3 Oracle Database Applianceの検出

Oracle Database Applianceおよびサポートされている他のターゲットをOracle Enterprise Manager Cloud Control 13cで検出する方法の詳細は、次のトピックを確認してください。

トピック:

• Oracle Database Applianceの検出の前提条件
  検出プロセスを開始する前に、問題なく検出を行うための前提条件が満たされていることを確認します。
• Oracle Enterprise ManagerによるOracle Database Applianceの検出
  この手順を使用して、Oracle Enterprise Managerの管理対象ターゲットとしてハードウェア・コンポーネントを追加します。
• Oracle Enterprise ManagerによるOracle Database Appliance仮想化プラットフォームの検出
  Oracle Database Appliance仮想化プラットフォームをデプロイした場合は、次の手順を実行してハイパーバイザと仮想サーバーを検出します。
• Oracleグリッド・インフラストラクチャおよびOracle RACターゲットの検出
  Oracle Enterprise Managerによって監視されるターゲットを追加するには、そのようなターゲットが存在しているホストを最初に指定する必要があります。
• Oracle Database Applianceターゲットの削除
  この手順を使用して、Oracle Enterprise Manager Cloud Control 13cからOracle Database Applianceターゲットを削除します。

関連項目:

ターゲットの検出および昇格の詳細は、『Oracle Enterprise Manager Cloud Control管理者ガイド』を参照してください。

Oracle Database Applianceの検出の前提条件

検出プロセスを開始する前に、問題なく検出を行うための前提条件が満たされていることを確認します。

アプライアンスで次の前提条件が満たされていることを確認します。

• Oracle Database Applianceでのエージェントのインストール。

  • ベアメタル・デプロイメントでは、エージェントを各ノードにデプロイする必要があります。

  • 仮想化プラットフォーム・デプロイメントでは、エージェントをODA_BASE内の各ノードにデプロイする必要があります。

• エージェントでのOracle Database Applianceプラグインのデプロイ。

• Oracle Database Appliance仮想化プラットフォームを使用している場合、Oracle Virtualized Infrastructureプラグインをデプロイし、稼働している仮想マシンを監視したり、ハイパーバイザの統計を表示したりできます。

• 個々のOracle Database Applianceのサーバー・ノードのホスト名は企業内で一意の名前にする必要があります。

Oracle Enterprise ManagerによるOracle Database Applianceの検出

この手順を使用して、ハードウェア・コンポーネントをOracle Enterprise Managerの管理対象ターゲットとして追加します。

Oracle Database Applianceの検出プロセスを使用して、Oracle Database Appliance内のハードウェア・コンポーネント(計算ノードILOMなど)をOracle Enterprise Managerの管理対象ターゲットとして追加できます。サーバー・ノードはホスト・ターゲットとして前もって追加しておく必要があります。検出プロセスの後で、これらのホスト・ターゲットをOracle Database Applianceシステム・ターゲットのメンバーとして追加します。

1. Oracle Enterprise Managerホームページで、「設定」メニュー(歯車アイコン)を開き、「ターゲットの追加」→「ターゲットの手動追加」を選択します。
2. 「ガイド付きプロセスを使用した追加」オプションを選択します。
3. 「ガイドされた検出」でOracle Database Applianceを選択し、「追加」をクリックします。

   「Oracle Database Appliance検出」ページが表示されます。

4. 「新規に検出」をクリックします。
5. 「エージェントURL」ページで次の情報を入力し、「次」をクリックします。

   • エージェントURL: 「参照」アイコンをクリックし、リストからOracle Database Applianceエージェントを選択します。「選択」をクリックします。

   • 資格証明: 「新規」を選択し、Oracle Database Appliance検出用のルート資格証明を構成します。「別名保存」ボックスを選択し、今後使用するための名前をこの資格証明に指定します。

   「検出されたターゲット」ページが開き、システムの詳細が表示されます。

6. (オプション)「検出されたターゲット」ページで、フィールドを編集することを選択できます。編集が終了したら「次へ」をクリックします。
7. 「資格証明」ページで、手順4で構成または使用した資格証明を使用します。パスワードが各ノードで異なる場合は最初のものと同じチェック・ボックスの選択を解除し、「次へ」をクリックします。
8. (オプション)「タグ・クラウド」ページで、既存のタグを選択するか、新しいタグを作成して検出されたシステムに関連付けます。Oracle Database Applianceホームページでもタグを構成できます。

   「タグの追加」ボタンは、ページ下部の使用可能なタグのリストの下にあります。

9. 「確認」ページで、各セクションが正しいことを確認します。前のページに戻るには、「戻る」をクリックします。
10. 「確認」ページの情報が正しい場合は、「送信」をクリックします。
11. 「ターゲット作成サマリー」ページで、「OK」をクリックします。

関連項目:

タグの作成の詳細は、「Oracle Database Applianceグループの作成」を参照してください。

Oracle Enterprise ManagerによるOracle Database Appliance仮想化プラットフォームの検出

Oracle Database Appliance仮想化プラットフォームをデプロイした場合は、次の手順を実行してハイパーバイザと仮想サーバーを検出します。

1. Oracle Enterprise Managerホームページで、メニュー・バーの「設定」(歯車アイコン)をクリックし、「ターゲットの追加」→「ターゲットの手動追加」を選択します。
2. 「ターゲットの手動追加」ページで、「ガイド付きプロセスを使用した追加」を選択して、「Oracle Virtual Platform」ターゲット・タイプを選択します。
3. 「追加」をクリックします。
4. 「Oracle Virtual Platformの検出」ページで、検出しようとしているOracle Virtual Platformの「デフォルトのモニタリング・エージェントおよび資格証明」を指定します。

   • 「モニタリング・エージェント」フィールドで、検索アイコン(拡大鏡)をクリックして、ターゲットを監視するためのデフォルトのモニタリング・エージェントを検索して選択します。通常、デフォルト・エージェントは、ノード0のODA_BASEドメインにデプロイされているエージェントです。「選択」をクリックします。

   • (オプション)フェイルオーバー・モニタリング・エージェントを入力します。フェイルオーバー・モニタリング・エージェントは、ターゲットを監視するためのスタンバイ・モニタリング・エージェントです。通常はノード1上のODA_BASEエージェントです。

   • Oracle Database Appliance DOM0サーバーのユーザー名とパスワードを入力します。

5. 検出しようとしているOracle Virtual Managerサーバーのホスト名またはIPアドレスを指定します。

   • このページの「ホスト名とIPアドレス」セクションで「追加」をクリックします。

   • 「仮想サーバーの検出」ダイアログにDom0ノードの名前を入力します。省略されていないホスト名(完全修飾ドメイン名すなわちFQDN)を指定するか、IPアドレスを指定します。複数のエントリを入力するには、ホスト名、IPアドレスまたはIPアドレス範囲を1行に1つずつ入力します。

   • 「追加」をクリックします。

6. 「Oracle Virtual Platformの検出」ページの情報の入力が終了したら「送信」をクリックします。

   ジョブが完了してから、Oracle Database Applianceターゲットの下にターゲットが表示されるまでに数分かかることがあります。

   図3-1 Oracle Enterprise ManagerによるOracle Database Appliance仮想化プラットフォームの検出

   
   「図3-1 Oracle Enterprise ManagerによるOracle Database Appliance仮想化プラットフォームの検出」の説明

Oracleグリッド・インフラストラクチャおよびOracle RACターゲットの検出

Oracle Enterprise Managerによって監視されるターゲットを追加するには、そのようなターゲットが存在しているホストを最初に指定する必要があります。

ホスト・ターゲットおよび対応するOracle High Availability Serviceターゲットは、検出プロセスでクラスタのメンバーとして追加されます。

• Oracle Grid Infrastructure (クラスタ)ターゲットの検出
  この手順を使用して、Oracle Grid Infrastructureターゲットを検出します。
• Oracle Real Application Clustersターゲットの検出
  この手順を使用して、Oracle Real Application Clusters (Oracle RAC)データベースをターゲットとして追加します。

Oracle Grid Infrastructure (クラスタ)ターゲットの検出

この手順を使用して、Oracle Grid Infrastructureターゲットを検出します。

Oracle ClusterwareおよびHigh Availability Servicesでは、このOracle Enterprise Manager Cloud Controlの手順を使用してターゲットを追加する必要があります。

1. Oracle Enterprise Managerホームページで、「設定」メニュー(歯車アイコン)を開き、「ターゲットの追加」→「ターゲットの手動追加」を選択します。
2. 「ガイド付きプロセスを使用した追加」を選択します。
3. 「Oracleクラスタおよび高可用性サービス」を「ガイドされた検出」リストから選択して「追加」をクリックします。
4. 「ホストの指定」フィールドで、検索アイコン(拡大鏡)をクリックしてホスト・ターゲットを選択します。「選択」をクリックします。選択したホストが「ホストの指定」フィールドに表示されます。
5. 「ターゲットの検出」をクリックします。「ターゲットの追加: クラスタおよびOracle高可用性サービス」ページにクラスタ・ホームの詳細が表示されます。
6. 必要であればクラスタ・ターゲットのプロパティを編集し、「更新」をクリックします。
7. すべてのデータベース・ノードが「クラスタ・ホストおよび高可用性サービス・ターゲット」セクションに表示されていることを確認します。
8. このページの右上にある「ターゲットの検出」をクリックします。

Oracle Real Application Clustersターゲットの検出

この手順を使用して、Oracle Real Application Clusters (Oracle RAC)データベースをターゲットとして追加します。

データベース、リスナーおよびAutomated Storage Manager (ASM)を監視ターゲットとして追加できます。監視ターゲットとは、Oracle Enterprise Managerを使用して監視および管理するエンティティです。Oracle Enterprise Managerは、指定したホストまたはクラスタ上のこれらのタイプのターゲットを検索します。

1. Oracle Enterprise Managerホームページで、「設定」メニュー(歯車アイコン)をクリックし、「ターゲットの追加」→「ターゲットの手動追加」を選択します。
2. 「ガイド付きプロセスを使用した追加」を選択します。
3. 「Oracleデータベース、リスナーおよび自動ストレージ管理」を「ガイドされた検出」リストから選択して「追加」をクリックします。
4. ウィザードの指示に従います。
5. ウィザードのページで、クラスタ・データベース(dbsnmpパスワードは必須)およびクラスタASM(asmsnmpパスワードは必須)を構成します。

Oracle Database Applianceターゲットの削除

この手順を使用して、Oracle Enterprise Manager Cloud Control 13cからOracle Database Applianceターゲットを削除します。

次の手順を使用して、Oracle Database Applianceターゲットを削除します。

1. Oracle Enterprise Managerホームページで、メニュー・バーの「ターゲット」(ターゲット・アイコン)をクリックし、「すべてのターゲット」を選択します。
2. 「すべてのターゲット」ページのナビゲーション・ツリーで、「エンジニアド・システム」カテゴリを見つけて開きます。
3. Oracle Database Applianceシステムをクリックします。
4. 右側のペインで、削除するターゲットの名前をクリックします。コンテキスト・メニューが開きます。
5. Oracle Database Applianceシステム・ドロップダウン・メニュー(ページの左上)で、「ターゲット設定」→「ターゲットの削除」を選択します。確認ダイアログ・ボックスが開き、ターゲットの削除を確認できます。「はい」をクリックして続行します。

   図3-2 Oracle Database Applianceターゲットの削除

   
   「図3-2 Oracle Database Applianceターゲットの削除」の説明