installodmr
スクリプトを実行してOracle Data Minerリポジトリをインストールできます。Oracle Data Minerのインストールとは、Oracle Data MinerリポジトリをOracle Databaseにインストールすることを意味します。リポジトリは、Oracle Data Minerのアプリケーション・マネージャおよび記憶域マネージャとして機能します。
Oracle Data Minerをインストールするには、次の手順に従います。
Oracle Databaseをインストールします。すでにデータベースがある場合は、要件を満たしていることを確認します。
SQL Developerをダウンロードします。
Oracle Data Minerリリース・ノートのOracle Data Minerの前提条件に関する項を確認します
Oracle Data Minerリポジトリをインストールします。SQL Developerを使用して、またはスクリプトを実行してインストールを実行できます。
関連項目
Oracle Data Minerには、表やビューを含むサンプル・データが含まれています。
注意:
SHサンプル・スキーマはOracle Database 12.2には付属していません。サンプル・データをインストールするには、DBサンプル・スキーマに移動します。MINING_DATA_BUILD_V, MINING_DATA_TEST_V, MINING_DATA_APPLU_V:
SH
スキーマの表に基づくビューです。このデータは、Oracle Data Miningアプリケーション開発者ガイドおよびOracle Data Mining管理者ガイドの説明に従ってOracle Data Miningサンプル・プログラムで使用されます。
MINING_DATA_TEXT_BUILD_V, MINING_DATA_TEXT_TEST_V, MINING_DATA_TEXT_APPLU_V:
SH
スキーマの表に基づくビューです。ビューには、OBEのテキスト・マイニングの例とData Miningのサンプル・プログラムで使用される追加のCOMMENTS
列が含まれます。
ODMR_CARS_DATA:
米国の自動車に関するサンプル・データです(グラフ・ノードでの実験用)。
INSUR_CUST_LVT_SAMPLE:
Oracle By Example (OBE)でData Mining用のチュートリアルに使用するサンプル・データです。
ODMR_SALES_JSON_DATA:
Oracle Database 12.1.0.2以降においてJSON問合せノードで実験するためのサンプル・データです。
ODMR_MINING_DATA_TEXT, ODMR_SALES_DATA:
SHスキーマを容易に利用できない場合、このサンプル・データを部分置換として使用できます。Oracle Data Minerデモ・データのインストール時にロードされます(SH依存性はありません)。
WIKISAMPLE:
明示的特徴抽出ノードを示すサンプル・データです。
Oracle SQL Developerは、Oracle Technology Networkから無償ダウンロードできます。
SQL Developerをインストールするには、ダウンロードしてシステムに解凍するだけです。SQL Developerに、インストール・プログラムは含まれていません。
SQL Developerをダウンロードする手順:
Oracle SQL Developerホーム・ページの「ダウンロード」タブに移動します。
ドキュメントのリンクを選択して、リリース・ノート、新規機能の一覧、SQL Developerのドキュメント・ライブラリを表示します。
注意:
ドキュメント・ライブラリのドキュメントは、オンライン・ビューアで閲覧できるほか、PDF、Mobi (Kindle用)、ePub (iBook用)の各フォーマットでダウンロードもできます。ドキュメント・ライブラリのページをブックマークしておくと、後で参照しやすくなります。
プラットフォームに対応したインストレーション手順を選択し、SQL Developerのダウンロードと起動の手順に従います。
注意:
SQL Developerには、Java Development Kit (JDK) 1.7以上が必要です。JDKがSQL Developerソフトウェア・ダウンロード・バンドルに含まれず、システムにインストールされていない場合は、別途ダウンロードしてインストールする必要があります。
SQL Developerのインストール手順に、JDKのダウンロード・ページへのリンクがあります。
SQL Developerを初めて起動するときには、JDKのパスを指する必要があります。
installodmr
スクリプトを実行してOracle Data Minerリポジトリをインストールできます。
注意:
Oracle Database 11.2.0.4以上の場合、リポジトリのデフォルト表領域にはセグメント領域管理のためにauto
を指定する必要があります。
Oracle Data Minerリポジトリをインストールする手順:
DBAロールでデータベースにログインします。
installodmr
スクリプトを実行します。
installodmr.sql default_tablespace temp_tablespace
たとえば、デフォルトの検索パスを設定している場合には、次の文でリポジトリがインストールされ、デフォルト表領域USERS
と一時表領域TEMP
が設定されます。
@installodmr USERS TEMP
データベースがリモートで、リポジトリがXML DBオブジェクト・リレーショナル記憶域を使用している場合、インストール・スクリプトの実行にはおよそ10分かかります。データベースがリモートで、リポジトリがバイナリ記憶域を使用している場合(Oracle Database 11.2.0.4以降)、インストールはおよそ3分で完了します。
注意:
リポジトリをインストールしたら、少なくとも1人のデータベース・ユーザーに対してOracle Data Minerのアクセスを有効にする必要があります。
スクリプトを使用してリポジトリをインストールしたら、第2のスクリプトを実行して、Oracle Data Minerチュートリアルで使用されるサンプル・データをロードできます。
SQL Developer GUIを使用してリポジトリをインストールする場合、チェック・ボックスを選択することでサンプル・データをインストールできます。
instDemoData
スクリプトを実行すると、Oracle Data Minerユーザー用のデモ・データが作成されます。このスクリプトは、示されているデータへのアクセスを付与します。データベースにSH
スキーマが存在しない場合、スクリプトはSH
に依存しないデモ・データのみを準備します。
ユーザー用のOracle Data Minerサンプル・データをインストールする手順:
DBAロールでデータベースにログインします。
SH
スキーマがデータベースに存在することを確認します。
instDemoData
スクリプトを実行します。
instDemoData.sql user
たとえば、デフォルトの検索パスを設定している場合には、次の文でユーザーdmuser1
用のサンプル・データがインストールされます。
@instDemoData dmuser1
ユーザー用のサンプル・データを削除する手順:
DBAロールでデータベースにログインします。
dropDemoData
スクリプトを実行します。
dropDemoData.sql user
たとえば、デフォルトの検索パスを設定している場合には、次の文でユーザーdmuser1
用のサンプル・データが削除されます。
@dropDemoData dmuser1
SQL Developerグラフィカル・ユーザー・インタフェースを使用してOracle Data Minerリポジトリをインストールできます。
SQL Developerの「接続」タブで、ターゲット・データベースへの管理接続を選択するか、新しい接続を作成します。
Oracle Data Minerユーザーを作成します。
管理接続についてドリルします。
「他のユーザー」を右クリックし、「ユーザーの作成」を選択します。
ユーザーにCONNECT
ロールを付与し、デフォルト表領域に無制限の割当てを指定します。
「接続」タブに、Oracle Data Minerユーザーの接続を作成します。
「表示」メニューから、「Data Miner」、「Data Minerの接続」の順に選択します。
SQL Developerの「接続」タブの下に、Data Minerの「接続」タブが開きます。
「Data Miner」タブのプラス記号をクリックし、「接続の選択」ダイアログを表示します。ドロップダウン・リストからData Minerユーザーを選択します。
「Data Miner」タブに新しい接続が表示されます。
新しい接続についてドリルしようとすると、次のダイアログ・ボックスが表示されます。
「はい」 をクリックして、リポジトリをインストールします。
パスワードを指定すると、リポジトリに関する情報が表示されます。次に例を示します。
「OK」をクリックします。
「リポジトリのインストール設定」ダイアログ・ボックスが表示されます。
「デモ・データのインストール」チェック・ボックスを選択して、ユーザー接続のスキーマにサンプル・データをインストールします。データベースにSH
スキーマが存在する場合、すべてのサンプル・データがインストールされます。SH
がインストールされていない場合、ODMR_CARS_DATA
、INSUR_CUST_LVT_SAMPLE
、ODMR_SALES_JSON_DATA
ODMR_MINING_DATA_TEXT、ODMR_SALES_DATA
、WIKISAMPLE
(データベース12.1のみ)のみがインストールされます。
注意:
SHサンプル・スキーマはOracle Database 12.2には付属していません。サンプル・データをインストールするには、DBサンプル・スキーマに移動します。注意:
リポジトリをインストールすると、Oracle Data Minerユーザーに必要なデータベース権限が自動的に付与されます。
Oracle Data Minerによって必要とされる権限は、Oracle Data Mining APIを直接使用するために必要な権限とは異なります。
インストールが完了したら、「閉じる」.をクリックします
JSON問合せ処理は、リリース12.1.0.2以降のOracle Databaseで使用できます。
Oracle Database 12.2以降では、Oracle Data Minerはデータベースに付属するJSONパーサーを使用するため、JSONパーサーをインストールする必要はありません。
注意:
スクリプトを使用してリポジトリをインストールまたは移行した場合、Oracle Data MinerでJSONサポートを有効にする別途のインストール後手順は不要です。注意:
Oracle DatabaseにJVMをインストールしておく必要があります。Oracle JVMがOracle Databaseにインストールされているかどうかを確認するには、次の問合せを実行します。
select * from registry$ where cid like '%JAVA%'
loadjsonschemagen.sql
およびloadjsonschemagenWithSN.sql
はOracle Data Miner用のJSONパーサーとスキーマ・ジェネレータをインストールします。 loadjsonschemagen
またはloadjsonschemagenWithSN
スクリプトを実行して、JSONサポートをリモート・データベースにインストールできます。loadjsonschemagen.sql
、validateODMRSYS.sql
、org.glassfish.javax.json.jar
およびJSONSchemaGenerator.jar
を使用して、データベース・ホスト上にローカルにJSONパーサーをインストールできます。関連項目
Oracle Data Miner用のJSONパーサーとスキーマ・ジェネレータをインストールするために、2つのスクリプトを使用できます。
2つのスクリプトの違いは引数だけで、一方はOracle SIDを受け入れ、もう一方はOracleサービス名を受け入れます。お使いのデータベース・インストール環境に最も適したスクリプトを選択してください。プラガブル・データベースを使用している場合は、Oracleサービス名が必要です。
注意:
SYSアカウントを使用して、これらのスクリプトを実行する必要があります。loadjsonschemagen.sql
は、Oracle SIDを使用します。
loadjsonschemagen.sql sysuser syspassword host port SID jar_path
loadjsonschemagenWithSN.sql
は、Oracleサービス名を使用します。
loadjsonschemagenWithSN.sql sysuser syspassword host port service_name jar_path
org.glassfish.javax.json.jar
JSONSchemagenerator.jar
スクリプトloadjsonschemagen.sql
およびloadjsonschemagenWithSN.sql
はOracle Data Miner用のJSONパーサーとスキーマ・ジェネレータをインストールします。
スクリプトを実行するには、次の前提条件を確認します。
jar_path引数には、現在のデータベース・システムでアクセス可能なディレクトリを指定します。
スクリプトを実行するシステムで、Oracleデータベースのコマンドライン・ユーティリティloadjava
およびdropjava
を使用できる必要があります。
select * from registry$ where cid like '%JAVA%'
サンプル出力:
JAVAVM JServer JAVA Virtual Machine 0 0 12.1.0.2.0
CATJAVA Oracle Database Java Packages 0 0 12.1.0.2.0
loadjsonschemagen
またはloadjsonschemagenWithSN
スクリプトを実行して、JSONサポートをリモート・データベースにインストールできます。