4 式ビルダーの関数の理解
式ビルダーは、様々な既存の関数を使用して式を構築できるエディタです。式を使用すると、パイプランに必要な結果を実現するのに役立ちます。
トピック:
ベッセル関数とは
整数の数学的な円柱関数は、ベッセル関数と呼ばれます。
関数名 | 説明 |
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doubleの引数の階数0の変更済のベッセル関数をdoubleとして返します |
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doubleの引数の階数0の指数スケールが適用された変更済のベッセル関数をdoubleとして返します |
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doubleの引数の階数1の変更済のベッセル関数をdoubleとして返します |
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doubleの引数の階数1の指数スケールが適用された変更済のベッセル関数をdoubleとして返します |
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引数の階数nの第1種ベッセル関数をdoubleとして返します |
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引数の階数nの変更済の第3種ベッセル関数をdoubleとして返します |
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doubleの引数の階数0の指数スケールが適用された変更済の第3種ベッセル関数をdoubleとして返します |
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doubleの引数の階数1の指数スケールが適用された変更済の第3種ベッセル関数をdoubleとして返します |
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doubleの引数の階数nの第2種ベッセル関数をdoubleとして返します |
変換関数とは
変換関数は、あるデータ型から他のデータ型に値を変換する場合に役立ちます。
このリリースでは、次の変換関数がサポートされています。
関数名 | 説明 |
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指定された値をbigdecimalに変換します |
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指定された値をlogicalに変換します |
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指定された値をdatetimeに変換します |
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指定された値をdoubleに変換します |
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指定された値をfloatに変換します |
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指定された値をintegerに変換します |
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指定された値をlongに変換します |
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指定された値をstringに変換します |
boolean(value1)
入力引数を論理値に変換します。入力引数の型にはbig integerまたはintegerのいずれかを使用できます。戻り値の型はブールになります。
例
関数 | 結果 |
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TRUE |
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FALSE |
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TRUE |
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TRUE |
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TRUE |
日付関数とは
このリリースでは、次の日付関数がサポートされています。
関数名 | 説明 |
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日付の日を返します |
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ストリームからのイベント・タイムスタンプを返します |
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日付の時を返します |
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日付の分を返します |
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日付の月を返します |
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日付のナノ秒を返します |
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日付の秒を返します |
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アプリケーションが実行されているシステムのタイムスタンプを返します |
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指定されたタイムスタンプを必要な時間フォーマットで返します |
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現在の出力時間を返します |
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日付の年を返します |
タイムスタンプ値の許容可能なフォーマット
この項では、Oracle Stream Analyticsで許容可能なタイムスタンプ値のフォーマットを示します。
フォーマット | サンプル値 |
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3/21/2018 11:14:23.1111 |
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3/21/2018 11:14:23.111 |
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3/21/2018 11:14:23.11 |
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3/21/2018 11:14:23.1 |
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3/21/2018 11:14:23 |
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3/21/2018 11:14 |
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3/21/2018 11 |
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3/21/2018 |
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11-21-2018 11:14:23.1111 |
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11-21-2018 11:14:23.111 |
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11-21-2018 11:14:23.11 |
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11-21-2018 11:14:23.1 |
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11-21-2018 11:14:23 |
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11-21-2018 11:14 |
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11-21-2018 11 |
|
11-21-2018 |
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11-Jan-18 11.14.23.111111 AM |
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11-Jan-18 11.14.23.1111 |
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11-Jan-18 11.14.23.111 |
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11-Jan-18 11.14.23.11 |
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11-Jan-18 11.14.23.1 |
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11-Jan-18 11.14.23 |
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11-Jan-18 11.14 |
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11-Jan-18 11 |
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11-Jan-18 |
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15/MAR/18 |
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2018-03-5 15:16:0.756000 +5:30, 2018-03-5 15:16:0.756000 |
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2018-03-5 15.16.0.756000 +5:30, 2018-03-5 15.16.0.756000 |
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2018-03-5 15:16:0; 2018-03-5 15:16:0 +5:30 |
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2018-03-5 15.16.0; 2018-03-5 15.16.0 +5:30 |
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2018-03-5 15:16; 2018-03-5 15:16 +5:30 |
|
2018-03-5 15.16; 2018-03-5 15.16 +5:30 |
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2018-03-5 15 |
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2018-03-5 |
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11:14:14 PST |
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2018-03-04T12:08:56.235 |
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2018-03-04T12:08:56.235-0700 |
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2018-03-04T12:08:56.235 PDT |
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2018-03-04T12:08:56 |
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2018-03-04T12:08:56-0700 |
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2018-03-04T12:08:56 PDT |
Day(date)
day(date)
関数はtime intervalまたはtimestampのいずれかのデータ型の引数を取ります。戻り値はこの日付オブジェクトで表される時点の曜日を表します。この日付で表される曜日を示す大整数を返します。
例
Sunday=0、Monday=1のように表されるのであれば、次のようになります。
関数 | 結果 |
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3 |
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4 |
hour(date)
hour(date)
関数はtime intervalまたはtimestampのいずれかのデータ型の引数を取ります。戻り値はこの日付オブジェクトで表される時点の時間を表します。この日付で表される時間を示す大整数を返します。
例
関数 | 結果 |
---|---|
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09 |
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12 |
minute(date)
minute(date)
関数はtime intervalまたはtimestampのいずれかのデータ型の引数を取ります。戻り値はこの日付オブジェクトで表される時点の分を表します。この日付で表される分を示す大整数を返します。
例
関数 | 結果 |
---|---|
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15 |
|
45 |
month(date)
month(date)
関数はtime intervalまたはtimestampのいずれかのデータ型の引数を取ります。戻り値はこの日付オブジェクトで表される時点を含む、またはこの時点から開始される月を表します。この日付で表される月を示す大整数を返します。
例
関数 | 結果 |
---|---|
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12 |
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9 |
ジオメトリ関数とは
ジオメトリ関数を使用すると、特定の値をジオメトリ形状に変換できます。
このリリースでは、次の時間隔関数がサポートされています。
関数名 | 説明 |
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指定された緯度および経度から2次元ポイント・タイプ・ジオメトリを返します。デフォルトのSRIDは8307です。 戻り値のデータ型は、 |
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緯度と経度の値の最初のセットと2番目のセットの間の距離を返します。デフォルトのSRIDは8307です。 戻り値のデータ型は、 |
時間隔関数とは
時間隔関数は、特定の値から時間間隔を計算する場合に役立ちます。
このリリースでは、次の時間隔関数がサポートされています。
関数名 | 説明 |
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指定された値を 戻り値のデータ型は、 |
|
戻り値のデータ型は、 |
算術関数とは
算術関数を使用すると、単純なものから複雑なものまで、様々な数学的演算や計算を実行できます。
このリリースでは、次の算術関数がサポートされています。
関数名 | 説明 |
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IEEE 754標準に従って、2個の引数について剰余を計算します |
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数字の絶対値を返します |
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値のアーク・コサインを返します |
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値のアーク・サインを返します |
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値のアーク・タンジェントを返します |
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点の極角( |
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底の二項係数を指定の値で累乗した数値を返します |
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BitsSet (From, To)が設定されたBitMask |
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指定された値の立方根を返します |
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端数を、より大きい値に切り上げます |
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2番目の浮動小数点引数の符号を付けた、最初の浮動小数点引数を返します |
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値のコサインを返します |
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値のコサイン・ハイパーボリックを返します |
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値の指数を返します |
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自然数の階乗を返します |
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端数を、より小さい値に切り捨てます |
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doubleの表現で使用されている、バイアスなしの指数を返します |
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あらかじめ定義されているシードの(外見上は膨大な)マトリックスから決定論的なシードをintegerとして返します |
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指定されたdoubleの値に対するintegerのハッシュコードを返します |
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2つの引数の和の平方根を返します |
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このUUIDの128ビット値の最下位64ビットを返します |
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指定された底に対する指定された引数のログ値を計算します。 |
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数値の自然対数を返します |
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底10に対する指定された引数のログ値を計算します |
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底2に対する指定された引数のログ値を計算します |
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integerの引数の階乗の自然対数(底はe)をdoubleとして返します |
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integerの引数(範囲はk >= 0 && k < 21)の階乗をlongとして返します |
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2つの引数の最大値を返します |
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2つの引数の最小値を返します |
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数値のモジュロを返します |
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このUUIDの128ビット値の最上位64ビットを返します |
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2番目の引数の方向で、最初の引数に隣接する浮動小数点値を返します |
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負の無限大方向で入力引数に隣接する浮動小数点値を返します |
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正の無限大方向で入力引数に隣接する浮動小数点値を返します |
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mのn乗を返します |
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引数の値にもっとも近く、計算上の整数に等しいdouble値を返します |
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最も近い整数値に四捨五入します |
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double値セットのメンバーに単一の正しく丸められた浮動小数点を掛けることによって実行される場合と同様に、d×2scaleFactorを丸めて返します |
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引数の符号をdouble値として返します |
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値のサインを返します |
|
値のサイン・ハイパーボリックを返します |
|
値の平方根を返します |
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integerの引数の階乗の自然対数(底はe)のスターリングの近似の修正項をdoubleとして返します |
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値のタンジェントを返します |
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値のタンジェント・ハイパーボリックを返します |
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引数の値をdegreeに変換します |
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ラジアンで表した角度の計測値を返します |
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引数のulpのサイズを返します |
maximum(value1, value2)
2つの引数の最大値を返します。1番目の引数の値は2番目の引数の値と比較され、big integer、double、interval、integer、floatのいずれかのデータ型を使用できます。2番目の引数の値は1番目の引数の値と比較され、big integer、double、interval、integer、floatのいずれかのデータ型を使用できます。
例
関数 | 結果 |
---|---|
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1999220 |
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135.50 |
注意:
2つの入力引数のデータ型が異なる場合は、一方の引数の型がもう一方の型と一致するようにStream Analyticsで暗黙的な変換が行われます。minimum(value1, value2)
2つの引数の最小値を返します。1番目の引数の値は2番目の引数の値と比較され、big integer、double、interval、integer、floatのいずれかのデータ型を使用できます。2番目の引数の値は1番目の引数の値と比較され、big integer、double、interval、integer、floatのいずれかのデータ型を使用できます。
例
関数 | 結果 |
---|---|
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16321 |
|
3.10 |
注意:
2つの引数のデータ型が異なる場合は、一方の引数の型がもう一方の型と一致するように、Stream Analyticsで暗黙的な変換が行われます。round(value1)
引数の値を最も近い整数値に四捨五入します。入力引数の型にはinteger、big integer、doubleまたはfloatのいずれかを使用できます。
例
関数 | 結果 |
---|---|
|
7 |
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39 |
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4 |
統計関数とは
統計関数は、様々な値の統計を計算する場合に役立ちます。
このリリースでは、次の統計関数がサポートされています。
関数名 | 説明 |
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ベータ密度関数で示す領域(0から |
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ベータ密度関数の右側の尾で示す領域( |
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二項確率密度の項0から項 |
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二項確率密度の項 |
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自由度が |
|
自由度が |
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正規分布の誤差関数を返します |
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正規分布の相補誤差関数を返します |
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引数のガンマ関数を返します |
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ガンマ確率密度関数の積分( |
|
0から |
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不完全ガンマ関数を返します |
|
相補不完全ガンマ関数を返します |
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ガンマ関数の自然対数を返します |
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負の二項分布の項0から項 |
|
負の二項分布の項 |
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負の無限大から |
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正規(ガウス)確率密度関数で示す領域が引数 |
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ポアソン分布の初項 |
|
ポアソン分布の項 |
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自由度が |
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スチューデントt確率密度関数で示す領域が |
文字列関数とは
このリリースでは、次の文字列関数がサポートされています。
関数名 | 説明 |
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リスト内の最初の非NULL式を返します。すべての式がNULLに評価されると、COALESCEはNULLを返します |
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連結した値を文字列に変換して返します |
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指定されたテキスト式の各語の先頭を大文字、それ以外を小文字として返します |
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指定された文字列の長さを返します |
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一致パターンを返します |
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指定された文字列を小文字に変換します |
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文字列の左側を特定の文字セットで埋めます( |
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文字列の左側から、指定されたすべての文字を削除します |
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文字列の右側を特定の文字セットで埋めます( |
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文字列の右側から、指定されたすべての文字を削除します |
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索引が'from' (値を含む)と文字列末尾の間にある場合、'string'の部分文字列を返します |
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索引が\'from\' (値を含む)と\'to\' (値を含まない)の間にある場合、\'string\'の部分文字列を返します |
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文字列内の一連の文字を、別の文字のセットで置き換えます。ただし、一度に1文字を置き換えます。 |
|
指定された文字列を大文字に変換します |
coalesce(value1,... )
coalesce
は、式リストのnull以外の最初の式を返します。2つ以上の式を指定する必要があります。すべての式がnullに評価されると、coalesce
関数はnullを返します。
次に例を示します。
coalesce(expr1,expr2)
の場合:
-
expr1
がnullでない場合、この関数はexpr1
を返します。 -
expr1
がnullの場合、この関数はexpr2
を返します。 -
expr1
およびexpr2
の両方がnullの場合、この関数はnullを返します。
coalesce(expr1,expr2,......,exprn)
の場合
-
expr1
がnullでない場合、この関数はexpr1
を返します。 -
expr1
がnullの場合、この関数はexpr2
を返します。 -
expr1
およびexpr2
の両方がnullの場合、この関数は次のnull以外の式を返します。
length(value1)
入力引数として渡された文字列の長さを文字数で返します。入力引数のデータ型はtextです。戻り値は文字列全体の長さを表す整数です。
value1がnullの場合、length(value1)
はnullを返します。
value1が空白文字列の場合、length(value1)
はnullを返します。
例
関数 | 結果 |
---|---|
|
3 |
|
エラー: 関数のパラメータが正しくありません。 |
|
4 |
|
NULL |
|
NULL |
|
30 |
lower(value1)
文字列をすべて小文字に変換します。入力引数のデータ型はtextです。戻り値は指定した文字列をすべて小文字に変更した文字列です。
例
関数 | 結果 |
---|---|
|
product |
|
abcdef |
|
abc |
replace(string, match, replacement)
文字列のすべてのmatch
文字をreplacement
文字に置き換えます。1番目の入力引数string
のデータ型はtextです。2番目の引数match
のデータ型はtextです。3番目の引数replacement
のデータ型はtextです。戻り値は2番目の文字列引数(match
)を3番目の文字列引数(replacement
)で置き換えたテキストになります。
match
が文字列に見つからない場合は、元の文字列が返されます。
例
関数 | 結果 |
---|---|
|
aabbffdd |
|
aabbffcdd |
|
aabbddee |