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Oracle® Enterprise Managerライセンス情報ユーザー・マニュアル
13cリリース3
E98544-01
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9 Enterprise Managerの基本機能

この章では、Oracle Enterprise Managerの基本機能に含まれる機能について説明します。

Enterprise Manager Cloud Control 13cの基本インストールには、なんらかのOracleソフトウェア・ライセンスの購入またはサポート契約があれば無償となる機能がいくつか含まれています。

フレームワークの基本機能のサマリー

次の項目は、Oracle Enterprise Manager Cloud Control 13cのフレームワーク機能に含まれています。

フレームワークの基本機能 説明

エージェント管理

Oracle Enterprise Manager Cloud Control 13cからエージェントの起動、停止、再起動および構成の変更を行います。エージェントのホームページからエージェントの状態を表示します。

エージェントのプロビジョニングおよびパッチ適用

エージェント・ソフトウェアのデプロイとターゲット・サーバーへのパッチ適用を自動化します。

エージェントベースのターゲットの検出

エージェントのデプロイによって、ホストで実行されているターゲットを自動的に検出します。

アラートおよびメトリックしきい値管理(通知以外)

メトリックのしきい値の構成とアラート(サーバーによる生成またはしきい値違反に基づいた生成)の表示を行います。1つ以上のパックのライセンスを必要とする通知は除きます。

自動検出

ネットワーク上のホストを検出し、Enterprise Managerによる管理を促進します。

Enterprise Manager自己管理とモニタリング

管理サービスとリポジトリおよび管理サービス・ターゲット・ページとレポートを表示します。Enterprise Managerトポロジを表示します。

Enterprise Managerサポート・ワークベンチ

チェッカ・セントラル診断チェックにアクセスします。EMDiagキットを実行します。問題の情報をパッケージ化し、Oracleサポートに送信します。

グループおよびシステムの管理

管理者は複数のターゲットをまとめて管理できます。

情報パブリッシャとレポート

Enterprise Managerに組み込まれているレポーティング・ソリューションまたはBI Publisherでレポートを作成し、管理します。Enterprise Managerのレポートの中には、パックのライセンスが必要なものもあります。

ジョブ・システムと修正処理

ルーチン(多くの場合、繰返し)タスクを自動化します。メトリック・アラートへの自動レスポンスを可能にします。

モニタリングおよびインシデント管理

ターゲットを個々に、あるいはグループまたはシステムでまとめてモニターする機能を管理者に提供します。ターゲットに関連付けられているイベントから生成されたインシデントを表示および管理します。

My Oracle Supportの統合

Enterprise Managerユーザー・インタフェース内でMy Oracle Supportにシームレスにアクセスできます。Enterprise Managerユーザー・インタフェースから移動することなく、サービス・リクエストを管理し、ナレッジ・ベースの記事を確認します。

自己更新(プラグインの機能はパックのライセンスが必要な場合があります)

Oracle Technology Network (OTN)またはMy Oracle Support (MOS)から入手できる新しいバージョンのソフトウェアに基づいて、新機能または修正でEnterprise Managerを更新します。

Extensibility Development Kit (EDK)

Enterprise Managerの機能を拡張して新しいタイプのターゲットをモニタリングおよび管理する新しいプラグインを作成できる、ツール、ユーティリティ、サンプル・コード、ドキュメントのコレクションです。

ソフトウェア・ライブラリ(ライセンスの必要なソフトウェアを除く)

ソフトウェア・パッチ、仮想アプライアンス・イメージ、参照ゴールド・イメージ、アプリケーション・ソフトウェアおよび関連するディレクティブのスクリプトなどのソフトウェア・エンティティを管理します。ライセンスを必要とするパックに含まれているソフトウェア・エンティティは除きます。

ユーザー、ロールおよび資格証明の管理

Enterprise Managerユーザー・アクセス、ユーザーに関連付けられているロールおよびユーザーによってターゲットのアクセスに使用される資格証明を管理します。

vCPUの使用状況追跡

サポートされているOracle Engineered Systemsで、Oracle製品のvCPU使用量を追跡およびレポートします。

データベース管理の基本機能のサマリー

Standard Edition One、Standard Edition 2、Standard EditionおよびEnterprise Editionデータベースのユーザーは、フレームワークの基本機能とデータベース管理の基本機能を利用できます。次の項目は、Enterprise Manager Cloud Control 13cのデータベース管理の基本機能に含まれています。

データベース管理の基本機能 説明

アドバイザ・セントラル

セグメント・アドバイザ、メモリー・アドバイザなど、様々なデータベース管理タスクに対するアドバイザ操作を開始します。アドバイザの中には、パックのライセンスが必要なものもあります。

データの移動

ストリーム、レプリケーション、データ・ポンプなどの機能を使用して、データベース間のデータの移動を構成および管理します。

エラー管理

データベース・アラート・ログにレポートされているエラー履歴を表示します。サポート・ワークベンチを使用して、レポートされているクリティカルなエラーを管理および診断します。My Oracle Supportでのレポート用にエラーと関連トレース・ファイルをインシデントにパッケージ化します。

Grid Infrastructure管理

自動ストレージ管理(ASM)、クラスタウェア(Cluster Ready Services(CRS)を含む)など、Oracle Grid Infrastructureのすべてのコンポーネントを管理します。

高可用性

データベース・バックアップの構成と管理、リカバリ処理の開始、フラッシュバックの構成を行います。スタンバイ・データベースを表示および構成します。最大可用性アーキテクチャに対する高可用性構成を分析します。

非構造化データの管理

OLAPなどの多次元データ、XMLなどの半構造化データおよびテキストなどの構造化されていないデータを管理します。

オブジェクト、プログラムおよび初期化パラメータの管理

表、索引、ビュー、マテリアライズド・ビューなどのデータベース・オブジェクトを管理します。トリガー、プロシージャ、ファンクションなどのPL/SQLやJavaベースのデータベース・プログラムを管理します。データベース初期化パラメータの表示および管理を行います。

オプティマイザ管理

オプティマイザ統計とSQL計画を管理します。SQL計画管理の機能の中にはパックのライセンスが必要なものもあります。

パッチ推奨

My Oracle Supportのクリティカル・パッチを推奨します。

プラガブル・データベース(PDB)の作成、接続、切断

シードからPDBを作成し、切断されたPDBからPDBを接続し、PDBを切断します(カスタマイズしていないデプロイメント・プロシージャを使用した単一のターゲットの操作のみ)。

リソース管理

データベース内でリソース・プランを定義し、コンシューマ・グループに割り当てることで、オペレーティング・システム・リソースを管理します。

スケジューラ・セントラル

自動メンテナンス・タスクなどのOracle DatabaseやOracle Enterprise Managerで保守される自動化ジョブを管理します。

セキュリティ

データベース・ユーザー、ロール、プロファイルを管理し、仮想プライベート・データベース(VPN)ポリシーを構成します。一部のデータベース・セキュリティ・ページには、Database Vault、Database Firewall and Audit Vaultなどの対応するデータベース・セキュリティ・オプションのライセンスが必要です。

SQLの実行

SQL実行履歴を表示したり、SQLの実行やSQLワークシートを使用して非定型SQLを実行します。

領域とUNDOの管理

制御ファイル、表領域、データファイル、ログ・ファイル、自動UNDO管理を管理します。

サポート・ワークベンチ

自動診断リポジトリで取得したクリティカルなエラーを表示したり、エラーからインシデントを作成してMy Oracle Supportにレポートします。

アップグレード・プランナ

My Oracle Supportのアップグレード・プランナ。

ワークスペース管理

ワークスペースを定義して構成し、異なるバージョンの表の行の値を異なるワークスペースで管理します。

ミドルウェア管理の基本機能のサマリー

次の項目は、Enterprise Manager Cloud Control 13cミドルウェア管理に含まれています。

注意:

ターゲットのホームページ自体のみ、ライセンスが不要です。履歴メトリックを参照するメトリック・リンクを含めたすべてのリンクは、対応するミドルウェア管理に含まれており、ライセンスが必要です。

ミドルウェア管理の基本機能 説明

Oracle Fusion Middlewareファーム/WebLogicドメインの検出

Oracle WebLogicドメインおよびOracle Fusion Middlewareファームを検出(ドメインにデプロイされているFusion Middlewareコンポーネントの検出も含む)できます。

管理コンソールへのドリルダウン

Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware Controlコンソール、Oracle GlassFish Server管理コンソール、Oracle WebLogic Server管理コンソールなどの管理コンソールの起動やアクセスのためのリンクを提供します。

Fusion Middlewareターゲットのホームページ

(JVMおよびJVMプール・ターゲットのホームページは除きます。これらの2つのホームページは管理パックに含まれており、ライセンスが必要です。)

次のターゲット・タイプを含む(これらに限るわけではない)ターゲットのホームページを表示します。

  • WebLogicドメイン

  • Fusion Middlewareファーム

  • WebLogicクラスタとWebLogic Server

  • アプリケーション・デプロイメントとクラスタ化アプリケーション・デプロイメント

  • WebCenter

  • Oracle Service Busターゲット

  • SOAインフラストラクチャとコンポジット・ターゲット

プロセス制御

Oracle Fusion Middleware関連コンポーネントを起動、停止、再起動する機能。

Oracle Fusion Middlewareファーム/WebLogicドメインのリフレッシュまたは再検出

手動で、あるいは事前に定義されたジョブを使用して自動的にOracle Fusion Middlewareファーム/WebLogicドメインをリフレッシュまたは再検出します。

サポート・ワークベンチ

WebLogic ServerおよびSOAインフラストラクチャ・コンポーネントでクリティカルなエラーが発生した際に診断データを自動収集します。データは短時間で簡単にパッケージ化してOracleサポートに送信でき、問題の解決時間を短縮できます。

WLSTスクリプト・ジョブ

Cloud ControlコンソールからのWLSTコマンドの実行をスケジュールおよび追跡します。

Engineered System管理の基本機能のサマリー

Engineered System管理コンポーネントには次が含まれます。

Exadataの管理機能

次の各ページは、Enterprise Manager Cloud Control 13c Exadata管理に含まれています。

Exadataの管理機能 説明

構成図

  • データベース・マシン構成図

  • 物理コンポーネント

  • 物理的な配置

  • セルの温度

  • 各コンポーネントの物理的な配置を「編集」によって変更

  • 各コンポーネントのステータス・サマリー

  • アラートのリスト

トポロジ・ビューア

  • DBマシン・ソフトウェア・トポロジ

  • システム・メンバー

  • インフィニバンド・スイッチ

Exadataグリッド

  • 概要 – 「ターゲット・ステータス」、「セルの状態」、「リリース・バージョン」および「IORMステータス」

  • 容量 – ASMに割り当てられたディスク容量、ASMディスクグループのサマリーおよびセル・インシデント

注意: 次の領域を使用するには、Oracle Diagnostics Packのライセンスが必要です。

  • データベースごとのワークロードの分散

  • セル・レベルのパフォーマンス・グラフ – 「I/O」、「CPU」、「ネットワーク」、「レスポンス時間」

「IBネットワーク」ページ

概要 – ステータス、スイッチ、ファームウェア・バージョン、ポート・ステータスを示す構成図、ノード・ステータス、アラートのリスト、インシデント。

注意: 次の領域を使用するには、Oracle Diagnostics Packのライセンスが必要です。

  • スループット詳細

ILOM、KVM、Cisco Switch、PDU

「サマリー」、「ジョブ・アクティビティ」、アラートのリスト

Exalogicの管理機能

次の項目は、Enterprise Manager Cloud Control 13c Exalogic管理に含まれています。

Exalogicの管理機能 説明

基本的なモニタリング

  • コンポーネントの配置 – 構成図ビュー、温度、ハードウェアの稼働および停止ステータス

  • ソフトウェアの「ダッシュボード」ページ

  • Exalogicのナビゲーション・ツリーにおける「仮想化」ページ

  • 「記憶域」ページ

  • システムおよびコンポーネントのトポロジ・ビュー

  • Exalogicの「IBファブリック」ページ

プライベート・クラウド・アプライアンス管理機能

次の項目は、Enterprise Manager Cloud Controlプライベート・クラウド・アプライアンス管理に含まれています。

プライベート・クラウド・アプライアンス機能 説明

IaaSセルフ・サービス・ポータル

オペレーティング・システムのみのテンプレートまたはアセンブリのデプロイメントが含まれています。注意: DatabaseやWebLogic ServerなどのOracleソフトウェアが含まれているプロビジョニング・テンプレートまたはアセンブリについては、関連するクラウドおよびライフサイクル・パックが必要になります。

 チャージバック

ホストのみのメトリックに対するチャージバック(CPU、メモリー、ストレージなど)。

ラックのモニタリング

  • プライベート・クラウド・アプライアンス構成図

  • 物理的な配置

  • 温度とIP情報

  • 各コンポーネントのステータス・サマリー

  • アラートとインシデントのリスト

トポロジ・ビューア

  • プライベート・クラウド・アプライアンス・トポロジ

  • システム・メンバー

  • スイッチ・ファブリック

サーバー、ストレージおよび仮想化の管理機能のサマリー

次の項目は、Enterprise Manager Cloud Control 13cサーバーおよび仮想化管理に含まれています。これにはプライベート・クラウド・アプライアンスを使用するOracle Virtual Machineも含まれます。

サーバー、ストレージおよび仮想化の機能 説明

管理

ホストのリモート管理機能を提供します。

チャージバック

ゲスト仮想マシン(VM)およびホストの測定とチャージバック。

注意: Oracle Cloud Management Pack for Oracle DatabaseまたはOracle Cloud Management Pack for Oracle Fusion Middlewareのライセンスを購入していない場合は、VMゲストおよびホスト・ターゲットへのチャージバックのアクセス権を取得するために、Enterprise Managerリポジトリ・データベースに対し、Oracle Cloud Management Pack for Oracle Databaseへのアクセス権を付与する必要があります。

構成管理

ハードウェアおよびソフトウェアの構成データを収集します。

統合プランナ

Cloud Controlが収集したデータを活用し、業務上および技術的な制約の観点から、最適なサーバー統合シナリオを決定します。

制御/サービス・ドメイン

Oracle VM Server for SPARCの制御またはサービス・ドメイン属性を構成し、リソース消費をモニターします。VMの作成後に対するvdiskの割当てを操作します。

動的なリソース割当て

Oracle Solaris ContainerおよびOracle VM Server for SPARCテクノロジを利用して、割当て済のリソースをリアルタイムで変更できます。

動的トポロジ

サービス・プロセッサ、ハイパーバイザ、グローバル・ゾーン、制御ドメインおよび仮想マシン間の子対親の関係を保持します。

ゲストVM/Linux OSパッチ適用

ホストの自動パッチ適用およびUnbreakable Linux Network (ULN)との統合を実行します。

履歴傾向

相互的なOracle Solaris Zonesの作業負荷傾向の履歴を中央グラフで表示します。

ホストのモニタリングと管理

Cloud Controlコンポーネント・サービス(ジョブ、通知など)をモニターします。

ハイパーバイザ/OSプロビジョニング

Oracle VM Server for SPARC制御ドメイン構成を作成するためのデフォルトのテンプレートを提供します。ファームウェアに組み込まれたハイパーバイザ・コンポーネントと、前述のベアメタルOSレイヤーとの間の互換性を保障します。

イメージ・ライブラリ管理

ISOおよびOracle Solaris Flash Archive (FLAR)のイメージを保持し、物理および仮想プロビジョニングの両方に対応します。

インフラストラクチャ管理

「インフラストラクチャ・クラウド」メニューから、「ホーム」、「セルフ・サービス」、「リクエスト・ダッシュボード」の各ページに簡単にアクセスできます。

メトリック拡張

新しいメトリックを作成して、ユーザー環境に固有の状況をモニターします。

注意: メトリック拡張は、ホスト・ターゲットにのみ無償で使用できますが、その他のターゲットの場合は有償です。

V12Nのプロファイルのモニタリング

Oracle VM Server for SPARCおよびOracle Solaris Containerの各環境に関連する問題に対してモニタリング属性を提供します。

ネットワーク構成

VM作成ウィザードでネットワーク・トポロジを提供し、IPのマルチパスおよびVLANタグに基づいて冗長構成を強化します。

通知

インフラストラクチャ・ターゲット(ホスト、ストレージ、VM)のイベントおよびインシデントについての通知。

Oracle Solaris Container Management

検出、作成、削除、構成、起動、停止およびモニターなど、完全なライフサイクル管理を実現します。

Oracle Solarisグローバル・ゾーン

グローバル・ゾーンのリソース割当てを構成し、リソース消費をモニターします。

Oracle Solaris Zones and Patch Management

ゾーンが別のグローバル・ゾーンに移行される際に、アタッチ時の更新処理を促進します。

Oracle VMおよびゲストVMのプロビジョニング

Oracle VMサーバー・ソフトウェアをベアメタル・サーバーにデプロイし、オペレーティング・システムのISOまたはPXEモードを使用してゲストVMを作成します。

Oracle VM管理(Oracle VMマネージャ、セルフサービス・コンソール(IaaSセルフ・サービス・ポータル)など)

Virtual Machine、ハイパーバイザ、ストレージおよびネットワーク環境を管理およびモニタリングします。

Oracle VMの障害時リカバリ(サイト・ガード)

サイト・ガードを介した障害時リカバリは、Oracle Virtual Machineの完全なサイト・フェイルオーバーを自動化します。

注意: Oracle Virtual Machineで実行されているOracle以外のソフトウェアでのみ使用できます。Oracleソフトウェアでサイト・ガードを使用するには、WebLogic Server Management Pack Enterprise EditionまたはOracle Database Lifecycle Management Packのいずれかのライセンスが必要です。

Oracle VM Server for SPARC

検出、作成、削除、構成、起動、停止およびモニターなど、完全なライフサイクル管理を実現します。

パフォーマンスのモニタリング

リアルタイムおよび履歴のパフォーマンス・モニタリングを実行します。

リソース仮想プール

T-seriesサーバーのグループを構築して、ネットワーク構成と共有ストレージを管理し、作業負荷を自動的に分散して、パフォーマンス・メトリックの集約の履歴を表示します。

ストレージのオーケストレーション

Oracle Solaris ContainerおよびOracle VM Server for SPARCの各環境でOracle ZFS Storage Appliancesを自動的に活用します。

ストレージ用のプラグイン

ストレージ資産の管理を効率化します。

テクノロジ抽出レイヤー

M-series動的ハードウェア・ドメイン、T-series Oracle VM Server for SPARCおよびOracle Solaris Zonesを使用して、複雑な運用プランを作成します。

Enterprise Manager Ops Centerの機能

Oracle Enterprise Manager Ops Centerは、Oracleサーバー、ストレージ、ネットワーク・デバイス、オペレーティング・システム、およびOracle Solarisの仮想化テクノロジ全体を最も包括的に管理すると同時に、ライフサイクル管理の集中化と自動化を組み込むことでIT企業の業務を飛躍的に効率化します。Ops CenterはOracleのインフラストラクチャ管理における、現時点で最も優れたソリューションです。

Ops Centerは、リソース管理と可動性の統合も含めて、仮想ゲストの完全なライフサイクル管理を実現します。これによってユーザーは業務を合理化し、停止時間を削減できます。Ops Centerは物理的システムと仮想的システムの双方に、エンド・ツー・エンドの管理ソリューションを提供します。Oracle Solaris ZonesからOracle VM Server for SPARCにいたるまで、Ops Centerは細やかな制御と作業負荷の抽出を正しく組み合せることでハードウェアおよびソフトウェアの完全なソリューションを実現します。

Oracle Enterprise Manager Ops Centerには次の機能が含まれています。

Enterprise Manager Ops Centerの機能 説明

アラーム管理

アラートの関連付けと集約を行います。My Oracle Supportでサービス・リクエストをオープンします。

資産管理

分散した資産を同一のコンソールから管理します。新規のハードウェア資産をフィールド交換ユニット(FRU)の部品番号にいたるまで記録します。

監査レポーティング

Ops Centerで行われたソフトウェアおよび構成の変更を反映した読みやすいレポート。

ベアメタルOSプロビジョニング

サーバーのリモート・ライトアウト・プロビジョニングに対するKickstart、Jumpstart、YASTおよびDHCP構成を自動化します。終了スクリプトおよびカスタマイゼーションを取得するプロファイルを作成します。

Cloud Control統合

Enterprise Manager Cloud ControlとOps Center間の統合が可能です。ターゲットを検出し、アラーム情報を表示します。ハードウェア、OS、仮想化情報を表示します。

複合的プラン管理

サーバー・プロビジョニング・タスクを包括的なイベント・ストリングにネストすることで、深層的なワークフロー・プランを作成します。

コンプライアンスの自動化

ターゲット・ノード、Point-in-Time比較、運用ポリシーまたは自作ソフトウェア・プロファイルに対してテストをスケジューリングするレポーティング機能を提供します。

非接続モード

Oracleへの接続を継続することでナレッジ転送の自動化および保護を実現するか、Oracleと非接続モードで実行するかを選択できます。

エネルギの検知

コスト面から個々のサーバーまたはサーバー・グループのエネルギ消費を、ワット(W)およびキロワット時(KwH)の両方で履歴とリアルタイムで表示します。CPU使用率、温度およびファンRPMの傾向を表示します。

OSパッチ機能の拡張

ソフトウェア・ライフサイクルのアクティビティで生じる停止時間を最小限に抑えます。

ファームウェアのプロビジョニング

サーバーおよびストレージ機器のためのファームウェア(サービス・プロセッサ、RAID HBAカード、ドライブ・ファームウェアなど)を自動でダウンロードします。

ハードウェア管理

Oracle T-series、M-series、X-series、ネットワーク機器およびストレージ機器全体のハードウェアをモニターします。Oracle Solaris FMAとの統合が可能です。

履歴のモニタリング

モニター対象のパフォーマンス属性について過去の傾向を参照できます。

M-seriesの動的ドメイン

動的なハードウェア・ドメインの構成を制御するプロビジョニング・プランを作成します。

My Oracle Supportの統合

My Oracle Supportへの統合が可能です。自動的にサービス・リクエストをオープンして資産を検証できます。サービス・リクエストのステータス更新を参照できます。

ネットワークFabricのモニタリング

サーバー視点による、Oracle 10GBeとInfiniband Switches、NEMsおよびHBAデバイスの検出、マッピングおよび表示を行います。

運用プラン

製品の任意の属性にアラームしきい値を設定し、複数のボックスにプロビジョニング可能なモニタリング・プロファイルにその設定を格納します。非定型の処理およびスクリプトの実行と、その出力をキャプチャすることが可能です。

Oracle Solaris Clusterサポート

Oracle Solaris Cluster環境を検出し、Ops Centerナレッジ・リポジトリにおけるOracle Solaris Clusterソフトウェアの完全なサポートを提供します。

Oracle Sun ZFS Storage Appliances

Oracle Sun ZFS Storage Appliancesをトポロジで適宜検出し、デバイスの構成およびサービス情報を表示します。

OSパフォーマンスのモニタリング

Oracle SolarisおよびLinux OSのパフォーマンスをモニターし、双方の属性のリアルタイム・ステータスと履歴グラフを提供します。

RAIDデバイス構成

事前のOSインストールおよびRAIDデバイス構成を行います。

ロールベースのアクセス制御

ユーザーのアクセスを制御するロールが用意され、全般的に、あるいは特定の資産グループに付与できます。

Windowsサポート

Microsoft System Center Configuration Managerと連携した包括的なWindowsパッチ適用を実行します。