていない場合に使用される値を示す定数または変数の参照です。

  • 変数を文字列に型変換(つまり、変換)するには、次のように、構文全体を一重引用符で囲みます。

    '@{user.displayName}'

複数の値を設定できるプレゼンテーション変数を使用する際には、列タイプによって構文が異なります。

有効なSQL文を生成するには、各列タイプのSQLで次の構文を使用します。

  • テキスト(@{variablename}['@']{'defaultvalue'})

  • 数値 (@{variablename}{defaultvalue})

  • 日時 (@{variablename}{timestamp 'defaultvalue'})

  • 日付(日付のみ) — (@{variablename}{date 'defaultvalue'})

  • 時間(時間のみ) — (@{variablename}{time 'defaultvalue'})

:

"Market"."Region"=@{MyFavoriteRegion}{EASTERN REGION}

または

"Products"."P4 Brand"=(@{myTextVar}['@']{BizTech})

または

"Products"."PO Product Number"=(@{myNumVar}{1000})

または

"Sales Person"."E7 Hire Date"=(@{myDateTimeVar}{timestamp '2013-05-16 00:00:01'})

または

"Time"."Total Fiscal Time"=(@{myDateVar}{date '2013-05-16'})

または

"Time"."Time Right Now"=(@{myTimeVar}{time '00:00:01'})

SQL使用時の複数の値(指定されたデータ型内)について:

  • 列タイプがテキストvariablenameからval1val2およびval3を渡された場合、結果は('val1', 'val2', 'val3')です。

または

  • 列タイプが日付variablenameから2013-08-09および2013-08-10を渡された場合、結果は(date '2013-08-09', date '2013-08-10')です。

または

  • 列タイプが日時variablenameから2013-08-09 00:00:00および2013-08-10 00:00:00を渡された場合、結果は(timestamp '2013-08-09 00:00:00', timestamp '2013-08-10 00:00:00')です。

使用できる事前定義プレゼンテーション変数

アプリケーションには、様々な出力で使用できる一連の事前定義プレゼンテーション変数があります。

この表には、分析、ダッシュボード、KPIおよびエージェントで参照できる、事前定義プレゼンテーション変数のリストが含まれています。これらの事前定義プレゼンテーション変数の構文では、variables.修飾子を省略します。たとえば、@{session.variables.locale}ではなく、@{session.locale}とします。

ノート:

タイム・ゾーン変数の場合、この変数を有効にするには、ユーザーのタイム・ゾーンをデフォルト以外の値に設定する必要があります。(ユーザーは、「マイ・アカウント」ダイアログの「プリファレンス」タブで優先的に使用するタイム・ゾーンを設定します。)
有効範囲 プレゼンテーション変数

システム

productVersion

system.productVersion = 11.1.1.3 (Build 090619.0110.000)

システム

currentTime

system.currentTime = 6/29/2009 7:35:59 PM

セッション

locale

session.locale = en-us

セッション

language

session.language = en

セッション

rtl

これは、ログイン・ページで選択された言語が、右から左に記述する言語かどうかを示します。たとえば、選択した言語がヘブライ語の場合、この変数はtrueを返します。

session.rtl = false

セッション

timeZone

session.timeZone = (GMT-06:00) Central America

セッション

timeZone.id

ローカライズされていない値を返します。

session.timeZone.id = (GMT-06:00) Central America

セッション

timeZone.name

ローカライズされた値を返します。

session.timeZone.name = (GMT-06:00) Central America

セッション

timeZone.value

ローカライズされた値を返します。

session.timeZone.value = (GMT-06:00) Central America

セッション

loginTime

session.loginTime = 6/29/2009 7:12:01 PM

セッション

logoutTime

session.logoutTime = 6/29/2009 8:02:01 PM

セッション

lastAccessTime

session.lastAccessTime = 6/29/2009 7:35:59 PM

セッション

currentUser

session.currentUser = Administrator

セッション

currency.name

session.currency.name = $ English - United States

セッション

currency.symbol

session.currency.symbol = $

セッション

currency.userPreference

session.currency.userPreference = Global Currency 2

セッション

accessibility

これは、現在のユーザー・セッションでアクセシビリティ・モードが有効かどうかを示します。

session.accessibility = true

ユーザー

id

user.id = Administrator

ユーザー

displayName

user.displayName = Administrator

ユーザー

homeDirectory

user.homeDirectory = /users/administrator

ダッシュボード

currentPage

dashboard.currentPage = page 1

ダッシュボード

xml

dashboard.xml = the dashboard XML

ダッシュボード

dashboard.currency.name

dashboard.currency.name = Euro

ダッシュボード

dashboard.currency.symbol

dashboard.currency.symbol = $

ダッシュボード

dashboard.currency.userPreference

dashboard.currency.userPreference = Global Currency 1

ダッシュボード

dashboard.path

カタログのパスを返します。

dashboard.path = /users/administrator/_portal/Sales

ダッシュボード

dashboard.name

dashboard.name = MyDashboard

ダッシュボード

dashboard.caption

ダッシュボードのローカライズされた名前を返します。

dashboard.caption = Sales

ダッシュボード

dashboard.location

場所のURLを返します。

dashboard.location = Dashboard&PortalPath=/users/administrator/_portal

ダッシュボード

dashboard.description

dashboard.description = Sales by region and district

ダッシュボード

dashboard.author

dashboard.author = Administrator

dashboard.currentPage

dashboard.currentPage.name

dashboard.currentPage.name = Sales page 1

dashboard.currentPage

dashboard.currentPage.path

dashboard.currentPage.path = /users/administrator/_portal/Sales/page 1

dashboard. current Page

dashboard.currentPage.currency.name

dashboard.currentpage.currency. name = USD

dashboard.current Page

dashboard.currentPage.currency.symbol

dashboard.currentPage.currency. symbol = USD

dashboard. current Page

dashboard.currentPage.currency.userPreference

dashboard.currentPage.currency.userPreference = Global Currency 2

分析

report.currency.name

report.currency.name = $ English - United States

分析

report.currency.symbol

report.currency.symbol = $

分析

report.currency.userPreference

report.currency.userPreference = Global Currency 2

タイトル・ビューでの変数の参照例

タイトル・ビューで変数を参照することにより、情報が正しいことが保証されます。

D50 Region列に基づき、図に示すように、MyFavoriteRegionという名前のプレゼンテーション変数を作成する、Regionという名前のダッシュボード・プロンプトを作成したとします。

地域および地区ごとに収益を表示する分析を作成したとします。「プロンプトで使用」と設定されているフィルタをD50 Region列へ追加し、このRegionプロンプトを使用して、ユーザーに地域の入力を要求できるようにもしました。

Regionプロンプトでのユーザーの選択が分析のタイトルに表示されるよう、タイトル・ビューでMyFavoriteRegion変数を参照します。これを行うには、図に示すように、「タイトル」エディタの「タイトル」フィールドに、変数の構文@{variables.MyFavoriteRegion}を入力します。

図に、ユーザーがRegionプロンプトで「AMERICAS REGION」を選択した場合のダッシュボード・ページの結果を示します。分析タイトル内の変数が、ユーザーが選択した「AMERICAS REGION」に更新されていることに注意してください。