本書は、既存の項の変更と、新規情報の追加に伴って、今後も引き続き更新されます。これまでの更新内容は次の表のとおりです。
日付 | 機能 | ノート |
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2020年12月11日 | 承認および却下のコメント・オプションの構成 | 文書の更新。機能情報の改訂。 |
2020年7月10日 | BIプラットフォーム作成者ロールがBI作成者ロールに変更 | 更新20Bから削除された機能。 |
2020年5月29日 | Visual Builder Studioを使用したページの構成 | 文書の更新。更新20Bで提供される機能。 |
2020年5月20日 | BIプラットフォーム作成者ロールがBI作成者ロールに変更 | 文書の更新。更新20Bで提供される機能。 |
2020年5月20日 | 統合サンドボックスへの付加フレックスフィールドのデプロイ | 更新20Bから削除された機能。 |
2020年3月26日 | 統合サンドボックスへの付加フレックスフィールドのデプロイ | 文書の更新。機能情報の改訂。 |
2020年3月20日 | 初版作成。 |
このガイドでは、今回の更新の新機能と機能向上を理解するうえで必要な情報の概要を示し、更新のために実行する必要があるタスクについて説明します。このガイドは本アップデートでの新規・改善機能の概要を理解するのに必要な情報およびアップデートに必要なタスクについて説明します。個々のセクションは機能の概略説明、その機能を実装に必要なステップ、ヒントおよび考慮点、他に必要なリソースが記述されています。
フィードバックをお寄せください
本書の内容改善のため、ご意見やご提案をお待ちしております。フィードバックはoracle_fusion_applications_help_ww_grp@oracle.com宛にお送りください。
Oracle Cloud Applicationsでは四半期ごとに新しい更新が配信されます。 つまり、ビジネスの効率的かつ効果的な管理に役立つ新しい機能を3か月ごとに受け取ります。 一部の機能は使用可能な状態で提供され、エンド・ユーザーが即時に使用できます。 その他の機能はすぐ使用できない状態で提供され、使用可能にするために処理を実行する必要があります。 無効化されている機能は、次のステップでエンド・ユーザーに対してアクティブ化できます。
「新機能」作業領域から「オプト・イン」ページにアクセスする
- 「ナビゲータ」をクリックし、「新機能」(「自分の企業」見出しの下)をクリックします
- 「新機能」ページで、確認する新機能が含まれているオファリングを選択します
- オプト・インする機能の「オプト・インに進む」をクリックします
- 「機能の編集」ページで、その機能の「使用可能」オプションを選択し、「完了」をクリックします
オプト・イン失効
時折、オプト・インにより無効化状態で提供されている機能が将来の更新で自動的に使用可能になる場合があります。 これは「オプト・イン失効」と呼ばれます。 クラウド・サービスで「オプト・イン失効」がある場合、この文書に関連タブが表示されます。 このタブをクリックすると、最初に機能が無効状態で提供されたのはいつか、そしてこの機能のオプト・インがいつ失効し、自動で使用可能となる見込みかが表示されます。 ここをクリックして、すべてのOracle Cloud Applicationsにわたる「オプト・イン失効」がある機能を確認することもできます。
列の定義:
すぐ使用できる状態で提供される機能
レポート = 新規または変更され、Oracleで提供される、実行準備が完了したレポート。
UIまたはプロセスベース: 小規模 = これらのUIまたはプロセスベースの機能は通常、フィールド、検証またはプログラムの小さな変更で構成されています。したがって、ユーザーに対する潜在的な影響は最小になります。
UIまたはプロセスベース: 大規模* = これらのUIまたはプロセスベースの機能は、より複雑に設計されています。したがって、ユーザーに対する潜在的な影響は高くなります。
すぐ使用できない状態で提供される機能 = エンド・ユーザーがこれらの機能を使用するために処理が必要です。これらの機能は無効化されており、有効にするかどうかとその時期は自分で選択します。たとえば、a)新しいまたは拡張されたBIサブジェクト領域はまずレポートに組み込む必要があり、b)新しいWebサービスを利用するには統合が必要で、c)機能にアクセスできるようにするにはまずユーザー・ロールに割り当てる必要があります。
エンド・ユーザーがすぐに使用可能 レポートおよび小規模なUIまたはプロセスベースの新機能は、更新後のユーザーに対する影響を最小限に抑えます。したがって、顧客受入テストでは、大規模UIまたはプロセスベース*の新機能に焦点を当てる必要があります。 |
エンド・ユーザーが使用する前に処理が必要 これらの機能の使用準備を完了するには処理が必要なため、中断されません。選択的に使用するよう選択すると、テストおよびロールアウトのタイミングを設定できます。 |
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機能 |
レポート |
UIまたは |
UIまたは |
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非アクティブおよび使用不可のBIビュー・オブジェクト(BIVO)およびBIVO列の、BI Cloud Connectorにおける抽出からの除外 |
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非アクティブおよび使用不可のBIビュー・オブジェクト(BIVO)およびBIVO列の、BI Cloud Connectorにおける抽出からの除外
更新18Bから、Oracle Applications Cloudにおいて使用できないまたは非アクティブとしてマークされるBIビュー・オブジェクトおよびBIビュー・オブジェクト列があります。これら使用できないおよび非アクティブなオブジェクトおよび列は、BICC抽出から除外されます。
有効化のステップ
BI Cloud Connector (BICC)を使用して抽出ができないBIVOおよびBIVO列のリストについては、このリンクを参照してください。
更新19Cでは、BIビュー・オブジェクトをOTBIメタデータ独立モードで抽出できるようになりました。
Oracle Developmentでは、更新20Cまでに、BICC抽出をOTBIメタデータ独立モードを使用するように切り替えることをお薦めします。
有効化のステップ
OTBIメタデータ独立モードの使用
19CのBICCの新しい実装ではこの機能がデフォルトで使用されます。すべてのデータ・ストア(BIVO)はOTBI独立モードとなります(OTBIメタデータ依存オプションは選択解除されています)。
ノート: ジョブ内のすべてのBIVOのモードは、BICCのジョブ管理コンソールを使用して、ジョブまたはBIVOレベルで管理できます。「ジョブの管理」機能の使用時には、すべてのBIVOがデフォルトでOTBI独立モードとなります。BIVOの抽出モードを管理するには、オファリングおよびデータ・ストアの管理オプションを使用するのではなく「ジョブの管理」機能を使用することをお薦めします。
19Cより前に提供されたBIVOを使用した既存のBICCの実装は、OTBIメタデータ依存モードでの構成を保持しています。更新20Cの前に、これらのBIVOをOTBIメタデータ独立モードを使用するように切り替え、この新しいモードの使用による統合をテストおよび検証する必要があります。
主なリソース
Oracle Guided Learningを購入した場合、Oracle Applications Cloudの使用方法をユーザーが学習できるように、対話型ガイドや詳細情報を作成できます。たとえば、アプリケーションを表示しているユーザーによるタスクの各ステップの移動をガイドし、どのボタンをクリックするかおよびどのフィールドを入力するかを示せます。最も重要なこととして、会社のビジネス・プロセスおよびプラクティスに適合する方法でタスクを実行できます。Guided Learningのコンテンツを作成した後に、いくつかのステップを実行して変更内容をOracle Applications Cloudに適用し、テストしてユーザーが使用できるようにします。これらのステップでは、サンドボックスを使用し、Guided Learningコンテンツが希望どおりに表示されるように、いくつかの設定を定義します。
これらの設定を定義するには、「設定および保守」作業領域に移動し、「アプリケーション拡張」機能領域の「Guided Learningの構成」タスクを使用します。設定のいくつかを次に示します。
- アプリケーションID: Guided Learningを初めて使用するときに付与されるID
- 環境: Oracle Applications Cloudで表示およびテストするGuided Learningコンテンツ
- 開発: 下書きおよび公開済コンテンツ
- 本番: 公開済コンテンツのみ
- ロール・マッピング: Guided Learningコンテンツを作成した対象のロール(従業員(ORA_PER_EMPLOYEE_ABSTRACT)など)、およびそのコンテンツに割り当てられた対応するガイド付き学習ロール(従業員など)
有効化のステップ
サイト・レベルで「Oracle Guided Learning有効」(FND_GUIDED_LEARNING_ENABLED)プロファイル・オプションをyに設定します。「設定および保守」作業領域で、「アプリケーション拡張」機能領域の「アプリケーション・コア管理者プロファイル値の管理」タスクを使用します。
主なリソース
ロール情報
「サンドボックス」および「設定および保守」作業領域にアクセスするためのロールが必要です。
デフォルトで、新しい「ユーザー・インタフェース・テキスト更新」機能が使用できるようになりました。この新しいUIを利用して、テキストとその編集方法をより細かく制御できます。
この新しいUIを使用してできることは、次のとおりです。
- より堅牢なユーザー・インタフェースを使用してテキストを編集します。
- オフラインでの翻訳および変更のためにテキストをエクスポートおよびインポートします。
- テキストを選択して、より簡単に置換します。
有効化のステップ
この機能を有効にするために何もする必要はありません。
主なリソース
Visual Builder Studioを使用したページの構成
Visual Builder Studioを利用して、特定のページのページ・コンポーネントを拡張できるようになりました。「設定およびアクション」メニューに「Visual Builderでのページの編集」が表示された場合は、Visual Builder Studioを使用して次のタスクを実行できます。
- データ・ソースからのフィールドのUIへの表示
- 特定のレイアウトを表示するためにビジネス・ロジックを追加する
- 必要に応じて、変数、定数およびイベントを編集する
- デフォルト・コンテンツの変更
- フィールドの再配置
- フィールドの非表示
有効化のステップ
この機能を有効にするために何もする必要はありません。
ヒントと考慮事項
データ・モデルに変更を加える必要がある場合は、アプリケーション・コンポーザなどの他の構成ツールを使用し、それからVisual Builder Studioを使用してUIに変更を加える必要があります。
主なリソース
- Visual Builder Studioの使用の概要
- Visual Builder Studioの管理
- Visual Builder Studioを使用したOracle Cloud Applicationsの拡張
Oracle ADF - Runtime Automation Sample Libraryの指示に従って、ステージング・ポッドに対して自動回帰テストを作成できます。
このツールを使用すると、本番ポッドを使用する前に、限られたテスト時間をより有効に利用できます。
有効化のステップ
- Oracle ADF - Runtime Automation Sample Libraryをダウンロードしてください
- ダウンロードしたら、ユーザー・ガイドOracle JDeveloper Java SE Development Kit Selenium WebDriverテスト自動化で要件、インストール指示およびテスト自動化の開発ステップを確認します
XMLデータ・チャンク化により生成されるPDF出力にページ番号を含める
XMLデータ・チャンク化が以前のリリースで導入されましたが、これはPDF、Excelおよびテキスト形式での大規模なレポートの作成に役立ちます。このリリースでは、XMLデータ・チャンク化により生成されるPDF出力にページ番号を追加できます。PDFページのヘッダーまたはフッター・セクションでのページ番号の位置を指定できます。ページ番号テキストの書式およびフォント・スタイルはカスタマイズできません。
有効化のステップ
- レポートに対するXMLデータ・チャンク化を有効にします
- 「管理」→「ランタイム構成」→「プロパティ」で「データのチャンク化の有効化」を「True」に設定します
- データ・モデルでチャンク化を有効にします
- レポート・プロパティでチャンク化を有効にします
- 「レポート・プロパティ」で、ドロップダウン・リストからPDFのページ番号の位置を設定します。デフォルトでは、これは「なし」に設定されています。
BI Publisherレポートの電子メール配信を「配信構成」で、BI管理者が設定したホワイトリスト・ドメインのみに制限できます。デフォルトでは、すべてのドメインに配信されるように設定されています。ユーザーが許可されていないドメインにレポート・ジョブをスケジュールした場合、許可されていない宛先への配信は失敗します。
有効化のステップ
この機能を有効にするために何もする必要はありません。
ヒントと考慮事項
顧客が特定のドメインに対する電子メールを制限する必要がある場合、BI管理者ロールはホワイト・リストに記載する必要のあるドメイン名を追加できます。これは、「管理」ページの「配信」セクションの「配信構成」にある「電子メール・ドメイン・ホワイトリスト」という名前のフィールドで可能です。複数のドメイン名を含めるには、カンマ区切りを使用します。デフォルト値は、すべてのドメインを含めるようにアスタリスク(*)に設定されています。
ワークフロー・タスクの承認および却下のコメント・オプションを構成します。コメントを必須またはオプションとして構成できます。また、承認者によるコメントの入力を制限することもできます。この機能を使用して、コメントの監査を義務付ける規制コンプライアンス要件に準拠できます。
構成オプションは次のとおりです。
- 必須: 承認ダイアログ・ボックスにコメントのフィールドが表示されます。承認者がコメントを入力していない場合は、エラー・メッセージが表示されます。
- 不許可: コメント・セクションは承認者には表示されません。
- オプション: コメント・セクションが表示され、承認者はオプションでコメントを入力できます。
この設定は、現在、Oracle Business Intelligence Publisherを使用して構成できる通知およびタスク詳細には適用されません。
有効化のステップ
- 「設定および保守」作業領域で、「アプリケーション拡張」機能領域または別の機能領域のタスク構成の管理タスクまたは別の承認設定タスクに移動します。
- BPMワークリストの「タスク構成」タブで、ワークフロー・タスクを選択します。
- 「設定するタスク」ツールバーの「タスクの編集」アイコンをクリックします。
- 「構成」サブタブを開きます。
- 「事前条件の承認」セクションで、「承認」および「却下」リストに対して、ユーザーが承認または却下する際にコメントが必須か、オプションか、または許可しないかを決定するオプションを選択します。
- 変更をロール・アウトする準備が整ったら、「設定するタスク」ツールバーの「タスクのコミット」アイコンをクリックします。
ロール情報
この機能を構成するには、BPMワークリストで管理タスクを実行できるロールが必要です。