プライマリ・コンテンツに移動
Oracle® Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Publisherレポート・デザイナーズ・ガイド
12c (12.2.1.4.0)
E96099-04
目次へ移動
目次

前

J Template Viewerを使用したテンプレートのテスト

ここでは、Template Viewerツールの使用方法について説明します。

Template Viewerについて

Template Viewerは、テンプレートをテストするために使用するBI Publisherのデスクトップ・ツールです。

Oracle BI Enterprise Editionの「ホーム」ページまたはBI Publisherの「ホーム」ページから、BI Publisherのデスクトップ・ツールをダウンロードできます。WindowsマシンにインストールされたTemplate Viewerを起動するには、「スタート」メニューを使用します。

Template Viewerデスクトップ・ツールを使用して、次のことが可能です。

  • テンプレートおよびサブテンプレートをデバッグします。「テンプレートのデバッグ」を参照してください。

  • データ・ファイルへのテンプレートの適用時に使用されるメモリーを追跡します。「メモリー使用率のモニター」を参照してください。

  • XSLTをプロファイリングして、XSLコードによって消費される時間を表示します。「XSLTのプロファイリング」を参照してください。

  • テンプレートで使用されるフォントをテストします。「フォントのテスト」を参照してください。

  • テンプレートに関連するXLIFFファイルを選択して、テンプレートの翻訳をテストします。

  • 「エクスポート」オプションを使用して、ファイルを選択した場所にエクスポートします。

  • XSLTプロセッサを実行してXML文書を検証します。「XML文書の検証」を参照してください。

テンプレートのデバッグ

テンプレートのプレビュー・ウィンドウで期待した結果が得られなかった場合は、Template Viewerを使用してトレース設定を有効にし、デバッグ・メッセージを表示して問題を解決できます。

XSL-FOプロセッサでのサンプル・データとテンプレートのマージ後に生成される、中間XSLファイルを保存および表示することもできます。すでにXSLを使用している場合は、Template Viewerのデバッグ機能をすぐに学習できます。

Template Viewerでテンプレートをプレビューしてログ・メッセージを表示するには:

  1. Template Viewerを開きます。

    Windowsデスクトップで 「スタート」メニューから、「プログラム」「Oracle BI Publisher Desktop」「Template Viewer」の順に選択します。

  2. 「参照」をクリックして、サンプル・データ・ファイルおよびテンプレート・ファイルを含む作業ディレクトリを選択します。データ・ファイルとテンプレート・ファイルは同じフォルダに置かれている必要があります。

  3. 「ファイル」タブで、適切なオプションを選択します。たとえば、.xslテンプレートをテストしている場合は「Excelテンプレート」を選択します。「データ」および「テンプレート」リージョンに、そのディレクトリ内に存在するデータ・ファイルとテンプレート・ファイルが表示されます

  4. 適切なデータ・ファイルおよびテンプレート・ファイルをクリックして、それらを選択します。

  5. ログ(デバッグ)レベルを選択します。

  6. サブテンプレートをテストする場合は、「スタイル・テンプレート・ファイル」フィールドでサブテンプレートを参照して指定します。

  7. 必要に応じて、「設定(デフォルト)」タブでレポート・パラメータを設定します。

  8. 「出力フォーマット」リストから、出力フォーマットを選択します。たとえば、Excelです。

  9. 「処理開始」をクリックします。

    Template Viewerにより、選択したデータと選択したマスター・テンプレートおよびサブテンプレートがマージされ、適切なビューアが作成されます。メッセージ・ボックスでログ・メッセージを確認します。

  10. 生成されたXSLを表示するには:

    1. データ・ファイルとテンプレート・ファイルを選択し、出力フォーマットとして「Excel」を選択します。

    2. 「ツール」「XSLファイルの生成元」「Excelテンプレート」の順に選択します。

    3. プロンプトが表示されたら、生成されたXSLファイルを保存します。

    4. 保存した場所に移動し、適切なビューアでXSLファイルを開きます。

メモリー使用率のモニター

Template Viewerで、データ・ファイルへのテンプレートの適用時に使用されるメモリーを追跡できます。

テンプレートで使用されるメモリーをモニターするには:
  1. データ・ファイルとテンプレート・ファイルを選択します。
  2. 「メモリー使用率のモニター」オプションを選択します。
  3. 「出力フォーマット」リストから、出力フォーマットを選択します。
  4. 「処理開始」をクリックします。
選択したディレクトリに、MemMonLongで始まる名前の付いた.csvファイルが生成されます。このログ・ファイルには、ガーベジ・コレクション前後のメモリーに関する情報が保存されます。メモリーは秒単位で測定される一定の間隔でモニターされます。

XSLTのプロファイリング

Template Viewerを使用してXSLTをプロファイリングできます。XSLテンプレートには、時間を計測でき、プロファイリング・ツールとして機能する時間ロギング・コマンドが含まれています。テンプレートを実行すると、log.csvファイルが生成され、XSLコードの実行時間が記録されます。

Template ViewerでXSLTをプロファイリングするには:
  1. Template Viewerを開きます。
    Windowsデスクトップで「スタート」メニューから、「プログラム」「Oracle BI Publisher Desktop」「Template Viewer」の順に選択します。
  2. 作業ディレクトリを参照して選択します。
  3. XSLを生成するXMLデータ・ファイルとRTFテンプレート・ファイルを選択します。
  4. 「ツール」「XSLファイルの生成元」「XSLへのプロファイリングの挿入」の順に選択します。
  5. XSLを生成する「RTFテンプレート」を選択します。
  6. 「出力フォーマット」リストから、「Excel」を選択します。
  7. 「処理開始」をクリックします。
  8. Excelを使用してファイルを開きます。
  9. 最も時間を消費している3つの領域に注目してください。

XML文書の検証

XML文書を検証して、適切なコードが含まれていることを確認できます。

XSLテンプレートを使用してXML文書を検証するには:
  1. Template Viewerを開きます。
    Windowsデスクトップで「スタート」メニューから、「プログラム」「Oracle BI Publisher Desktop」「Template Viewer」の順に選択します。
  2. 作業ディレクトリを参照して選択します。
  3. XMLデータ・ファイルを選択します。
  4. XML文書のテストに使用するXSLテンプレートを選択します。
  5. 「出力フォーマット」リストから、XSLTの実行を選択します。

フォントのテスト

フォントをテストして、レポートが正しく表示されることを確認できます。

ローマ字が正しく表示されないなどの問題を回避するために、必要なフォントが正しくマップされていることを確認する必要があります。フォント・マッピングのフォント・ファミリ名が、テンプレートで使用されている名前と完全に一致していることを確認する必要があります。
  1. Template Viewerを開きます。
    Windowsデスクトップで「スタート」メニューから、「プログラム」「Oracle BI Publisher Desktop」「Template Viewer」の順に選択します。
  2. 「設定(「デフォルト」)」タブに移動します。
  3. フォント・マッピングを含むxdo.cfg構成ファイルをロードします。
    たとえば、Arialフォントはxdo.cfgファイルで次のように設定されます。
        <font family="Arial" style="italic" weight="bold">
             <truetype path="D:\fonts\arialbi.ttf" />
         </font>
    
  4. xdo.cfg構成ファイルに変更を加える場合は、このファイルを再ロードします。
  5. レポートを実行します。
    1. 「ファイル」タブで、フォントのテストに使用するデータ・ファイルとテンプレートを選択します。
    2. 「出力フォーマット」リストから、出力フォーマットを選択します。
    3. 「処理開始」をクリックします
    4. レポートを表示して、フォントが正しく表示されているかどうかを確認します。