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Oracle® Enterprise Manager Cloud Control Oracle Enterprise ManagerでのOracle Exalytics In-Memory Machineのマネージング
13c リリース3
E98539-02
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2 Exalyticsターゲットの検出

この項では、Enterprise Manager Cloud Control 13cを介してOracle Exalytics In-Memory System and Machineを検出する手順について説明します。

次のセクションでは、Exalytics In-Memory System and Machineおよびその他のサポート対象を検出する法要を説明します。

注意:

Oracle TimesTen In-Memory Databaseは、ほとんどのExalyticsシステムの一部になります。完全インストール、検出、および構成の詳細は、Oracle®Enterprise Manager Oracle TimesTen In-Memory Databaseのシステム・モニタリング・プラグインのユーザーズ・ガイドを参照してください。


2.1 前提条件

検出プロセスを開始する前に、次の前提条件を完了します。

2.1.1 em-context.infoファイルの作成

ExalyticsホストがEnterprise Manager Cloud Controlに検出される前に、いくつかの構成ステップを完了する必要があります。また、Enterprise ManagerにExalyticsシステムのシステム識別子を提供するem-context.infoファイルを作成する必要があります。em-context.infoファイルを作成するステップは、次のとおりです。

  1. Oracle Integrated Lights Out Manager (ILOM)にログインし、ILOM管理「ID」「システムの情報」の順に選択します。SPシステム識別子の値に、Oracle Exalytics X2-2 AK00026925などの一意の値が入力されていることを確認します。
  2. Oracle Exalytics X2-4構成ユーティリティv 1.0.0.5を抽出した同じOracle Exalytics Machineにログインします。
  3. rootユーザーとして、権限を更新してconfigure_for_emcc.shスクリプトを実行可能にし、次のコマンドを実行します。
    # chmod +x configure_for_emcc.sh
    
  4. rootユーザーとして、configure_for_emcc.shスクリプトを実行してファイルを作成します。
    # ./configure_for_emcc.sh
    
  5. 出力を確認し、/var/exalytics/info/em-context.infoファイルのコンテンツにOracle Exalytics Machineのシステム識別子が正しく表示されていることを確認します。システム識別子は、ステップ1に示されているシステム識別子と同一である必要があります。
  6. 作成後、ファイルが/var/exalytics/infoディレクトリに存在することを確認します。rootユーザーとして、次のコマンドを実行します。
    # cat /var/exalytics/info/em-context.info
    

    このコマンドの出力は、次のようになります。

    system_identifier = Oracle Exalytics 1229FMJ01K

    注意:

    このコマンドの出力は、古いExalyticsの画像の場合は表示が異なります。

  7. ファイルの読取り権限がエージェント・ユーザーにあることを確認します。

2.1.2 仮想化Exalyticsの前提条件

検出を続行する前に、次の前提条件が仮想化Exalyticsマシンで満たされていることを確認します。

2.1.2.1 NFSディレクトリのエクスポート

ディレクトリはNFSでエクスポートしてから、他のホストにマウントする必要があります。rootユーザーとして次のステップを実行します。

  1. exportsファイルを編集します。
    vi /etc/exports
    
  2. 次の行をexportsファイルに追加します。
    <location given during swlib nfs creation>  *(rw,sync)
    
  3. 次のコマンドを実行します:

    注意:

    Exalyticsオペレーティング・システムがLinux 5の場合は、次のコマンドを実行し、Exalyticsオペレーティング・システムがLinux 6の場合は、service portmap restartコマンドをservice rpcbind restartで置き換えます。
    service nfs restart
    service portmap restart
    showmount -e <ip addr of source>
    

    最後のコマンド(showmount -e)は、エクスポートされる場所を示しています。

  4. exportsファイルを保存します。

2.1.2.2 他の仮想化Exalyticsマシンの前提条件

仮想化Exalyticsマシンの場合、『Oracle® Enterprise Manager Cloud管理ガイド』の指示に従って次の操作を行います。

2.1.3 Fusion Middlewareドメインの検出

一般的に、Oracle Fusion Middlewareドメインは静的のままではありません。むしろ、新しいJava EEアプリケーションがデプロイされる、WebLogic Serverインスタンスが作成または削除される、クラスタが追加されるなど、ドメインのメンバーシップは常に変化しています。

デフォルトでは、Enterprise Manger Cloud Controlは、管理対象ターゲットとして構成されているドメインの変更を自動的に認識しません。ただし、アプリケーションは新規または変更されたドメイン・メンバーを検出および取り込む機能を備えています。

Fusion Middlewareドメイン(新規、変更、および複数ドメイン)の検出の詳細は、Oracle® Enterprise Manager Cloud Control Oracle Fusion Middleware Managementスタート・ガイドMiddlewareターゲットの検出に関する項を参照してください。

2.1.3.1 自動検出

WebLogicドメインのリフレッシュという名前で事前定義されているCloud Controlジョブを有効にすると、新しいドメイン・メンバーを自動的に検出し、管理対象ターゲットとして追加することができます。

  1. 「ターゲット」メニューから「ミドルウェア」を選択します。

  2. 「ミドルウェア」ホームページでジョブを有効にするWebLogicドメインをクリックします。

  3. ページの「一般」リージョンで、「WebLogicドメインがリフレッシュされました」プロパティの隣にあるタイムスタンプのリンクをクリックします。「WebLogicドメインのリフレッシュ」ダイアログが開きます。

  4. 「WebLogicドメインのリフレッシュ」ダイアログで「自動リフレッシュの有効化」ボックスを選択し、「OK」をクリックします。

ジョブを有効にすると、デフォルトでは24時間ごとに新しいドメイン・メンバーがチェックされます。実行頻度などのジョブ設定を変更するには:

  1. 「ジョブ」タブをクリックします。
  2. ジョブ・アクティビティ・ページで、ジョブのタイトルをクリックします。
  3. 「編集」をクリックします。

2.1.3.2 手動検出

Cloud Controlを使用すると、新規または変更されたメンバーを定期的にチェックできます。

  1. 「ターゲット」メニューから、「ミドルウェア」を選択します
  2. ミドルウェア・ホームページで、ジョブを有効にするWebLogicドメインをクリックします。
  3. 「ファーム」または「WebLogicドメイン」メニューから「WebLogicドメインのリフレッシュ」を選択します。「WebLogicドメインのリフレッシュ」ダイアログが開きます。
  4. 「続行」をクリックします。ドメイン内の新規および変更されたターゲットが検索されます。
  5. 「エージェントの割当て」ページには、検出されたFusion Middlewareターゲットと、それぞれに割り当てられた管理エージェントが表示されます。「ターゲットの追加」をクリックすると、エージェントの割当てページにリストされたとおりに管理エージェントが割り当てられます。

    エージェントは、自動的に次のように割り当てられます。

    • ローカル・エージェントをターゲット・ホストで検出できた場合、そのエージェントが割り当てられます。

    • ホスト上でローカル・エージェントを検出できない場合、「ターゲット」ページで指定されたエージェントが割り当てられます。

    エージェントを特定のターゲットに手動で割り当てることもできます。

  6. エージェントにターゲットを保存中処理ウィンドウが表示され、追加されて正常に保存されたターゲットの合計数が示されます。また、追加できなかったターゲットの数も示されます。
  7. 完了したら、処理ウィンドウで「閉じる」をクリックします。結果ページに、ターゲットとエージェントの割当てが表示されます。
  8. 終了したら、「OK」をクリックします。ターゲットが表示されて管理されるようになるまで、遅延がある場合もあります。ターゲットの監視に使用するエージェントはすべて稼働している必要があります。

2.1.4 Ciscoの監視の前提条件

13cターゲットでのCiscoの監視にはシステム・インフラストラクチャ・プラグインを使用し、エージェントにはCiscoスイッチへのSSHアクセスが必要です。

12cターゲット・タイプ: CiscoスイッチをSNMP経由で監視できます。SSHアクセスは必須ではありません。

13cターゲット・タイプ: このターゲット・タイプを追加するときは、SSHアクセス情報が必要です。

  • Cisco IOSおよびSNMP資格証明が使用可能である必要があります。

2.2 Exalyticsシステム・ターゲットの検出

Exalyticsシステムは、クラスタ化された複数のExalyticsマシンで構成されます。監視のため、Enterprise Manager内に2つのターゲットがあります。

  • 1つの物理マシンを表すExalytics Machineターゲット

  • 全体として監視する必要のあるクラスタ化された複数のマシンを表すExalyticsシステム・ターゲット

監視するターゲットの種類にかかわらず、Exalytics Machineが1つの場合でも、検出では常にExalyticsシステムを選択する必要があります。

Exalyticsシステム・ターゲットを検出するには、次のようにします。

  1. 図2-1のように、「ターゲット」メニューから、「システム」を選択します。

    図2-1 「ターゲット」メニュー


    ターゲット・メニュー

  2. 図2-2のように、「システム」ページで、「追加」をクリックし、「Exalyticsシステム」を選択します。

    図2-2 Exalyticsシステムの追加


    exalyticsの追加

  3. Exalyticsシステム上で、Exalyticsシステムの検出を開始します。「マシンの追加」(「マシンの追加」ボタン)をクリックし、次の情報を提供します。
    • マシン名

    • エージェント

    • デプロイメント・タイプ

    • ホスト名

    • Bare Metal/Oracle仮想サーバーのユーザー名とパスワード

    • IPアドレス/ホスト名

    • ILOM資格照明のユーザー名とパスワード

  4. 「次へ」をクリックします。
  5. Exalyticsシステムの検出の進捗に応じて確認ダイアログが表示されます。完了したら、「閉じる」をクリックします。
  6. 検出プロセスを完了するには、「ターゲットの追加」をクリックします。