Oracle® Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Publisher管理者ガイド 12c (12.2.1.4.0以降) E96098-02 |
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次の各項では、BI Publisherユーザー・インタフェースのカスタマイズ方法について説明します。
スタイルおよびスキンは、カスケーディング・スタイル・シート(CSS)とイメージを含むフォルダに編成されます。
通常、スキンおよびスタイルを使用してロゴ、色のスキーム、フォント、表の罫線などの要素を指定し、BI Publisherユーザー・インタフェースのルック・アンド・フィールをカスタマイズします。スキンおよびスタイルを使用すると、関連するスタイル・シート・ファイルに専用のスタイル・タグを追加することにより、各種要素の位置合せと行端揃えを制御することも可能です。詳細は、「スタイルのカスタマイズについて」を参照してください。
BI Publisherのルック・アンド・フィールをカスタマイズする場合は、初めにbicustom-template.earファイルで提供されているカスタム・スタイルを使用することを強くお薦めします。このカスタム・スタイルは、Skyrosスタイルのコピーです。
詳細は、「BI Publisherのユーザー・インタフェース・スタイルの変更」を参照してください。
スタイル・シート(master.css)を含む共通のSkyrosスタイルとイメージ・ファイルのほとんどは、マスター・ディレクトリに格納されています。マスター・ディレクトリとその構造の詳細は、『Oracle Business Intelligence Enterprise Editionシステム管理者ガイド』のスタイルのカスタマイズに関する項を参照してください。
master.cssスタイル・シート内で、更新可能な各要素(またはクラス)にはコメントが記載されています。
他のスタイル・シートもSkyrosのスタイル・フォルダおよびスキン・フォルダに格納されます。ユーザー・インタフェースの詳細ごとにスタイルを指定する拡張カスタム・スキンを作成している場合を除き、通常、これらのファイルを更新する必要はありません。
ノート:
SkyrosスタイルはBI Publisherの「管理」ページには適用されません。
BI Publisherのスキンを変更するには、CATALOG_DIRECTORY/Admin/Configuration/xmlp-server-config.xmlにあるxmlp-server-config.xml構成ファイルを変更します。
スキンをblafplusに変更するには、THEMEプロパティを次のように設定します。
<property name="THEME" value="blafplus"/>
スキンをデフォルトのスキン(Skyros)に戻すには、THEMEプロパティを次のように設定します。
<property name="THEME" value="skyros"/>
ノート:
THEMEプロパティは、"blafplus"または"skyros"のいずれかにする必要があります。
エンタープライズ・アーカイブ(EAR)ファイルとは、特殊なフォルダおよびファイル構造からなるアーカイブ(ZIP)ファイルです。EARファイルを作成するには任意のZIPツール(7-Zipなど)を使用し、後でZIP拡張子をEARに変更します。bicustom-template.earファイルが叩き台として用意されています。
bicustom-template.earファイルには、bicustom.warファイルが格納されています。Webアーカイブ(WAR)ファイルも、特殊なフォルダおよびファイル構造からなるZIPファイルです。カスタム・スキン・ファイルを含めるには、bicustom-template.earファイル内のbicustom.warファイルを更新する必要があります。BI Publisherに付属のbicustom.warファイルには、すぐに利用できるように、サンプルのフォルダ構造が含まれています。
BI Publisherのスタイルとスキンを作成する際は、CSSとイメージ・ファイルを作成し、それをBI Publisherで使用できるようにする必要があります。master.cssで定義されたCSSおよびマスター・フォルダに定義されたイメージのみが、BI Publisher用にカスタマイズ可能です(bicustom.earファイルにバンドル)。
BI PublisherがOracle BI Enterprise Editionと統合されていない場合は、選択した構成ファイルを更新してBI Publisherのカスタム・スタイルを作成します。
bicustom.earファイルの再デプロイの詳細は、『Oracle Business Intelligence Enterprise Editionシステム管理者ガイド』の方法1: bicustom.earファイルの再デプロイに関する項を参照してください。
Oracle BI Enterprise Editionと統合されたBI Publisherのカスタム・スタイルを作成するために、選択した構成ファイルを更新します。
ノート:
カスタム構成プロパティによってマスター構成プロパティが上書きされるため、THEME_CUSTOM_MASTER_CSS_URLの値はTHEME_MASTER_CSS_URLの値に優先します。これは、イメージでも同様です。
BI Publisher (スタンドアロンまたはOracle BI Enterpriseとの統合)用にカスタム・スタイルを作成する場合は、カスタマイズで変更が必要なものだけをコピーすることをお薦めします。コピーされていないものはすべて、BI Publisherのベース・スキンで指定されているスタイル、つまりSkyrosのテーマで代替されます。
カスタム・スタイル・シート(css)にTHEME_CUSTOM_MASTER_CSS_URLが指定されている場合、BI Publisherはそのスタイルを参照して、それ以外は無視します。
カスタム・スタイル・シート(css)にTHEME_CUSTOM_MASTER_CSS_URLが指定されている場合、BI Publisherはそのスタイルを参照して、それ以外は無視します。THEME_MASTER_CSS_URLが指定されている場合、BI Publisherはそのスタイルを使用します。どちらも指定されていない場合、BI Publisherはベース・スキンで定義されているスタイルを使用します。
BI Publisherは特定の要素に基づいてイメージURLを作成します。
イメージにTHEME_CUSTOM_MASTER_IMAGE_PATHが指定されている場合、要求されたイメージがディレクトリ内に存在すると、BI PublisherはTHEME_CUSTOM_MASTER_IMAGE_URL_PREFIXの値を使用してイメージURLを作成します。
THEME_MASTER_IMAGE_PATHが指定されている場合、要求されたイメージがディレクトリ内に存在すると、BI PublisherはTHEME_MASTER_IMAGE_URL_PREFIXの値を使用してイメージURLを作成します。どちらも指定されていない場合、BI Publisherはベース・スキンで定義されているイメージを使用します。