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Oracle® Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Publisherユーザーズ・ガイド
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4 ピクセル対応レポート・ジョブの作成

ここでは、ピクセル対応のレポート・ジョブを作成およびモニターする方法について説明します。レポート・ジョブをスケジュールして、定義した間隔で実行し、複数の宛先にレポートを配信できます。

レポート・ジョブのスケジュール・ページへの移動

レポート・ジョブをスケジュールするには、「レポート・ジョブのスケジュール」ページに移動します。

  1. ホーム・ページ、カタログまたはレポート・ビューアから、「レポート・ジョブ」ページにナビゲートします。
    • 「ホーム」ページから、「作成」で「レポート・ジョブ」を選択します。
    • 「カタログ」から、スケジュールするレポートに移動し、「スケジュール」リンクを選択します。
    • 「レポート・ビューア」から、「アクション」「スケジュール」の順にクリックします。
  2. 「レポート・ジョブのスケジュール」のタブを使用して、レポート・ジョブのオプションを定義します。

一般オプションの設定

「一般」タブを使用して、一般的な情報をレポート・ジョブの表に入力します。

  1. 「一般」タブを選択します。
  2. レポート・ジョブに関する次の情報を入力します。
    • レポート - レポートからスケジュール・ページにアクセスした場合、このフィールドにはレポートのパスと名前が表示されます。「作成」リージョンまたはグローバル・ヘッダーから「スケジュール」ページにアクセスした場合は、「選択」をクリックしてレポートを参照し、スケジュール対象を選択します。
    • パラメータ - レポートに定義されているパラメータがあれば、すべて表示されます。このジョブでの値を入力します。テキスト・エントリが可能なパラメータでは、複数のエントリはカンマで区切ります。日付パラメータでは、式を使用することで、実行のたびに日付を増やすことができます。

出力オプションの設定

「出力」タブには、「出力」「宛先」の2つのリージョンがあります。スケジュールした各ジョブには、異なる特徴を持つ複数の出力ファイルを指定できます。各出力ファイルに異なる宛先を指定できます。

レポート・ジョブの出力オプションを設定するには:
  1. 「出力」タブを選択します。
  2. 出力オプションを選択します。
    オプション 説明

    出力先および配信先を決定するには、バースティング定義を使用します

    バースティング定義を使用してレポートの出力と配信を設定する場合は、このオプションを有効にします。選択すると、このページの他のすべてのフィールドは無効になります。このオプションは、レポートでバースティングが有効になっている場合にのみ使用できます。

    出力をパブリックに設定

    このレポートにアクセスする権限を持つすべてのユーザーがこのジョブの出力を使用できるようにする場合は、このオプションを有効にします。アクセス権を持つユーザーは、「レポート・ジョブ履歴」ページからレポートを表示できます。

    再公開用にデータを保存

    このジョブ用に生成されたXMLデータを保存する場合は、このオプションを有効にします。保存されているデータには、新しいレイアウトおよび出力のオプションを選択してデータを再公開できるレポート・ジョブ履歴ページからアクセスします。

    配信前に出力を圧縮

    各レポート(HTML形式以外のすべてのレポート)を圧縮してから配信するには、このオプションを有効にします。各圧縮レポートのファイル名の形式は、 Name_Output Format.zipです。たとえば、Order.pdfとInvoice.xlsxの各レポートの配信先が電子メールである場合、order_PDF.zipとInvoice_XLSX.zipが電子メールに添付されます。

    サポートされている配信チャネルは、電子メール、HTTP、コンテンツ・サーバーおよびDocuments Cloud Service (Oracle Content and Experience Cloud)です。

    レポート・ジョブ履歴ページで、「配信前に出力を圧縮」オプションを使用して構成されたジョブの詳細を表示してから、「出力および配信」セクションで「送信」をクリックした場合、配信される出力は圧縮されません。

レポート出力への宛先タイプの追加

レポートを複数の宛先に配信するには、レポートの「宛先」リージョンに配信の詳細を入力します。

管理者は、管理ページで配信サーバーを設定する必要があります。
  1. レポート・ビューアの既存のレポートから、「アクション」「スケジュール」の順に選択します。
  2. 「レポート・ジョブのスケジュール」で、「出力」タブをクリックします。
  3. 「出力」タブで宛先を開き、「宛先タイプ」リストから宛先タイプを選択します。

    管理者によって設定された宛先タイプのみが、「宛先タイプ」リストに表示されます。

  4. 宛先ごとに、「出力」リストから、宛先に送信するドキュメントを選択します。
  5. 「宛先の追加」をクリックして、レポート・ドキュメントを複数の宛先に配信します。
  6. 「出力の保存」を選択し、「レポート・ジョブ履歴」ページから出力を表示します。

レポート出力の宛先タイプ

「レポート・ジョブのスケジュール」ページで、レポートの出力の宛先タイプを選択および定義します。

選択できるのは、管理者によって構成された宛先タイプのみです。レポートの出力には、複数の宛先を追加できます。

宛先タイプ 説明
電子メール

カンマで区切った複数の電子メール・アドレスを入力します。レポートに含める「メッセージ」テキストがあれば、入力します。

メッセージ・テキストの書式設定には、フォント、リスト、表のセル、ハイパーリンクおよび埋込みGIFイメージなど、HTML 4の要素を使用できます。

プリンタ

「プリンタ・グループ」と「プリンタ」を選択して「印刷部数」を入力し、「片面」または両面(このオプションを有効にするには、プリンタが両面印刷をサポートしている必要があります)を選択します。必要に応じて、プリンタでレポートを印刷する「デフォルト・トレイ」、および「印刷範囲」ページを選択します。

FAX

レポートを配信するための「FAXサーバー」を選択し、レポート送信先の「FAX番号」を入力します。

FTP

管理者が構成したFTP配信設定を使用する場合は、ユーザー名とパスワードのフィールドをスキップします。FTPサーバーの構成をオーバーライドして、パスワードベースの認証を使用する場合にのみ、FTPサーバーの有効なユーザー名とパスワードの資格証明を入力します。

次のプロパティを指定します。

  • リモート・ディレクトリ

    (必須)配信ディレクトリの場所を入力します(例: /pub/)。

    ドキュメントをユーザーのホーム・ディレクトリに配信するには、「.」(ピリオド)を入力します。

  • リモート・ファイル名

    (必須)リモート・サーバーでBI Publisherによって配信ドキュメントに割り当てられるファイル名を入力します(例: myreport.pdf)。

    名前にファイル拡張子を含める必要があります(例: .pdf)。

    日付式を使用してファイル名を動的に割り当てる場合は、日付式を使用した宛先ファイル名の動的定義を参照してください。

  • セキュアFTPプロトコルを使用して出力を送信するには、セキュアFTPの使用を選択します。

Webフォルダ

Webフォルダを選択した後、有効なユーザー名パスワードを資格証明として入力します。

リモート・ディレクトリ: ドキュメントの配信先ディレクトリを入力します(例: /pub/)。値を入力しない場合、ドキュメントはログイン・ディレクトリに配信されます。

リモート・ファイル名: リモート・サーバーでBI Publisherによって配信ドキュメントに割り当てられるファイル名を入力します(例: myreport.pdf)。

日付式を使用してファイル名を動的に割り当てる場合は、日付式での宛先ファイル名の動的定義を参照してください。

コンテンツ・サーバー

「コンテンツ・サーバー」を選択してコンテンツ・サーバー上のレポートへのアクセスを制限し、「セキュリティ・グループ」および「アカウント」をレポートに割り当てます。Oracle BI Publisherにより、管理者が指定したコンテンツ・サーバーから「セキュリティ・グループ」および「アカウント」の値が取得されます。

「「コンテンツ・サーバー」宛先タイプのプロパティ」を参照してください。

ドキュメント・クラウド・サービス

ODCSサーバーと宛先フォルダ名を選択します。

「コンテンツ・サーバー」宛先タイプのプロパティ

「コンテンツ・サーバー」は、レポート・ドキュメントを配信する宛先タイプの1つです。レポートを配信するコンテンツ・サーバーを選択します。

次の表の情報を使用して、「コンテンツ・サーバー」のプロパティに適切な値を入力します。

プロパティ名 説明
セキュリティ・グループ (オプション) WebContent Serverセキュリティ・グループを選択してレポートに割り当てます。
アカウント (オプション)「セキュリティ・グループ」内でアカウントを選択してレポートに割り当てます。

次の必須メタデータ・フィールドに、値を入力できます。これらのフィールドに値を入力しなかった場合は、デフォルトのレポート情報から値が適用されます。

作成者 (オプション)作成者の値を入力します。作成者を入力しない場合は、ユーザー名がWebContent Serverの「作成者」メタデータ・フィールドに使用されます。
タイトル (オプション)レポートのタイトルを入力します。タイトルを入力しない場合は、レイアウト名が、WebContent Serverの「タイトル」に使用されます。
ファイル名 リモート・サーバーで配信ドキュメントに割り当てられるファイル名を入力します(例: myreport.pdf)。「ファイル名」フィールドは、WebContent Serverのネイティブ・ファイル名として使用されます。ファイル名の値を入力しない場合は、出力名が使用されます。
コメント (オプション)説明を入力して、WebContent Serverのドキュメントに含めます。
カスタム・メタデータを含める 「カスタム・メタデータを含める」オプションは、レポートのデータ・モデルにカスタム・メタデータ・コンポーネントを含める場合のみ、使用できます。「カスタム・メタデータを含める」オプションを選択すると、配信されたドキュメントには、データ・モデルで指定されたカスタム・メタデータ・フィールドが含まれます。

オンラインで表示するためにパラメータ化された埋込みレポートを構成できる場合、パラメータには、分析から、またはサブジェクト領域への直接接続から適切な値が表示されます。パラメータ化された埋込みレポートをスケジュールする場合、分析からのパラメータはレポートに渡されません。結果として、レポートには、分析で使用されたパラメータのデフォルト値が表示されます。スケジュール済みのレポートへの直接接続の場合、パラメータは渡され、値がレポートに正しく表示されます。

出力の追加

出力フォーマット、ロケール、タイムゾーンおよびカレンダを組み合せた1つまたは複数のレイアウトで複数のレポート・ドキュメントを作成できます。

  1. レポート・ビューアの既存のレポートから、「アクション」「スケジュール」の順に選択します。
  2. 「レポート・ジョブのスケジュール」ページで、「出力」タブをクリックします。
  3. 「出力」タブで、「+」をクリックして出力を追加します。
  4. 「名前」に出力の名前を入力します。
  5. 「レイアウト」「書式」「ロケール」「タイムゾーン」および「カレンダ」のリストから使用するオプションを選択します。

    出力フォーマットとは、PDF、HTML、Excelなど、生成されるドキュメントのタイプです。ここで使用できるオプションは、レポート定義で指定されているものです。

    ロケールは、ユーザーの「プリファレンス」に定義されているレポート・ロケールにデフォルト設定されます。選択されているロケールの翻訳がレイアウトに用意されていない場合は、BI Publisherによってロケールのフォールバック・ロジックが適用され、レイアウトが選択されます。適切な数値と日付の書式は、テンプレート翻訳と関係なく適用されます。

    タイムゾーンは、デフォルトで、ユーザーの「プリファレンス」で定義されているタイムゾーンに設定されます。

  6. 「出力の保存」をクリックします。

ジョブのスケジュールの定義

レポート・ジョブを実行するスケジュールを定義できます。

  1. Oracle BI Publisherの「ホーム」ページから、作成で「レポート・ジョブ」を選択します。
  2. 「レポート・ジョブのスケジュール」の「一般」タブで、「レポート」フィールドの横にある検索をクリックします。
  3. 「開く」で、レポートに移動して選択してから、「開く」をクリックします。
  4. 「レポート・ジョブのスケジュール」で、「スケジュール」タブをクリックします。
  5. 「頻度」リストで、このレポートに使用するオプションを選択します。
  6. 指定した頻度のオプションを完了します。
  7. 「発行」をクリックします。
  8. オプション: 「発行」で、「レポート・ジョブ名」フィールドに名前を入力し、「OK」をクリックします。

繰返しパターンの定義

「レポート・ジョブのスケジュール」ページの「スケジュール」タブで、次の繰返しパターン・オプションから、いつレポートを実行するかを定義します。

オプション 説明
頻度

「頻度」リストのスケジューラを使用して、レポート・ジョブの実行時期を定義します。

該当なし

頻度

1回

「即時実行」オプションを使用するか、日付セレクタを使用して特定の「開始」日付および時刻を入力します。

頻度

毎時/分

次の値を使用します。

  • 間隔: 「時間」または「分」を選択して、レポートの実行間隔を表す適切な整数値を入力します。

  • 開始: 日付セレクタを使用して、このジョブの実行を開始する日付および時刻を入力します。

  • 終了: (オプション)日付セレクタを使用して、このジョブの終了日付および時刻を入力します。

頻度

日次

次の値を使用します。

  • 間隔: 実行間隔となる日数を入力します。たとえば、毎日レポートを実行する場合は1を、1日おきにレポートを実行する場合は2を入力します。

  • 開始: 日付セレクタを使用して、このジョブの実行を開始する日付および時刻を入力します。選択した時間によって、ジョブが実行される時期(1日の時間)が決まります。

  • 終了: (オプション)日付セレクタを使用して、このジョブの終了日付および時刻を入力します。

頻度

週次

次の値を使用します。

  • 間隔: 実行間隔となる週数を入力し、1つまたは複数の曜日を選択します。たとえば、毎週火曜日と木曜日にレポートを実行する場合は、1を入力し、「火曜日」と「木曜日」を選択します。隔週の水曜日にレポートを実行するには、「スケジュール」タブで、「頻度」=「日次」、「間隔」=14、「開始」=レポートを実行する最初の水曜日、および「終了」=将来の終了日付を選択します。

  • 開始: 日付セレクタを使用して、このジョブの実行を開始する日付および時刻を入力します。選択した時間によって、各実行でジョブが処理される時間が決まります。

  • 終了: (オプション)日付セレクタを使用して、このジョブの終了日付を指定します。

頻度

月次

次の値を使用します。

  • 間隔 - ジョブを実行する各月を選択します。

  • 次の状態: 曜日(毎月第1月曜日など)を選択するか、特定の日(15日など)を選択します。

  • 開始: 日付セレクタを使用して、このジョブの実行を開始する日付および時刻を入力します。選択した時間によって、各実行でジョブが処理される時間が決まります。

  • 終了: (オプション)日付セレクタを使用して、このジョブの終了日付を指定します。

頻度

毎年

次の値を使用します。

  • 間隔 - ジョブを実行する増分(年数)を選択します。

  • 次の状態 - 月の1つの日付(1月の1日など)を選択するか、月の特定の曜日(1月の第1月曜日など)を選択します。

  • 開始: 日付セレクタを使用して、このジョブの実行を開始する日付および時刻を入力します。選択した時間によって、各実行でジョブが処理される時間が決まります。

  • 終了: (オプション)日付セレクタを使用して、このジョブの終了日付を指定します。

頻度

特定の日付

「日付の追加」オプションを使用して、ジョブを実行する日時を指定します。必要に応じて複数の特定日付を追加してください。

即時実行

このオプションは、「頻度」オプションの選択内容によって異なります。

該当なし

開始

このオプションは、「頻度」オプションの選択内容によって異なります。

レポート・ジョブの開始日時を指定します。

該当なし

スケジュール・トリガーの使用

任意のデータ・モデルで定義されたスケジュール・トリガーを関連付けることができます。

レポート・ジョブごとに1つのトリガーのみがサポートされます。レポートのデータ・モデルでトリガーが定義されていない場合でも、レポートは実行されます。

スケジュール・トリガーの有効化

データ・モデルで定義したトリガーを有効にできます。

  1. 「トリガーの使用」を選択します。
  2. オプション: 「再試行制限」の値を設定して、条件チェックのスケジュール・トリガーの最大処理回数を指定します。デフォルト値は1です。このフィールドに許可される値は、正の整数のみです。
  3. オプション: 「休止時間」の値を設定して、スケジュール・トリガーが再び処理されるまでの待機時間を指定します。このフィールドは、「再試行制限」が1より大きい値に設定されている場合に有効になります。このフィールドに許可される値は、正の整数のみです。

    再試行制限と休止時間の値は、繰返しスケジュールの時間間隔を超えないようにします。試行の最大回数に達したときに条件チェックでfalseが返された場合、ジョブ・ステータスは「スキップ」と表示されます。

  4. スケジュール・トリガーを定義するデータ・モデルを選択します。データ・モデルを選択すると、「トリガー」リストに該当データ・モデル内で定義されているスケジュール・トリガーが表示されます。
  5. リストからトリガーを選択します。
  6. スケジュール・トリガーにパラメータが含まれる場合は、必要に応じて値を選択します。

通知の構成

電子メールおよびHTTPの通知を構成できます。

通知とは、ジョブの処理が終了したというメッセージです。Oracle BI Publisherでは、次の通知ステータスをサポートしています。

  • レポートの完了

  • レポートの警告付き完了

  • レポートの失敗

  • レポートのスキップ

管理者は、管理配信構成ページで、配信電子メール・サーバーとHTTPサーバーを構成する必要があります。

  1. 「通知」タブを選択します。
  2. メール通知を有効にするには、次のステップを実行します。
    1. 「通知者」で、「電子メール」を選択します。
    2. 通知の送信対象となるレポート完了ステータスを選択します。
    3. アドレスのカンマ区切りリストを入力します。
  3. HTTP通知を有効にするには、次のステップを実行します。
    1. 「通知者」で、「HTTP」を選択します。
    2. HTTP通知の送信先となるサーバーを指定します。
    3. 必要に応じて、HTTPサーバーのユーザー名とパスワードを指定してください。
    4. 通知の送信対象となるレポート完了ステータスを選択します。

ジョブの発行およびモニター

「ジョブの発行」ダイアログを使用して、ジョブの確認の詳細を確認します。

  1. 「発行」を選択して、「ジョブの発行」ダイアログを呼び出し、詳細を確認します。
  2. ジョブの名前を入力して、「発行」をクリックします。
  3. オプション: グローバル・ヘッダーで、「開く」をクリックしてから、「レポート・ジョブ」をクリックして、ジョブを一時停止、編集または削除します。
  4. オプション: グローバル・ヘッダーで、「開く」をクリックしてから、「レポート・ジョブ履歴」をクリックして、実行中のジョブを監視したり結果を表示します。

既存のジョブからのジョブの作成

「レポート・ジョブの管理」ページで、次のように既存のジョブからジョブを作成できます。

  1. Oracle BI Publisherの「ホーム」ページから、「参照/管理」「レポート・ジョブ」をクリックします。
  2. 「レポート・ジョブの管理」で、フィルタ基準を選択して既存のジョブを探します。
  3. 結果表で「編集」をクリックし、編集するジョブを開きます。
  4. 新しいジョブ定義の詳細情報を入力します。終了したら、「新規として発行」をクリックします。
  5. 新規ジョブの名前を入力して、「発行」をクリックします。

バースティング・ジョブの作成

レポートがバースティング用に構成されている場合は、バースティング・ジョブを作成できます。

バースティングとは、レポート・データをデータ内のキー・フィールドに基づいて複数のブロックに分割し、データの各ブロックのレイアウトと配信先に特定のパラメータを適用することです。たとえば、顧客の請求書のレポートをバーストして、各顧客の請求書をそれぞれの電子メール・アドレス宛に配信することができます。

レポートのデータ・モデルでレポートのバースティング定義を構成する必要があります。

  1. レポートでバースティングが有効なことを確認します。
  2. Oracle BI Publisherの「ホーム」ページから、作成で「レポート・ジョブ」を選択します。
  3. 「出力」タブで、「出力先および配信先を決定するには、バースティング定義を使用します」ボックスを選択します。

高度なトピック

日付パラメータを増分し、宛先ファイル名を動的に定義できます。

日付パラメータの増分

レポートの日付パラメータ・フィールドには、式を指定できます。

スケジュールされたレポートに日付パラメータが含まれている場合、スケジュールの日付に値を入力すると、日付の値は変更できなくなります。スケジュールされたレポートのインスタンスが実行されるたびに、同じ日付パラメータが使用されます。実行ごとに日付パラメータを変更する必要がある場合は、スケジューラの日付パラメータ・フィールドに式を入力して、レポート・ジョブが実行されるたびに日付が計算されるようにできます。

たとえば、前の週のデータを取得するために毎週月曜日に実行されるレポートのスケジュールを作成する場合、前の週の最初の日と最後の日の値を増加させるように、このレポートの日付パラメータを更新する必要があります。

次に示す関数をここに示す構文のとおりに入力すると、スケジュールに従ってレポートが実行されるときに、該当する日付が計算されます。

  • {$SYSDATE()$} - 現在の日付。BI Publisherを実行しているサーバーのシステム日付。

  • {$FIRST_DAY_OF_MONTH()$} - 現在の月の最初の日

  • {$LAST_DAY_OF_MONTH()$} - 現在の月の最後の日

  • {$FIRST_DAY_OF_YEAR()$} - 当年の初日

  • {$LAST_DAY_OF_YEAR()$} - 当年の最終日

パラメータ値での日付関数のコールは、スケジューラによってレポート・ジョブが処理されるまで評価されません。

次のように、プラス記号(+)とマイナス記号(-)を使用して、日数を加算または減算する式を入力することもできます。

  • {$SYSDATE()+1$}

  • {$SYSDATE()-7$}

この例では、スケジュールが実行されるたびにすぐ前の週のデータを取得するために、レポートの日付パラメータのフィールドに次のように入力します。

  • 開始日: {$SYSDATE()-7$}

  • 終了日: {$SYSDATE()-1$}

日付関数は、データ・モデルのデフォルト・パラメータ値として設定できます。その場合は、ユーザーがレポート・ビューアでレポートを表示するたびに、デフォルト値として指定された式に従って日付パラメータが計算されます。

日付式を使用した宛先ファイル名の動的な定義

WebフォルダやFTPの宛先となるリモート・ファイル名を入力する場合は、日付式を入力することで、ファイル名に動的に日付が含まれるようにすることができます。この日付は、実行時にサーバーのタイムゾーンを使用して設定されます。

日付の式の説明は、次の表のとおりです。

説明

%y

年を4桁で表示します(例: 2011)。

%m

月を2桁(01~12)で表示します(01 = 1月)。

%d

日を2桁(01~31)で表示します。

%H

24時制の時間を2桁(00~24)で表示します。

%M

分を2桁(00~59)で表示します。

%S

秒数を2桁(00~59)で表示します。

%l

ミリ秒を3桁(000~999)で表示します。

後ろに日付が付加されたファイル名、および前に日付が付加され、後ろに時刻が付加されたファイル名を作成するには、次のステップを使用します。

後ろに日付、月および年が付加された、次のようなファイル名を作成します。

myfile_01_11_2010.pdf

次を入力します。

myfile_%d_%m_%y.pdf

前に日付、月および年が付加され、後ろに時間と分が付加された、次のようなファイル名を作成します。

01_01_2010_myfile_22_57.pdf

次を入力します。

%d_%m_%y_myfile_%H_%M.pdf

my_file_%a%b%c.pdfのように、ファイル名に未定義の式が含まれている場合、ファイルはmy_file_%a%b%c.pdfという名前で作成されます。