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Oracle® Enterprise Manager Cloud Control管理者ガイド
13c リリース3
E98542-01
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23.6 プラグインのダウンロード、デプロイおよびアップグレード

この項の内容は次のとおりです。

23.6.1 プラグインのダウンロード

プラグインをオンライン・モードまたはオフライン・モードでダウンロードできます。オンラインとは、Enterprise Manager Storeへのインターネット接続がある環境のことです。オフラインとは、インターネット接続のない環境のことです。この項では、次の項について説明します。

23.6.1.1 オンライン・モードでのプラグインのダウンロード

オンライン・モードでプラグインをダウンロードするには、次の手順に従います。

  1. 「設定」メニューで、「拡張性」「自己更新」の順に選択します。
  2. 「自己更新」ページの表で「プラグイン」をクリックします。
  3. プラグインの更新ページで、ダウンロードできるプラグインを選択し、「ダウンロード」をクリックします。

    複数のプラグインの選択はサポートされていません。

  4. 「スケジュール・ダウンロード」ダイアログで、ダウンロードをスケジュールする適切なオプションを選択します。即時アクション用にジョブをスケジュールする「即時」も選択できます。ダウンロードが完了したら通知を受けるようにするには、「ダウンロード時1回通知」を選択します。
  5. 「選択」をクリックします。

    Enterprise Manager Cloud Controlは選択したプラグインをEnterprise Managerストアからソフトウェア・ライブラリへダウンロードするジョブを発行します。

    ジョブが正常に発行されたことを確認するダイアログが表示されます。この確認ダイアログで、「ジョブ詳細」をクリックし、ジョブのステータスを追跡できます。

23.6.1.2 オフライン・モードでのプラグインのダウンロード

オフライン・モードでプラグインをダウンロードするには、次の手順に従います。

  1. Enterprise Manager Cloud Controlをオフライン・モードに設定します。これを行うには、次の手順を実行します。

    1. 「設定」メニューから、「プロビジョニングとパッチ適用」を選択し、「オフライン・パッチ」を選択します。

    2. 「オンライン設定とオフライン設定」タブで、「オフライン」を選択します。

  2. 「設定」メニューで、「拡張性」「自己更新」の順に選択します。

  3. 自己更新ページで、「更新の確認」をクリックします。

    更新のカタログ・ファイルをダウンロードできるOracleサイトへの次のURLを含んだメッセージが表示されます。

    https://updates.oracle.com/Orion/Download/download_patch/p9348486_112000_Generic.zip

  4. インターネット接続できるコンピュータから、メッセージに記載されていたURLを使用してカタログ・ファイルをダウンロードします。

  5. ダウンロードしたカタログ・ファイルを、プラグインをデプロイする予定のOMSホストまたは管理エージェント・ホストにコピーします。

  6. Enterprise Managerにカタログ・ファイルをインポートします。手順については、「カタログ・アーカイブのインポート」を参照してください。

  7. 「自己更新」ページの表で「プラグイン」をクリックします。

  8. プラグインの更新ページで、ダウンロードできるインポート済更新を選択します。「ダウンロード」をクリックします。

    更新をダウンロードできるOracleサイトへのURLを含んだメッセージが表示されます。

  9. インターネットに接続されたコンピュータから、前述のURLを使用して更新をダウンロードします。

  10. ダウンロードしたファイルを、プラグインをデプロイする予定のOMSホストまたは管理エージェント・ホストにコピーします。

  11. Enterprise Managerにダウンロードしたプラグイン・アーカイブをインポートします。手順については、「プラグイン・アーカイブのインポート」を参照してください。

23.6.1.3 カタログ・アーカイブのインポート

カタログ・アーカイブをインポートするには、次の手順に従います。

  1. 「オフライン・モードでのプラグインのダウンロード」の説明に従い、カタログ・アーカイブをダウンロードします。
  2. 次のemcliコマンドを実行して、ダウンロードしたカタログ・アーカイブをインポートします。

例23-3 カタログ・アーカイブのインポートのサンプル

$emcli import_update_catalog
        -file="/u01/common/p9984818_121000_Generic.zip"
        -omslocal
Imports the master catalog file p9984818_121000_Generic.zip. The file must exist on the OMS host. In a multiple OMS setup, the request can be processed by any OMS, so the file should be accessible from the OMS processing the request. This means that the file must be kept on a shared location that is accessible from all the OMS instances.
$emcli import_update_catalog
        -file="/u01/common/p9984818_121000_Generic.zip"
        -host="host1.example.com"
        -credential_set_name="HostCredsNormal"
 
Imports the master catalog file p9984818_121000_Generic.zip that is present on the host host1.example.com. The host must be a managed host target in Enterprise Manager, and the Management Agent on this host must be up and running. The preferred unprivileged credentials for host host1.example.com are used to retrieve the remote file.

$emcli import_update_catalog

-file="file"

-omslocal

emcli import_update_catalog

-file="file"

-host="hostname"

[-credential_set_name="setname"] | -credential_name="name" -credential_owner="owner"

23.6.1.4 プラグイン・アーカイブのインポート

次の場合、プラグイン・アーカイブをOracleソフトウェア・ライブラリにインポートします。

  • Oracle以外のプラグイン、つまり、オラクル社以外の会社によって作成されたプラグインをデプロイする場合で、「自己更新」コンソールでダウンロードできない場合。

  • 自己更新がオフライン・モードで使用されているときに、エンティティ・アーカイブのその他のタイプをインポートする場合。

プラグイン・アーカイブをインポートするには、次の手順に従います。

  1. 前の項の説明に従い、外部アーカイブをダウンロードします。
  2. Enterprise Managerコマンドライン(EM CLI)ユーティリティを設定します。これを実行するには、「設定」メニューから、「コマンドライン・インタフェース」をクリックします。「Enterprise Managerコマンドライン・インタフェースのダウンロード」ページに説明されている手順に従います。
  3. EMCLIのインストール先に応じて、次のいずれかの方法で外部アーカイブをインポートします。
    • Enterprise Managerサーバーが、プラグイン・アーカイブ(*.oparファイル)をダウンロードしたシステムにある場合、次のコマンドを実行します。

      $emcli import_update

      -file="<path to *.opar file>"

      -omslocal

      -omslocalフラグは、-fileオプションで指定したプラグイン・アーカイブ・パスがEMサーバーに直接アクセス可能であることを示しています。

    • Enterprise Managerサーバーがプラグイン・アーカイブとは別のシステム上にある場合は、次のコマンドを実行します。

      $emcli import_update

      -file="<path to *.opar file you created>"

      -host="host1.example.com"

      -credential_name="host1_creds"

      -credential_owner="admin1"

      コマンド構文は次のとおりです。

      -file: アーカイブを作成したシステム上の*.oparファイルへの絶対パス。

      -host: ファイルが使用可能なホスト・ターゲットのターゲット名。

      -credential_name: 接続先のリモート・システムにある資格証明の名前。

      -credential_owner: 接続先のホスト・システムにある資格証明の所有者。

    注意:

    前述の手順の代替方法として、次のコマンドを実行することもできます。

    $emcli import_update 
          -file="<path to *.opar file you created>"          
          -host="hostname" 
          -credential_set_name="setname"
    

    -credential_set_name: ホスト・ターゲットに対する管理リポジトリに格納されている優先資格証明のセット名。次のいずれかになります。

    • HostCredsNormal: デフォルトの権限のない資格証明セット。

    • HostCredsPriv: 権限付きの資格証明セット。

23.6.2 Oracle Management Serviceへのプラグインのデプロイ(OMS再起動時間および停止時間の削減)

複数のプラグインを1つのOMSインスタンスにグラフィカル・インタフェースまたはコマンドライン・インタフェースでデプロイできます。

注意:

  • 管理エージェントにデプロイする前に、OMSにプラグインをデプロイする必要があります。

  • 複数OMS環境では、プラグイン・マネージャはすべての管理サーバーでのプラグインのデプロイを自動化します。

  • プラグインのアップグレードの失敗により、管理リポジトリの一貫性が損われることがあります。オラクル社は、リポジトリ・データベースをアーカイブ・ログ・モードで実行し、バックアップ・ポリシーを整えることをお薦めします。

  • デプロイ時間は、管理リポジトリに移入されるデータ量によって、プラグインごとに異なります。「Oracle Management Serviceへのプラグインのデプロイメント・ステータスのトラッキング」に説明されているとおりに、デプロイ・ステータスをモニターできるページが表示されます。

  • プラグインによってはデプロイメントに、OMSの停止と、その後の再開が必要なものもあります。これは、プラグインのデプロイメント・プロセスの一部として自動的に行われます。

  • プラグインのOMSへのデプロイ中に、OMSプラグイン・コンポーネント、検出プラグイン・コンポーネント、およびモニタリング・プラグイン・コンポーネントがOMSにデプロイされます。

グラフィカル・モードでプラグインをOMSにデプロイするには、次の手順に従います。

  1. 「設定」メニューから「拡張性」「プラグイン」の順に選択します。

  2. プラグイン・ページで、デプロイするプラグインを選択します。

    注意:

    または次の手順に進み、その手順の後でプラグインを選択することができます。

  3. 「デプロイ先」メニューから、「管理サーバー」を選択します。

  4. 「管理サーバー上のプラグインのデプロイ: プラグイン」ページで、画面下部のプラグイン詳細が正しいことを確認します。また、「追加」をクリックして、プラグインを追加することもできます。

  5. 前提条件チェックをスキップするには、「最後に成功した前提条件を使用」チェックボックスを選択します。

    このチェック・ボックスは、プラグインが過去24時間以内に前提条件チェックを通っていてデプロイされなかった場合にのみ使用可能です。

  6. 「次」をクリックします。

  7. 「管理サーバー上のプラグインのデプロイ: 前提条件チェック」ページで、前提条件チェックが(まだ完了していない場合は)完了するまで待機し、「次」をクリックします。

  8. 「管理サーバー上のプラグインのデプロイ: リポジトリ」ページで、管理リポジトリSYSの資格証明を指定します。「名前付き」オプションをクリックし、保存された資格証明を選択するか、または「新規」オプションをクリックして新規に資格証明を入力します。

    デプロイが成功すると、新規に指定された資格証明が将来のデプロイのために自動的に保存されます。

  9. 「次」をクリックします。

  10. 「管理サーバー上のプラグインのデプロイ: 確認」ページに、プラグインがデプロイされるOMSとOMSのステータス、プラグインが表示されます。すべての詳細が正しいことを検証し、「デプロイ」をクリックします。

サイレント・モードでプラグインをOMSにデプロイするには、次の手順に従います。

  1. 次のようにEMCLIにログインします。

    $ORACLE_HOME/bin/emcli login -username=sysman

  2. emcliクライアントのバージョンが古いためにすべての必要な動詞がない場合は、次のコマンドを実行します。

    $ORACLE_HOME/bin/emcli sync

  3. プラグインをOMSにデプロイするには、次のコマンドを実行します。

    $emcli deploy_plugin_on_server

    -plugin="plug-in_id[:version]

    [-sys_password=sys_password]

    [-prereq_check]"

    注意:

    プラグインIDの詳細は、「プラグインIDの識別」を参照してください。

    次に例を示します。

    $emcli deploy_plugin_on_server -plugin="oracle.sysman.db:12.1.0.2.0;oracle.sysman.emas:12.1.0.2.0"

注意:

プラグインのデプロイの手順は、複数OMS環境でも同じです。Enterprise Managerは単一OMSか複数OMS環境かを自動的に検出し、複数OMS環境の場合は、選択したプラグインをすべてのOMSインスタンスに自動的にデプロイします。

管理サーバーが動作しているプライマリOMSでプラグ・インのデプロイが失敗する場合、まずその問題に対処し、次にそのデプロイメントを再開するか、またはバックアップからシステムをリストアする必要があります。ただし非プライマリOMSでのプラグインのデプロイメントが失敗した場合は、失敗の原因を確認します。修正または回避策がある場合、問題を修正し、同じ手順を再度実行します。システムは、プラグインがデプロイされていないOMSインスタンスを自動的に検出し、そのサーバーにデプロイします。

問題が解決されない場合は、Oracleサポートに連絡してください。

23.6.2.1 Oracle Management Serviceへのプラグインのデプロイメント・ステータスのトラッキング

この項では、停止時間を必要としない、および停止時間を必要とする、プラグインのデプロイをモニタリングする手順について説明します。

停止時間を必要とするプラグインのデプロイおよびアンデプロイ操作のステータスをモニターするには、次のコマンドを実行します。

emctl status oms -details

停止時間を必要としないプラグインのデプロイおよびアンデプロイ操作のステータスをモニターするには、次の手順に従います。

  1. 「設定」メニューから「拡張性」「プラグイン」の順に選択します。
  2. プラグイン・ページで、次のいずれかを実行します。
    • 「アクション」メニューから、「デプロイメント・アクティビティ」を選択します。

    • プラグインを選択し、このページの下部にある「最近のデプロイメント・アクティビティ」タブをクリックします。または、EMCLIを使用して次のコマンドを実行することもできます。

      $emcli get_plugin_deployment_status -plugin_id=<plugin_id>

23.6.3 Oracle Management Serviceにデプロイ済のプラグインのアップグレード

プラグイン・バージョン間のアップグレード、つまり、あるプラグイン・バージョンから別のより高いプラグイン・バージョン、または別のより高いプラグイン・バージョンのリビジョンへのアップグレードが可能です。たとえば、Oracle Databaseプラグイン・バージョン12.1.0.1.0からバージョン12.1.0.2.0へ、またはOracle Databaseプラグイン・バージョン12.1.0.1.0からバージョン12.1.0.2.0 [u120427]へのアップグレードです。

OMSにデプロイされたプラグイン・バージョン間でアップグレードするには、次の手順に従います。

  1. 「プラグインの可用性の確認」の説明に従い、Enterprise Managerストアで最新の使用可能なバージョンおよびリビジョンを確認します。

  2. 「プラグインのダウンロード」の説明に従い、ダウンロードします。

  3. 「Oracle Management Serviceへのプラグインのデプロイ(OMS再起動時間および停止時間の削減)」の説明に従い、それらをOMSにデプロイします。

23.6.4 Oracle Management Agentへのプラグインのデプロイ

ホスト・ターゲットの追加ウィザードを使用した管理エージェントのインストール中に、OMSで使用可能なすべてのコア検出プラグインは管理エージェントに自動的にデプロイされます。

検出プラグインの詳細は、「プラグインに関する情報の表示」を参照してください。

管理エージェントのインストール後に、追加のプラグインをデプロイする場合は、次の手順に従います。

  1. 自己更新コンソールを設定します。

  2. プラグインがEnterprise Managerストアで使用可能などうかを確認します。手順については、「プラグインの可用性の確認」を参照してください。

  3. 使用可能なプラグインをダウンロードします。手順については、「プラグインのダウンロード」を参照してください。

  4. ダウンロードしたプラグインを管理エージェントにデプロイします。

    1. 「設定」メニューから「拡張性」「プラグイン」の順に選択します。

    2. プラグイン・ページで、デプロイするプラグインを選択します。

    3. 「デプロイ先」メニューから、「管理エージェント」を選択します。

    4. 管理エージェントへのプラグインのデプロイ・ダイアログ・ボックスに示される手順に従います。

    5. 「デプロイ」をクリックします。

プラグインをEM CLIでデプロイするには、次のコマンドを実行します。

$emcli deploy_plugin_on_agent

-agent_names="agent1[;agent2...]"

-plugin="plug-in_id[:version"]

[-discovery_only]

プラグインの最新の修正をデプロイするには、追加の引数allow_revision_updateを使用して前述のコマンドを実行します。

23.6.4.1 Oracle Management Agentへのプラグインのデプロイメント・ステータスのトラッキング

管理エージェントでプラグインのデプロイメント・ステータスをトラッキングするには、「Oracle Management Serviceへのプラグインのデプロイメント・ステータスのトラッキング」を参照してください。

23.6.5 Oracle Management Agentにデプロイ済のプラグインのアップグレード

プラグイン・バージョン間のアップグレード、つまり、あるプラグイン・バージョンから別のより高いプラグイン・バージョン、または別のより高いプラグイン・バージョンのリビジョンへのアップグレードが可能です。たとえば、Oracle Databaseプラグイン・バージョン12.1.0.1.0からバージョン12.1.0.2.0へ、またはOracle Databaseプラグイン・バージョン12.1.0.1.0からバージョン12.1.0.2.0 [u120427]へのアップグレードです。

注意:

使用環境にすでにインストール済の管理エージェントでのみ、プラグイン・バージョンおよびリビジョンをアップグレードします。

新しい管理エージェントでプラグインを明示的にデプロイするか、ターゲットを昇格させると、OMSからプラグインの最新のバージョンおよびリビジョンが自動的に含まれます。

管理エージェントにデプロイされたプラグイン・バージョン間でアップグレードするには、次の手順に従います。

  1. 「プラグインの可用性の確認」での説明に従い、Enterprise Managerストアで最新の使用可能なバージョンおよびリビジョンを確認します。
  2. 「プラグインのダウンロード」の説明に従い、ダウンロードします。
  3. 「設定」メニューから「拡張性」「プラグイン」の順に選択します。
  4. プラグイン・ページで、アップグレードするプラグインを選択します。
  5. 「デプロイ先」メニューから、「管理エージェント」を選択します。
  6. 「管理エージェント上のプラグインをデプロイします」ダイアログで、アップグレード先のプラグインのバージョンまたはリビジョンを選択し、「続行」をクリックします。
  7. プラグインをアップグレードする目的の管理エージェントを選択し、「続行」をクリックします。「次」をクリックします。さらに、「デプロイ」をクリックします。
  8. 「確認」ダイアログで「「閉じる」」をクリックします。