3.4.1 ターゲット・アプリケーションの相関ルール
ターゲット・アプリケーションを作成する際、コネクタは相関ルールを使用してOracle Identity Governanceでリソースを割り当てる必要があるアイデンティティを特定します。
事前定義済アイデンティティ相関ルール
デフォルトでは、Cernerコネクタにより、ターゲット・アプリケーションの作成時に単純相関ルールが提示されます。コネクタはこの相関ルールを使用して、Oracle Identity Governanceリポジトリとターゲット・システム・リポジトリのエントリを比較して、2つのリポジトリの相違を判断し、最新の変更内容をOracle Identity Governanceに適用します。
表3-8に、Cernerコネクタのデフォルトの単純相関ルールを示します。必要に応じて、デフォルト相関ルールを編集するか、新しいルールを追加できます。複合相関ルールを作成することもできます。単純相関ルールまたは複合相関ルールの追加または編集の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Identity Governanceでのセルフ・サービス・タスクの実行』のアイデンティティ相関ルールの更新に関する項を参照してください。
表3-8 Cernerコネクタの事前定義済アイデンティティ相関ルール
ターゲット属性 | 要素演算子 | アイデンティティ属性 | 大/小文字の区別 |
---|---|---|---|
__NAME__ | 次と等しい | ユーザー・ログイン | いいえ |
このアイデンティティ・ルールの意味は次のとおりです。
- __NAME__は、ユーザー・アカウントを識別するターゲット・システム上の単一値の属性です。
- 「ユーザー・ログイン」は、OIGユーザー・フォームのフィールドです。
図3-6 Cernerターゲット・アプリケーションの単純相関ルール
事前定義済の状況およびレスポンス
ターゲット・アプリケーションを作成すると、Cernerコネクタによって状況とレスポンスのデフォルト・セットが提供されます。これらの状況とレスポンスによって、リコンシリエーション・イベントの結果に基づいてOracle Identity Governanceが実行する必要があるアクションが指定されます。
表3-9に、Cernerターゲット・アプリケーションのデフォルトの状況およびレスポンスを示します。必要に応じて、これらのデフォルトの状況とレスポンスを編集するか、新しい状況とレスポンスを追加できます。状況およびレスポンスの追加または編集の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Identity Governanceでのセルフ・サービス・タスクの実行』の 状況およびレスポンスの更新に関する項を参照してください
表3-9 Cernerターゲット・アプリケーションの事前定義済の状況とレスポンス
状況 | レスポンス |
---|---|
一致が見つからなかった場合 | なし |
1つのエンティティ一致が見つかった場合 | リンクの確立 |
1つのプロセス一致が見つかった場合 | リンクの確立 |
図3-7 Cernerターゲット・アプリケーションの事前定義済の状況とレスポンス
![Cernerターゲットの事前定義済の状況とレスポンス Cernerターゲットの事前定義済の状況とレスポンス](img/image8.png)