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Oracle® Application Expressアプリケーション・ビルダー・ユーザーズ・ガイド
リリース18.1
E98591-01
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24.5.1 ビルド・オプションについて

ビルド・オプションを使用すると、開発者は、アプリケーションのインストール時またはAPEX_UTIL.GET_BUILD_OPTION_STATUSおよびAPEX_UTIL.SET_BUILD_OPTION_STATUS APIを使用した実行時に、アプリケーション・コンポーネントおよび機能を有効または無効にできます。

ビルド・オプションをほとんどのアプリケーション・コンポーネント(ページ、リージョン、アイテム、検証など)に適用し、これらのコンポーネントをランタイム・アプリケーションに含めるか除外するかを指定できます。

ビルド・オプションには次の2つの使用可能な値があります。

「含める」を指定すると、Application Expressエンジンは、実行時にコンポーネントをアプリケーション定義の一部とみなします。逆に、「除外」を指定すると、Application Expressエンジンは、そのコンポーネントを存在しないものとして処理します。

関連項目:

Oracle Application Express APIリファレンスAPEX_UTIL.GET_BUILD_OPTION_STATUSおよびAPEX_UTIL.SET_BUILD_OPTION_STATUS

ユースケース1: インストール・タイプに基づいて機能を有効および無効にする

多数のインストール・タイプを持つアプリケーションを開発しています。インストール・タイプごとに、ユーザーは、特定のアプリケーション機能を有効または無効にすることができます。ビルド・オプションを使用すると、1つのアプリケーションを開発し、そのインストール時に関連機能を含めるか除外するようにビルド・オプションを構成できます。APIを使用して、アプリケーション内の機能を公開することもできます。これにより、権限のあるエンド・ユーザーは、アプリケーション機能を選択的に有効または無効にできます。

ユースケース2: 様々な環境で不完全な機能を非表示にする

まだ完了していない機能を開発しており、それをエンド・ユーザーに公開したくありません。アプリケーションがテスト環境と本番環境用に構築されている場合、ビルド・オプションを使用して、機能を無効にできます。この方法の利点として、不完全な機能を含めずにアプリケーションをデプロイできます。

ユースケース3: 機能の削除の影響を特定する

アプリケーションで不要になった機能を削除しますが、機能の削除が安全な操作かどうかわかりません。この場合は、ビルド・オプションを使用して、特定の機能を基本的に「コメント・アウト」できます。アプリケーションをデプロイし、機能が必要があると判断した場合は、それを復元できます。機能が不要とみなされた場合は、アプリケーションから安全に削除できます。