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Oracle® Fusion Middleware Oracle Data Visualizationユーザーズ・ガイド
12c (12.2.1.4.0)
E96107-02
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6 追加したデータの管理

このトピックでは、データ・ソースから追加したデータを管理するために使用できる機能を説明します。

追加したデータを管理するための一般的なワークフロー

ここでは、データ・ソースから追加したデータを管理するための一般的なタスクを示します。

タスク 説明 詳細情報
追加したデータの管理 様々なデータ・ソースから追加したデータを、変更、更新および削除します。 データ・ソースから追加したデータの管理
データのリフレッシュ 新しいデータが使用可能な場合はデータ・セットのデータをリフレッシュするか、データが古くなっている場合はOracle Applicationsおよびデータベースのキャッシュをリフレッシュします。 追加したデータのリフレッシュ
追加したデータの詳細の更新 追加したデータのプロパティを検査し更新します。 追加したデータの詳細の更新
データ・セットの管理 使用可能なデータ・セットを表示し、データ・セットのプロパティを確認または更新します。 データ・セットの管理
データのブレンド あるデータ・ソースのデータを別のデータ・ソースのデータと融合します。

追加したデータの融合

データ・ブレンドの変更について

データ・ソースから追加したデータの管理

様々なデータ・ソースからData Visualizationに追加したデータを変更、更新および削除できます。

データ・セットの管理

「データ・セット」ページを使用して、使用可能なすべてのデータ・セットを確認できます。

「データ・セット」ページを使用して、データ・セットのプロパティの確認、集計タイプなどの列プロパティの変更、権限の設定および空き領域を増やすための不要となったデータ・セットの削除も可能です。データ記憶域割当て容量および領域使用情報が表示されるため、どのくらい空き領域があるのかを速やかに確認できます。
  1. 「データ」ページ、「データ・セット」セクションの順に移動します。
  2. データ・セットの「アクション・メニュー」をクリックするか、管理するデータ・セットを右クリックして、「編集」をクリックします。
  3. オプションで、「検査」オプションを使用してデータ・セット列を確認し、データ・セット・プロパティを変更します。たとえば、「Product Number」列の集計タイプを「最小」に変更できます。
  4. オプションで、「検査」オプションを使用し、データ・セット列をメジャーまたは属性のどちらとして処理するかを変更します。
    列がデータ・モデル内のメジャーや属性とすでに一致している場合は、列の処理方法は変更できません。追加したデータの融合を参照してください。
  5. オプションで、「検査」オプションを使用して、そのデータに関してユーザーおよびロールが持つ権限を指定することもできます。
    アップロード済データ・セットなど、一部のデータ・ソースに対して権限を設定できます。「追加したデータの共有の制御」を参照してください。
  6. オプションで、「検査」オプションを使用し、データベース表の「問合せモード」を変更します。通常、データベース表は大きくてキャッシュへのコピーは推奨されないため、デフォルトは「ライブ」です。表が小さい場合は、「自動」を選択すると、可能な場合はデータがキャッシュにコピーされます。「自動」を選択した場合、データが失効しているときはリフレッシュする必要があります。
  7. オプションで、データ・セットを右クリックして「データの再ロード」を選択し、Microsoft ExcelファイルまたはOracle Applicationsから作成されたデータ・セットのデータを更新します。

ノート:

「フル・コントロール」権限がある場合は、他のユーザーへの権限の付与とアップロード済データ・セットの削除が可能ですが、プロジェクト用のデータ・ソースとなっているデータ・ファイルを削除しないよう注意してください。「追加したデータの削除」を参照してください。

追加したデータのリフレッシュ

データを追加した後、データが変更された場合は、ソースからデータをリフレッシュする必要があります。

ノート:

データ・セットをリフレッシュするかわりに、既存のデータ・セットと同じ名前の新しいデータ・セットをロードすることで、データ・セットを置換できます。ただし、データ・セットを置換すると破壊的な影響がある場合があるためお薦めしません。次の結果を理解している場合にのみ、データ・セットを置換してください。

  • データ・セットを置換すると、新しいデータ・セットに存在しない古い列名およびデータ型がある場合に、既存のデータ・セットを使用するプロジェクトが破損します。

  • データ・ラングリング(データ・ステージで変更された列や新規に追加された列)は失われ、データ・セットを使用するプロジェクトは多くの場合に破損します。

すべてのソース・タイプ(データベース、ファイルおよびOracle Applications)からデータをリフレッシュできます。

データベース

データベースの場合は、SQL文が再実行されてデータがリフレッシュされます。

CSVまたはTXT

CSVまたはTXTファイルをリフレッシュするには、すでにデータ・ソースと一致されているのと同じ列が含まれていることを確認する必要があります。リロードするファイルに欠落している列があると、1つ以上の列が欠落しているためにデータのリロードが失敗したことを示すエラーメッセージが表示されます。

新規列が含まれるCSVまたはTXTファイルをリフレッシュできますが、リフレッシュ後にその新規列は非表示としてマークされ、データ・セットを使用している既存のプロジェクトの「データ要素」ペインには表示されません。この問題を解決するには、データ・セットの「検査」オプションを使用して新規列を表示し、既存のプロジェクトで使用できるようにします。

Excel

Microsoft Excelファイルをリフレッシュするには、新しいスプレッドシート・ファイルに元のファイルと同じ名前のシートが含まれていることを確認する必要があります。また、シートには、データ・ソースとすでに一致している列が含まれている必要があります。リロードするExcelファイルに欠落している列があると、1つ以上の列が欠落しているためにデータのリロードが失敗したことを示すエラーメッセージが表示されます。

新規列が含まれるExcelファイルをリフレッシュすることはできますが、リフレッシュした後に、その新規列は非表示としてマークされ、データ・セットを使用している既存のプロジェクトの「データ要素」ペインには表示されません。この問題を解決するには、データ・セットの「検査」オプションを使用して新規列を表示し、既存のプロジェクトで使用できるようにします。

Oracle Applications

Oracle Applicationsデータ・ソースのデータとメタデータはリロードできますが、Oracle Applicationsデータ・ソースで論理SQLが使用されている場合、データのリロードではその文が再実行されるのみとなり、新規列やリフレッシュ済データはプロジェクトにプルされません。そのデータ・セットを使用する既存プロジェクトに影響しないように、新規列は非表示としてプロジェクトに追加されます。新規列をプロジェクトで使用できるようにするには、リフレッシュ後にデータ・セット内でそれらの非表示を解除する必要があります。この動作は、ファイルベースのデータ・ソースの場合と同じです。

データ・セットのデータをリフレッシュするには:
  1. 「データ」ページに移動し、「データ・セット」を選択します。
  2. リフレッシュするデータ・セットを選択し、「アクション・メニュー」をクリックするか、右クリックし、「データのリロード」を選択します。プロジェクト内のデータ・セットをリフレッシュするには:
    • 「データ要素」パネル: データ・セットを選択し、右クリックしてから「データのリロード」を選択します。

    • 「ビジュアル化」および「準備」キャンバス: 「メニュー」をクリックし、「データ・セットのリフレッシュ」を選択します。「準備」キャンバスのデータ・セット・タブのバー内のデータ・セットを右クリックして「データのリロード」を選択することもできます。

  3. スプレッドシートをリロードする際にファイルが同じ場所にないか、または削除されている場合、「データのリロード」ダイアログに、データ・ソースにリロードする新規ファイルを見つけて選択するように求めるプロンプトが表示されます。
  4. 「ファイルの選択」をクリックするか、ファイルを「データのリロード」ダイアログにドラッグします。
  5. データが正常にリロードされると、成功メッセージが表示されます。
  6. 「OK」をクリックします。
元のデータが新しいデータで上書きされ、ビジュアライゼーションがリフレッシュされると、その新しいデータがビジュアライゼーションに表示されます。

追加したデータの詳細の更新

データを追加した後、データのプロパティを検査して、説明や集計などの詳細を更新できます。

  1. 「データ」ページに移動し、「データ・セット」を選択します。
  2. 更新するプロパティがあるデータ・セットを選択し、「アクション・メニュー」をクリックするか、右クリックし、「検査」を選択します。
  3. プロパティを表示し、必要に応じてデータの説明を変更します。

    ファイルベースのデータ・ソース(CSV、TXTまたはMicrosoft Excelスプレッドシート)を使用している場合は、次の点に注意してください。

    • データ・セットの作成に使用したファイルが移動または削除された場合、インスペクタ・ダイアログにおいて接続パスは削除されます。「表示」ペインでデータ・セットを右クリックして「オプション」メニューで「データの再ロード」を選択することで、データ・セットを元のソース・ファイルに再接続したり置換ファイルに接続できます。それからデータ・セットにロードするファイルを参照および選択できます。

    • 新規列のあるファイルを再ロードした場合、その新規列は非表示としてマークされ、そのデータ・セットを使用する既存のプロジェクトの「データ要素」ペインには表示されません。これらの列を表示するには、「非表示」オプションをクリックします。

  4. オプションで、データベース表の問合せモードを変更できます。通常、データベース表は大きくてキャッシュへのコピーは推奨されないため、デフォルトは「ライブ」です。表が小さい場合は、「自動」を選択すると、可能な場合はデータがキャッシュにコピーされます。「自動」を選択した場合、データが失効しているときはリフレッシュする必要があります。
  5. 「列」領域で、必要に応じて、列をメジャーや属性に変更するかどうかを指定します。メジャーの場合は、合計平均などの集計タイプを指定します。
    「ファクト表でのメジャーの集計の指定」も参照してください。
  6. オプションで、他のユーザーとデータを共有します。
    「追加したデータの共有の制御」を参照してください。
  7. 「OK」をクリックして、変更内容を保存します。

Data Visualizationからのデータ・セットの削除

システム上の領域を解放する必要がある場合、Data Visualizationからデータ・セットを削除できます。

完全に削除すると、データ・セットが除去され、削除されたデータ・セットを使用するプロジェクトが破損します。プロジェクトに含めたサブジェクト・エリアは削除できません。
データの削除とプロジェクトからのデータ・セットの除去は異なります。「追加したデータの除去」を参照してください。
  1. 「データ」ページに移動し、「データ・セット」を選択します。
  2. 削除するデータ・セットを選択し、「アクション・メニュー」をクリックするか、右クリックし、「削除」を選択します。

アップロード済データ・セットの変更と追加

作成したデータ・セットを変更および管理してから、ビジュアライゼーション・プロジェクトに追加できます。

アップロード済データ・セットの変更

アップロード済データ・セットを変更して、プロジェクト内のデータをさらにキュレート(様々なソースから整理および統合)できます。これは、データ・ラングリングと呼ばれることもあります。

データ・セットの新しい列の作成、列の編集および列の非表示と表示が可能です。列の編集オプションは、列のデータ型(日付、文字列または数値)によって異なります。オプションを選択すると、選択したデータ・セットについて現在の列を編集するか新規列を作成する、論理SQL関数を起動します。

たとえば、「Population」列(数値データ型)に対して「テキストに変換」オプションを選択できます。このオプションでは、「Population」列の式を使用し、それを論理SQL関数でラップしてデータをテキストに変換し、新しく変換されたデータ・テキスト列をデータ・セットに追加します。元の「Population」列は変更されていないことに注意してください。

データ・セットの変更は、ダーティ・データが原因でデータ・セット間で結合を実行できない場合に非常に役立ちます。列グループを作成するか独自の論理SQL文を作成して、基本的にデータを修正(データベース内のなんらかの不正があるデータの修正または除去).する新しい列を作成できます

次のような様々な方法で列を変更できます。
  • 日付または時間の列に対し、年、四半期、月または日付の列を作成します。

  • 属性列について、列を数値に、または日付に変換します。次のことが可能です。

    • 列の連結や置換。

    • 列のグループ化や分割。

    • 列のデータ・アイテムに大文字、小文字または文頭のみ大文字を適用します。

  • メジャー列に対し、累乗や平方根、指数といった演算子を適用します。

データ・セットの名前変更

データ・セットの名前を変更しても、その変更はプロジェクトの参照には影響しません。つまり、特定のデータ・セットを使用するプロジェクトが動作を継続します。

  1. 「データ」ページに移動し、「データ・セット」を選択します。

  2. 名前を変更するデータ・セットを選択し、「アクション・メニュー」をクリックするか、右クリックし、「編集」を選択します。

  3. 「データ・セットの編集」表アイコンをクリックします。

  4. 「名前」フィールドの値を変更し、「保存」をクリックします。

    同じ名前のデータ・セットがシステムにすでに存在する場合、エラー・メッセージが表示されます。「はい」をクリックして既存のデータ・セットを(名前を変更しているデータ・セットで)上書きするか、名前変更を取り消します。

データ・セット列の変更

  1. プロジェクト・エディタ「準備」キャンバスをクリックします。

  2. プロジェクト・ツールバーで、「ステージ」をクリックします。

  3. プロジェクト内に複数のアップロード済データ・セットがある場合は、ウィンドウの下部のタブに移動して、作業するデータ・セットを選択します。選択したデータ・セットの最初の100レコードが表示されます。

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    図GUID-D50F26EB-2ECE-4374-A594-D477AAE5413D-default.gifの説明

  4. プロジェクト内に複数のアップロード済データ・セットがある場合は、使用する1つを選択します。選択したデータ・セットの最初の100レコードのみが表示されます。GUID-656C5708-D105-441B-A4F5-BB0D4993771C-default.gifの説明が続きます図GUID-656C5708-D105-441B-A4F5-BB0D4993771C-default.gifの説明

  5. 使用する列の「オプション」をクリックしてから、オプションを選択して列を変更または変換します。実行可能なオプションのリストおよび列の変更は、使用している列のタイプに依存します。

    データ・ラングリングでは、データ・セットの元の列は変更しません。かわりに重複する列が作成されます。

  6. 「保存」をクリックします。

ノート:

この方法でデータ・セットを編集すると、そのデータ・セットを使用するすべてのプロジェクトに影響します。たとえば、ユーザーが変更したデータ・セットを使用するプロジェクトを別のユーザーが所有しており、ユーザーがデータ・セットを変更した後にその別のユーザーがそのプロジェクトを開いた場合、その別のユーザーには、そのデータ・セットが変更されたことを示すメッセージがプロジェクト内で表示されます。

次の表に、使用可能な列オプションを示します。

列オプション 説明
日、月名、四半期、年 該当なし
編集 2番目の列を作成して元の列を非表示にしなくても、現在の列を編集してソース列を再フォーマットするために使用できます。
非表示 「データ要素」ペイン内およびキャンバス上のビジュアライゼーションで列が非表示になります。非表示の列を表示する必要がある場合は、ページ・フッターで「非表示列」(ゴースト・アイコン)をクリックします。その後、個別の列の非表示を解除するか、すべての非表示列を一度に表示できます。
グループ、条件付きグループ 「グループ」を選択して、独自のカスタム・グループを作成します。たとえば、「States」をカスタムの「Regions」にグループ化できます。または、小、中および大を示すグループに金額を分類できます。
分割 特定の列値を部分に分割します。たとえば、名前という列を名と姓に分割できます。
大文字 列の内容をすべて大文字の値で更新します。
小文字 列のコンテンツをすべて小文字の値で更新します。
文の先頭大文字 文の最初の単語の最初の文字が大文字になるように列のコンテンツを更新します。
名前の変更 任意の列の名前を変更できます。
複製 選択した列と同じコンテンツの列を作成します。
テキストに変換 列のデータ型をテキストに変更します。
置換 選択した列内の特定のテキストを別の指定した値に変更します。たとえば、列内のMisterのすべてのインスタンスをMr.に変更できます。
作成 関数に基づいて列を作成します。
数値に変換 列の数値ではない値を削除して、列のデータ型を数値に変更します。
日付に変換 列の日付ではない値を削除して、列のデータ型を日付に変更します。
ビン 数値範囲用の独自のカスタム・グループを作成します。たとえば、カスタム要件に基づいて、プレティーン、ヤング・アダルト、アダルト、シニアにビン化された年齢範囲のビンを作成できます。
ログ 式の自然対数を計算します。対数は、除算が乗算の逆であるのと同様に、指数に対する逆の演算です。つまり、数値の対数は、その数値を生成するために別の固定数(底)を累乗する必要がある指数です。たとえば、log2 64 = 6の場合、64 = 26となります。
累乗 列の値を指定の値で累乗します。デフォルトの指数は2です。
平方根 選択された列に値の平方根が設定された新しい列を作成します。

プロジェクトへのデータの追加

新規または既存のプロジェクトに1つ以上のデータ・セットを追加できます。

「データ・セットの追加」ページを使用すると、使用可能なすべてのデータ・セットについて、よりよく理解できます。タイプによってすばやく識別できるように、データ・セットには個別のアイコンがあります。

  1. 次の2つの方法でプロジェクトにデータ・セットを追加できます。
    • 新規プロジェクトを作成するには、「ホーム」ページに移動し、「作成」「プロジェクト」の順にクリックして「データ・セットの追加」ダイアログを表示します。
    • 既存のプロジェクトを使用する場合、プロジェクトを開き、「データ要素」ペインで「追加」(+)をクリックし、さらに「データ・セットの作成」をクリックして「データ・セットの作成」ダイアログを表示します。
  2. 「データ要素」ペインに表示されている列を使用してプロジェクトを作成します。または、必要に応じて、プロジェクトにさらによく適合するようにデータ・セットを検索または変更します。

プロジェクトからのデータの削除

プロジェクトからデータ・セットを除去できます。

プロジェクトからのデータの除去とData Visualizationからのデータ・セットの削除は異なることに注意してください。「Data Visualizationからのデータ・セットの削除」を参照してください。

データ・セットの編集について

Data Visualizationでは、スプレッドシート、Oracle Applicationsまたはデータベース・データ・ソースから作成されたデータ・セットを使用できます。

画像は、Oracle applicationのサブジェクト領域または分析から作成されたデータ・セットで作業しているときの、データ・セット・エディタを示しています。スプレッドシートまたはデータベースから作成されたデータ・セットで作業している場合、データ・セット・エディタの表示は異なり、異なるタスクを実行できます。データ・セット・エディタで、列の検索または参照、フィルタの追加、列属性の更新、論理SQLの作成などのタスクを実行します。

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図GUID-C70CB7F0-902E-45D6-A4EC-2180F936D717-default.gifの説明

「データ・セット」ダイアログでデータ・セットを編集できます。

  • Oracle Applicationsまたはデータベースから作成されたデータ・セットで作業しているときは、「ステップ」エディタのバブルをクリックして、列セレクタ・ページ、フィルタ・ページ、および情報ページの間でナビゲートできます。

  • 「プレビュー・データの取得」または「データのプレビュー」アイコンをクリックして、データ・セットのデータのサンプルを表示できます。たとえば、フィルタされたデータが予期したとおりであるかどうかを確認するには、フィルタを追加して「プレビュー・データの取得」を選択します。

  • サブジェクト領域から作成されたデータ・セットで作業している場合、「関連サブジェクト領域の追加/除去」をクリックして、関連サブジェクト領域を含めるか除外できます。

  • スプレッドシートまたはデータベースから作成されたデータ・セットの列属性を調整できます。たとえば、メジャーまたは属性として処理される列を構成でき、メジャー列の場合は集計を追加できます。

  • データベースから作成されたデータ・セットをリフレッシュするとき、どの問合せモードを使用するか指定できます。

  • データ・セットがデータベースまたはOracle Applicationsから作成された場合、データ・セットのSQL文を編集できます。

追加したデータの融合

複数のデータ・セットを追加したプロジェクトがあるとします。1つのデータ・セットからのデータを別のデータ・セットからのデータとブレンドできます。

たとえば、データ・セットAに、データ・セットBの属性を拡張する新しいディメンションが含まれる場合があります。あるいは、データ・セットBに、データ・セットAにすでに存在するメジャーとともに使用可能な新しいファクトが含まれている場合があります。

プロジェクトに複数のデータ・セットを追加すると、追加されたデータとの一致の検出が試みられます。共通の名前を共有する外部ディメンションと自動的に照合され、既存のデータ・セットの属性と互換性のあるデータ型となります。

結合されていないデータ・セットは、プロジェクトの「データ要素」ペインの線で分割されます。プロジェクトに複数のデータ・セットが含まれており、そのいずれも結合されていない場合、データ要素とビジュアライゼーションの間に制限があります。たとえば、別のデータ・セット(結合されていない場合)のフィルタ、ビジュアライゼーションまたは計算のデータ・セットのデータ要素を使用できません。試行するとエラー・メッセージが表示されます。結合されていないデータ・セットのデータ要素をプロジェクトの「データ・ダイアグラム」で照合するか、各データ・セットに個別のフィルタ、ビジュアライゼーションまたは計算を作成できます。

データの融合方法を指定できます。データ・ブレンドの変更についてを参照してください。

  1. プロジェクトに1つ以上のデータ・セットを追加します。「外部ソースからのデータの追加」を参照してください。
  2. 「データ要素」ペインで、「メニュー」「データ・ダイアグラム」の順にクリックします。「データ要素」ペインでデータ・セットを選択してから、右クリックして「データ・ダイアグラム」を選択することもできます。
  3. 外部ソースを新しくロードしたソースとつなぐ線の横の数字をクリックして、「ソースの接続」ダイアログを表示します。
  4. 「ソースの接続」ダイアログで、必要な変更を加えます。
    1. 列の照合を変更するには、各列の名前をクリックしてデータ・セットから別の列を選択します。

      ノート:

      列同士が同じ名前で同じデータ型の場合は、一致する可能性があるとみなされます。設定をカスタマイズして、名前が同じでなくても明示的に選択することによって1つの列がもう1つの列と一致するように指定できます。選択できるのは、データ型が一致する列のみです。
    2. 「別の照合の追加」をクリックして、データ・セットから照合する列を選択します。
    3. 初めてアップロードするメジャーの場合は、合計平均などの集計タイプを指定します。
    4. 一致を削除するには、「X」をクリックします。
  5. 「OK」をクリックして、外部ソースからの一致をサーバーのデータ・モデルに保存します。

データ・ブレンドの変更について

Data Visualizationでは、データ・セット内に表示される予定のデータ行が省略されることがあります。これは、属性と値が混在する2つのデータ・セットからのデータがプロジェクトに含まれており、一方のソースには一致した値が存在するが、もう一方のソースには存在しない場合に起こります。

これが起こった場合は、データ・ブレンドで使用するデータ・セットを指定する必要があります。データ・ブレンドの変更を参照してください。

次の図に示すように、わずかに異なる行がある2つのデータ・セット(ソースAおよびソースB)があると仮定します。Source AにはIN-8が含まれておらず、Source BにはIN-7が含まれていないことに注意してください。

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Source Aに対して「すべての行」データ・ブレンド・オプションを選択し、Source Bに対して「一致した行」データ・ブレンド・オプションを選択した場合、次の結果が表示されます。IN-7はSource Bに存在しないため、結果にはnullのRepとnullのBonusが含まれます。

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Source Aに対して「一致した行」データ・ブレンド・オプションを選択し、Source Bに対して「すべての行」データ・ブレンド・オプションを選択した場合、次の結果が表示されます。IN-8はSource Aに存在しないため、結果にはnullのDateとnullのRevenueが含まれます。

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Source Aのビジュアライゼーションには属性としてDateが含まれ、Source Bには属性としてRepが含まれ、一致する列はInv#です。ディメンション・ルールのもとでは、一致列も使用しないかぎり、他方の表からこれらの属性をメジャーとともに使用することはできません。

属性およびメジャーの両方が含まれる表の融合には、2つの設定があります。ビジュアライゼーションに使用される列に応じて、各ビジュアライゼーションに個別に設定されます。設定は「すべての行」および「一致した行」であり、ビジュアル化するデータを返すときにシステムで使用されるソース行を表します。

システムは、次のルールに従ってデータ・ブレンドを自動的に割り当てます。

  • ビジュアライゼーションに一致列が含まれている場合、一致列のあるソースが「すべての行」に設定されます。

  • ビジュアライゼーションに属性が含まれている場合、そのソースは「すべての行」に設定され、他のソースは「一致した行」に設定されます。

  • ビジュアライゼーション内の属性が同じソースから取得されている場合、そのソースは「すべての行」に設定され、他のソースは「一致した行」に設定されます。

  • 属性が複数のソースから取得されている場合、プロジェクトの要素パネルの最初にリストされているソースは「すべての行」に設定され、他のソースは「一致した行」に設定されます。

データ・ブレンドの変更

複数のデータ・セットがあるプロジェクトではデータ・ブレンドを変更できます。データ・ブレンドでは、どのデータ・セットを他よりも優先するかを指定します。

「追加したデータのブレンド」を参照してください。

  1. キャンバスで複数のデータ・セットがあるビジュアライゼーションを選択し、「プロパティ」ペイン「データ・セット」をクリックします。
  2. デフォルトのブレンドを変更するには、「データ・ブレンド」をクリックし、「自動」または「カスタム」のいずれかを選択します。
    「カスタム」を選択すると、ブレンドを「すべての行」または「一致した行」のいずれかに設定できます。
    • 少なくとも1つのソースを「すべての行」に割り当てる必要があります。
    • 両方のソースが「すべての行」である場合、表は完全にディメンション表であると見なされます。
    • 両方のソースを「一致した行」に割り当てることはできません。