emctl start agent
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管理エージェントを起動します。
大規模なメモリー構成を使用するIBM AIX環境で、管理エージェントによって多数のターゲットがモニタリングされている場合、エージェントが起動しないことがあります。この問題を防止するには、管理エージェントを起動する前に、共通の環境ファイルに次のパラメータを追加します。
LDR_CNTRL="MAXDATA=0x80000000"@NOKRTL
AIXTHREAD_SCOPE=S
LDR_CNTRL 変数は、データ・セグメントのサイズを設定し、カーネル空間でのランタイム・ライブラリのロードを無効にします。AIXTHREAD_SCOPE パラメータは、AIXスレッドスコープのコンテキストを、デフォルトのP(プロセス全体)からS(システム全体)に変更します。これにより、mutexの競合が少なくなります。
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emctl stop agent
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管理エージェントを停止します。
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emctl status agent
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管理エージェントのステータスをリストします。
管理エージェントが実行中の場合、このコマンドで、エージェント・ホーム、プロセスIDおよび最後に成功した管理リポジトリへのアップロードの日時など、管理エージェントに関するステータス情報を表示します。
注意: コマンドの実行前にWindowsシステム上でディレクトリをAGENT_INSTANCE_HOME ディレクトリに変更します。
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emctl status agent -secure
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管理エージェントの保護ステータスおよび管理エージェントが実行している保護モード・ポートをリストします。また、OMSのセキュリティ・ステータスおよびポートもリストします。
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emctl status agent scheduler
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実行中、準備完了および計画のすべての収集スレッドをリストします。
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emctl status agent jobs
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現在管理エージェントで実行しているジョブのステータスをリストします。
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emctl status agent target <target name>,<target type>,<metric>
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指定されたターゲットの詳細ステータス(ターゲット名、ターゲット・タイプなど)をリストします。emctl status agent コマンドに特定のメトリック名を指定することで、ターゲットの特定のメトリックのステータスも取得できます。
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emctl status agent mcache <target name>,<target type>,<metric>
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メトリック・キャッシュに値が存在しているメトリックの名前をリストします。
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emctl upload
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アップロードが保留されている.xml ファイルをアップロード・ディレクトリのOMSにアップロードします。
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emctl upload (agent)
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管理対象ホストから管理サービスに対する現在の管理データの即時アップロードを強制実行するには、このコマンドを使用します。このコマンドは、次に予定されているデータのアップロードまで待てない場合に使用できます。
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emctl reload (agent)
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このコマンドは、emd.properties ファイルを手動で変更した後に、変更を適用する場合に使用できます。たとえば、アップロード間隔を変更するには、emd.propertiesを変更した後、emctl reload を実行できます。
注意: 手順が明確に文書化されている場合またはOracleサポートからユーザーに指示があった場合を除いて、手動によるtargets.xml ファイルの編集はサポートされていません。
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emctl reload agent dynamicproperties [<Target_name>:<Target_Type>]...
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ターゲットの動的プロパティを再計算し、表示します。
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emctl pingOMS [agent]
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OMSにpingを送信して、管理エージェントがOMSに接続できるかどうかを確認します。pingOMS が正常であることを確認できるように、管理エージェントはOMSからpingが返されるまで待機します。
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emctl config agent getTZ
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環境に設定したとおり現在のタイムゾーンを構成します。
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emctl config agent getSupportedTZ
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環境に設定されている値に基づいてサポートされているタイムゾーンを表示します。
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emctl config console <fileloc> [<EM loc>]
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ファイル<fileloc> に指定されている構成エントリに基づいてコンソールを構成します。
<EM loc> パラメータはオプションで、別のOracleホームで動作するために使用できます。
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emctl config agent listtargets [<EM loc>]
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管理エージェントによってモニターするすべてのターゲット名およびタイプ(targets.xml ファイルにあります)をリストします。
<EM loc> パラメータはオプションで、別のOracleホームで動作するために使用できます。
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emctl control agent runCollection <target_name>:<target_type> <metric_name>
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ターゲットの特定のメトリックの収集を手動で実行できます。
たとえば、emctl control agent runCollection myOracleHomeTargetName:oracle_home oracle_home_config です。
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emctl control agent runCollection <targetName>:<targetType> <colletionItemName>
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メトリック収集の即時再評価を実行します
このコマンドを実行すると、メトリックの再評価された値が管理リポジトリにアップロードされ、メトリックがしきい値を超えた場合にアラートをトリガーします。
メトリックに関連付けられているメトリック名と収集項目名を特定するには、「EMCTLコマンドを使用したメトリック収集の再評価」を参照してください。
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emctl resetTZ agent
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管理エージェントのタイムゾーンをリセットします。現在のタイムゾーンを別のタイムゾーンに変更するには、管理エージェントを停止してから、このコマンドを実行します。その後、管理エージェントを起動します。
重要:
管理エージェントのタイムゾーンを変更する前に、管理エージェントで管理されているターゲットで現在実行中または実行予定のブラックアウトがあるかどうかを確認してください。ブラックアウトの確認方法については、「ブラックアウト/通知ブラックアウトの表示」を参照してください。
ブラックアウトが存在する場合は、Cloud Controlコンソールから、その管理エージェントでモニターされているすべてのターゲットでスケジュールされているブラックアウトおよび現在実行中のブラックアウトをすべて停止します。その後、管理エージェントのタイムゾーンを変更でき、さらに必要に応じてターゲットに新しいブラックアウトを作成できます。
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emctl getversion agent
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管理エージェントのバージョンを出力します。
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emctl dumpstate agent <component> . . .
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管理エージェントのダンプを生成します。このコマンドを使用すると、管理エージェントのメモリー/CPUに関する問題を分析できます。
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emctl gensudoprops
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管理エージェントのsudoプロパティを生成します。
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emctl clearsudoprops
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sudoプロパティをクリアします。
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emctl clearstate
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状態ディレクトリの内容をクリアします。このコマンドを実行すると、$ORACLE_HOME/sysman/emd/state にあるファイルが削除されます。状態ファイルは、管理エージェントによって対応する.xml ファイルに変換されるのを待機しているファイルです。
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emctl getemhome
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管理エージェントのホーム・ディレクトリを出力します。
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emctl start blackout <Blackoutname> [-nodeLevel] [<Target_name>[:<Target_Type>]].... [-d <Duration>]
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ターゲットでブラックアウトを開始します。
パラメータ<Target_name:Target_type> を入力しないと、デフォルトとしてローカル・ノード・ターゲットが取得されます。<Blackoutname> の後に-nodeLevel パラメータを指定すると、ブラックアウトがすべてのターゲットに適用され、その後に続くターゲット・リストは無視されます。<Duration> は[days] hh:mmの形式で指定する必要があります。
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emctl stop blackout <Blackoutname>
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特定のターゲット上で開始されたブラックアウトを停止します。emctlを使用して停止できるのは、emctlツールによって開始されたブラックアウトのみです。このコマンドでは、コンソールまたはemcliユーティリティを使用して開始されたブラックアウトは停止できません。
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emctl status blackout[<Target_name>[:<Target_Type>]]....
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ターゲットのブラックアウトのステータスを示します。ステータスには、ブラックアウトのタイプ、ブラックアウトが1回のアクションか、繰返しか、またはスケジュール済のいずれであるかが含まれます。このコマンドは、ブラックアウトが開始または停止されているかどうかも指定します。
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emctl secure agent [registration password] -emdWalletSrcUrl <url> -protocol <ssl|tls>
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OMSで管理エージェントを保護します。コマンドで登録パスワードを指定しなかった場合は入力が求められるため、このパスワードは必須です。
-emdWalletSrcUrl パラメータは、エージェントを保護する必要があるOMSのURLを示します。
-protocol パラメータは、管理エージェントを保護するために使用するプロトコルを示します。使用できる値は、ssl およびtls です。
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emctl unsecure agent
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管理エージェントの保護を解除します。このコマンドは、管理エージェントのポートをHTTPポートに変更します。このコマンドを実行した後、管理エージェントは、OMSのHTTPSアップロード・ポートではなく、HTTPアップロード・ポートに接続することによって、HTTPのOMSにアップロードできるようになります。
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emctl verifykey
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pingOMS の送信によって、OMSと管理エージェント間の通信を検証します。
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emctl deploy agent [-s <install-password>] [-o <omshostname:consoleSrvPort>] [-S] <deploy-dir> <deploy-hostname>:<port> <source-hostname>
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管理エージェントのみ作成およびデプロイします。
次に各パラメータについて説明します。
[-s <password>]: 管理エージェントを保護するためのインストール・パスワードを示します。
[-S ]: パスワードがSTDINで指定されることを示します。
[-o <omshostname:consoleSrvPort>]: OMSホスト名およびコンソール・サーブレット・ポートを示します。保護解除されたポートを選択します。
<deploy-dir>: 共有(状態のみ)のインストール・ポートを作成するためのディレクトリを示します。
<deploy-hostname:port>: 共有(状態のみ)インストールのホスト名およびポートを示します。未使用のポートを選択します。
<source-hostname>: ソース・インストールのホスト名を示します。通常、EMがインストールされているマシンです。ホスト名は、targets.xml ファイルで検索されるか、またはこのファイルで引数<deploy-hostname:port> で指定したホスト名と置き換えられます。
<sid>: リモート・データベースのインスタンスを示します。dbconsole をデプロイする場合にのみ指定します。
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emctl setproperty agent
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管理エージェント構成ファイルで指定したプロパティ名および値を構成します。フラグallow_new は、管理エージェント構成ファイルに新しいプロパティが存在しない場合に挿入するオプションのフラグです。
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emctl getproperty agent
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管理エージェント構成ファイルから、指定したプロパティまたはプロパティのカテゴリを取得します。現在、このコマンドでは名前に空白を使用できません。フラグ-name は、プロパティ名のリストを空白で区切って表示します。
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emctl clear_property agent
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管理エージェント構成ファイルで指定したプロパティの値を消去します。
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emctl status agent verify
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管理エージェントが稼働していることを確認します。
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