3.5 リコンシリエーション・ジョブ

ここでは、アプリケーションを作成すると、Oracle Identity Governanceで自動的に作成されるリコンシリエーション・ジョブについて説明します。

ユーザー・リコンシリエーション・ジョブ

これらの事前定義済のジョブを使用することも、要件に合うように編集することもできます。また、カスタム・リコンシリエーション・ジョブを作成することもできます。これらの事前定義済のジョブの編集または新しいジョブの作成の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Identity Governanceでのセルフ・サービス・タスクの実行』のリコンシリエーション・ジョブの更新に関する項を参照してください。

次のリコンシリエーション・ジョブをリコンシリエーション・ユーザー・データに対して使用できます。

  • Cerner Full User Reconciliation: このリコンシリエーション・ジョブを使用して、ターゲット・アプリケーションからユーザー・データをリコンサイルします。
  • Cerner Limited User Reconciliation: このリコンシリエーション・ジョブを使用して、指定されたフィルタ基準に基づいて、ターゲット・システムからレコードをリコンサイルします。

表3-10に、Cerner Full User Reconciliationジョブのパラメータを示します。

表3-10 Cerner Full User Reconciliationジョブのパラメータ

パラメータ 説明
アプリケーション名

リコンシリエーション・ジョブが関連付けられているAOBアプリケーションの名前。この値は、使用するターゲット・アプリケーションの作成の際、「アプリケーション名」フィールドで指定した値と同じです。

このデフォルト値は変更しないでください。

フィルタ接尾辞

リコンシリエーションの実行時にターゲット・システムからフェッチされるユーザー・レコードの検索フィルタを入力します。

シングル・ユーザーのフィルタ接尾辞:

  1. CernerID

フィルタの作成の詳細は、「制限付きリコンシリエーションの実行」を参照してください。

オブジェクト・タイプ

このパラメータは、リコンシリエーションの実行用のオブジェクト・タイプの名前を保持します。

デフォルト値: User

このデフォルト値は変更しないでください。

スケジュール済タスク名

リコンシリエーションに使用されるスケジュール済タスクの名前。

このパラメータの値を変更しないでください。

権限用のリコンシリエーション・ジョブ

権限をリコンサイルするために次のジョブを使用できます。

  • Cerner Organization Group Lookup Reconciliation
  • Cerner Personal Group Lookup Reconciliation
  • Cerner Position Lookup Reconciliation
  • Cerner Logical Domain Lookup Reconciliation
  • Cerner Organization Lookup Reconciliation
  • Cerner Personal Alias Pool Lookup Reconciliation
  • Cerner Personal Alias Type Lookup Reconciliation

パラメータは、すべてのリコンシリエーション・ジョブで共通です。

表3-11 権限のリコンシリエーション・ジョブのパラメータ

パラメータ 説明
アプリケーション名

リコンシリエーション・ジョブが関連付けられている現在のAOBアプリケーション名。

この値は変更しないでください

コード・キー属性

コネクタの属性の名前。参照定義(Lookup Name属性の値として指定される)のコード・キー列に値を移入するために使用されます。

デフォルト値: __UID__

この値は変更しないでください

デコード属性

コネクタの属性の名前。参照定義(Lookup Name属性の値として指定される)のデコード列に値を移入するために使用されます。

デフォルト値: __NAME__

ルックアップ名

ターゲット・システムからフェッチした値を移入するOracle Identity Governanceの参照定義の名前を入力します。

デフォルト値は、使用しているリコンシリエーション・ジョブに応じて次のようになります。

  • Cerner Organization Group Lookup Reconciliationの場合: Lookup.Cerner.OrganizationGroup
  • Cerner Personal Group Lookup Reconciliationの場合: Lookup.Cerner.PersonnelGroup
  • Cerner Position Lookup Reconciliationの場合: Lookup.Cerner.Position
  • Cerner Logical Domain Lookup Reconciliationの場合: Lookup.Cerner.LogicalDomain
  • Cerner Organization Lookup Reconciliationの場合: Lookup.Cerner.Organization
  • Cerner Personal Alias Pool Lookup Reconciliationの場合: Lookup.Cerner.AliasPool
  • Cerner Personal Alias Type Lookup Reconciliationの場合: Lookup.Cerner.AliasType

これらの参照定義のいずれかのコピーを作成する場合は、Lookup Name属性の値として新しい参照定義の名前を入力します。

オブジェクト・タイプ

リコンサイルするオブジェクトのタイプを入力します。

デフォルト値は、使用しているリコンシリエーション・ジョブに応じて次のようになります。

  • Cerner Organization Group Lookup Reconciliationの場合: __ORGANIZATIONGROUP__
  • Cerner Personal Group Lookup Reconciliationの場合: __PERSONNALGROUP__
  • Cerner Position Lookup Reconciliationの場合: __POSITION__
  • Cerner Logical Domain Lookup Reconciliationの場合: __LOGICALDOMAIN__
  • Cerner Organization Lookup Reconciliationの場合: __ORGANIZATION__
  • Cerner Personal Alias Pool Lookup Reconciliationの場合: __PERSONNELALIASPOOL__
  • Cerner Personal Alias Type Lookup Reconciliationの場合: __PERSONNELALIASTYPE__

ノート:

このパラメータの値は変更しないでください