本書は、既存の項の変更と、新規情報の追加に伴って、今後も引き続き更新されます。これまでの更新内容は次の表のとおりです。
日付 | 機能 | ノート |
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2020年2月28日 | 初版作成。 |
このガイドでは、今回の更新の新機能と機能向上を理解するうえで必要な情報の概要を示します。
免責事項
この文書に記載された情報には、オラクルの製品開発プランに関する説明文が含まれていることがあります。オラクルの製品開発プランと、今後の製品リリースの本質および時期に対し、様々な要因が大きく影響を及ぼします。したがって、この情報はあくまで情報として提供されるものであり、マテリアルやコード、機能を提供することのコミットメント(確約)ではないため、購買決定を行う際の判断材料になさらないでください。記載されている機能の開発、リリースおよび時期については、オラクルの単独の裁量により決定されます。
この情報は、オラクルおよびその子会社や関連会社との契約を構成するものではありません。特にこの情報についてオラクルは一切の責任を負いかねます。詳細は、法律上の注意点および使用条件を参照してください。
列の定義:
使用可能な状態で提供される機能
レポート = 新規または変更され、Oracleで提供される、実行準備が完了したレポート。
UIまたはプロセスベース: 小規模 = これらのUIまたはプロセスベースの機能は通常、フィールド、検証またはプログラムの小さな変更で構成されています。したがって、ユーザーに対する潜在的な影響は最小になります。
UIまたはプロセスベース: 大規模* = これらのUIまたはプロセスベースの機能は、より複雑に設計されています。したがって、ユーザーに対する潜在的な影響は高くなります。
すぐ使用できない状態で提供される機能 = エンド・ユーザーがこれらの機能を使用できるようにするには、処理が必要です。これらの機能は無効化されており、有効にするかどうかとその時期は自分で選択します。たとえば、a)新しいまたは拡張されたBIサブジェクト領域はまずレポートに組み込む必要があり、b)新しいWebサービスを利用するには統合が必要で、c)機能にアクセスできるようにするにはまずユーザー・ロールに割り当てる必要があります。
エンド・ユーザーがすぐに使用可能 レポートおよび小規模なUIまたはプロセスベースの新機能は、更新後のユーザーに対する影響を最小限に抑えます。したがって、顧客受入テストでは、大規模UIまたはプロセスベース*の新機能に焦点を当てる必要があります。 |
エンド・ユーザーが使用する前に処理が必要 これらの機能の使用準備を完了するには処理が必要なため、中断されません。選択的に使用するよう選択すると、テストおよびロールアウトのタイミングを設定できます。 |
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機能 |
レポート |
UIまたは |
UIまたは |
|
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SOAPサービスを使用した製造作業定義および作業定義工程添付のアップロード
外部アプリケーションとの間で移行または統合する製造業者は、特定の添付を作業定義に関連付ける効率的な方法を必要とします。たとえば、作業指示を添付ファイル、テキストまたはURLとして取得して、品目の生産や特定の工程の実行のための主要な追加情報を提供できます。
現在、RESTサービス、ファイルベースのデータ・インポート(FBDI)およびApplication Development Framework Desktop Integration (ADFdi)などの作業定義をアップロードまたはダウンロードするためのツールでは、作業定義を処理するときに添付を含めることができません。
この更新では、ERPオブジェクト添付SOAPサービスを使用して、ショップ型製造およびプロセス製造作業定義の添付の自動一括アップロードを実行できます。このサービスのペイロードの入力パラメータを指定して、既存の作業定義への添付をヘッダー・レベルまたは工程レベルでアップロードできます。
サービスベースのアプローチを使用して製造作業定義および作業定義工程添付をアップロードすることで、Oracle Manufacturing Cloudへの外部ソース・システムからのデータの初期ロードや作業定義の継続的な更新を効率化できます。
ノート: この機能は、19Dの月次更新でも使用可能になりました。
有効化のステップ
開始するには、Oracle Help Centerからアクセスできる『Oracle Financials Cloud SOAP Web Services for Financialsガイド』で提供されているSOAPのサービス定義を参照してください。
- 章: ビジネス・オブジェクト・サービス
- 項: ERPオブジェクト添付サービス
製造ビジネス・エンティティ作業定義および作業定義工程用のERPオブジェクト添付SOAPサービスを導入するための詳細を次に示します。
要求のペイロード
要求のペイロード情報の表を次に示します。
要素名 | タイプ | 説明 |
---|---|---|
entityName |
文字列 | 有効なビジネス・エンティティ名: WORK_DEFINITION、WORK_DEFINITON_OPERATION。 |
categoryName |
文字列 | ビジネス・エンティティに関連付けられた文書カテゴリ名。 |
allowDuplicate |
文字列 | 重複が許可されるかどうか。有効な値: 「はい」、「いいえ」。 |
attachmentRows |
要素のリスト。それぞれアップロードする添付の詳細が含まれます。詳細には、ユーザー・キー、添付タイプおよびタイトルが含まれます。 |
作業定義ヘッダーのattachmentRows属性
作業定義ヘッダー情報のattachmentRows属性の表を次に示します。
属性名 | タイプ | 説明 |
---|---|---|
UserKeyA |
文字列 | 組織コード。 |
UserKeyB |
文字列 |
品目番号。 |
UserKeyC |
文字列 |
作業定義内部名。 |
UserKeyD |
文字列 |
このキーを値#NULLとともに保持します。 |
UserKeyE |
文字列 |
このキーを値#NULLとともに保持します。 |
AttachmentType |
文字列 |
有効な値: FILE、TEXT、URL。 |
タイトル | 文字列 |
添付のタイトル。 |
コンテンツ | 文字列 |
次に例を示します。実際のコンテンツは異なる場合があります。 URL: https://www.google.com テキスト: 旋盤L123を使用。 ファイル: ソース・データをBase64文字列(Base64エンコーディング)にエンコードします。 |
作業定義工程のattachmentRows属性
作業定義工程情報のattachmentRows属性の表を次に示します。
属性名 | タイプ | 説明 |
---|---|---|
UserKeyA |
文字列 | 組織コード。 |
UserKeyB |
文字列 | 品目番号。 |
UserKeyC |
文字列 | 作業定義内部名。 |
UserKeyD |
文字列 | バージョン番号。 |
UserKeyE |
文字列 | 工程連番。 |
添付タイプ | 文字列 | 有効な値: FILE、TEXT、URL。 |
タイトル | 文字列 | 添付のタイトル。 |
コンテンツ | 文字列 | 次に例を示します。実際のコンテンツは異なる場合があります。 URL: https://www.google.com テキスト: 旋盤L123を使用。 ファイル: ソース・データをBase64文字列(Base64エンコーディング)にエンコードします。 |
作業定義ヘッダーのサンプル・ペイロード
<soapenv:Envelope xmlns:soapenv="http://schemas.xmlsoap.org/soap/envelope/" xmlns:typ="http://xmlns.oracle.com/apps/financials/commonModules/shared/model/erpIntegrationService/types/" xmlns:erp="http://xmlns.oracle.com/apps/financials/commonModules/shared/model/erpIntegrationService/">
<soapenv:Header/>
<soapenv:Body>
<typ:uploadAttachment>
<typ:entityName>WORK_DEFINITION</typ:entityName>
<typ:categoryName>MISC</typ:categoryName>
<typ:allowDuplicate>はい</typ:allowDuplicate>
<!--Zero or more repetitions:-->
<typ:attachmentRows>
<!--Optional:-->
<erp:UserKeyA>M1</erp:UserKeyA>
<!--Optional:-->
<erp:UserKeyB>AS54888</erp:UserKeyB>
<!--Optional:-->
<erp:UserKeyC>ORA_MAIN</erp:UserKeyC>
<!--Optional:-->
<erp:UserKeyD>?</erp:UserKeyD>
<!--Optional:-->
<erp:UserKeyE>?</erp:UserKeyE>
<!--Optional:-->
<erp:AttachmentType>TEXT</erp:AttachmentType>
<!--Optional:-->
<erp:Title>File1</erp:Title>
<!--Optional:-->
<erp:Content>旋盤L123を使用。</erp:Content>
</typ:attachmentRows>
</typ:uploadAttachment>
</soapenv:Body>
</soapenv:Envelope>
作業定義工程のサンプル・ペイロード
<soapenv:Envelope xmlns:soapenv="http://schemas.xmlsoap.org/soap/envelope/" xmlns:typ="http://xmlns.oracle.com/apps/financials/commonModules/shared/model/erpIntegrationService/types/" xmlns:erp="http://xmlns.oracle.com/apps/financials/commonModules/shared/model/erpIntegrationService/">
<soapenv:Header/>
<soapenv:Body>
<typ:uploadAttachment>
<typ:entityName>WORK_DEFINITION_OPERATION</typ:entityName>
<typ:categoryName>MISC</typ:categoryName>
<typ:allowDuplicate>はい</typ:allowDuplicate>
<!--Zero or more repetitions:-->
<typ:attachmentRows>
<!--Optional:-->
<erp:UserKeyA>M1</erp:UserKeyA>
<!--Optional:-->
<erp:UserKeyB>AS54888</erp:UserKeyB>
<!--Optional:-->
<erp:UserKeyC>ORA_MAIN</erp:UserKeyC>
<!--Optional:-->
<erp:UserKeyD>1</erp:UserKeyD>
<!--Optional:-->
<erp:UserKeyE>10</erp:UserKeyE>
<!--Optional:-->
<erp:AttachmentType>TEXT</erp:AttachmentType>
<!--Optional:-->
<erp:Title>Att001</erp:Title>
<!--Optional:-->
<erp:Content>旋盤L123を使用。</erp:Content>
</typ:attachmentRows>
</typ:uploadAttachment>
</soapenv:Body>
</soapenv:Envelope>
ヒントと考慮事項
FILEタイプの添付のコンテンツは、Base64のエンコーディングで指定する必要があります。
ロール情報
- 権限名およびコード:
- FSCMインタフェースのロード管理(ORA_FUN_FSCM_LOAD_INTERFACE_ADMIN_DUTY)
- 作業定義の管理(WIS_MANAGE_WORK_DEFINITIONS_PRIV)
- ジョブ・ロール名およびコード:
- 製造エンジニア(ORA_WIS_MANUFACTURING_ENGINEER_JOB)
本書は、既存の項の変更と、新規情報の追加に伴って、今後も引き続き更新されます。これまでの更新内容は次の表のとおりです。
日付 | 機能 | ノート |
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2019年12月20日 | 初版作成。 |
このガイドでは、今回の更新の新機能と機能向上を理解するうえで必要な情報の概要を示し、更新のために実行する必要があるタスクについて説明します。このガイドは本アップデートでの新規・改善機能の概要を理解するのに必要な情報およびアップデートに必要なタスクについて説明します。個々のセクションは機能の概略説明、その機能を実装に必要なステップ、ヒントおよび考慮点、他に必要なリソースが記述されています。
セキュリティと新機能
各機能のロール・セクションは、その機能を使用するのに必要なセキュリティ権限とジョブ・ロールを示します。機能の設定が必要な場合は、別途指定されていないかぎり、「アプリケーション実装コンサルタント」ジョブ・ロールで設定を行う必要があります。(機能にロール・セクションが含まれていない場合は、機能を使用するためにセキュリティの変更は不要です。)
ジョブ・ロールを作成した場合は、必要に応じてそれらのロールに新しい権限を追加するためにこの情報を使用できます。
フィードバックをお寄せください
本書の内容改善のため、ご意見やご提案をお待ちしております。フィードバックはoracle_fusion_applications_help_ww_grp@oracle.com宛にお送りください。
Oracle Cloudアプリケーションは、四半期ごとに新しい更新を提供します。 つまり、ビジネスの効率的かつ効果的な管理に役立つ新しい機能を3か月ごとに受け取ります。 一部の機能は使用可能な状態でされ、エンド・ユーザーが即時に使用できます。 その他の機能はすぐ使用できない状態で提供され、使用可能にするために処理を実行する必要があります。 すぐ使用できない状態で提供されている機能は、いくつかの方法でエンド・ユーザーに対してアクティブ化できます。
「新機能」作業領域から「オプト・イン」ページにアクセス
- 「ナビゲータ」をクリックし、「新機能」(「自分の企業」見出しの下)をクリックします
- 「新機能」ページで、確認する新機能が含まれているオファリングを選択します
- オプト・イン対象の機能の「オプト・インに進む」をクリックします
- 「機能の編集」ページで、その機能の「使用可能」オプションを選択し、「完了」をクリックします
または...「設定および保守」作業領域から「オプト・イン」ページにアクセス
- 「ナビゲータ」をクリックし、「設定および保守」をクリックします
- 「設定」ページでオファリングを選択し、「機能オプト・インの変更」をクリックします
- 「オプト・イン」ページで、オプト・インする機能が含まれている領域の「機能の編集」アイコンをクリックします
- 「機能の編集」ページで、オプト・インする機能に対して「使用可能」オプションを選択します。「使用可能」列にチェック・ボックスではなく「編集」アイコンがある場合は、アイコンをクリックし、機能のオプションを選択して「保存してクローズ」をクリックします。
- 「完了」をクリックします。
オプト・イン失効
オプト・インを経由してすぐ使用できない状態で提供された機能は、将来の更新で自動有効化される場合があります。 これは「オプト・イン失効」と呼ばれます。 クラウド・サービスで「オプト・イン失効」がある場合、この文書に関連タブが表示されます。そのタブをクリックすると、機能がすぐ使用できない状態でいつ最初に提供されたかと、オプト・インがいつ失効して機能が自動有効化される可能性があるかが表示されます。 ここをクリックして、すべてのOracle Cloud Applicationsにわたる「オプト・イン失効」がある機能を確認することもできます。
列の定義:
使用可能な状態で提供される機能
レポート = 新規または変更され、Oracleで提供される、実行準備が完了したレポート。
UIまたはプロセスベース: 小規模 = これらのUIまたはプロセスベースの機能は通常、フィールド、検証またはプログラムの小さな変更で構成されています。したがって、ユーザーに対する潜在的な影響は最小になります。
UIまたはプロセスベース: 大規模* = これらのUIまたはプロセスベースの機能は、より複雑に設計されています。したがって、ユーザーに対する潜在的な影響は高くなります。
すぐ使用できない状態で提供される機能 = エンド・ユーザーがこれらの機能を使用できるようにするには、処理が必要です。これらの機能は無効化されており、有効にするかどうかとその時期は自分で選択します。たとえば、a)新しいまたは拡張されたBIサブジェクト領域はまずレポートに組み込む必要があり、b)新しいWebサービスを利用するには統合が必要で、c)機能にアクセスできるようにするにはまずユーザー・ロールに割り当てる必要があります。
エンド・ユーザーがすぐに使用可能 レポートおよび小規模なUIまたはプロセスベースの新機能は、更新後のユーザーに対する影響を最小限に抑えます。したがって、顧客受入テストでは、大規模UIまたはプロセスベース*の新機能に焦点を当てる必要があります。 |
エンド・ユーザーが使用する前に処理が必要 これらの機能の使用準備を完了するには処理が必要なため、中断されません。選択的に使用するよう選択すると、テストおよびロールアウトのタイミングを設定できます。 |
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機能 |
レポート |
UIまたは |
UIまたは |
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指定されたスケジュールおよび予算で特定品質の契約固有の商品およびサービスを生成する必要がある場合、プロジェクトのコンテキストでサプライ・チェーン・アクティビティを実行できる必要があります。プロジェクトの商品およびサービスを提供する製造会社またはサービス会社は、商品およびサービスの原価ではなく、契約の条件に基づいて顧客に請求する必要もあります。
プロジェクト駆動のサプライ・チェーンは、サプライ・チェーンおよびプロジェクト管理のクラウド・アプリケーションにまたがるエンドツーエンドの統合ソリューションです。このソリューションでは、製造会社と資産集約型の会社の両方のビジネス・プロセスをサポートしています。
- 製造業者は、差別化された製品のサービス化された販売を提供することにより、市場占有率と収益性を向上させることができます。
- 契約製造業者は、プロジェクト固有の組織を保守する必要なく、同じ工場から複数の契約を提供することで、マージンを向上させることができます。
- 資産集約型の会社では、このソリューションを使用して、資産の作成時のプロジェクト・リスクを制御し、規制要件に準拠することもできます。
プロジェクト駆動のサプライ・チェーン・ソリューションを使用すると、プロジェクトごとに個別の組織を作成してサプライ・チェーン原価をプロジェクト支出として取得する必要なく、サプライ・チェーン業務を管理できます。
この更新では、プロジェクト駆動のサプライ・チェーン・ソリューションは11個の機能で構成されています。最初の9つの機能はOracle Supply Chain Management Cloudアプリケーションの一部であり、最後の2つの機能はOracle Project Management Cloudアプリケーションの一部です。
- プロジェクト固有の在庫の分離と管理
- プロジェクト固有供給の受入
- プロジェクト固有の在庫のピック
- プロジェクト固有の在庫の出荷
- プロジェクト固有の在庫の転送
- プロジェクト固有の在庫の購買
- プロジェクト固有の製造の実行
- プロジェクト固有の保守の実行
- プロジェクト財務を使用しないプロジェクトにまたがるサプライ・チェーンの実行
- プロジェクト駆動サプライ・チェーン資材および製造原価の取得(Oracle Project Management Cloud機能)
- プロジェクト駆動サプライ・チェーン資産保守原価の取得および資産計上(Oracle Project Management Cloud機能)
プロジェクト別にサプライ・チェーン業務を計画および実行できる機能により、ビジネスで、プロジェクト固有の資材の表示およびプロジェクト固有の原価計算を保守しながら、同じ工場および倉庫のセットから複数のプロジェクトを提供できます。 プロジェクト駆動のサプライ・チェーン・ソリューションでは、全体のスケジュールと予算を追跡し、契約条件に準拠することもできます。
このドキュメントでは、Oracle Manufacturing Cloudのプロジェクト駆動のサプライ・チェーンの機能について説明します。
製造工場とそのリソースを使用して複数のプロジェクトを提供する場合には、適切な資材とリソースが使用されて、製造原価が正しいプロジェクトに配賦されるようにするために、プロジェクトのコンテキストで各作業オーダーを実行する必要があります。プロジェクト固有の製造作業オーダーで適格な原材料および部分組立品のみが使用されて、完了済製品がプロジェクト固有の在庫に棚入されるようにする必要もあります。
この機能を使用すると、次のことができます。
- プロジェクト固有の製造作業オーダーの作成
- 共通およびプロジェクト固有の在庫から作業オーダーへのコンポーネントおよび部分組立品の出庫
- プロジェクト在庫に対する作業オーダーの完了
- 作業オーダー・トランザクションとその原価のプロジェクトへの送信
- 作業オーダー工程を完了するための外注加工サービスの購買
- プロジェクト固有のオーダーなしトランザクションのレポート
この機能を使用すると、工場の共通リソース・セットから複数のプロジェクトを提供するように製造工程を区分化できます。これを使用すると、プロジェクトで複数の顧客に対応したり、ディール固有の研究開発またはサービスを必要とする製品を製造したり、会社で使用する資産を製造できます。
プロジェクト固有の製造実行フローは次のようになります。
- プロジェクト詳細を含む製造作業オーダーを作成します。(ナビゲーション: 「作業実行」→「作業オーダーの管理」→「作業オーダーの編集」)
- 共通またはプロジェクト固有の在庫から作業オーダーの資材を出庫します。(ナビゲーション: 「作業実行」→「資材トランザクションのレポート」)
- プロジェクト在庫に対して製品を完了し、完了したトランザクションをレビューします。(ナビゲーション: 「作業実行」→「作業手配リストのレビュー」、ナビゲーション: 「在庫管理」→「完了トランザクションのレビュー」)
- 製造原価をレビューしてプロジェクトに送信します。(ナビゲーション: 「サプライ・チェーン実行」→「原価会計」→「原価会計配分のレビュー」)
- プロジェクト内の原価をレビューおよび管理します。(ナビゲーション: 「プロジェクト」→「コスト」→「プロジェクト・コストの管理」)
サプライ・チェーンから原価計算済トランザクションおよび計上済トランザクションをプロジェクト支出としてOracle Project Management Cloud (PPM)にインポートし、プロジェクト・コストの管理のUIを使用してそこで表示できます。プロジェクトに対して発生したコストが請求可能コストである場合は、プロジェクトの作業完了率または達成済マイルストンに基づいて、顧客に請求できます。資産計上可能コストである場合、資産計上フローの実行に進むことができます。必要に応じて、他のプロジェクト、プロジェクト・タスクまたはアカウントにコストを配賦することもできます。詳細は、プロジェクト駆動サプライ・チェーン資材および製造コストの取得とプロジェクト駆動サプライ・チェーン資産保守コストの取得および資産計上の機能の『新機能』文書(Oracle Portfolio Management Cloud新機能更新20A)を参照してください。
次のデモを見る:
有効化のステップ
この機能を有効にするには、オプト・インUIを使用します。手順は、この文書の「新機能のオプションの取込み」の項を参照してください。
オファリング: 製造およびサプライ・チェーン資材管理
機能: プロジェクト駆動のサプライ・チェーン
オプト・イン後、プロジェクト駆動のサプライ・チェーンを有効にするステップを追加で実行する必要があります。手順は、Oracle Inventory Management Cloud新機能更新20Aにある、プロジェクト固有の在庫の分離と管理の機能の「有効化のステップ」の項を参照してください。
ヒントと考慮事項
ビジネスでプロジェクト固有の製造原価をプロジェクト財務に送信する必要がない場合は、プロジェクト管理でプロジェクト・タイプを定義し、サプライ・チェーン管理で原価収集から除外するプロジェクト・タイプを指定します。
- 手順は、Oracle Inventory Management Cloud新機能更新20Aにある、プロジェクト財務を使用しないプロジェクトにまたがるサプライ・チェーンの実行の機能の「有効化のステップ」の項を参照してください。
ビジネスでプロジェクト財務に製造原価を送信する必要があり、品目またはリソース固有の支出タイプを使用する必要がある場合は、品目およびリソースのデフォルト支出タイプを定義および設定します。
次のスクリーンショットは、品目およびリソースのデフォルト支出タイプの設定を示しています。
プロジェクト固有の製造作業オーダーの資材のピッキングを容易にするために、プロジェクト番号およびタスク番号別にピック・スリップ・グループ化ルールを定義することを検討してください。
最終的に、ビジネス要件に基づいて、会計ソースとして使用可能なプロジェクト属性を使用して、プロジェクト固有の会計配分を作成できます。
主なリソース
この機能の詳細は、次のガイドを参照してください(Oracle Help Centerからアクセスできます)。
- Oracle Supply Chain Management Cloud: 製造およびサプライ・チェーン資材管理の実装
- Oracle Supply Chain Management Cloud: 製造の使用
ロール情報
次のいずれかの事前定義済ジョブ・ロールを持つユーザーは、自動的にプロジェクト駆動のサプライ・チェーン・プロセスに参加できます。
- プロジェクト管理者(ORA_PJF_PROJECT_ADMINISTRATOR_JOB)
- サプライ・チェーン・アプリケーション管理者(ORA_RCS_SUPPLY_CHAIN_APPLICATION_ADMINISTRATOR_JOB)
- 製造エンジニア(ORA_WIS_MANUFACTURING_ENGINEER_JOB)
- 生産監督者(ORA_WIE_PRODUCTION_SUPERVISOR_JOB)
- 生産オペレータ(ORA_WIE_PRODUCTION_OPERATOR_JOB)
- サプライ・チェーン運用マネージャ(ORA_DOS_SUPPLY_CHAIN_OPERATIONS_MANAGER_JOB)
- 調達マネージャ(ORA_PO_PROCUREMENT_MANAGER_JOB)
- バイヤー(ORA_PO_BUYER_JOB)
- 倉庫オペレータ(ORA_INV_WAREHOUSE_OPERATOR_JOB)
- 倉庫マネージャ(ORA_INV_WAREHOUSE_MANAGER_JOB)
- 在庫マネージャ(ORA_INV_WAREHOUSE_MANAGER_JOB)
- 原価会計担当(ORA_CST_COST_ACCOUNTANT)
- プロジェクト会計担当(ORA_PJF_PROJECT_ACCOUNTANT_JOB)
- プロジェクト・マネージャ(ORA_PJF_PROJECT_MANAGER_JOB)
- プロジェクト請求スペシャリスト(ORA_PJF_PROJECT_BILLING_SPECIALIST_JOB)
独自に構成したジョブ・ロールを保守している場合、「プロジェクト固有の製造の実行」機能をサポートするための新しい権限が導入されていません。
プロジェクト財務を使用しないプロジェクトにまたがるサプライ・チェーンの実行
複数の契約を対象としてサプライ・チェーン業務を実行する場合は、資材とその他の原価の混在を避けるためにのみ、サプライ・チェーンの在庫およびアクティビティをプロジェクト別に分離する必要がある場合があります。このような場合は、プロジェクト・エンティティ内の予算、取引約定、原価および収益を保守する必要はありません。サプライ・チェーン内のサプライ・チェーン原価および出荷時のオーダー管理からの請求書を管理します。
この機能を使用すると、次のことができます。
- プロジェクトおよびタスク別に在庫を分離および評価します。
- プロジェクトおよびタスク別に在庫および倉庫工程を実行します。
- プロジェクトおよびタスク別に資材を調達します。
- プロジェクトおよびタスク別に製造します。
- プロジェクトおよびタスク別に資産を保守します。
- サプライ・チェーンのすべてのサプライ・チェーン原価をプロジェクトに送信せずに管理します。
- サプライ・チェーンから請求書を生成します。
この機能を使用すると、組織の共通リソース・セットから複数のプロジェクトを提供するようにサプライ・チェーン業務を区分化できます。
原価収集から除外するプロジェクト・タイプを設定できます。原価収集から除外されたプロジェクト・タイプを使用すると、次のようになります。
- プロジェクト支出はOracle Cost Management CloudからOracle Project Management Cloudにインタフェースされません。
- 取引約定はOracle Project Management Cloudに記録されません。
- 原価管理内で売上原価の会計が発生しますが、プロジェクトには発行されません。(プロジェクトに関連付けられているプロジェクト・タイプが原価収集から除外されない場合、プロジェクトに対する支出としての出荷原価の賦課が容易になるように、プロジェクト決済と呼ばれる新しい会計明細タイプを使用して借方が記録されます。)
プロジェクトおよびタスクを追加の評価体系属性として設定し、原価を追跡して在庫残高を評価できます。プロジェクト情報は、原価会計配分のレビュー時およびOracle Transactional Business Intelligence内の原価会計サブジェクト領域に表示されます。プロジェクト属性は、ビジネス・ニーズに基づいて、補助元帳会計の会計ソースとして使用できます。
有効化のステップ
この機能を有効にするには、オプト・インUIを使用します。手順は、この文書の「新機能のオプションの取込み」の項を参照してください。
オファリング: 製造およびサプライ・チェーン資材管理
機能: プロジェクト駆動のサプライ・チェーン
オプト・イン後、プロジェクト駆動のサプライ・チェーンを有効にするステップを追加で実行する必要があります。手順は、Oracle Inventory Management Cloud新機能更新20Aにある、プロジェクト固有の在庫の分離と管理の機能の「有効化のステップ」の項を参照してください。
また、特定のプロジェクト・タイプを原価収集から除外できます。これを行うには、次のステップを実行します。
- 「設定および保守」作業領域で、「プロジェクト・タイプ原価除外の管理」タスクに移動します。
- オファリング: 製造およびサプライ・チェーン資材管理
- 機能領域: 施設
- タスク: プロジェクト・タイプ原価除外の管理
-
原価収集から除外するプロジェクト・タイプを選択し、「原価を除外」リストに移動します。
3. 「保存してクローズ」をクリックします。
ヒントと考慮事項
- プロジェクトベースのトラッキングを有効にする場合は、プロジェクトおよびタスク別に在庫価額のトラッキングを有効にするために、原価管理でプロジェクトおよびタスクを含むように評価体系を設定します。
- プロジェクトおよびタスクを含む評価体系を使用して、新しい原価プロファイルを設定します。新しい評価体系による既存の原価プロファイルの変更はできません。新しい原価プロファイルの設定に、プロジェクトおよびタスクを含む評価体系が含まれる場合は、品目原価プロファイルがトランザクションでまだ使用されていない場合のみ、品目原価プロファイルで新しい原価プロファイルを更新できます。
主なリソース
- 詳細は、Oracle Supply Chain Management CloudのSupply Chain Cost Managementの使用(Oracle Help Centerからアクセスできます)を参照してください。
ロール情報
次の事前定義済ジョブ・ロールを持つユーザーは、自動的にプロジェクト駆動のサプライ・チェーン・プロセスに参加できます。
- 原価会計担当(ORA_CST_COST_ACCOUNTANT)
独自に構成したジョブ・ロールを保守している場合、「財務を使用しないプロジェクトにまたがるサプライ・チェーンの実行」機能をサポートするための新しい権限が導入されていません。
生産プロセスでは、標準的な一連の工程を実行して、完成した製品を生産します。ただし、生産能力の変更、品質問題、または需要の変化によって、標準的な順序の変更が必要になる場合があります。たとえば、在庫に対する製品の完了後に品質問題が検出された場合、その品目を生産した元の作業オーダーに戻して、再加工の工程を追加して、再度在庫に対して完了できます。または、顧客要件が変更されたり、顧客がオーダーを取り消したときに、オープン作業オーダーにいくつかの工程を追加して、需要の変化に対して調整する必要がある場合があります。
これまでは、リリース済ステータスの作業オーダーにオプションの工程のみを追加できました。
この更新で、原価計上ポイントを追加したり、自動処理工程をリリース済ステータスの作業オーダーに追加できるようになりました。
- 社内工程または外注加工工程を追加できます。
- シリアル追跡工程を追加できます。
- 標準工程または非標準工程を追加できます。
- 最初の工程、中間工程または最終工程として新しい工程を追加できます。
- 既存の完了済工程の前に新しい工程を追加する必要がある場合は、工程の全数量を準備完了ステータスに戻してから、その工程の前に新しい工程を追加する必要があります。
- 外注加工工程を既存の外注加工工程の直前に追加する必要がある場合は、後続の外注加工工程で出荷の生成インジケータが使用不可になっており、サプライヤ詳細が指定されるようにする必要があります。
- 最終工程を部分的または完全に完了すると、その工程の後に工程を追加できなくなります。
- 作業オーダーを完了し、引き続き工程を追加する必要がある場合、最終工程を準備完了ステータスに戻し、最終工程の前に工程を追加できます。
新しい工程を追加しても、作業オーダーは自動的に再スケジュールされません。作業オーダーの新しい開始日と終了日を更新するには、中間再スケジュールを開始する必要があります。
リリースされた作業オーダーに新しい工程を追加すると、製造現場管理が提供されて、完全なトレーサビリティが可能になります。また、取消済販売オーダーが原因で発生した追加原価を正確に追跡することもできます。
リリースされている作業オーダーに工程を追加するには、「工程の追加」アイコン(「+」アイコン)を使用します。
前の工程連番20から、工程連番1の新規に追加された原価計上ポイント工程に移動された準備完了数量(10個)。
既存のサプライヤ工程の前または後にサプライヤ工程を追加することもできます。外注加工工程を追加する必要がある場合は、後続の外注加工工程で出荷の生成チェック・ボックスが使用不可になっており、サプライヤ詳細が指定されるようにする必要があります。また、連続するサプライヤ工程の間には、新しい原価計上ポイント工程も、自動処理工程も追加できません。
リリース済ステータスのシリアル追跡作業オーダーに、新規工程を追加できます。新規に追加された工程がシリアル管理開始工程より前である場合、シリアル追跡されません。新規に追加された工程がシリアル管理開始工程より後である場合、常にシリアル追跡されます。
デモを視聴してください。
有効化のステップ
この機能を有効にするには、オプト・インUIを使用します。手順は、この文書の「新機能のオプションの取込み」の項を参照してください。
オファリング: 製造およびサプライ・チェーン資材管理 オプションでなくなるバージョン: 更新20C
ヒントと考慮事項
新規工程は、リリース済ステータスのすべてのタイプの作業オーダーに追加できます。これは、UIとRESTサービスでのみサポートされます。
主なリソース
ロール情報
次の既存の職責を持つユーザーは、この機能を使用できます。
- ジョブ・ロール名およびコード:
- 生産監督者(ORA_WIE_PRODUCTION_SUPERVISOR_JOB)
企業システム内およびサプライ・チェーン・ライフサイクル全体にわたって品目の原産国を設定および保守します。
今日のグローバルにつながっているサプライ・チェーンでは、製造プロセスで使用するために資材を輸入したり、顧客に販売する完成品を輸入したり、他の企業のダウンストリーム工程で使用するために製品を輸出できます。これらのいずれのシナリオでも、輸入または輸出する商品の原産国を知ることは、内部および外部の両方のレポート要件にとって重要です。
次の製造トランザクションで原産国を指定できるようになりました。
- 手動資材出庫または返品
- 詳細完了を使用したバックフラッシュ資材出庫または返品
- ショップ型作業オーダーの最終工程の詳細完了を使用した製品完了と返品
- プロセス製造作業オーダーの製品出力の完了と返品
- オーダーなし完了と返品
工程をすばやく完了すると、バックフラッシュされるすべてのコンポーネントが原産国なしで出庫されます。
ユーザー・インタフェース、FBDIおよびRESTサービスを使用して、これらのトランザクションを実行できます。
製造トランザクションの実行時に原産国を指定すると、輸入文書および輸出文書でのコンプライアンスのレポートに役立ちます。顧客は、取引契約やその他の貿易プログラムを使用する際に原産国をレポートし、サプライ・チェーンのソーシングのリスクを関税の変化として識別することもできるようになりました。
デモを見る
有効化のステップ
この機能を有効にするには、オプト・インUIを使用します。手順は、この文書の「新機能のオプションの取込み」の項を参照してください。
オファリング: 製造およびサプライ・チェーン資材管理
機能名: サプライ・チェーン管理での原産国
オプト・イン後、個々の在庫組織による原産国別の追跡を有効にする必要もあります。手順は、Oracle Inventory Management Cloud新機能更新20Aにある、在庫トランザクションと手持残高の原産国のレポートおよび追跡の機能の「有効化のステップ」の項を参照してください。
主なリソース
ロール情報
次のジョブ・ロールを持たせてプロビジョニングされているユーザーは、自動的にこの機能を使用できるようになります。
- 生産オペレータ(ORA_WIE_PRODUCTION_OPERATOR_JOB)
RESTサービスおよびGroovy式での品質オブジェクトに対する追加属性の組込み
RESTサービスおよびアプリケーション・コンポーザを使用するときに、品質問題および品質処理の追加属性を含めます。IDに加えて、ワークフロー・テンプレート、ステータス、組織およびタイプにわかりやすい名前とコードを使用できるようになりました。 RESTまたはGroovyで、これらの属性を読取りまたは書込みして、ワークフロー・ステータスの変更などイベント・トリガーを実行できます。
有効化のステップ
この機能を有効にするために何もする必要はありません。
アプリケーション・コンポーザでは、コア機能への追加や拡張などの構成、または他のオブジェクトやフィールドに対する検証ルールやトリガーなどのイベントを実行するGroovyコードがサポートされています。メタデータ・マネージャで、「構成レポートの生成」をクリックし、公開済サンドボックスに対するレイアウト詳細に、行われた構成の要約を表示します。 レポートは、HTMLまたはExcelにエクスポートでき、ユーザーおよび時間がスタンプされます。
構成レポートを使用すると、次の構成の変更が表示されます。
- 標準オブジェクトおよびカスタム・オブジェクト
- グローバル関数
- カスタム関係
- 標準フィールドまたはカスタム・フィールド
- 検証
- オブジェクト関数
- トリガー
- オブジェクト・ワークフロー
- 動的レイアウト
この詳細レポートを使用すると、効率的で一貫性のある実装エクスペリエンスを作成でき、Groovyスクリプトやその他の構成で作成された問題を解決するための迅速なナビゲーションが可能になります。
有効化のステップ
この機能を有効にするために何もする必要はありません。
受入サンプリングを使用して、優良なサプライヤの受入検査のコストを削減する場合、組織は、最初のサンプルに基づいて受入全体が許容可能または許容不可能になる状況を柔軟に判別できる必要があることに加えて、受入済の残りの資材を引き続き検査できる必要もあります。この機能を使用すると、ビジュアル・チェックまたは不確定な結果によってさらに検査が必要であると示された場合に、サンプリングから受入明細の100%検査に切り替えることができます。受入済のすべてのユニットを検査することで、受入明細を在庫に棚入する受入済数量と、サプライヤに返品するか資材のレビューのために隔離する拒否済数量に分けることで、障害品または非適合資材を区別できます。この機能により、組織では、受入品質管理を強化して、価値が高いか、欠陥がある可能性が高い資材を完全に検査しながら、サプライヤから不適切な資材を受け入れるリスクや良好な資材を拒否するリスクが最小限に抑えることができます。
新しい「すべて検査」ボタンが「検査結果」ページに追加されました。
サンプリングが使用可能な検査プランに対して検査を実行している場合、このボタンが表示されます。ボタンを押すと、サンプル数が受入明細数量と等しくなるように、追加のサンプルが作成されます。これにより、その明細で受け入れたすべての資材に対して結果の値を入力できるようになります。
「すべて検査」機能は、検査イベントRESTサービスを使用した場合にもサポートされています。
デモを見る
有効化のステップ
この機能を有効にするために何もする必要はありません。
ヒントと考慮事項
ノート: この機能は、受入明細数量が800を超える大量の受入に対しては有効ではありません。
主なリソース
ロール情報
この機能を使用するには、次のロールが必要です。
- ジョブ・ロール名およびコード:
- 受入エージェント(ORA_RCV_RECEIVING_AGENT)
- 倉庫マネージャ(ORA_INV_WAREHOUSE_MANAGER)
シリアル管理のコストを最小限に抑えるため、一部の会社では、使用する時点で品目の各ユニットをシリアル化することを選択し、検査時にシリアル番号入力をスキップして、後で資材トランザクションの実行時に要求する柔軟性を必要とします。この機能を使用すると、シリアル生成方法で、販売オーダー、転送オーダーまたは作業オーダー出庫時の入力を要求する場合に、検査されるユニットのシリアル番号を指定せずに、在庫の資材を検査できるようになりました。シリアル管理が発生したら、在庫検査のシリアル番号を記録して、個々のシリアル番号の品質を追跡することもできます。その結果、品質検査プロセスの適応性がさらに高くなり、会社のシリアル管理戦略をサポートするようになります。
「サンプル」および「シリアル」ラジオ・ボタンが「検査詳細の入力」ページに追加されました:
これらのボタンは、シリアル生成値が「販売オーダー、転送オーダーまたは作業オーダー出庫時の入力」および「在庫ピック時入力」に設定されている品目の、在庫またはアドホック仕掛品検査を作成するときに使用できます。資材にシリアル番号が割り当てられているかどうかに基づいて、サンプルまたはシリアル番号に対して結果を入力する必要があるかどうかを指定できます。
この新機能は、検査イベントRESTサービスを使用した場合にもサポートされています。
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有効化のステップ
この機能を有効にするために何もする必要はありません。
主なリソース
ロール情報
この機能を使用するには、次のロールが必要です。
- ジョブ・ロール名およびコード:
- 品質エンジニア(ORA_QA_QUALITY_ENGINEER_JOB)
- 生産オペレータ(ORA_WIE_PRODUCTION_OPERATOR_JOB)
- 倉庫マネージャ(ORA_INV_WAREHOUSE_MANAGER)
結果入力のオプションまたはデフォルトの仕様ターゲット値としての検査特性のマーク
特性のリストが長くサンプルの数が多い検査では、品質検査担当者が検査サンプルを待ち状態から進めて、受け入れるか拒否するために、すべての特性の結果を入力するのに時間がかかります。一方、あるテスト・シナリオでは、品質仕様への適合性を判別するために検査特性のサブセットのみが必要となり、その他の検査特性はスキップされるか、選択的に入力されます。
この機能を使用すると、結果入力のオプションとみなされる検査特性を指定することも、検査プランで仕様ターゲットからのその結果値のデフォルトとみなされる検査特性を指定することもできるようになりました。オプションの特性を使用して、検査プラン内の品質仕様の完全なリストを定義し、必須の要件セットと必須でない要件セットを区別できます。この柔軟性により、場合によって結果を入力して評価し、受入または拒否の検査処理を決定できます。また、仕様からのデフォルト設定された結果は、特定の結果を上書きして失敗を記録できるため、合格または不合格のデータのデータ入力を合理化するのに役立ちます。
その結果、検査プランおよびサンプル全体に対するデータ収集は、必須の例外レポートのより迅速なタスクとなり、検査アクティビティに関連するコスト全体が削減されます。
「オプション」および「デフォルト・ターゲット値」チェック・ボックスが「検査計画仕様」ページに追加されました。
また、「オプション」と「デフォルト・ターゲット値」のチェック・ボックスの両方については、「処理」メニューから「すべて選択」アクションと「すべて選択解除」アクションを使用できます。
特性に対して「オプション」チェック・ボックスを選択すると、サンプルの処理を決定して、その特性に入力された値を、入力していない場合でも検査を完了できます。オプションの特性の結果値を入力する場合、その値はサンプル処理の決定に含まれます。
特性に対して「デフォルト・ターゲット値」チェック・ボックスを選択すると、検査時に結果値を入力するときに、仕様ターゲット値がデフォルトとして使用されます。デフォルト設定された結果値はすべて合格としてマークされますが、デフォルト設定された値を上書きでき、入力した値を使用して合格か不合格かが判別されます。
オプションおよびデフォルト・ターゲット値のフラグは、検査プランと検査イベントのRESTサービスを使用した場合にもサポートされています。
デモを見る
有効化のステップ
この機能を有効にするために何もする必要はありません。
主なリソース
ロール情報
この機能を使用するには、次のロールが必要です。
- ジョブ・ロール名およびコード:
- 品質エンジニア(ORA_QA_QUALITY_ENGINEER_JOB)
「設定および保守」作業領域での品質オブジェクト・タイプの設定
品質オブジェクト・タイプは、「設定および保守」作業領域から直接設定します。品質管理のためのすべての主要な構成タスクが同じ場所にあるようになり、データ構成をある環境から別の環境に簡単に移行することもできます。
品質オブジェクト・タイプを構成するには、「製品管理」オファリングの「品質問題および処理管理」機能領域に表示される2つの追加タスクを使用します。
- 品質問題タイプの管理
- 品質処理タイプの管理
有効化のステップ
新しい品質問題と品質処理のタイプを作成して有効にするには、「設定および保守」作業領域に移動し、「製品管理」オファリングを選択して、「品質問題および処理管理」機能領域をクリックします。次に、「品質問題タイプの管理」リンクをクリックして品質問題を作成および管理するか、または「品質処理タイプの管理」リンクをクリックして品質処理を作成および管理します。
主なリソース
監査レポートを使用した品質問題の属性および添付に対する変更の表示
品質問題に加えられた変更の監査証跡を提供します。これは、規制産業向けの品質システム管理の重要な機能です。監査レポートには、右側のサイド・パネルからアクセスできます。このレポートでは、生産例外を含む、品質問題の属性または添付に対するすべての変更を表示できます。このレポートには、ユーザー・インタフェースを介して行われた変更と、RESTサービスを介して行われた変更が、各変更を実行したユーザーとその時期の詳細とともに記録されます。監査レポートにより、アカウンタビリティが促進され、トレーサビリティが有効化され、品質問題トランザクション全体にわたる規制コンプライアンスへの準拠が実現されます。
有効化のステップ
監査証跡の属性を構成するには:
- 「設定および保守」作業領域の「監査ポリシーの管理」タスクに移動します。
- 「ビジネス・オブジェクト属性の構成」ボタンをクリックします。
- 「製品」リストから、「品質問題および処理管理」を選択します。
ヒントと考慮事項
監査レポートには、監査レポートの管理のユーザー・インタフェースからアクセスできます。監査フレームワークの概要については、「監査ライフサイクル機能: AuditTrail」を参照してください。
主なリソース
ロール情報
この機能を使用するには、次の権限またはロールが必要です。
- ジョブ・ロール名およびコード:
- アプリケーション管理者
- 内部監査者
- 品質アナリスト
- 権限名およびコード:
- 監査ポリシーの管理(FND_MANAGE_AUDIT_POLICIES_PRIV)
- 監査レポートの管理(FND_VIEW_AUDIT_HISTORY_PRIV)
- 監査レポートの管理(ORA_FND_INTERNAL_AUDITOR_JOB)
「製品情報管理」作業領域の「品目の管理」→「品目の編集」ページから、品目に関連する品質問題と品質処理を表示します。 品目ページの追加の品質タブから、組織のコンテキストで品目の品質問題および処理に直接かつ簡単にアクセスできるようになりました。また、子組織品目の品質問題および処理を表示することもできます。
有効化のステップ
この機能を有効にするために何もする必要はありません。
ヒントと考慮事項
品質問題および処理は、問題または処理の影響を受けるオブジェクトが同じ品目組織の組合せのものである場合にのみ表示されます。
主なリソース
ロール情報
この機能を使用するには、次の権限およびロールが必要です。
- ジョブ・ロール名およびコード:
- 製品マネージャ(ORA_EGP_PRODUCT_MANAGER)
- 権限名およびコード:
- 品目の表示(EGP_VIEW_ITEM_PRIV)
品質問題または品質処理の関係を管理するためのRESTサービスの拡張
RESTサービスを使用すると、外部アプリケーションから品質問題および品質処理の関係にアクセスできます。 アイデア、要件、変更オーダーなどのその他の関連オブジェクトにリンクして、品質問題または品質処理に関連する他のプロセスの統合ビューを表示するデジタル・スレッドを作成できます。
新しいサービスには、次が含まれます。
- 「品質問題」→「関係」
- 「品質処理」→「関係」
有効化のステップ
REST APIガイドのRESTサービス定義(「Oracle Help Center」→関心のあるアプリケーション・サービス領域 →「REST API」から使用可能)を参照してください。OracleのRESTサービスを初めて利用する場合は、「クイック・スタート」セクションから始めることができます。
主なリソース
ユーザー定義の品質問題または品質処理の番号のためのRESTの拡張
品質プロセスでは、レガシー・システムまたは他のシステムからOracle Quality Management Cloudへのデータ転送が必要になる場合があります。 タイプごとの各番号生成方法で許可されている場合、必要に応じて、REST APIを介して品質問題および品質処理の番号を追加できます。
「タイプ」属性が次に設定されている場合:
- ユーザー定義番号 - RESTを使用する場合、番号属性は必須です。
- 生成済連番番号 - RESTを使用する場合、番号属性は読取り専用です。
更新されたREST APIには、次が含まれます。
- 「品質問題」→「問題の作成」
- 「品質処理」→「処理の作成」
有効化のステップ
REST APIガイドのRESTサービス定義(「Oracle Help Center」→関心のあるアプリケーション・サービス領域 →「REST API」から使用可能)を参照してください。OracleのRESTサービスを初めて利用する場合は、「クイック・スタート」セクションから始めることができます。
主なリソース