Oracle® Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Publisherユーザーズ・ガイド 12c (12.2.1.4.0) E96101-02 |
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ここでは、ピクセル対応のレポート・ジョブを作成およびモニターする方法について説明します。レポート・ジョブをスケジュールして、定義した間隔で実行し、複数の宛先にレポートを配信できます。
レポート・ジョブをスケジュールするには、「レポート・ジョブのスケジュール」ページに移動します。
「一般」タブを使用して、一般的な情報をレポート・ジョブの表に入力します。
「出力」タブには、「出力」と「宛先」の2つのリージョンがあります。スケジュールした各ジョブには、異なる特徴を持つ複数の出力ファイルを指定できます。各出力ファイルに異なる宛先を指定できます。
レポートを複数の宛先に配信するには、レポートの「宛先」リージョンに配信の詳細を入力します。
「レポート・ジョブのスケジュール」ページで、レポートの出力の宛先タイプを選択および定義します。
選択できるのは、管理者によって構成された宛先タイプのみです。レポートの出力には、複数の宛先を追加できます。
宛先タイプ | 説明 |
---|---|
電子メール | カンマで区切った複数の電子メール・アドレスを入力します。レポートに含める「メッセージ」テキストがあれば、入力します。 メッセージ・テキストの書式設定には、フォント、リスト、表のセル、ハイパーリンクおよび埋込みGIFイメージなど、HTML 4の要素を使用できます。 |
プリンタ | 「プリンタ・グループ」と「プリンタ」を選択して「印刷部数」を入力し、「片面」または両面(このオプションを有効にするには、プリンタが両面印刷をサポートしている必要があります)を選択します。必要に応じて、プリンタでレポートを印刷する「デフォルト・トレイ」、および「印刷範囲」ページを選択します。 |
FAX | レポートを配信するための「FAXサーバー」を選択し、レポート送信先の「FAX番号」を入力します。 |
FTP | 管理者が構成したFTP配信設定を使用する場合は、ユーザー名とパスワードのフィールドをスキップします。FTPサーバーの構成をオーバーライドして、パスワードベースの認証を使用する場合にのみ、FTPサーバーの有効なユーザー名とパスワードの資格証明を入力します。 次のプロパティを指定します。
|
Webフォルダ | Webフォルダを選択した後、有効なユーザー名とパスワードを資格証明として入力します。 リモート・ディレクトリ: ドキュメントの配信先ディレクトリを入力します(例: リモート・ファイル名: リモート・サーバーでBI Publisherによって配信ドキュメントに割り当てられるファイル名を入力します(例: myreport.pdf)。 日付式を使用してファイル名を動的に割り当てる場合は、日付式での宛先ファイル名の動的定義を参照してください。 |
コンテンツ・サーバー | 「コンテンツ・サーバー」を選択してコンテンツ・サーバー上のレポートへのアクセスを制限し、「セキュリティ・グループ」および「アカウント」をレポートに割り当てます。Oracle BI Publisherにより、管理者が指定したコンテンツ・サーバーから「セキュリティ・グループ」および「アカウント」の値が取得されます。 「「コンテンツ・サーバー」宛先タイプのプロパティ」を参照してください。 |
ドキュメント・クラウド・サービス | ODCSサーバーと宛先フォルダ名を選択します。 |
「コンテンツ・サーバー」は、レポート・ドキュメントを配信する宛先タイプの1つです。レポートを配信するコンテンツ・サーバーを選択します。
次の表の情報を使用して、「コンテンツ・サーバー」のプロパティに適切な値を入力します。
プロパティ名 | 説明 |
---|---|
セキュリティ・グループ | (オプション) WebContent Serverセキュリティ・グループを選択してレポートに割り当てます。 |
アカウント | (オプション)「セキュリティ・グループ」内でアカウント を選択してレポートに割り当てます。次の必須メタデータ・フィールドに、値を入力できます。これらのフィールドに値を入力しなかった場合は、デフォルトのレポート情報から値が適用されます。 |
作成者 | (オプション)作成者 の値を入力します。作成者を入力しない場合は、ユーザー名がWebContent Serverの「作成者」メタデータ・フィールドに使用されます。 |
タイトル | (オプション)レポートのタイトル を入力します。タイトルを入力しない場合は、レイアウト名が、WebContent Serverの「タイトル」に使用されます。 |
ファイル名 | リモート・サーバーで配信ドキュメントに割り当てられるファイル名を入力します(例: myreport.pdf)。「ファイル名」 フィールドは、WebContent Serverのネイティブ・ファイル名として使用されます。ファイル名の値を入力しない場合は、出力名が使用されます。 |
コメント | (オプション)説明を入力して、WebContent Serverのドキュメントに含めます。 |
カスタム・メタデータを含める | 「カスタム・メタデータを含める」 オプションは、レポートのデータ・モデルにカスタム・メタデータ・コンポーネントを含める場合のみ、使用できます。「カスタム・メタデータを含める」オプションを選択すると、配信されたドキュメントには、データ・モデルで指定されたカスタム・メタデータ・フィールドが含まれます。 |
オンラインで表示するためにパラメータ化された埋込みレポートを構成できる場合、パラメータには、分析から、またはサブジェクト領域への直接接続から適切な値が表示されます。パラメータ化された埋込みレポートをスケジュールする場合、分析からのパラメータはレポートに渡されません。結果として、レポートには、分析で使用されたパラメータのデフォルト値が表示されます。スケジュール済みのレポートへの直接接続の場合、パラメータは渡され、値がレポートに正しく表示されます。
レポート・ジョブを実行するスケジュールを定義できます。
「レポート・ジョブのスケジュール」ページの「スケジュール」タブで、次の繰返しパターン・オプションから、いつレポートを実行するかを定義します。
オプション | 説明 | 値 |
---|---|---|
頻度 | 「頻度」リストのスケジューラを使用して、レポート・ジョブの実行時期を定義します。 |
該当なし |
頻度 | 1回 |
「即時実行」オプションを使用するか、日付セレクタを使用して特定の「開始」日付および時刻を入力します。 |
頻度 | 毎時/分 |
次の値を使用します。
|
頻度 | 日次 |
次の値を使用します。
|
頻度 | 週次 |
次の値を使用します。
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頻度 | 月次 |
次の値を使用します。
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頻度 | 毎年 |
次の値を使用します。
|
頻度 | 特定の日付 |
「日付の追加」オプションを使用して、ジョブを実行する日時を指定します。必要に応じて複数の特定日付を追加してください。 |
即時実行 | このオプションは、「頻度」オプションの選択内容によって異なります。 |
該当なし |
開始 | このオプションは、「頻度」オプションの選択内容によって異なります。 レポート・ジョブの開始日時を指定します。 |
該当なし |
電子メールおよびHTTPの通知を構成できます。
通知とは、ジョブの処理が終了したというメッセージです。Oracle BI Publisherでは、次の通知ステータスをサポートしています。
レポートの完了
レポートの警告付き完了
レポートの失敗
レポートのスキップ
管理者は、管理配信構成ページで、配信電子メール・サーバーとHTTPサーバーを構成する必要があります。
「ジョブの発行」ダイアログを使用して、ジョブの確認の詳細を確認します。
「レポート・ジョブの管理」ページで、次のように既存のジョブからジョブを作成できます。
レポートがバースティング用に構成されている場合は、バースティング・ジョブを作成できます。
レポートのデータ・モデルでレポートのバースティング定義を構成する必要があります。
日付パラメータを増分し、宛先ファイル名を動的に定義できます。
内容は次のとおりです。
レポートの日付パラメータ・フィールドには、式を指定できます。
スケジュールされたレポートに日付パラメータが含まれている場合、スケジュールの日付に値を入力すると、日付の値は変更できなくなります。スケジュールされたレポートのインスタンスが実行されるたびに、同じ日付パラメータが使用されます。実行ごとに日付パラメータを変更する必要がある場合は、スケジューラの日付パラメータ・フィールドに式を入力して、レポート・ジョブが実行されるたびに日付が計算されるようにできます。
たとえば、前の週のデータを取得するために毎週月曜日に実行されるレポートのスケジュールを作成する場合、前の週の最初の日と最後の日の値を増加させるように、このレポートの日付パラメータを更新する必要があります。
次に示す関数をここに示す構文のとおりに入力すると、スケジュールに従ってレポートが実行されるときに、該当する日付が計算されます。
{$SYSDATE()$} - 現在の日付。BI Publisherを実行しているサーバーのシステム日付。
{$FIRST_DAY_OF_MONTH()$} - 現在の月の最初の日
{$LAST_DAY_OF_MONTH()$} - 現在の月の最後の日
{$FIRST_DAY_OF_YEAR()$} - 当年の初日
{$LAST_DAY_OF_YEAR()$} - 当年の最終日
パラメータ値での日付関数のコールは、スケジューラによってレポート・ジョブが処理されるまで評価されません。
次のように、プラス記号(+)とマイナス記号(-)を使用して、日数を加算または減算する式を入力することもできます。
{$SYSDATE()+1$}
{$SYSDATE()-7$}
この例では、スケジュールが実行されるたびにすぐ前の週のデータを取得するために、レポートの日付パラメータのフィールドに次のように入力します。
開始日: {$SYSDATE()-7$}
終了日: {$SYSDATE()-1$}
日付関数は、データ・モデルのデフォルト・パラメータ値として設定できます。その場合は、ユーザーがレポート・ビューアでレポートを表示するたびに、デフォルト値として指定された式に従って日付パラメータが計算されます。
WebフォルダやFTPの宛先となるリモート・ファイル名を入力する場合は、日付式を入力することで、ファイル名に動的に日付が含まれるようにすることができます。この日付は、実行時にサーバーのタイムゾーンを使用して設定されます。
日付の式の説明は、次の表のとおりです。
式 | 説明 |
---|---|
%y |
年を4桁で表示します(例: 2011)。 |
%m |
月を2桁(01~12)で表示します(01 = 1月)。 |
%d |
日を2桁(01~31)で表示します。 |
%H |
24時制の時間を2桁(00~24)で表示します。 |
%M |
分を2桁(00~59)で表示します。 |
%S |
秒数を2桁(00~59)で表示します。 |
%l |
ミリ秒を3桁(000~999)で表示します。 |
後ろに日付が付加されたファイル名、および前に日付が付加され、後ろに時刻が付加されたファイル名を作成するには、次のステップを使用します。
後ろに日付、月および年が付加された、次のようなファイル名を作成します。
myfile_01_11_2010.pdf
次を入力します。
myfile_%d_%m_%y.pdf
前に日付、月および年が付加され、後ろに時間と分が付加された、次のようなファイル名を作成します。
01_01_2010_myfile_22_57.pdf
次を入力します。
%d_%m_%y_myfile_%H_%M.pdf
my_file_%a%b%c.pdf
のように、ファイル名に未定義の式が含まれている場合、ファイルはmy_file_%a%b%c.pdfという名前で作成されます。