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Oracle® Application Expressインストレーション・ガイド
リリース18.1
E98589-01
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3.2 様々なPDBへのApplication Expressのインストール

様々なバージョンのOracle Application Expressを様々なPDBにインストールできます。

Application Expressがコンテナ・データベースにインストールされていない場合、必要に応じて、各PDB内にローカルのApplication Expressをインストールできます。Application Expressをローカルにインストールする際に、Application Expressのメタデータ・リンク・オブジェクトが含まれないため、すべてのパッケージ、ビューおよび表は、Application Expressがインストールされる各PDB内のAPEX_180100スキーマ内に作成されます。

3.2.1 CDBからのApplication Express 18.1のアンインストール

CDBからのApplication Expressのアンインストール方法を理解します。

CDBからApplication Expressをアンインストールするには、次のステップを実行します。

注意:

CDBでのApplication Expressのインストールまたは削除には、データベースへのローカル接続が必要です。

このセクションでは、CDBからのApplication Express 18.1の削除について説明します。Oracle Database 12.1に付属のCDBからOracle Application Expressを削除する場合、$ORACLE_HOME/apexまたは4.2.6 APEXディストリビューションからapxremov_con.sqlを使用してください。

  1. ディストリビューションを解凍した場所にあるapexディレクトリに変更します。
  2. SQL*Plusを起動し、Application Expressがインストールされているデータベースに、SYSDBAロールが指定されているSYSとして接続します。次に例を示します。
    • Windowsの場合:

      SYSTEM_DRIVE:\ sqlplus /nolog
      SQL> CONNECT SYS as SYSDBA
      Enter password: SYS_password
      
    • UNIXおよびLinuxの場合:

      $ sqlplus /nolog
      SQL> CONNECT SYS as SYSDBA
      Enter password: SYS_password
      
  3. apxremov.sqlを実行します。

    次に例を示します。

    @apxremov.sql
    

    注意:

    CDBにPDBを追加した後でapexremov.sqlを実行すると、すべてのPDBからApplication Expressがアンインストールされます。したがって、いずれのPDBで定義されているアプリケーションも削除されます。

3.2.2 PDBへのApplication Expressのローカルなインストール

Application ExpressをPDBにローカルにインストールする方法を理解します。

「CDBからのApplication Expressのアンインストール」の手順に従って、コンテナ・データベースからApplication Express 18.1を削除したら、PDBにApplication Expressをローカルにインストールできます。

Application ExpressをPDBにローカルにインストールするには、次のステップを実行します。

  1. ディストリビューションを解凍した場所にあるapexディレクトリに変更します。
  2. SQL*Plusを起動し、Application Expressがインストールされているデータベースに、SYSDBAロールが指定されているSYSとして接続します。次に例を示します。
    • Windowsの場合:

      SYSTEM_DRIVE:\ sqlplus /nolog
      SQL> CONNECT SYS as SYSDBA
      Enter password: SYS_password
      
    • UNIXおよびLinuxの場合:

      $ sqlplus /nolog
      SQL> CONNECT SYS as SYSDBA
      Enter password: SYS_password
      
  3. Application ExpressをローカルにインストールするPDBにコンテナを設定します。
    ALTER SESSION SET CONTAINER = <PDB_name>;
    
  4. 適切なインストール・オプションを選択します。

    完全開発環境ではアプリケーションを開発するため、アプリケーション・ビルダー環境へのすべてのアクセス権があります。ランタイム環境ではアプリケーションは変更できず、実行することができます。

    使用可能なインストール・オプションは次のとおりです。

    • 完全開発環境: 次の4つの引数を記載された順序どおりに渡し、apexins.sqlを実行します。

      @apexins.sql tablespace_apex tablespace_files tablespace_temp images

      各要素の意味は次のとおりです。

      • tablespace_apexは、Application Expressアプリケーション・ユーザーの表領域の名前です。

      • tablespace_filesは、Application Expressファイル・ユーザーの表領域の名前です。

      • tablespace_tempは一時表領域または一時表領域グループの名前です。

      • imagesは、Application Expressイメージの仮想ディレクトリです。将来的にApplication Expressのアップグレードをサポートするために、仮想イメージ・ディレクトリを/i/と定義します。

      次に例を示します。

      @apexins.sql SYSAUX SYSAUX TEMP /i/
      
    • ランタイム環境: 次の4つの引数を記載された順序どおりに渡し、apxrtins.sqlを実行します。

      @apxrtins.sql tablespace_apex tablespace_files tablespace_temp images
      

      各要素の意味は次のとおりです。

      • tablespace_apexは、Application Expressアプリケーション・ユーザーの表領域の名前です。

      • tablespace_filesは、Application Expressファイル・ユーザーの表領域の名前です。

      • tablespace_tempは一時表領域または一時表領域グループの名前です。

      • imagesは、Application Expressイメージの仮想ディレクトリです。将来的にApplication Expressのアップグレードをサポートするために、仮想イメージ・ディレクトリを/i/と定義します。

      次に例を示します。

      @apxrtins.sql SYSAUX SYSAUX TEMP /i/
      
  5. Oracle REST Data Servicesを使用する場合、「Application ExpressのインストールとOracle REST Data Servicesの構成」の適切なステップを完了します
  6. Oracle HTTP Serverを使用する場合、「Application Expressのインストールと埋込みPL/SQLゲートウェイの構成」の適切なステップを完了します。
  7. 埋込みPL/SQLゲートウェイを使用している場合は、Oracleホームへのパスを渡し、apex_epg_config.sqlを実行してから、「Application ExpressのインストールとOracle HTTP Serverの構成」の適切なステップを実行します。

注意:

SQL*Plusの詳細は、『Oracle Database SQL言語リファレンス』を参照してください

Application Expressをインストールすると、3つの新しいデータベース・アカウントが作成されます。

  • APEX_180100: Application Expressのスキーマおよびメタデータを所有するアカウント。

  • FLOWS_FILES: Application Expressのアップロードされたファイルを所有するアカウント。

  • APEX_PUBLIC_USER - Oracle REST Data ServicesまたはOracle HTTP Serverおよびmod_plsqlを使用したApplication Expressの構成に使用する最小限の権限が付与されたアカウント。

RESTful Webサービスを構成した場合は、これらの追加アカウントが作成されます。

  • APEX_REST_PUBLIC_USER - Application Expressに格納されているRESTfulサービスの定義を呼び出す際に使用されるアカウント。

  • APEX_LISTENER - Application Expressに格納されているRESTfulサービスの定義を照会するために使用されるアカウント。

3.2.3 CDBへのApplication Express 18.1のインストール

インストールするには、次のステップを実行します。

注意:

CDBでのApplication Expressのインストールまたは削除には、データベースへのローカル接続が必要です。

  1. 作業ディレクトリを、ディストリビューションを解凍した場所にあるapexディレクトリに変更します。
  2. SQL*Plusを起動し、Application ExpressをインストールするデータベースのCDB$ROOTに、SYSDBAロールが指定されているSYSとして接続します。次に例を示します。
    • Windowsの場合:

      SYSTEM_DRIVE:\ sqlplus /nolog
      SQL> CONNECT SYS as SYSDBA
      Enter password: SYS_password
    • UNIXおよびLinuxの場合:

      $ sqlplus /nolog
      SQL> CONNECT SYS as SYSDBA
      Enter password: SYS_password
      
  3. 適切なインストール・オプションを選択します。

    完全開発環境ではアプリケーションを開発するため、アプリケーション・ビルダー環境へのすべてのアクセス権があります。ランタイム環境ではアプリケーションは変更できず、実行することができます。

    使用可能なインストール・オプションは次のとおりです。

    • 完全な開発環境。次の4つの引数を記載された順序どおりに渡し、apexins.sqlを実行します。

      @apexins.sql tablespace_apex tablespace_files tablespace_temp images

      各要素の意味は次のとおりです。

      • tablespace_apexは、Oracle Application Expressアプリケーション・ユーザーの表領域の名前です。

      • tablespace_filesは、Application Expressファイル・ユーザーの表領域の名前です。

      • tablespace_tempは一時表領域または一時表領域グループの名前です。

      • images は、Application Expressイメージの仮想ディレクトリです。将来的にApplication Expressのアップグレードをサポートするために、仮想イメージ・ディレクトリを /i/と定義します。

      次に例を示します。

      @apexins.sql SYSAUX SYSAUX TEMP /i/
      
    • ランタイム環境。次の引数を記載された順序どおりに渡し、apxrtins.sqlを実行します。

      @apxrtins.sql tablespace_apex tablespace_files tablespace_temp images

      各要素の意味は次のとおりです。

      • tablespace_apexは、Application Expressアプリケーション・ユーザーの表領域の名前です。

      • tablespace_filesは、Application Expressファイル・ユーザーの表領域の名前です。

      • tablespace_tempは、一時表領域または一時表領域グループの名前です。

      • images は、Application Expressイメージの仮想ディレクトリです。将来的にApplication Expressのアップグレードをサポートするために、仮想イメージ・ディレクトリを/i/と定義します。

      次に例を示します。

      @apxrtins.sql SYSAUX SYSAUX TEMP /i/
      
  4. Oracle REST Data Servicesを使用する場合、「Application ExpressのインストールとOracle REST Data Servicesの構成」の適切なステップを完了します
  5. 埋込みPL/SQLゲートウェイを使用する場合、「Application Expressのインストールと埋込みPL/SQLゲートウェイの構成」の適切なステップを完了します。
  6. Oracle HTTP Serverを使用する場合、「Application ExpressのインストールとOracle HTTP Serverの構成」の適切なステップを完了します。

Application Expressをインストールすると、3つの新しいデータベース・アカウントが作成されます。

  • APEX_180100: Application Expressのスキーマおよびメタデータを所有するアカウント。

  • FLOWS_FILES: Application Expressのアップロードされたファイルを所有するアカウント。

  • APEX_PUBLIC_USER - Oracle REST Data ServicesまたはOracle HTTP Serverおよびmod_plsqlを使用したApplication Expressの構成に使用する最小限の権限が付与されたアカウント。

RESTful Webサービスを構成した場合は、これらの追加アカウントが作成されます。

  • APEX_REST_PUBLIC_USER - Application Expressに格納されているRESTfulサービスの定義を呼び出す際に使用されるアカウント。

  • APEX_LISTENER - Application Expressに格納されているRESTfulサービスの定義を照会するために使用されるアカウント。