プライマリ・コンテンツに移動
Oracle® Fusion Middleware Oracle Business Intelligenceのアップグレード
12c (12.2.1.4.0)
E96109-03
目次へ移動
目次

前
次

5 Oracle BI Publisherの移行後のタスク

データ移行を完了後、BI Publisher構成、スケジューラ・ジョブおよびジョブ履歴を移行する必要があります。JMSResourceセキュリティ構成からBISystemUserポリシーも削除する必要があります。

5.1 スケジューラ・ジョブおよびジョブ履歴の移行

11g構成を新しい12c環境に移行した後、スケジューラ・ジョブおよびジョブ履歴のデータを11g BIPLATFORMスキーマから12c BIPLATFORMスキーマに移行する必要があります。SQL*PLUSなどのツールを使用して12cのBIPLATFROMスキーマに接続し、スクリプトを実行できます。

bip_12c_scheduler_migration.sqlスクリプトには、11g BIPLATFROMスキーマのユーザーID、パスワード、接続文字列が必要です。スクリプトはBIP11g_DBLINKと呼ばれるデータベース・リンクを作成し、そのリンクを使用するすべてのスケジュール・オブジェクトをインポートします。スクリプトを実行するには、データベース管理者権限が必要です。

注意:

スケジューラ・データをDB2データベースおよびSQL Serverデータベースから移行することはできません。スケジューラ・データはOracleデータベースからのみ移行が可能です。
スケジューラ・ジョブおよびジョブ履歴を移行する手順は次のとおりです。
  1. 使用しているプラットフォームの適切なディレクトリに移動します。
    (UNIX) NEW_ORACLE_HOME/bi/modules/oracle.bi.publisher/upgradeutil
    (Windows) NEW_ORACLE_HOME\bi\modules\oracle.bi.publisher\upgradeutil
    NEW_ORACLE_HOMEを、12cソフトウェアのインストール時に作成した12c Oracleホームへの実際のパスに置き換えます。
  2. 次のコマンドを入力して、SQLPLUSまたはSQL Developerからターゲットの12cのBIPLATFORMスキーマに接続します。
    sqlplus userid/password@connectionString -- 12cのRCUスキーマの場合
    次に例を示します。
    sqlplus username/password@hostname.yourcompany.com:1521/pdborcl.yourcompany.com
  3. コマンドライン・パラメータ11g_RCU_SCHEMA11G_PASSWORD11G_CONNECTION_STRINGおよび12C_BIPLATFORM_SCHEMAを渡して、bip_12c_scheduler_migration.sqlスクリプトを実行します。
    使用方法:

    SQL> @bip_12c_scheduler_migrationg.sql 11g_userid 11g_password 11g_connection_string

    サンプル・コマンド:

    SQL> bip_12c_scheduler_migration.sql 11g_RCU_USERNAME 11g_PASSSWORD 11G_hostname.yourcompany.com:1521/orcl.yourcompany.com 12C_BIPLATFROM_SCHEMA_NAME
    System output:
    old 1: &&1
    new 1: adc00ccq_biplatform
    old 2: &&2
    new 2: your_password
    old 3: '&&3'
    new 3: 'bipdev4.yourcompany.com:1521/ora11g.yourcompany.com'
    old 4: '&&4'
    new 4: 12C_BIPLATFROM_SCHEMA_NAME
    Database link created.
    9979 rows created.
    9769 rows created.
    9739 rows created.
    4159 rows created.
    6 rows created.
    6 rows created.
    6 rows created.
    Commit complete.
    Database link dropped.
    SQL>

インポート操作が完了すると、データベース・リンクは削除されます。

5.2 JMSResourceセキュリティ構成からのBISystemUserポリシーの削除

BISystemUserは12c環境ではサポートされていません。ユーザーおよびポリシーが11gインスタンスから移行される際に、JMSResourceポリシーはスケジュールされたジョブをブロックします。そのため、このポリシーをJMSResourceセキュリティ構成から削除する必要があります。BISystemUserポリシーはWebLogicコンソールから手動で削除できます。また、このタスクを完了させるためにWLST (Python)スクリプトを実行することもできます。

5.2.1 BISystemUserポリシーの手動削除

このトピックでは、WebLogicコンソールからBISystemUserポリシーを削除するプロシージャを説明します。

BISystemUserポリシーを手動で削除するには:
  1. WebLogicコンソールにサインインします。
  2. 「サービス」「メッセージング」「JMSModules」の順にクリックし、「BipJmsResource」を選択します。
  3. 「セキュリティ」タブで「ポリシー」をクリックします。
  4. 「ポリシー条件」で、「ユーザー: BISystemUser」チェック・ボックスを選択し、「削除」をクリックします。

    図5-2 BipJmsResourceの設定

    図5-2の説明が続きます
    「図5-2 BipJmsResourceの設定」の説明
  5. BI Publisherを再起動し、スケジュールされたジョブを確認します。

5.2.2 WLSTスクリプトを使用したBISystemUserポリシーの削除

このトピックでは、WLSTスクリプトを使用してBISystemUserポリシーを削除するプロシージャを説明します。

BISystemUserポリシーを削除するには:
  1. 次の場所からBIPRemoveJMSResourcePolicy.pyスクリプトをコピーします。
    (UNIX) NEW_ORACLE_HOME/bi/modules/oracle.bi.publisher
    (Windows) NEW_ORACLE_HOME\bi\modules\oracle.bi.publisher
  2. NEW_ORACLE_HOME/server/binディレクトリに移動します。
  3. WLS環境を設定します。次のように入力します
    source ./setWLSEnv.sh
  4. スクリプトを実行してJMSリソース・ポリシーを削除します。次のように入力します
    java weblogic.WLST BIPRemoveJMSResourcePolicy.py <WL Admin Username> <WL Admin Password> <Admin Server URL: t3://localhost:port>
  5. WebLogicコンソールにサインインして、ポリシーが削除されたかどうかを確認します。