REST対応SQLサービス参照を作成して、リモートOracleデータベースに定義されているSQLまたはPL/SQLを実行します。
REST対応SQLサービスはApplication Expressコンポーネント内にワークスペースレベルで格納されるため、ワークスペース内のすべてのアプリケーションで使用できます。REST対応SQLサービスを使用するために、リモート・データベースは、フロントエンドにOracle REST Data Services (ORDS)リリース17.3以上が含まれている必要があり、REST対応SQL機能が有効化されている必要があります。すべてのSQLおよびPL/SQLはOracle REST Data Services (ORDS)インスタンスに送信され、リモート・データベースで実行されます。
REST対応SQLサービス参照とデータベース・リンクの違い
REST対応SQLサービスとデータベース・リンクは、両方とも開発者によるデータへのリモート・アクセスを可能にします。ただし、これらの機能はリモート・データにアクセスする方法が異なります。データベース・リンクとREST対応SQLサービスの主な違いは次のとおりです。
データベース・リンク:
開発者が同じSQL問合せでリモート表とローカル表を使用できるようにSQLレベルで機能します。
SQL*Net上で動作するため、インターネット上でクラウド・インスタンスに接続する場合は、問題が発生することがあります。
REST対応SQLサービス:
ワークスペースレベルで機能します。開発者は、REST対応SQLサービスの問合せを含むApplication Expressコンポーネントを作成できますが、ローカル表に結合することはできません。
クラウド環境で、またはインターネット上で使用しやすいようにJSON over HTTP(s)と連動します。
データベース・リンクおよびREST対応SQLの両方がローカル・データベース内の表からデータをフェッチするよりはるかに非効率なネットワークを介してデータをフェッチします。環境に最適な方法を評価する際に、ページ・ビュー・パフォーマンスへの影響を評価し、適切なリフレッシュ・アルゴリズムを使用して常にローカル表でリモート・データをレプリケートすることを検討してください。
REST対応SQLサービスのエクスポートおよびインポート
アプリケーションをエクスポートすると、使用されるREST対応SQL参照が、エクスポート・ファイルに追加されます。アプリケーションをエクスポートして別のワークスペースにインポートする場合は、Application Expressによって、ターゲット・ワークスペースに同じ静的IDのREST対応SQL参照がすでに含まれているかどうかが確認されます。REST対応SQL参照がすでに存在している場合、アプリケーションは、既存の参照を使用します。参照が存在しない場合は、ターゲット・ワークスペースに作成されます。
親トピック: REST対応SQL参照の管理