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Oracle® Application Expressインストレーション・ガイド
リリース18.1
E98589-01
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3.1 インストールの選択項目の理解

Oracle Application Expressのインストールの選択項目について理解します。

Oracle Database 12cリリース1 (12.1)では、マルチテナント・アーキテクチャが導入されています。このデータベース・アーキテクチャには、ルート・コンテナCDB$ROOT、シード・データベースPDB$SEEDおよび複数のプラガブル・データベース(PDB)を含むマルチテナント・コンテナ・データベース(CDB)が含まれます。各プラガブル・データベースは、Oracle Databaseリリース11gの個別のデータベース・インスタンスに相当します。ルート・コンテナCDB$ROOTは、メタデータ・リンクまたはオブジェクト・リンクを使用してすべてのPDBにアクセス可能な共通オブジェクトを保持します。シード・データベースPDB$SEEDは、新しいデータベースをシードするために新しいPDBを作成する際に使用されます。Oracle Database 12c以降のマルチテナント・アーキテクチャの主なメリットは、CPUやメモリーなどのデータベース・リソースをすべてのPDBで共有できることです。また、このアーキテクチャでは、アップグレード、パッチ、バックアップなどのタスクにおいて、複数のデータベースを1つのデータベースとして扱うことができます。

Oracle Database 12cリリース1 (12.1)では、マルチテナント・アーキテクチャを構成している場合、Oracle Application Expressはデフォルトでルート・コンテナ・データベースにインストールされます。デフォルトのインストールでは、ルート・コンテナCDB$ROOTAPEX_040200スキーマが含まれ、Application Expressエンジンの一般的なデータベース・オブジェクト(パッケージ、ファンクション、プロシージャ、ビューなど)を格納するために使用されます。APEX_040200スキーマは、シード・データベースPDB$SEEDにも含まれ、Application Expressエンジンの一部である表を格納するために使用されます。

新しいPDBを作成するには、Application Express表を持つAPEX_040200スキーマを含むPDB$SEEDをコピーし、CDB$ROOT内のAPEX_040200スキーマに保持されている一般的なデータベース・オブジェクトにメタデータ・リンクを作成します。この方法により、Application Expressエンジンのパッケージ、ファンクション、プロシージャおよびビューの1つのコピーのみで、Application Expressエンジンの表の複数のコピーを作成することができます。各PDBは、APEX_040200スキーマとともに、Application Expressエンジンの表のコピーを独自に保持するため、そのPDB内で定義されたApplication Expressアプリケーションのメタデータを保持できます。

ヒント:

すべてのプラガブル・データベース(PDB)がOracle Application Expressを使用し、そのすべてが正確に同じリリースとパッチ・セットのOracle Application Expressを実行する必要があるホスティング企業またはインストールを除いて、大部分のユースケースでは、ルート・コンテナ・データベースからOracle Application Expressを削除することをお薦めします。