Oracle® Enterprise Manager Cloud Control Oracle Database Appliance Plug-inユーザーズ・ガイド リリース13.2c (13.2.2.1.0) for Linux x86-64 E99902-01 |
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Oracle Enterprise Managerエージェントをインストールしてプラグインをデプロイするには、これらのタスクを実行します。
トピック:
Oracle Database Applianceシステムの監視を開始するために実行する必要のあるタスクの概要を次に示します。
Oracle Enterprise Managerエージェントをインストールします
プラグインをデプロイします
監視用のターゲットを追加するためにOracle Database Applianceシステムを検出します
(オプション)監視メトリックおよび通知を構成します
Oracle Enterprise Manager Cloud Controlがターゲットを検出すると、ソフトウェアはサポートされているハードウェア・コンポーネントおよびソフトウェア・コンポーネントの監視を開始します。
Oracle Database Applianceプラグインをデプロイする前に、前提条件を満たしていることを確認します。
次の前提条件を実行します。
Oracle ILOMサービス・プロセッサ用の特別なユーザーを作成します。
Oracle Enterprise ManagerエージェントがOracle Integrated Lights Out Manager (Oracle ILOM)サービス・プロセッサと通信するためには、Oracle ILOMサービス・プロセッサのために特定のユーザーIDを構成する必要があります。
注意:
特定のユーザーIDを追加するには、Oracle ILOMサービス・プロセッサに対する管理者レベルの権限が必要です。
特定のOracle ILOMユーザーIDを追加するには、Oracle ILOMサービス・プロセッサWebインタフェース、Oracle ILOM CLIまたはipmitool
コマンドを使用できます。この例では、Oracle ILOM CLIを使用します。
セキュリティ上の理由で、この例のOracle ILOM CLIコマンドではOracle ILOMサービス・プロセッサのroot
ユーザー・パスワードは表示されません。
rootとしてOracle ILOMサービス・プロセッサにログインします。
# ssh root@[Service Processor IP] Password:
users
ディレクトリに移動します。
-> cd /SP/users
oemuser
ユーザーおよびパスワードを作成します。
-> create oemuser Creating user... Enter new password: ******** Enter new password again: ******** Created /SP/users/oemuser
新しいユーザーのディレクトリに移動し、ロールを設定します。
-> cd oemuser /SP/users/oemuser -> set role='cro' -> Set 'role' to 'cro'
最新のシステム・イベントを10件リストして、手順3で作成したOracle ILOMユーザーIDをテストします。
-> ipmitool -I lanplus -H -U oemuser -P welcome1 -L USER sel list last 10
Oracle Database Applianceの他のサーバー・ノードOracle ILOMサービス・プロセッサに対して、手順1から5を繰り返します。
(オプション) rootユーザーを使用するかわりに、監視用の特別なユーザーを作成します。
rootユーザーは、Oracle Database Applianceエージェントに対してモニタリングを実行できます。しかし、セキュリティ上の理由でrootユーザーが利用できない場合、モニタリング・ユーザーとしてモニタリングOSユーザーを作成し、権限委任を適切に設定するという代替方法があります。仮想化ODAを実行する場合、ODA_BASEから次の手順を実行してください。
次の例では、Oracle Database Applianceを監視するためにユーザーを作成しています。
次のコマンドを実行します。
#useradd username #passwd password
ユーザーにSUDO権限を追加します。
visudo
コマンドを使用してホストの/etc/sudoers
ファイルを変更します。
次のコマンドを/etc/sudoers
ファイルに追加します。
Cmnd_Aliasplugin_agent_script
=$perl_home
/bin/perl $agent_home
/plugins/$plugin_opar_version
/scripts/*.pl* , \ $agent_home
/sbin/nmosudodefault_plugin
default_functionality
default_subaction default_action
perl -e exit 0monitor_user
ALL=(ALL)plugin_agent_script
次のことに留意してください。
$agent_home
は、インストールされているエージェント・ホームへの絶対パスです。エージェント・ホーム・ディレクトリは、ホストへのエージェント・デプロイメント時に作成されます。たとえば、/u01/app/agent_home/
などです
$perl_home
は、インストールされている実行可能Perlへの絶対パスです。たとえば、/u01/app/agent_home/core/12.1.0.5.0/perl/
などです
$
plugin_opar_version
は、Oracle Management System (OMS)およびエージェントにデプロイされるOracle Database Applianceプラグインの完全なOPARファイルです。形式は次のとおりです。
oracle.dba.odba.agent.plugin_
version
version
は、Oracle Database Applianceプラグインのバージョンです(たとえば13.2.2.1.0)。
権限委任をホスト・ターゲットに設定します。
Oracle Enterprise Managerにログインします。
「設定」メニューから、「セキュリティ」、「権限委任」の順に選択します。
「編集」を選択します。
「型」ボックスで「sudo」を選択します。
「sudoコマンド」ボックスに/usr/bin/sudo -u %RUNAS% %COMMAND%
を入力します。
「保存」をクリックします。
Oracle Appliance Managerソフトウェアのサポートされているバージョンをインストールしていることを検証します。
Oracle Database Appliance X7-2S、X7-2M、X6-2S、X6-2MおよびX6-2Lでソフトウェア・バージョンを確認するには、次のコマンドを実行します。
# odacli describe-component
Oracle Database Appliance X7-2-HA (ベア・メタル・プラットフォーム)でソフトウェア・バージョンを確認するには、次のコマンドを実行します。
# odacli describe-component
両方のノードでバージョンを確認します。コマンドには、すべてのノードの詳細が表示されます。
Oracle Database Appliance X7-2-HA (仮想化プラットフォーム)でソフトウェア・バージョンを確認するには、次のコマンドを実行します。
# oakcli show version
Oracle Database Appliance X6-2-HA、X5-2、X4-2、X3-2およびV1 (ベア・メタルまたは仮想化プラットフォーム)でソフトウェア・バージョンを確認するには、次のコマンドを実行します。
# oakcli show version
両方のノードでバージョンを確認します。
Oracle Database Applianceをデプロイする前に、Oracle Database Applianceストレージ・トポロジおよび外部JBOD接続を検証します。配線を変更した後にも接続を検証する必要があります。
各サーバー・ノードがOracle ILOM Serverのホスト名を解決できることを検証します。
これらのコンポーネントの名前がDNSに登録されていない場合、エントリは各サーバー・ノードの/etc/hosts
ファイルに追加できます。
2つのメソッドのいずれかを使用して、Oracle Database Appliance用のOracle Enterprise Managerエージェントをインストールします。
トピック:
Enterprise Managerエージェントは、Oracle Database Appliance仮想化プラットフォームのデプロイメントの場合はODA_BASEに、Oracle Database Applianceベアメタルのデプロイメントの場合はLinuxホストにデプロイします。
Oracle Enterprise Managerターゲット検出では、サーバー・ノードで管理ネットワーク・ホスト名またはクライアント・ネットワーク・ホスト名のいずれかの使用をサポートします。サーバー・ノードにOracle Enterprise Managerエージェントをインストールする場合は、Oracle Clusterwareで使用しているのと同じホスト名を使用してください。
クラスタ内のノードのホスト名を識別するには、いずれかのサーバー・ノードでolsnodes
コマンドを実行します。Oracle Enterprise Managerエージェントのホスト名を指定する際には、ドメイン名が含まれている完全修飾ホスト名を使用することをお薦めします。
注意:
エージェントをデプロイする前に、次の要件を確認します。
Oracle Enterprise Managerエージェントは、Oracle Database Applianceのすべてのサーバー・ノードにデプロイする必要があります。サーバー・ノードのホスト・ターゲット名は、完全修飾ホスト名(dbm1db01.mydomain.com
など)にする必要があります。
サーバー・ノードのホスト・ターゲット名に、完全修飾ホスト名でない名前(dbm1db01
など)やIPアドレスは使用しないでください。
同じバージョンのOracle Enterprise Managerエージェントおよび同じバージョンのプラグインを、同じOracle Database Appliance内のすべてのサーバー・ノードにデプロイする必要があります。
この手順を使用して、pushメソッドを使用してOracle Enterprise Managerエージェントをインストールします。
pushメソッドを使用してOracle Enterprise Managerエージェントをインストールするには、Oracle Database Applianceサーバー・ノードをホスト・ターゲットとしてOracle Enterprise Manager Cloud Control 13cに追加し、エージェント・デプロイメント・プロセスを開始します。
注意:
デプロイメント中にroot.sh
が実行されなかった場合は、必ずすべてのサーバー・ノードでroot.shを実行してください。
この手順を使用して、Oracle Enterprise Managerエージェントをレスポンス・ファイルを使用してインストールします。
ホスト・ターゲットの追加ウィザードを使用してOracle Management Agentをインストールする方法のかわりに、Oracle Management Agentを非対話型(サイレント)モードでインストールできます。インストールに必要な情報を含むレスポンス・ファイルを構成してから、デプロイメント・スクリプトを実行し、レスポンス・ファイルに用意された情報を使用して管理エージェントをインストールします。
関連項目:
『Oracle Enterprise Manager Cloud Controlアドバンスト・インストレーションおよび構成ガイド』の「サイレント・モードでのOracle Management Agentのインストール」。Oracle Enterprise ManagerのOracle Database Applianceプラグインをインポートおよびデプロイします。
トピック:
*.opar
)として提供されます。*.opar
ファイル)を作成したシステムとは別のシステムでEMCLI
を実行している場合、この手順を使用します。Oracle Enterprise ManagerのOracle Database Applianceプラグインは、Oracleプラグインのアーカイブ・ファイル(*.opar
)として提供されます。
プラグインは、Add-on
と呼ばれる、特定のOracle Enterprise Managerカテゴリに属します。Oracle Enterprise Manager 12cを使用してOracle Database Applianceを監視している場合、プラグインの最新の13c互換バージョンをダウンロードして、指示に従い、Enterprise Manager 13.2アップグレード・プロセスを開始する前にGUIモードのEnterprise Manager Cloud Controlインストーラを呼び出します。
Oracle Database Appliance用のEnterprise Managerプラグインは、oda_plugin_version_number
_oracle.dba.odba_2000_0.opar
というプラグイン・アーカイブ・ファイル(*.opar
)として配布されます。oda_plug_in_version number
は、Oracle Database Applianceプラグイン・バージョンで、プラグイン・バージョンはOracle Database Applianceのバージョンとは異なります。Enterprise Manager 13.2の最新のOracle Database Applianceプラグイン・バージョンは、13.2.2.1.0_oracle.dba.odba_2000_0.opar
です。
既存のOracle Enterprise Managerインストールを使用し、Oracle Enterprise Managerエージェントがインストール済である場合は、Oracle Database Applianceプラグインをデプロイする準備が整っています。
注意:
プラグインのデプロイ前に、Oracle Database Applianceのデプロイメントが完了し、Oracle Grid Infrastructureクラスタが稼働している必要があります。プラグインをデプロイする手順の概要を次に示します。
Oracle Database Applianceプラグイン用のEnterprise Managerアーカイブ・ファイルをhttp://www.oracle.com/technetwork/oem/enterprise-manager/downloads/oem-plugins-3237574.htmlからダウンロードします。
Oracle Database Applianceプラグイン・アーカイブをローカルにインポートするか、Oracle Database Applianceプラグイン・アーカイブ・ファイルをリモートからインポートします。
Oracle Database ApplianceプラグインをOracle Enterprise Manager Cloud Control (Oracle Management Systemサーバー)にデプロイします。
Oracle Database Applianceプラグインを、Oracle Database Applianceの両方のサーバー・ノード(ホスト)で管理エージェントにデプロイします。
この手順を使用して、Oracle Database Applianceプラグイン・アーカイブ・ファイルをローカルにインポートします。
プラグインのアーカイブ(*.opar
ファイル)を作成したシステムとは別のシステムでEMCLI
を実行している場合、この手順を使用します。
プラグイン・アーカイブ・ファイル(OPAR)をリモートでインポートするには、次のコマンドを実行します。
emcli import_update -file="path to the .opar file" -host="host name of plug-in host" -credential_name="credential for plug-in host" -credential_owner="credential owner on the plug-in host"
-path to the .opar file
は、アーカイブを作成したシステムにある*.opar
ファイルへの絶対パスです。
-host name of plug-in host
は、ファイルが使用可能なホスト・ターゲットのホスト名です。
-credential for plug-in host
は、接続先のリモート・システムにある資格証明の名前です。
-credential owner on the plug-in host
は、接続先のホスト・システムにある資格証明の所有者です。
例2-1 OPARファイルをリモートでインポートする方法の例
emcli import_update -file=/tmp/sample_plugin.opar -host=host1.example.com -credential_name= -credential_owner=
このタスクを使用して、Oracle Database ApplianceプラグインをOracle Enterprise Manager Cloud Control (Oracle Management System Servers)にデプロイします。
Oracle Database ApplianceプラグインをOracle Management System (OMS)サーバーにデプロイするには、次の手順を実行します。