3.4.2 認可アプリケーションのルール、状況およびレスポンス

認可アプリケーションの事前定義済ルール、レスポンスおよび状況について学習します。これらのルールおよびレスポンスは、リコンシリエーションを実行するためにコネクタによって使用されます。

事前定義済のアイデンティティ相関ルール

デフォルトでは、Salesforceコネクタには、認可アプリケーション作成時の単純相関ルールが用意されています。コネクタはこの相関ルールを使用して、Oracle Identity Governanceリポジトリと認可アプリケーション・リポジトリのエントリを比較し、2つのリポジトリの相違を判断し、最新の変更内容をOracle Identity Governanceに適用します。

表3-10に、Salesforceコネクタのデフォルトの単純相関ルールを示します。必要に応じて、デフォルトの相関ルールを編集したり、新しいルールを追加することができます。複合相関ルールを作成することもできます。単純相関ルールまたは複合相関ルールの追加または編集の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Identity Governanceでのセルフ・サービス・タスクの実行』ターゲット・アプリケーションの作成に関する項を参照してください。

表3-10 Salesforce認可アプリケーションの事前定義済アイデンティティ相関ルール

認可属性 要素演算子 アイデンティティ属性 大/小文字の区別

__NAME__

Equals

ユーザー・ログイン

×

_UID_ Equals

Salesforce GUID

×

相関ルール要素: (__NAME__ Equals Salesforce GUID ) OR (_UID_ Equals User Login)

最初の相関ルール要素:
  • __NAME__は、ユーザー・アカウントを識別するターゲット・システム上の単一値の属性です。

  • User Loginは、ユーザーの一意のログイン名です。

2番目の相関ルール要素:
  • __UID__は、ユーザー・アカウントを一意に識別するターゲット・システム上の属性です。

  • Salesforce GUIDは、OIGユーザー・フォームのフィールドです。

  • ルールの演算子: OR

図3-2に、Salesforce認可アプリケーションの単純相関ルールを示します。

図3-2 Salesforce認可アプリケーションの単純相関ルール

Salesforce認可アプリケーションの単純相関ルールを示します。

事前定義済の状況とレスポンス

Salesforceコネクタには、認可アプリケーション作成時の状況とレスポンスのデフォルト・セットが用意されています。これらの状況とレスポンスにより、リコンシリエーション・イベントの結果に基づいてOracle Identity Governanceが実行する必要があるアクションを指定します。

表3-11に、Salesforce認可アプリケーションのデフォルトの状況およびレスポンスを示します。必要に応じて、これらのデフォルトの状況とレスポンスを編集したり、新しいものを追加することができます。状況およびレスポンスの追加または編集の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Identity Governanceでのセルフ・サービス・タスクの実行』ターゲット・アプリケーションの作成に関する項を参照してください。

表3-11 Salesforce認可アプリケーションの事前定義済の状況とレスポンス

状況 レスポンス

一致が見つからなかった場合

ユーザーの作成

1つのエンティティ一致が見つかった場合

リンクの確立

「Salesforce認可アプリケーションの事前定義済の状況とレスポンス」に、コネクタによってデフォルトで提供されるSalesforceの状況とレスポンスを示します。

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図situations_responses_salesforce_authorititive.pngの説明