次の項では、Oracle Enterprise Manager 13c Cloud Controlコンソールのインストール手順でインストールされるすべてのCloud Controlコンポーネントを停止および起動する方法について説明します。
ここで述べる手順を使用して、システムの再起動後にすべてのフレームワーク・コンポーネントを起動することや、システム・メンテナンスのためにシステムを停止する前にすべてのコンポーネントを停止することができます。
ここでは、次の手順について説明します。
次の手順には、Cloud Controlのすべてのコンポーネントの起動に必要なステップがまとめられています。たとえば、ホスト・コンピュータを再起動し、Cloud Controlのすべてのコンポーネントがそのホスト上にインストールされている場合は、この手順を使用します。
ホスト上のすべてのCloud Controlコンポーネントを起動するには、次の手順を実行します。
Oracle Management Repositoryがホスト上にある場合は、管理リポジトリをインストールした対象のデータベースのOracleホームにディレクトリを変更し、データベースおよびそのデータベースのNet Listenerを起動します。
Oracle Management Serviceを起動します。
$PROMPT> OMS_HOME/bin/emctl start oms
ディレクトリをOracle Management Agentのホーム・ディレクトリに変更し、管理エージェントを起動します。
$PROMPT> AGENT_HOME/bin/emctl start agent
注意:
emctl start agent
コマンドは、管理サービスのホーム・ディレクトリではなく、必ずOracle Management Agentのホーム・ディレクトリで実行してください。
次の手順には、Cloud Controlのすべてのコンポーネントの停止に必要なステップがまとめられています。たとえば、ホスト・コンピュータを停止または再起動する対象のホストと同じホストに、Cloud Controlのすべてのコンポーネントをインストールしている場合は、この手順を使用します。
ホスト上のすべてのCloud Controlコンポーネントを停止するには、次の手順を実行します。
Oracle Management Serviceを停止します。
$PROMPT> $ORACLE_HOME/bin/emctl stop oms -all
ディレクトリをOracle Management Agentのホーム・ディレクトリに変更し、管理エージェントを停止します。
$PROMPT> AGENT_HOME/bin/emctl stop agent
注意:
emctl stop agent
コマンドは、Oracle Management Serviceのホーム・ディレクトリではなく、必ずOracle Management Agentのホーム・ディレクトリで実行してください。
Oracle Management Repositoryが同じホストに存在する場合、次の手順に従います。
ORACLE_HOME環境変数を管理リポジトリ・データベースのホーム・ディレクトリに設定します。
ORACLE_SID環境変数を管理リポジトリ・データベースのSID(デフォルトはasdb)に設定します。
データベース・インスタンスを停止します。
$PROMPT> ORACLE_HOME/bin/sqlplus /nolog SQL> connect SYS as SYSDBA SQL> shutdown SQL> quit
Netリスナーを停止します。
$PROMPT> $ORACLE_HOME/bin/lsnrctl stop