5 サイレント・モードでの追加のOracle Management Serviceのインストール
ご使用の環境に追加のOracle Management Service (OMS)をインストールして、Enterprise Managerシステムの高可用性を保証することをお薦めします。この章では、追加のOMSをサイレント・モードでインストールする方法について説明します。この章の具体的な内容は次のとおりです。
サイレント・モードでの追加のOracle Management Serviceのインストールについて
ご使用の環境に追加のOMSインスタンスをインストールして、Enterprise Managerシステムの高可用性を保証することをお薦めします。追加のOMSをインストールするためには、管理サービスの追加デプロイメント・プロシージャを使用できます。管理サービスの追加デプロイメント・プロシージャでは、豊富なGUIを使用してインタラクティブに追加OMSをインストールできます。手順は、『Oracle Enterprise Manager Cloud Control基本インストレーション・ガイド』のOracle Management Serviceの追加に関する項を参照してください。
ただし、環境にセキュリティ制限または監査要件がある場合、またはインストール用にネットワーク越しにOracle資格証明を使用してログインできない場合、サイレント(非インタラクティブ)モードでインストールできます。サイレント・インストールを開始する前に、『Oracle Enterprise Manager Cloud Control基本インストレーション・ガイド』のOracle Management Serviceの追加に関する項で説明されているすべての前提条件を満たす必要があります。
警告:
Enterprise Manager Cloud Control 13cを、SPARCシリーズのサーバー(T1000、T2000、T5xx0およびT3-*)にインストールしないでください。詳細は、My Oracle Supportのノート1590556.1を参照してください。
サイレント・モードでの追加のOracle Management Serviceのインストール
サイレント・モードで追加OMSをインストールするには、次のステップを実行します。
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Oracleソフトウェア・ライブラリ(ソフトウェア・ライブラリ)が、Oracle Enterprise Manager Cloud Controlで用意されているメインOMS上に構成されている場合、次のことを実行します。
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Unixプラットフォームの場合:
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追加OMSのインストールを予定しているリモート・ホストから、ソフトウェア・ライブラリの読取り/書込みアクセスが可能であることを確認します。
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BI Publisher共有記憶域ボリューム(構成ボリュームとクラスタ・ボリュームの両方)が、追加OMSをインストールする予定のリモート・ホストにマウントされていることを確認します。すべてのファイルシステム権限によってこれらのボリュームの読取りと書込みが許可されることを確認します。
個別のconfigサブディレクトリとclusterサブディレクトリを含む1つのボリュームを使用することもできますが、独立した専用のボリュームを2つ使用することで障害シナリオでの信頼性が向上します。
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Microsoft Windowsプラットフォームの場合: ソフトウェア・ライブラリを共有またはマウントするオプションがない場合には、ソフトウェア・ライブラリをメインのソースOMSホストから追加のOMSをインストールする予定の宛先ホストにコピーします。
この手順では、わかりやすいように、Enterprise Manager Cloud Controlとともに提供されるOMSを第1のOMSと呼び、インストールする追加のOMSを追加OMSと呼びます。
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リモート・ホストで、「グラフィック・モードでのソフトウェアのみの方法を使用したEnterprise Managerのインストール」の説明に従って、追加OMSのソフトウェアのみのインストールをします。
注意:
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第1のOMSのインストールに使用したユーザーと同じユーザーとしてソフトウェア・バイナリをインストールしてください。ソフトウェア・ライブラリ・ファイルにアクセス可能である必要があります。
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必ず第1のOMSと同じミドルウェアの場所にソフトウェア・バイナリをインストールします。
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ソフトウェアのみのインストールの最後に、インストーラでプロンプト表示されるように
ConfigureGC.sh
(Unixプラットフォームの場合)またはConfigureGC.bat
スクリプト(Microsoft Windows場合)を実行しないでください。そのファイルは、フレッシュ・インストールを行っている場合にのみ実行する必要があります。
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プラグインをデプロイします。
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GUIモードの場合(インストーラ画面使用)
次の場所から
PluginInstall.sh
スクリプトを起動します。$<ORACLE_HOME>/sysman/install/PluginInstall.sh
「プラグイン・デプロイメント」画面で、インストールするオプションのプラグインを選択します。
画面には、前のステップ(ソフトウェア・バイナリをインストールするステップ)で使用したソフトウェア・キット(DVD、ダウンロード済ソフトウェア)に含まれるプラグインのみが表示されます。
この画面で事前に選択されている行は、デフォルトでインストールされる必須プラグインです。インストールするオプションを選択します。
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サイレント・モードの場合(コマンドライン):
次の場所から
PluginInstall.sh
スクリプトを起動します。$<ORACLE_HOME>/sysman/install/PluginInstall.sh -silent PLUGIN_SELECTION="{PLUGIN_ID1,PLUGIN_ID2}"
次に例を示します。
/u01/software/em13c/oraclehome/sysman/install/PluginInstall.sh -silent PLUGIN_SELECTION="{oracle.sysman.emfa,oracle.sysman.vt}"
注意:
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Microsoft Windowsの場合は、
PluginInstall.bat
を実行します。 -
必ずソースOMS (または第1のOMS)と同じプラグイン・セットを選択してください。
ソースOMS (または第1のOMS)にインストールされているプラグインを特定するには、次のステップを実行します。
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管理リポジトリに接続し、次のSQL問合せを実行して、インストールされているプラグインのリストを取得します。
SELECT epv.plugin_id, epv.version, epv.rev_version FROM em_plugin_version epv, em_current_deployed_plugin ecp WHERE epv.plugin_type NOT IN ('BUILT_IN_TARGET_TYPE', 'INSTALL_HOME') AND ecp.dest_type='2' AND epv.plugin_version_id = ecp.plugin_version_id
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インストールされている追加プラグインをメモします。
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ソースOMS (または第1のOMS)にインストールされている追加プラグインをインストールするか、バイナリのインストールに使用したソフトウェア・キットにない追加プラグインをインストールするには、次のステップを実行します。
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必要なプラグインを次の場所から手動でダウンロードします。
http://www.oracle.com/technetwork/oem/extensions/index.html
さらに、パートナまたは顧客のプラグインをダウンロードする場合は、次の場所からダウンロードします。
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次のパラメータを使用してスクリプトを起動し、追加のプラグインがダウンロードされた場所を渡します。
GUIモードの場合(インストーラ画面使用):
$<ORACLE_HOME>/sysman/install/PluginInstall.sh PLUGIN_LOCATION=<absolute_path_to_plugin_software_location>
「プラグイン・デプロイメント」画面には、ソフトウェア・キットに含まれていたプラグインおよびこのカスタムの場所にあるダウンロード済のプラグインのリストが表示されます。インストールするものを選択できます。
サイレント・モードの場合(コマンドライン):
$<ORACLE_HOME>/sysman/install/PluginInstall.sh -silent PLUGIN_SELECTION="{PLUGIN_ID1,PLUGIN_ID2}" PLUGIN_LOCATION=<absolute_path_to_plugin_software_location>
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追加OMSに対し、第1のOMSに適用したパッチをすべて適用し、2つのOMSインスタンスが同一で同期が保たれるようにします。パッチには、Enterprise Managerシステム、ソフトウェア・ライブラリ、OMSファイルおよび管理リポジトリなどを変更したパッチも含まれます。
第1のOMSに対して適用したパッチを特定するには、プラットフォーム・ホームから次のコマンドを実行します。
mw_home/OMSPatcher/omspatcher lspatches
このコマンドでは、インストールされたパッチとOracleホームの関係が表示されます。インストールされたパッチを、My Oracle Supportサイト(
https://support.oracle.com/
)上のパッチの.zip
ファイルにマップします。ファイルをダウンロードし、追加のOMS上でアーカイブを解凍します。ファイルシステムまたは共有領域でパッチがすでに使用可能であれば、それらのパッチを再使用して他のOMSに適用します。注意:
プラットフォームおよびプラグイン・ホームにインストールされたパッチの詳細を参照するには、コマンド
$ORACLE_HOME/OPatch/opatch lsinventory -details -oh <desired home path>を実行します。
パッチを適用するには、次のコマンドを実行します。
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各システム・パッチに対して、次を実行します。
Platform Home/MSPatcher/omspatcher apply <patch location> -oh <Platform Home> -invPtrLoc <Platform Home>/oraInst.loc
<Platform Home>/OPatch/opatchauto commit -id 17513525 -oh <Platform Home> -invPtrLoc <Platform Home>/oraInst.loc
注意:
パッチに
<system patch location>/bundle.xml
ファイルがある場合、それはシステム・パッチです。システム・パッチのIDは、最上位ディレクトリのパッチID番号です。このIDは<System patch location>/bundle.xml
ファイルでも参照できます。たとえば、<system_patch_bundle_xml type_version="2.0" bundle_type="ENGSYSTEM" patch_abstract="sample System Patch description" patch_id="1111115">
は、パッチIDが1111115であることを明示しています。 -
プラットフォーム・ホームの特定の各個別パッチに対して、次を実行します。
<Platform Home>/OPatch/opatch napply <one-off location> -oh <Platform Home> -invPtrLoc <Platform Home>/oraInst.loc
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第1のOMSから構成の詳細をエクスポートします。これを行うには、第1のOMSホストのOracleホームから次のコマンドを実行し、構成の詳細をファイルとしてエクスポートできる場所を渡します。
$<ORACLE_HOME>/bin/emctl exportconfig oms -dir <absolute_path_to_directory>
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エクスポートされた構成の詳細ファイルを第1のOMSのホストから追加OMSのホストにコピーします。
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別名ホスト名を使用して追加のOMSをインストールする場合は、
ORACLE_HOSTNAME
環境変数に別名ホスト名を設定します。 -
追加OMSに構成の詳細をリカバリします。これを行うには、追加OMSホストのOracleホームから次のコマンドを実行します。
$<ORACLE_HOME>/bin/omsca recover -ms -backup_file <absolute_path_to_the_file_copied_in_step4> [-AS_HTTPS_PORT <port> -MSPORT <port> -MS_HTTPS_PORT <port> -EM_NODEMGR_PORT <port> -EM_UPLOAD_PORT <port> -EM_UPLOAD_HTTPS_PORT <port> -EM_CONSOLE_PORT <port> -EM_CONSOLE_HTTPS_PORT <port> -config_home <absolute_path_to_instance_dir> -EM_INSTANCE_HOST <second_oms_host_name>] -EM_BIP_PORT <port> -EM_BIP_HTTPS_PORT <port> -EM_BIP_OHS_PORT <port> -EM_BIP_OHS_HTTPS_PORT <port>
次に例を示します。
/u01/software/em13c/oraclehome2/bin/omsca recover -ms -backup_file /opt/oracle/product/backup/opf_ADMIN_20120504_031016.bka -AS_HTTPS_PORT 7101 -MSPORT 7202 -MS_HTTPS_PORT 7301 -EM_NODEMGR_PORT 7403 -EM_UPLOAD_PORT 4889 -EM_UPLOAD_HTTPS_PORT 4900 -EM_CONSOLE_PORT 7788 -EM_CONSOLE_HTTPS_PORT 7799 -config_home /opt/oracle/product/omsmdw/gc_inst -EM_BIP_PORT 9701 -EM_BIP_HTTPS_PORT 9702 -EM_INSTANCE_HOST example.com -EM_BIP_OHS_PORT 9788 -EM_BIP_OHS_HTTPS_PORT 9851
注意:
別名ホスト名を使用して追加のOMSをインストールする場合は、このサイトのすべてのOMSインスタンスについて
/etc/hosts
ファイルに定義されている別名ホスト名を、EM_INSTANCE_HOST
パラメータに設定します。 -
(管理エージェントがまだホストにない場合にのみ適用) エージェント・ホームから次のコマンドを実行し、追加OMSホスト上で管理エージェントを構成します。
$<AGENT_HOME>/sysman/install/agentDeploy.sh AGENT_BASE_DIR=<agent_base_dir> OMS_HOST=<oms_host_name> EM_UPLOAD_PORT=<oms_port> AGENT_REGISTRATION_PASSWORD=<password> -configOnly
注意:
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サーバー・ロード・バランサ(SLB)が構成済の場合は、SLBのホスト名およびポート番号を、
OMS_HOST
パラメータとEM_UPLOAD_PORT
パラメータに直接入力します。SLBが構成されない場合は、最初のOMSホスト名とセキュアなアップロード・ポートをOMS_HOST
パラメータとEM_UPLOAD_PORT
パラメータに入力します。 -
別名ホスト名を使用して追加のOMSをインストールする場合は、
ORACLE_HOSTNAME=
<alias host name>
パラメータをコマンドに追加し、このサイトのすべてのOMSインスタンスについて/etc/hosts
ファイルに定義されている別名ホスト名をそのパラメータに設定します。
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必要なプラグインを管理エージェントにデプロイします。
プラグインのデプロイの詳細は、『Oracle Enterprise Manager Cloud Control管理者ガイド』の「プラグインの管理」を参照してください。
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ステップ9に従って管理エージェントを構成した追加OMSホストで、信頼できる証明書をインポートします。パスワードを要求されたら、
welcome
と入力します。$<AGENT_HOME>/bin/emctl secure add_trust_cert_to_jks
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該当するインストール後のステップを確認し実行します。『Oracle Enterprise Manager Cloud Control基本インストレーション・ガイド』のOracle Management Serviceの追加後のインストール後のタスクの実行に関する項を参照してください。
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Oracle WebLogic Serverターゲットを手動で検出します。
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第1のOMSと追加OMSの両方のインスタンスが稼働していることを確認します。
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Cloud Controlコンソールで「ターゲット」メニューから「すべてのターゲット」を選択します。
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「すべてのターゲット」ページで/EMGC_GCDomain/GCDomain/を検索しクリックします。
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EMGC_GCDomainホームページで「WebLogicドメイン」メニューから「WebLogicドメインのリフレッシュ」を選択します。
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「WebLogicドメインのリフレッシュ」ページで、「ターゲットの追加/更新」をクリックし、ウィザードの指示するステップに従います。
Enterprise Manager Cloud ControlでWebLogicドメインがリフレッシュされ、追加OMSホスト上の2つ目の管理対象サーバーが検出されます。
他のターゲットの検出およびターゲット追加の詳細は、『Oracle Enterprise Manager Cloud Control管理者ガイド』のターゲットの検出および追加の概要に関する項を参照してください。
共有Oracleソフトウェア・ライブラリの場所およびサーバー・ロード・バランサの構成は、『Oracle Enterprise Manager Cloud Control管理者ガイド』のソフトウェア・ライブラリの構成に関する項を参照してください。
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