F コマンドライン・ユーティリティの使用

GenerateBIPUtilityスクリプトを実行して、メモリー・ガードのプロパティの構成やカタログの管理のためのユーティリティを生成できます。

トピック:

• ユーティリティの生成

• ユーティリティを使用したメモリー・ガードのプロパティの構成

ユーティリティの生成

GenerateBIPUtilityスクリプトを使用してBIPConfigService.zipおよびBIPCatalogUtil.zipファイルを生成し、メモリー・ガード・プロパティおよびカタログを構成します。

構文

sh GenerateBIPUtility.sh toolname outputzipdestinationpath

ここで

• toolname (必須)では次のいずれかを指定します。

  • BIPConfigService.zipファイルを生成する場合はconfigserviceutil。

  • BIPCatalogUtil.zipファイルを生成する場合はcatalogutil。

• Outputzipdestinationpath (オプション)では、zipファイルを保存するパスを指定します。outputzipdestinationpathパスを指定しない場合は、zipファイルはBI_HOME/clients/bipublisherフォルダに作成されます。

GenerateBIPUtilityスクリプトを使用してユーティリティを生成するには:

1. JAVA_HOME=/u01/app/4.0.0/jdkを設定します。
2. Oracle_Home/bi/clients/bipublisher/utility/binにナビゲートします。
3. bashからGenerateBIPUtilityを実行します。
   • BIPConfigService.zipファイルを生成するには、次のコマンドを実行します。

     sh GenerateBIPUtility.sh configserviceutil

     BIPConfigServiceを使用してメモリー・ガード・プロパティを構成できます。ユーティリティを使用したメモリー・ガードのプロパティの構成を参照してください。

   • BI_Home/clients/bipublisherにBIPCatalogUtil.zipファイルを生成するには、次のコマンドを実行します。

     sh GenerateBIPUtility.sh catalogutil

     BIPCatalogUtilを使用してカタログを管理できます。環境間でのカタログ・オブジェクトの移動を参照してください。

ユーティリティを使用したメモリー・ガードのプロパティの構成

レポートの処理中に発生する可能性があるメモリー不足エラーを防止するために、runtimepropertiesconfig.shコマンドライン・ユーティリティを使用して、メモリー・ガードのプロパティを構成できます。

構文

runtimepropertiesconfig.sh 操作 オプション

ここで

操作: update、getまたはhelp

update操作のオプション : KEY1=VALUE1,KEY2=VALUE2

get操作のオプション: KEY1,KEY2

例

• 次のメモリー・ガードのプロパティを更新するコマンド:

  • server.ONLINE_REPORT_MAX_DATA_SIZEプロパティ。オンライン・レポートの最大レポート・データ・サイズをデフォルト値の300MBから223MBに変更します。

  • server.SQL_QUERY_TIMEOUTプロパティ。SQL問合せのタイムアウトをデフォルト値の600秒から550秒に変更します。

  ./runtimepropertiesconfig.sh update server.ONLINE_REPORT_MAX_DATA_SIZE=223MB,server.SQL_QUERY_TIMEOUT=550

• すべてのメモリー・ガードのプロパティの値をリストするコマンド:

  ./runtimepropertiesconfig.sh get

• 指定したメモリー・ガードのプロパティの値をリストするコマンド:

  ./runtimepropertiesconfig.sh get server.ONLINE_REPORT_MAX_DATA_SIZE,server.SQL_QUERY_TIMEOUT

• すべてのメモリー・ガードのプロパティと、それらのデフォルト値をリストするコマンド:

  ./runtimepropertiesconfig.sh help

runtimepropertiesconfig.shコマンドライン・ユーティリティを使用してメモリー・ガードのプロパティを構成するには:

1. 環境変数を設定します。
   たとえば、export JAVA_HOME=/home/jdk/jdk1.8.0_40です。デフォルトでは、JAVA_HOME=$BI_HOME/jdkです
2. Oracle_Home/bi/clients/bipublisher/utility/binにナビゲートします。
3. bashから次のコマンドでGenerateBIPUtilityスクリプトを実行し、BIPConfigService.zipファイルを生成します。
   sh GenerateBIPUtility.sh configserviceutil
4. BIPConfigService.zipファイルを解凍します。

   cd <BI_HOME>/modules

   unzip —d BIPConfigService BIPConfigService.zip

5. runtimepropertiesconfig.shコマンドライン・ユーティリティの場所にディレクトリを変更します。
   cd <BI_HOME>/modules/BIPConfigService/bin
6. ユーティリティのプロンプトに従って、<BI_DOMAIN_HOME>のパスを指定します。
   例: /user_projects/domains/bidomain/

メモリー・ガードのプロパティ

メモリー不足エラーから保護するためにメモリー・ガードのプロパティを構成します。

メモリー・ガードのプロパティを構成するには、runtimepropertiesconfig.shコマンドライン・ユーティリティを使用します。ユーティリティを使用したメモリー・ガードのプロパティの構成を参照してください。

プロパティ	説明
server.BURSTING_REPORT_MAX_DATA_SIZE	バースティング・レポート用の最大レポート・データ・サイズ デフォルト値: 500MB
server.DB_FETCH_SIZE	DBフェッチ・サイズ デフォルト値: 20
server.FREE_MEMORY_THRESHOLD	空きメモリーしきい値 デフォルト値: 500MB
server.MAX_DATA_SIZE_UNDER_FREE_MEMORY_THRESHOLD	空きメモリーしきい値未満の最大レポート・データ・サイズ デフォルト値: free_memory_threshold/10
server.MAX_ROWS_FOR_CSV_OUTPUT	CSV出力の最大行数 デフォルト値: 1000000
server.MAX_SAMPLE_XML_DATA_SIZE_LIMIT	最大サンプル・データ・サイズ制限 デフォルト値: 1MB
server.MINIMUM_SECOND_RUN_GARBAGE_COLLECTION	ガベージ・コレクション実行間隔の最小時間範囲 デフォルト値: 300 (秒)
server.OFFLINE_REPORT_MAX_DATA_SIZE	オフライン(スケジュール済)レポート用の最大レポート・データ・サイズ デフォルト値: 500MB
server.ONLINE_REPORT_MAX_DATA_SIZE	オンライン・レポート用の最大レポート・データ・サイズ デフォルト値: 300MB
server.ONLINE_REPORT_TIMEOUT	オンライン・レポートのタイムアウト。 デフォルト値: 600 (秒)
server.SQL_QUERY_TIMEOUT	SQL問合せタイムアウト デフォルト値: 600 (秒)
server.WAIT_SECOND_FOR_FREE_MEMORY	空きメモリーがしきい値を超えて回復するまでの最大待機時間 デフォルト値: 30 (秒)
server.XML_DATA_SIZE_LIMIT	データ生成の最大データ・サイズ制限 デフォルト値: 500MB