リポジトリ・ページでは、Enterprise Managerのメンテナンスおよびモニタリング機能の一部を処理するリポジトリDBMSのジョブについてのステータスおよびパフォーマンスの概要がわかります。これらのDBMSのジョブは管理リポジトリ内で実行されるため、ユーザーの入力を必要としません。「リポジトリの詳細」とリポジトリ収集のバックログを示すチャートが表示されます。「スケジューラのステータス」領域には、スケジューラのステータスとジョブ・キュー・プロセス数が示されます。
リポジトリ情報へのアクセス
「設定」メニューから、「Cloud Controlの管理」を選択し、「リポジトリ」を選択します。
3つのタブが表示され、リポジトリ属性の包括的なビュー、パフォーマンス、および前提条件の操作パラメータへのアクセスが提供されます。
**INTERNAL XREF ERROR**に示すように、「リポジトリ」タブは、リポジトリ固有のモニタリングの包括的なスナップショットを示します。
リポジトリの詳細
「リポジトリの詳細」領域は、Enterprise Managerリポジトリの高レベルのデータベース情報を示します。この領域から、「管理サービスのリポジトリ・セッション」の詳細の数をクリックし、イベント・システム、コンソール、ジョブ・システム、またはコネクタ・フレームワークなどの、個別のEnterprise Managerサブコンポーネントごとの、リポジトリ接続の正確な数を表示できます。
図19-6 サブコンポーネントごとのリポジトリ・セッション
インシデントと問題
「インシデントと問題」領域は、リポジトリ・データベースに関連するすべてのインシデントと問題を表示します。インシデントまたは問題の詳細については、「サマリー」リンクをクリックして、インシデント・マネージャの問題にアクセスできます。
図19-7 インシデント/問題の情報へのアクセス
インスタンスの初期化パラメータ・コンプライアンス
この領域は、現在の初期化パラメータ設定、推奨標準、および現在のパラメータ値がこれらの標準値に準拠しているかどうかを表示します。
図19-8 初期化パラメータ・コンプライアンス
RAC環境でリポジトリを実行している場合、この領域で、特定のインスタンスの初期化パラメータ・コンプライアンスを表示するために個々のデータベース・インスタンスを選択することもできます。
リポジトリ・スケジューラ・ジョブ・ステータス
「リポジトリ・スケジューラ・ジョブ・ステータス」領域には、ステータス、期間、次のスケジュール実行時間など、DBMSジョブの詳細が表示されます。
図19-9 「リポジトリ・スケジューラ・ジョブ・ステータス」領域
ジョブの「ステータス」が停止している場合、「ジョブの再起動」をクリックして、ジョブを再度実行できます。
実行時にリポジトリ・パフォーマンスを低下させる可能性がある、より多くのリソースを必要とする高コストのジョブの場合、編集アイコン(鉛筆)が「編集」列に表示されます。アイコンをクリックすると、次の実行時間を再スケジュールできるダイアログが表示されます。
図19-10 ジョブの再スケジュール・ダイアログ
リポジトリ収集パフォーマンス
「リポジトリ収集パフォーマンス」領域は、リポジトリ収集のパフォーマンスに関する情報を示します。各データは、収集ワーカーと呼ばれるリポジトリ・データベース内のバックグラウンドDBMSジョブによって収集されます。
図19-11 「リポジトリ収集パフォーマンス」領域
リポジトリのメトリックは、長期実行と短期実行のメトリックに分類されます。これらはタスク・クラス(短期タスク・クラスと長期タスク・クラス)と呼ばれます。いくつかの収集ワーカーは短期タスク・クラスを処理し、別のいくつかの収集ワーカーは長期タスク・クラスを処理します。「リポジトリ収集パフォーマンス」メトリックは、各タスク・クラスのリポジトリ・メトリック収集のパフォーマンス・データを測定します。このメトリックは、リポジトリ・メトリックの1つであるため、収集ワーカーによって収集されます。
短時間実行収集ワーカーと長時間実行収集ワーカーから選択できます。短時間実行ワーカーを表示する場合、「構成」をクリックして短時間ワーカー設定を変更できます。
図19-12 短時間ワーカー構成ダイアログ
「保存」をクリックすると、ワーカー構成を変更するためにジョブを発行します。このため、変更は即時に行われるのではなく、有効になるには1分ほどかかることがあります。
凡例の項目をクリックすると、問題の分析、メトリック詳細またはターゲット・ホームにドリルダウンできます。
図19-13 収集パフォーマンス情報
メトリック・データ・ロールアップ・パフォーマンス
この領域は、ロールアップされているデータの量(ロールアップされたレコード数)と一定期間の速度(スループット/分)をグラフィック表示することでロールアップ・パフォーマンスを示します。
図19-14 「メトリック・データ・ロールアップ・パフォーマンス」領域
「ロールアップされたレコード数」および「スループット/分」のグラフは、さらにターゲットが追加されると、時間の経過とともに増加を示すことがありますが、日次ベースでは、かなりのレベルのままであるはずです。大きい急上昇は、エージェントがOMSに対して適切に通信していないことを示す場合があります。
「構成」をクリックすると、起動するロールアップ・ワーカー・スレッドの数を変更できます。
「メトリック」タブでは、主なリポジトリ・パフォーマンス測定値をグラフィカルにロールアップできます。情報は次のとおりです。
過去30日間の上位25位のメトリック・データ・ロード・ターゲット・タイプ
過去30日間の上位10位のデータ・ロード・メトリック
過去30日間のメトリック・アラート/日
過去30日間の上位10個のメトリック収集エラー
図19-15 「メトリック」タブ
グラフでは、ドリルダウンして、より詳細な情報にアクセスできます。
過去30日間の上位25位のメトリック・データ・ロード・ターゲット・タイプ
図19-16 過去30日間の上位25位のメトリック・データ・ロード・ターゲット・タイプ
特定のターゲット・タイプのメトリックのみを表示する場合、グラフ内の特定のメトリック・ターゲット・タイプ領域をクリックします。新しいグラフで、その特定のターゲット・タイプのメトリックのみが表示されます。メトリックまたはターゲット別に結果をグループ化することもできます。
図19-17 単一ターゲット・タイプの上位25位のメトリック・データ・ロード
すべてのターゲット・タイプを含む元のグラフに戻るには、「クリア」をクリックします。
過去30日間の上位10位のデータ・ロード・メトリック
図19-18 メトリック・データ・ロード量
過去30日間の上位10個のメトリック収集エラー
図19-19 オープン・メトリック収集エラー
過去30日間のメトリック・アラート/日
「過去30日間のメトリック・アラート/日」は、一定期間のオープン、クローズ、バックログのメトリック・アラートの数をグラフィカルに表示します。期間を絞り込む場合は、「ズーム」をクリックします。
図19-20 メトリック・アラート/日