クラウド・レディネス / Oracle Manufacturing Cloud
新機能
すべて展開


  1. 更新20D
  1. 改訂履歴
  2. 概要
  3. 更新前および更新後のタスク
  4. 任意の新機能の導入(オプトイン)
  5. 機能のサマリー
    1. 複数の製品にまたがる拡張機能
        1. ディープ・リンクを使用したSCMアプリケーション・ページへのリンク
    2. 製造
        1. 作業オーダーの拡張資材ピッキング
        2. 製造におけるIoT Production Monitoringメトリックの表示
        3. 作業オーダー・ピッキング文書出力プリファレンスの管理
        4. 作業オーダー製品完了時の親ロットの取得
        5. 作業オーダーの資材の予約
        6. 再加工作業オーダーの予約済組立品のピック
        7. 作業オーダーのスケジュールに必要な時間の減少
        8. スケジュール・データ生成時のパフォーマンスの向上
      1. この更新における製造に関するその他の変更
    3. 品質管理
        1. 品質処理への組織の割当
        2. サプライヤによる問題レポートおよび訂正処理の作成および管理の有効化
        3. 受入可能な品質水準に基づくサンプリング検査の強制
        4. 品質問題および品質処理の割当変更をユーザーに通知
        5. ロット番号または日付範囲に基づいた検査の検索
        6. RESTサービスを使用した将来の承認ステータスの承認者の管理
      1. この更新における品質管理に関するその他の変更

更新20D

改訂履歴

本書は、既存の項の変更と、新規情報の追加に伴って、今後も引き続き更新されます。これまでの更新内容は次の表のとおりです。

日付 製品 機能 ノート
2020年9月29日 品質管理 RESTサービスを使用した将来の承認ステータスの承認者の管理 文書の更新。機能の説明の改訂。
2020年9月18日     初版作成。

概要

このガイドでは、今回の更新の新機能と機能向上を理解するうえで必要な情報の概要を示し、更新のために実行する必要があるタスクについて説明します。このガイドは本アップデートでの新規・改善機能の概要を理解するのに必要な情報およびアップデートに必要なタスクについて説明します。個々のセクションは機能の概略説明、その機能を実装に必要なステップ、ヒントおよび考慮点、他に必要なリソースが記述されています。

セキュリティと新機能

各機能のロール・セクションは、その機能を使用するのに必要なセキュリティ権限とジョブ・ロールを示します。機能の設定が必要な場合は、別途指定されていないかぎり、「アプリケーション実装コンサルタント」ジョブ・ロールで設定を行う必要があります。(機能にロール・セクションが含まれていない場合は、機能を使用するためにセキュリティの変更は不要です。)

ジョブ・ロールを作成した場合は、必要に応じてそれらのロールに新しい権限を追加するためにこの情報を使用できます。構成したジョブ・ロールを事前定義済ジョブ・ロールと比較し、構成したジョブ・ロールにセキュリティ・アーティファクトを追加する方法の詳細は、Oracle Help CenterにあるOracle SCM Cloud: SCMの保護ガイドの「セキュリティ・コンソール」および「ロールおよびロール割当」の章を参照してください。

フィードバックをお寄せください

本書の内容改善のため、ご意見やご提案をお待ちしております。フィードバックはoracle_fusion_applications_help_ww_grp@oracle.com宛にお送りください。

更新前および更新後のタスク

Cloudアプリケーションで使用している機能によっては、四半期更新の直前または直後に特定のステップを実行することが必要になる場合があります。こうした更新前および更新後のステップと影響を受ける製品領域の詳細は、My Oracle SupportのOracle SCM Cloud: Performing Your Quarterly Update (ドキュメントID 2337485.1)を参照してください。

任意の新機能の導入(オプトイン)

Oracle Cloudアプリケーションは、四半期ごとに新しい更新を提供します。 つまり、ビジネスの効率的かつ効果的な管理に役立つ新しい機能を3か月ごとに受け取ります。 一部の機能は使用可能な状態でされ、エンド・ユーザーが即時に使用できます。 その他の機能はすぐ使用できない状態で提供され、使用可能にするために処理を実行する必要があります。すぐ使用できない状態で提供される機能は、次の権限を使用して、次の指示に従ってエンド・ユーザーに対してアクティブ化できます。

  • アプリケーション・オファリングのレビュー(ASM_REVIEW_APPLICATIONS_OFFERINGS_PRIV)
  • Oracle Fusion Applicationsオファリングの構成(ASM_CONFIGURE_OFFERING_PRIV)

新機能をオプトインする方法を次に示します。

  1. 「ナビゲータ」→「自分の企業」→「新機能」をクリックします。
  2. 「機能概要」ページで、オファリングを選択し、そのオファリングに固有の新機能をレビューします。または、デフォルト選択の「すべての使用可能オファリング」をそのまま使用して、すべてのオファリングの新機能をレビューできます。
  3. 「新機能」タブで、新機能をレビューし、「使用可能」列で機能のオプトイン・ステータスを確認します。機能がすでに使用可能な場合は、チェック・マークが表示されます。それ以外の場合は、機能を使用可能にするアイコンが表示されます。
  4. 「使用可能」列のアイコンをクリックし、ステップを完了して機能を使用可能にします。

「新機能」作業領域に表示されない機能のオプトインが必要になる場合があります。オプトインする方法を次に示します。

  1. 「ナビゲータ」→「自分の企業」→「オファリング」をクリックします。
  2. 「オファリング」ページでオファリングを選択し、「オプトイン機能」をクリックします。
  3. 「オプトイン」ページで、オファリングまたは機能が含まれている機能領域の「機能の編集」(鉛筆)アイコンをクリックします。
  4. 「機能の編集」ページで、ステップを完了して機能を使用可能にします。

オファリングの新機能をオプトインする方法の詳細および詳細な手順は、オファリング構成を参照してください。

オプト・イン失効

オプトインを経由してすぐ使用できない状態で提供された機能は、将来の更新で自動有効化される場合があります。 これは「オプト・イン失効」と呼ばれます。 クラウド・サービスで「オプト・イン失効」がある場合、この文書に関連タブが表示されます。 このタブをクリックすると、最初に機能が無効状態で提供されたのはいつか、そしてこの機能のオプト・インがいつ失効し、自動で使用可能となる見込みかが表示されます。 ここをクリックして、すべてのOracle Cloud Applicationsにわたる「オプト・イン失効」がある機能を確認することもできます。

機能のサマリー

列の定義:

使用可能な状態で提供される機能

レポート = 新規または変更され、Oracleで提供される、実行準備が完了したレポート。

UIまたはプロセスベース: 小規模 = これらのUIまたはプロセスベースの機能は通常、フィールド、検証またはプログラムの小さな変更で構成されています。したがって、ユーザーに対する潜在的な影響は最小になります。

UIまたはプロセスベース: 大規模* = これらのUIまたはプロセスベースの機能は、より複雑に設計されています。したがって、ユーザーに対する潜在的な影響は高くなります。

すぐ使用できない状態で提供される機能 = エンド・ユーザーがこれらの機能を使用できるようにするには、処理が必要です。これらの機能は無効化されており、有効にするかどうかとその時期は自分で選択します。たとえば、a)新しいまたは拡張されたBIサブジェクト領域はまずレポートに組み込む必要があり、b)新しいWebサービスを利用するには統合が必要で、c)機能にアクセスできるようにするにはまずユーザー・ロールに割り当てる必要があります。

エンド・ユーザーがすぐに使用可能
(機能が使用可能な状態で提供)

レポートおよび小規模なUIまたはプロセスベースの新機能は、更新後のユーザーに対する影響を最小限に抑えます。したがって、顧客受入テストでは、大規模UIまたはプロセスベース*の新機能に焦点を当てる必要があります。

エンド・ユーザーが使用する前に処理が必要
(すぐ使用できない状態で提供される機能)

これらの機能の使用準備を完了するには処理が必要なため、中断されません。選択的に使用するよう選択すると、テストおよびロールアウトのタイミングを設定できます。

機能

レポート

UIまたは
プロセスベース:
小規模

UIまたは
プロセスベース:
大規模*

複数の製品にまたがる拡張機能

ディープ・リンクを使用したSCMアプリケーション・ページへのリンク

製造

作業オーダーの拡張資材ピッキング

製造におけるIoT Production Monitoringメトリックの表示

作業オーダー・ピッキング文書出力プリファレンスの管理

作業オーダー製品完了時の親ロットの取得

作業オーダーの資材の予約

再加工作業オーダーの予約済組立品のピック

作業オーダーのスケジュールに必要な時間の減少

スケジュール・データ生成時のパフォーマンスの向上

この更新における製造に関するその他の変更

品質管理

品質処理への組織の割当

サプライヤによる問題レポートおよび訂正処理の作成および管理の有効化

受入可能な品質水準に基づくサンプリング検査の強制

品質問題および品質処理の割当変更をユーザーに通知

ロット番号または日付範囲に基づいた検査の検索

RESTサービスを使用した将来の承認ステータスの承認者の管理

この更新における品質管理に関するその他の変更

複数の製品にまたがる拡張機能

ディープ・リンクを使用したSCMアプリケーション・ページへのリンク

この更新で、メニュー構造を使用しないでアプリケーション・ページに直接、簡単に移動できる新しいディープ・リンクがOracle Supply Chain Management Cloudに導入されました。これらのリンクは、ビジネス・インテリジェンス・レポートやサードパーティ・アプリケーション・ページで使用するなど、様々な方法で使用できます。

この更新で導入された新しいディープ・リンクを製品別にリストします。

  • 製造
    • 作業オーダー(WIE_WORK_ORDER、EDIT)
    • 例外(WIE_PRODUCTION_EXCEPTION、EDIT)
    • 作業定義(WIS_WORK_DEFINITION、EDIT)
    • リソースの編集(WIS_RESOURCE、EDIT)
  • サプライ・チェーン・コラボレーション
    • サプライ・コラボレーション・ネットワークの管理(COLLABORATION_RELATIONSHIP、EDIT)
  • サプライ・チェーン財務オーケストレーション
    • 財務オーケストレーション実行のモニター(FOS_MONITOR_UI、NONE)
  • サプライ・チェーン・オーケストレーション
    • 供給オーダー詳細(SUPPLY_ORDER、NONE)
    • 供給オーダー詳細(SUPPLY_ORDER、VIEW)
  • コンフィギュレータ
    • ワークスペース(CONFIGURATOR、WORKSPACE)
    • 概要(CONFIGURATOR、OVERVIEW)
    • 概要(CONFIGURATOR、NONE)
  • 保守
    • 顧客資産(ORA_CSE_ASSET、EDIT)
    • 作業オーダーの編集(ORA_MNT_WORK_ORDER、EDIT)
    • 保守作業オーダーの管理(ORA_MNT_WORK_ORDER、NONE)
    • 作業オーダー(ORA_MNT_WORK_ORDER、VIEW)
  • オーダー管理
    • オーダーの管理(SALES_ORDER、VIEW)
    • オーダーの管理(SALES_ORDER、FULFILLMENT_VIEW)
    • オーダーの管理(SALES_ORDER、NONE)
    • オーダーの管理(SALES_ORDER、CREATE)
  • 製品ハブ
    • 品目(PIM_ITEM、EDIT)
    • 品目(ITEMS、EDIT)
    • 品目の管理(PIM_ITEM、NONE)
  • コラボレーション・メッセージング・フレームワーク
    • コラボレーション・メッセージ: {MESSAGEGUID} (B2B_MESSAGE_TRANSACTIONS、VIEW)
  • チャネル収益管理
    • サプライヤ要求の管理(SUPPLIER_CLAIM、NONE)
    • サプライヤ要求(SUPPLIER_CLAIM、EDIT)
  • 品質検査管理
    • 検査結果の表示(INSPECTION_EVENTS、VIEW)
    • 検査プランの表示(INSPECTION_PLANS、VIEW)
  • サプライ・チェーン・プランニング
    • ソース・ルールの管理(SOURCING_RULES、NONE)
    • ソース・ルールの編集(SOURCING_RULES、EDIT)
    • 割当セットの管理(SOURCING_ASSIGNMENTS、NONE)
    • 割当セットの編集(SOURCING_ASSIGNMENTS、EDIT)
    • ATPルールの管理(ATP_RULES、NONE)
    • ATPルールの編集(ATP_RULES、EDIT)
    • プランニング配賦ルールの管理(ATP_ALLOCATION_RULES、NONE)
    • 配賦ルールの編集(ATP_ALLOCATION_RULES、EDIT)
  • 受入
    • 品目の受入(SSP_RCV_PO、NONE)
  • 会計文書取得
    • 会計文書(INBOUND_FISCAL_DOCUMENT、VIEW)
  • 原価管理
    • 作業オーダー原価のレビュー(WORK_ORDER_COST、VIEW)
    • 保守作業オーダー原価のレビュー(MNT_WORK_ORDER_COST、VIEW)
    • 品目原価のレビュー(ITEM_COSTS、VIEW)
    • 原価会計配分のレビュー(COST_ACCOUNTING_DISTRIBUTIONS、VIEW)
    • 受入会計配分(RECEIPT_ACCTG_DISTRIBUTIONS、VIEW)

レポートまたはサードパーティ・アプリケーション・ページにディープ・リンクを追加すると、ユーザーは、単にそれらのリンクをクリックすることで、その他のクリックやナビゲーションなしに、使用する必要があるアプリケーション・ページに直接移動できます。ユーザーがディープ・リンクをクリックすると、そのユーザーのセキュリティ割当が適用されます。つまり、ユーザーがアプリケーション・ページにアクセスできるのは、アクセスを許可するジョブ・ロールが割り当てられている場合のみです。

有効化のステップ

使用可能なすべてのディープ・リンクを「ディープ・リンク」作業領域で確認できます。NONEアクションが割り当てられたものなど、一部のディープ・リンクはそのまますぐに使用できます。EDITアクションが割り当てられたものなど、他のディープ・リンクについては、レポートまたはサードパーティ・アプリケーション・ページにディープ・リンクを追加する前に、リンクの詳細を編集する必要があります。詳細および手順は、主なリソースの項に記載されているドキュメントを参照してください。

主なリソース

ディープ・リンクの操作方法の詳細は、Oracle Help Centerにある次のブックを参照してください。

  • Oracle Applications Cloud: 構成と拡張
  • Oracle SCM Cloud: SCMの共通機能の実装

ロール情報

事前定義済ジョブ・ロールを割り当てるか、独自に構成したジョブ・ロールを割り当てるかに応じて、「ディープ・リンク」作業領域へのアクセス権をユーザーに付与するためのオプションがいくつかあります。

次の事前定義済ジョブ・ロールのいずれかが割り当てられているユーザーは、「ディープ・リンク」作業領域に自動的にアクセスできます。

  • アプリケーション開発者(FND_APPLICATION_DEVELOPER_JOB)
  • アプリケーション実装管理者(ORA_ASM_APPLICATION_IMPLEMENTATION_ABSTRACT)
  • アプリケーション実装コンサルタント(ORA_ASM_APPLICATION_IMPLEMENTATION_CONSULTANT_JOB)
  • 調達アプリケーション管理者(ORA_PO_PROCUREMENT_APPLICATION_ADMIN_JOB)
  • サプライ・チェーン・アプリケーション管理者(ORA_RCS_SUPPLY_CHAIN_APPLICATION_ADMINISTRATOR_JOB)

次の権限を含む構成済ジョブ・ロールが割り当てられているユーザーは、「ディープ・リンク」作業領域にアクセスできます。

  • 管理リンクの表示(FND_VIEW_ADMIN_LINK_PRIV)

レポート専用のディープ・リンクを使用する場合、必要な権限は次のとおりです。

  • Business Intelligence Publisherの場合:
    • BI作成者ロール(BIAuthor)
    • BIコンシューマ・ロール(BIConsumer)
    • BI管理者(BIAdministrator)
  • Oracle Transactional Business Intelligence (OTBI)の場合:
    • BI作成者ロール(BIAuthor)
    • BIコンシューマ・ロール(BIConsumer)

製造

作業オーダーの拡張資材ピッキング

リード・タイムが長い業種や共通資材が多い業種では、少し後に予定されている製造ジョブに基づいて、倉庫の保管場所から製造現場の供給保管場所に資材を移動する必要があります。生産が中断されることがないように、生産監督者は、倉庫の資材を時間内に製造現場に移動するよう要求します。この要求は定期的に行われ、特定の期間または作業オーダーの必須資材のみが製造現場に移動されます。

この更新までは、組織、作業方法、作業オーダー・タイプ、将来の時間数、ピック・スリップ・グループ化ルール、プロジェクトおよびタスクに基づいて、ピッキング対象の作業オーダーをフィルタできました。

この更新では、生産監督者は、次に示す様々な追加パラメータに基づいて資材ピッキング要求を送信またはスケジュールできます。

  • 一部ピック済オーダー: 一部ピックされた作業オーダーのみをピックします。
  • 作業オーダー範囲: 一定の範囲の作業オーダーの資材をピックします。
  • 作業オーダー工程: 作業オーダーの特定の工程を対象にピックします。
  • 過去の時間数: プログラムを実行する時点から指定した時間数以内に要求された資材をピックします

ピッキング対象の必要な作業オーダー工程の選択をサポートする追加属性

デモの視聴

設定デモを見る

拡張フィルタを使用した資材のピッキングでは、製造現場担当者は、生産で使用するためにピックして製造現場に移動する資材をより効果的に制御できます。

有効化のステップ

この機能を有効にするために何もする必要はありません。

主なリソース

ロール情報

生産監督者ロールを持たせてプロビジョニングされているユーザーは、自動的にピッキングの拡張機能を使用できるようになります。

また、WIP_MANAGE_WORK_ORDER_COMPONENT_PICKING_PRIV権限を含む構成済ジョブ・ロールが割り当てられているユーザーは、ピッキングの拡張機能にアクセスできます。

製造におけるIoT Production Monitoringメトリックの表示

最も重要な工場レベルのIoT Production Monitoringメトリックを製造で表示し、IoT Production Monitoring Cloudに直接ドリルして追加情報を取得できるようになりました。

IoT対応組織では、「作業実行」ランディング・ページに次の新しいインフォレットがデフォルトで表示されます。

  • IoTインサイト: OEE: 工場の設備運用効率が表示されます
  • IoTマシン使用中: 使用中の工場マシンの数が表示されます
  • IoTマシン・アイドル: アイドル状態の工場マシンの数が表示されます
  • IoTマシン停止: 停止している工場マシンの数が表示されます
  • IoTダッシュボード・メトリック: IoT Production Monitoringのダッシュボードに表示されるように構成された事前定義メトリックおよびユーザー定義メトリックの順序付きリストが表示されます

「作業実行」ランディング・ページ

いずれかのインフォレットをクリックすると、IoT Production Monitoring Cloudのファクトリ・ダッシュボードに移動します。

自分に関連のないIoTメトリック・インフォレットを非表示にできるため、自分にとって最も重要なインフォレットにのみ集中できます。

デモの視聴

この機能を使用すると、IoT Production Monitoring CloudのリアルタイムのメトリックをManufacturing Cloudのランディング・ページに直接表示できます。これにより、監督者は製造工場の状態をモニターし、工場の製造工程についてより的確に意思決定できます。「総合設備効率」メトリックを追跡することで、製造現場の運用効率を高めることもできます。製造現場の重要な側面に重点を置き、生産能力の最大化、スループットの向上および品質の向上を図ることができます。

有効化のステップ

この機能を有効にするには、オプト・インUIを使用します。手順は、この文書の「新機能のオプションの取込み」の項を参照してください。

オファリング: 製造およびサプライ・チェーン資材管理 オプションではなくなった開始バージョン: 更新21B

ヒントと考慮事項

注意する必要がある考慮事項をいくつか次に示します。

  1. この機能を使用するには、製造工場でIoT Production Monitoringとの同期を有効にする必要があります。
  2. IoT Production Monitoringのファクトリ・ダッシュボードで構成されたIoTメトリックのみが「作業実行」ランディング・ページに表示されます。
  3. 実装に関連しないインフォレット・カードを非表示にできます。

主なリソース

ロール情報

生産監督者ロールを持たせてプロビジョニングされているユーザーは、IoT関連のインフォレットを表示できます。

IoT Production Monitoringのインフォレット表示(WIP_IOT_PM_METRIC_INFOLETS_PRIV)権限を含む構成済ジョブ・ロールが割り当てられているユーザーは、この機能にアクセスできます。

作業オーダー・ピッキング文書出力プリファレンスの管理

生産のために資材をピックし、それらをストアーから生産に移動することは重要なプロセスです。

この更新までは、スケジュール済プロセスに基づいて作業オーダーのピッキング要求を作成したり、作業オーダーの特定のセットについてピッキングを要求できました。

ただし、ピック・スリップ・レポートをEメールで送信したり、プリンタまたはFAXマシンに直接送信することはできませんでした。

この更新では、特定のタスクを使用して製造ピック・スリップ出力プリファレンスを設定できるようになりました。出力プリファレンスを設定したら、スケジュールを使用してピッキング要求を実行したり、作業オーダーの特定のセットについてピッキング要求を実行するたびに、ピック・スリップが設定に基づいて自動的にEメールとして送信されるか、プリンタに送信されます。

出力プリファレンスの設定

出力プリファレンスの作成

この機能は、作業オーダー・ピック・スリップ・レポートを目的のデバイスにシームレスに送信するために役立ちます。

有効化のステップ

この機能を有効にするには、オプト・インUIを使用します。手順は、この文書の「新機能のオプションの取込み」の項を参照してください。

オファリング: 製造およびサプライ・チェーン資材管理

オプト・インした後、次のステップを実行して設定を完了します。

  1. 「設定および保守」作業領域で、「在庫文書出力プリファレンスの管理」というタスクを検索して選択します。
  2. 「在庫文書出力プリファレンスの管理」ページで、「検索結果」表に新しいレコードを追加します。ジョブ・セット名とジョブ名を選択します。「保存してクローズ」をクリックします。
  3. 「在庫文書出力プリファレンスの管理」ページで、「検索結果」表から新規レコードを選択します。
  4. 「移動要求文書出力の生成: 出力プリファレンス」表で、「処理」メニューを使用して出力プリファレンスを作成します。

ヒントと考慮事項

この機能をオプト・インすると、ピック・スリップ・レポートを出力デバイスにルーティングするための拡張ロジックが有効になります。作業オーダー・ピック・スリップ・レポートの出力プリファレンスを構成する必要がある場合にのみ、この機能をオプト・インしてください。

ロール情報

サプライ・チェーン・アプリケーション管理者ロールを持たせてプロビジョニングされているユーザーは、自動的にピッキングの拡張機能を使用できるようになります。

また、INV_MANAGE_INVENTORY_DOCUMENT_OUTPUT_PREFERENCES_PRIV権限を含む構成済ジョブ・ロールが割り当てられているユーザーは、ピッキングの拡張機能にアクセスできます。

作業オーダー製品完了時の親ロットの取得

ロット管理される完成品を生産する場合、複数の会社が資材を単一ロット、つまり親ロットにグループ化する必要があります。親ロットはロット全体を識別するのに対して、子ロットは一定期間にわたって、管理可能な数量で生産されます。

この更新までは、作業オーダーの完了時に製品のロット番号のみをレポートできました。これは、ショップ型作業オーダーおよびプロセス作業オーダーの工程完了に適用されます。また、出力およびオーダーなし完了にも適用されます。

この更新では、作業オーダーの完了時に完成品の親ロットおよび子ロットをレポートできるようになりました。「親ロットの生成」ボタンを使用して、親ロットを自動的に生成することもできます。

品目在庫属性を子ロット使用可能に設定すると、作業オーダー完了時に親ロットおよび子ロットを入力できます。

作業オーダー完了中の親ロットの取得

ユーザー・インタフェースを使用した親ロットの詳細の入力に加えて、FBDIおよびRESTサービスを使用して詳細を入力することもできます。

デモの視聴

この機能は、会社がロットを管理し、規制コンプライアンスおよび監査を実現するために役立ちます。

有効化のステップ

この機能を有効にするには、オプト・インUIを使用します。手順は、この文書の「新機能のオプションの取込み」の項を参照してください。

オファリング: 製造およびサプライ・チェーン資材管理 オプションではなくなった開始バージョン: 更新21B

ヒントと考慮事項

トランザクションがある既存の品目では、親ロットを取得できません。

主なリソース

ロール情報

次の事前定義済ジョブ・ロールのいずれかが割り当てられているユーザーは、自動的にこの機能にアクセスできます。

  • 生産オペレータ(ORA_WIE_PRODUCTION_OPERATOR_JOB)

次の権限が含まれる構成済ジョブ・ロールが割り当てられているユーザーは、この機能にアクセスできます。

  • 工程トランザクションのレポート(WIP_REPORT_OPERATION_TRANSACTIONS_PRIV)
  • 資材トランザクションのレポート(WIP_REPORT_MATERIAL_TRANSACTIONS_PRIV)
  • オーダーなしトランザクションのレポート(WIP_REPORT_ORDERLESS_TRANSACTIONS_PRIV)
  • 工程トランザクションのインポート(WIP_IMPORT_OPERATION_TRANSACTIONS_PRIV)
  • 資材トランザクションのインポート(WIP_IMPORT_MATERIAL_TRANSACTIONS_PRIV)

作業オーダーの資材の予約

生産の資材有効数量は、生産スケジュールの遵守および定時搬送を維持するために不可欠な側面です。ファクトリでは、製造が中断することがないように、様々なプロセスを使用して確実に資材を生産に使用できるようにします。たとえば、サプライ・チェーン・プランニングなどの資材プランニング・ソリューションを使用して、見積需要に基づいて製品を確実に提供できるようにします。ただし、プランニングが最適でも、場合によっては、生産監督者が特定の作業オーダーの資材有効数量を確保する必要があります。これを可能にするために、生産を実際に開始する前に、監督者が特定の作業オーダーに対して資材を予約することが必要になる場合があります。

この更新までは、販売オーダーと転送オーダーについてこのような予約が可能でした。この更新では、作業オーダーを含めることができるようになりました。

このプロセスでサポートされている機能は次のとおりです。

  • 予約の作成: 組織レベルでの予約の作成、または保管場所、保管棚、ロットあるいはシリアルでの詳細な予約の作成
  • 予約の表示: 予約の識別、表示および編集が可能(存在する場合)
  • 予約の考慮: すべての関連プロセスでの予約の考慮
  • 予約済資材の出庫
  • 資材予約を元に戻す
  • 資材予約の分析

これらの各機能は、適切なRESTサービスによってモデル化およびサポートされます。このサービス指向構造は、この機能全体で利用されます。

資材予約の作成

すべての資材予約は、Oracle Inventory Management Cloudで実行されます。販売オーダーまたは転送オーダーと同様に、作業オーダーは、資材を予約およびピックするために倉庫に適用される需要です。資材は、在庫管理の「予約の作成」ページで手動で予約できます。需要文書タイプ「作業オーダー」を選択して、1つ以上の作業オーダーの資材を予約します。次のいずれかの方法を使用して、作業オーダーまたは作業オーダー資材の予約を実行できます。資材は常に作業オーダーに対して予約され、その作業オーダーに関連付けられている特定の親シリアル番号に対しては予約されません。

在庫での予約の作成および管理

Inventory Management Cloudでは、「予約の作成」ページを使用して、すべての需要タイプの資材を手動で予約します。このページと新しい需要文書「作業オーダー」を使用すると、簡単に作業オーダーを検索し、資材を予約できます。次の方法で予約を作成できます。

予約を作成するには、需要文書「作業オーダー」と、必要に応じて作業オーダー番号とを指定して、予約する作業オーダー資材を検索します。検索結果から資材を選択し、「自動的に予約」ボタンを選択して、選択した品目について組織レベルの予約を作成します。予約を手動で作成するには、検索結果リストから明細品目を選択し、ロット、保管場所、保管棚またはシリアル情報を入力します。このトランザクションを保存すると、詳細を含む予約が作成されます。

予約の作成

「作業オーダーの管理」および資材有効数量ワークベンチからの予約の作成

「作業オーダーの管理」画面と資材有効数量ワークベンチの両方で、複数の作業オーダーを選択し、「自動的に予約」ボタンをクリックして、選択した作業オーダーのすべての資材について組織レベルの予約を作成できます。

特定の作業オーダーについて手動で予約タスクを選択すると、「在庫予約」ページに移動し、保管場所、保管棚、ロット、シリアル番号などの詳細を指定して資材を手動で予約できます。

作業オーダーの予約を作成しているとき、在庫組織に手持数量がない場合は、今後予想される購買オーダーや、転送オーダーまたは他の供給に備えて予約できます。

手動予約を実行する場合、供給文書タイプを購買オーダー、転送オーダーまたは別の作業オーダーとして選択し、特定の文書番号を選択して、資材所要量を予約できます。この予約は手動でのみ実行できます。

供給文書の一部の数量を作業オーダーに対して予約できます。複数の作業オーダーに対して1つの供給文書を予約することも、1つの作業オーダーに対して複数の供給文書を予約することもできます。

作業オーダーの管理

作業オーダーの「工程品目の編集」からの予約の作成および管理

作業オーダーの特定の資材に対して予約を作成する場合は、作業オーダー工程から手動で予約タスクを選択できます。これにより、「在庫予約の管理」ページが開き、特定の保管場所および保管棚、ロットまたはシリアルを選択できます。予約を完了して「保存」をクリックすると、作業オーダーの編集ページに戻ります。

再加工オーダーの組立品目のシリアル番号は、「シリアル」タブで取得されます。「シリアルの予約」ボタンをクリックすると、シリアル番号の組立資材を自動的に予約できます。

工程品目の編集

資材予約の表示

アプリケーション全体を通して、需要のソースが表示されるすべての場所に予約済数量も表示され、予約の詳細にドリルできます。適切なセキュリティ権限があれば、予約を更新することもできます。

製造では、これをサポートするように次の画面が更新されました。

  • 資材有効数量ワークベンチの詳細
    • 各資材の予約済数量が表示されます
  • 作業オーダー工程品目
    • 各資材の予約済数量が表示されます
  • 資材トランザクションのレポート
    • 予約のアイコンが画面に表示されます。アイコンをクリックして、予約の詳細をレビューできます

資材予約の考慮

次のタスクは作業オーダー予約を考慮するように更新されました。

資材有効数量を表示する際の資材予約の考慮

資材有効数量ワークベンチでは、既存の在庫予約は常に強制的に割り当てられるとみなされます。すでに予約されている品目を強制的に再割当することはできません。ユーザーが予約済品目を再割当する必要がある場合は、「在庫予約」ウィンドウに移動し、資材の予約を手動で元に戻し、新しい作業オーダーに対して資材を予約する必要があります。

ピッキング時の予約の考慮および保持

Oracle Manufacturing CloudアプリケーションおよびOracle Maintenance Cloudアプリケーションでは、製造現場または保守担当者が特定の作業オーダー需要に対する資材をピックする機能がサポートされています。この更新までは、ユーザーは、予約なしで資材を作業オーダーに直接出庫したり、供給保管場所に移動できました。

この更新では、ピック・リリース・プロセスにおいて、作業オーダーに対して作成された詳細な予約が考慮され、予約可能な搬送先の保管場所に作業オーダー資材が移動されても、この予約が保持されます。

作業オーダーに対して予約が作成されていない場合は、コンポーネント・ピック・リリースによって作業オーダー資材の予約が作成されます。

いくつかの重要な資材についてのみ予約を保持する必要がある場合、そのような資材については予約可能な供給保管場所を作成し、それほど重要でない資材については予約可能でない別の供給保管場所を作成できます。

製造での予約済資材の出庫

資材を手動で出庫またはバックフラッシュする場合は、既存の予約を使用すると、オペレータの出庫トランザクションが次のように簡略化されます。

予約が存在する場合、「資材トランザクションのレポート」ページから「予約」アイコンをクリックして、予約済資材の詳細を表示できます。オペレータは予約の詳細をレビューし、予約済資材を出庫するか、別のロットまたはシリアルを手動で検索するかを選択できます。

予約済資材を使用した資材トランザクションが完了すると、予約は除去されます。

予約されていない資材を出庫することを選択した場合は、待ち状態の予約は調整されず、作業オーダーが完了するか取り消されると、削除されるのみです。

予約済資材の処理

資材予約を元に戻す

資材予約は、在庫から、または作業オーダー画面から「在庫予約」画面にアクセスして手動で元に戻すことも、RESTサービスを使用して元に戻すこともできます。

予約に関連付けられたオープン・ピックがある場合、作業オーダー・コンポーネントの予約を削除することはできません。それ以外の場合、いつでも予約を削除できます。

資材予約の分析

既存のOTBIサブジェクト領域が更新され、所要数量および出庫済数量の予約数量についてレポートできるようになりました。

デモの視聴

作業オーダーの資材を予約することで、予約済資材が他の需要に使用されないようにできるため、生産スケジュールの遵守と定時搬送が維持されます。作業オーダーに対して適切なロットの資材を予約することで、出力について必要な品質を確保することもできます。

有効化のステップ

この機能を有効にするには、工場パラメータ「作業オーダー資材の予約を許可」を使用します。

工場パラメータの管理

ヒントと考慮事項

作業オーダーにおいて重要な資材を予約するときには、次のことに注意してください。

ピック・リリース・プロセスにおいては、作業オーダーに対して作成された詳細な予約が考慮され、予約可能な搬送先の保管場所に作業オーダー資材が移動されても、この予約が保持されます。

いくつかの重要な資材についてのみ予約を保持する必要がある場合、そのような資材については予約可能な供給保管場所を作成し、それほど重要でない資材については予約可能でない別の供給保管場所を作成できます。

主なリソース

ロール情報

次の事前定義済ジョブ・ロールのいずれかが割り当てられているユーザーは、自動的にこの機能にアクセスできます。

  • 生産監督者(ORA_WIE_PRODUCTION_SUPERVISOR_JOB)

次の権限が含まれる構成済ジョブ・ロールが割り当てられているユーザーは、この機能にアクセスできます。

  • 作業オーダーに対する資材の自動予約(WIP_MANAGE_WORK_ORDER_MATERIAL_RESERVATIONS_PRIV)
  • 在庫予約の管理(INV_MANAGE_INVENTORY_RESERVATION_PRIV)

再加工作業オーダーの予約済組立品のピック

顧客要件や品質要件、場合によっては生産制約により、完成した組立品の再加工が必要になります。

この更新までは、再加工する組立品を現在の在庫保管場所から直接出庫する必要がありました。

この更新では、再加工する組立品をオプションでピックし、出庫前に供給保管場所に移動できるようになりました。

組立品の供給保管場所が現在の保管場所と異なり、かつ、再加工する特定の品目に対して、現在の保管場所、シリアル番号、ロット番号などの詳細を含む予約が存在する場合、再加工する組立品は自動的にピッキングに含められます。

顧客要件や品質要件、場合によっては生産制約により、完成した組立品の再加工が必要になります。

この更新までは、再加工する組立品を現在の在庫保管場所から直接出庫する必要がありました。

この更新では、再加工する組立品をオプションでピックし、出庫前に供給保管場所に移動できるようになりました。

組立品の供給保管場所が現在の保管場所と異なり、かつ、再加工する特定の品目に対して、現在の保管場所、シリアル番号、ロット番号などの詳細を含む予約が存在する場合、再加工する組立品は自動的にピッキングに含められます。

シリアルの予約 - 再加工作業オーダー組立

デモの視聴

組立品目をピックすると、同じ倉庫プロセスを使用して予約済組立品をピックし、再加工作業オーダーのために要求された組立品を移動できます。

有効化のステップ

この機能を有効にするために何もする必要はありません。

ヒントと考慮事項

再加工組立品をピックする前に、それが予約されていることを確認する必要があります。

主なリソース

ロール情報

次の事前定義済ジョブ・ロールのいずれかが割り当てられているユーザーは、自動的にこの機能にアクセスできます。

  • 生産監督者(ORA_WIE_PRODUCTION_SUPERVISOR_JOB)

次の権限が含まれる構成済ジョブ・ロールが割り当てられているユーザーは、この機能にアクセスできます。

  • 作業オーダーに対する資材の自動予約(WIP_MANAGE_WORK_ORDER_MATERIAL_RESERVATIONS_PRIV)

在庫予約の管理(INV_MANAGE_INVENTORY_RESERVATION_PRIV)

作業オーダーのスケジュールに必要な時間の減少

パフォーマンスの向上により、製造工場におけるワーク・センター・リソースの可用性情報を生成するために必要な時間が短縮されました。この情報は、製品タスク・フロー、ファイルベースのデータ・インポート(FBDI)またはRESTサービスを使用して製造および保守作業オーダーを作成または更新するときに、それらをスケジュールするために使用されます。

毎月、数百から数千の作業オーダーをモデル化するお客様は、作業オーダーをスケジュールしたり、FBDIまたはRESTサービスを介してインポートするときのパフォーマンスが大幅に向上します。

また、「リード・タイムの計算および累積リード・タイムのロール・アップ」スケジュール済プロセスでは、製品の製造リード・タイムの計算を完了するまでにかかる時間が短縮されると予想されます。

有効化のステップ

この機能を有効にするために何もする必要はありません。

スケジュール・データ生成時のパフォーマンスの向上

スケジュールを作成するとき、応答時間を短縮するために、1つのプロセスによって、スケジュール稼働時間データの最初の年のみが生成されます。カレンダの最初の年より後の残りのデータは、別のプロセスで作成されます。

スケジュールRESTリソースを使用しているお客様は、最初の年のみが同期的に生成され、残りの年は非同期プロセスとして生成されるため、パフォーマンスが大幅に向上します。

有効化のステップ

この機能を有効にするために何もする必要はありません。

この更新における製造に関するその他の変更

この項では、Oracle Manufacturing Cloudの動作が変わる可能性がある、この更新におけるその他の変更について詳しく説明します。

作業手配リストにおける作業オーダーベースの検索と検索結果の表示の変更

「作業手配リストのレビュー」ページが次のように変更されました。

  • 「次を含む」に基づいた作業オーダー検索が「次で始まる」検索に置き換えられました
  • 作業手配リストへの移動時に、アプリケーションのデフォルト検索は実行されず、検索結果が自動的に表示されません。ユーザーが保存済検索を定義し、それを自動的に実行することを選択すると、保存済検索の属性値に基づいて検索結果を表示できます

バグ参照: 31364024

品質管理

品質処理への組織の割当

組織を品質処理に追加すると、その品質処理を実行または解決する必要があるプライマリ事業所が定義されます。この更新では、品質処理の作成時またはワークフロー承認前の任意の時点で、特定の組織を品質処理に割り当てることができます。

作成ダイアログにおける新しい「組織」属性

「検索」における新しい「組織」属性

ユーザーは、検索で組織に基づいて品質処理をフィルタし、品質処理の表示を割当済組織のユーザーのみに制限できます。

有効化のステップ

この機能を有効にするために何もする必要はありません。

ヒントと考慮事項

既存の品質処理が更新中に組織に自動的に割り当てられることはありません。

主なリソース

ロール情報

次の事前定義済ジョブ・ロールが割り当てられているユーザーは、自動的にこの機能にアクセスできます。

  • 品質アナリスト(ORA_ENQ_QUALITY_ANALYST_JOB)

サプライヤによる問題レポートおよび訂正処理の作成および管理の有効化

サプライヤがサプライヤ・ポータルの「品質」セクションから問題レポートおよび訂正処理を作成および管理できるようにします。サプライヤは、問題レポートを開始して問題をレポートしたり、問題がレポートされたときに訂正処理を提示して内部ユーザーに送信できます。内部ユーザーは、問題レポートまたは訂正処理を開始し、それらをサプライヤと共有してさらにコラボレーションできます。

サプライヤ・ポータルの「タスク」ペインの「品質」セクション

サプライヤ・ポータルの「問題レポートの管理」

サプライヤ・ポータルの「是正処置の管理」

オラクル社のSupplier Portal Cloudを活用することで、サプライヤ組織の品質エンジニアは、統合された安全な作業領域を使用して品質問題レポートを作成して対応し、コラボレーションに参加して訂正処理を迅速に行うことができます。

一元化された表示と合理化および標準化されたコラボレーションにより、品質イベントへの対応の完全性と適時性が向上します。また、コミュニケーション・ギャップを解消し、問題レポートおよび訂正処理に関するサプライヤとの緊密なコラボレーションを促進することにより、製品の品質を向上させることもできます。

有効化のステップ

この機能を有効にするために何もする必要はありません。

ヒントと考慮事項

  • オブジェクト・タイプの設定中にサプライヤのアクセス権および使用可能な処理を制御できます。この目的のために、「追加ワークフロー管理」表で「ポータル・ユーザー」列を使用できるようになりました。
  • オブジェクト・タイプの設定中に必ず、問題レポートまたは訂正処理タイプの承認者とデフォルト割当先を定義してください。   

主なリソース

ロール情報

ユーザーにこの機能へのアクセス権を付与するために、事前定義済ジョブ・ロールを割り当てるか、自分で構成したジョブ・ロールを割り当てるかに応じていくつかのオプションがあります。

次の事前定義済ジョブ・ロールのいずれかが割り当てられているユーザーは、自動的にこの機能にアクセスできます。

  • サプライヤ品質エンジニア(ORA_ENQ_SUPPLIER_QUALITY_ENGINEER_JOB)

サプライヤ品質エンジニアが品目変更にアクセスするには、次のシード済条件を持つデータ・セキュリティ・ポリシーが割り当てられている必要があります。

  • シード済条件「作成した品目変更に関する表EGO_ENGINEERING_CHANGES_Bの品目変更にアクセスします」。

次の権限をすべて含む構成済ジョブ・ロールが割り当てられているユーザーは、この機能にアクセスできます。

  • サプライヤ・ポータル概要へのアクセス(POS_ACCESS_SUPPLIER_PORTAL_OVERVIEW_PRIV)
  • サプライヤ問題レポートの管理(ACA_MANAGE_SUPPLIER_PROBLEM_REPORTS_PRIV)
  • サプライヤ訂正処理の管理(ACA_MANAGE_SUPPLIER_CORRECTIVE_ACTIONS_PRIV)
  • 変更オーダーの作成(EGO_CREATE_CHANGE_ORDER_PRIV)
  • 品目変更オーダーの表示(EGO_VIEW_ITEM_CHANGE_ORDER_PRIV)
  • 品目変更オーダーの承認(EGO_APPROVE_ITEM_CHANGE_ORDER_PRIV)
  • 変更ステータスの変更(EGO_MODIFY_CHANGE_STATUS_PRIV)

前述の権限を持つユーザーが品目変更にアクセスするには、次のシード済条件を持つデータ・セキュリティ・ポリシーが割り当てられている必要があります。

  • シード済条件「作成した品目変更に関する表EGO_ENGINEERING_CHANGES_Bの品目変更にアクセスします」。

受入可能な品質水準に基づくサンプリング検査の強制

ほとんどの業種では、欠陥ゼロまたは合計受入数量の固定比率に基づく受入サンプリングを使用できます。受入サンプリング中に拒否の確率が高い業種では、これが機能しないことがあります。変動する受入数量に基づいて購買資材の品質を管理し、さらには許容範囲限度内の欠陥を受け入れる客観的な方法が必要です。

様々な受入可能な品質水準に基づいて受入サンプリングで検査レベルを定義し、様々なロット・サイズに対応する必須の受入検査プランにそれらを適用できるようになりました。このタイプのサンプリング・プランには、ロット・サイズに基づいてサンプル・サイズを決定するための組込みの統計的品質管理標準が用意されています。受入可能な品質水準とは、サンプルが拒否される比率がこの水準以下である場合は、サンプルを受け入れることができるという比率です。たとえば、受入数量に含まれる拒否された資材の比率を2.5%以下にする必要がある場合は、受入可能な品質水準として2.5を入力します。

検査レベルを定義する際に、受入可能な品質水準に基づくサンプリング・プランの一部として次の情報を選択できます。

  • サンプリング標準: 標準検査、厳格検査または緩和検査用1回サンプリング・プラン
  • レベル: 一般検査レベルI、IIおよびIIIと特別検査レベルS1、S2、S3およびS4
  • 受入可能な品質水準: 0.065から1000

受入可能な品質水準に基づくサンプリングの検査レベルの定義

インライン受入検査プロセス中に、受入数量を使用して、検査するユニット数、およびロットの受入または拒否に必要な受入ユニット数と拒否ユニット数が決定されます。このシナリオでは、検査ロットは、在庫ロットではなく受入明細数量として表されます。

たとえば、品質検査用に20個を受け取り、一般検査レベルIIの標準検査用1回サンプリング・プランを使用し、受入可能な品質水準が2.5である場合、サンプル・サイズは5個です。受入明細数量を受け入れるには、拒否ユニットの数が検収番号のゼロ以下である必要があります。拒否ユニットが拒否番号の1以上である場合、受入明細数量は拒否されます。

受入可能な品質水準に基づくサンプリングを使用した検査

デモの視聴

受入検査のコストを削減するには、サプライヤとの間で、受け入れる資材の重要度に適した許容可能な品質水準に合意します。受入可能な品質水準に基づくサンプリングを使用すると、標準駆動のサンプリング・スキームを強制して、受入不可能な資材を受け取るリスクを軽減し、プロセス平均より高い品質レベルの確保をサプライヤに促すことができます。

有効化のステップ

この機能を有効にするために何もする必要はありません。

主なリソース

ロール情報

ユーザーにこの機能へのアクセス権を付与するために、事前定義済ジョブ・ロールを割り当てるか、自分で構成したジョブ・ロールを割り当てるかに応じていくつかのオプションがあります。

次の事前定義済ジョブ・ロールのいずれかが割り当てられているユーザーは、自動的にこの機能にアクセスできます。

  • 品質エンジニア(ORA_QA_QUALITY_ENGINEER_JOB)
  • 受入エージェント(ORA_RCV_RECEIVING_AGENT)
  • 倉庫マネージャ(ORA_INV_WAREHOUSE_MANAGER)

次の権限が含まれる構成済ジョブ・ロールが割り当てられているユーザーは、この機能にアクセスできます。

  • 検査結果の編集(QA_EDIT_INSPECTION_RESULTS)

品質問題および品質処理の割当変更をユーザーに通知

新しく作成された品質問題または処理に割当先を追加した場合や、割当先が変更された場合、通知が割当先に自動的に送信されます。割当先は、FYI通知とオプションでFYI通知Eメールを受信します。

通知のサンプル

品質問題および品質処理の割当先は、割り当てられた問題および処理の通知を即座に受け取るため、遅延がなくなり、応答時間が短縮されます。

有効化のステップ

この機能を有効にするために何もする必要はありません。

主なリソース

ロール情報

次の事前定義済ジョブ・ロールのいずれかが割り当てられているユーザーは、自動的にこの機能にアクセスできます。

  • 品質アナリスト(ORA_ENQ_QUALITY_ANALYST_JOB)または
  • 品質エンジニア(ORA_ENQ_QUALITY_ENGINEER_JOB)

ロット番号または日付範囲に基づいた検査の検索

この更新では、新しいロット番号検索フィルタを使用して、品目およびロットの検査結果をすばやく検索できます。また、特定の日時の検索に限定されるのではなく、新しい日付範囲フィルタを使用して検査を検索することもできます。

検査の検索

これらの新しい検索フィルタにより、検査レコードの検索の精度と効率が向上します。

有効化のステップ

この機能を有効にするために何もする必要はありません。

ヒントと考慮事項

  • ロット番号は、デフォルトでは検査の検索ページに表示されません。ロット番号で検査を検索して表示するには、ロットの検索フィルタおよび検索結果列を追加する必要があります。
  • 検査日の範囲の検索フィルタには、協定世界時(UTC)のサーバー・タイム・ゾーンが反映されます。

ロール情報

ユーザーにこの機能へのアクセス権を付与するために、事前定義済ジョブ・ロールを割り当てるか、自分で構成したジョブ・ロールを割り当てるかに応じていくつかのオプションがあります。

次の事前定義済ジョブ・ロールのいずれかが割り当てられているユーザーは、自動的にこの機能にアクセスできます。

  • 品質エンジニア(ORA_QA_QUALITY_ENGINEER_JOB)
  • 受入エージェント(ORA_RCV_RECEIVING_AGENT)
  • 倉庫マネージャ(ORA_INV_WAREHOUSE_MANAGER)
  • 生産オペレータ(ORA_WIE_PRODUCTION_OPERATOR_JOB)

次の権限が含まれる構成済ジョブ・ロールが割り当てられているユーザーは、この機能にアクセスできます。

  • 検査結果の編集(QA_EDIT_INSPECTION_RESULTS)
  • 検査結果の表示(QA_VIEW_INSPECTION_RESULTS)

RESTサービスを使用した将来の承認ステータスの承認者の管理

REST APIを使用して品質管理ワークフローの承認者を追加または削除します。品質問題RESTリソースまたは品質処理RESTリソースのワークフロー承認者子リソースを使用して、将来の承認ステータスの承認者を追加または削除できるようになりました。問題または処理を「下書き」ステータスおよび「承認」ステータスにしないでください。

コールのサンプル

curl -H "Content-Type: application/vnd.oracle.adf.resourceitem+json"-u user:pwd -X POST -d@payload "https://server:port/fscmRestApi/resources/latest/qualityIssues/123456789/child/workflowApprovers “

ペイロードのサンプル

{"AssigneeType":"Role|User",  "AssigneeName":“quality_analyst",   "WorkflowStatusCode":"ORA_APPROVAL",   "ActivityType":"Approval|Optional"}

デモの視聴

外部クライアントから、またはアプリケーション・コンポーザのGroovyスクリプトからプログラムで承認者を設定したり、更新できるようになりました。ユーザーを検索して承認者として追加する手動ステップを排除することで、生産性を高めることができます。

有効化のステップ

REST APIガイドのRESTサービス定義(「Oracle Help Center」関心のあるアプリケーション・サービス領域 →「REST API」から使用可能)を参照してください。OracleのRESTサービスを初めて利用する場合は、「クイック・スタート」セクションから始めることができます。

主なリソース

ロール情報

次の事前定義済ジョブ・ロールのいずれかが割り当てられているユーザーは、自動的にこの機能にアクセスできます。

  • 品質アナリスト(ORA_ENQ_QUALITY_ANALYST_JOB)または
  • 品質エンジニア(ORA_ENQ_QUALITY_ENGINEER_JOB)

この更新における品質管理に関するその他の変更

この項では、Oracle Quality Management Cloudの動作が変わる可能性がある、この更新におけるその他の変更について詳しく説明します。

品目または品目カテゴリのすべての購買オーダー・サプライヤに対する受入検査プランの作成

20Dに更新すると、サプライヤごとに検査基準レコードを明示的に追加しなくても、すべてのサプライヤに適用可能な受入検査プランを定義できます。これにより、「サプライヤ」フィールドを空白のままにして、文書タイプが「購買オーダー」の検査基準を作成できます。品目または品目カテゴリと検査基準の一意の組合せが検査プランの承認中に検証され、インライン受入検査中に適切な検査プランを選択するために使用されます。

バグ参照: 27754623