この付録では、PeopleSoftベースのアプリケーションの正確な監視のために提供されるサポートについて詳しく説明します。 このサポートは、PeopleSoftライセンスに対して有効なアプリケーション管理スイートがある場合のみ使用できます。 詳細は、オラクル社の担当者に問い合せてください。
このバージョンで提供される監視のサポートは、PeopleToolsバージョン8.48および8.49に基づくPeopleSoftアプリケーションに対して検証されています。 テストは行っていませんが、これよりも前のバージョンにも対応できる場合があります。
多くの場合、PeopleSoftソフトウェアは標準以外のポート(800など)を使用するように構成されます。 PeopleSoftインストールが実行しているポートを確認するには、ログインURLを調べてください。 これは次の形式になっています。
http(s)://hostname:portnumber
/pspt/...
定義されたポート(HTTPまたはHTTPS)のいずれかとしてportnumber
が構成されていることを確認してください。 また、HTTPSポートが指定される場合は、WebサーバーのSSL秘密キーのコピーをコレクタ・システムにインポートするようにしてください。
PeopleSoftベースのアプリケーションのスイート定義を作成できます。作成方法は、サポートされている他のOracle Enterpriseアーキテクチャの場合と同じです。 スイートの作成手順については、「スイート定義の作成」で説明します。
PeopleSoftスイート・インスタンスを作成すると、PeopleSoft環境用の事前定義済Cookieが自動的に作成されます。 これは、PS_TOKEN
という名前のカスタムCookieとして実装されます。 多くの場合、このCookieはご使用のPeopleSoft環境に適しています。 ただし、環境の構成によってはこのCookieを変更する必要があります。 また、RUEIによって、完了したセッションのユーザーを監視および追跡するには、Cookieのパスを/に設定する必要があります。
Cookieの構成の確認
Cookieの構成を確認する手順は、次のとおりです。
すべてのヒットが同じCookieに関連していない場合(これらは匿名ページとしてレポートされる)、問題がある場所を調べて、適切な方法で解決することをお薦めします。 たとえば、Cookieのドメインまたはパスのオプションを調べます。
PeopleSoftの実装およびPeopleSoftのインスタンスはホスト名で識別できます。 一般的に、PeopleSoftスイートにアクセスする方法は2つあります。ホスト名のみを使用する方法、または完全修飾ホスト名(ドメインを含む)を使用する方法です。 通常はドメインのみを指定してください。
次のPeopleSoftデータベース表は、カスタマイズに関する情報を取得するためにcreate_PSFT-Info.sh
スクリプトで使用されます。
PSPRSMDEFN: portal_name、portal_prntobjectname、portal_objname、portal_labelおよびportal_urltextが、PSFT_object2portallabeltree.txt
ファイルとPSFT_porturltext2portallabeltree.txt
ファイルに移入されます。
PSPNLFIELD: PSFT_pnlfield2label.txt
ファイルに移入されます。
PSPNLGROUP: PSFT_pnl2itemlabel.txt
ファイルに移入されます。
表K-1に示すPeopleSoft固有のデータ・アイテムがRUEIでレポートされます。
表K-1 ディメンション
項目 | 説明 |
---|---|
PeopleSoftコンテンツ・コード |
このリクエストのコンテンツ。 |
PeopleSoft終了ノード・コード |
PeopleSoftの終了ノード。 |
PeopleSoftフォルダ・パス・コード |
このリクエストのフォルダ・パス。 |
PeopleSoft ICaction |
実行されたアクションの名前。 |
PeopleSoft ICactionコード |
実行されたアクションのID。 |
PeopleSoftノード |
このリクエストのコンテンツを含むノードの名前。 |
PeopleSoftノード・コード |
このリクエストのコンテンツを含むノードのID。 |
PeopleSoftパネル・アイテム |
PSPNLGROUPと呼ばれるターゲット環境表から作成されるPSFT_pnl2itemlabelのマッピングに基づいたこのリクエストのパネル・アイテム。 |
PeopleSoftパネル・アイテムID |
'Page'パラメータに基づいたパネル・アイテム。 |
PeopleSoftポータル |
エンド・ユーザーが参照したポータルの名前。 ポータル定義には、コンテンツ(テンプレート、ページレットなど)の表示方法を記述するメタデータが含まれています。 |
PeopleSoftポータル・コード |
エンド・ユーザーが参照したポータルのID。 ポータル定義には、コンテンツ(テンプレート、ページレットなど)の表示方法を記述するメタデータが含まれています。 |
PeopleSoftサイト |
PeopleSoft Pure Internet Architecture設定で指定されたサイト名。 これを使用すると、1つの物理Webサーバー上に複数のサイトを設定できます。 サイト名は、最終的にWebサーバーによって適切な構成プロパティ・ファイルにマッピングされます。 |
PeopleSoftサイト・コード |
PeopleSoft Pure Internet Architecture設定で指定されたサイト名。 これを使用すると、1つの物理Webサーバー上に複数のサイトを設定できます。 サイト名は、最終的にWebサーバーによって適切な構成プロパティ・ファイルにマッピングされます。 |
現在、RUEIはPeopleSoftのすべての機能には対応していません。 特に次の制約事項がすでに判明しています。
レポートは、最後にアクティブになった部分に基づいて行われます。 したがって、1人のエンド・ユーザーが複数のブラウザ・ウィンドウで同時に参照しているとき、レポートされるページ名に間違った情報が含まれることがあります。
現在、create_PSFT_info.sh
スクリプトはUNIX PeopleSoftサーバーでしか実行できません。
create_PSFT_INFO.sh
スクリプトを実行するときに無効な接続文字列が指定されていても、エラーがすぐにはレポートされません。 [Enter]を数回押すとエラーがレポートされます。
リッチ・インターネット・アプリケーション(RIA)・フレームワーク(Ajaxなど)を使用するアプリケーションは、再生機能が低下する場合があります。
脚注の凡例
脚注 1:スクリプトは、本番環境と同じ場合にも、受入れ環境で実行できます。