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Oracle® Enterprise Manager Cloud Controlアップグレード・ガイド
13c リリース3
E98554-01
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A サイレント・モードでOracle Management ServiceおよびOracle Management Repositoryをアップグレードするためのレスポンス・ファイルの編集

この付録の内容は次のとおりです。

A.1 サイレント・モードでOracle Management ServiceおよびOracle Management Repositoryをアップグレードするためのupgrade.rspファイル編集用のパラメータ

表A-1では、サイレント・モードでOracle Management Service (OMSおよびOracle Management Repository (管理リポジトリ))をアップグレードするためのupgrade.rspレスポンス・ファイルで更新する必要があるパラメータについて説明します。

表A-1 サイレント・モードでOMSおよび管理リポジトリをアップグレードするためのupgrade.rspファイルのパラメータの編集

パラメータ名 適用可能なアップグレード方式 データ型 値に二重引用符が必要か? 説明

UNIX_GROUP_NAME

通常アップグレードおよびソフトウェアのみのアップグレードに適用できます。

文字列

はい

(中央インベントリが存在しない場合にのみ必須)所属するUNIXグループの名前を入力します。

たとえば、"dba"などです。

INVENTORY_LOCATION

通常アップグレードおよびソフトウェアのみのアップグレードに適用できます。

文字列

はい

(中央インベントリが存在せず、アップグレードするOMSがinvPtrLoc引数を使用してインストールされた場合にのみ必須)中央インベントリへの絶対パスを入力します。

たとえば、"/u01/software/oraInventory"です。

SECURITY_UPDATES_VIA_MYORACLESUPPORT

通常アップグレードにのみ適用できます。

ソフトウェアのみのアップグレードには適用できません。

そのため、ソフトウェアのみのアップグレードではこのパラメータをコメント・アウトします。

ブール

はい

  • セキュリティ更新をダウンロードしてインストールする場合は、TRUEを入力します。続いて、次のパラメータに資格証明を二重引用符で囲んで入力します。

    MYORACLESUPPORT_USERNAME

    MYORACLESUPPORT_PASSWORD

  • セキュリティ更新をダウンロードしてインストールする場合は、FALSEを入力します。

DECLINE_SECURITY_UPDATES

通常アップグレードにのみ適用できます。

ソフトウェアのみのアップグレードには適用できません。

そのため、ソフトウェアのみのアップグレードではこのパラメータをコメント・アウトします。

ブール

いいえ

  • セキュリティ更新を拒否する場合は、TRUEを入力します。この場合、SECURITY_UPDATES_VIA_MYORACLESUPPORTFALSEを入力する必要があります。

  • セキュリティ更新を拒否しない場合は、FALSEを入力します。この場合、SECURITY_UPDATES_VIA_MYORACLESUPPORTTRUEを入力する必要があります。

INSTALL_UPDATES_SELECTION

通常アップグレードにのみ適用できます。

ソフトウェアのみのアップグレードには適用できません。

そのため、ソフトウェアのみのアップグレードではこのパラメータをコメント・アウトします。

文字列

はい

このパラメータはデフォルトで、インストール中にソフトウェア更新がインストールされないことを示す"skip"に設定されています。

  • My Oracle Supportからソフトウェア更新をインストールする場合、このパラメータを"download"に設定します。続いて、次のパラメータに資格証明を二重引用符で囲んで入力します。

    MYORACLESUPPORT_USERNAME_FOR_SOFTWAREUPDATES

    MYORACLESUPPORT_PASSWORD_FOR_SOFTWAREUPDATES

  • ステージングされた場所からソフトウェア更新をインストールする場合、このパラメータを"staged"に設定します。続いてSTAGE_LOCATIONパラメータには、ソフトウェア更新が含まれるUpdatesディレクトリまで含めた絶対パスを二重引用符で囲んで入力します。

    このオプションの場合、前提条件として、ソフトウェア更新がすでにダウンロードされている必要があります。手順については、Oracle Enterprise Manager Cloud Controlアドバンスト・インストレーションおよび構成ガイドを参照してください。

ORACLE_MIDDLEWARE_HOME_LOCATION

通常アップグレードにのみ適用できます。

ソフトウェアのみのアップグレードには適用できません。

そのため、ソフトウェアのみのアップグレードではこのパラメータをコメント・アウトします。

文字列

はい

13c リリース3へのアップグレードはアウトオブプレース・アップグレードであるため、インストーラでOracle WebLogic Server 12c リリース1 (12.1.3.0)およびJava Development Kit (JDK) /ade_autofs/ud15_em/EMGC_MAIN_LINUX.X64.rdd/LATEST/jdk7/bin/java -version java version "1.7.0_171"を自動的にインストールできる新しいミドルウェア・ホームを入力する必要があります。ミドルウェアの場所に書込み権限があることを確認します。

たとえば、/u01/software/em13c/oraclehomeです。

注意: ここで入力するミドルウェア・ホームは、Enterprise Manager Cloud Controlのためにのみ使用するようにしてください。他のOracle Fusion Middleware製品またはコンポーネントは、同じミドルウェア・ホームにインストールしないでください。

注意: ミドルウェア・ホームのパスの文字数が、Unixプラットフォームでは70文字、Microsoft Windowsプラットフォームでは25文字を超えていないことを確認してください。

たとえば、15文字のみを含むミドルウェア・ホームのパスC:\Oracle\MW\EMは、使用できます。ただし、Microsoft Windowsプラットフォームにおいて、25文字を超えるC:\OracleSoftware\OracleMiddleware\OracleEnterpriseManager\OMS\newrelease\omsは使用できません。

ORACLE_INSTANCE_HOME_LOCATION

通常アップグレードおよびソフトウェアのみのアップグレードに適用できます。

文字列

はい

デフォルトでは、gc_instがすべてのOMS関連構成ファイルを格納するためのOMSインスタンス・ベース・ディレクトリとしてみなされ、デフォルトでミドルウェア・ホーム外に作成されます。

  • デフォルトの場所およびディレクトリの名前を受け入れる場合は、パラメータを空白のままにします。

  • カスタムの場所およびカスタム・ディレクトリ名を使用する場合は、カスタム・ディレクトリ名までのカスタムの場所の絶対パスを入力します。

    たとえば、/u01/software/em13c/gc_inst

重要: NFSマウントされたドライブにインストール中で、OMSインスタンス・ベース・ディレクトリ(gc_inst)をこのNFSマウントされたドライブに作成している場合、インストール後に、ロック・ファイルをNFSマウントされたドライブからローカルのファイル・システムの場所に移動します。httpd.confファイルのロック・ファイルの場所を変更し、ローカルのファイル・システムの場所にマップします。手順については、「NFSマウントされたドライブからローカルのファイル・システムの場所へのロック・ファイルの移動」を参照してください。

OLD_BASE_DIR

通常アップグレードおよびソフトウェアのみのアップグレードに適用できます。

文字列

はい

アップグレードするOMSのベース・ディレクトリを入力します。これは基本的にOMSホームが存在するミドルウェア・ホームです。

ORACLE_HOSTNAME

通常アップグレードおよびソフトウェアのみのアップグレードには適用できません。

そのため、このパラメータをコメント・アウトします。

文字列

はい

適用されません。

ONE_SYSTEM

通常アップグレードおよびソフトウェアのみのアップグレードに適用できます。

ブール

いいえ

デフォルトではTRUEに設定されています。

AGENT_BASE_DIR

通常アップグレードおよびソフトウェアのみのアップグレードには適用できません。

そのため、このパラメータをコメント・アウトします。

文字列

はい

適用されません。

OLD_DATABASE_CONNECTION_DESCRIPTION

通常アップグレードおよびソフトウェアのみのアップグレードには適用できません。

そのため、このパラメータをコメント・アウトします。

文字列

はい

適用されません。

OLD_DATABASE_SYSMAN_PASSWORD

通常アップグレードおよびソフトウェアのみのアップグレードには適用できません。

そのため、このパラメータをコメント・アウトします。

文字列

はい

適用されません。

WLS_ADMIN_SERVER_USERNAME

通常アップグレードおよびソフトウェアのみのアップグレードには適用できません。

そのため、このパラメータをコメント・アウトします。

文字列

はい

適用されません。

WLS_ADMIN_SERVER_PASSWORD

通常アップグレードおよびソフトウェアのみのアップグレードには適用できません。追加OMSのアップグレードには適用できません。

そのため、このパラメータをコメント・アウトします。

文字列

はい

適用されません。

WLS_ADMIN_SERVER_CONFIRM_PASSWORD

通常アップグレードおよびソフトウェアのみのアップグレードには適用できません。

そのため、このパラメータをコメント・アウトします。

文字列

はい

適用されません。

NODE_MANAGER_PASSWORD

通常アップグレードおよびソフトウェアのみのアップグレードには適用できません。

そのため、このパラメータをコメント・アウトします。

文字列

はい

適用されません。

NODE_MANAGER_CONFIRM_PASSWORD

通常アップグレードおよびソフトウェアのみのアップグレードには適用できません。

そのため、このパラメータをコメント・アウトします。

文字列

はい

適用されません。

WLS_ADMIN_SERVER_PASSWORD

通常アップグレードおよびソフトウェアのみのアップグレードに適用できます。

文字列

はい

WebLogicユーザー・アカウントのパスワードを入力します。

JVM_DIAGNOSTICS_TABLESPACE_LOCATION

通常アップグレードおよびソフトウェアのみのアップグレードには適用できません。

そのため、このパラメータをコメント・アウトします。

文字列

はい

適用されません。

DATABASE_HOSTNAME

通常アップグレードおよびソフトウェアのみのアップグレードには適用できません。

そのため、このパラメータをコメント・アウトします。

文字列

はい

適用されません。

LISTENER_PORT

通常アップグレードおよびソフトウェアのみのアップグレードには適用できません。

そのため、このパラメータをコメント・アウトします。

文字列

はい

適用されません。

SERVICENAME_OR_SID

通常アップグレードおよびソフトウェアのみのアップグレードには適用できません。

そのため、このパラメータをコメント・アウトします。

文字列

はい

適用されません。

SYS_PASSWORD

通常アップグレードおよびソフトウェアのみのアップグレードに適用できます。

追加OMSのアップグレードには適用できません。

そのため、追加OMSのアップグレードではこのパラメータをコメント・アウトします。

文字列

はい

SYSユーザー・アカウントのパスワードを入力します。

SYSMAN_PASSWORD

通常アップグレードおよびソフトウェアのみのアップグレードに適用できます。

追加OMSのアップグレードには適用できません。

そのため、追加OMSのアップグレードではこのパラメータをコメント・アウトします。

文字列

はい

SYSMANユーザー・アカウントのパスワードを入力します。

REPOSITORY_BACKUP

通常アップグレードおよびソフトウェアのみのアップグレードに適用できます。

追加OMSのアップグレードには適用できません。

そのため、追加OMSのアップグレードではこのパラメータをコメント・アウトします。

ブール

いいえ

前提条件として、Enterprise Managerシステムのアップグレードを開始する前に、管理リポジトリをバックアップする必要があります。すでにバックアップを作成済の場合はこのパラメータをTRUEに設定します。まだ作成していない場合は、FALSEに設定します。

DISABLE_DDMP_JOBS

通常アップグレードおよびソフトウェアのみのアップグレードに適用できます。

追加OMSのアップグレードには適用できません。

そのため、追加OMSのアップグレードではこのパラメータをコメント・アウトします。

ブール

いいえ

アップグレード後のメンテナンスのためにEnterprise Managerシステムを停止する必要がある場合は、このパラメータをTRUEに設定してDDMPジョブを無効にします。アップグレード後のメンテナンスのためにEnterprise Managerシステムを停止しないため、DDMPジョブを無効にしない場合は、このパラメータをFALSEに設定します。

PLUGIN_SELECTION

通常アップグレードおよびソフトウェアのみのアップグレードに適用できます。

文字列リスト

はい

(プラグイン名のカンマで区切ったリスト、プラグイン名は二重引用符で囲む必要があります)

デフォルトでは、OMSにデプロイされているプラグインはすべて自動的にアップグレード(新しいバージョンが存在する場合)または移行(新しいバージョンが存在しない場合)されます。また、アップグレード対象のプラグインに新しい依存関係が存在する場合またはリリースで導入された新しいデフォルト・プラグインがある場合、新しいプラグインがデプロイされます。

13cリリース3でのみサポートされ、将来のリリースではサポートされないプラグイン・バージョンにアップグレード可能な非推奨のプラグインが環境にある場合があります。このような非推奨のプラグインが存在する場合、選択内容を確認し、そのプラグインのアップグレードを続行するかどうかを決定します。

注意:

Enterprise Manager Cloud Control 12.1.0.5から13.3.0.0へアップグレードする場合、および12.1.0.5環境でIBM DB2 Database、Engineered System Healthchecks、Microsoft SQLServer Databaseなどのプラグインをデプロイした場合、EM 13.3.0.0ソフトウェア・バイナリではこれらのプラグインが削除されます。

したがって、必ずoem-pluginsからそれらのプラグインをダウンロードし、インストーラに渡す必要があります。

他のオプションのプラグインのいずれかをインストールする場合は、このパラメータにそのプラグインの名前を入力します。

ここでも、13cリリース3でのみサポートされ、将来のリリースではサポートされない非推奨のプラグインをリストした場合、選択内容を確認し、デプロイメントを続行するかどうかを決定します。

たとえば、次のようになります。

13.3.0.0.0_oracle.sysman.empa_2000_0.oparおよび13.3.0.0.0_oracle.sysman.vt_2000_0.oparをインストールする場合は、プラグインIDを次の方法で入力します。

PLUGIN_SELECTION={"oracle.sysman.empa","oracle.sysman.vt"}

ソフトウェア・キットに含まれていないプラグインをインストールするには、次の手順に従います。

  1. 必要なプラグインを次の場所から手動でダウンロードします。

    http://www.oracle.com/technetwork/oem/enterprise-manager/downloads/oem-plugins-2882950.html

    さらに、パートナまたは顧客のプラグインをダウンロードする場合は、次の場所からダウンロードします。

    https://apex.oracle.com/pls/apex/f?p=53891:1

  2. 次のパラメータを指定してインストーラを起動し、プラグインがダウンロードされている場所を渡します。

    ./em13300_<platform>.bin PLUGIN_LOCATION=<absolute_path_to_plugin_software_location>

    13cリリース3でのみサポートされ、将来のリリースではサポートされない非推奨のプラグインの名前を入力した場合、選択内容を確認し、そのプラグインのデプロイメントを続行するかどうかを決定します。

CONFIGURE_SHARED_LOCATION_BIP

通常アップグレードおよびソフトウェアのみのアップグレードに適用できます。

追加OMSのアップグレードには適用できません。

そのため、ソフトウェアのみのアップグレードではこのパラメータをコメント・アウトします。

ブール

いいえ

共有場所にすでにOracle BI Publisherがインストールおよび構成されているOMSをアップグレードする場合、このパラメータをFALSE に設定します。

しかし、Oracle BI PublisherがまだインストールされていないOMSをアップグレードする場合または共有場所にOracle BI Publisherはインストールされているが構成されていないOMSをアップグレードする場合、このパラメータをTRUEに設定し、Oracle BI Publisherに対して共有場所を構成します。

共有記憶域の場所は、レポート・カタログおよび現在インストールしている最初のOMSおよび今後インストールする予定の追加のOMSに関連する管理情報を格納するための共通の場所として機能します。

Oracle BI Publisherのために使用する共有場所を特定します。既存の共有場所がない場合、新たに作成し、最初のOMSをインストールするホストおよび追加のOMSインスタンスをインストールする予定のホストでそれが認識されることを確認します。

アップグレード時に、インストールが成功するように、共有ディレクトリ用に約400MBのハードディスク領域を確保できます。ただし、追加のプラグインをインストールしたり、さらに多くのレポートを作成するにつれて、領域の使用率は時間とともに増えていくため、最終的に少なくとも10GBに拡張し、将来的にはさらに拡張できるようにすることをお薦めします。

CLUSTER_LOCATION

通常アップグレードおよびソフトウェアのみのアップグレードに適用できます。

追加OMSのアップグレードには適用できません。

そのため、ソフトウェアのみのアップグレードではこのパラメータをコメント・アウトします。

文字列

はい

これは、CONFIGURE_SHARED_LOCATION_BIPパラメータがTRUEに設定される場合のみ設定します。

Oracle BI Publisherが高可用性環境で動作するためにOracle BI Publisherスケジューラ記憶域が保持される共有記憶域の場所にある/clusterディレクトリまでのパスを指定します。たとえば、/u01/software/examplehost/BIP/clusterです。

CONFIG_LOCATION

通常アップグレードおよびソフトウェアのみのアップグレードに適用できます。

追加OMSのアップグレードには適用できません。

そのため、ソフトウェアのみのアップグレードではこのパラメータをコメント・アウトします。

文字列

はい

これは、CONFIGURE_SHARED_LOCATION_BIPパラメータがTRUEに設定される場合のみ設定します。

Oracle BI Publisherリポジトリおよび構成ファイルが格納される共有記憶域の場所にある/configディレクトリまでのパスを指定します。たとえば、/u01/software/examplehost/BIP/configです。

ENABLE_BI_PUBLISHER

通常アップグレードおよびソフトウェアのみのアップグレードに適用できます。

追加OMSのアップグレードには適用できません。

そのため、ソフトウェアのみのアップグレードではこのパラメータをコメント・アウトします。

ブール

いいえ

インストールおよび構成されているOracle BI Publisherを有効または無効にします。Oracle BI Publisherを有効にすると、ソフトウェアが起動され、Enterprise Managerシステム内で使用するための準備が整えられます。Oracle BI Publisherを無効にすると、ソフトウェアは起動されずにそのままになります。

Oracle BI Publisherを有効にするにはこのパラメータをTRUEに設定します。無効にするにはこのパラメータをFALSEに設定します。