3 フラット・ファイル・コネクタを使用した接続なしリソース用のアプリケーションの作成

コネクタを使用した接続なしリソース用のアプリケーションのオンボードについて学習します。

接続なしリソース用のアプリケーションをコネクタ・パッケージからOracle Identity Governanceにオンボードするには、ターゲット・アプリケーションまたは認可アプリケーションを作成します。これを行うには、Identity Self Serviceにログインして、「管理」タブで「アプリケーション」ボックスを選択する必要があります。

3.1 接続なしリソースの「アプリケーションの作成」画面への移動

「アプリケーションの作成」画面に移動するには、Identity Self Serviceにログインして、「管理」タブで「アプリケーション」ボックスを選択します。

  1. システム管理アカウントまたはApplicationInstanceAdministrator管理ロールを持つアカウントを使用して、Identity Self Serviceにログインします。
  2. 「アプリケーション」ページで、ツールバーの「作成」メニューをクリックして、次のいずれかのオプションを選択します。
    • ターゲット - ターゲット・アプリケーションを作成します。
    • 管理 - 認可アプリケーションを作成します。
「基本情報」ページがある「アプリケーションの作成」画面が表示されます。

3.2 接続なしリソースの基本情報の指定

「基本情報」ページでは、構成関連の詳細を指定する必要があります。コネクタは、リコンシリエーションの実行時にこれらの詳細を使用します。

「基本情報」ページで、コネクタがリコンシリエーション時に使用するアプリケーションの詳細および構成情報を指定します。さらに、フラット・ファイルの属性を複数値としてマークし、子属性を追加し、必要に応じてデータ型を設定できます。
  1. 「基本情報」ページで、「コネクタ・パッケージ」オプションが選択されていることを確認します。
  2. 「バンドルの選択」ドロップダウン・リストから、「フラット・ファイル・コネクタ12.2.1.3.0」を選択します。
  3. アプリケーションの「アプリケーション名」「表示名」および「説明」を入力します。
  4. コネクタ・サーバーを使用している場合は、「基本構成」セクションでコネクタ・サーバーの名前を選択します。
  5. 「拡張設定」セクションで、必要に応じてパラメータの値を入力します。

    表3-1では、「拡張設定」セクションの各パラメータについて説明します。

    表3-1 接続リソースの拡張設定パラメータ

    パラメータ 必須? 説明
    Connector Name はい

    このパラメータは、コネクタ・クラスの名前を保持します。

    デフォルト値: org.identityconnectors.flatfile.FlatFileConnector

    Bundle Name はい

    このパラメータは、コネクタ・バンドル・パッケージの名前を保持します。

    デフォルト値: org.identityconnectors.flatfile

    Bundle Version はい

    このパラメータは、コネクタ・バンドル・クラスのバージョンを保持します。

    デフォルト値: 12.3.0

    textQualifier はい

    値のテキストの始まりと終わりを決定する文字を入力します。コネクタは、textQualifierパラメータによって修飾された値内のデリミタをすべて無視します。

    デフォルト値: "

    fieldDelimiter はい

    行の各フィールドにデリミタを入力します。

    デフォルト値: ,

    subFieldDelimiter ターゲット・アプリケーションを作成していて、フラット・ファイルに複雑な複数値のフィールドが含まれる場合は、必須。

    複数値フィールド内の各サブフィールドを区切るデリミタを入力します。

    デフォルト値: #

    multiValueDelimiter ターゲット・アプリケーションを作成していて、フラット・ファイルに複雑な複数値のフィールドが含まれる場合は、必須。

    複数値フィールドの各値を区切るデリミタを入力します。

    デフォルト値: ;

    status Enable Mapping いいえ

    アカウントが有効ステータスであることを示すブール値を入力します。

    Oracle Identity Governanceでは、ステータス値がTrueまたはFalseである必要があります。このパラメータにTrueまたはFalse以外のブール値を指定すると、コネクタは内部的にこれをTrueまたはFalseにマップします。

    デフォルト値: Enabled

    status Disable Mapping いいえ

    アカウントが無効ステータスであることを示すブール値を入力します。

    Oracle Identity Governanceでは、ステータス値がTrueまたはFalseである必要があります。このパラメータにTrueまたはFalse以外のブール値を指定すると、コネクタは内部的にこれをTrueまたはFalseにマップします。

    デフォルト値: Disabled

    System Date Format いいえ

    フラット・ファイルに含める日付タイプ・フィールドの書式を入力します。

    デフォルト値: ddmmyy

    flatFileLocation はい

    フラット・ファイルの絶対パスを入力します。

    サンプル値: D:\data\ffc\users.csv

    要件に応じて、次の属性を追加することもできます。
    • commentCharacter: 「コメント文字を無視するためのコネクタの構成」の説明に従って、#$などの特定の文字で始まるフラット・ファイル内の行の処理を無視する場合に使用します。
    • headerRowPresent: この属性の値をfalseに設定して、ヘッダー行のないCSVファイルを解析します。
  6. 「ヘッダーの解析」をクリックして、フラット・ファイルのヘッダーを解析します。
    「フラット・ファイル・スキーマ・プロパティ」表が示されます。この表には、フラット・ファイルのすべての属性とその詳細(データ型、単一値または複数値、必須など)がリストされます。
  7. 「フラット・ファイル・スキーマ・プロパティ」表で、次のように属性を選択して名前属性およびUID属性として指定します。
    1. コネクタがリコンシリエーションの実行およびプロビジョニング操作の更新のために使用する、フラット・ファイルのアカウントの摘要名に当たる属性には、名前列を選択します。この値は、コネクタの__ Name __属性に対応し、リコンシリエーション・ルールの生成に使用されます。
    2. アカウントの一意のIDに当たる属性には、UID列を選択します。コネクタはこの値を使用して、リコンシリエーション中にフェッチする必要があるユーザー・アカウントを一意に識別します。また、コネクタは、この値を使用して、プロビジョニング操作の更新および削除中にユーザー・アカウントを一意に識別します。この値は、コネクタの__ Uid __属性に対応します。
    3. (オプション)アカウントのステータスを示す属性には、ステータス列を選択します。コネクタは、プロビジョニング操作中にこの属性を使用して、ユーザー・アカウントを有効または無効にします。また、コネクタはこの属性を使用して、ステータスのリコンシリエーション時にアカウントのステータスをフェッチします。この属性は、コネクタの__ Enable __属性に対応します。
  8. 必要な場合、「データ型」列から必要な値を選択して、属性のデータ型を変更します。たとえば、日付属性の場合は、Dateデータ型を選択します。デフォルトでは、「フラット・ファイル・スキーマ・プロパティ」表に示されるすべての属性(日付情報を保持する属性を含む)のデータ型はStringです。
  9. ターゲット・アプリケーションを作成する場合は、MVA列で該当するチェック・ボックスを選択し、任意の属性を複数値としてマークすることができます。
  10. ターゲット・アプリケーションを作成する際に、フラット・ファイルに複雑な複数値属性が含まれる場合は、そのすべての子属性を追加する必要があります。たとえば、Department属性が複雑な複数値属性の場合は、Department Name、Department IDなどそのすべての子属性を追加する必要があります。これを行うには:
    1. MVA列で、複雑な複数値属性のチェックボックスを選択します。
      「複合MVA」列で、該当する「属性の追加」ボタンが有効化されます。
    2. 「属性の追加」をクリックして、その子属性を追加します。
    3. テキスト・フィールドに子属性名を入力し、横にあるドロップダウン・リストからそのデータ型を選択します。
    4. ステップ8.bおよび8.cを繰り返して、残りの子属性を追加します。
  11. フラット・ファイルの残りの複数値属性についても、ステップ8を繰り返します。
  12. 「次」をクリックして、「スキーマ」ページに進みます。

3.3 接続なしリソースのスキーマ情報の更新

ターゲット・アプリケーションまたは認可アプリケーションの「スキーマ」ページには、フラット・ファイルのスキーマがOracle Identity Governanceの属性およびフラット・ファイルの属性とのマッピングとともに表示されます。コネクタは、リコンシリエーション中にこれらのマッピングを使用します。

ターゲット・アプリケーションを作成する場合は、「スキーマ」ページの表に、Oracle Identity Governanceのプロセス・フォーム・フィールドとフラット・ファイルの属性間のユーザー固有の属性マッピングが示されます。表には、指定した属性のデータ型と、それがリコンシリエーションに必須であるかどうか、およびリコンシリエーション中にレコードをフェッチするための一致キー・フィールドであるかどうかも示されています。デフォルトでは、「基本情報」ページの「フラット・ファイル・スキーマ・プロパティ」表で名前属性およびUID属性として指定されたフラット・ファイルの属性は、「スキーマ」ページの「キー・フィールド」列で一致キーとしてマークされます。

また、「スキーマ」ページには、「基本情報」ページの「フラット・ファイル・スキーマ・プロパティ」表に追加した、複雑な複数値属性の子属性マッピングも表示されます。属性を、リコンシリエーション時にエンティティの照合に使用するキー・フィールドとして指定していることを確認する必要があります。

認可アプリケーションを作成する場合は、「スキーマ」ページの表に、フラット・ファイルのすべての属性とそのデータ型がリストされ、指定した属性がリコンシリエーションの必須属性かどうかが示されます。このページには、Oracle Identity Governanceのフラット・ファイルの属性とリコンシリエーション・フィールド間のユーザー属性マッピングはリストされないことに注意してください。したがって、「ターゲット属性」列にリストされているフラット・ファイルの各属性を、「アイデンティティ表示名」列の対応するOracle Identity Governanceフィールドにマップする必要があります。

「スキーマ」ページで、次の手順を実行します。

  1. ユーザー固有の属性マッピングを確認し、必要に応じて、「必須」列で属性のチェック・ボックスを選択または選択解除して、リコンシリエーションに必須かどうかを指定します。
  2. Oracle Identity GovernanceでString型属性にマップする必要があるDateデータ型のターゲット・システム属性については、「拡張設定」アイコンアイコンをクリックして「日付」チェック・ボックスを選択します。
  3. ターゲット・アプリケーションを作成する場合は、子属性マッピング表で次の操作を実行します。
    1. リコンシリエーション中にエンティティの照合に使用する必要のある属性の「キー・フィールド」列を選択します。
    2. 必要に応じて、「拡張設定」アイコンアイコンをクリックして、子属性に参照、日付または権限などのプロパティを追加します。

      ノート:

      参照や権限などの追加プロパティを指定した場合は、参照の名前をノートにとります。権限のリコンシリエーション・ジョブに、この参照名を指定する必要があります。
  4. 認可アプリケーションを作成する場合、「アイデンティティ表示名」列に、「ターゲット属性」列の特定のフラット・ファイル属性をマップするOIGユーザー・フォーム・フィールドの名前を入力します。表内のすべての属性について、これを繰り返します。
  5. 「次」をクリックして、「設定」ページに進みます。

3.4 接続なしリソースの設定情報の指定

アプリケーションのプロビジョニング、リコンシリエーションおよび組織の設定を確認し、必要に応じてカスタマイズするほかに、リコンシリエーション・ジョブの必須パラメータの値を指定する必要があります。

「設定」ページには、プロビジョニング、リコンシリエーションおよび組織に関連するすべての設定のプレビューが表示されます。これらの設定を確認し、必要に応じてカスタマイズできます。「設定」ページの「リコンシリエーション」タブで、「リコンシリエーション・ジョブ」セクションを開いて、ターゲット・アプリケーションまたは認可アプリケーションの作成後にコネクタによって自動的に作成されたリコンシリエーション・ジョブを表示します。すべてのリコンシリエーション・ジョブの必須パラメータ(アスタリスク(*)記号が付いています)の値を入力し、「次」をクリックして「終了」ページに進みます。

次に、アプリケーションの作成後に使用できるリコンシリエーション・ジョブを示します。
  • フラット・ファイル・フル
  • フラット・ファイルの差分の同期
  • フラット・ファイルの削除の同期
  • フラット・ファイルの権限

    ノート:

    ターゲット・アプリケーションを作成する場合、フラット・ファイルの権限リコンシリエーション・ジョブを使用できます。
  • フラット・ファイルの削除

フラット・ファイル・フル

フラット・ファイル・アカウント・ローダーのリコンシリエーション・ジョブは、フラット・ファイルのアカウントをリコンサイルし、対応するアカウントをOracle Identity Governanceに作成するために使用されます。

表3-2では、フラット・ファイル・アカウント・ローダーのリコンシリエーション・ジョブのパラメータについて説明します。

表3-2 フラット・ファイル・アカウント・ローダーのパラメータ

パラメータ 説明
FlatFileインスタンス名 このパラメータは、フラット・ファイルのアプリケーションの名前を保持します。この値は、フラット・ファイル・アプリケーションの作成時に「アプリケーション名」フィールドに指定した値と同じです。
フラット・ファイル・ディレクトリ コネクタが解析する必要があるフラット・ファイルを含むディレクトリの名前と完全なパスを入力します。

ノート: OIG管理者は、このディレクトリに対する読取りおよび書込み権限を持っている必要があります。

アーカイブ・ディレクトリ

処理されたフラット・ファイルを保存するディレクトリの名前を入力します。この属性の値を指定しない場合、コネクタによって、フラット・ファイルが格納されたディレクトリ内にarchivedというディレクトリが作成され、処理されたファイルはその場所に保存されます。

ノート: OIG管理者は、処理されたフラット・ファイルをアーカイブ・ディレクトリに追加できるように、このディレクトリに対する読取りおよび書込み権限を持っている必要があります。

フィルタ スケジュール済ジョブによってリコンサイルする必要があるレコードをフィルタ処理する式を入力します。

サンプル値: startsWith('email','john')

作成および使用できるフィルタ式の詳細は、『Oracle Identity Governanceのためのアプリケーションの開発とカスタマイズ』ICFフィルタ構文に関する項を参照してください。

増分リコンシリエーション属性

レコードが最後に変更された時点のタイムスタンプを保持するフラット・ファイル列の名前。この属性の値は、増分リコンシリエーション時に、フラット・ファイルからリコンサイルされた最新レコードを判別するために使用されます。

サンプル値: LastUpdated

最新のトークン

このパラメータは、増分リコンシリエーション属性の値を保持します。

ノート: 実行後、リコンシリエーション・エンジンにより、値はこの属性に自動的に入力されます。この属性の値は変更しないことをお薦めします。この属性の値を手動で指定すると、コネクタは、このパラメータの値として指定したタイム・スタンプの後で変更されたユーザー・アカウントのみをリコンサイルします。

完全リコンシリエーションを実行する場合は、このフィールドの値をクリアします。

スケジュール済タスク名

このパラメータは、スケジュール済ジョブの名前を保持します。

デフォルト値: APP_NAMEフラット・ファイル・アカウント・ローダー

ここで、APP_NAMEは、アプリケーションの作成時に指定したアプリケーション名です。

フラット・ファイルの差分の同期

フラット・ファイル・アカウント差分同期リコンシリエーション・ジョブは、差分ベースのリコンシリエーションを実行するために使用されます。

このリコンシリエーション・ジョブは、2つのフラット・ファイルを比較して、削除されたアカウントのみを戻します。このリコンシリエーション・ジョブは、削除されたアカウントのみのエクスポートがサポートされないエンタープライズ・ターゲット・システムで、フラット・ファイルから削除されたアカウントを検出するために使用されます。次に、これらのスケジュール済ジョブの入力となる2つのフラット・ファイル・ディレクトリを示します。
  • 前のフラット・ファイル・ディレクトリ

    これは、削除前のすべてのアカウントを含むフラット・ファイルです。

  • 現在のフラット・ファイル・ディレクトリ

    これは、エンタープライズ・ターゲット・システムでアカウントが削除された後に、エンタープライズ・ターゲット・システムからエクスポートされたフラット・ファイルです。

このリコンシリエーション・ジョブを実行すると、前のフラット・ファイルのアカウントとの比較により、コネクタによって、現在のフラット・ファイルに存在しないアカウントが検出され、その存在しないアカウントのみを対象に削除リコンシリエーション・イベントが生成されます。

表3-3では、フラット・ファイル・アカウント差分同期リコンシリエーション・ジョブのパラメータについて説明します。

表3-3 フラット・ファイル・アカウント差分同期リコンシリエーション・ジョブのパラメータ

パラメータ 説明
FlatFileインスタンス名 このパラメータは、フラット・ファイルのアプリケーションの名前を保持します。この値は、フラット・ファイル・アプリケーションの作成時に「アプリケーション名」フィールドに指定した値と同じです。
前のフラット・ファイル・ディレクトリ

以前に存在したエンタープライズ・ターゲット・システムのレコードを含むフラット・ファイル・ディレクトリの名前と完全なパスを入力します。

現在のフラット・ファイル・ディレクトリ

エンタープライズ・ターゲット・システムの現在のレコードを含むフラット・ファイル・ディレクトリの名前と完全なパスを入力します。

アーカイブ・ディレクトリ

処理されたフラット・ファイルを保存するディレクトリの名前を入力します。この属性の値を指定しない場合、コネクタによって、フラット・ファイルが格納されたディレクトリ内にarchivedというディレクトリが作成され、処理されたファイルはその場所に保存されます。

ノート: OIG管理者は、処理されたフラット・ファイルをアーカイブ・ディレクトリに追加できるように、このディレクトリに対する読取りおよび書込み権限を持っている必要があります。

同期トークン

このリコンシリエーション・ジョブを初めて使用する場合は、このパラメータの値を指定しないでください。後続の実行では、リコンシリエーション・エンジンによって、このパラメータの値が自動的に入力されます。

サンプル値: <String>123454502019<String>

スケジュール済タスク名

このパラメータは、スケジュール済ジョブの名前を保持します。

デフォルト値: APP_NAMEフラット・ファイル・アカウント差分同期リコンシリエーション

ここで、APP_NAMEは、アプリケーションの作成時に指定したアプリケーション名です。

フラット・ファイルの削除の同期

フラット・ファイル・アカウント削除同期リコンシリエーション・ジョブは、削除リコンシリエーションを実行するために使用されます。

フラット・ファイルの任意のフィールドに基づいて、フィルタ処理された削除リコンシリエーションを実行する場合、スケジュール済ジョブの次の属性の値を指定します。
  • 削除属性

  • 属性値の削除

前述の属性の値を指定しない場合、フラット・ファイルのすべてのレコードが削除されたレコードとみなされます。

表3-4では、フラット・ファイル・アカウント削除同期リコンシリエーション・ジョブのパラメータについて説明します。

表3-4 フラット・ファイル・アカウント削除同期リコンシリエーション・ジョブのパラメータ

パラメータ 説明
FlatFileインスタンス名 このパラメータは、フラット・ファイルのアプリケーションの名前を保持します。この値は、フラット・ファイル・アプリケーションの作成時に「アプリケーション名」フィールドに指定した値と同じです。
フラット・ファイル・ディレクトリ コネクタが解析する必要があるフラット・ファイルを含むディレクトリの名前と完全なパスを入力します。

ノート: OIG管理者は、このディレクトリに対する読取りおよび書込み権限を持っている必要があります。

アーカイブ・ディレクトリ

処理されたフラット・ファイルを保存するディレクトリの名前を入力します。この属性の値を指定しない場合、コネクタによって、フラット・ファイルが格納されたディレクトリ内にarchivedというディレクトリが作成され、処理されたファイルはその場所に保存されます。

ノート: OIG管理者は、処理されたフラット・ファイルをアーカイブ・ディレクトリに追加できるように、このディレクトリに対する読取りおよび書込み権限を持っている必要があります。

削除属性

アカウントが削除されているかどうかを表すフラット・ファイルの列の名前を入力します。

フィルタ処理された削除リコンシリエーションを実行する場合、この属性の値を入力します。

デフォルト値: なし

サンプル値: isDeleted

属性値の削除

アカウントが削除されているかどうかを指定する列に記述された値を入力します。

この列は、削除属性パラメータの値として指定した値です。

サンプル値: Yes

同期トークン

このスケジュール・ジョブを最初に使用する場合、この属性の値を指定しないでください。後続の実行では、リコンシリエーション・エンジンによって、この属性の値は自動的に入力されます。

サンプル値: <String>123454502019<String>

スケジュール済タスク名

このパラメータは、スケジュール済ジョブの名前を保持します。

デフォルト値: APP_NAMEフラット・ファイル・アカウント削除同期リコンシリエーション

ここで、APP_NAMEは、アプリケーションの作成時に指定したアプリケーション名です。

フラット・ファイルの権限

フラット・ファイル権限ローダーのリコンシリエーション・ジョブは、フラット・ファイルから参照値と権限の両方をリコンサイルするために使用します。

フラット・ファイルからの参照のリコンサイルに加え、このリコンシリエーション・ジョブは、権限に関連付けられた参照の権限も追加し、権限付きのカタログを自動的に同期します。フラット・ファイル権限ローダーのリコンシリエーション・ジョブでは、参照値と権限の完全および増分リコンシリエーションもサポートされます。

表3-5では、フラット・ファイル権限ローダーのリコンシリエーション・ジョブのパラメータについて説明します。

表3-5 フラット・ファイル権限ローダーのリコンシリエーション・ジョブのパラメータ

パラメータ 説明
FlatFileインスタンス名 このパラメータは、フラット・ファイルのアプリケーションの名前を保持します。この値は、フラット・ファイル・アプリケーションの作成時に「アプリケーション名」フィールドに指定した値と同じです。
フラット・ファイル・ディレクトリ コネクタが解析する必要がある権限のフラット・ファイルを含むディレクトリの名前と完全なパスを入力します。

ノート: OIG管理者は、このディレクトリに対する読取りおよび書込み権限を持っている必要があります。

アーカイブ・ディレクトリ

処理されたフラット・ファイルを保存するディレクトリの名前を入力します。この属性の値を指定しない場合、コネクタによって、フラット・ファイルが格納されたディレクトリ内にarchivedというディレクトリが作成され、処理されたファイルはその場所に保存されます。

ノート: OIG管理者は、処理されたフラット・ファイルをアーカイブ・ディレクトリに追加できるように、このディレクトリに対する読取りおよび書込み権限を持っている必要があります。

参照名

コネクタが権限のフラット・ファイルからフェッチされたすべての値をロードする参照定義の名前を入力します。

ノート: この参照定義の名前は、「スキーマ」ページで権限参照に指定した名前と同じである必要があります。

サンプル値: Lookup.FlatFile.Entitlements

コード・キー属性 値を「参照名」パラメータの値として指定した参照定義の「コード・キー」列に移入する、フラット・ファイル属性の名前を入力します。

デフォルト値: __NAME__

デコード属性 値を「参照名」パラメータの値として指定した参照定義の「デコード」列に移入する、フラット・ファイル属性の名前を入力します。

デフォルト値: __NAME__

モード ジョブを実行するモードを入力します。このパラメータに指定できる値は次のとおりです。
  • Entitlement -この値を使用して、権限参照リコンシリエーションを実行します。たとえば、グループまたはロール参照フィールド同期を実行します。
  • Full -この値を使用して、フラット・ファイルのすべてのユーザー・アカウントをリコンサイルします。つまり、この値を使用して完全リコンシリエーションを実行します。
  • Delete -この値を使用して、取り消されたすべてのユーザー・アカウントを削除します。

デフォルト値: Full

権限?

参照定義が権限フィールド(Rolesなど)にリンクされている場合、trueを入力します。

フラット・ファイルの参照名がプレーン参照フィールド(Languagesなど)の場合、falseを入力します。

このフラグによって、ENT_LISTおよびCatalogを参照値で更新するかどうかを決定します。

デフォルト値: true

フラット・ファイルの削除

フラット・ファイル・アカウント削除リコンシリエーション・ジョブは、削除されたアカウントに関するデータをリコンサイルするために使用します。リコンシリエーションの実行時、エンタープライズ・ターゲット・システムで削除されたアカウントごとに、対応するOIGアカウントが削除されます。

このリコンシリエーション・ジョブは、削除されたアカウントのリストのみを含むフラット・ファイルはエクスポートできないが、エンタープライズ・ターゲット・システムのすべてのアカウントを含むフラット・ファイルは定期的にエクスポートできる場合に使用します。

ノート:

Oracle Identity Governanceはフラット・ファイルのすべてのレコードを検証し、それを既存のレコードと比較して各レコードが削除されているかどうかを確認する必要があるため、このプロセスはリソースを消費します。

表3-6では、フラット・ファイル・アカウント削除リコンシリエーション・ジョブのパラメータについて説明します。

表3-6 フラット・ファイル・アカウント削除リコンシリエーション・ジョブのパラメータ

パラメータ 説明
FlatFileインスタンス名 このパラメータは、フラット・ファイルのアプリケーションの名前を保持します。この値は、フラット・ファイル・アプリケーションの作成時に「アプリケーション名」フィールドに指定した値と同じです。
フラット・ファイル・ディレクトリ コネクタが解析する必要があるフラット・ファイルを含むディレクトリの名前と完全なパスを入力します。

ノート: OIG管理者は、このディレクトリに対する読取りおよび書込み権限を持っている必要があります。

アーカイブ・ディレクトリ

処理されたフラット・ファイルを保存するディレクトリの名前を入力します。この属性の値を指定しない場合、コネクタによって、フラット・ファイルが格納されたディレクトリ内にarchivedというディレクトリが作成され、処理されたファイルはその場所に保存されます。

ノート: OIG管理者は、処理されたフラット・ファイルをアーカイブ・ディレクトリに追加できるように、このディレクトリに対する読取りおよび書込み権限を持っている必要があります。

3.5 接続なしリソースのアプリケーション詳細の確認と送信

「終了」ページでは、アプリケーション・サマリーを確認し、「終了」をクリックしてアプリケーションを送信します。

「終了」ページでは、作成しているターゲット・アプリケーションまたは認可アプリケーションのサマリーを確認します。必要に応じて、「戻る」をクリックして、アプリケーションの詳細を変更します。変更が不要な場合は、「終了」をクリックしてアプリケーションの詳細を送信します。Oracle Identity Governanceでアプリケーションが作成されます。

デフォルトのリクエスト・フォームを作成するかどうかの確認を求められたら、「はい」または「いいえ」をクリックします。「はい」をクリックすると、デフォルトのフォームが自動的に作成されて、新しく作成されたアプリケーションにアタッチされます。デフォルト・フォームは、アプリケーションと同じ名前で作成されます。後からデフォルト・フォームを変更することはできません。そのため、これをカスタマイズする場合は、「いいえ」をクリックして、手動で新しいフォームを作成してアプリケーションにアタッチします。